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ー ベーリックホール ー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…2F ・ 令息寝室・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・主寝室の洗面所と浴室公開されている西洋館のなかで、ベーリックホールは、私の一番好きな建物です。フレスコ技法を用いて仕上げられていう令息寝室の壁面は、ブルーの色と肌合いがとても美しい。壁クロスやペンキでは到底出せない色です。洗面所と浴室も、深い青を基調にした落ち着いた色合いが素敵です。横浜山手西洋館 → ベーリックホールー エリスマン邸 ー出かけたついでに、元町商店街から汐汲坂を上り、ベーリックホールとエリスマン邸、山手234番館を覗いてきました。ベーリックホールとエリスマン邸には、ひな人形が飾ってありました。もちろん当時の物では有りませんが、若しかしたら、こんな風に異国のお雛様を飾ったかもしれないな・・・と、ふっと考えてしまいました。横浜山手西洋館 → エリスマン邸 ー 山手234番館 ー( 番外編 )↑↓ 正面↑ 側面山手234番館は、エリスマン邸の斜向かいにあります。この建物が元々は「アパートメント」として建てられたことを初めて知りました。何度も行っていながら、他の西洋館と比べるとなんとも地味だなとは思っていましたが、深く考えたことがありませんでした。昭和2年(1927)年ごろに外国人向けの共同住宅として建てられたそうです。関東大震災の復興事業の一つで、横浜を離れた外国人に戻ってもらうために建設されたとか。第2次世界大戦後の米軍による接収を経て、昭和50年代頃までアパートとして使用されていたそうです。平成元年(1989)年に横浜市が取得。平成11(1999)年から一般公開されています。詳しくはこちらをどうぞ → 横浜山手西洋館 → 山手234番館
2018.02.28
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この作品は、世界らん展に展示されていた寄せ植えです。テレビ放送での紹介では、今年初めての試みだとの事でした。私にはよく分からないのですが、蘭ならではのご苦労がある様でした。狭い場所に向き合ってゴチャゴチャ展示されていたこともあり、残念ながら見栄えはいま一つでした。せめて、背景がもう少しスッキリしていたら…と、残念に思いました。
2018.02.26
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☆楽園 上下・宮部みゆき・前畑滋子シリーズ(ニ)・文藝春秋・2010年2月10日 第1刷・初出 産経新聞 2005年7月1日~20056年8月13日連載・単行本 2007年8月 文藝春秋より刊行(連載に加筆・改稿)・前畑 滋子(まえはた しげこ)=フリーライター・前畑昭二=滋子の夫・萩谷 敏子(はぎや としこ)=事件の依頼者、53才。 シングルマザーで、1人で息子の等を育てていた。・萩谷 等(はぎや ひとし)=敏子の息子。交通事故により12才で死亡。9年前、滋子は連続殺人事件に深く関わり、事件の収束に直接関与した。だが、それと引き換えに、彼女は容易に立ち直ることができないダメージを負ってしまったのだった。その原因は自分の軽率さ、不勉強、不用意なアプローチが原因だったと自分で自分を責めた。以来、ずっと仕事を断り続けていたが、夫の後押しもあり、3年前からフリペ専門の編集プロダクションでの仕事を再開した。滋子の夫、前畑昭二は親から引き継いだ鐵工所を経営しており、2人はあの連続殺人事件に関わる少し前に結婚していた。事件の渦中にあったときには離婚の危機にも直面した。子供には恵まれなかったが円満な家庭を築いている。この作品は、「模倣犯」に登場した前畑滋子のその後を書いた作品。ストーリーそのものに連続性は無い。2018年2月12日の日記→ 模倣犯・宮部みゆき第1章 亡き子を偲ぶ歌2005年5月中旬滋子の昔からの知人の紹介で、萩谷敏子という女性が訪ねて来た。それは不思議な依頼だった。彼女は3月に交通事故で死んだ息子の等が、特殊な能力の持ち主だったのではないか調べてほしいという。彼女が見せたノートには、12才にしてはひどく幼い筆致の絵が描かれていた。その中の一枚には、ページの真ん中に三角と四角を組み合わせた家が描いてあり、灰色の屋根の上に蝙蝠の形をした風見鶏がついていた。家は茶色で大きな窓があり、その家の奥で、女の子が仰向けに横たわっている。顔は灰色に塗りつぶされていて目鼻は無い。手足は棒のように真っ直ぐでしかも灰色だ。その絵は、等が亡くなる何日か前に描いたもので、彼は「お母ちゃん、これ悲しいでしょ。この女の子は悲しいんだよ。ここから出られなくて、ずっとずっと独りぼっちだから…」と話していたという。敏子は、この絵は先月北千住であった火事で焼け、焼け跡から骨が出たあの人殺しがあった家を描いたのだと言う。火事のあと、両親が娘(土井崎茜)を殺し埋めたことを認めたが、事件は既に時効が成立していた。等がその絵を描いたのは、その火事のニュースがテレビで流れるよりももっと前だったという。どうやって知ったか分からないけれど、あの子は、ここの家にこの娘さんが死んで埋められていることを知っていて絵を描いたんですという。敏子の自宅を訪ね、等が描いた同じ筆致の他の絵を見せられた滋子は、その中の一枚を見て凍りついた。その絵は連続殺人事件の犯人、ピースたちのアジトだったあの山荘だった。建物の足元には人の手が13本、空に向かって突き出している。犯人が墓標として地面に突き立てたシャンパン(ドンペリ)の瓶も……。滋子は9年前の事件の時に知り合った刑事に相談した。彼は、等の超能力について調査するなら、対象とする事案は土井崎茜の方だといい、時効で我々は出る幕が無かったが、知り合いを辿れば担当した千住南署の刑事に渡りをつけることくらい出来ると言ってくれた。滋子は思う。敏子にとっては等が超能力者であったかどうかと言うことよりも、ただ等のことを思い出していたいのではないかと。それが萩谷敏子にとっての“喪の仕事”なのだろうと。それは、残された者が死者を悼み、その記憶を整理してゆくことで喪失の記憶を癒やし、愛する者の死を認めていく過程のことだ。9年前、自分はあんなに残酷で意味のない死を強いられた大勢の人の死に関わっていながら、今まで一度もそういう事をしてこなかった。あの事件で大切な家族や友人や仲間を殺された人たちは、この9年間に、それぞれ苦しみながら喪の仕事をしてきたのだろう。子に先立たれる悲しみは、親にしかわからない。望んでも子供に恵まれずにいる滋子には、想像することしかできない。せめてしばらくあいだ、敏子の“喪の仕事”に一緒に立ち会ってあげたい。立ち会わせてもらいたいと・・・。北千住の殺人事件と、等が参加していた「あおぞら会」という団体。等の学校での先生との関わり、母親である敏子の生い立ち、そして16年前のもう一つの殺人事件。等の足跡を順に辿って行くうちに、滋子は等には「人の心の中を読み取る能力」があったことを確信する。そしてそのことが、彼をどれだけ苦しめ、戸惑わせていたかを知った。滋子は過去の全てのことを知ることになるが、夫の昭二以外には全てを語ることはしなかった。あの忌まわしい9年前の連続殺人事件の時と同様に・・・。タイトルの「楽園」とは一体どういう意味なのでしょう?「模倣犯」と「楽園」を続けて読んで思いました。「模倣犯」は、読んでいるだけでも重くて辛い作品でした。あれだけの長編を書き上げるに要した長い月日の間、作者はもっと辛い日々だったのでは無いかと。この作品のメインのテーマは、最愛の一人息子を亡くした母親が、たった12年しか生きられなかった息子の全てを知りたいと願い、気持ちの整理をつけて立ち直っていく道筋の様に思えます。残された母親が、悩み、戸惑い、やがて現実を受け入れて立ち直っていく。若しかしたら「楽園」とは、その先にある「心安らげる境地」のことなのでしょうか・・・。
2018.02.26
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三浦海岸駅前 〜 線路沿いへ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2月20日(火)現在の、三浦市観光案内の河津桜開花状況を見ると、既に全体に5~6分咲きとのこと・・・。平日に行きたかったのですが、来週の予報は曇りと傘マークが付いていました。ならばと、昼食の支度をして8時前に家を出ました。三浦海岸駅に9時前に到着。駅前と線路沿いへ行く途中は既に満開。線路沿いは、場所によって違いがありましたが未だ蕾が多かったです。やはり、線路沿い〜小松ケ池付近は少し早かったようです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・線路沿い 〜 小松ケ池へ↑早咲きの木は既に葉桜に↑跨線橋の上はカメラマンがいっぱい↑↓ 跨線橋から( 絶景です )・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小松ケ池線路の真上から写真が撮れる跨線橋まで行き、小松ケ池へ・・・。帰りは畑の脇にある直売所で、赤と白の大根を買い、12時には帰宅。早く行って大正解!帰り道はもの凄い人人人でした。
2018.02.24
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世界らん展2018・日本大賞( その2)↑ 日本大賞Gram.Martae `Mass’s’今回のらん展には、世界中から約3,000種、約10万株、250万輪以上のランが展示されているそうです。今年の日本大賞受賞の蘭を育てられたSさんは、2008年、2009年、2013年に次ぐ、世界らん展最多4回目の受賞だそうで、この蘭は、1998年に小さな株で入手されて以来、20年間育ててこられたとか…。日本大賞受賞者には、副賞としてメルセデス・ベンツが贈呈されるということにも吃驚しました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑ 今年の一番のお気に入り♡今年も絵のモデル用に、手頃な価格の蘭が欲しくて、販売店のブースを回りました。とにかく人が多くてゆっくり見られなかっこともあり、買うのを諦めました。喉が乾いてコーヒーが飲みたくなったのですが、中では見つからず、外に出てやっと自販機を見つけました。東京ドームを見上げながら、友人はコーヒー、私はミルク紅茶を、の〜んびり飲んで一息つきました。蘭の壁掛け用の寄せ植え(ハンギング?)の写真もあるのですが、この辺りでお終いとします。
2018.02.20
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世界らん展・ 日本大賞2018今年のテーマは「ようこそ 都会の楽園へ」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・沖縄美ら海水族館・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑ 神奈川沖 蘭の浪裏(波しぶきを胡蝶蘭で表現してありました)友人と一緒に東京ドームで開催されている「世界らん展」へ行って来ました。ペピママさんが誘って下さってご一緒させて頂く予定でしたが、ご都合で行けなくなり、チケットを頂きました。会場に入ったのは午前10時。真っ先に「日本大賞」はじめ、受賞作品のコーナーへ向かいました。今年は日本大賞が低い位置に展示されていて、目の前で撮影出来ました。(受賞作品はまた改めて)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ボタニカルアート部門↑ゴンベッサさんの作品(奨励賞、トロフィー賞受賞)今年も素晴らしいボタニカルアートの入選作品が展示されていました。この絵を描かれたゴンベッサさんは、今回で三年連続で入選されています。ただ絵を描かれるだけでなくご自分でも蘭を育てていらっしゃいます。この絵のモデルは、昨年の世界らん展でフィリピンの業者さんから買われた ‘トリコグロッチス アメシアナ セミアルバ’ という蘭だそうです。
2018.02.19
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岡村梅林気がつくと軒並みご近所の梅が咲いています。このところ、冬季オリンピック(特にフィギュアスケート)に夢中で、岡村公園はすっかりご無沙汰していました。日照時間が短い梅林は無理かな…と思いつつ行って見たら、深紅と純白の梅が咲いていました\(^o^)/咲いている木は、未だ梅林全体の3割くらいでした。青空に深紅の色が美しい・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑↓ こちらは濃いピンク(右端の木)↑ 枝垂れ梅は未だこれから岡村公園( レストハウス前)↑ 期待していた雪割桜は未だ蕾…あと2~3日で一斉に咲き出しそうです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・帰り道マンサクも咲いていました。
2018.02.18
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天青・店内店内は、大正時代の酒蔵を改装した落ち着きのある空間です。↑↓ 吹き抜け、2階から1階を見る昨日は、友人が私の全快祝いにと、ランチに誘ってくれました。このお店には彼女の「書」の作品が2点飾られています。私は以前にも行った事があり、今回は2度目でした。昨日は、バレンタインの特別イベントだったそうで、フラワーアレンジメントのデモンストレーションのあと、テーブルに飾る小さい花束のワークショップがありました。テーブルの真ん中に一列に並んでいるのが参加者の作品です。1.フラワーアレンジメントデモンストレーション & バレンタインフラワー ワークショップ 講師:♪♪季節花人 近藤しょうこさん2.元気と癒しの 蔵元美膳ランチタイムフラワーアレンジメント作品狭くて、折角の作品を別々に撮れなかったのが残念・・・。ランチ↑ 雨子の真砂あられ揚げ、菜花茶碗蒸し 蟹餡かけ蛍烏賊と山菜のお浸し、酢味噌ジュレ春キャベツと旬魚のサラダ 山葵塩麹ソース↑旬魚の桜葉漬け 桜のオイル桜海老飛竜頭 生姜醤油だれ↑蔵元厳選牛のハンバーグ 麦酒味噌煮込み小出の黒米ご飯、香物、澄まし汁↑2月のデザート練粕の生チョコレート、日本酒 風露天青とベリーのジュレアマレットとナッツのアイス カッサータ風パッションフルーツのソース↑コーヒー熊澤酒造株式会社HP → 蔵元料理 天青facebook → 蔵元料理 天青近藤しょうこさんブログ → 季節花人JR東海道線 茅ヶ崎駅乗換 → 相模線・香川駅下車、徒歩5分
2018.02.15
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昨日は、久し振りに横浜イングリッシュガーデンへ行って来ました。一見しただけだと、園内は冬枯れの風景でしたが、根元を見ると、スノードロップやクリスマスローズ、福寿草、ラッパスイセンなどが咲いていました。入り口 〜 ローズトンネル付近↑ マンサク(ハヤザキマンサク)‘パープル・シードリング’↑ 誘引されたバラの枝中はこんな風になっていたのですね。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ローズ&シュラブガーデン(地植えのクリスマスローズたち)↑ 確か、これは‘ニゲル’の交配種(ピンクフロスト)だったと…↑ヘレボルス・ニゲル我が家の庭と同様、春咲きの中にも慌てん坊がいましたし、のんびり屋の冬咲きのニゲルがいました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(スノードロップ)スノードロップが、嬉しいことに年々増えています。日本では、育てるのがなかなか難しいと言われているようですが、流石プロですね‼︎ 生き生きと咲いていました。いつの日か、真っ白になる程一面に咲く日が来ることを期待しています〜♪・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑ マンサクこの花は、大半が葉っぱの陰で咲いていました↑ 柏春に新しい葉が出揃うまで、枯れ色の葉がしがみついています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑ ラッパスイセン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑福寿草・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑クレマチス(コンナータ系)ウンナンエンシス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑ ミモザもこんなに…横浜イングリッシュガーデン 公式サイト
2018.02.12
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☆模倣犯 上下・宮部みゆき・前畑滋子シリーズ・小学館・2001年4月20日 初版第1刷発行・週刊ポスト 1995年11月10日号〜1999年10月15日号に連載(加筆改稿)・第55回毎日出版文化賞特別賞、第52回芸術選奨・文部科学大臣賞、第5回司馬遼太郎賞受賞前畑滋子 ルポライター。連続女性失踪事件を追っていた。そのリストの中の1人、古川鞠子が連続女性殺人事件の被害者だと判明した。有馬義男 鞠子の祖父。72才。豆腐店を営む。栗橋浩美表向きは優等生で人気者、裏側では狡猾で意地の悪い本性をみせていた。29才。ピース栗橋浩美が「強いヤツ」として一目も2目も置き、決していじめたりからかったりもせず、積極的に近付いて仲良くしていた。高井和明蕎麦屋の長男。栗橋浩美、網川浩とは同級生。高井由美子高井和明の妹。兄の真実を訴え続けた。第1部数年前、首都圏で4人の幼女がさらわれ、殺害された事件があった。現在公判中のこの事件の容疑者は、殺害後、自分のした事を公にひけらかすような手紙を、マスコミ宛に書き、遺灰を遺族に送りつけていた。この手の犯罪者がとうとう出てきたことを社会は悟った。1996年9月12日。隅田川沿いにある大川公園のゴミ箱で、女性の右腕とハンドバッグが発見された。第一発見者は、早朝に犬を連れて散歩に来ていた塚田真一と、水野久美という高校生だった。塚田真一 は、佐和市で起きた教師一家殺害事件被害者の長男。事件当時はアルバイトで不在だったため、たった1人生き残った。現在は父の友人である石井夫妻に引き取られ、公園の近くに住んでいた。ハンドバッグの持ち主は古川鞠子と判明、彼女は3ヶ月前から行方不明になっていた。犯人と名乗る男は鞠子の家に電話をかけ、電話を取った祖父の有馬義男に、新宿プラザホテルのフロントにメッセージを預けておくといい、時間を指定した。フロントに預けられていた手紙には「このホテルのバーで待て、8時に連絡する」とだけ書かれており、8時に電話で「鞠子の家に帰れ」と指示して来た。ホテルに手紙を届けたのは女子高校生だったという。鞠子の家のポストには、彼が鞠子に買ってやった腕時計と「これで僕が本物だとわかったろ」と書いた便箋が入っていた。土にまみれた鞠子の遺骨は、犯人がテレビ局に電話で知らせて来た通り、引っ越しセンターの敷地内で見つかった。また犯人はホテルのフロントに手紙を届けさせた女子高生をも殺害。遺体は犯人が指定した場所で発見された。捜査本部が置かれた墨東警察署巡査部長武上悦郎は、この3日間ほとんど不眠不休、食事もろくにとれない状態だった。10月21日大川公園事件発生以来、既に40日が経過していた。捜査線上に浮かんだ有力な容疑者と睨んだ田川一義にはアリバイがあった。伏せられていた筈の大川一義の存在を夕刊紙が嗅ぎつけた。大川は系列のテレビ局のインタビューに応じ、「容疑者T」としてテレビ番組に登場した。顔にモザイクをかけられ、音声を変えられた「容疑者T」は饒舌だった。取材を受けるまで、自分に一連の事件の容疑がかけられていることについては全く知らなかったと主張。インタビューに当たった記者が彼の前歴をあげ、彼の運転するレンタカーが大川公園事件発生の前後に公園の周囲で目撃されていることを持ち出した。すると、あれは冤罪で自分は罪をなすりつけられたのだと、一層激しい口調で喋り始めた。その興奮ぶりをカメラが逐一映しとる。インタビューの間、彼は絶え間なく貧乏ゆすりをしていた。膝に置いた右手の中指に、幅が1センチ程ある凝った細工の指輪をはめていた。彼は、その後も連日テレビや週刊誌を賑わせた。そのTが報道特別番組に生出演することになり、その放送中に真犯人だと名乗る男から電話がかかって来た。真犯人は、Tを「自分では何も出来ないくせに、人の尻馬に乗っかって有名になろうとしている。どんな顔をしているのか、お茶の間の皆さんにも見せたい」といった。Tは真犯人の巧みな挑発に乗せられ、遂にカメラの前に顔を出した。放送直後、大川公園の近くに住む住人から捜査本部に電話がかかって来た。「うちの子供が、車に乗った若い男に誘拐されかけたことがあり、その男かがTだ。間違いない」という。「この変態野郎」秋津刑事がテレビの中の田川に毒づいた。「貴様の首根っこを押さえてやる」1996年11月5日。大川公園事件は思いがけない展開を見せた。群馬県にある通称「赤井山グリーンロード」で、下り車線を走って来た車が、対向車路線を斜めに横切り、ガードレールを突き破り、崖下へ転落した。車は練馬ナンバーで、クレーンに吊り上げられた車の運転席と助手席から投げ出された男が1人ずつ、そして蓋が開いたトランクの中から背広を着た男性の死体が滑り落ちた。運転席と助手席に乗っていた2人は高井和明と栗橋浩美と判明。家宅捜索の結果、栗橋の部屋からは被害者の写真や、右手の部分だけ無い骨が出た。1996年11月6日。栗橋浩美と高井和明が大川公園事件と一連の殺人事件の犯人とされ、全てのキー局で番組を中断し臨時ニュースが流れ始めた。神無きこの国にこの瞬間だけは、神の鉄槌が振り下ろされた音を人々は聞いていた。これまで女性ばかりが狙われていた犯人がなぜ男性を殺害したのか・・・。栗橋浩美の周囲から事件に関与した証拠は出たが、高井和明の周辺からは決定的な証拠は出ない…。必死の捜索にもかかわらず、事故現場周辺からは事件の鍵を握ると思われる栗橋の携帯も見つからなかった。第2部栗原浩美と高井和明、浩美が「ピース」と呼ぶ男、3人の関係。そして、この連続誘拐殺人事件の犯人であるピースと栗橋浩美の過去の残虐な犯行が、2人の側から見た形で次々と明らかにされていく。主犯格のピースの指示通り、高井和明を犯人に仕立て上げる為に、栗橋浩美は和明を誘い出した。和明は浩美が犯行に関わっていることを承知の上で、彼を説得しようと、2人のアジトとしている山荘にやって来た。テレビのコメンテーターに「犯人は力の無い女性しか相手に出来ない」と指摘されたピースは、偶然出会った男性を言葉巧みに山荘に誘い殺害した。トランクに男性の死体を入れ、麻酔で眠らせた和明を後部座席に転がし、浩美が運転する和明の車は、赤井山の廃墟ビルに向かっていた。ピースの計画通り、そこで和明を自殺に見せかけ殺し、犯人に仕立て上げる為に・・・。廃墟ビルは、かつて浩美が衝動的に殺害した恋人と、偶然鉢合わせした女子高生を殺害して埋めた場所だった。車の中で意識を取り戻した和明は必死に浩美を説得した。和明の説得に心を動かされた浩美が赤井山へ行くのをやめて山を下る途中、あの転落事故が起きたのだ。ピースは、テレビニュースで予定外の事故を知った。第3部これまでピースとして登場していた真犯人が、いよいよ網川浩二という本名で登場。兄の無実を訴える高井由美子を守り、代弁するヒーローとして登場。「真犯人X説」を掲げ、連日のようにテレビに出演した。真摯な姿勢。爽やかな弁舌。整った容姿と温和な笑み。どこでも彼は好印象を振りまいた。彼が書いた「もう一つの殺人」は、発売後1週間でベストセラーリストのトップに躍り出た。得意の絶頂にあり、自分が書いた「シナリオの完璧さ」に酔いしれていた彼は、ひたひたと忍びる包囲網に気がついていなかった。やがて彼は、生放送のテレビカメラの前で、前畑滋子が投げかけた「挑発」に、まんまとはまり、自ら墓穴を掘った……。同じ作者の「楽園」を読見始めたものの、「模倣犯」の続編と判明。ならばと、模倣犯を先に読み始めました。読んだことがあるような無いような…。とにかく長い。分厚い2冊を読み上げるのに、9日かかってしまいました。10年以上も前となると、よほど印象に残る作品以外は忘却の彼方…。自分自身の備忘録として、そして脳みその劣化防止のために、あらすじを書くことを、自分自身に義務付けていますが、この小説はとに角長いのです。その上話が入り組んでいて、あらすじを書くのに、又々一苦労してしまいました…^^;
2018.02.12
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北品川・荏原神社の寒緋桜いつも同じ所ばかり歩いていてもつまらないので、今日は山手の西洋館巡りをしようかと思っていました。リッキー&ノエルの部屋(マルリッキーさん)のブログで、この荏原神社の寒緋桜の写真を見せて頂き、急遽予定を変更して行ってきました。↑東海七福神・恵比須荏原神社は、京浜急行・新馬場駅北口下車、徒歩で5分くらいの所にありました。この寒緋桜は御神木だそうで、鳥居に向かって左手に2本植えられていました。既に満開でピンクの色が濃くなっていました。1番の見頃は先週末頃だったようです。神社のホームページはこちら → 荏原神社
2018.02.08
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今朝の富士↑ am9:30このところ、ぼんやり霞んでいることが多い富士山が、今朝はくっきり見えました。左手が静岡県側ですが、なぜかいつもこちらの方が雪が多いです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・雪割り桜公園内に2本ある「雪割り桜」。一本は蕾でしたが、もう一本が咲き始めていました。この桜は「雄しべ」が長く、花だけ見ると、まるで「梅」の様です。庭の花たち今朝の横浜の最低気温は -1度。花壇のクリスマスローズもビオラも凍りついていました。ビオラの方はペタンコに潰れて霜柱の表面に張り付いていました。一時はどうなることかと思いましたが、陽が昇ると何事もなかったかのように元の姿に戻っていました。植物の逞しさに感動です。↑よく似たクリスマスローズの姉妹(?)どちらも実生で、隣同士で競い合って咲いています。写真では分かりにくいのですが、微妙に色が違います。↑ ヘレボルス・ニゲル 満開!先に咲いた花は、「萼片」がピンクになっています。↑ ビオラ下段は、40年物の実生のビオラ朝のペタンコ状態が嘘のようです。
2018.02.06
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このところの寒さで、庭の花たちも縮こまっています。昨日は久し振りに岡村公園へ行ってみました。天神さまの紅梅がほぼ満開、日当たりが良いテニスコート下の白梅もほぼ満開・・・。良い香りがして見ているだけで気分が晴れ晴れしました。岡村天神境内↑ 去年より2週間ほど遅く、やっと満開になりました。この紅梅は大輪で見事です。↑こちらは、未だチラホラと…。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・岡村梅林( テニスコート付近 )・・・・・・・・・・( 谷 )こちらは、ようやくチラホラと…。
2018.02.05
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今日は太巻き寿司を作り、節分の真似事をしました。食べにくいのでもちろん切って食べました。最近は嬉しいことに、スーパーへ行くと細長く切った太巻き用の具材が、セットになって売っています。私は酢めしを作って、そのまま巻くだけ・・・。無駄が出なくて便利です。中身は、まぐろ、ハマチ、サーモン、ながーいカニかまぼこ、卵焼きの5種類。胡瓜とカイワレは別に買って入れました。暦の上では明日から春ですが、残念ながら未だ未だ寒い日が続きそうです。
2018.02.03
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