偏屈たぬきのへそまがり投資日記

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borokabu@ Re:デルソーレ(その2)(09/07) 偏屈たぬきさん 出来ましたらまた復活して…
borokabu@ 更新されておりませんね 久し振りにブログを開きましたが1年近く…
のぶちゃん@ Re:FPGを少しだけ買ってみた(05/29)  たしかに、どの株もそうかもしれません…
伊藤 弘@ Re:売却代金で株が買えない!-楽天証券の超絶改悪(09/29) まったく、同感です。 クロス取引は、有…
ぼっちゃん@ Re[2]:配当落調整金で儲ける?儲からない?(07/20) kkkさん、読者ですさんへ 下記のブログが…

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Jan 14, 2014
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カテゴリ: 低位株
前回に引き続き、低位株の話題。

低位株は株価が安い。
株価が安いのには、大きく2つの要因がある。1つ目は業績が悪いという要因、2つ目は発行株数が多いという要因である。

このうち、発行株数が多いという要因が曲者で、あまりに多いとバクチの札としての価値すら無いということになりかねない。ちょっと前までは、投資どころか投機にもならず、お金を詐取されるに等しい低位株がごろごろしていた。現在は規制が進み、そのごろに比べると多少安全ではあるが。


ちょっとここで、低位株の歴史をおさらいしつつ、私の持株の紹介を少し。


1.低位株のアンシャンレジーム

その昔、株には額面というものがあった。

大半の株が50円額面であり、額面か額面以上の時価、またはその中間でしか増資できなかった時代が長く続いていた。
そのころの株価は、すなわち会社の業績の蓄積だ。スタートは各社50円、業績が伸びた企業の株が高くなっており、そうでない企業は安い。また、だいたいの場合、株価の安い企業は、会社の規模と比較して時価総額が小さくなっている。単純である。

投資判断も単純明快。業績が上向く見込みがあるのかどうかだ。業績が上向けば、株価も上がり、会社の規模に見合った時価総額まで回復するのだ。

株数が限られているので、バクチの札としての価値も高い。当時の皮膚感覚としては、当面倒産しない会社なら50円。いよいよ上場廃止となっても、整理ポストで4円~10円ぐらいでは取引が行われていたように思う。

今でも、この時代の面影を残す低位株がある。昔から、あまり増資を行っておらず、会社の規模に対して発行株数がそんなに多くない会社である。

私の持株の中では、井筒屋(8260)、JFLA(2538) が典型。 


2.転換社債を使うという抜け道の発見

50円以上でしか増資ができないというルールは、業績不振企業にとっては死活問題である。山一證券や拓銀が倒産した後の信用縮小時代には、株価が50円を下回り増資もできず破綻にいたるという企業もちらほら。

そんな中、あるとき、転換社債を経由すれば、50円以下で増資ができるという抜け道が発見された。

パンドラの箱が開いたのだ。


転換社債とは限らないが、そこそこの低い価格での増資により、そこそこ株数が増えている銘柄として、
私の持株の中では、新日本建物(8893)、ヤマシナ(5955)、カーチス(7602)

上記、業績のみで買うのはしんどいかもしれないが、バクチの札としての価値も加味すれば、持っていても苦痛ではないという感覚。


3.MSCBによる株式無限増殖

村上ファンドやライブドアの時代、株式市場は、ともかくなんでもあり、やったもの勝ちであった。
低位株の世界にもハルマゲドンが来た。MSCBだ。

MSCB(moving strike convertible bond)。またの名を、下方修正条項付転換社債。

通常、転換社債の転換価格は発行時の株価以上に設定され、発行後の変更も無いか頻度が極めて少なくなっている。既存株主の価値を損なわないためである。
ところが、MSCBは、転換価格が高頻度で見直され、常にそのときの株価以下での転換が可能なように設計されているのである。

MSCBを第3者に割り当てる。そのときの株価以下で転換して入手した株を市場で売る。株が下がる。またまた、そのときの株価以下で転換して入手した株を市場で売る。株が下がる。またまた、そのときの株価以下で転換して入手した株を市場で売る。株が下がる。またまた、そのときの株価以下で転換して入手した株を市場で売る。株が下がる。またまた、そのときの株価以下で転換して入手した株を市場で売る。株が下がる。
もう底なしに株価が下がり、無限に株数が増殖していくのである。

株価が下がれば、値ごろ感からバクチ感覚で手を出す投機家がいるものだが、MSCBには通用しない。
倒産もしないのに、株価1桁になり、ついには1円まで下がる。そして株式を併合して、1000円からまた下げる、というアッパレな会社もあった。

その過程で、MSCBの引受者はリスク無く大金をせしめ、値ごろ感から株を買った投機家は全滅である。もはや、バクチにすらならないのだ。

今では、もうそのような無謀な増資は禁止されているようであるが、その頃株数を増殖させた低位株も結構残っているので、要注意である。株価は安くても時価総額で見れば高すぎるのだ。

いくつかは、私の持株の中にも収まっている。
書くと、二度とバリュー投資家を名乗れないかもしれないが、 

LCAHD(4798)、キムラタン(8107)、サハダイヤ(9898)

本源的価値がほぼ無いことは承知しつつも、規制により株数の増殖は収まっているので、バクチの札として買ってみた。


4.ニュータイプの低位株

業績が悪いわけではない、いやむしろ業績は良い。増資も常識の範囲にとどまる。なのに、株価は2桁という新しいパターンが最近生まれている。

株式分割によって、いっきに低位株の世界に舞い降りる銘柄が出てきた。
取引所が単元株を100株か1000株にするよう指導しているため、1株単位で株価4桁の銘柄の中で100分割して晴れて2桁銘柄になるのがある。

経緯はともかく、分割を繰り返したあげくのことであるので、発行株式数は多め。

私の持株の中では、ADワークス(3250)。主力銘柄の1つである。
それから、来月には晴れて2桁になる予定の銘柄として、日本駐車場開発(2353)。こちらも主力に据えてみた。


上で名前だけ紹介した個別銘柄の保有理由などを次回に。







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Last updated  Jan 18, 2014 05:26:12 AM
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