はんぺん

はんぺん

2015.12.15
XML
カテゴリ: 北朝鮮
北朝鮮船:日本海側漂着14隻31遺体「漁動員で遭難か」 2015-12-15   毎日新聞



船の中や近くに流れ着いた遺体は男性ばかり31体。形状や文字、積載物からほとんどは北朝鮮の漁船とみられ、朝鮮半島沖で漁をしていて遭難した可能性が高い。

これほど多くの遺体が流れ着くのは異例で、専門家は「北朝鮮は水産業の発展を鼓舞しており、軍などにより経験の浅い人が漁に動員され、遭難しているのではないか」と推測する。

 毎日新聞が各地の海上保安本部などに取材したところ、10月からこれまでに、形をほぼ保った状態の木造船が13隻、バラバラになった船とみられる多数の木片も含めると計14隻が漂着した。
多くが長さ10〜13メートル、幅3メートル前後。船底が平らな「平底船」で、防水用のタールが塗られるなど、北朝鮮の漁船の特徴に合致する。

 少なくとも8隻の船体にはハングルが書かれていた。一部に残っていたエンジンやプロペラはいずれも小型で、波が高い海域に流されると漂流してしまう可能性が高い。

 遺体は死後1カ月以上経過して損傷が激しく、死因を特定できないケースが多いが、判明した数遺体は水死だ。

 船の中からはカゴやブイ、イカ釣り針など漁具のほか、ハングルが書かれた、タバコやペットボトルなどが見つかった。新潟県で11月14日に見つかった船にあったリュックサックには、故金正日総書記の肖像バッジが入っていた。

 海上保安庁によると、北朝鮮から船が流れ着くのは、秋から冬に向けて強まる大陸側から日本列島への北西の季節風の影響とみられる。遺体数の統計はないが、海上保安庁は「今年は流れ着く遺体が多い。例年は係留が解けて流されたとみられる船が多いが、今年は漁の途中で難破した船が多いと考えられる」と話す。【まとめ・内橋寿明】

 ◇金正恩氏「水産業発展を鼓舞」

毎日新聞 青森県佐井村沖に漂着した船からは4人の遺体が見つかった=同村で2015年12月8…

 北朝鮮情勢に詳しい聖学院大の宮本悟特任教授(国際政治)によると、北朝鮮では沿岸でイカやタラなどがとれる時期になると、朝鮮労働党の方針を受けた軍の指示で、軍傘下の企業が保有する船に現役軍人や元軍人らが乗り込んで漁に出るのが一般的だ。石川県で11月20日に見つかった3隻のうち1隻にはハングルで「朝鮮人民軍」と書かれていた。

 水産物は国内消費のほか、外貨を得る目的で中国などに輸出されているという。宮本特任教授は「国内の食糧事情が改善し、穀物がある程度行き渡るようになったため、漁に労働力を割く余裕が出てきたと考えられる」と話す。

 東海大の山田吉彦教授(海洋政策)は「金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が水産業の発展を積極的に鼓舞していることが影響している可能性がある」と分析する。

 北朝鮮のテレビなどをモニタリングしているラヂオプレスによると、北朝鮮国内では、金第1書記による水産事業所の視察や、軍が先頭に立って漁業に取り組むよう求める発言をしたことなどが連日のように報じられているという。

 山田教授は「遺体の服や長靴は長年漁業に従事した人のものとは思えず、経験が浅い人まで漁に動員され、遭難した可能性が高い」と語る。【岸達也】





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2015.12.15 10:28:33
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

フリーページ

プロフィール

h1212jp

h1212jp

カレンダー


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: