この件については、ぼくも強烈な思い出がある。新社会党の友人との会話だ。
「一時帰国の 5 人を北朝鮮に返すべきではない」と主張した僕に、この友人は、何と言ったか?
「いや、当初の約束どおり、いったん北に返すべきだ、これだけ公になったのだから、北も、このまま拉致を続けることは出来ないハズだ」と。
くしくも、自民党右派の安倍晋三・中山恭子と全く同じことを言っていた。もし、北の思惑どおり、事が運んでいたら、どうなっていただろうか? 皆さんなら、どう想像されるだろうか??
ぼくは、この蓮池氏と同じことを想像するしかない。 すなわち・・・・
〈(安倍晋三氏は)地村さんたちには、最初、「とにかく一度北朝鮮に戻って、子供を連れて帰国するべきだ」という話をしたそうです。しかし、地村さんたちは、この申し入れを断固拒否したそうです。「一度、戻ったら、二度と帰国はできない」ということだったそうです。
「私(安倍)他、政府の人間がたくさん同行すれば、変なことにはならないでしょう」と言うと、「みんなで一緒に行っても、突然銃をもった者が部屋に入って来て、我々を引き離そうとしたら、どうしますか? 安倍さんたちは、その場で何ができますか? 自衛隊も一緒に行ってくれるなら話は別ですが、」と言われ、結局、彼らの言うとおりにしたそうです。〉
北朝鮮のこれまでのやり方をみれば、この国が普通の対応をしてくるとは、どうしても考えにくい。いったん帰国させてしまえば、再出国が不可能だという理由は、いくらでも作れるだろう。それが、全体主義国、一党独裁の共産国なのだ。
この当時から、新社会党は、社会主義にまだ、一抹の幻想を持っていたということだ。(今でも持ち続けているが!)
日朝友好議員連盟の土井たか子氏は、何の検証も無く「拉致は、あり得ない」と陳情にきた有本さんの両親の手紙を朝鮮総連に渡したという。彼女の政治活動の中では、小選挙区制の導入に(意に反して)加担してしまった事とともに、この拉致問題への対応は、最大の失敗だったと僕は思う。
彼女は、 2014 年の死去に至るまで、相当、苦悩したに違いないと僕は、思いたい。
皆さんなら、どう感じられるか? (はんぺん)
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「安倍さんは拉致被害者に北朝鮮に戻れと言った」身内の自民党ヤジ議員がポロリ! 安倍は「議員バッジかける」と否定 2016-4-5 伊勢崎馨 LITERA( リテラ )
「私が申し上げていることが真実であることはバッジをかけて申し挙げます。私の言っていることが違っていたら、私は辞めますよ。国会議員を辞めますよ」
今年1月 12 日の衆院予算委員会で、日本の内閣総理大臣である安倍晋三氏がこう断言したのをご記憶だろうか。
これは「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」(家族会)元副代表の蓮池透氏の著書『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(講談社)への反論だった。
蓮池氏は同書で、安倍首相が実際は拉致被害者たちを北朝鮮に帰そうとしていたにもかかわらず、自分が止めたかのような嘘をついたと書いていた。
この記述を、民主党(当時)の緒方林太郎議員が国会質問で持ち出すと、安倍首相はいつものごとく逆ギレして、 「拉致問題を利用したことも、ウソをついたこともない」 としたうえ、冒頭のような大見得を切ったのだ。
しかし、やはり安倍首相はウソつきだった。その証拠がなんと“身内”からも飛び出してしまった。
その“身内”とは、自民党所属の札幌市議・勝木勇人氏。そう、 3 月 29 日の札幌市議会本会議で安保関連法廃止を訴えた共産党の小形香織市議に対して、「精神鑑定を受けた方がいいんじゃないのか」という下劣で差別的なヤジをとばしたことが問題になっている議員だ。
このヤジは全国的な批判を浴び、ワイドショーでも取り上げられる事態とななった。 4 月 4 日に勝木市議は謝罪するに至ったが、自民党は勝木市議の処分も検討していると伝えられる。
そんな品位の欠片もない勝木市議だが、実は今から 13 年ほど前の 2003 年1月 30 日、自身のブログに「安倍晋三官房副長官の話」という見出しでこんなことを書き込んでいた。
〈(安倍晋三氏は)地村さんたちには、最初、 「とにかく一度北朝鮮に戻って、子供を連れて帰国するべきだ」 という話をしたそうです。しかし、 地村さんたちは、この申し入れを断固拒否したそうです。「一度、戻ったら、二度と帰国はできない」ということだった そうです。
「私(安倍)他、政府の人間がたくさん同行すれば、変なことにはならないでしょう」と言うと、 「みんなで一緒に行っても、突然銃をもった者が部屋に入って来て、我々を引き離そうとしたら、どうしますか? 安倍さんたちは、その場で何ができますか? 自衛隊も一緒に行ってくれるなら話は別ですが、」 と言われ、結局、彼らの言うとおりにしたそうです。〉
これは同年の 1 月 14 日に札幌で行われた「安倍晋三先生を囲む会」に出席した勝木市議が、この席で安倍氏自身が発言した内容として紹介しているものだ。
つまり、当時、 安倍氏は地村保志氏ら拉致被害者に対して「とにかく一度北朝鮮に戻れ」と言ったことを自ら認めて吹聴していたことになる。 そして地村さんら拉致被害者がそれを拒否、結果日本に残ることになったことも。
この勝木市議のブログの内容と、蓮池透氏が著書で書いた“事実”は見事に一致している。
あらためて繰り返しておくが、蓮池氏は著書のなかで、 「安倍氏が北朝鮮に戻るという拉致被害者たちを説得し、身体を張ってそれを止めた」というのは大ウソだと指摘 し、安倍氏をこう批判している。
「あえて強調したい。安倍、中山(恭子・拉致被害者家族担当内閣官房参与【当時】)両氏は、弟たちを一度たりとも止めようとしなかった。止めたのは私なのだ」
「世間では北朝鮮に対して当初から強硬な姿勢をとり続けてきたと思われている安倍首相は、実は平壌で日本人奪還を主張したわけではない。(中略)
安倍首相は拉致被害者の帰国後、 むしろ一貫して、彼らを北朝鮮に戻すことを既定路線として主張していた。
弟を筆頭に拉致被害者たちが北朝鮮に戻ることを拒むようになったのを見て、まさにその流れに乗ったのだ。そうして自分の政治的パワーを増大させようとしたとしか思えない」
冒頭の安倍氏の「国会議員を辞めますよ」との発言の後も、蓮池氏は本サイトのインタビューで、同様の事実を指摘している
「安倍さんには、あなたがいつ説得などしたのか? と訊きたくなりましたよ。本にも書きましたが、 弟を説得したのは私であって、安倍さんじゃない。
実際に電話のひとつもなかったんですから。 当時、政府は 5 人のスケジュールをびっちりと埋めて作っていましたし、『一時帰国』を変更不可能なものとして進めていたのです。
家族たちの間では『帰りのチャーター便はどうするのか?』と、北朝鮮に戻すことを前提に具体的な話し合いまでもたれていたのです。
蓮池氏はまた、これまで著書に書いたり、講演などで語ってきたことはすべて自身の体験であり、それを否定した安倍首相こそ大ウソつきだと批判したが、そのことが勝木市議のブログによっても証明された形だ。
しかも、勝木市議は姑息なことに、自分のヤジ騒動をきっかけにブログのこの記述がクローズアップされた 4 月になって削除している。おそらく、これは自民党か官邸が命じて削除させたのではないだろうか。
しかし、後になってごまかそうとしてももう遅い。
安倍首相はあれだけハッキリと国民の前で「ウソなら議員を辞める」と明言した
のだ。総理大臣が国権の最高機関である国会で発した言葉は重い。安倍首相は国民との約束を守って即座に議員辞職をすべきである。
(伊勢崎馨)
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