何度か、前にも取り上げたが・・・(死刑は残酷!)(死刑は国家による殺人!)という反死刑運動の主張を聞くことがある・・・が、ぼくは、どうも納得できない。
(死刑は、確かに残酷)かもしれない。(国家による殺人)も、その通りだ。
とりわけ中国では、毎年、推定で、数千人が死刑執行されている(公表されていない)。中には、えん罪事件も多いことだろうし、とりわけ、反体制運動家に対する追及は、今でも厳しい処置が待っている。
北朝鮮などでは、さらに凄惨さを伴うことは、今や、誰でも知っている。
(死刑廃止)が、世界の流れ・・・だということも知っているが、それで、社会は、成り立つのだろうか?という疑問がある。
前にも書いたが、「えん罪」の危険性を極力、回避する努力を行いながら、にもかかわらず可能性として、あり得る「えん罪」は、受任しなければならない・・・・これが、僕の考える「理想社会」だ。
そもそも、人間は「間違いを犯さない」ことは、あり得ない!! それを容認せずして、理想社会?=あり得る社会を創造することはできない・・・と考える。「えん罪」を避ける努力は、全力で行いながら、にもかかわらず発生する「えん罪」は、社会として、受け入れざるを得ないのではないか・・・・と。
よく、生起する事件について、(加害者の人権)を叫びながら、被害者や被害者家族の状況が配慮されてこなかった・・・と、よく言われてきたが・・・僕も、そう思う。
被害者や被害者の家族たちが、受け入れられない社会制度(死刑廃止)を、肯定することは、理不尽であり、不合理であり、人間社会の存続にとって、マイナスでしかない。
(人間は、本来的に善である)というのは、偽善である。
社会にとって、有害な存在を、いかに裁いて、社会に有益な存在として、育てていくか・・・それを社会として「判断」しなければならない・・・・それが、人間社会の宿命ではないだろうか?
その過程で、死刑制度も存在すると思うのだ。
一番困るのは、何事も、きれいごとで済まそうとする態度だ。
「残酷」かもしれないが、社会の名で、やむを得ず(死刑を)執行する勇気も、避けることはできないと思う。
そこに、独裁者のさじ加減でなく、民意の反映された民主的制度を最大限追及する中で、「えん罪」を最大限回避する努力の中で、将来の日本を展望するべきではないだろうか?
皆さんは、どう思われるか? (はんぺん)
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オウム死刑執行を受け、被害者の会代表の高橋シズヱさん「執行は当然」
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AbemaTIMES
オウム真理教のかつての教祖・麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚( 63 )ら7人の死刑が執行されたことを受け、 地下鉄サリン事件で駅員の夫を亡くし、現在は「被害者の会」の代表を務る高橋シズヱさん が会見を開いた。
高橋さんの夫は当時、霞ケ関駅の助役をしており、サリンの入った袋だということを知らずに片付けていた際に亡くなった。
高橋さんは冒頭「 その時が来たな、という、それだけしか思いはありません。麻原の執行に関して、私は当然と思っています。ただ、裁判の経過とか、逃亡者の出頭・裁判ということがあったので、ここまで 23 年以上かかってしまい、亡くなった人や関係者、私で言えば主人の両親、私の両親はもうすでに亡くなっているので、この執行のニュースを聞くことはできなかったのが残念だろうなと思います 。
麻原の執行を聞いたときには、会見しなくちゃいけないんだなという意味で緊張はしましたけれども、そのあと井上、新実、土屋、中川、遠藤、早川という名前を聞いたときにはやっぱり動悸がしました。 今後のテロ防止という意味で、もっと彼らには色々なことを話してほしかったし、専門家も死刑囚に対していろいろなことを聞いてほしかったということがあります。それができなくなってしまったのという心残りはあります」とコメントした。
松本死刑囚の死刑執行をニュースで知ったという高橋さんは、その他の死刑囚の執行について午前9時 45 分に法務省刑事局参事官からの電話で知ったという。7人同時の執行については、「少し意外という印象も持った」という。
「大事なことは、ここ何年か法務省に要望を出していましたが、その要望の一部を叶えていただいたことがあります。面会が叶わなかったのは制度としては致し方ないかなと思っていますが、おそらくメディアで発表される前に、麻原以外の執行された人の名前を法務省から聞くことができました。法務省に言われたのは、色々な要望に対して非常に重く受け止めているけれども、現時点では執行された人の名前を知らせるにとどまる、ということでした。今後も要望の中で何ができるかとうことを順次考えていきたいと言われているので、今後の執行の機会に良い変化が出てくればと思っています」。
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