100歳の誕生日のオフクロ・・・幸せ?な人生・・・
2023-6-5
はんぺん
きょう、 6/5 は、オフクロの 100 歳の誕生日だった。
老人ホームに入所したのは、3年近く前の 2020 年8月末。オフクロは、97歳だった。 コロナ過の中で、毎月1回、オンライン面会、玄関のガラス越し面会、パーティッション面会等で、足しげく顔を出してきたが、ようやく3ヶ月ほど前から(対面面会)が、可能になった。
きょうは、 1 00歳の誕生日に合わせて、7号ケーキを持参して、娘も加えて、老人ホームで、部屋を用意してもらって、ケーキと(お茶)で、お祝をした。
車いすで、出てきたオフクロは、かなりの難聴だが、視力を維持しているので、コミュニケーションは(筆談)になる。少し認知症が入っていて、反応が弱いのが気にかかる・・・まもなく3男も、孫と2人で、来てくれた。
ひとしきり写真を撮ってみたが・・・元気で、生き生きしていたオフクロを、そばで、よく見ていた僕にとっては、今の景色は、なかなか複雑・・・で、悲しい。
加齢とともに、生き物は衰えるモノと、頭では分かっているつもりだが・・・目の前の現実には、どうしようもない無力さを感じるばかりだった。
大正 12 年生まれのオフクロの青春は、あのアジア太平洋戦争という、侵略戦争の時代と重なっている。僕が高校生の頃、オフクロが、自身を(自虐的に)「軍国少女だった」と言っていたが、敗戦という現実=価値観の180度の転換をすぐには、受け入れられなかったようだ。
歴史への真摯な向き合いは無く、(上書き保存)で、やり過ごしてきたということだ。天皇制=絶対主義による(洗脳)を「仕方が無かった」で、済ませようとしていたのが・・・残念だった。
糖尿病の僕には、100歳など、(夢のまた夢)だが、100歳まで生きるという事が、幸せな事なんだろうか?と、よく考える。
若かった頃の自分は、古希を過ぎた今の自分を、想像すらできなかった・・・未来への希望があったからこそ、その時その時を、必死になって、充実したものにすべく、頑張り抜いてきたのだが・・・
100人いれば、 100 通りの人生がある・・・それで良いのだろう。
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