お仕事前の 酒井先生
に 車で乗せていっていただきました。
帰りはバスで帰ろうと思っていたのですが、バスがなく、見学の間、
お待ちいただき、その後、松江城の入口までお送りいただきました。
門のところで、ボランティアガイドさんに声をかけていただき、
ラッキーなことに、かなり詳しい説明を伺うことができました。
松江城は、戦いに備えて短期間で建てられたため、
かなりシンプルな造りになっているとのことです。
いつも思うのですが、ひとつひとつ積み上げられた石垣には
昔の人たちの苦労と技術とが偲ばれ、感心してしまいます。
木づくしの心地よい床を踏み、手すりにつかまり
ぐるぐると 階段を上って、天守閣につきました。
ガイドさんは77才とのこと。 お元気で力強く、
心よりこの地を愛しておられるのだと感じました。
『これで説明を終ります。 最後に・・・言って良いかどうか・・・
あそこに鉄塔が見えますでしょ?! あの近くに原発があります』
・・・とのこと。 私は 胸をつかれて、思わず、
『今、見てきたんです。 近すぎますよね』 と 申し上げました。
ただ、今回 小さいカメラを持って行ったため、天守閣から撮った
上の写真4枚のうち、鉄塔が見えたのがどれか不確かなのですが。
島根原発のPR館のガラス越しに見た原発です。 山の陰に
3号機が出来上っていて、あとは燃料を入れるだけとのこと。
こんなことが書いてありました。
子供たちが原発や放射能に親しみを持ってくれるようにと
力をいれていることでは、どこの電力会社も同じですね。
ボランティアガイドさんは松江市の向こう2000人ほどの所に
住んでおられ、原発に事故があった時には、広島市のどこそこに
避難し、どこの避難所に行くかなどが 決まっているとのこと。
『それでは、松江市のみなさんも決まってるんですか?』
と 尋ねると、
『決まっていると思いますよ。 でも 決まっていても、道路が
どうなっているかも判らないし、避難なんて出来ませんよね』
と おっしゃってました。
水と緑が美しい松江市、多くの神さまがいらっしゃる?出雲市、
美味しい魚が捕れて、水木しげるロードで賑わっている境港市、
ひとたびの原発事故が起きれば 放射能汚染はまぬがれ得ません。
山に隠れて姿をみることは出来なくても、原発からは中国地方全域、
ひいては阪神工業地帯にまでと延々送電網がはりめぐされています。
風格のある このお城に、どうか 放射能が 降り注ぐような
ことがありませんようにと願いながら北門に向かいました。
こちら側もまた趣きがありました。
松江城のお堀ばた・・・信号を越えた
お店で美味しい お蕎麦を食べました。
小泉八雲記念館・・・私としては珍しく
展示してある説明を ほぼ 読みました。
となりにある 八雲の 旧居宅の庭です。
この並びにある 武家屋敷 にも 寄りました。
ぶらぶらと歩いて、 この日
にも お伝えしましたように
お堀ばたの石段で2~3時間ものんびり休みました。
昼寝をしたり、堀川をめぐる遊覧船に手を振ったり、
夕暮れ時、人通りが少なくなってから 川向こうにまで
地声が届くようにと 発声をしたりして過ごしました。
【旅のスケッチ】
あわや大失敗! 感動の一畑電車♪