2005.04.16
カテゴリ： 読んで（観て）みました。
常人では持ちえない超能力を与えられたが故の孤独、悲哀、使命感。
そして主人公を追う秘密組織や協力者の存在…。
他にもこんな設定の物語があったような？？
恩田さん独特のオリジナリティが強く感じられなかったのが残念です～。
（文庫版の解説を、似た設定の漫画を描かれていたという外薗さんに
お願いされてるんですよね）
VOLUME1～2の「化現」「化縁」での惹きつけ方は上手いと思います。
主人公の少女が一体どんな少女なのか、どんな能力を持っているのか、
その正体が明らかになるまでの謎を多く含んだ展開や引っ張り方はとても
恩田さんらしい。
…ですがその後に続く展開が大味になり過ぎちゃってる気がする…。
（良く言えば「スケールが大きい！！」とも言えますが…）
秘密が秘密でなくなってしまったことにがっかりしてしまうような
感じに似ています。
似たテイストのお話を読んだことのなかった頃に読んでいたなら
あまり違和感感じることなくのめり込めたと思うんだけど。うーむ。
…で、『劫尽童女』を読みながら、柊がどんな作品を思い出したかというと…。
超能力を持つ少女＋特殊能力を持つ犬の存在から浮かんだのが
篠原千絵さんの『海の闇月の影』 という漫画です。
（主人公の名前も偶然ながらルカという…）
双子姉妹が壮絶な戦いぶりを見せるので
「ひええ、とても柊の子供達には見せられない」と思うのですが
読み始めると止まらないんですよね☆
怖いんだけど…物語の疾走していく感じや双子姉妹の葛藤なんかは
とても読み甲斐ありました。
超能力物…で思い浮かべるのは 宮部みゆきさん の作品。
『龍は眠る』 や 『クロスファイア』 など。
能力を持っているが故に「自分は何故、何のために存在するのか」を
問い続ける主人公の心理描写がとても緻密だった印象があります。
『劫尽童女』の主人公、遥も同じように自身に問い続けますが
年齢設定がなんといっても十歳なので…幼い分、酷な感じがします。
超能力を描いたものではないけれど、“人と異なる存在”について
考えさせられるのは 小野不由美さんの『屍鬼』 。
うーん、『屍鬼』の世界をもう一度読み返したくなってきた…。
主人公を追う秘密組織「ZOO」の名前から思い出すのは…
小林弘利さんの『いつかやさしい雨が』 。
（柊は中学生の頃、小林弘利さんの小説が大好きでした。
当時読み耽ったコバルト文庫はきっと絶版になったものがほとんど。
勿体無ーい！小林さん、今何してるのかな…？？）
この小説にはテレパスを持った少女と、彼女を追う秘密国家機関
超心理研究所（通称“動物園ZOO”）が登場します。
読後、必ず幸福感を与えてくれる小林さんのような作品世界は
いつまでも読み継がれて欲しいけどなあ。復刊希望します。
超能力とそれにまつわるお話はきっと星の数ほどあるのでしょうね。
興味惹かれる読者が多い分、作家は何処に自分の個性を出すかで
苦心されてるのだろう、と思います。
柊の別宅案内 →
そして主人公を追う秘密組織や協力者の存在…。
他にもこんな設定の物語があったような？？
恩田さん独特のオリジナリティが強く感じられなかったのが残念です～。
（文庫版の解説を、似た設定の漫画を描かれていたという外薗さんに
お願いされてるんですよね）
VOLUME1～2の「化現」「化縁」での惹きつけ方は上手いと思います。
主人公の少女が一体どんな少女なのか、どんな能力を持っているのか、
その正体が明らかになるまでの謎を多く含んだ展開や引っ張り方はとても
恩田さんらしい。
…ですがその後に続く展開が大味になり過ぎちゃってる気がする…。
（良く言えば「スケールが大きい！！」とも言えますが…）
秘密が秘密でなくなってしまったことにがっかりしてしまうような
感じに似ています。
似たテイストのお話を読んだことのなかった頃に読んでいたなら
あまり違和感感じることなくのめり込めたと思うんだけど。うーむ。
…で、『劫尽童女』を読みながら、柊がどんな作品を思い出したかというと…。
超能力を持つ少女＋特殊能力を持つ犬の存在から浮かんだのが
篠原千絵さんの『海の闇月の影』 という漫画です。
（主人公の名前も偶然ながらルカという…）
双子姉妹が壮絶な戦いぶりを見せるので
「ひええ、とても柊の子供達には見せられない」と思うのですが
読み始めると止まらないんですよね☆
怖いんだけど…物語の疾走していく感じや双子姉妹の葛藤なんかは
とても読み甲斐ありました。
超能力物…で思い浮かべるのは 宮部みゆきさん の作品。
『龍は眠る』 や 『クロスファイア』 など。
能力を持っているが故に「自分は何故、何のために存在するのか」を
問い続ける主人公の心理描写がとても緻密だった印象があります。
『劫尽童女』の主人公、遥も同じように自身に問い続けますが
年齢設定がなんといっても十歳なので…幼い分、酷な感じがします。
超能力を描いたものではないけれど、“人と異なる存在”について
考えさせられるのは 小野不由美さんの『屍鬼』 。
うーん、『屍鬼』の世界をもう一度読み返したくなってきた…。
主人公を追う秘密組織「ZOO」の名前から思い出すのは…
小林弘利さんの『いつかやさしい雨が』 。
（柊は中学生の頃、小林弘利さんの小説が大好きでした。
当時読み耽ったコバルト文庫はきっと絶版になったものがほとんど。
勿体無ーい！小林さん、今何してるのかな…？？）
この小説にはテレパスを持った少女と、彼女を追う秘密国家機関
超心理研究所（通称“動物園ZOO”）が登場します。
読後、必ず幸福感を与えてくれる小林さんのような作品世界は
いつまでも読み継がれて欲しいけどなあ。復刊希望します。
超能力とそれにまつわるお話はきっと星の数ほどあるのでしょうね。
興味惹かれる読者が多い分、作家は何処に自分の個性を出すかで
苦心されてるのだろう、と思います。
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福内鬼外（月日が往… 123maoさん
Paradis 夢の助．さん
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