海辺の生活。

November 28, 2016
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カテゴリ: 暮らし
夏に救急で入院し、
胃にガンが見つかったけれど、
手術をしないで自然に任せることにしたミホコ。
好きなものを好きなように食べさせてあげて下さいと先生。

母のお気に入りのレストランだったけれど、
ここ1~2年は上手に食べられなくなっていたので、
連れて行くのをためらっていた LE NICO à Ominami(ル・ニコ・ア・ オーミナミ)
母の認知症が進み数分前のことも覚えられなくなっていた頃、
一緒に行った帰宅後に「あそこは美味しいからまた行きたい」と言って、
覚えていたことに家族一同びっくりしたお店です。
それ以来、時々一緒に出かけていました


ここのところ体調も良さそうだし、
ル・ニコにもう1度だけ連れて行きたいと思いました。
でももう普通のコース料理は食べられそうにないので、
シェフに消化の良い、お腹に優しいメニューをお願いしてみました。

シェフは快く引き受けて下さって、
夕べ母は久しぶりにル・ニコを訪れることができました






         洋風の茶碗蒸しから始まって、2品目、根セロリのムース。    




実際はどうなることかととても心配していました。
家では手で食べることも増えてきているし、
食べこぼしも多くなっています。
でも、お料理が運ばれてくると母はカトラリーを使い、
こぼすこともなく普通に食べていました
お料理が来る度に生き生きして来て、
笑顔も明るく輝いていきます。
なんだかもう、見ている私の方が幸せで、
ちょっと泣きそうでした。






  シェフ自ら温かいソースを注いでくれました。白子、トリュフ、柚子の一皿。






             肉食女子の母の目の前に柔らかい和牛の炭火焼き。





バベットの晩餐会 という私の大好きな映画があって、
クライマックスでバベットの作った極上のお料理を食べ進むうちに
争いがちだった村人達の心が温かく穏やかになり、
この上なく幸せな気持ちになって仲良くなるという場面がありますが、
母が食べ進み頬が紅潮して微笑みが増していく様子を見ていて、
あの場面を思い出しました。


美味しい物を食べる喜びの持つ力を
母が目の前で鮮やかに見せてくれたと思います

いただいたお料理はどれも心がこもっていて、
母のことを思って丁寧に作ってあることを感じました。
まさに原シェフマジック
感謝の気持ちでいっぱいです。





            ショコラのムースに薔薇の泡。





                      苺とヨーグルト。





          最後のお茶菓子はパッションフルーツのマカロンで星





一夜明けて今日の母、ひときわ元気ですスマイル
美味しい物をいただいて生きる力がみなぎっている感じ。
食べられて本当に良かった
出かけることは大事ですね。
食べることが大好きなミホコの湘南食いだおれツアー、
また行きたいと思います。
お母さん、次はどこ行きましょうか





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最終更新日  November 28, 2016 05:02:42 PM
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