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3月中に完成させたかったオリジナル曲「待ってる時間」の歌版を、昨日、ついに完成させて公開しました。やったー!!もともとは歌詞なしの、曲のみできていたものです。歌をつけて動画にしてYouTubeに公開するまでに、AIを総動員しました。その過程で、今の無料で利用できるAI技術のすごさに、感嘆しました。すごい、すごすぎる・・・。できあがったYouTube動画は、自分が作ったのじゃないみたいでした。それが、これです!3/25のブログで、すでに1番だけをAIの「めろう」に歌ってもらったことを書きました。▼無料での「NEUTRINO」で歌声を生成! 自然な歌声に超びっくり!!そこから、さらに紆余曲折がありました。まずは、音域の問題。もともとは僕が自分で歌いやすい音域でメロディを書いていたので、男声にちょうどいい音域だったのです。だから、3/25の段階では、女声音域にぴたりと合うように、半音6つ分上げていたのですが・・・そうなると、すでに作っていた伴奏を移調した際に、伴奏楽器の音域が合わなくなることが判明。#当たり前伴奏はすでに出来上がっており、結局はこのキーのまま演奏を通さないと、曲として聴けたものじゃないことが分かりました。#半音2つ分くらいまでだったら、わりといい感じで鳴ります。3月中に公開したいという思惑もあり、伴奏に手を入れだすとキリがないので、今回はAIに低めの音域で歌ってもらうことに。#高めも試しましたが、そっちは変になりました。#低いソまでの音域は、なんとか歌ってくれました。さすがAIAIに歌わせるまでは、女の人の声でメロディを歌ってもらう際にはココナラで依頼していたりしたのですが、たぶん、今回の依頼を人間にしていたら、「そんな低い声、出ません!」とブチギレされていたかもしれません。#AIで、よかった。ボーカルを結局もともとのハ長調でAIに歌いなおしてもらい、それを音楽制作ソフト(DAW)に取り込みました。ドラムスとベースとボーカルが楽曲のキモなので、この3者のみで鳴らして楽譜を少しいじりましたが、あまり変えてはいません。ただ、この時減らせる音符は減らしました。#音がありすぎると、ごちゃごちゃするので。#ベースを1オクターブ下げたりもしました。3/24のブログ記事で、オーケストラ音源のMusio1に感動した話を書いていたのですが、この曲はいっぺんはMusio1のオケ音源に差し替えて鳴らしていたものの、伴奏の中心はやっぱりサックスでないと!と思いなおして、以前のサックス音源に戻して、MIXしています。サックス隊の中には、民族楽器のバンブーサックスも混じっています。#ソプラノサックスの代わりで使っています。#民族楽器音源は、World Suite。これもお気に入りです。#アルトサックス・テナーサックス・バリトンサックスは、SaxLabという無料の音源です。音楽が完成しても、動画にするには、もうひと手間いります。動画のサムネイルや、映像の「絵」がいるのです。これも、AIに活躍してもらいました。Canvaの画像生成!無料でも使えます。試しにやってみたら、わりといい絵を出してくれたので、そのまま使いました。Canvaの左にある「マジック生成」を押すと、キーワードに従ってAIが画像や動画を生成してくれます。#ただ、動画はあまりにも注文した言葉とかけ離れていて、唖然としました。Bing AIとかだと、作ってくれた絵に対して対話しながらブラッシュアップを頼めるのですが、Canvaは対話型ではなかったので、一部分を修正してもらう注文はできず、そのまま使っています。#なので、後でよく見ると、下の部分は、かなり変でした。ここまでAIにやってもらえたら、あとは、くっつけて動画にするだけです。動画にするのは、一番単純に素材を合わせていける、ムービーメーカーを使用しました。歌詞をムービーメーカーのキャプションではなく、Canvaで書いて、画像を並べるだけにしたので、歌詞の見せ方も今風になりました。ムービーメーカーだとタイミングの切り替えを任意の場所にもっていくことができないのですが、アバウトな性格なので、画像の表示秒数の数字を切り替えて、だいたい合っていればOKとしました。ムービーメーカーも画像切り替え時の視覚効果はわりと選べるので、ちょっとした効果を持たせるだけなら、これで十分です。もとの曲の演奏も捨てがたいので、ついでに原曲版のハイライトも動画にして先ほど公開しました。一度作ったCanvaやムービーメーカーのファイルが再利用できるので、これを作るのは楽ちんでした。↓原曲と聴き比べてみると、上の原曲版のほうがドラムスがしっかり聴こえていて、特にタンバリンはとてもいい鳴りをしているので、「ああ、こっちのほうが、いいなあ」と思いました。ファミコン音源の曲をオーケストラ演奏に差し替えたりしたときにも感じることですが、昔の音源のほうが、その曲の最も本質的な部分を飾らずにガツンと主張してくるところがあって、これはこれで、捨てがたいんですよね。直したいところを挙げればまだまだキリがありませんが・・・時間も有限ですので、とりあえずこの曲にかかるのは、これで一区切りとします。まだまだ、公開したい未完成の曲が、控えているのです。最近はAIが作曲までできるようになって、人がつくるオリジナル曲への需要がどんどん減っているようですが、自分が作った曲を聴いてもらえるのは格別の喜びなので、もしよかったら今後とも聴いていただければ幸いです。ご意見、ご感想、お待ちしています!▼オリジナル曲「ねこ!だいすき。」の動画ができました。 (2022/07/09の日記) ▼ファミコン音源をオーケストラ楽器で演奏!「この道わが旅」 (2023/12/04の日記)
2024.03.31
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『億万長者 専門学校 実践編』【電子書籍版】[ クリス 岡崎 ](※紙版は絶版)この本の読書メモ、最終回です。▼第1回:「ASK→FIND→GIVE」▼第2回:「倒れても、痛くても、すぐに立ち上がった方がいい」今回も、前回同様、「補講1」からの引用です。この本、オマケの補講まで、大充実です。・「自分に向いていない」と勘違いしない。(p421)一言で言うと、今日書きたいのはこういうことなのですが、さすがにこれだけだと分かりにくいので、もう少し引用を続けます。・「できないのは、向いてないからじゃなくて、正しいやり方を知らないだけだ」・「その分野の達人」に教えてもらう(p422)引用が長くなるので具体例は引用しませんが、上のページの具体例として、新しく買ったソフトの使い方を詳しい人に個人授業してもらうと、使いこなせるようになる、という例が書いてありました。「これ、めっちゃ、あるあるやん!」と、自らの実体験をもとに、思いました。僕は新しもの好きなので、よさそうなものをとりあえず買ってみる、というクセがあります。少し前に、音楽制作用のオーケストラ音源の投稿をしましたが、そういうのは、けっこう手を出しています。ただ、音楽制作関係のソフトウェアは、もともと外国製のものだったりして、使い方を普通に調べても分かりやすいものが見つからず、使いこなせないまま放置してしまうことも、しばしば。それが、詳しい人に教えてもらうと、長年の疑問が、一気に氷解するのです!「以前買ったのだけれど使いこなせていないモノの使い方」については、詳しい人に訊いてみる、というのを、強くオススメします!人に訊かないままだと、「せっかく買ったけど、僕には向いてなかった」で終わってしまうのが、人に訊くだけで、「これ、めっちゃいいじゃん!買ってよかった!」に一気に変わります。新年度、新しい環境で新しいことにチャレンジする方も、多いと思います。「この仕事、向いてないな」と判断する前に、詳しい人に訊いてみましょう。もしかしたら、これ、新年度を迎えるにあたって、めっちゃ大事なことかもしれません。訊くは一時の恥、訊かぬは一生の恥。ちなみに、僕は音楽ソフトの使い方を、「ココナラ」で詳しい人に教えてもらっています。50分の個人授業のなかで、長年の疑問を思い切って訊いてみると、すぐに答えがもらえて、「そういうことだったのか!」と大感動しました。今はオンラインビデオチャットを使って、自分の画面を相手に見てもらう画面共有が容易にできるので、ソフトウェア系の相談が格段にしやすくなっています。パソコン系の仕事や趣味で、分からないことがある人には、「ココナラ」のビデオチャット相談、おすすめです。画面共有を使わない普通のビデオチャットでも、けっこういろんな相談に乗ってもらえますよ。
2024.03.30
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『億万長者 専門学校 実践編』【電子書籍版】[ クリス 岡崎 ](※紙版は絶版)この本の読書メモを続けます。→前回の記事はこちら。今日は「感情」にスポットを当てます!感情を制する者は、世界を制す。いかにして感情をコントロールするか。人生の重大なテーマです。本書の「補講1」には、次のように書かれていました。・目的は「エネルギーを引き出す強い感情」を呼び出すことに成功しているか?ということなんだ。(p400)「イメージング」や「アファメーション」の目的として書かれていました。でもこれは、ほかのいろいろなことの目的に置き換えることもできると思います。本書でも強く書かれていますが、感情というのは「自分を成長させる大きな力」(p400)に直結しています。・倒れても、痛くても、すぐに立ち上がった方がいい。 10秒以内に心の元気をとり戻さないとKO負け!・何より「痛いこと」を怖れるのが一番ヤバいからね。 不安を楽しむことが人生の幸せの秘訣だ。 だったら打たれ強いってのがご機嫌な人生のマスターキーかもね。(p406-407)結局、考えるより先に動け、ということでしょうか。感情は、習慣のたまものなのかもしれません。条件反射で立ち上がる。その習慣が、幸せな感情をつくります。僕はとても打たれ弱いので、「打たれ強いってのがご機嫌な人生のマスターキー」という言葉にはとても共感しました。本書の著者は後書きでも、「人生の質は、感情の質」(p447)「パッションマネジメントはこれからの時代の会社経営の鍵となる」(p458)と言われています。そういえば、斎藤孝さんも言われていました。「ミッション、パッション、ハイテンション」と。『ミッション、パッション、ハイテンション! 働く気持ちに火をつける』 (文春文庫) (齋藤 孝)※絶版につき、リンク先は古本本書の読書メモ、もう少しだけ、続きます。明日はおまけのような記事ですが、僕が経験的に「これ、大事!」と思ったところについてです。明日が本書の読書メモの最終回になります。ではまた明日!
2024.03.29
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昨日の本に続いて、本の紹介です。『億万長者 専門学校 実践編』【電子書籍版】[ クリス 岡崎 ](※紙版は絶版)この本も、タイトルだけ見ると、お金持ちになるための方法が書いてある、お金儲けの本かと思ってしまいますが、そうではありません。人生の成長戦略のことが書いてある本です。本質的なことが分かりやすく、ユーモアたっぷりに、元気な口語体で書かれていて、かなりおすすめできます。たとえば、本書の「自分の市場価値」の章には、次のことが書かれていました。・自分と違うタイプの「成功者」のマネを続けると、だんだん苦しくなってきたり、成功するにも時間がかかってしまう・「自分のキャラクターと近い成功者」のまねをしている場合はOK(p87)自分のキャラに合ったことをするって、かなり大事だと思います。人を指導するときにも、相手に合わせたやり方でないと、成長につながりません。まずは、キャラクター(特性)の把握です。この本には、「自分のキャラクターを見つける6つの質問」も載っていました。(p90-91)僕は「タレントタイプ」でした。タレントタイプは、「感動」することが大好き。楽しいこととか、新しいことが大好き。細かいことは大嫌い。束縛されるのは大嫌い。とにかく自由でありたい。(p92)まったくその通り。僕にぴったり当てはまっています。ただ、本書によれば、好きなことと得意なことは違う、ということです。たしかに。好きなことでも、得意ではないことって、ありますものね。得意なことの診断も本書でできるので、興味がある人は、読んでもらえたらと思います。本書がスバラシイと思うのは、こういった「診断」の対象をまずは自分に向けた後で、相手に目を向けさせようとしているところ。自分に好きなことや得意なことがあるように、相手にも、好きなことや得意なことがあるのです。そして、自分の好きと得意を相手におしつけるより、相手の好きと得意に合わせることが大事であることが説かれているのです。特に「学校の先生」には、このあたりをしっかりとふまえて、子どもたちに向き合ってほしいと思います。本書では学校での先生と生徒の関係も事例として出てきます。結局、それが、商売における極意とも、通底しているのです。第5章「マーケットのとらえ方」には、次のことが書かれています。・これからのビジネスはね 「ASK→FIND→GIVE」じゃなきゃダメ。 つまり、「聞いて、探して、お届けします」が基本なんだ。 「自分が売りたいものを売る」だと、 「MAKE→SELL」になっちゃう。 これじゃあ顧客にニーズを満たしてないし、売れない。(p378)本書の読書メモ、明日に続きます。本書の著者はかなり「感情」を重視しているので、明日は「感情」にスポットを当てます!ではまた明日!
2024.03.28
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ブログで紹介したい本がたまっています。春休みに、ぜひ読みたい本を、紹介します。『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる 能力以上に結果が出る「行動力」の秘密』(藤由達藏、青春出版社、2015、1430円)著者の考え方に、非常に共感しました。タイトルを見ると、行動力の大切さを説いた本かな、と思いましたが・・・その話から始まりつつ、後半には、もっと大切な話に、突入していきました。大変驚かされました。著者は、労働組合の専従書記長を4年、専従委員長を4年された方。「人を応援することの楽しさ、素晴らしさ」を身をもって体験されたそうです。(p204)本書の中で著者は次のように書いています。・結果を出す人は、相手をコントロールしようとしません。 相手を支配下に置き、コントロールしようとすると、自分にとって都合が良いか、そうでないかの視点からしか見られなくなります。(p152)これ、すごく重要なことが書いてあると思いました。人のことを自分にとって損か得かという損得勘定でしか見ない人に、誰がついていこうと思うでしょう。4月から環境が変わる人がたくさんいると思います。新しい人たちと関わっていく上で、立場の違いこそあれ、お互いをリスペクトし合うような関係性を築いていこうとしない限り、結局のところ、自分がやりたいと思うことへの協力も得られないのです。特に、立場が上の者は、立場が下の者をコントロールしようとする傾向が強くなります。自制しなくてはなりません。著者は、先ほど引用したところの続きで、次のように語っています。・「相手がやりたくて、こちらがやってほしいこと」 「相手がやってほしくて、こちらがやりたいこと」 を探し出すことです。 こうなると、やりたいことだけをやるだけで協力し合うことができます。(p153-154)自分と相手の共通点を探る。僕が通級指導で、対象となる子どもと関わらせていただく時に大事にしていることも、まさにこれです。「教える」という立場であったとしても、相手がどうなりたいか、相手がどうしてほしいと思っているかを確認することなしに、一方通行で教えたとしても、それは意味をなしません。右から左に抜けていくだけです。相手の希望は、出会いの4月に、まず確かめておくように、したいものです。さらに、この3ページ後には、「私メッセージで伝える」ということも、出てきます。「私メッセージ」は、「Iメッセージ」とも言いますね。「私はこう思ったよ」ということを伝えることです。「あなた」ではなく「私」を主語にするだけで、伝わる雰囲気が、ずいぶん変わってきます。「自分の中に起きた良い影響を伝えるだけで、相手は自ら動き始めるのです。」(p157)「ありがとう」も、このことをギュッと凝縮して伝える、魔法の言葉ですね。「自分が、自分が」ではなく、相手のことを考えた「自分は」を、伝えていきたいものです。最後に、もう一つだけ、僕がとても印象に残っているところを、引用します。・気というものがこの世界全体の活力とか、エネルギーであるとしてみると、その「気」の分割された単位が気分であるというイメージが湧いてきます。 「私の気分」と言った場合、全世界のエネルギーを分有する私の気、しかも今この瞬間の活力の状態を示すのが「気分」だということになります。 世界全体の活力のうち、私の分担に預かっているのが「私の気分」です。(p200)そんな視点で見たことがなかったので、とても驚きました。なんという高い視座でしょう。目の前のことを自分の視点から見るのではなく、世界全体の視点から、「私」を見ています。こういうマインドを持てると、強いです。自分と相手の2者だけしか見えていない人は、行き詰まります。世界の中のひとりとして自分も相手も存在するということが見えている人は、行き詰まりません。広い周りが、見えているからです。だから、行き詰まりようがないのです。僕は今まで、狭い視野でしか見えていなくて、すぐに行き詰まることを繰り返してきました。世界の「気」を分けてもらっているという「気分」で、自分の気分や感情も客観的にとらえながら、4月からまたがんばっていこうと思います。さて、この本、実は、今は文庫化されているようです。文庫で手に取りやすくなっているようですので、ぜひ、読んでみてくださいね。『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』(青春文庫)(藤由達藏、青春出版社、2018、814円)
2024.03.27
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少子化で子どもの数が減っています。子どもが減っているので、学校は統廃合の嵐です。僕は基本的に、統廃合をしなくていいようにすべきだと思います。学校は地域の宝でもあるからです。子どもが減っているなら、増やせばいい。とは言え、「それが難しいんだ」という声が、聞こえてきそうです。ところが、最近読んだ本には、こう書いてありました。「ほんのちょっと努力をすれば、 人口増加に転換させられます。」驚きです。ほんのちょっとの努力でいいのであれば、なんとかなるかもしれません。カマタさんの本です。『ちょうどいいわがまま』 (鎌田 實、かんき出版、2023/9、1650円)この本は、カマタさんの、具体的なアドバイスに満ちています。単なる絵空事ではなく、具体例と一緒に語られています。人口増加への転換については、p177に書いてありました。先ほど引用した文の続きには、こう書いてあります。「人口約6000人の岡山県奈義町では、合計特殊出生率を2.95まで回復させました。」2.95!!これは、驚くべき数字です。同じページ内でふれられている日本全体の特殊出生率は1.26です。(2022年の統計)結婚した男女から生まれる子どもの数の平均が1.26ということは、単純に考えても、人口は減りまくりまくりまくりです。ほんのちょっとの努力でいいのであれば、これはなんとしても、なんとかしないといけません。ちなみに、本書ではこのページより前で、フランスの出生率が先進国の中では高めであることにもふれられていました。(p154。フランスのほうが自由な結婚のカタチが認められており、日本も制度をゆるやかにして古い結婚観からもっと自由になっていけたらいい、と書かれていました。)具体的なことをこうやって本に書いていただけると、それをキーワードにして、自分でも調べてみることができます。さっそく、ネットでちょっと、調べてみました。たしかに、岡山県奈義町の出生率が日本一であることを知らせるネット記事が、わんさか出てきました。代表的な、詳しいネット記事へのリンクを、はっておきます。▼【出生数75.8万人の衝撃】出生率で全国平均の2倍超「奇跡の町」奈義町長に聞く少子化対策、おやつ代も支援する理由 (JBpress、2024.3.2記事)いろいろ調べていると、他の出生率が高い自治体のことも、出てきました。なんと、僕がよく知っている、京都府の福知山市も人口増加の街であることが分かりました。▼計画外の出産も「まぁいっか」。京都府福知山市の子育て環境の秘密【ルポ・子だくさん町 第3回】 (週プレNEWS、2023年04月16日記事)上のネット記事では「ボウリングがブームらしい」というキャプション付きでボウリングの写真が載っていました。そういえば子ども会でボウリングをするために福知山まで行ったことを思い出しました。岡山と京都にはさまれた、わが兵庫県でも、明石市が子育て支援策が充実していると話題です。明石市に関するネット記事も、リンクをはっておきます!▼子育て支援に注力し10年連続人口増…移住先に選ばれる明石市で見えた行政のヒント「子供の施策は未来政策」 (東海テレビ「NEWS ONE」、2023/05/13記事)各自治体がそれぞれでいろいろと工夫していることが分かりました。人口が減る一方では若者世代に負担がかかる一方なので、本気で、なんとかしたいところです。ついでですが、学校の給食費とか教材費とかを無料にしてもらえると、学校としても、引き落としができていない家庭に連絡をして集金する手間がはぶけるので、ありがたいです・・・。#今年度は超久しぶりに学年会計を担当して、会計の大変さを味わいました。#基本的に、毎月、集金があります。▼「学校統廃合」「複式学級」「小規模教育の良さ」についての学習会 (2023/08/28の日記)
2024.03.26
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昨日に続いて音楽制作の話題です。オーケストラ音源に続いて、歌声の生成も無料でできることが分かりました。今の技術はほんとに、すごい!初音ミクなどに代表されるボーカロイドの歌声ではなく、ホンモノの歌声をシミュレートした、人間っぽい歌声を生成するのが、なんと、無料でできます。NEUTRINO(ニュートリノ)というのを、使います。ただ、これだけだと使いこなすのが大変なので、支援ソフトといっしょに使います。「NEUTRINO調声支援ツール」というソフトです。2つセットで使う必要がありますが、どちらも無料です。これで、かなりカンタンに、PCに歌わせることができます。ちなみに、NEUTRINOの中にはいろいろな歌手のプログラムが入っています。有名なのは、「AIきりたん」かな?#「AIきりたん」は、もしかしたら今は、無料じゃないかもしれません。#いろいろな歌手のプログラムに対応していて、それぞれ使用条件が異なるようです。下の動画は、YouTubeで公開されていた、NEUTRINO公開直後に試しに歌わせてみたらこうなった、という動画です。#イントロが25秒ほどあり、その後で歌が再生されます。AIきりたんの『キリトリセン』 無調声ver(一時的様、2020/02/21公開)「これは、すっげえ。ホンモノの歌手が歌っているみたいぃぃぃ!!」ということで、僕も使ってみることにしました。では、初めてこれを使ってみた時の手順を、備忘録も兼ねて、書いていきます。まず、すでにあるネット上の「使い方」解説を見ました。たとえば、以下のサイトです。▼AIきりたん(NEUTRINO)の使い方とより自然な歌声を実現するコツ (ぼいどす様、2022年9月5日記事)上のサイト様によりますと、「NEUTRINOとはVocaloidやCevio、無償のものではUTAUなどのような合成音声エンジンのひとつで、その自然な歌声はリリース当初相当な衝撃を界隈に与えました。そして無償で利用可能です。」とのことです。なんともうこれが出てから4年くらい経っているようです。#Wikipediaでいつ初登場したのかを調べました。#NEUTRINO - Wikipedia#なんと2020/2/20にデビューしていました。僕の知らない間に、時代は進んでいました。ただ、4年経過したことで、登場当初にはかなり高度な専門知識を必要としていたこのソフトが、今ならかなり導入しやすくなっているようです。では、2024年最新版、超絶カンタンに使うやり方を、惜しげもなく、公開しましょう!#偶然見つけただけだけど。このソフトを使うハードルはいろいろあるのですが、そのうちのかなり大きなハードルはMusicXMLファイルを用意しないといけないことです。MusicXMLファイルというのは、歌の旋律に歌詞をつけてデータ化したファイルです。これがもしMIDIファイルであれば、かなり汎用性の高いファイルなので、いろんな手段で作ったり読み込ませることができます。ところがXMLファイルは少し特殊なファイルなので、その作成手段があまりありません。公式には、 MIDIファイルを作る → MuseScoreで読ませて、歌詞を入力 → MusicXMLファイルとして出力して、NEUTRINOに読ませるというやり方が、推奨されています。#MuseScoreは、無料で歌詞付きの楽譜を作成できるソフトです。ただ、僕はMusicXMLファイルをカンタンに作るソフトを、すでに持っていました。このブログでも何度か紹介した、カワイの「スコアメーカー」です。(↓過去記事参照 ▼カワイ「スコアメーカー」で音楽会の曲練習用動画をラクラク作成! ▼「スコアメーカー」で合唱譜に初挑戦!驚愕のクオリティ!(合唱「ここは友だちせいさくじょ」))「スコアメーカー」は初心者にも非常に使いやすい、楽譜作成ソフトで、歌詞の入力もできます。というか、歌詞の入力が、しやすいです。今回、僕の自作曲の主旋律のみをMIDIデータで用意した後、その主旋律を「スコアメーカー」で読み込ませて、歌詞を入力しました。で、その際、旋律をそのまま歌うとキーが高すぎることがわかったので、ハ長調で作った旋律を、半音6個分、下にずらしました。スコアメーカーは移調もカンタンにワンタッチポンなので、助かります。#スコアメーカー自体にも、歌う機能が搭載されています。#声楽のソプラノの声で歌ってほしい場合は、スコアメーカーに歌ってもらえば十分です。下の画像は、自作曲「待ってる時間」のボーカルパートの1番のサビのところです。こまかいところは、後で「NEUTRINO調声支援ツール」に取り込んでからでも調整できます。とりあえずある程度できたら、MusicXMLファイルとして出力します。さて、下準備ができたので、ここからはいよいよ、NEUTRINOに歌わせるやり方です。まず、「NEUTRINO」と「NEUTRINO調声支援ツール」をダウンロードしてインストールしておきます。以下が、公式のダウンロードサイトになります。▼NEUTRINO - Neural singing synthesizer (studio-neutrino.com)▼「NEUTRINO調声支援ツール」公式サイト GitHub - sigprogramming/tyouseisientool「NEUTRINO」にはいろいろな歌手のプログラムが用意されていますが、僕がダウンロードした時には、デフォルトで「めろう」さんがすでに入っていました。僕はこの方の声が気に入ったので、そのまま使いました。#ほかの歌手に歌ってもらいたい場合は、公式サイトからダウンロードできます。では、いよいよ、具体的な使い方です。「NEUTRINO調声支援ツール」を開いて、NEUTRINOがインストールされている場所を指定します。下のサイト様の解説記事を参考におこなってみてください。▼NEUTRINO調声支援ツールの使い方!ダウンロード方法も解説します(おゆひよこDTMブログ様、2024年2月5日更新記事)ここまでくれば、あとはMusicXMLファイルを読み込ませるだけです。ただ、「NEUTRINO」が歌声を生成するときの動作はかなり重いので、「1番だけ」とか、部分部分で取り込んで操作した方がよさそうです。1番と2番はほぼ同じメロディだと思うので、1番のメロディを取り込んで歌声を生成した後、別名で保存して、「NEUTRINO調声支援ツール」上で歌詞を2番に変更していくのも、アリです。スコアメーカーでは五線譜でメロディが表示されていましたが、「NEUTRINO調声支援ツール」に取り込んだ時には、ピアノロール画面になります。この支援ツールはとてもよくできていて、音を示しているひとつひとつのバーを選択すると、歌詞を変更したり、音の長さや音の高さを変更したり、直感的に、いろいろな編集ができます。ただ、その変更を反映させて歌声生成(レンダリング)をおこなうのに、待ち時間が発生します。変更したところがたとえ1カ所だけでも、前後を含めてそのフレーズは再生できなくなります。一部分をレンダリングしているあいだに他の部分を再生させたり編集したりすることはできるので、待ち時間に別のところを編集したりして、時間をうまく使いましょう。僕の場合、一度歌わせてみて、ブレスの間をとるために音の長さを短く変更する処理をいくつかおこないました。AIなのでプログラム通りにいくら長いフレーズでも息継ぎなしで歌えてしまいますが、そうすると人間っぽくないので、自分で歌うならもっとこうなるだろうという観点で少し直していきました。ほかには、スコアメーカーで歌わせた時にもあったのですが、促音の「っ」のところは、間を開けるのか、前の音を伸ばすのか、そのフレーズによって判断して歌詞を変更することが必要でした。編集時は、一番上の小節番号のバーをクリックすると、その場所から再生できます。キーボードのスペースバーを使うと、再生と停止が手軽にできて、便利です。では、「NEUTRINO調声支援ツール」の編集画面で「AIめろう」さんに歌わせているところの動画を見ていただきましょう。こんな感じで歌ってくれました!#イントロが28秒ほどあり、その後で歌が再生されます。最後に、僕が参考になった使い方解説サイトをあと2つ、紹介します。▼無料のボカロ!NEUTRINOの使い方まとめ (どんぐりの音あそび様、2023.09.03記事)↑「NEUTRINO調声支援ツールで簡単に使えます」という過去記事も一緒に読んでおきましょう。▼歌AI「NEUTRINO」と調声ツールのシンプルな使い方【サンプルデータつき】 (おっさんゲーマーどっとねっと様、2022/09/08公開 2022/09/13更新記事)さあ、それではあなたも、AIに歌ってもらいましょう!
2024.03.25
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今日は、音楽制作の話題です。Musio1(ムジオワン)、はじめました。▼Musio1公式サイト(1か月プラン) https://sonicwire.com/product/C0792下の動画で紹介されていた、オーケストラ音源のサブスクです。かなり本格的な音で鳴らせて、月額2000円以下!オーケストラ音源って、買うと高いので、これだけ安くていいの?と思います。今ならなんと、30日間も無料で試用できます。しかも、なんと、無料で試用する際に、クレジットカードの登録が不要なんです。これなら、「解約を忘れて、課金されちゃう」という心配もありません。さっそく、上の動画で紹介されていた、プロの方が作られたMIDIデータを読み込ませてみました。ほんとに、すごくリアルな音で、鳴りました。感激です!ただ、いざ使ってみると、使い方が分からなかったりしました。そこで、さらにYouTubeで検索して、画面付きで操作の仕方を解説している動画を追加で見ました。下の動画では、具体的なアドバイスがあり、大変助かりました。▼オーケストラ音源「Miroslav Philharmonik 2」の音が出ない問題が解決 (2023/05/29の日記) ▼ファミコン音源をオーケストラ楽器で演奏!「この道わが旅」 (2023/12/04の日記)
2024.03.24
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おととしの、もとい、おとといの記事。「記録よりも、記憶に残る、というのが、一番」と書いて終わったのですが、このフレーズ、どこかで書いたなあと思っていたら、書きかけの記事の中で書いていたのでした。そういうわけで、書きかけの記事を完成させて公開します。完全に趣味の話です。れとろげーむの話です。興味のある方だけお読みください。ファミコン時代のRPGの名作として後世に語り継がれているゲームが3つあります。「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」、そして「MOTHER」です。#ファミコンRPGの名作3つの、3つめは人によって意見が分かれるらしい。このうち、「MOTHER」は、いわゆる売上本数などの記録上は、たいしたことはありません。記録に残るゲームではなかったのです。ただ、圧倒的に、記憶に残るゲームでした。記録に残るよりも、記憶に残る。大事なことだと思います。今は、成果主義とか、効率とかいうことが、優先されがちな社会です。だからこそ、「MOTHER」のようなゲームの存在が、よりいっそう際立ってきます。「MOTHER」の世界は、「MOTHER」のゲーム内でしか体験できない唯一無二のものでした。糸井重里さんのつくった世界観は、どこまでも自然で、ほっとする空間でした。どこまでもディテールにこだわったその世界観を味わうことは、すなわち幸福だったと思います。「MOTHER」は、3部作です。「MOTHER3」が、ちょうど1ヶ月前、2月21日から、スイッチオンラインの追加パックで、遊べるようになりました。▼「MOTHER3」公式サイト▼いま『MOTHER』シリーズをプレイするためには? (ほぼ日刊イトイ新聞)僕はすでにスイッチオンラインで「MOTHER」の「1」と「2」はプレイしていました。あの世界観をあじわいたくて、「3」も速攻でプレイしました。圧倒的でした。「1」と「2」以上に、圧倒的。音楽、シナリオ、デザインなどを含めた「世界観」が唯一無二であり、圧倒的でした。よくぞここまでこだわり抜いて作り抜いたものだ、と思いました。いまどきの3Dじゃなくて、2Dだったのも、よかったです。ファミコン世代が当時のRPGをなつかしみながらプレイするには、おすすめです。今のスイッチオンライン版なら、「どこでもセーブ」や「巻き戻し機能」が使えます。失敗しても、数秒前に巻き戻してやり直せるのです。とんでもないチート機能ですが、おかげで楽にサクサク進められます。忙しい大人が今ちょっとずつ進めるには、必須な機能です。このゲームのテーマは「家族愛」です。#現代の文明社会への風刺もきいていました。#社会問題の裏側に隠されている本質を見せられた気がしました。ボリュームが膨らみすぎてなかなか製品化できなかった作品というだけあって、使い回しでラクをするような作り方ではなく、ひとりひとり、ひとつひとつに固有のセリフや動き、音楽をつけて、とことんまで細部にこだわってつくられたのが、ひしひしと伝わってきました。それがオープニングからエンディングまでの、長い物語の中で、貫徹されています。シナリオも、音楽も、グラフィックも、すばらしかったです。長い時間をかけて作品を仕上げることのモデルを見た気がしました。このゲーム自体は3Dではないですが、このゲームに感化されたファンによって、3Dアニメーションによるトリビュート動画が作られています。これがまた、すごいクオリティです。こだわりの作品が、こだわりのトリビュートを生むのですね。「MOTHER」シリーズの音楽はどれもすばらしいですが、「3」はゲームボーイアドバンスの作品といううこともあり、音質が上がっています。ホンモノの楽器を鳴らしているとしか思えない、リアルな音色に、これもまた、度肝を抜かれました。「3」のテーマは、後にアルバムが出た時に、大貫妙子さんが歌われていました。大貫妙子さんの歌と、テーマの曲調がとても合っていて、癒されます。▼大貫妙子 We miss you ~愛のテーマ~ 歌詞&動画視聴 (歌ネット)糸井重里さんと大貫妙子さんの対談で、大貫妙子さんが言われていたことを、最後に引用します。大貫でも‥‥めずらしいゲームですよね?糸井そうですか?大貫強くなって勝つっていうんじゃないんだもの。ゲームって、ふつうは制圧していくものが多いでしょ。だから、勝つということに慣れているなかで、こういうゲームは、めずらしいなあと思った。最後の最後に、そういうものが待っている。ずっと遊んでいると、なかなか頭が切り替わらないから気がついたときは、ショックでしたね。(ほぼ日刊イトイ新聞内の対談ページより)「戦って勝てばいいんだ」という概念を覆すRPG。記憶に残る理由が、少しは伝わったでしょうか。▼ファミコン「MOTHER」のテーマ曲のメロディ演奏ガイド動画! (2023/07/19の日記)
2024.03.23
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一昨日のブログ記事。「ナニコレ珍百景」で紹介されていた▼「病気や障害などで外出が困難な人が遠隔で働く職場の事例」について、取り上げました。覚えておられますか?#未見の方はぜひリンク先にアクセスしてみてください。実は、同じ番組の少し続きを再生してもらうと、もうひとつ、僕がとっても感動したお店があります↓下のリンク先のTVer見逃し配信で、29分59秒のところから再生してみてください。▼TVer「ナニコレ珍百景」3月17日(日)放送分(※3月24日(日)19:00 配信終了予定)TVerの再生の際は広告を見ないといけませんが、前回の続きを見る場合は、再度広告を見る必要はないと思います。以下、番組公式サイトから、その部分の紹介だけを転載します。●定食が無料になる食堂 東京都千代田区神保町 未来食堂 東京都の神保町にある食堂で定食が無料になる光景。 無料になるシステムは、お店の手伝いを50分したら一食無料になる「ただめし券」がもらえるという。 その券を自分で使うか、お店に券を貼って誰かにあげるかは自由に選べるそう。 お金がない人も食べられるようにと考えて始めたという。(「ナニコレ珍百景」公式サイト内 2024年3月17日放送内容より)飲食店で働いて、働いた分、そこのご飯が食べられるシステム。そして、その報酬を自分でもらう代わりに、未来の誰かに送ることができるシステム。「おお!これは、『ペイ・フォワード』だな!」と思いました。「ペイ・フォワード」については、さらにその2日前のブログ記事でも、ちょこっと書いていました。 ↓▼『夢みる小学校 完結編』が全国の劇場で順次上映中です。この言葉を最初に知ったのは、同名の映画について知った時だったと思います。「ペイ・フォワード」 [DVD]「ペイ・フォワード」とは、簡単に言うと「善意の先送り」「恩送り」のことです。今回の「ナニコレ珍百景」で紹介されていたお店の場合だと、自分がそのお店で食事出来る権利を、知らない誰かに先送りすることができています。4日前のブログ記事でとりあげた豊岡市の映画館の場合は、映画を格安で見る権利を、知らない誰かに先送りしています。(子ども限定で)丹波市の映画館エビスシネマでも、豊岡劇場のように子どもの映画代を大人が先払いしてあげる制度が今年の1月に始まったようです。#ちょうど、今朝の神戸新聞に載っていました。ポイントとなるのは、自分が名指しして「この人に贈る」と決めるのではなく、「誰だか分からない誰かにプレゼントする」というところです。このしくみが一般化すると、「誰かが喜んでくれるかな」→「誰がくれたのかな」→「今度は自分が贈る側になろう」→「誰かが喜んでくれるかな」・・・といった、善意のサイクルが、回り出すと思います。これって、ほかにもいろいろなところで応用できるような気がしています。4月からの新年度、こういう要素を、学級経営や学校経営に取り入れてみても、いいかもしれませんね。ところで、この飲食店のケースですが、お金がもらえるアルバイトとちがって、ごはん(=まかない)を食べる権利がもらえるというところから、「バイトではない」=小中学生でも働けるらしいです。(参考サイト)▼「50分働けば一食タダ!まかないが食べられる神保町「未来食堂」」 (アスキーグルメ、2015年11月24日 p3)こういうところで働いて、働くだけでも誰かの役に立っている幸せが感じられるのに、さらにそれにプラスして誰かに恩送りもできるなんて!これはめっちゃ教育的効果が高いのでは、と思ってしまいました。自分も働きたいし、うちの子も、働かせたい。ネットでちょっと調べてみると、次のような論文が見つかりました。同じようなことを考える人が、いるものです。▼「教育現場におけるペイフォワードの利用による自己効力感の向上 ――都内女子学園A校における事例研究――」 (福田 浩一、北陸先端科学技術大学院大学、2022/3) https://dspace.jaist.ac.jp/dspace/handle/10119/17735
2024.03.22
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今日は勤務校の卒業式でした。朝起きたらクルマに雪が積もっていて、どうなることかと思いましたが、卒業式の行われる午前中はずっと晴れていて、天候に恵まれました。感動的な式になって、とてもよかったです。このブログでは過去にも僕が卒業式のライブ中継をした話を何度か書いていました。今回はするつもりはなかったのですが、会場に入れない子のために急遽することにしました。たとえ1人の子どもだけのことであったとしても、その1人のためにできることを職員で協力してすぐに行動する今の職場、すばらしいです。#自画自賛今までのライブ中継であれば、会場に入れない保護者のためにおこなっていたので、YouTubeのライブ中継を使っていました。YouTubeの限定配信であれば、関係者しか見られません。限定配信の動画にアクセスするためのURLは、保護者向けのメール連絡網を使っていました。ただ、今回は会場に入れない子どものためにおこなうということで、勤務校で導入している1人1台端末からアクセスできる場所ということで、Teamsビデオ会議を使った中継にしました。タブレットのカメラだと画質があまりよくないのと、ズームイン・ズームアウトや、カメラで映すところの移動がうまくできないので、今までの中継と同様、ビデオカメラを三脚に立てて、ビデオカメラからの映像をタブレットに取り込んで中継しました。ビデオカメラから伸ばしたHDMIケーブルはそのままだとPCに取り込めないので、下のようなアダプタを使います。↓HDMI キャプチャーボード USB3.0後は普通にビデオ会議を始めれば、特に設定をしなくても、最初からビデオカメラからの映像で中継されます。ただ、無線で様子を見てみたのですが、どうも映像がカクカクするので、有線に切り替えました。#無線LANよりも有線LANのほうが、格段に通信が安定します。こういうときのために、LANケーブルをC端子に接続するためのアダプタも買っておいてよかったです。↓UGREEN Type C LAN変換アダプタ今までさんざんライブ中継をやってきていて、足りないものを少しずつ買い足していたので、今回はそれらを使ってスムーズに中継できて、よかったです。#自画自賛せっかくビデオカメラで会場の様子を撮影するので、記録用としてビデオカメラで録画もしておきました。ビデオカメラの映像を出力しながら同時に録画もするのは、過去の機種だとできないものも多かったのですが、今使っている機種は大丈夫でした。#Teamsにも、ビデオ会議を録画する機能はあります。中継もできて、記録も残せて、よかったです。まあ、記録よりも、記憶に残る、というのが、一番ですけどね。▼卒業式のためのYouTubeライブ中継実験について、分かったことの追記 (2021/02/25の日記)
2024.03.21
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「ナニコレ珍百景」が好きで、毎回、録画しています。日本中のユニークな取組や先進的な取組を紹介してくれるので、毎回の放送を楽しみにしています。学校が取り上げられることも多いですね。#前の勤務校の児童も、これに応募しようとしたことがありました。いつも想像を上回る取組が紹介されているのですが、先週の放送回も、とてもよかったです。メインで取り上げられているところではなく、後半に短時間で紹介されていたものなのですが、「病気や障害などで外出が困難な人が遠隔で働く職場の事例」が紹介されていました。(画像は該当店舗公式サイト内「ギャラリー」より)#分身ロボットカフェ↓下のリンク先のTVer見逃し配信で、24分50秒のところから再生してみてください。▼TVer「ナニコレ珍百景」3月17日(日)放送分(※3月24日(日)19:00 配信終了予定)以下、番組公式サイトから、その部分の紹介だけを転載します。●遠隔操作のロボットカフェ 東京都中央区日本橋 DAWN東京の日本橋にある一見普通のカフェだが、入るとロボットが接客をしている光景。そのロボットは、富山県在住の方が遠隔操作していた。接客しているロボットは、病気や障害などで外出が困難な人が自宅から、パソコンやタッチパネルを使って遠隔でロボットを操作しているという。現在約20台のロボットが、調理以外のほとんどの工程を担っているそうで、職業支援より孤独の解消が目的なんだとか。(「ナニコレ珍百景」公式サイト内 2024年3月17日放送内容より)「おお!これは、インクルーシブ教育にもつながる取組だな!」と思いました。インクルーシブ教育というのは多様な個性を持った子どもたちが同じ場で共に学ぶ教育のことをいいます。ご存じのように、現在は通常の学校以外に特別支援学校があり、また、特別支援学校に通えないお子さんの中には、支援学校の教師が病院等に出向く訪問学級という制度もあり、病気や障害を理由に多様な子どもたちが別々の場で学ばざるを得なくなっている、というのが実情です。別々の場で学ぶことの弊害は、友だちとの出会いや交流の機会を奪ってしまうことにあります。本来はもちろん対面で出会いや交流の機会を保障することが一番だとは思いますが、今の世の中、オンラインでの出会いや交流がどんどんやりやすくなってきています。こういう技術も、「全く出会いや交流の機会がない」という状況を打破するものとしては、かなり可能性を感じるものであると思っています。コロナ禍で登校を制限される子がどんどん出てきた時に、オンラインで自宅から授業を受けるということがかなり一般的に行われていました。長期的な不登校の場合にも、「せめて友だちとの心のつながりを持たせたい」との思いから、授業は無理でも休み時間とか朝の会とかだけでもオンラインでつなげて、不登校のお子さんの顔を画面で見ながら、タブレット越しに友だちが手を振る、という光景が生まれました。院内学級とか訪問学級といったケースも含めて、「遠隔でつながる」ということは、実験的にどんどんやっていけるのでは、と思っています。また、社会に出た後も、今回番組で紹介された会社のように、たとえば寝たきりであったとしても働ける、画面越しに職場でコミュニケーションをとれる、ということができると、どんなにいいだろうと思います。皆さんは、どう思われますか?▼遠隔操作のロボットカフェDAWNさんの公式サイト https://dawn2021.orylab.com/・『分身ロボットカフェ DAWN ver.β』とは、株式会社オリィ研究所が運営する、さまざまな理由で外出することが困難な方々が分身ロボット『OriHime』&『OriHime-D』を遠隔操作しサービスを提供している常設実験カフェです。 私たちはテクノロジーによって、人々の新しい社会参加の形の実現を目指しています。(上のリンク先の公式サイトより)↓公式サイトだけでなく、ぜひ、他のサイトで紹介されているのも、見てみてください。(参考サイト)▼分身ロボットで人々がつながる、日本橋の実験カフェ (TOKYO UPDATES(トーキョー・アップデーツ)、2022年09月07日記事)▼「分身ロボットカフェDAWN ver.β」常設実験店レポート 難病や外出困難の人達が活き活きと働けるカフェがついに常設店に (ロボスタ、2021年6月21日記事)↓こちらの体験レポートもかなり詳しいです 先に働いて慣れている人が、後輩に教える光景も!(遠隔で!)▼【体験レポート】分身ロボットカフェDAWNは障がいやロボットを感じない最高に楽しい場所だった(ファミケア様、2024/1/4記事)#「ロボットがロボットに教える、という光景がとても斬新で、微笑ましく見届けました。」という記述を探してみてください。#遠隔でここまでできるんだ!▼「インクルーシブ教育」がなぜ必要なのか~『「共に生きる教育」宣言』などから考える その2 (2023/07/08の日記)
2024.03.20
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不定期連載のWeb4コマ「三国志2世」。第4話を久しぶりに作成しました。今回のお題は、「なぞかけ」です。このシリーズにはたして需要があるのか、はなはだ疑問ですが、自分の趣味として続けていきます。今回はちょっと「きょういく」に関係がある、かも?WordPressでつくっている自分のホームページにも公開しています。#そちらで1話~3話もご確認いただけます。▼「三国志2世」第4話 https://nikatoma.fun/2024/03/17/298/このまま下にスクロールしても読めるようにしています。▼「三国志2世」ショート動画公開! (2023/04/01の日記)▼5秒で読めるWeb4コマ「三国志2世」第3話「関羽はダンスずき」制作秘話 (2023/06/04の日記)
2024.03.19
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『夢みる小学校 完結編』の劇場公開が続いています。僕もクラウドファンディングで応援させていただきました。先ほどメールをいただきまして、映画の公式サイトで名前を載せてもらったとのこと。見に行きましたが、ばっちり載っていました。映画のエンドロールだけでなく、ホームページにも載せてもらえて、うれしいです。▼夢みる小学校 ミライの「公教育」がここにある。希望あふれる”教育変革ドキュメンタリー”。 (dreaming-school.com)メールに書かれていた「上映スケジュール」を転載させていただきます。劇場スケジュール3月15日(金)~沖縄 シアタードーナツ 3/23 監督トーク3月30日(金)~新潟 高田世界館 4月13日(土)~広島 シネマ尾道 ゲストトークあり4月19日(金)~京都 アップリンク京都 4/27 監督トーク4月26日(金)~東京 Morc 阿佐ヶ谷4月26日(金)~兵庫 豊岡劇場 4/28 監督トーク4月26日(金)~宮崎 宮崎キネマ館おっ。僕の地元の兵庫県の映画館でも、ようやく上映が始まるようです。豊岡市の豊岡劇場。ここ、とってもいい映画館ですよ。僕が行った時は、「誰かが代わりにお子さんの映画代を払ってくれている、という制度がありまして、お安くなります」と言われてびっくりしました。ううむ。ペイフォワード!こういった、お子さんを優遇してくれる映画館、いいですね。ぜひ、家族で行ってみてください。遠方の方も、城崎温泉とセットにして、ちょっとした家族旅行にいかがですか?#城崎も、子どもが喜ぶところです。3年半前に、無料のバイパス道路が「但馬空港IC」まで延伸されて、阪神間からクルマで行くのも、行きやすくなっています。▼映画「夢みる小学校 完結編」観てきました! (2024/02/12の日記)▼「どんな子どもも、それは1つの個性であり、正解である」 ~映画「夢みる小学校」 (2022/12/18の日記)
2024.03.18
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一昨日の『メンタル脳』読書メモは、「その1」とタイトルコールしていました。今日が、「その2」です。(最終回です。)『メンタル脳』 (新潮新書)(アンデシュ・ハンセン、新潮社、2024/1、1100円)若者向けの本書ですが、以前僕が読んで感動した『運動脳』と同じように、運動の効用も分かりやすく紹介されていました。「成績を上げた実験」という項目を引用します。・週2回の体育の授業以外にも、生徒が毎日身体を動かせるように計画されました。体育の授業のない日には30分の運動の時間が組み込まれたのです。・校長はこの「パルス(心拍数)・トレーニング」が生徒を最も強化したと感じたそうです。・前ほどストレスや不安を感じなくなり、自信もついたのです。(p130~131より)『運動脳』でも、メンタル面における運動の効果が科学的に書いてありましたが、ここでもアンデシュ・ハンセンさん、やはり運動を推しておられます。経験的に、僕も、大変うなずける話だと思いました。一時期「朝の読書」というのがはやりましたが、「朝の運動」というのも、毎日の習慣として取り入れてみると、よさそうです。「運動」のほかにも、『メンタル脳』が推しているものがあります。本書の後半には、「笑うこと」について、特に、「みんなで笑うこと」について書いてありました。「みんなで笑うことの意味」というところです。(p143~)お互いに知り合いでない人たちであっても、みんなで笑うことによって、脳内に多くのエンドルフィンが放出され、痛みを我慢できる時間が増えたそうです。「幸福」を感じている、ある部族について書かれているところも参照しておきます。本書のまとめとしても使えそうな記述でした。・(幸福度に)特に強く影響していること 「よく身体を動かしていること」 「仲間と連帯していること」(p183)一般には「運動」「質の良い睡眠」「友人」の3つがメンタルの不調から僕たちを守ってくれると言われているようですが、本書では、上の2つさえ満たされていれば不眠も非常に少ないということが書かれていました。そうすると、もっとも大事な2つは、「運動」と、「仲間との連帯」ということになります。今、学校教育の中でも、「1人で学ぶ」というスタイルから、「仲間と学ぶ」というスタイルへの転換がなされてきています。僕も、そのスタイルを推奨しているひとりです。子どもたちが幸せに学校生活を送るために、「運動」と、「仲間との連帯」は、意識して重視していった方がいいかもしれませんね。▼アンデシュ・ハンセン『運動脳』その4 ~「運動以上に記憶力を高められるものはない」 (2023/02/10の日記)▼アンデシュ・ハンセン『運動脳』その6 ~「体育の授業を毎日実施したら、●●でもよい成績を取った」 (2023/02/12の日記)
2024.03.17
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前回紹介した本『メンタル脳』の読書メモをもう少し続けていきたいのですが、その前に。前回のテーマは、▼言葉で表現すると、恐怖が減る。 ~アンデシュ・ハンセン『メンタル脳』その1でした。その中で、ハッシュタグ(#)を使って、僕は次の1文を書いていました。#こちらの話を傾聴してくれる人に対して話をすることが、大切。このことは本当に必要だと思うので、僕が以前にまとめた文章の中から、関連する内容をここに転載したいと思います。僕が以前にまとめた文章というのは、『特別支援教育連携マニュアル』というものです。学校における「支援」における「連携」について具体的な情報をまとめたものです。その中から今回紹介する内容は、「学級担任がカウンセリングを受けることのススメ」です。 c 担任への心理的・精神的なサポート 学校での支援の大部分を担任が受け持っていることを考えれば、担任が元気でなければいくら支援体制を組んだところで機能しないということが考えられる。本稿で提案する児童・保護者を支える連携機関は、基本的に担任の相談やエンパワーメント、メンタルヘルスの面でも力になってくれるが、それに加えて担任のカウンセリングを行う専門機関を紹介しておく。 場合によっては担任が責任感を感じすぎて「頑張ろう」と思いすぎるがためにしんどくなっているケースもあるため、第3者が担任の言い分を聞くことに徹したり、リラックスを試みたりすることは有効であろう。 支援チームを組むうえで、支援者が倒れないことは大前提であり、そのためにチームとして役割分担をし、負担の軽減化を図っている。しかし、支援チームの中でどうしても担任は中心的な存在になってしまうので、その精神的負担が今のチーム体制でも軽減できないとなれば、直接的に担任をケアする機関に頼ることも考えるとよい。教員の精神疾患による休職は年々増加している。早めにケアを受ける必要性は非常に高いにもかかわらず1人でがんばりすぎてしまう傾向が強いので注意が必要である。 具体的なサポート機関として、たとえばT市のK診療所がある。内科と心療内科を併設しているので精神科の単科病院を受診するよりは気軽に受診することができる。診療のほかに、申請すればウォーターベッドによる全身マッサージや、音響効果によるリラックスも受けることができる。利用に際しては保険が適用され、経済的に心や体のリラクゼーションを図れる。 子どもに心の問題があると思った時に医療との連携を考えるのと同じように、支援者自身に心の問題があるという場合は心療内科やカウンセラーへの相談・訪問を臆することなく実行し、より悪くなる状態や、抜け出せなくなる状態に踏み込んでしまうことを防ぐことを考えよう。 人間だれしも良い状態の時と悪い状態の時がある。K診療所の精神科医であるI医師は、2014年1月28日の聞き取りの中で、「状態が悪い時に、状態がいい時と比べない。状態が悪い時は、状態が悪いなりに少しでも良かった時と比べるように」と言われた。「あのときは自分はこんなにできていたのに・・・」と今の自分を卑下するのではなく、同じように危機的状態にあったときに、少しでも気が楽になったり、持ち直せたりしたときのことを思い出すようにしたい。どうしても大変な時には気持ちを楽にする薬を処方してもらうなど、具体的な支援を受けることも必要である。(僕が2014年にまとめた『特別支援教育連携マニュアル』内の記述による)校内におられるスクールカウンセラーに話を聞いてもらうのも、いいと思います。どうしても学校教職員は、子どもへの指導や支援が第一になって、自分のことがおろそかになってしまいます。自分が安定していないのに、子どもたちが不安定になるのは、ある意味、当たり前です。特に、経験の少ない担任に対して、周囲の先生方による指導や支援は日常茶飯事かもしれませんが、「話をじっくりおちついて聴いてもらうこと」「気持ちを聴いてもらうこと」は、もしかしたら、全くないかもしれません。「あれは、どうなったの?」「なんで、そんなことをしたの?」「なにやってるの?」先輩教員からそんなことばかり言われたら、子どもでも大人でも、気持ちがしんどくなって当たり前です。#もちろん先輩方は親切心でこういった声かけをされています。経験のない人に対して、そういったことを周囲の人が確認していくことも勿論必要なことであり・・・これは、なかなか難しい問題です。特に、今の学校現場では、経験のない担任であっても、最初から教室をまるごと任されてしまいます。ふだんどうやっているのかが先輩教員からは分からないので、どうしてもいろいろなことを実際どうやっているのかを確認されることが多くなっているのではないかと思います。#職員室の中だけでなく、ありとあらゆる「仕事」のなかで、そういうことは起こっています。#僕は経験的に、特に最初の頃はまったくうまくやることができなくて、周囲からの指導や支援は日常茶飯事でした。#今考えるとありがたかったですが、当時はしんどかったりもしました。こういった状況を考えると、カウンセリング的なことは、すぐ近くの周囲の人たちよりも、まったく無関係の、第三者的な人のほうがいいような気はします。外国の場合、カウンセリングを受けることへのハードルが日本よりも低くて、気軽に話を聞いてもらいに受診しに行っている、ということを聞いたことがあります。メンタルヘルスは、本当に大事です。#たぶん、いちばん、大事です。#すべてのことより#最優先です。思い当たるところがあった方は、ぜひ一度カウンセラーさんのところに行ってみられることを、おすすめします。「聴いてもらうだけ」という、ただそれだけのことが、けっこうばかにできないのです。▼[心理・カウンセリング・セラピー] カテゴリの記事
2024.03.16
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先月、久しぶりに大阪の梅田に行きました。そこの巨大な本屋で買った本を、つい先日、読み終えました。『メンタル脳』 (新潮新書)(アンデシュ・ハンセン、新潮社、2024/1、1100円)入り口近くに置いてあった、その本屋さんオススメの1冊でした。新書サイズで、持ち運びもしやすいです。大人向けの『ストレス脳』を、ティーンエイジャー向けに分かりやすく書き直したものです。読んでみると、なるほど、いいことが書いてありました。脳のしくみを、なぜそうなっているのかの背景も含めて、分かりやすく説明してくれています。たとえば、こんなことです。・話している相手が怒り出したら扁桃体は警報を鳴らします。・扁桃体が働き出すと 心配と不安が募りますが、 「おや、この人は怒っているみたいだ。怖いな」と言葉で表現すると、 今度は 前頭葉の外側の部分が活発になり、 扁桃体を落ち着かせることができるのです。(p70より)話している相手が怒り出したら、冷静に「怒っているみたいだ」と言葉にする余裕はなくしてしまいそうですが、理屈としてはそうなんだ、ということを知っておくと、感情に流されずに、理性で対処することも、できるようになるかもしれません。僕は、怒っている人がとても怖いので、大変勉強になりました。#蛇ににらまれたカエルのようになります。今度そういう人に会ったら、やってみたいと思います!こうやって言語化することの効用は、後のページでも、書いてありました。・安心出来る状況で恐ろしい記憶のことを口に出すと、その時の気分に記憶が色づけされ、少し恐怖が減ります。 何度も話すうちに ゆっくり少しずつ、しかし確実に恐ろしさが薄れていきます。・つらい記憶にフタをするのはNG(p89より)持つべきものは友、そして、安心出来る環境ですね。#両方ないなら、カウンセリングを受けに行くのも、よいです。#こちらの話を傾聴してくれる人に対して話をすることが、大切。僕は、人に話さずに内にためてしまうタイプですが、話すことで恐怖が減るということは、実感としてよく分かります。こういうことは、知識として勉強しなくても、経験として分かっている人も、多いですね。ただ、そういうことを知識として体系化して、こういった若者向けの分かりやすい本としてまとめてくださったのは、とても意義深いことだと思います。ほかにも、役に立つ有意義な内容が満載です。特に「メンタル」というキーワードに興味を持った方は、一度目を通してみては、いかがでしょうか。▼アンデシュ・ハンセン『運動脳』その1 ~運動で、不安を軽減できる!! (2023/02/07の日記) ↑1年前は、同じ著者のこの本を読んでいました!
2024.03.15
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2023年12月27日のブログ記事で、「兵庫県特別支援教育第四次推進計画」へのパブコメ募集の案内を記載しました。▼兵庫県教育委員会が「特別支援教育に関する5か年計画」への意見を募集中! (2023/12/27の日記)その結果が、公式に公表されました。▼兵庫県特別支援教育第四次推進計画(令和6年(2024)年3月)(「兵庫県特別支援教育第四次推進計画」p2より)提出された意見等の概要とこれに対する考え方も公表されており、県教育委員会が、パブリックコメントを真摯に受けとめて検討されたことが、伝わってきました。パブコメされた人や、特別支援教育の今後についてご関心のある方は、ぜひ確認してみてください。意見の具体的な内容を見てみると、「通常学級の場において、共に生き共に学ぶ、真のインクルーシブ教育」を求める声が多かった気がします。僕が書いた意見もちゃんと取り上げられていて、感動しました。ありがたいです。
2024.03.14
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年度末です。今日は、子どもたちに見せると、びっくりするかもしれない、とってもお手軽なマジックを紹介します。誰でも手軽にできるマジックです。なんと、ペットボトルのフタが勝手に動きます。これは、手のひらの温度で中の空気が膨張して逃げようとするからですね。僕は、温泉が好きなのですが、温泉から出た後にペットボトルのジュースを飲んでいて、偶然、この現象が起きました。おもしろかったので、動画に撮っていました。空気の傍聴について子どもたちに教えるときに、先生が演示して見せるといいかもしれません。もしくは、単に子どもたちに見せる余興としてもいいかも?せっかくなので、さっきYouTube動画にして一般公開しました。ぜひ、コメントしてやってください~。(;^ω^)https://youtube.com/shorts/WeHCjB4ZCAo?si=hbyv-M_YgGirtAZ0▼<電子レンジと電磁波> (仮説実験授業の授業書) (2016/10/09の日記)
2024.03.13
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一昨日、はじめしゃちょーの動画を紹介したので、今日はヒカキンの動画の紹介です。ヒカキンもはじめしゃちょーも、子どもたちに大人気のYouTuber。こういった動画で、子どもたちは勝手にどんどん最新のAI情報にも詳しくなっているんですねー。この動画で紹介されていたAIとの会話アプリは、こちら。▼おしゃべりAIアプリ『cotomo』 https://cotomo.ai/ネットで少し調べると、「これはすごい」という反応が多数。▼おしゃべりAI「Cotomo」が衝撃的! 無料アプリなのに速い応答速度、自然な相づちまでしてくれるなんて…… (やじうまの杜、2024年2月28日記事)将来的にはこういったAIとの会話アプリがカウンセリング的な役割も果たせるのではというご意見も。▼【話題沸騰】音声会話型おしゃべりAI『Cotomo(コトモ)』と話し続けて驚愕したこと。 【AIのお悩み相談ラボ #46】 (AIのお悩み相談ラボ【人工知能の本気アドバイス】 様、2024年3月4日記事)なかなか興味深いアプリです。▼Bing AIチャットの、自主性や創造性に驚愕!!!▼ChatGPT(AI)に「先生」役をさせる、という発想 その1▼LINEでChatGPT!「AIチャットくん」 ゲームブックもできる! ▼「デザインAC」の生成AIが、パワポのプレゼンも自動で作成!▼ChatGPTはウソばかり言う!? お笑い芸人がきいたら抱腹絶倒の回答が!
2024.03.12
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3.11。今日から13年前に、東日本大震災が起こりました。昨日は、東日本大震災関連の映画『「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち』を観てきました。▼映画『「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち』公式サイト https://ikiru-okawafilm.com/昨日の上映会は、亀岡市での防災イベントの一環でした。ずっと観たかった映画です。思い切って、行ってきました。自宅からクルマで行けるところで上映会をしていただけたことに、感謝しています。上映会の冒頭で、主催者の方が、「13年前の今日、この子達は生きていた」と言われました。宮城県の大川小学校では、74人の児童と10人の教職員がなくなっています。なぜこれだけ多くの命が失われたのか。学校に勤める者として、このことは、ずっと考え続けていかないといけないことだと思います。運動場に避難した後、そこにとどまり続けて山に逃げなかったことが、結果的に多くの犠牲につながってしまいました。「山に逃げよう」という子どもや、先生は、いたようなのです。それなのに、なぜ、それが全体の総意にならなかったのか。そこにいた先生たちの合意形成が、なぜはかれなかったのか。非常に、胸が痛みます。せめて、このことを、教訓にしなければならない。そう、痛烈に、思っています。僕は2019年に大川小学校に、家族で訪れています。大川小学校は、今も、震災遺構として、残されています。僕が見学したときの写真を、掲載します。少しでも、大川小学校の記憶をみなさんと共有できるように・・・YouTubeで見られる動画の中には、今回紹介した映画に似た動画があります。そちらも、共有させていただきます。大川小学校ルポ#元NHKキャスターでジャーナリストの堀潤さんの取材報告動画です。▼東日本大震災の避難所で小学生が始めた壁新聞『ファイト新聞』 (2019/03/31の日記)▼YouTubeで「しあわせ運べるように」(歌:にかとま)を公開♪ (2024/02/07の日記)
2024.03.11
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昨日に引き続いて、おすすめの旅行先の紹介です。#またまた、「今日行く?ユースフル」息子が、「前に家族で行ったホテルを、はじめしゃちょーが紹介してる!」と教えてくれました。【規格外】400億円のホテルが存在するらしいので貸し切ってみた(はじめしゃちょー、2024/02/25公開動画)ここは、本当にすごいホテル。とにかく豪華な内装。たしかに、今まで行ったホテルの中で一番だったと思います。外国に行った気分になれるので、おすすめです。海外旅行に行くことを思えば、安いものです。場所は、和歌山県の西海岸にあります。白浜温泉 ホテル川久過去記事で、詳しく紹介しています!▼美術館に泊まる!! 〜和歌山県南紀白浜「ホテル川久」(2023年01月09日の日記)楽天トラベルで表示されている各宿泊プランの最後には、さらっと「このプランのお部屋はすべて50平米以上です。」と書いてあります。一番安い、普通の部屋を借りたつもりでも、とにかく広い!ホテルは広いし、部屋も広い!子どもたち、大喜びです。とにかく豪華なわりには、そこまで高くありません。家族旅行の候補として、じゅうぶん選択肢に入ってくるホテルです。夏休みの予定はまだはっきりしないかもしれませんが、今日は割引率が高い日(5の倍数の日)なので、とりあえず仮予約しておくといいかもしれません。▼毎月5と0のつく日はホテル・温泉宿が最大20%OFF!今さっき、8月8日~9日で大人2人、小学校高学年の子ども2人で検索した時の値段はこちら。↓400億円のホテルのわりには、破格だと思いません?まだ行ったことのない人は、ぜひ、行ってみてください。
2024.03.10
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このブログは、「きょういくユースフル」という名前です。教育系の話題が多いのですが、ごくたまに「今日、行く?」という旅行系のオススメを投稿することがあります。昨日の鳥山明先生の訃報を受けて、この冬に家族で行ってきた淡路島のニジゲンノモリ、「ドラゴンクエストアイランド」のことを書きます。▼ニジゲンノモリ「ドラゴンクエストアイランド」 (公式サイト)「ドラクエ」大好きですので、淡路島にある「ドラゴンクエストアイランド」には、ずっと行きたかったのです。念願叶って、この冬休みに、家族で行ってくることができました。家族旅行の後押しになったのが、とあるプレゼント企画でチケットが当たったことです。招待券が当たったからには、これは、是が非でも、行かなければなりません。ただ、普通に行く場合は公式サイトで時間帯を予約してから行くシステムになっているのですが、招待券の場合、時間帯の事前予約ができません。大人気で行列ができているらしいので、いきなり行って入れるのかな、と不安でした。結論から言うと、大丈夫でした。時間帯予約をしている他のお客さんと一緒に、招待券を持っている人も、入ることができました。ただ、これは冬だからで、よりいっそう混雑する時期だと、また違うと思います。#事前情報で野外を歩き回るので冬のほうが人が少ないことが分かっていました。入場制限があって、同じ時間帯内に入れる人の数は決まっています。予約者ですでに入場を締め切っている場合には、招待券を持っている人は、入場口で後の時間帯で入れる時間帯を予約して、もう一度来ないといけなくなるそうです。#ドラクエアイランドに電話して聞きました。下の写真が、入場口の写真です。もしすぐに入場できなかったとしても、「ニジゲンノモリ」には、ほかにもいろいろな遊べるところがいっぱいあります。時間をつぶすには支障はないでしょう。とにかく広大なので、歩き回っていると、時間が経ちます。たまには、すんごく広いところで、ゆったり過ごすのも、いいものです。#広場があるので、ボールとかを持っていってもいいですね。「ドラクエ」のエリアから、園内を少し歩くと、公園のようなところに「クレヨンしんちゃん」のコーナーがあります。有料の「クレヨンしんちゃん」の施設とは別に、無料で遊べるところもあるのは、うれしいです。#「オラと遊ぼう!ニジゲンノモリ!」「ゴジラ」の有料施設も、中に入らなくても、建物自体がめっちゃでかくて目立っているので、周りを歩くだけで、興奮します。あのでかさは、一見の価値ありです。では、「ドラゴンクエストアイランド」の中身のことを書いていきます。施設内は「ドラゴンクエスト」の世界そのままで、ドラクエファンならワクワクすること必至です。4人まででパーティを組んで、なぞときに挑戦します。なぞときの難易度もちょうどよかったです。あちこち歩き回らないといけないのですが、僕が一番歩き回っていました。ドラクエの世界を歩き回るのは、とても楽しかったです。↑ドラクエのモンスターがあちこちに!↑キラーマシンとたたかってきました!ただ、僕は元気だったのですが、家族はだんだん歩き回るのに疲れてきて、「おなかすいた」というので、お昼ご飯を食べるためにいったん外に出て、結局そのまま魔王を倒さずに出てきてしまいました。魔王を倒せなかったことだけが、心残りです。#当日内に限り、何度でも再入場は可能です。#僕ら家族は15:30から同じ淡路島内のキティちゃんのショーも予約していたので、時間の関係でそちらに向かったのでした。ちなみに宿泊については、僕ら家族は今回は「舞子ビラ」に泊まりました。淡路島の島内ではないのですが、対岸の神戸市にあり、明石海峡大橋が部屋の窓からよく見えます。明石海峡大橋にクルマで行くには、すぐそこに見えているのにいったん山側に戻らないといけないのですが、高級感があるわりにリーズナブルなので、オススメです。シーサイドホテル舞子ビラ神戸↑舞子ビラからの景色です。楽天トラベルは、5の倍数の日にキャンペーンで割引適用ができます。(▼毎月5と0のつく日はホテル・温泉宿が最大20%OFF!)もし行かれる予定があるなら、明日の3月10日(日)に予約しておくと、いいかもしれません。▼【原曲歌唱】「この道わが旅」(ドラゴンクエストⅡED)歌う楽譜動画公開♪
2024.03.09
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マンガ家の鳥山明先生の訃報に、驚きを隠せません。今日は、鳥山明先生のマンガから受けた影響について、個人的な思い出を書きます。僕は小学生時代、マンガ家になりたかったのです。子どもの頃はマンガばかり読んでいました。#クラブ活動ではマンガクラブに所属していました。当時は『Dr.スランプ』がアニメ化された頃で、夏祭りの盆踊りでは「アラレちゃん音頭」がかかっていました。♪アラレちゃん音頭で んちゃちゃっちゃ~昔からめっちゃ略されてきた「こんにちは」というあいさつを極限まで略したのが、アラレちゃんの「んちゃ!」だったと思います。何十年経っても忘れられない、魅力あるキャラクターの数々。鳥山先生の「うんちくん」は、かわいらしさ満点でした。コミカルで楽しいアラレちゃんワールドがなつかしいです。#アニメの主題歌も、楽しくて、大好きです。『Dr.スランプ』 1【電子書籍】[ 鳥山明 ]中学生時代からは週刊少年ジャンプを毎週買って読むようになりました。近所の「みどりや」さんで、毎回、取り置いてもらっていました。毎週の『ドラゴンボール』を真っ先に読むのが楽しみでした。ワクワクしながら読んでいました。たぶん、みんな読んでいたと思います。あのマンガをリアルタイムで読めたのは、ほんとうに幸福だったと思います。後期の大迫力バトルは、息をするのも忘れるほどでした。純粋に強さを追い求める「悟空」という主人公に、勇気と元気をもらいました。#単に悟空が強いだけでなく、仲間との絆にも、感動をもらいました。当時のジャンプマンガはバトル要素が強く、強いヒーロー達がいっぱい登場していましたが、『ドラゴンボール』のすごいところは、弱いように見える存在も、話の展開上、意外な活躍を見せるところでした。みんなから少しずつ元気を分けてもらう「元気玉」という設定には驚きました。ほんの少しのエネルギーでも数を集めれば大きなエネルギーになって地球を救うことにもなると、感動しました。大人になってから再読した時も、ページをめくる手が止まらず、時間を忘れてのめりこみました。僕が今までで一番夢中になって読んだマンガは、間違いなく『ドラゴンボール』だったと言えます。『DRAGON BALL』 23 (ジャンプコミックス) [ 鳥山 明 ]ゲーム好きでもあった僕にとって、『ドラゴンクエスト』のキャラクターデザイン・モンスターデザインも忘れられません。最初に出会うモンスターである「スライム」が、あのかわいさですよ!冒険の最初からユーザーを引き込んで離さない「ドラクエ」の世界観は、まちがいなく鳥山マジックによるものです。ドラゴンクエスト グッズ メタリックモンスターズギャラリー スライム鳥山先生はマンガ家志望のバイブルと言える、マンガ家入門的なマンガも描かれていました。これは本当に初心者向けのもので、これを読んだ僕も、「これでマンガ家になれる」と思いました。「鳥山明のヘタッピマンガ研究所 あなたも 漫画家になれる!かもしれないの巻」【電子書籍】[ 鳥山明 ]近年になって不登校を経験された方が不登校時代の経験をマンガにされて出版されました。その本を読んだとき、鳥山明先生が不登校時代の著者に出会われていた場面がマンガに出てきて、びっくりしました。いろいろなかたちで、子どもたちに勇気を与えて下さった方だと改めて思います。『学校へ行けない僕と9人の先生』 (アクションコミックス) [ 棚園正一 ]▼鳥山明さんに「漫画家になれますか?」「学校へ行けない僕」のその後 (withnews2018/10/31記事)鳥山明先生が多くの子どもたち、大人たちに与えてきた勇気と感動ははかりしれません。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
2024.03.08
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鴻上尚史さんのロンドン留学体験記『ロンドン・デイズ』の読書メモを書いています。今回が、第5回です。いちおう、今回で一区切りとしたいと思っています。『ロンドン・デイズ』[ 鴻上尚史 ]【リンクは電子書籍版】↓過去記事は、こちら。▼その1 言葉の勉強は、7割が聞くことだ。▼その2 くだらないことを思いっきりやることがおもしろい!▼その3 「常に気をつけていないと、この落とし穴にはまる」▼その4 「面白い○○」の条件本書のなかで、「アレキサンダー・テクニック」が出てきたところがあります。#「アレクサンダー・テクニーク」という言い方もあります。僕は長年整体に通っていますが、整体に関する本もずいぶん読んできました。アレキサンダー・テクニックを初めて知った時には、とても感動したものです。本書の読書メモの最終回として、本書に出てきたアレキサンダー・テクニックの要諦を引用させていただきます。・「アレキサンダー・テクニック」の授業では、「自分の体を意識し、自分の体を調節する簡単な方法」を教えてもらった。・まず、「足」。 これは、体の重心が下にあるかどうか。・次が、「肩」。 余計な力が入ってないかどうか。・そして、「背中」。 ちゃんと伸びているかどうか。・この単純な3つのことを、いつも気にしているだけでも、あなたの体は、ずいぶん、しなやかになる。(p323)アレキサンダー・テクニックについては、一時期勉強して実践していたのですが、すっかり忘れていました。本書を読んで、「やっぱり、大事だよな」と思い直しました。過去の読書メモを検索して読んでみました。▼眼をもっと能動的に動かす! ~吉田篤司『首からユルめる!』▼「プレイシング」 ~青木紀和『心と体の不調を解消するアレクサンダー・テクニーク入門』やっぱり、いいことを書いてある。(笑)今回引用した鴻上さんが受けたイギリスのレッスンでの話と、2021年に読んだ上のリンク先の本の話を覚えておいて、折に触れて思い出すと、生活が一気に変わる気がします。最近、疲れていたので、これで、体を生まれ変わらせることができるかもしれません。ぜひ、覚えておきたいと思います。▼眼をもっと能動的に動かす! ~吉田篤司『首からユルめる!』 (2021/07/19の日記) ▼「プレイシング」 ~青木紀和『心と体の不調を解消するアレクサンダー・テクニーク入門』 (2021/07/20の日記)
2024.03.07
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昨日はちょっと脱線して、映画ドラえもん「のび太と空の理想郷(ユートピア)」の話を入れ込みました。この映画、名作です。未見の方は、ぜひ観てみてください。では、もともと書いていた鴻上尚史さんの『ロンドン・デイズ』の読書メモに戻ります。『ロンドン・デイズ』[ 鴻上尚史 ]【リンクは電子書籍版】今回が、第4回です。↓過去記事は、こちら。▼その1 言葉の勉強は、7割が聞くことだ。▼その2 くだらないことを思いっきりやることがおもしろい!▼その3 「常に気をつけていないと、この落とし穴にはまる」本書の著者の鴻上尚史さんは一流の劇作家であり、演出家です。鴻上さんは本書の中で、「面白い小説」や「面白い演技」の条件をこう書かれています。・面白い小説(マンガ・シナリオなど)を書くためには、 登場人物の「目的」が明確でなければいけない。・演技にもこれが応用出来る。 面白い演技をするためには、 「目的」が明確でなければならない。(p260)さすが鴻上さん、と思いました。こんなふうに本質を端的にバシッと言い表せるのは、経験を積まれた大ベテランだからこそだと思いました。僕は、人生の生き方にも同じことが言えると思いました。目的が明確であれば、面白い人生になる。目的が明確であればこそ、本気で生きられる。あなたの「目的」は、明確ですか?「目的」で僕の過去記事を検索すると、次の過去記事がヒットしました。▼工藤勇一『学校の「当たり前」をやめた。』工藤勇一先生の著書『学校の「当たり前」をやめた。』の目次を見ると、第1章と第2章に、それぞれ次のようなことが書かれています。第1章 目的と手段の観点からスクラップ(見直し)する(宿題ーただ「こなす」だけになっていませんか /定期考査ー成績を「ある時点」で確定させることに意味はない ほか)/第2章 「手段の目的化」-学校教育の問題(学校は何のためにあるのか/学習指導要領は何のためにあるのか ほか)学校が面白くないとしたら、もしかしたら、「目的」が明確でないのかもしれません。もしかしたら、目的と手段を混同してしまっていて、手段の目的化が起こっているからかもしれません。「目的」をどこに置くか。ほんとうに、重要です▼工藤勇一『学校の「当たり前」をやめた。』 (2021/07/06の日記) ▼米光一成『仕事を100倍楽しくするプロジェクト攻略本』2~対立は必要である。 (2010/02/06の日記)↑目的が明確だからこそ、対立も生まれるのですよね。
2024.03.06
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鴻上尚史さんの『ロンドン・デイズ』の読書メモを書いている途中ですが、別の話を少し挟みます。昨日の話にすごく関連する話です。昨日の話は、僕はすごく重要な話だと思っていて、そのことをけっこうずっと考えていました。そんななか、このあいだテレビで昨年の劇場版「ドラえもん」が放送されていたのですが、そのなかの「学校」が、まさに鴻上尚史さんが指摘された状況そのものだな、と思ったのです。昨年の劇場版「ドラえもん」というのは、「のび太と空の理想郷(ユートピア)」というやつです。#久しぶりに映画「ドラえもん」を観ました。#子どもの頃は、ずっと観ていました。映画ドラえもん 「のび太と空の理想郷」 DVD※今から書く内容は、この映画の重要なネタバレを含みます。この映画を今から観るのを楽しみにしている人は、読まないでください。映画の中で、ドラえもんやのび太たちは、理想郷(ユートピア)を探します。そして、ついに、たどりつきます。その理想郷(ユートピア)には、学校がありました。その学校に通えば、どんな子どもも、パーフェクトになれるという学校です。スネ夫やジャイアンの、意地悪なところや乱暴なところは、どんどんなくなっていきます。でも、のび太だけは、いつまでたっても、変わりません。みんながやさしく応援してくれて、励ましてくれることが、毎日続きます。ここまでだと、「ああ、いい学校だ」というふうになると思いますが、この話にはウラがありました。この学校がめざしていた「パーフェクトな子ども」とは、「言うことを聞く都合のいい人間になること」だったのです。まさに、昨日の日記で僕が引用した、鴻上さんの「権力の最高の快感は人間を操縦すること」というのを地で行く設定が、「ドラえもん」の映画の中でなされていたのでした。「理想郷」というテーマで、子ども向けの映画で、まさかこういった設定を入れてくるとは、いい意味で裏切られました。最近のドラえもん映画も、やりますね。物事を立体的に、複合的に見ること、逆の立場から考えたり、批判的に考えたりすることは、とても大事なことです。「理想」というのは、表面的によいことのように見えても、実は、ウラがあるのかもしれないのです。その恐ろしさに気づかせてくれる、見事な映画だと思いました。実は、録画を少しずつ観ているので、まだ観終わっていません。最後まで観てみようと思います。▼「学ぶのは子どもだし。『わからない』ことは重要」 ~工藤勇一×鴻上尚史『学校ってなんだ! 日本の教育はなぜ息苦しいのか』その3 (2019/08/30の日記) ▼「常に気をつけていないと、この落とし穴にはまる」 ~鴻上尚史『ロンドン・デイズ』その3 (2024/03/04の日記)
2024.03.05
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鴻上尚史さんの『ロンドン・デイズ』の読書メモを書いています。『ロンドン・デイズ』[ 鴻上尚史 ]【リンクは電子書籍版】本日が、第3回。↓過去記事は、こちら。▼その1 言葉の勉強は、7割が聞くことだ。▼その2 くだらないことを思いっきりやることがおもしろい!今日は、「先生」と呼ばれる立場にある人が、共通してはまりそうになる「落とし穴」についてです。本書はロンドンの学校への留学記ですので、実際の授業のことがいっぱい書かれています。その中には、当然、「先生」のことも出てきます。ユニークなレッスンをする「先生」がたくさん登場します。ただ、鴻上尚史さんが「先生」のことを書かれている記述の中で、「これは、僕たちも、気をつけておかないといけないな」と思ったことがありました。今回はそのことを書きます。「アン」という先生について、書かれた部分です。4章の途中、p207から、「みんな泣き出すアンの授業」という話が始まります。「演技練習」の授業の中で、アンという先生は、授業の中で感情を出すように生徒たちに促します。自分の感情を語るレッスンです。#チェッキング・インというそうです。たしかに、感情を出すことは、大切です。ただ、その授業は、「なんだか、泣きながら自分の苦しいことを言わないといけないような雰囲気」だったそうです。(p208)あくまでも、鴻上さんの捉え方ですが。たくさんの生徒が、順に、悩みや苦しみを正直に吐露し、大泣きしました。それについて、鴻上さんは冷静にこう書いています。・アンは、生徒が自分の前で涙を流すことが、快感なんじゃないかと、僕は感じていた。 生徒が、自分の言葉によって、泣き、救われるという快感。 僕は演出家として、そこに、アンの歪んだ欲望を感じたのだ。 そして、それは、演出家として、一番、戒めないといけないことだと僕は思っていた。 古今東西の権力者が語る権力の最高の快感は人間を操縦することだ。・演出家は、常に気をつけていないと、この落とし穴にはまるのだ。(同書p144より)演出家として長年第一線でやってこられたからこその、洞察だと思いました。人間というものの、危うさ。権力者と呼ばれることが少しでもある立場にある者は、このことに自覚的にならなければならないと思いました。ここで重要なのは、生徒が感情をあらわにし、自分の悩みを語って、みんなでシェアすること自体が、問題なのではないということです。それは、もしかしたら、よいことなのかもしれません。でも、それが「先生」によって、恣意的に行われることの危うさを、鴻上さんはおっしゃっているのだと思います。そして、力量があって、生徒がその先生のことを尊敬し、信頼している場合であればあるほど、こういったことは、起こりやすいのです。カリスマ教師ほど、起こりやすいのです。生徒が「言うことを聞く」ということに、酔ってしまうのです。僕は力量がない「先生」なので、こういうことはあまりないですが、「カリスマ教師」に憧れたことは、何度もあります。ただ、それは、鴻上さんが言うところの人間を操縦したいという欲望から来ていたものなのかもしれません。僕は、「リーダーシップ」というものの、裏を垣間見たような気がしました。決して、リーダーシップそれ自体を否定するものではありませんが、そういった危険性があるということです。あなたは、どう思われますか?▼「学ぶのは子どもだし。『わからない』ことは重要」 ~工藤勇一×鴻上尚史『学校ってなんだ! 日本の教育はなぜ息苦しいのか』その3 (2019/08/30の日記) ▼コロナ禍の中こそ、自宅で演劇鑑賞!「観劇三昧」 (2023/09/17の日記)
2024.03.04
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昨日に引き続き、鴻上尚史さんの『ロンドン・デイズ』の読書メモです。『ロンドン・デイズ』[ 鴻上尚史 ]【リンクは電子書籍版】本書は演劇学校への留学記ですので、演劇の授業のこともいっぱい書かれています。鴻上尚史さんのお芝居はとてもおもしろいので、当然、学生として参加されていても、各授業でかなり大活躍されています。特に面白かった授業のことを書いておきます。「演技練習」の授業です。この授業の中で、自分たちでお話をつくるように言われた回で、なかなかぶっとんだ設定のお芝居がなされました。即興でつくるお芝居なのですが、これが、めちゃめちゃ、面白かったです。ちなみに、タイトルは「マッサージ王国の一日」です。・全員が円形になり、僕が真ん中に立って、マッサージ王国の歌を全員で歌いながら踊る。 「マッサージ! あー、太股、太股、太股、マッサージ! あー、ふくらはぎ、ふくらはぎ、ふくらはぎ」 という下らない歌である。・無茶苦茶、下らないが、無茶苦茶、面白かった。(同書p144より)こういうくだらないことを共有するのが、とても、いいですね。日本の学校も、あまりまじめすぎるのではなく、こういう、くだらないことをみんなでやって笑い合うことが大切なのでは、と思いました。こんな簡単なことなら、すぐに取り入れられそうです。たとえば、算数の授業ででも、「今日は、三角定規の歌をみんなで歌いましょう」「あー、三角定規、三角定規、三角定規」なんて言ったりして。こんなシンプルな、単語を連呼するといったことだけで、めっちゃおもしろくて、笑い合える。こういう体験を、どんどんやっていくことが、大切だと思うな、僕は!「演技練習」の授業は、この後もけっこうおもしろいアイデアがたくさんあって、僕は、授業者の端くれとして、非常に興味深く読んでいました。たとえば、教室で、各自が持ってきたものを使って”秘密基地”をつくり、その中に入って「2歳の子どもに戻りなさい」という授業もありました。(p160)50分ほど2歳の赤ん坊になり続けた結果、授業が終わったときには、「みんな、顔が輝いて、一回り若くなったように見えた」んだそうです。(p161)いやあ。とても、いいですね!演劇って、やっぱり面白いし、エネルギーをくれますね。(注)僕はここでは「授業」という言葉を使っていますが、本書の中では「レッスン」と書いてあります。#「授業」ではなく、「レッスン」▼子どもの学習意欲を高める授業の工夫 (2019/08/30の日記) ▼【実践】漢字の読み書きが困難な子どもがみんなと共に学び合えるようにする提案授業(小4「漢字の広場」の授業) ~僕は、こう考えたんだ。~ (2023/09/17の日記)
2024.03.03
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先日の日記で少しだけ紹介した鴻上尚史さんの『ロンドン・デイズ』。『ロンドン・デイズ』[ 鴻上尚史 ]【リンクは電子書籍版】演出家の鴻上尚史さんが英語を猛勉強して演劇教育の本場イギリスに短期留学した際の、大変詳細なレポートです。本書では、演劇の話と同じくらい、英語教育の話が出てきます。実際にイギリスに行って、自分が勉強してきた英語が通じるかどうかを実地で体験しておられる方のレポートなので、非常に参考になります。その中で、次のような記述があります。・英語の勉強は、7割が聞くことだ・あとの2割がしゃべること。・読むことが1割。・書くことなんて、無視していい・それが、外国で生き残る英語である。(同書p116より)英語教育ではしばしば言われてきたことではあります。ただ、日本の教育は、まだまだ読み書き偏重のきらいがあります。ペーパーテストを重視しすぎる日本の教育の問題が、あらわれているのではないかと思います。僕は、英語だけでなく、日本語も、同じだと思います。日本語=「国語」ですね。どうにも読み書きを重視しすぎるのでは、と思っています。その結果、読み書き中心の学習についてこれない子どもをつくってしまっている、というふうに思います。もし、言葉の勉強の7割が聞くことだとすれば、発語のないお子さんも、クラス集団の中にいて、たくさんの友だちの言葉を聞くことで、すごく学んでいることになります。僕は、いろんな子どもが同じ場所で共に学ぶ「インクルーシブ教育」が必要だと訴えてきました。もし、鴻上さんが言われる「英語の勉強は、7割が聞くこと」が、すべての言葉に関する勉強に通じることだとすると、みんなと同じようにしゃべれないから、読めないから、書けないから、という理由で、クラスから排除することは、言語の習得という面から言っても、ナンセンスだということになります。みなさんは、どう思われますでしょうか?一見すると何も学んでいないように見える子どもでも、けっこう話は聞いているものです。日本ではペーパーテストで点数がとれないと、「学べていない。習得出来ていない」と評価してしまいがちですが、本人の話を聞いてみると、けっこう授業で習ったことを覚えていることもあるものです。鴻上さんは、日本では学術用語のような英語を覚えることはやってきたが、日常的に使える英語ではなかった、コミュニケーションがとれるような英語ではなかった、と言われています。勉強というのは、生きて働いてなんぼ、使えてなんぼ、ではないでしょうか。テストで点が取れても、たとえばそれが受験でだけ使えるようなものだったら、意味がない。ほんとうに必要な教育を、学校は保障していかなければなりません。そういうことを、僕は思いました。▼最短時間で英語を使えるようになる!『お金と英語の非常識な関係』 (2009/04/27の日記) ▼英語へ取り組む学校としてのゴールイメージがはっきりしてきたぞ!! (2009/06/21の日記)
2024.03.02
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