『 ザ・ファシリテーター
人を伸ばし、組織を変える』
(森時彦、ダイヤモンド社、2004、1600円)
========================★本のオビより★
こんなに凄かったファシリテーションの力
ストーリーを楽しみながら、人と組織を動かし、自分も変わる
ファシリテーションのスキルとマインドが確実に身につく!
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ずっと紹介したかった本を、いよいよ紹介する時が来ました。
3か月ほど前に読んだ本ですが、「こんなやり方があるのか!」と、非常にショックを受けた本です。
いわゆる「ビジネス書」なのですが、小説仕立てになっていて、グイグイ読ませます。
問題を抱えた組織が、同じことを繰り返すだけで全然変わっていかないってこと、いろんなところで、当たり前のように起こっていると思います。
それを変えていくきっかけを与えるのが” ファシリテーション ”。
ファシリテーションを進める進行役が、” ファシリテーター ”です。
実は僕はこの”ファシリテーター”というやつを目指しています。
ファシリテーションについては、いろいろとマニュアルのような本が出ていますが、
実際にどんなことをして、その結果どうなっていくのか、というストーリーは
なかなか思い描くことができませんでした。
ところが、この本には、それがありありと、描かれているのです!
組織の硬直化を何とかしたい、
というような切実な問題意識を持っておられる方!
楽しんで読めますので、一読をおすすめします。
なお、僕が読んだときに個人的にメモったところを、いつものように、今回から何回かに分けて紹介します。
ストーリーのネタバレにならないようにしますので、テクニックの紹介みたいになるかもですが・・・。
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『ザ・ファシリテーター』
1
(今回は、ストーリーが始まる前の「はじめに」より。
・以降の 太字
部分が、本の内容。
顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)
(たとえば、)
・社員が実際に受けている見えざるフォース(圧力)に問題がないか、
可視化して検討する
。
「ファシリテーショングラフィック」という言葉も、
次第に知られるようになってきています。
たとえば僕が「特別支援教育コーディネーター」をしていたときは、
「ケース会議」で出たキーワードをホワイトボードに書いていって、
いわゆる授業でよくやる「話し合いの板書」みたいにしたことがあります。
一通り出た後で司会役の僕が「今までの話のなかで・・・」と言いながら、
板書をマルで囲んだり、矢印をつけたり、「今からこれを話し合いましょう」と
議論の目標地点を確認したりしました。
ただ、普段の会議は、ほとんどそういうことはしないんですよね。
はっきり言って、今の「会議」って、「可視化して検討する」という視点が
なさすぎ!
これだけでだいぶ変わってくると思います。
・筆者による「 ファシリテーション 」の定義
=「 人と人とのインタラクション(相互作用)を活発にし、創造的なアウトプットを引き出すもの 」
→ 動機が内在化し、自発的で活力に溢れた行動が生まれる。
1+1が2以上になるような ポジティブな化学反応が現れる。
(そのために・・・)
・積極的な プラスの感情を横溢させる ことが必要。
・納得性のある 議論のフレームワーク を提供。
(そして、)
・人の言うことにしっかりと耳を傾ける姿勢。
・物事を事実ベースで分析的に捉える視点。
・多面的な観察力。
・エネルギッシュな行動力。
・自分自身をファシリテートできるようになることも、
本書の狙いの一つ。
最後の方に列挙したのは、本のオビにあった「自分も変わる」というのを
具体的に書いてあったところです。
まさに、僕が「こんなふうになりたい」と思っていることが、
書いてありました。(笑)
(「はじめに」より) =============================
次回から、ストーリーの中身に入っていきます。
ちなみに、同時並行で、この本の「2」を読み始めました。
「1」を復習しながら「2」を読むことで、ファシリテーションへの理解をしっかりと自分なりに深めていこうと思っています。
では、また次回!
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