全178件 (178件中 1-50件目)
著者は「トロント最高の医師が教える世界最新の太らないカラダ」でお馴染みのジェイソン・ファン先生。巷の減量本とは、説得力が違います。ダイエットに関する知識はこの1冊でいいかと・・・。超おススメです。いつものように備忘録。肥満の根本的な原因は「カロリー」よりも「ホルモン」の不均衡の問題高インスリン値が継続すると、結果的に肥満になります「ケトジェニックダイエット(低炭水化物、中程度のタンパク質、高脂肪の食事)」と「間欠的ファスティング」は高インスリン値を下げ、肥満を解消するための最高のメソッドと言えますタンパク質は血糖値を上昇させませんが、インスリン値を上昇させる可能性があります何を食べてもインスリン値は上昇するインスリン値を減らす一番効果的な方法は、すべての食物を完全に避けることなのですファスティングをすると、代謝が落ちるのではなく、代謝が改善されるのです老化現象の多くは、成長ホルモンの分泌量の少なさが原因です。中略食事は成長ホルモンの分泌を強く抑制するため、1日に3食と摂ると、日中は成長ホルモンが分泌されなくなります。人間の体は、飢饉を乗りきるために進化しました。食物エネルギーを体脂肪として蓄え食物が利用できないときに燃料として使います。一方で筋肉は、体脂肪が非常に低くなって筋肉に頼るしか選択肢がない状態まで保持されます。これが起きるのは、体脂肪が4%未満の場合のみです。中略食物が手に入らないときに、筋肉を保持して脂肪を燃焼させなければ、種として生き残れなかったはずです。筋肉をエネルギーのために燃やすのは、たとえるなら、薪を貯蔵してあるのに、寒くなったとたんにソファを切り刻んで火の中に放り込むようなものなのです。どの燃料を燃やすかを決めるのに重要な役割を果たすのが、インスリンなのですファスティングは、インスリン値を下げる「最も効率的かつ効果的」な方法です。ただし私は、「最も簡単」だとは言っていません。あなたが求めているのは、「簡単な方法」でしょうか?それとも「効き目がある方法」でしょうか?カロリー制限の戦略は、必ずと言っていいほど失敗します。・・・なぜでしょう?中略定期的に食事を摂っている限り、たとえカロリーを減らしたとしても、ファスティングのようなホルモンの変化が得られないからです。「常に」「一部の」食べ物を制限するのと、「ときどき」「すべての」食べ物を抜くのとは、まったくの別物です人生に大切なのは、バランスを取ることです。ごちそうを食べたらファスティングすることです。私たちの先祖は、次の食事を見つけて“生き延びられる”ように、空腹時に鋭敏かつ活発に動けるように変化しましたグルコース、インスリン、タンパク質の値が上昇すると、オートファジー機能がオフになります。わずか3グラムのアミノ酸のロイシンがあれば、オートファジーを停止できるのです。間欠的ファスティングの間は、ほとんどの場合、空腹感が増すのではなく減ることがわかっています。中略空腹を感じ始めるのは、最後の食事から約4時間後です。人は「条件反射」で食べている空腹は、胃の中の食べ物の量に左右されるわけではないのです。学習の結果としても空腹が引き起こされるのです。「空腹」じゃないのにお腹がすく不思議お腹がすくのは時間のせいであり、本質的に空腹を感じているわけではありません習慣を打破するときは、急にきっぱりとやめようとすると成功しないときが多いものです。ある習慣を別の害の少ない習慣に置き換えるほうが、ハードルが低くていいですね。人工甘味料の摂取は、「脳相反応」を促し、空腹感とインスリン生産を誘発する可能性があるので避けましょう空腹感の「波」を乗りこなす乗りきる秘訣は、空腹に「波」があることを理解することいずれ去るとわかれば、空腹は怖くない中略多くの場合、緑茶やコーヒーを飲めば十分です空腹は「心の状態」であり、胃の状態ではない体脂肪率が4%を下回ると、体はエネルギー源としてタンパク質を使用せざるを得ません緑茶に含まれるカテキンは食欲を抑えるのに役立つと考えられている農業が始まる以前の時代には、人間が食事で摂取するカロリーに約3分の2が動物の肉だったと推定されています食事の頻度が上がってきたすると、インスリン値が常に高い状態になります。その状態が続くと、時間が経つにつれ、常にインスリンの刺激を受けてインスリン抵抗性が強化されます。それがさらるインスリン値を呼び、肥満へつながります。グレリンは「空腹ホルモン」で、概日リズムに合わせて変動し、午前8時が最低に、午後8時が最高になりますファスティングしながらの運動1.アドレナリンが増加するため、より激しいトレーニングができる。2.成長ホルモンが増えるため、トレーニングからの回復と筋肉の構築が早くなる。3.脂肪酸酸化が増えるため、より多くの脂肪が燃焼される。人生は食べるか食べないかーすべてはバランスの問題ごちそうを食べたら、ファスティングする(しなければならない)人生はいいときと悪いときの連続です。繰り返しやってくる「悪いとき」があるからこそ、今この瞬間の「いいとき」を心から楽しみ、祝う必要があるのです。そして、「たくさん食べる時期」と「少なめに食べる時期」のバランスを取ることが大切なのです。すばらしい1冊なのでした。それでは・・・。医者が教える健康断食 [ ジェイソン・ファン ]トロント最高の医師が教える世界最新の太らないカラダ [ ジェイソン・ファン ]世界最強のファスティング トロント最高の医師が教える [ ジェイソン・ファン ]トロント最高の医師が教える世界最有効の糖尿病対策 [ ジェイソン・ファン ]
Apr 17, 2022
コメント(0)
“進化心理学”を私たちの日常に落とし込んだ、非常に面白い本です。著者は明治大学で教鞭をとられている石川幹人先生。この教授の著作、アマゾンではさほど評価が高くないですが、個人的には大好きです。それでは、いつものように備忘録。人間だって動物です。犬や猿が特別な訓練をしない限り空腹を我慢できないよいうに、人間にもできないとことや、ついやってしまうことがたくさんあります。能力他人にできることであなたにできないことがあるのは、当然です。同様に、あなたにはできるけど他人にはできないことも、必ずあるはずです。何かができることも、できないことも個性なのです人前で話すのが苦手高校の教室はシカたちの和気あいあいとした集まり、大学の教室はシカたちの背後にオオカミが潜んでいるかもしれない危険な場所なのです。中略諦めなさい。見知らぬ人は捕食者だと思ってしまうのだから。不安になる不安というのは、小さな恐怖が慢性的に積み重なって解消されない状態です。恐怖というのは、生存が脅かされる危険な状態を避ける心の働きです。中略今の社会は死と隣り合わせではありません。自然界と違って、「誤った行動をとるとすぐに死んでしまう」と警戒する必要はないのです。中略ところがどっこい、人間はなかなか動物的な反射から抜け出せません。死ぬほどの問題ではないと頭ではわかっていても、警戒心が膨らんでしまうのです。これじつは、死にそうな恐怖が減ってしまったがために不安が膨らむという、皮肉な関係なんです。太ってしまう人類の歴史上、食料が豊富にある状態があまりなかったので、「歯止め」が進化しなかったことにあります勉強嫌い人間の歴史上で勉強嫌いが極端に不利になったことがないので、勉強嫌い遺伝情報が失われていないのです衝動買い紙切れのお金は早く交換して、現実の物で満足したくなるのです。中略衝動買いで経済がよりよく回るので、社会としては「衝動買い=推奨される行為」となります。だから、「別の物を買ったほうがよかった」と思ったら、またがんばってお金を稼ぎましょう。中略諦めなさい。お金より現実の物のほうに価値があると感じるのだから。イライラ大人がイライラするのは、幼児のように物を投げたり暴れたりできないからなんです。中略現代社会のルールでは「暴力なしよ」なのに、私たちの心の備えは「まず暴力をためしてみる」となっているのです。中略イライラを止めるには、活性化した脳を沈静化すればよいのです。それには「ため息」が効果大です。息を吐ききると、肺の空気がなくなり、脳への酸素供給が低下するので、活性化した脳細胞に栄養が行きにくくなります。酸素不足を感じた脳が、沈静化に向かうのです。片づけられない太古の時代から片づけるという作業をしてこなかったので、それに伴う能力が生物学的に進化していないからです。中略私たちは物を多く所有したがるので、スペースを超えた量の物が家にあるのです。中略あなたが物を捨てられないのも、ごくあたり前です。現に少しなら物を所有していたほうが、生活に有利ですよね。でも片づけられなくなるのは、物の持ち過ぎなのです。動物は衣食住が足りていれば現状維持になってしまい、やる気がでません。中略現状がそこそこ生きられる状態ならば、利得と損失を比較すると損失のほうが、問題が大きく感じられるのです。雨の日に出かけたくないこれには、狩猟採集時代の生活習慣が影響しています。獲物の狩りや木の実集めをしていたころ、天気は重要でした。雨が降っていれば、そうした作業の効率がひどく悪くなるので、仕事はお休みです。中略そうした環境では、天気に左右されないで元気よく仕事に出かける人々の集団と、雨の日は静かにしている人々の集団で、どちらが生き残りやすいでしょうか。当然、後者ですよね。生き残った私たちは、「雨降りでふさぎ込む心理」を獲得した人々の末裔なのです。後悔後悔は、過去の選択を気にする心理です。「よくない状態になったのは、自分の選択が失敗だったからだ」と思っての反省です。そうすれば、次に同じ状況に出会ったときによりうまく選択できるので、「後悔する傾向」が遺伝子には組み込まれているのです。中略後悔すると行動の成功率が上がるので、本来後悔はいいことなのです。幸せなはずなのに・・・生物学的に感情は、動物の行動を起こしたり方向づけたりするものです。現状が満ち足りた状態であると、新たな行動を起こさなくてよいので、感情が喚起される必要がないのです。つまり、幸せなはずの状態では、幸福感は喚起されないのです。じつのところ幸福感は、「これから良い状態になるぞ」という期待によってもたらされるのです。中略現代社会は「選択肢が増えた不幸な社会である」と主張する学者もいます。一見「選択肢が増える」と幸せに思えますが、あまりに増えると選びきれなくなります。そこで「もういいや」と適当に選ぶと、後でもっといい選択肢があったことがわかり、悔やんで不幸になってしまうのです。中略まあ、ネガティブになったら、ネガティブさは「現状が幸せなことの証しだ」と思いながら、ちょっとだけがんばるのがいいでしょう。整形に対する反感私たち人間は、個体識別を顔によって行ってきました。狩猟採集時代では、しっかり協力する人かそれともタダ乗りかを見分ける必要がありましたが、それは主に顔によってなされていたでしょう。文明が始まってほかの集団との交易が行われるようになりましたが、そこで必要な「信用できる他者」の識別も顔が大きなてがかりになっていたに違いありません。今日使われる「顔がきく」や「顔パス」などの言葉もその歴史を物語っています。つまり、顔などの外見を整形によって変化させると、個体識別の手がかりが揺らいでしまうので、信用を欠く恐れがあるのです。中略言いかえれば「相互の識別に大切な外見に手を加える人は信用がおけない」という思考が、自動的に働いているのです。私たちの心は、「狩猟採集時代にチューニング」されているのですウソを見抜くことが非常に不得手狩猟採集時代では、ウソに効果があまりなかったのでウソをつく人が少なく、そのため、ウソを見抜く能力も進化しなかったのですカリスマ私たちは苦境に立たされると希望を求めます。そして、その希望を断言してくれるカリスマに、よく考えることもなく、ほれこんでしまうのです。そしてカリスマは往々にして恐怖感情が低いのです。「自分が言った通りにならなかったらどうしよう」などの不安はありません。だからこそ、心の底から希望を断言でき、それを聞いた人々の信用を勝ち取れるのです。世の中には、「目標を立てろ」「根性で必達だ!」などのスローガンがあふれています。競争意識をあおったほうが経済が活性化するので、その手法が経営者の間で横行しているのです。中略結局、最後には達成できなかったむなしさだけが残るのです。こうして個人が不幸になっても、社会のほうは着実な経済成長を達成するのです。頑丈な家でも建築部品の耐久年数があり、50年も100年もするといろいろ部品が壊れてきます。やがて、修理するより建て直したほうが安上がりなるのです。人間の身体もそれと同じで、年をとるといろいろ故障が増えていきます。遺伝情報の戦略としては、自然治癒力を発揮しても追いつかないので、建て直しよいとなるのです。それが寿命です。やる気衣食住と安全が確保されれば「現状維持」でいいので、やる気はでないものです。中略現状が悲惨なときほどやる気が出るのです。ちょっと気が楽になる1冊なのでした(笑)。生物学的に、しょうがない! [ 石川 幹人 ]それでは・・・。
Nov 27, 2021
コメント(0)
著者は田口久人さん。“instagramのフォロアー数が39万超”というかたらしいです。その評判通り、言葉の紡ぎ方が上手い!グッときました。詩のようなスタイルになっているので、あっという間に読めます。私は1行でも、“こころ”に響くものがあれば、その本は読む価値があったと判断しています。その点からみると、なんとコストパフォーマンスのいい書籍なのでしょう(笑)。元気に毎日すごされているかたには、まどろっこしいかもしれません。が、お疲れ気味のかたには超おススメです。いつもように備忘録。不幸な人は自分にないものばかり気にして幸せな人は自分にあるものに目を向ける不幸な人はは他人のためだけに時間を使い幸せな人は自分のために時間を使う不幸な人は好かれようとうるまい幸せな人は嫌われても気にしない不幸な人はまわりに期待しすぎて幸せな人は自分の力を信じる不幸な人はやるべきことにとらわれて幸せな人はやりたいことをやる不幸な人は準備しているうちにあきらめ幸せな人は今すぐ動き出す不幸な人は過去にしがみつき幸せな人は未来を見据えている幸せは他人から与えられるものではなく自分から生みだしていくもの自分を幸せにできる人は他人も幸せにできる悪いところは見えるものいいところは探さないと見つからないものひとつの出会いを大切にすればその先にも出会いがある人生において出会いより楽しいものはない人と比べているうちは幸せは訪れないいくら気をつけてもいくら頑張っても思い通りにならない日はあるどんな日であっても受け止めること明日が少しでも良くなると信じること何事もない日々を大切にすること明日やればいいと先延ばしするのをやめなさい一度やめたらクセになるから少しでもいいから続けなさい気分が乗らないときこそ考えすぎずに飛び込みなさいどんな人でも失敗するから恐れずにやりなさい自分が思う以上にできるから限界を作るのをやめなさい結果が出ないことがあっても自分の可能性を信じなさい無理だと決めるのは他人ではなく自分だから今すぐ動きなさい忙しいのではなく何をやりたいのかわからないだけ時間は誰にでも平等でどのように時間を使うのかで人生は決まる始める前から失敗について考えないこと失敗してから考えればいい不満だから頑張れる不安だから頑張れる不幸だから頑張れるもしも満足していたらもしも幸せだったら変わろうとしない小さくても始めればいい少しでも続ければいい今から始めれば明日は変わるすべて知っているわけでもないしすべて知る必要もないあれこれ不安に思っても何も起こらないかもしれないどうしても不安になるなら他のことを考えればいい誰にでも優しくしなくていい自分を守る強さも必要になる優しいだけでは生きてはいけない強くなって生きること比べるなら昨日の自分と信じるなら今日の自分をどんなに上手くいかなくても可能性を疑わない完璧な人なんていないから欠点を気にしすぎない中略今は何もできなくてもできることを続ける何もしない人に自信は手に入らない昨日の自分より頑張るうまくいく自分しか認めないと辛くなるありのままの自分を認める悲しみのない人生はない中略明日はどうなるかわからない変わる日がくると信じるしかない昨日と同じ今日を生きないこと新しいことに挑戦すれば人生は変わっていく根拠なんていらない根拠なき自信こそ人生を変える誰でも簡単にできることを誰もしないくらいまで続けていれば武器となる今日がつまらないと思うなら昨日亡くなった人を考えなさい不安がない人はいない欠点がない人はいない悩みがない人はいない今までと同じことをしていたら同じ結果が待っている起きてもないことを考えて不安になるのなら今できることをする答えなんて探さなくていい正しいかよりもやりたいかどうか正しい生き方も間違った生き方もない人それぞれ考え方が違うたとえ道を間違えたと思ったとしても正しい答えを導き出すために必要だったのかもしれない自分を変えるのは自分だけ動きだしたとき人生は変わるすばらしいの一言です。きっと明日はいい日になる [ 田口 久人 ]それでは・・・。
Oct 13, 2021
コメント(0)
「筋トレが最強のソリューションである」でお馴染みの“マッチョ社長”Testosteroneさんの本。アカデミックな内容がお好みのかたには、物足りないかもしれません。が、私はこの人の言葉に勇気づけられます。いつものように備忘録。世間のムードは気にせず・・・自分に余裕がないときは、普段無意識に短く保っている共感の半径の長さを意識的に更に短くしましょう人の心が折れるのは辛く苦しいときじゃない。希望を失ったときだ。他人が何と言おうが自分が幸せならそれでいいってことを覚えておいてほしい悩みの大半は脳が創り出している妄想に過ぎないので、悩みは行動に勝てません。悩みを打ち消したければ行動あるのみです人生は生まれてきてしまったら引き返せないゲームなので、楽しまないと絶対損です。理不尽だけど、あなたの代わりにご両親が既に賭け金をテーブルに置いてしまった状態から人生は始まっているのです。失敗が怖い人こそ挑戦の数を増やすのです!たった1回の挑戦に失敗すると思うから怖いのです!挑戦の数を増やせば失敗なんて珍しいものではなくなり失敗1回あたりのダメージは減ります!銃弾が1発しかなかったら緊張してなかなか撃てないけど、マシンガン持ってて1発でも当たれば OKだと思えば気兼ねなく乱射できるでしょ?それと同じ原理で、挑戦しまくればいいのです。筋トレしろ!見た目が変われば気分が変わり、気分が変われば人生が変わるから。筋肉はノンバーバルコミュニケーションとして機能する。ガタイの良い男性や、一目みてトレーニングをしているとわかる体を持つ女性は、他者に対して良い意味で畏怖の念を抱かせる。「ストイックな人に違いない」「肉体が強いということは精神・性格も強いに違いない」とイメージを視覚だけで瞬時に相手に与えることができるのだ。「頭おかしんじゃないの?」は最高の褒め言葉普通の人には理解不能な情熱があるから普通の人では手に入らない成功が手に入る。普通の人では手に入らないスキルが手に入る。気分を上げてくれるものに金と時間を使おう考え方ひとつで変わります幸せを探せば幸せが見つかるし、不幸を探せば不幸が見つかる不機嫌な人に理不尽にキレられたり理由もなくキツくあたられることってあるじゃん?あれ、完全に運だからそんなに気にしないほうがいいよ。不安なんてあって当たり前筋トレで良い肉体を作り上げてくとそもそも肉食動物に狙われる率が減る。奴らは弱そうな獲物しか狙わないからだ。それだけじゃない。筋トレをして強くなると「その気になれば相手をいつでも葬り去られる」という全能感が得られ、それが心の余裕につながる。人が幸せであり続けるためには目標を追い続けるしかない、叶えてしまったらオワリなのだ目の前の問題に集中して着実に解決していけば状況は必ず好転してくる!視界が開けてくる!楽勝だ!行動すれば仲間が現れる自信ってのは他人と比べて得るものではなく、自分の中に積み上げていくものだ自分の中にひたすら積み上げていった自信は外的要因に左右されないので揺るがない自分でルールを決めて、それを守れば文字通り自分のことが信じられるようになってくる過去にあなたを傷つけた人にあなたの未来までをも傷付けさせないで、相手のためじゃない。自分のために相手を許そう。迷ったら頑張っておけがんばったことを後悔する人なんていない!フルマラソン走り終えて後悔した人や、富士山のぼって山頂で後悔した人なんて俺は一人も知らない!安心しろ!人生の意味なんて誰もわかってねえよ人生に正解なんてないし、これをやったら確実に安全っていう道もないのでとりあえず自分の心に従ってやりたいことを全力でやっておこう!中略一度きりの人生だ!ゴチャゴチャ考えてないでやりたいことをやろう!飽きたら別の生き方を探せばいいし、間違えたら修正すればいいだけなので気楽にいろんな生き方にチャレンジしよう!他人はあなたが何ができないかなんて気にしてなくて、何ができるかを気にしている仕事、交友関係、趣味、恋愛等、すべてが完璧でうまくいってる状態なんて人生において滅多にない。中略どれか1つでも順調ならあなたの人生はかなりうまくいっているほうなので悩んだり問題にばかりフォーカスするのはやめよう。人には合う合わないがあるから、あなたが良いとか悪いとかじゃなくて、どうしても合わない同士っているもんだから。ラーメンとアイスクリームは個々では最高だけど一緒に食べたら合わないでしょ?それと同じようなもんだって。あなたに原因がなくても嫌われるときは嫌われるから。1・能力は固定じゃない。努力でいくらでも伸ばせる。最初は誰だって未熟だし初心者2・今がダメ=今後もずっとダメとか思うな、人は変われる。幼少期にパッとしなかった偉大な 人物って多いんだぜ3・自分を最後まで信じてやれるのは自分だけだ。信じろ。やる気を出す唯一の方法は「無理やりにでもやり始めること」だと言われていて、これは脳科学的にも心理学的にも証明されているやる気に行動を支配させるな 行動でやる気を支配しろ 主従関係をハッキリさせろ ボスが誰なのかやる気にわからせてやれ幸福感が上がるエクササイズ■「もし人生に○○がなかったら」と考える■自分の悪い過去を振り返って、その過去がもっと悲惨なものになる可能性を考える直面する問題過去に乗り越えてきたどんな問題よりもヤバイ状況なら喜べ!成長のときだ!ここ乗り越えたら今後の人生で永久に使える「あのときアレに比べたら楽勝だぜ」という最強のカードが手に入って今後の人生がイージーになるぞ!弱気になっちゃうときほど強気でいけよ!乗り越えられないと思っていたら乗り越えられるもんも乗り越えられなくなっちまうぞ!大切なのは攻めの姿勢だ!死ぬ気でやるな!殺す気でやれ!他人になにを言われても自分は凄いんだ自分には価値があるんだと信じ続けてほしいどうしても愚痴っちゃう人は、愚痴の終わりに「さて、このクソみたいな現状を変えるためにどいうしましょうかね?」と付け加えてください。それだけで非生産的な愚痴の時間が超生産的な作戦開銀の時間に変わります。心の平安は「期待」をやめると手に入りますあなたはよくやった!自分を責めるな苦しいことがあるからそのあとに待っているご褒美があなたに幸せを与えてくれる。苦しいことから逃げる=幸せから逃げると言い換えてもいい。1つの扉が閉まるとき、それはもう1つの扉が開くときでもある人生には、オプションAが消えたから仕方なくオプションBに集中した結果、それが実は最高の選択であったということが多々あるう~ん、元気づけられます。それでは・・・。読むだけで元気が出る100の言葉/Testosterone【1000円以上送料無料】
Oct 3, 2021
コメント(0)
著者は「いつものパンがあなたを殺す」の医学博士デイビット・パールマター氏。翻訳は「からだが生まれ変わる『ケトン体』食事法」の白澤卓二先生。アカデミックな内容を、一般人でもわかるように説明してくれています。大変、“学び”の多い一冊なのでした。いつもように備忘録。アメリカでもっとっも処方されている薬品には抗うつ剤のプロザックとゾロフトがある。ただし、どちらの薬品も、うつ病の症状を緩和するもので、その根本原因を治すものではなく、原因じたいは無視されている。「すべての病気は腸から始まる」紀元前3世紀 現代医療の父ヒポクラテス不健康なマイクロバイオームを持つ人のほうが、痛みに対してより敏感であるかもしれない血糖値の上昇は、血流中に炎症を起こす。過剰な糖は、細胞が吸収して使わなければ毒素になる可能性があるGABAは神経活動を弱めるため、不安感を抑制・・・うつ病と診断された患者に、B12のサプリメントを処方するだけで劇的に改善した事例を、私はこれまで数え切れないほど見てきたステロイド剤などといった自己免疫疾患の治療薬も、腸内細菌のバランスをいじって免疫系の機能を変えてしまう臆病なマウスのグループのマイクロオームを、活動的なマウスのグループに移植し、個性の変化を観察した。すると、おとなしいマウスが活動的になり、騒々しかったマウスが不安げな様子を見せた。肥満の人は標準体重の人に比べて、カロリーの吸収を高める最近であるフィルミクテス門が20%近く多く、90%近くもバクテロイデス門のほうが少なかった血液中に残った糖は、ガラスの破片のように作用し、多くの危害をもたらす血統が上昇すると、神経伝達物質セロトニン、エピネフリン、ノルアドレナリン、GABA、ドーパミンがただちに減少する。ビタミン B複合など、これらの神経伝達物質をつくるのに必要な材料もすぐに使い果たされてしまう。高血糖はマグネシウムの濃度を下げ、神経系と肝臓の機能を弱める。高血糖を左右するのは、食生活における糖質や炭水化物の摂取量だけではない。腸内細菌のバランスも重要なのだ。以前は、消費するカロリーより摂取するカロリーが過剰になれば太る、という単に算数の問題としてとらえられていた。しかし、新しい研究結果から、腸内フローラがエネルギー消費量において根本的な役割を演じ、それがカロリーの摂取に影響することがわかっている。満腹感を覚えないという問題点サッカリンやスクラロース、アスパルテームのような砂糖の代替品は、インスリンを上昇させないため、代謝には影響がないと考えられていたが、実際には代謝機能を大きく狂わせることがわかった(そして本物の砂糖と同じように代謝障害を引き起こす)加工食品の果糖もちろん、洞穴に住んでいた祖先たちも果物は食べていた。だがそれは、果物がとれる一定の時期だけだ。人間の体は、現在、浴びるほど食べている大量の果糖を処理できるほどには、まだ進化していない。わずか6日間でも腸内は健全になる現代人の脳とはいえ、どんなにかしこくても、何万年も前に生まれた古代の祖先の脳と、さほど違いはない。どちらも脂質と糖質の高い食物を求めている。これは生き残るための原始的なメカニズムだ。糖質が多く繊維質が少ない食生活は、よくない細菌にエサを与え、腸管の透過性を増し、ミトコンドリアにダメージを与え、免疫系を弱め、炎症を拡大して脳にまで到達する。これが悪循環を呼び、細菌のバランスをさらに破壊する。健康に興味があるかたはマストかと・・・。それでは・・・。「腸の力」であなたは変わる [ デイビッド・パールマター ]
Aug 28, 2021
コメント(0)
著者は消化器外科医の石黒成治さん。カロリーを抑えただけでは、リバウンドせずにダイエットを成功させることはできないという内容です。いろんなホルモンが互いに影響しあい身体をつかさどっているので、体重を減らしてキープするというのは、単純な話ではないのだと。よくよく考えれば、そりゃそうですよね(笑)。で、ホルモンのバランスを変えるにどうすればよいか?それに答えていく構成になっています。わかりやすくて、勉強になる1冊でした。ほんでもって備忘録。 体のパーツはすべて、独立で機能している部分はひとつもありません。ホルモン、伝達物質(サイトカイン、神経伝達物質)、そして多くの微生物のネットワーク(マイクロオーム)を介してすべてつながっています。頭が痛いなら頭の中に原因があるに違いないとか、膝が痛いなら問題があるのは膝のみにあると考えることは間違いです。カロリー制限では基礎代謝が下がるだけ体重を元に戻すセットポイントというい基準点セットポイントの維持のためにはさまざまなホルモンが役割を果たします。そして、そのコントロールしようとする働きは減量を達成して1年経過してもまだ続いているのです。砂糖のGI値は60で、ブドウ糖よりもその値は低いのですが、白いパンはGI値89、白米はGI値76です。実際には、パン、お米の方が砂糖よりも血糖値を上昇させます。グリコーゲンとして蓄えられる量は肝臓に100g、筋肉に500g程度で、これ以上過剰な糖は肝臓で脂肪(中性脂肪)につくり替えられます。インスリンは、この肝臓での脂肪合成を促進し、脂肪細胞に脂肪を溜め込む働きもあります。食後でお腹は空いていないはずなのに、何か食べたくなる人は、インスリン抵抗性の状態となっている可能性があるため、注意が必要ですインスリン抵抗性の状態では、個々の細胞でのインスリンの感度が低下しているため、糖分は細胞に入らず血液中を巡ります。しかし、脂肪細胞ではむしろ感度は低下しません。そのため、インスリンは脂肪細胞に積極的に働き、脂肪を蓄積していきます。結果、インスリン抵抗性は肥満を引き起こします。食欲を増大させるホルモン“グレリン”朝一番はグレリンレベルが上昇しtげいます。朝起きた時に「お腹が空いたな、何か食べたいな」と思わせているのはグレリンです。これまでは遺伝的要素と考えられてきた・・・がんは生活習慣病であり、その90~95%は生活スタイルを変えることで予防できる人の細胞は毎日入れ替わっています。胃腸の粘膜は4~5日で皮膚は28日、血液は約4ヵ月で全く新しいものになっています人間は本来115歳まで生存できる生活スタイルの改善を今始めることが重要です。あなたが何歳であっても開始するのは今です。年齢に関係なく生活スタイルを変えれば体は変わります。75歳以上であっても筋力は強化できるのですから人は食事によってエネルギーを得ますし、また食事によってダメージを受けます食べたものが体によい作用をしてくれるかどうかは、腸内細菌がどう処理して吸収するかによって決まります。どんなにいい食材をとっても、どんな良質なサプリメントをとっても、体にとって必要な形になるように腸内細菌が働いてくれなければ全く意味がありません。腸内細菌といいますが、その組成は細菌だけではなく真菌、古細菌、ウイルス、原生動物なども存在し、その種類は2000以上が共存しています抗生物質の投与は腸内細菌の組成を短期間に大きく変えてしまいます気づかぬ間に取り込んでいるかもしれない・・・病院で使用されている抗生物質は、日本で使用されている抗生物質の総数の3分の1しかありません。では、残りの3分の2はどこで使われているのか?それは食用の魚や家畜の病気の治療のために使われています。乳酸菌、ビフィズス菌、サッカロミセスなどのサプリメントの摂取が、抗生物質の重篤な炎症を予防する可能性があることが報告されています無菌マウスに痩せた人の腸内細菌を移植したも体重が増加しなかったのに対して、太った人の腸内細菌を移植したらマウスの体重は増加しました“デブ菌”の正体は腸内細菌の比率コルチゾールが高いと乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が減少することが確認されています電子レンジで加熱するたび包装のプラスチックからフタル酸エステルが溶け出しています。コンビニ中心の食生活をしている若者は、ホルモン異常のリスクが高いことになります。グリコーゲンとして蓄えられる量は肝臓に100g、筋肉に500g程度で、これ以上過剰な糖は肝臓で脂肪(中性脂肪)につくり替えられます。インスリンは、この肝臓での脂肪の合成を促進し、脂肪細胞を溜め込む働きもあります。善玉菌のサプリメントがありますが、その中にはだいたい1カプセルあたり10~1000億個の善玉菌が入っています。一方糞便には1mlあたりに1兆個以上の菌が含まれています。短期的には、痩せた人の便を腸内に注入すれば、インスリン抵抗性が改善して太りにくい状態になります。しかし、それはあくまでもインスリン抵抗性がわずかに改善しただけであって、インスリン抵抗性がなくなったわけではありません。中略もともとの“悪い”腸内細菌の組成はどのようにしてできあがったのか?それは、その人自身の“悪い”生活習慣です。何かを飲むだけで変わるのは一時的なものであって、長期的に変わるためには、根源的な対策が必要であることが証明されているのだと思います。肥満の人はレプチン抵抗性の状態で、レプチンが脳の満腹中枢にうまく届かないためにに満腹を感じられず、いつまでも食べてしまうことになります。グレリンの上昇は、食べたい気持ちを引き起こします。では、グレリンは本当の空腹と関連してコントロールされているのか?実はそうではありません。33時間の断食ののちグレリンの値を計測しました。すると最もお腹が空いているはずの時間である33時間後に、最もグレリン値が低いという結果でした。その後、絶食のまま経時的に観察していくと、お昼の12時、夜の7時、そして翌朝の7時に自然にグレリン値の上昇を認めました。これは私たちの「お腹が空いている」という感覚は、実際の空腹とは関係がなく、習慣的に時間になると誘発されるものであるということです。朝には、体の自然のメカニズムで血糖値は上昇しています。よって朝起きた時にエネルギー不足であることはありません。中略体のメカニズム的には朝食は必要ありません。ホルモンのシステムは、お互いに影響を与えながら機能しています。そのため、ひとつのホルモンの乱れが単独で起こることはありません。食事によって乱れたホルモン環境は、容易にインスリンやレプチンの異常を誘発します。インスリンやレプチンなどのホルモンの異常は、腸内環境にも大いに影響を与えます。そのため、痩せることは想像以上に複雑なメカニズムの修正を必要としているのです。インスリン抵抗性・レプチン抵抗性を改善する方法は、ファスティング(断食)です糖質をカットした際の初期には、体のだるさ、手足の痺れ、気力の低下などが起こります。中略この渇望症の状態を乗り越えるには、約5日間、糖質を制限する必要があります。中略ある意味、糖質は体にとっての中毒物質であり、食べないと禁断症状が起こるのです。間欠的ファスティング食べる時間を6時間、4時間、2時間と短くしていくほどホルモン異常改善効果は高まります。中略食事時間の間に必要な栄養素、タンパク質、脂質、ビタミン、食物繊維などは、意識的に栄養摂取を行わなければいけません。砂糖はもっとも口腔内環境を悪化させる要因です。口腔内細菌は砂糖を発酵して乳酸などの酸をtつくり、歯を溶かします。口腔内がより酸に傾くと、口腔内細菌の組成が変化し(悪玉菌が増加し)歯周病を引き起こします。お腹が空いたときぐーっとなる運動はMMC(洗浄タイム)洗浄タイムがないからお腹の不調は起きているMMCは空腹時にしか起きない・・・中略MMCの運動を適度に起こさせるには空腹の時間をある程度確保することです。風邪のひき始め発症してから24時間以内に亜鉛サプリメントを摂取することは、症状改善に効果的であることが示されていますクエン酸亜鉛は避けた方が望ましく、グルコン酸亜鉛や酢酸亜鉛の方が吸収率が高い習慣化するには?量より“毎日続ける”ことが大事脂肪はいつ燃えるのか?脂肪は、安静時の筋肉内で代謝されて燃えます。簡単にいうと、人は寝ている間に脂肪を燃やします。中略当然、夕食を抜くダイエットの方が就寝時にはインスリン値が低下しているためダイエットの効果は高い・・・。石黒先生の新しい本「医師がすすめる 少食ライフ」も読んでみたいと思います。それでは・・・。食べても太らず、免疫力がつく食事法 [ 石黒成治 ]価格:1518円(税込、送料無料) (2021/7/13時点)
Jul 18, 2021
コメント(0)
著者はテレビでもお馴染みの脳科学者・中野信子さん。好き嫌いが分かれる人だとは思います(笑)。アンチ派の意見通り、そんなに深みはないですし、エビデンスも不明瞭です。が、新しい視点を与えてくれるので私は嫌いではありません。ほんでもって、いつものように備忘録です。実は、人間の生命活動を維持するためだけなら、「幸せ」はとくに必要ではありません。いや、むしろ邪魔になるものとさえいえます。なぜなら、もし幸せを感じていまの状態に満足してしまえば、「もうなにもしなくてもこれでいい」と思ってしまい、生きていくうえでの向上心を持つ妨げにもなりかねないからです。脳科学の観点では、ずっと幸せを感じている人はおそらく精神を少し病んでいるか、薬物がもたらす多幸感によって中毒症状に陥っている人とみなすことができます。人間が「ずっと幸せ」でいるということは、おそらくほぼできないことなのです。わたしは「幸せになるためになにかをする」状態が、人として健康な状態ではないかと考えています。幸せを得るために向上心を持って生きたり、目標に向かって自分なりに努力したり・・・。そんな行動を起こしている状態が、人間の幸せな姿に思えるのです。意識や性格などの要素はオプション「受動意識仮説」によると、人間にとって本当に重要なのは、消化器や呼吸器や生殖器であり、「意識」はそれらのシステムをうまく次世代に伝えていくたの、単なるコントロール装置に過ぎないのです。多くの人は自分の意識や思考や性格などが自分のすべてを思いがちですが、そんなことはまったくなく、意識や性格はいくらでも変えていいということです。中略消化器や呼吸器が変わっていたら大変ですが、性格なんていくら変わっても、人間の存在にはまったく影響がありません。幸せの基準はたくさんある人生にはさまざまな正解選んだ答えを「正解にする」ことのほうがずっと大切ではないでしょうか。実際に自分が本当に正解を選んだかどうかは、死ぬまで、いや、死んでからもわからないのです。中略本来、誰もが自分の好きなように生きていいのです。日本人はもともと不安傾向の高い人が多い遺伝子プールがあるとされています。日本には自然災害が多く、それに備えるには楽観的な性格より不安傾向の高いほうが生き延びやすい環境であったわけです。人間は集団でなければ生き残れない多くの人は、利他的行動は美しく、またよいものだと感じます。中略それもすべて、人間が種として生き延びる確率を上げるためです。なんのために生きている実は、この問いには答えがないのです。わたしたちは、ただ生きているだけ。生きている理由を探そうと思っても、どこにもないのです。中略でも、理由がないということは、「どう捉えてもいい」ということなのです。どんな理由をつくっても、どれも間違いではない。誰も正解だとは保証してくれないけれど、自分ですべて決めていいのです。中略数学の言葉を借りると、人生の解は「不定」でしょうか。不定というのは、「無数の解が存在する」という意味です。人は誰でも人生に迷います。どんな偉い人でも、大いに迷っていきるのです。とくに日本人は、もともとほかの民族に比べて自己肯定感が低いことが実験でも証明されています。でも、その生物学的事実を受け入れることは、決して不本意なことではありません。このように考えればいいのです。「わたしは、まだこんなに人生に迷える。そして、これから人生を変えていけるチャンスがあるのだ」そこそこてめになる1冊なのでした。薄いのですぐ読めます。それでは・・・。
May 20, 2021
コメント(0)
片付け本には大きく分けて2種類あると考えています。一つは、片付ける方法、テクニックに特化したもの。もう一つは、片付けることの意味・意義について語ったもの。この本は、後者にあたります。非常に学びが多い本でしたので、いつものように備忘録。質問「これはいりますか、いりませんか?いらないなら捨てましょう」「これは好きですか、嫌いですか?嫌いなら捨てましょう」「これは使っていますか、使っていませんか?使っていないなら捨てましょう」お客さんが所有していたモノの多くは古くて、傷やへこみがありました。もし道端で見かけたら無視して通りすぎるような代物です。多くの人は自分が所有しているモノにしがみつき、さらにもっと欲しがっています。その目的は気分をよくすることですが、結局は自分をごまかしているだけです。私たちは自分にとって何が本当に大切なのかがわからなくなっているのです。モノはあなたを幸せにしてくれません。あなたは自分を大切にするときに幸せを感じるのです。中略気分をよくするために何かを買っているなら、営利企業の販売戦略にまんまと乗せられています。そうやって、あなたにお金を使わせようと仕組んでいるのです。たとえモノを手に入れて一時的に気分が紛れたとしても、不幸は続きます。目新しさがなくなれば、すぐに気分が悪くなるからです。そんなときは、またもやモノを手に入れて気分をよくしようとします。「モノを買わなければ自分には価値がない」と人々に感じさせるために、毎年、膨大な広告費が使われているのが現状ですもし何かを買って心から満たされるというなら、こんなにすばらしいことはないでしょう。しかし「これを何年も前に買ったおかげで、ずっと幸せだ。もう食べ物のほかは何もいらない」思っている人がいるでしょうか。どんな人も本当は必要でないモノを買い、すぐに退屈しているのが現状です。モノはあなたの幸せを維持するのに役立ちません。むしろ、モノがあるために、あなたは人生で本当に必要なのは何か、本当に欲しいのは何かということが見えなくなっているのです。ほとんどの人は他人に認めてもらうために生きていますが、それでは幸せになることはできません。中略あなたが認めてほしいと必死で思っている人は、じつは、あなたに認められたいと思っているのです。思い出の中に閉じこもることは、一種の仮想現実の中で生きるようなものです捨てるべきか迷ったときの三つの質問●それがあることで快適さを感じるか?●それは生活を向上させてくれるか?●思い出を美化するために、それにしがみついているのではないですか?過去の特別な瞬間に浸るのはやめて、これから経験するすばらしいことを想像しようガラクタを指さして「これがあなたの心の中で起きている事態です。いつも心の中がこんなガラクタだらけで正常な判断ができると思いますか?」あなたの居住空間は、あなたが管理している唯一の場所です。したがって、その場所の状態は、あなたの精神状態をありのままに映し出す鏡だといっても過言ではありません。外面のガラクタは内面のガラクタによって作り出されます。中略内面のガラクタは、あなたが抑圧して忘れている無意識の感情から成り立っています。ところが、何かを抑圧していると、それは次第に大きくなり、あなたの注意を引きつけようとします。それについて考えてはいけないと思えば思うほど、それについて考えてしまうのです。中略心の中で何かを抑圧しているなら、それを意識化に押しとどめなければなりません。それには絶えず注意をそらす必要があるので、一時的に注意をそらす効果のあるモノを手に入れます。中略つまり外面のガラクタとは、自分が抑圧している心の中の思い(内面のガラクタ)から注意をそらすモノのことなのです。何かを避けていると、それはますます大きくなります。本「もう読みましたか?」「もう一度読みますか?」「(読んでない本)これから読みたいですか?」捨てるポイント★自宅の中で気に入らないモノはないだろうか?値段が高かったかどうかは関係ない。それはガラクタだから、あなたの生活を混乱させる。★それを家の外に出そう。もしそれがかなり大きいのなら、今すぐでなくてもかまわないが、できるだけ早く家の外に出すほうがいい。こうすれば、あなたの生活は確実に変わります。とくに何かをしなくても満足感が得られるでしょう。心のガラクタこそが家庭の中のすべてのガラクタの根源捨てるべき心のガラクタは・・・あなたが抱いている思想への執着です。理想とは、最もよく生きる方法について誰かから学んだものにほかなりません。それはほかの人の目標であり、多くの場合、達成することはできません。私たちが信じていることの大半は、なんらかの形でほかの人から得たものです。権威のある人が正しそうなことを言うのを聞くと、不要なモノを店頭で買ってしまうのと同じうにそれを私たちは信じてしまいがちです。中略私たちが何かを欲しがるのは、あるがままの自分では不十分だと教えこまれてきたからです。ところが、その理由を自分に問いかけませんから、自分をよく見せてくれそうなモノを絶えず必要としてしまうのです。その結果、自分で意識すらしていない理想を実現するためにいつもあくせくし、理想を実現できないという理由で不満を感じるはめになります。多くの人同様、あなたは絶えず心配しているかもしれません。うまくいかない可能性のあることに執着すれば、それが現実になったときにうまく対処できると考える癖がついているのです。これは絶えず物事を心配する習慣となって心身の疲労につながり、皮肉にも困難な状況に対処できなくなるのです。「どうしよう?」「こうすべきか、ああすべきか?」「でも、こうなったらどうしよう?」などと心配すると、疲れ果てて好結果にはつながりません。先延ばしは心配に由来します。結果について心配すると、行動をとるのを避けようとするからです。心の中で予想していた未来と実際に起こっていることを比較すれば、予想がたいてい間違っていたことがわかるはずです。中略未来に対して不安を抱いて心を乱す必要があるでしょうか。いいえ、そんな必要はどこにもありません。現在に意識を集中するほうが自分のためです。ガラクタの判断基準●一年間まったく使っていないならガラクタです。●堆積しているならガラクタです。●価値があるかどうか決めかねているならガラクタです。●第一印象で価値がないと直感したらガラクタです。●所有していて気分が悪くなるならガラクタです。●値段が高かったという理由だけで保管しているならガラクタです。●本来の役割を果たしていないならガラクタです。過去のほうが現在よりも価値があると感じさせるモノは捨てましょう。過去にしがみついて「あのすばらしい日はもう二度と来ない」という気持ちにさせるモノがそうです。年齢に関係なく、あなたはこれから光輝く可能性を持っています。過去は過去のこととし、今の自分にとって重要なモノだけを保管しましょう。ガラクタは慈善団体に寄付するか、インターネットに掲載して必要としている人にゆずるか、玄関前に置いて通りがかった人に持ち帰ってもらいましょう。潔く手放すことが重要です。フリーマーケットなどで売ろうとすると、ほとんどの人はその機会を先延ばしにし、たとえ出品しても売れなければ家の中に舞い戻ることになります。ガラクタの処分は辛抱強く取り組みましょう。一回ですべてのガラクタを処分する必要はありません。一回にひとつの場所の片付けに取り組めば十分です。“片付け本”の中では、ためになる一冊なのでした。心の中がグチャグチャで捨てられないあなたへ [ ブルックス・パーマー ]それでは・・・・。
Apr 11, 2021
コメント(0)
“断捨離”、“ミニマリスト”などをテーマにしたものは、本屋さんに掃いて捨てるほどあります。片付けのテクニックを謳ったものと、背景にある考え方にフォーカスしたものがあると思うのですが、この本は後者です。私の経験上、あらゆる分野でテクニックだけの本は、いつの間にか忘れてしまい長続きしません。堪え性だけの問題かもしれませんが・・・。そういった意味でも、これは参考になりました。で、いつものように備忘録。人を変えるのは意思の力ではなく、環境の力だ「所有」にはコストがかかる人は、1日に9000回もの選択を行っているそうだ「出口戦略」を考えて増やす価格が高くても、出口がある物を買うと結果的に得をする「ほしい」と思った物はさっさと手に入れてしまうに限る。中略一方、「捨てる・手放す」もすばやく行いたい。迷うものは「なくても大丈夫な物」だからだ。人間の直感は90%近い確率で的中する(イスラエルの大学の研究)消費する側ではなく、生産する側にまわる食べ過ぎによる現代病本来、人間は「飢餓に強く、飽食に弱い」生き物なのである1日1食たとえ空腹を感じても、「1日1回の夕食を楽しみにがんばろう」と、前向きな気分になれる最近は腸の研究が驚くほど進んでいて、肌荒れはもちろん、やる気がでないのも、夜に眠れないのも、アレルギーも、誘惑に負ける弱さも、食欲がと止まらないのも、すべては腸のせいだということが科学的にわかっている。食欲をコントロールできないのは、腸が荒れ、脳の食欲中枢が暴走しているせいなのだ。つまり、食べ物が悪いために食欲も抑えられないし、食事を制限しようにも、意思の力が弱っているからあてにならない。人生は食べもので決まるデカフェコーヒーとは、90%以上のカフェインが除去されたコーヒーのこと。カフェインの覚醒作用を排除し、コーヒーの抗酸化作用だけをいいとこ取りできるすぐれものだ。中略すでに1年以上にわたってカフェインレス生活を続けているが、まず、気分の浮き沈みがなくなった。健康を優先することは、時間を守ることと同義もっとも貴重な資源は健康だ。どんなに膨大な時間を確保しても、健康な体なしに時間をいかすことはできない。中略目に見えにくく速攻性がないからこそ、日頃から対策を重ねておく必要があるのだ。中略「健康を犠牲にして時間を確保する」のは近道のようで遠回りだ。人は楽なものに流れがちだ。意識しないでいると、人は自分を本当に幸せにしてくれるものではなく、楽なものを選んでしまう。「物の消費=時間の消費」「・・・根本的な問題は君がなにかを買うとき、お金で買っているわけではないということさ。そのお金を得るために使った『時間』で買っているんだよ・・・」ムカ元大統領(世界一貧しい大統領として有名)ミニマリズムの目的「ものを減らすことで迷いをなくし、大切なものに集中する」コンフォートの原則「毎日長時間使う物にお金を多く使ったほうが幸福度が高い」選択のパラドックス~心理学者バリー・シュワルツ「選択肢が多ければ多いほど、人は不幸になってしまう」選択肢が多いデメリット■無力感が生まれる:・・・選択しが多いと、人は決断疲れに陥ってしまい、買うこと自体をあきらめる■満足度が下がる:・・・選択肢が多過ぎると、自分の決断に対して疑念と後悔が生まれ、満足度が下がる■期待値が増えすぎる『選択肢のパレドックス』から抜け出すための方法はズバリ、「選択肢を3つにしぼる」ことなるべく選択しないで済ませるのが、幸せへの近道ミニマリストの僕は、着る物、食べる物、持ち物、行動など、あらゆるものやことをルーティン化することで効率化を図ってきた。これにより、考える手間暇を減らし、自分が本来やるべきことに時間を割くことができる。しかし、効率化はときに、自らの思考を凝り固めてしまう。中略「変わり続けること」こそがミニマリストの本質・・・中略思考があまりにも頑なだと、その「変化」を取り入れることができない。中略意図的に「非日常」を作り出す必要がある。中略自分の常識を塗り替えることが、自分の「定番」をさらによくするための「変化」をもたらしてくれるのである。「物」ではなく「経験」を資産にする◇物による幸福感を長続きしない。◇形のある「物」は誰かから奪われる可能性があるが、「経験」は奪われない。◇人は幸福感に慣れやすいから、物を手に入れても「次はもっと上を」と欲望が増す可能性が高い。◇物の場合、グレードによって価格差がある分、つい他人と比較してしまう。人間は「他人から認められたい」と思う生き物なので、承認欲求を持つのは自然なこと。しかし、多くの人が「自分の成し遂げたこと」ではなく、「自分の持っている物の価値」で過剰な欲求を満たそうとする傾向にある。物は有限、経験は無限。形ある物より、形ない経験を人間は、物であったり人であったり、さまざまなものに依存しないと生きていけない。だから、依存先を増やして、一つひとつへの依存度を浅くすることで、なんにも依存していないかのように錯覚できる。この状態が「自立」なのである・・・。著者の澁谷直人さん、1995年生まれらしいです。う~ん、若いのにしっかりしている(笑)。それでは・・・・。手ぶらで生きる。 見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法 [ ミニマリストしぶ ]
Feb 13, 2021
コメント(0)
著者は著述家、ライフコーチ、心理学博士のシャド・ヘルムステッター氏。約20冊の著書は70か国以上で出版されているとか。それもうなずけるほど、シンプルでわかりやすい内容です。いつものように備忘録。人生の最初の18年間、どんなにポジティブな家庭で育ったとしても、あなたが受け取ったプログラムの77パーセント以上はネガティブである受け取ったプログラムを保存する脳の部位は、それが真実かどうかを識別することができないプログラムの90パーセント以上が無意識によるものであるため、あなたはそれをまったくと言っていいほど意識していないあなたが信じていること、考えていること、言ってること、していることはすべて、他社から受け取ったプログラムの結果であるどんなにネガティブで役に立たないプログラムを持っていても、それを変えることは可能であるネガティブなセルフトークとは何か?■うまくいかないという視点い考えたり、言ったりするすべてのこと■恐怖におののきながら考えたり、言ったりするすべてのこと■強みではなく弱みに意識を向けて考えたり、言ったりするすべてのこと■世の中を問題に満ちた場所とみなして考えたり、言ったりするすべてのこと■自分が何かを成し遂げるのを妨げる方向で考えたり、言ったりするすべてのこと■自分の将来を限定する方向で考えたり、言ったりするすべてのことあなたが本気であろうとなかろうと、ネガティブなことを繰り返し言ったり考えたりすると、脳がそれを本気で受け止め、それを真実だと思ってしまう・・・質問「人生がうまくいっている人と、そうではない人の違いは何か?」答え「その違いは、その人たちの『プログラム』である」脳の神経可塑性脳は常に学習し、たえず変化しているということだ。実際、新しい学習や経験は脳の物理的構造を変える。脳は何度も言われたことを信じるポジティブ思考を批判する人たちは、それが希望的観測にすぎず、自分の身に起こることをいくら前向きにとらえても、人生はよくならないと信じていた。しかし、その後の研究で、それと正反対のことが明らかになった。ポジティブ思考をするように脳を訓練した人たちは、左前頭前皮質により多くの神経回路をつくっていたのである。脳のこの部位は、問題に対処するよりよい方法を見つけるのに役立ち、ポジティブな行動を促す。では、ネガティブなセルフトークをする人たちはどうか。ネガティブ思考をする習慣のある人たちは、右前頭前皮質により多くの神経回路をつくる。脳のこの部分は、問題から逃げるように促し、とるべき行動を妨げる。潜在意識は、知らないうちあなたに代わってほとんどの選択をする。これは多分に恐ろしいことである。なぜなら、あんたたのプログラムの90パーセント以上が潜在意識の中に隠れているからだ。中略潜在意識の77パーセント以上はネガティブである。つまり、潜在意識はあなたに代わってひそかにほとんどの選択をしているだけでなく、たいていネガティブなプログラムに基づいて選択しているということだ。脳は変化するように設計されている毎日、セルフトークを練習していると、新しいセルフトークは自然に声に出して話すことできる新しい言葉になる。その新しい言葉は新しい生き方につながり、あなたの将来のすべての選択に影響をおよぼす。脳のプログラミングのプロセスを意識的にコントロールしないかぎり、あなたがプログラムをコントロールするのではなく、あなたがプログラムにコントロールされることになる多くのアファーメーションが「私は聖なる宇宙と一体だ」とか、「宇宙は私が宣言したものを与えてくれる」といったスピリチュアルな思いを表現していて、一時的に気分はよくなるのだが、脳を組み替えるのにはあまり役に立たない・・・自分の脳の中にあるかもしれないネガティブなプログラムや、それを得た経緯を調べるために時間をかけないほうがいい。ネガティブなプログラムを監視することは必要だが、古いプログラムに焦点を当てれば当てるほど、ますますそれに意識を向けて、それを強化してしまうからだ。先延ばし、恐怖、疑念、不信は、すべきだとわかっていることができなくなる原因である。そして、それらはすべて古いプログラムによるものだ。薄い本ですのですぐに読めます。時間がない方にもおススメです。それでは・・・・。セルフトーク超入門 心の中のつぶやきを変えれば、人生が変わる [ シャド・ヘルムステッター ]
Jan 30, 2021
コメント(0)
著者は医学博士の ジェイソン・ファン氏。この人の本はほんとうに説得力があります。“ダイエット” “食事” “糖尿病” に関してはこの方の本2冊だけでいいのではないでしょうか?怪しげな情報をシャットアウトできます(笑)。いつものように備忘録。「たんぱく質」については、摂りすぎてはいけないが適度に摂るべきだ。肉などの食事に含まれるたんぱく質は、消化されるとアミノ酸に分解される。適度のたんぱく質は健康に欠かせないが、過剰なアミノ酸は体内に蓄積できないので、肝臓がそれをグルコースに変えてしまう。つまり、たんぱく質を摂りすぎると体に糖が増えることになる。だから、プロテイン飲料、プロテイン・バー、プロテイン・パウダーなど、高度に加工されて濃度が高くなったものは避けたほうがいい。体の中の糖を燃焼させる最もシンプルで確実な方法は「ファスティング」だエネルギー摂取(カロリー摂取)とエネルギー消費(カロリー消費)と脂肪の蓄積は、それぞれ独立した変数であり、意識的にコントロールすることができる・・・。「私たちの体を正常な状態に保つために使われるカロリーは、つねに一定で変わらない」という仮説。中略これは誤りである。中略じつは、体の基礎代謝率ー心臓の拍動、肺の呼吸、腎臓や肝臓の解毒作用、脳による思考、体熱の発生などに必要なエネルギーーを40%も上げたり下げたりして調節することができる。摂取カロリーを減らしても、体が消費を抑えようとして活動が鈍くなるだけで、体重が減るわけではない。私たちは何をいつ食べるかを自分で決めることはできても、空腹を感じるとこをやめることはできない。いつカロリーを燃やして体熱を発生させ、いつカロリーを脂肪として蓄積するかを自分で決めることはできない。ホルモンが空腹感をコントロールしている。中略そして、何にエネルギーを使うかもホルモンによってコントロールされている。脂肪の蓄積や体重の増加をコントロールするうえで最も重要な要因は、何を食べるかによって変わるホルモン信号をコントロールすることだ。カロリー数ではない余ったアミノ酸はそのまま肝臓で蓄えることはできなのでグルコース(ブドウ糖)に変えられる糖新生ファスティング時間が長くなると、肝臓は蓄えられている体脂肪から新しくグルコースを生成するようになる食べている時間(インスリンが多い時間)と食べてない時間(インスリンが少ない時間)のバランスがとれているかぎり、体脂肪の量が増えることはない。インスリンの量が増えると体重が増える、インスリンの量が減ると体重が減る。中略肥満になるのはホルモンのバランスが悪いからで、カロリーのバランスが悪いからであはない。ホルモンというのは、いつも多量に分泌されているわけではない。概日リズムに合わせて特定のホルモンが時折、短時間だけ分泌されることで、最大の効果が得られるようにできている。ホルモンにさらされることで、そのホルモンに対する抵抗性ができる。抵抗性ができたことで、さらに多くのホルモンの分泌が促される。食事に含まれる過剰な炭水化物とたんぱく質は、グリコーゲンとなって真っ先に肝臓に蓄積される。肝臓がグリコーゲンでいっぱいになってしまうと、脂肪新生の働きによって余ったグリコーゲン(糖)は脂肪に変えられる。その脂肪は肝臓から体のほかの部位に送りだされ、たとえば腹部の臓器内やその周りにたまったりする。燃やせるのは、糖か脂肪、どちらかだけ中略糖も脂肪も燃やすことはできるが、両方同時には燃やせない。インスリン値が低い時間が長くなると、蓄積された脂肪は次第になくなっていく「毒かどうかは量しだい」スイスの医学者パラケルスス中略つまり「体にいいとされるものでも摂りすぎると体に悪い」安く作ることができる「果糖ブドウ糖液糖」フルクトースは誘導ミサイルのように、肝臓だけを目がけて運ばれていく中略フルクトースを摂りすぎると、脂肪を作り出す働きが5倍に増える中略血糖値もインスリン値も上げることなく、肝臓を破壊する中略フルクトースは満腹感を与えることがないので食べる量を制限することができず、新し脂肪を過剰に作りだす動きに歯止めをかけるものがないグルコースとフルクトースがおよそ半分ずつ入っているスクロース(砂糖)や果糖ブドウ糖液糖は、肥満と2型糖尿病を引き起こす原因がふたつあるとことになる。精製された炭水化物であるグルコースはカロリーを補充するだけでなく、インスリン生成をうながすので、多量に摂取すると脂肪肝になる。一方、フルクトースを多量に摂取すると、血糖値やインスリン値は目に見えるほど上りはしないが、すぐに脂肪肝になりインスリン抵抗性が発現する。インスリン抵抗性があると、インスリン値はつねに高い状態となり、体に「脂肪を蓄えろ」という信号を送り続けることになる私たちが問題だと考えている症状のすべてー肥満、インスリン抵抗性、脾臓のβ細胞の機能不全ーは、じつは、たったひとつの根本問題である「過剰な糖」に対して体が行っている対処法なのである2型糖尿病の場合血中にインスリンが多いのだから、インスリンを補うのはおおいに問題である。アルコール依存症の人たちにもっとアルコールを飲ませるようなもの。インスリンは糖を取り除くものではなく、体のほかの臓器に運ぶだけだ。そして、インスリンを多量に投与すれば、インスリン抵抗性が増すだけだ。高血糖の症状がよくなったとしても、2型糖尿病はさらに悪化している。がん細胞は代謝が非常に活発で、増殖するのに多量のグルコースを必要とする2010年には、早期の診断と治療を可能にするという名目で、2型糖尿病の定義が広げられた。これを推し進めた14人の外部専門家のうち9人が、糖尿病の治療薬を製造する大手製薬会社で何らかの地位にある人で、莫大な利益の恩恵にあずかる立場であった2型糖尿病の場合、精製された炭水化物と砂糖が、私たちの体をグルコースとフルクトースでいっぱいにしていく。排水口を広げたところで効果はわずかだ。明らかな解決策は蛇口を閉めること。2型糖尿病は慢性的な進行性の疾患治療法が間違っているから治らない極端に摂取カロリーを減らしてから24時間経つと、体は肝臓にためておいたグリコーゲンをグルコースに変えてエネルギーとして使いはじめる。グルコースが底をつくと、体脂肪を燃やしてエネルギーを産生しなくてはならない。体は肝臓やほかの臓器についている脂肪から優先的に使う。なぜなら、脂肪細胞にためこまれた脂肪よりも使いやすいからだ。低炭水化物療法~薬を飲むよりはるかにいいもし家じゅうが水浸しになったなら・・・。何年もの間、来る日も来る日も、バケツやモップやタオルを買いつづけようとは思わないだろう。新型のバケツを開発しようが、もっと上等なモップを作ってやろうが、速く排水できるようなシステムを開発しようとも思わないだろう。どこから水が出ているのかを突き止め、蛇口を閉めるだけのことだ!ーヴァーナー・ウィーロック博士2型糖尿病の解決策1.糖を摂らない(低炭水化物ダイエットと間欠的ファスティング)2.余った糖を燃やす(間欠的ファスティング)脂質は体内で脂肪酸に分解されるが、その代謝活動にインスリンは必要としない。たんぱく質はアミノ酸に分解されるが、肝臓で代謝されるときに多少インスリンが必要となる。伝統的な食事をしていた人たちが、高度に加工された食品や砂糖を摂るようになると、肥満や2型糖尿病がすぐに現れる「毎日300kcal減×7日」と「週に1日2100kcal減」はまったく違う中略どちらを実践するかで、体の中のホルモン反応がまるで違ってくる。その違いこそが、減量の成否を分けるものなのだ。ダイエットの専門家は、1日に4~6回に分けて少しづつ食べるといいと患者にアドバイスすることも多い。中略だが、いったいなぜその方法ではやせられないのだろう。カロリーを制限することによる代償作用として飢餓感が増し、体の代謝率が下がるからだ。間接的ファスティングは、つねにカロリー削減をすることでは得られなかったホルモンの変化を促すことができるので、減量に成功する「ファスティングは筋肉を燃やしてしまう」というのは、たんなる神話カロリーを30%削減すると、被験者の基礎代謝もおよそ30%減少した。中略基礎代謝を落とさずに減量するにはどうしたらいいのだろう。何も食べない時間を長くとればいいのだ。1日おきのファスティングを22日間続けても、基礎代謝は減らなかった中略1日おきのファスティングには、リバウンドのリスクはないサバイバルのメカニズム石器時代に洞窟に暮らしているところを想像してみよう。冬になると食べ物が少なくなる。このとき、もし体が飢餓状態になれば、外へ食べ物を探しにいくだけのエネルギーもなくなってしまう。中略食べられる時間が長く続くたびに身体活動を低下させていたら、人間はとっくに絶滅していたことだろう。中略ファスティング(つまり食べられない間)、人間の体は豊富に蓄えてある食物ー体脂肪ーを利用する、基礎代謝を高いまま維持し、口にする食べ物ではなく体脂肪として体に蓄えてあった食べ物を、燃料として使うのである。そもそも、体脂肪を蓄えるのはそのためだ。ファスティングとは、つねに何かを食べていては起こりえないホルモンの変化をもたらすものであり、それは、毎食カロリーを削減するだけでは起こりえない変化であるということだ。さらに、その効果を高めるのは、ファスティングを「間欠的」に行うという点だ。う~ん、ためになりました。同じくジェイソン・ファンさんの「トロント最高の医師が教える 世界最新の太らないカラダ」も併せてそうぞ。それでは・・・・。トロント最高の医師が教える世界最有効の糖尿病対策 [ ジェイソン・ファン ]トロント最高の医師が教える世界最新の太らないカラダ [ ジェイソン・ファン ]
Jan 10, 2021
コメント(0)
最近のDaigo君の本の中は大ヒットだと思います。瞑想に関しての記載は少ないですが、全体的に非常に学びの多い一冊かと・・・。特にネガティブな感情のとらえ方に関しての説明は秀逸です。いつものように備忘録。一定時間、反芻思考をやめることができると、新しい方向性などを見つけて、クヨクヨ悩みづらくなることがわかっているのです。実際、うつ病の治療では、ボルダリングやキックボクシングなどをやって、一定時間思考をやめるだけでも効果があるという研究があります。私たちは、自分の失敗については、とても大きくとらえます。人間はミスをする生き物であり、それを許容する能力をもっているのに、自分のことになると許せなくなるのです。中略人間はみんなミスをするものだということがわかると、ミスをして恥ずかしいという感情が減り、自分らしい行動ができるようになる・・・。悪魔は「短期的思考」で、天使は「長期的思考」なのですやりたいことが見つからないのではなく、どうやったらそのやりたいことにたどり着けるのか、具体的なルートが見えていないだけなのです最高のイメージだけつくって最悪を想定しないと、脳がポジティブな想像に興奮し、そこで満足してしまいます。それでやる気がでなくなるのです。人間の脳は、基本的に短期的な思考に目が向くようにできているので、無理やり長期的な思考に目を向けるようにしないと、やるべきことが見えなくなります。人間の成功のためには、セルフコントロール能力がもっとも大切な能力だといわれていますじつは、不安というのは、私たちがきちんと準備をしたり、失敗しないように細かいところまで注意を向けたりするための機能として存在しているのです。中略不安があっても、それを「悪くない」と思えるようになると、怖くなくなります。失敗しないようにするのではなく、失敗してもいいと思えるようになる、失敗を楽しめるメンタルをつくることが非常に重要だということです。中略失敗しても凹まないとか、まったく気にならないというのは、逆に言えば学ばない人です・・・。根拠のない自信が大事なのはなぜ?これからの時代は先行き不透明で、根拠のあるものがほとんどなくなるからですうまくいった人は、たくさんチャレンジしています。中略どれが当たるかわからないので、一つひとつ失敗するたびに凹んでいる暇なんてありません。中略つねにチャレンジしつづける人になるには、失敗に慣れ、失敗から学ぶ必要があります。自信とは?「自分の力で自分の未来や自分の人生・仕事を変えることができると信じる力」中略これは心理学でいう、「セルフエフィカシー」(自己効力感)というものです。自己効力感を鍛える「自分はいままでどういうことをしてきたのか」「自分は今日、何にチャレンジしたのか」「自分は何をがんばったのか」といったことをふりかえり、それがどれくらい効力があったのかを、自分の人生や仕事を変えるのにどれぐらい寄与したのかと確認していく作業が必要なのです。でも実際には多くの人が、漠然と毎日の作業を繰り返しているだけで、何が自分の人生を変えてくれて、自分の努力のどこが報われているのかをまったく見ていません。当たり前ですが、これでは自信はつきません。がんばったのに、どれが、どのくらい効果があるのかもわからないのでは、やる気の出しようがないからです。中略「変えることができた」という感覚がほかのチャレンジにも影響します。行動を変えていくと性格も変わる人間は息を吸っているあいだは交感神経が働くので緊張しますが、息を吐いているときには副交感神経が優位になるのでリラックスできる自信をもつポイント自分をいかに受け入れられるか、自分を責めずに、自分に対して思いやりや共感をもてるか、ということです自分を受け入れる能力が高い人はどういうことかというと、自分に厳しすぎる人と甘すぎる人の中間くらいの考え方をします失敗は学習です。損ではないのです。無駄に自分を責める人は、自分自身にいいとろこも才能もあり、成果も出しているに、そうした自分を客観的に見られない状態で他人を見るため、相手のほうが自分より上だととらえてしまうのです他人と比べるのではなく、過去の自分と比べて前に進んでいる、挑戦できているということを確かめることが大事です人間はコミュニケーションをするように発達してきた生き物ですから、コミュニケーションに関する刺激にはとても敏感で弱いといえます集団の中で拒絶反撃してやろうと思うなら、その集団から潔く出ていくか、もしくは、その集団を乗っ取る方法を虎視眈々と考えるかのどちらかしかないのです権力の行使があればそこにはいじめがあるし、上下関係があれば必ず不合理が生じる自分が過去に選択したことでいまがあり、いま自分が決断すれば、いくらでも未来は変えられる努力や行動によって、自分ではなく環境を変えようとするのが一次的コントロール、自分を変えてあわせようとするのが二次的コントロールです。中略一次的コントロールは諸刃の剣で、不幸感をアップする効果もあることが確認されています。幸せになる場合もあるけど、環境や相手を変えようとして変えることができないと、努力したのに報われないという挫折感によってマイナスの効果を受け、不幸になる可能性があるわけです。一方、二次的コントロールには、こうしたマイナス面はありません。「神よ、変えることのできないものを受け入れる冷静さを我に与え給え、変えることができるものを変える勇気を我に与え給え、そして、それらを見分けるための知恵を与え給え」アメリカの神学者・倫理学者ラインホルド・ニーバー緊張は研ぎ澄まされた集中力を生み出すハーバードビジネススクールの研究がすすめているのは、「自分はいま燃えている!パワーがみなぎっている!緊張しているということは、自分の感覚がいま研ぎ澄まされてい、全身にエネルギーが送られているということ、不安を感じているということは、ほかの人よりしっかり準備をしているということ。だから、いい結果をえられるんだ!」と自分に言い聞かせることです。不安や緊張はネガティブな感情だととらえると、その先には強烈な失敗が待っています。逆に、不安や緊張は自分にエネルギーを与えてくれるプラスなものだと解釈すると、その先に期待が生まれ、いい結果が続くようになるのです。「人間はつねに『いま』がいちばん不幸に感じる」これはなぜかというと、そう考えるシステムが人間の脳に組み込まれているからです。私たちは、不安を感じ、危ないと思うからこそ、次を考えて準備をし、分析すること前にすすんでいけるのです。つまり、人間は不幸や不安を感じやすくできているのです。中略人間というのは、「いま」がいちばん不幸や不安を感じるように適応してきたのではないか、とアメリカのノックス大学の心理学者フランク・マクアンドリュー博士は述べています。中略人間には、そもそも幸せを感じにくくさせるような、幸せになりそうだとそれをとめるような心理的なプログラムがあるのではないかという説を唱えています。私たちはもともと、幸せなときにわざと不幸を感じるようにできているということです。ですから、不幸や不安を感じるのは悪いことではなく、そういう性質があることを理解したうえで、いま自分が感じている目の前の幸せを楽しむことが重要なのです。人間は何の根拠もないのに、いまより未来のほうが時間もお金もあり、成長して成功していると考えます。いまより未来のほうがいいと思うがために、未来に比べて「いま」を不幸に感じるということが起こるのです。私たちは、生物として子孫を残していかなければならないので、いまより未来のほうがよくなるように、いまがんばって未来につないでいこうと考える必要があります。「いま」に満足してしまったのでは、未来に向けて進めなくなるということです。ポリアンナ効果 心理学者チャールズ・オスグッド過去の嫌な体験が薄められて、それを小さく見積もることで、本来はいまより悪いことだったとしても「過去はよかった」と思うようになる快楽の踏み車私たちは、いいことがあってもすぐに慣れてしまい、もっといいことが起こるのではないかと考えます私たちには「いま」しかありません。いまこの瞬間にいかに集中し、没頭できるかが大事で、その時間が長くなればなるほど幸せになれるとわかっているのに、「いま」をないがしろにしているのです。もちろん、人間はそのおかげで生き残ってきたという側面はありますが、これが「いま」を不幸にする原因なのではないかといわれています。バイアス人間は過去のことを思いだすのが苦手ですから、記録に残しておくことが重要なのです未来を楽観視しすぎると、モチベーションを下げることにしかなりません。大きな目標を立てないと意味がないと思いがちですが、じつは、現実的な目標を立てて予測を超えていく楽しみこそが、いちばんのモチベーションになるわけです。もし、いま、不幸や不安を感じていて、満足できないという人がいたら、それは立ち止まるための不幸ではありません。不幸であるほうが生存確率が上がるという遺伝子に刻まれた人類の歴史が、私たちに不幸を感じさせることで「前に進め」「成長しろ」とメッセージを送っているのです。嫉妬の感情というのは、自分がほんとうに欲しいと思っているものをすでにもっている人を見たときにしか感じません自分にどんな欲求があるのかということは、考えても意外と出てきません。だからこそ、それを明確化してくれる嫉妬の感情はとても大事なのです完璧主義実際には完璧などありえないので、未知なるチャンスがすべて怖くなります。その結果、新しいチャンスをつかめなくなり、どんどん完璧とは程遠い人生になっていくわけです。習慣ハードルをぐんと下げて、自分の生活の10%くらいを変えるような、わずかな変化を積み重ねることによって自分を変えていくのがベストなやり方です。私たちは、弱点と利点、弱みと強みというように分けて考えていますが、じつは、これらは表裏一体です。強みがたくさんあるということは、その裏に弱みもたくさんあるということです。逆に、欠点やコンプレックス、弱みがたくさんあるということは、その裏に強みもたくさんあるということなのです。対人関係は人間関係における嫌なことは、それについて徹底的に考えたり、思い出したりしたほうが立ち直りが早くなる、というおもしろい研究があります。中略過去のトラブルを中途半端に何回も思い出すから症状が悪化していく・・・。ストレスをアドレナリンに変えて挑戦を増やしていくことによって、つねに自分は変化し、前に進んでいるという感覚を得ることが重要なのです変わろうとしない人は、そのまま下降していきます。自分が行動を起こさないかぎり、その下降をとめることはできません。ですから、不安もストレスも感じないようにするには、挑戦し、つねに変化していくしかないのです。「自分は不安になっていない」と考えるよりも、自分が不安を抱えていて、心臓がバクバクするほど緊張しているのは「体がエネルギーをつくってくれているんだな」と受け入れて、プラスの意味に変換できる人のほうが不安に強くなるのです。昨日のストレスを今日の力に変え、今日のストレスを明日の力に変えるために、神様は私たちにストレスを与えてくれたのではないでしょうか。中略ストレスがないというのは、味気ないということです。何のスパイスも使われておらず、塩味も甘みも苦みもない料理と同じです。中略ストレスは、乗り越えることができれば個人の成長をうながす成長促進剤のようなもの・・・。ふだんからストレスを避けようとする人ほど、うつになる傾向が強く、人生に対する意義や幸福感を感じづらい~アメリカ退役軍人省の研究ストレスを強く感じていたとしても、そのストレスが自分の力になる、あるいは自分の成長につながると考えていた人は、ストレスの害がなかったホルモンストレスが体に悪いと思っている人はコルチゾールが分泌されていましたが、ストレスが自分の成長のために乗り越える試練だと考えている人は、脳を成長させ、免疫力を高めてくれるデヒドロエピアンドロステロンが分泌されていました不安だから準備をする、不安だから練習をする、不安だからいろいろ考えて対策をするというよいうに、不安だから、不安から逃げたいから、というネガティブな感情を行動に結びつけると、大きな力が得られます。中略不安を感じたときは、自分の心に何か大切なことや気づいていないことを教えようとしてくれていると考える・・・。不安は自分がやる気になっている証拠であり、自分にとって大事なチャンスであることを体が理解しているから不安という感情がつくりだされている・・・不安は、それにとらわれているとどんどん深くなっていきますから、一瞬でもいいので意識を別の方向に向け、不安から気をそれすことが大事なのです。同様に怒りや食欲もいったん気をそらすとことができれば、けっこう落ち着くことが研究でわかっています不安の対処不安を感じているときは「原始脳」(爬虫類脳)といわれる部分が活性化していますが、イメージと数字のカウントという、理性を働かさないとできない行動によって前頭葉が起動し、ネガティブな感情を追い出せるいう理屈ですポジティブな感情に賞味期限がある中略思い立ったらすぐに行動しないと形にならない私たち、「お腹がすいたから食べる」というように、一つのこととして考えていますが、「お腹が空いた」というのは感情であり、「食べる」という行動を決めるのは自分自身です。つまり、感情と行動は切り離せると考えることができるのです。感情と行動の切り離しが大事●自分のいまの行動をとめているような感情がなくなったらどう思うか●他人の目が気にならなくなったらどうなるか●いま目の前にあることがどうでもいいことになっているとしたら、どう考えるか感情に左右されないたとえば、上司から不当な扱いを受け、自分はいま怒りを感じているんだなと気づいたら、その怒りがいいとか悪いとか価値判断をするのではなく、いまどういうことが起こっているのかを客観的に観察するのです瞑想よく、注意がそれすぎて瞑想の効果が出ている感じがしないという人がいますが、科学的にいえば筋トレと同じで、注意がそれて、それを戻すときに脳が鍛えられるので、それればそれるだけ効果は高くなります注意がほかのものにそれないようにするのではなく、注意がほかにそれても戻すことができるようになることが、瞑想の目的なのです。中略初心者のほうが瞑想の効果が出やすいといわれています。中略注意がそれなくなったら瞑想の意味がないことになります。超おススメです。それでは・・・・。自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス [ メンタリストDaiGo ]
Dec 12, 2020
コメント(2)
以前紹介した「1秒で不安が吹き飛ぶ言葉」 の著者“ゲイで精神科医でコラムニストのTommy”さんの第2弾。今回もたいへん、学びが多かったので長~い備忘録です(笑)。ネガティブな気持ち、攻撃的な気持ち。そんな気持ちも湧き上がってきて当然よ。正論で抑圧しちゃダメ。抑圧するとね、大きくなったり歪んだりするから。「ああ、自分に今こんな気持ちがあるんだな」と思って受け流す。自分に寛大になるとね、他人にも寛大になれるわ。疲れてるなら、遠慮なく手を抜きなさい。続けられなくなるよりずっといいから。手を抜けば不満を言う人も出てくるけど、その人はアナタが続けられるかどうかまでは考えていない。アナタの手を抜けるのはアナタだけなの。やる気なんてなかなか出なくて当たり前よ中略「やだやだ、やる気しない」といいながら、やらなきゃいきないとことをやる。これが普通。自分語りをする人は要注意よ。基本的に「自分語り」っていらないのよね。聞かれたら答えればいい。自分から「俺ってさ」って言う必要ないのよ。自分がどう見えるかは相手が決めることで、自分が語ることじゃない。何より問題は「相手がその話題を喜ぶか」という観点がないことね。生きるのは山登りと違うのよ。そこに山があっても登らなくてもいいの。ストレスを溜めやす人って「不必要なノルマ」を作る癖があるのよねいくら忙しくても、帰って寝るだけの生活だと疲労感溜まるのよ。できれば1時間以上は寝る前にゴロゴロタイム作ると良いわ。やるせない気持ちっていうのは、どうにでもできないからやるせないの。中略気持ちっていうのはフワフワして持続性がないから、他に意識を向けていれば薄れるわ。それができないときは、自分で思い出して強化してるだけ。その人との関係性に疑問があるのなら、こう自分に聞いてみるといいわ。「その人といる自分が好きですか?」最初に言っていたことと、話が違ってくる人は要注意ね。たとえ小さな違いでも。自分が向いてないと思うことは、一生懸命やらなくてもいいのよ。全能を目指す為に生きてるわけじゃないもの。得意なことを伸ばすか、好きなことをやるか、それでいいのよ。人生とは「アナタの使える時間」のことよ。だから、達成した物事や出来事で考えなくていいの。自分の時間をちゃんと味わえたかでいいの。大好きだったものが、そうじゃなくなるのはとても寂しいことだけど、自分が変化して物の味方が変わったせいなのかもしれないわ。それを「成長」とも言うのよ。その人の本性は、小さいところに表われるわ。中略小さなところは油断するから、大きなヒントが隠されているの。直観で「これだ!」と選べる時は、時間がかからないのに、満足度も高いわ。逆に時間をかけてあれこれ悩むと、後で不満が出てくる。選ぶのに時間がかかるというのは、言い換えれば決定的なものがないということなのよね。感情や執着を追いかけない練習ぼーっとして、自分の気持ちを眺める。「あ、今もやもやしてるなあ」「あ、今自分のことネガティブに考えているなあ」他人事のように眺めてそのまま置いておく。慣れると、いろんなこと考えては消えていくのがわかると思うわ。どんなに上手くいっているように見える人でも、いつも、何においても上手くいっている人なんていないのよ。羨む人は、その人の上手くいっている部分しか見てないだけ。自分の上手くいっている部分を見ないだけ。いきなり初対面から「何かを否定する話」で始める人は要注意一番多くの人に好かれる方法は、「多くの人に好かれようとしないこと」よ。自分の信念に基づいて、ぶれない人が多くの支持を集めるの。うっかり逆をやりがち。自分は変えられるけど、他人は変えられない。これは確かに事実よ。自分の死について考えることは普段からしておいたほうがいいと思うの。死に際に想うとき、全てのことはどうでもよくなって、ただ「良く生きたなあ」とだけ思えれば満足でしょう。全てのことは「良く生きる」それだけにつながればいいのよ。自由というのは、しがらみがあるからこそ生き生きと感じられるものよ。何も束縛するもののない状態は、むしろ試練だと思う。束の間の間だけ自由を楽しみ、「嫌だ嫌だ」といいながらしがらみの中に帰っていくのが、一番幸せ。ほとんどの悩みは後で笑い話になるのよやりたい仕事をやるっていうのは素敵なことだけど、それだけを求めてはいけないわ。なぜなら、仕事というのは基本は「求められていることをやる」ものだから。「これならやっていけそう」なら多少退屈でもやりがいが少なくてもいい職場よ。自分に個性がある以上、相手は1.好いてくれる人 2.嫌う人3.無関心な人のどれかに属するわ。嫌われても2に属する人が増えただけよ。目の前の人に拘るから辛いだけで、既に1の人もいるから、そっちを大事にしましょう。悩んでいるってことは、頑張ってるってことなのよね「時は金なり」っていうけれど、時のほうが貴重よ「手放す」ということは、「自分の心の管理する領域を小さくする」ってことよ。中略だから手放すとストレスが減る。充実なんかしなくても、生きていけるわよ。「充実した」と言える時間があればラッキー。それぐらいでいいの。過去のことを思い出すなら、良い思い出だけにすればいいわ。時間は限られているのだから、わざわざ嫌なことを思い出すのはもったいない。嫌なことを思い出しそうになったら、直ぐに良い思い出を取り出しましょう。何かを大きく変えようとするとき、最初はたいてい結果がマイナスになるのね世の中には決して相容れない人というのがいるわ他人の意見は基本的外れ。でも沢山の考え方を知れば、アナタにとって楽に生きられる考え方もある。人生で一番難しいのは、さじ加減よ。中略さじ加減の教科書はなく、アタクシたちは自分自身で探さなきゃいけない。でもそこに人生の味がある。人は理屈じゃなく感情で動くわ。正論でも嫌いな人のためには動かないし、理不尽でも好きな人のためには動いてしまう。どんな立派な人間でも、生涯を通じて立派ってわけじゃない「この先自分はどうなるんだろう」って不安は、自分だけじゃなくてみんな抱えてるものよ。人間の根源的な不安みたいなもの。だからなんとかなるじゃないかしらねえ。不安になってもならなくても、結果はかわらないしねえ。どんな人にもいいところはあるもので、嫌いな人でもいいところを一つは見つけるようにするの。人を嫌うという行為自体がストレスになるから、人を嫌わない練習には意味があるのよ。ガマンしない方法は「目的までの過程」にしないことよ。ガマンしていること自体を楽しんで。嫌なことがあったときは、視点を遠くに持って行くといいわ。中略5年後の自分を想像してみましょ。多分どうでもよくなっているか、あったことすら忘れているはず。人生の選択肢で悩みに悩んだらこう考えましょう。「どっちでもいい」と。中略明白に片方の選択肢がよかったら悩まないはずよ。人生には成功も失敗もないわ。ただ瞬間を重ねていくだけ。「損したくない」という考えをすてましょうね。全ての物事はつながっていて、いずれはプラスに出来るもの。でも「損したくない」と思いすぎるとマイナスの時点で物事を区切って考える癖がつく。余計「損している」という思いが強くなる。「損したくない」という気持ちが損なのよ。先が見えないときは、その日1日がんばって楽しんでくつろぐことよ。明日は明日の風が吹く。これはいつだって同じなの。いろいろ考えたら、不安も悩みもきりがないわ。堂々巡りの小道に迷い込んだら、「だけど、今は問題ない」とつぶやいて打ち切りましょう。確定されたこと以外、準備はいらないのよ。愛されるためには、「誰からも愛されなくていい」と思うほうがいいのよ自分の選択が正解か不正解かなんてことはないの。肯定できるかどうかだけ。そして、他人には、肯定も否定もできないのよ。アナタが肯定しなくて誰が肯定するのよ。思い通りに行かないって素敵なことよ。思い通りに行かないから、願いや希望を持てる。自分とは何かが感じられる。もし、何もかも思い通りになったら、生きている実感がなくなっちゃう。現実が夢やお話と変わりなくなるもの。体力や若々しさにはピークがあるけど、経験値は増えていく一方よ生きる意味って、実は最初からないのよ。生まれて死んでいくというだけのこと。でも、生きている以上は、生きている時間を充実したものにしたいじゃない?それだけのことなのよ。言い方を変えれば、生きること自体に意味があるともいえるわね。生きることに何か意味を見出すのではなくて、生きることが意味なの。今はわからないだけで、坦々と繰り返す毎日が、いかに素晴らしいものかわかる日が来ると思うのよ。慣れきったことをすると時間はあっという間にすぎていくわ。でも、新しいことに取り組むと時間は長く感じる。行きの道は知らないから長く感じるけど、帰りは短く感じるわよね。これを応用して、人生を長く味わいたいのなら、色々新しいことを定期的に交ぜてみるといいんじゃないかしら。人の心にもお天気がある。今日は今日のお天気。明日は明日のお天気。人生にゴールはないわ。ただ始まって、いつか終わるだけ。どうせゴールがないのなら、あわてる必要も駆け抜ける必要もないと思うの。周りの景色を見ながら、鳥のさえずりや、道端の花、爽やかな風を感じながら、進むことを味わって生きていけばいいと思う。精神科医Tomyが教える 1秒で悩みが吹き飛ぶ言葉 [ 精神科医Tomy ]「1秒で不安が吹き飛ぶ言葉」はこちらそれでは・・・・。
Nov 4, 2020
コメント(0)
著者はホワイト・ダヴ・ブックスによって2012年の“自己啓発ブログ第1位”に選ばれたというスティーヴン・ガイズさんという方。この本は使えます。失敗すらできない、バカバカしいほど小さな習慣(例えば腕立て伏せ“1回”とか)を手に入れれば大きな成果が手に入るって内容。目標を大きくすると変化を好まない脳は抵抗する。モチベーションが高いときはできても、所詮、モチベーションは気分なので続くわけはないと・・・。脳を騙して行動をとれば、モチベーションは後からついてくるのだと著者は言います。これは自身の経験上も間違いないかと思います(笑)。そして、やる気になったことで予定以上をことをこなせるようになります。ここで注意点、あくまで多くこなせたことは“オマケ”。調子にのって目標を上げると、それがプレッシャーになって習慣化に失敗するとのこと(思い当たるふしが・・・)。なるほど~。このアドバイスは秀逸です。沢山学べた1冊なのでした。ほんでもって備忘録。大きな目標も行動が伴わなければ意味がない人は常に自分の管理能力を過大評価している何かを少しだけでもするほうが、何もしないよりずっと価値が大きい毎日すこしずつするほうが、1日にたくさんするより大きな変化をもたらす小さな習慣という考え方は人生哲学でもあり、何をするにもいちばん大事なのは最初の一歩人生は計画どおりに進むことなどなく、ストレスを感じずに世の中を渡っていくのは不可能です疲れすぎて決断できないときには、いつもしていることをただ繰り返す傾向がある生活はそう簡単には変えられない習慣はすぐに身につかないと同時に、すぐに消えてしまうものでもありません私たちの脳が習慣的な行動を好むのは、それがすでに知っている道で、褒美として何を得られるかがわかっているからです。それに対して、新しい行動は何が現れるかわからない危険だれけの道のようなものでまだ神経経路もできていません。つまり、新しい行動をには安全な道がまだ整っていないため、いつもしている行動を選びたい気持ちを何とか振り切って進まなければなりません。潜在意識は脳の効率が大好物。中略最初から何も考えずに自動的に行動するほうがはるかにエネルギーの節約になります。人間の脳は、ゆっくりとした変化だけを受け入れることで安定を保ちます大脳基底核特定のパターンを認識し、それを繰り返すしか能がありません。中略大脳基底核は人間だけが持てる高レベルの目標を認識できず、それに気づくこともありません。それでも、同じことを繰り返し、エネルギーを効率的に使うのは得意です。前頭前野何かをしたときの結果や長期的な利益を理解できる脳の司令塔。中略前頭前野には簡単にエネルギーを使い果たしてしまうという弱みがあります。モチベーションが信頼できないのは、それが感情に基づいたものだからですモチベーションと使う方法がうまくいくのは、エネルギーがありあまっているとき、健康的な考え方をしているとき、ほかに大きな誘惑がないときにかぎります自己啓発本の著者たちは、生活を変えるための行動を起こすにはモチベーションを上げるしかない、とオウムのように繰り返してきました。中略行動するのにモチベーションが必要だと信じることほど、危険な習慣はありません。モチベーションを上げたいと思う事自体は問題ではないのですが、それがないと何もできないと考えるのは問題です。この考え方の行き着く先は、怠け癖のサイクルでしかありません。中略感情と行動がつねに一致していなければならないというルールはありません。それは、がんじがらめで不満だらけのライススタイルをつくりだすだけです。何かを始めるときに感じる興奮は、最初は私たちの頼もしい味方です。ところが、興奮が薄れると手強い敵に変わり、何かが間違っているのでは、と感じさせるようになります。しかし、このリスクを思い切り引き下げる方法はあります。最初からモチベーションと感情に頼らなければいいのです。気持ちの高まりは、行動開始の合図ではなく、あくまでボーナスとみなしておきましょう。中略しばらく時間が経って熱意に欠けてくるのは、頭の中でその行動をコントロールするのが、自動的な反応をつかさどる大脳基底核に変わりつつある好ましい兆し・・・。先に行動をとると、モチベーションがすぐにあとから追いかけてきます小さな習慣はほとんど努力を必要としません目標を小さく設定することが困難の感じ方を小さくするいちばんの方法です物理の法則と同じで、自分を動かすのがいちばんたいへんなのは、動き始める前の段階です。いったん動きに入ってしまえば、勢いがついて何もかもが楽になります。小さな習慣は、自分を信じるためのトレーニング自己肯定感とは、自分には結果を引き出す能力があると信じること選んだ習慣を“バカバカしいほど小さく”する目標設定するときに陥りがちな間違いは、自分のモチベーションやエネルギーレベルがどれほど変わりやすいかを考えにいれないことです小さすぎて失敗するはずがない行動を毎日繰り返す大きすぎる課題を自分に強いてしまうと、ゆっくりとした変化しか受け入れられない脳が抵抗します食事にはエネルギーを回復させる報酬としての価値があると証明されていますケーキは感覚への(一次的な)報酬中略運動が与えるのは・・・高度な思考レベルの抽象的な(二次的な)報酬中略二次的な報酬は脳の中に“根付く”までに時間がかかります。感覚への(一次的な)報酬は、それを経験している間だけしか効果が持続しません。しかし、自分がたくましい体型になったこと、あるいは何かポジティブな習慣を98日間続けられたという満足感は、ずっと消えずに残ります。あとでもっと大きな褒美を得られると思うと、目先の小さな報酬に飛びつきたい誘惑を克服できる場合が多い血糖値を上げると自我消耗を克服できると結論づけました。中略意志の力を回復させるのは糖分という報酬なのではないかと考えました。(ロイ・バウマイスター教授)習慣づくりの道のりであなたに必要となるのは、次の3つです。・意志の力を強化する。・つねに進歩が見られる。・意志の力を消耗させない。簡単な課題を繰り返し自分に強いているうちに、意志の力が強くなっていきます小さな習慣を始めたとたんに、モチベーションがぐっと上がるのを感じます。しかし、行動を始める前からその状態になることはめったにありません。小さな習慣はモチベーションを否定するのではなく、モチベーションを生み出すのです。私は10年間、先にモチベーションを上げる方法をあれこれ試しては失敗してきました。だから、私にとってモチベーションは失敗のイメージが強く、少しばかり腹立たしく思っています。いったん始めると、もっとやりたくなってきます人生の最強のツールとなるのは継続する力です習慣になる兆し・抵抗がなくなる・一体感・無意識の行動・不安がなくなる・日常化・退屈に感じる小さな習慣をごまかす方法はいくつかあります。まず、最もよくあるのは。「一日に腕立て伏せ1回」などの小さな習慣を選んでおきながら、こっそりもっと多くの回数を自分に求めることです。これだけは絶対にしないように、本当に注意してください。小さな習慣は脳をごまかすためのシンプルなトリックなのですが、始まりを重視しモチベーションよりも行動を先行させ、小さなステップを積み重ねることが大きな前進につながると信じる人生哲学でもあります自分が進歩しているとわかると興奮するかもしれませんが、その興奮状態が行動をとるときの基準にならないようにしましょう。プロセスにおくべき信頼がモチベーションや感情に移ってしまうことが、他の多くの方法の失敗の原因なのです。感じる抵抗が最小限になるまで、やるべき課題をどんどん小さくして脳に示しましょうどんなに大きなプロジェクトも、小さなステップで構成されています。中略小さなステップを使うと、自分の脳をうまくコントロールできます。大きな進歩を遂げたくて仕方がないというときは、そのエネルギーを小さな目標をこなしたあとの“おまけ”に使ってください。大きな目標は紙の上ではすばらしく見えますが、重要なのは行動だけです、目を見張るような目標を揚げて、あとで失敗してばつの悪い思いをする大勢の仲間入りをする代わりに、ばつの悪い目標を揚げて圧倒的な成果を上げる人になってください。いい本に出合えました。小さな習慣 [ スティーヴン・ガイズ ]それでは・・・・。
Oct 18, 2020
コメント(0)
ゲイで精神科医でコラムニストのTommyなるかたの著作です。オネイ言葉は読みにくいですが、なかなかどうして名言揃い。この手の本は、著名な人が書いたものであっても(著名な人だからかも)、どこかで聞いたことがあるような“手垢”がついた文言が多いような・・・。でもTommyさんの言葉は違います。新しく、しかも核心をついています。“本音”とはこういうものなんでしょうね~。いやいや、読んでよかった(笑)。しばらく彼(彼女?)の本からは目が離せません。ほんでもって備忘録。ストレスを減らすたった一つの方法。それは「手放す」ことよ。先のことは、まだ何も決まってないわけで、不安に思おうと思ったらいくらでも不安になれるわ。でも振り返ってご覧なさい?なるようになって今まで生きてきたわけでしょう。これからもなるようになるから大丈夫よ。精神的に調子が悪くなると、今まで気にならなかったものが気になってくるわ怒りっていうのは、「相手が期待通りじゃなかった」ときに出てくるのよね。だから、期待しなければ怒らないで済む。世の中は、様々の立場、考え、価値観が絡み合ってできているわ。それが生き物のように時間とともに変化している。相手との関係性がギクシャクしてきたら、「相手に何かを求め始めていないか」確認してみて1.ほとんどのことは何とでもなる2.何ともならないときは人生の転換期。新しいことを始めてみればいい。疲れているときって、生きる意味を考えすぎなのよ。もっと考えすぎず、主観的に生きればいいの。なんでもかんでも素の自分を出せばいいわけじゃないわ。素の自分のいいとろだけ出しましょう。全てをわかってもらおうと、自分のネガティブな部分を見せると、「見せてもいいんだ」となってネガティブな部分がエスカレートするのよ。これが恐ろしいところ。不安になるぐらいなら、将来のことなんて考えなくていいわ。今をよりよいものにしていこうとすれば、将来だって自ずとよくなるから。ワンコやニャンコは幸せそうだけど、きっと将来のことは考えてないもの(多分)。「将来のことを考える」一見いい言葉に見えるけど惑わされないで。嫌なことを思い出しそうになったら、好きなことを考える。幸い一日の時間は限られていて、好きなことを考えていれば、一日は終わるわ。アナタが悪いとは限らないたいていの場合、相手にとってアナタが都合の悪い存在だから否定する感情や執着を追いかけない練習ぼーっとして、自分の気持ちを眺める。「あ、今もやもやしてるなあ」「あ、今自分のことネガティブに考えてるなあ」他人事のように眺めてそのまま置いておく。慣れると、いろんなこと考えては消えていくのがわかると思うわ。世の中にあるのは、自分の人生だけなのよ。他人の人生は生きられないし、その全容だってわからない。極端にいえば幻みたいなもの。それなのに、他人の人生と自分の人生を比較するなんてナンセンスオブナンセンスよ?理由もないけどウマが合わない人ウマが合わないことを認めるのも相手を尊重してるのよ他人の言い方に多少ムッとしても流しましょうね。不器用な言い方しかできない人もいるの。ムッとするたびに、余裕貯金が減ってしまうから、無駄にムッとしないのも大切。「行動を変えれば、それに伴って感情も変わります。だから感情を変えたければ、行動を変えればいいんですよ」結果的にとんでもない人と長く過ごしちゃうこともあるわよね。でも、時間を無駄にしたと思うなかれ。そのときはいい人だと思ったんだし、楽しい時間もあったはずよ。そして最後に人生勉強させてもらったと思えばいいわ。人生に一片の無駄なし!人は苦労を見せないものよ。他人の苦労は見えないものよ。笑ったり、泣いたり、バウムクーヘンのように積み重なるのが人生。でも、それが美味しいの。人間関係ってずっと続く方がむしろ珍しいのよね。中略ちょっと疎遠になったぐらいで気にしなくていいわ。現在、未来を優先したら過去のことまで気が回らないと思うの。中略過去が忘れられないときは順序を取り間違えてるのよ。普段からやっておくといいのは、「体調が悪い時は物事を考えない」ことよ。体調が悪いときに頭を使うと、どうしてもネガティブに考えちゃう。でもそれは本当のアナタの判断じゃないから、「嫌な気持ちになった損」なのよね。自分の生きる世界と他人が生きる世界は違うのよ。でも同じ空間にいるから、ついつい同じ土俵にいると思ってしまう。それは大きな勘違い。夢には叶うタイミングがあるわ。だから無理に追い続ける必要もないし、あきらめる必要もない。人間って上手く行ったことって忘れちゃうのよね。上手く行かなかったことだけ頭に残る。だから意識してないとネガティブになって当たり前なのよ。自分の内面に目を向けすぎると、精神的に不安定になるわ人間関係って実は改善しなくてもいいの。お互い好きなら喧嘩しても仲直りするし、お互い嫌いなら喧嘩しなくても仲が悪い。お互いの好意なんて、最初からある程度きまっちゃってるのよね。大事なことは無礼を働かないこと。後は成り行きでいい。幸せになりたいのなら、「どう思われたいか」は一切考えずに、「何をしたいか」を考えるといいわ。アナタが「どう思われるか」は周りが決めること・・・。希望と期待は違うのよ、希望は願いを持つこと。期待は、自分の理想を押し付けること。幸せは、贅沢や旅行が作るんじゃないのよね。笑顔が作るのよ。「真実を知りたい」って気持ちは分かるけど、「真実を知ってどうするのか」ってことも忘れちゃいけないのよ。労力ばかり使って誰も得しないようなことは、別に知らなくたっていいじゃない。過去とか本音とかね。あるときは不安に思うのに、元気になると気にならない。あるときは憎むのに、あるときは愛おしい。不安も愛情も、心に起きる全てのことには実態がないのよ。だからふりまわされる必要はないの、ある時は晴れ、ある時は曇り、ある時は雪が降り、ある時は雷が光る。心も自然の移り変わりと同じ。自己肯定感極端に言えば、自分と世界だけがあって、プレイヤーは自分。肯定するも何も、アナタが主役なの。辛い時って、「辛いことを思い出して辛くなる」のではなく、「辛い気分になってるから、辛いことを思い出す」のよ何でも「善い悪い」の価値観で考えなくていいのよ。中略たいていは善いも悪いもなく、相性が悪かったとか、タイミングが悪かったとか、なんとなくとかなのよ。オドオドしていると人は何か言いたくなるわ。中略多少自信がなくても堂々としえると、同じことをやっても評価は上がります。誰だって、いつかはこの世からいなくなるわ。だから、人生の目的なんてないのよ。転んだ時に、「痛い、ツイてない」と思うこともあるでしょう。でもね、「これぐらいで済んでよかった」と思うこともできるのよ。日常の幸福度をあげることは実はわりと簡単で、側にいて気分の悪い人から離れ、側にいて気分のいい人の近くにいることなの。答えの出ないもの、出さなくていいものは考えなくていいのよ。誰かに嫌われるのは、「誰かにとって意味がある」から。中略だから嫌われたら「自分は相手にとって意味があるんだ」とだけ思えばいいのよ。言葉にすることで、モヤモヤしているものの輪郭がはっきりするから楽になる。だからすぐに話せる相手がいなかったら、悩みをノートに書くというのもいい方法なのよ。解決しない問題ってあるわよね。でも解決しないなら、そのまま置いておけばいいと思う。忘れる力今まであった辛いことも、過ぎれば忘れていける。だからきっと今回もなんとかなるわよ。人は悩むと、世界の見え方が変わるわ。問いかけもするし、何かを変えようとするし、解決を求めて調べようとする。今まで見えてなかったもの見ようとする。言い方を変えれば、悩みは人生を豊かにするの。後悔してもいい人生をよく考えているから後悔もするわけで、アナタが生きることを大切にしている証拠でもある・・・精神科医の多くは感情の動きを「現象」って捉えてるわ。中略例えば相手が自分に怒っていても、「うわあ、どうしよう」ではなくて、「なぜ相手は怒りという感情を見せてくるのかな」と考えるのよ。この視点はストレスの軽減にもなるわ。ある点で「なんだかな」と思う人がいたら、他にも微妙な点が隠れていることが多いわ強くなる方法はね、こだわりを減らすことよ。あれにこれも捨てられない人は弱点を沢山もってるようなものよ。中略シンプルな構造の物ほど強度は高い。心も同じなの。全ての真実を知る術はないのよ。だから学問以外追いかけすぎてはいけないの。きりがないし、そこに何かがあるとは限らない。わけのわからないものは、わけがわからないというのが実態かもしれないし。特に人の心はね。何をやっても感情が落ち着かないとき、最後は時間が癒してくれるわ。でも、ご心配なく。この助っ人は半端なく強力だから。不愉快な人のことを考えても、何もいいことがないわ。ステキな人のことだけ考えるよう意識しましょう。今ある自分にまつわるものは、全て借り物なの。自分の立場も、お金も、物も全部最後はお返ししなきゃいけない。それどころか、今の時代に生きていることも、人間であることも、地球上にいることすら全部お返し。細かいことに執着しても仕方ないわ。今をどう生きるか、大切なのはそれだけなの。感情の波というのは、ゴムを一本張ったようなものなのよ。大きく上にはじけば、反動で下にも大きく振れる。いろいろ比較して辛いときは、道端の雑草を見るといいわ。不満っていうのはね、生き方のスタンスなのよ。問題なんていくらでも見つけられるから、スタンスが変わらない限り不満は消えない。だから不満そのものを解消しようとしても上手く行かないの。「楽しめるものを楽しもう」とするのが一番なの。大人になって悩みが増えていくのは、目の前のことに集中しなくなるからなのよ。中略目の前の景色とか、食事とか、おしゃべりとか、子供みたいに集中すると楽になるわよ。我慢する力とは、「我慢しないで済む思考を身につける力」「我慢しないで済む環境を作る力」なの生きるってもともとおかしなことよ。生まれる前も死んだ後もわからない。中略深く考えれば考えるほど、おかしなこと。でも、考えすぎた人って大体大変な目にあってるしきっと、考えすぎるなってことよ!友達は少なくてもいいし、いなくてもいいわ。友達に何でも話せなくていいわ。友達をどう作るかはアナタの自由で、居心地よく生きられるのならそれでいい。今自分のやっていること自体を楽しむ。人生を豊かにするコツはここにあるの。今やっていることを「手段」にしちゃダメ。手段は味気なくて退屈なものだから。旅なら移動するところから旅。目的地への手段にすると、ちゃんと着くか、どうやって時間をつぶすかばかり考えて何も楽しめない。「これさえ上手く行けば」と執着する考えが不安や不満を生むわ。「なるようになるさ」と自分に言い聞かせるだけでもちょっと楽になる。そこに理屈はいらないわ。言い聞かせるだけでいいの。人生は生きる実践の場所なのよ。ただ頭に考えを張り巡らせるだけの場所じゃない。悩むなら、不安に思うなら、後悔するなら、良かれと思うことを次々を実践していけばいいわ。実践していけば、頭の中の余計な考えは減っていく。それに、考えだけを巡らすほど人生は長くないの。人間関係の悩みは多いわね。しかし、究極的には「他人の存在は存在しない」のよ。自分が存在することはわかるけど、他人の存在は自分の脳が認識しているだけ。人間関係の悩みというのは、ある意味自分との戦いなのよね。人間関係が辛いのなら、相手の存在の認識を薄くすればいいの。不満は抱き損なのよ。だって不満抱いても現状は変わらないじゃない?人生にゴールがあると思うのは間違いよ。ひたすら今という点が境目なくつながっていくのが人生。ありもしないゴールにしばられて、ありもしないゴールを比較して、勝手に焦って、勝手に追い込んじゃダメよ。常に「今人生の一部をこの事に費やしてる」という認識を持ちましょう。お金と違って時間は増やせず、一定のスピードで必ず消費するものだから。ボーッとしていても、遊んでいても、仕事していてもいいのよ。アナタが人生の一部をそれに費やす価値があると思うのなら。自分の心に嘘をついてはいけないわ。これは綺麗ごとじゃなくて、少なくとも自分だけは自分の味方だから。でも、自分に嘘をつく癖ができると、自分すら味方にできなくなるから。アナタの心はアナタだけのもので、何を思っても、何を感じても、何も恥じることはないわ。ぶっちゃけ夜眠れてご飯がおいしかったら何とかなるわ多少のストレスは漬物石みたいなもの、これがないといい感じに人間が熟成されない。かといって重すぎると樽がこわれちゃう。ストレスは無くすんじゃなくて、ほどよい塩梅に重さを調整するのがいいの。いつもよりピックアップが増えました。学びの多い1冊です。精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉 [ 精神科医Tomy ]それでは・・・・。
Oct 3, 2020
コメント(1)
著者は“年間5000本の論文を読む”という鈴木祐さん。「いつ仕事を失うかもしれず、福祉システムもあてにならない今日では、自分の肉体こそが最高の資産」ということで、筆者が“一生モノの健康法”として勧めるのが“パレオダイエット”。「カロリーは足りているのに食欲が止まらず、長生きするようになったのに健康状態は悪くなり、たくさん食べ物が手に入るのに栄養は足りず、娯楽にあふれているのに毎日が楽しくない・・・」そんな矛盾を解決するのがこのダイエット法らしいです。ただ単に、体重を減らすということではなく、“健康”にスポットを当てた素晴らしい本です。 学びの多い1冊でした。ほんでもって備忘録です。2016年コペンハーゲン大学の実験食欲を減らすホルモン(GLP-1とPYY)が体内に増えるまでは、およそ1年かかった・・・。中略新しい体重に体が「適応」するまでに1年は必要なことを示している。加工食品には、現代科学の最先端がつめ込まれています。中略消費者のセットポイントを狂わせ、中毒性を高めるためのしかけが施されているのです。※セットポイント・・・体重をキープするしくみ「われわれの大脳辺縁系は、糖分、脂肪分、塩分(自然界では貴重なエネルギー源だ)に目がない。なら、これらが入った製品をつくればいい」お菓子の製造で有名なクラフトフーズ社加工食品によって脳が暴走したせいで、カロリーを取り過ぎてしまうから太る食品選び原材料がどんな形をしていたのか分からない商品はさけるプチ断食こそが自然本来の姿中略21時から翌13時までの16時間は、カロリーがあるものはいっさい口にしないのがポイント。もし100歳のお婆ちゃんが若いころに食べていた様子が想像できないなら、それはパレオダイエットではNG食品プチ断食最初の1週間を乗り越えるコツは、とにかく活動的に動き回ること。お腹がすいた状態で静かにしていると、脳がパニックを起こして空腹感が増してしまいます。パレオダイエットは狩猟採集民に学ぶ健康法。「でも、狩猟採集民の寿命って短いのでは?」という問いが浮かびます。平均寿命は45歳。ワクチンなどが使えないため、15歳までに45%が感染症のため死ぬのだとか。それを除くと78歳。それでも先進国より短いのですが、延命措置がないので、死の食前までピンピンしているケースが多いらしいです。う~ん、説得力があります。それでは・・・・。新装版 パレオダイエットの教科書 [ 鈴木 祐 ]
Aug 30, 2020
コメント(0)
ここ数年話題のNHK「みんなで筋肉体操」からの名言集です。著者である谷本道哉さんも、筋トレのみならず日常生活にも応用が利く言葉をピックされていますので、なかなか刺さります。筋トレに興味がないかたでも、学びが多い1冊なのではないでしょうか?ほんでもって備忘録です。残り5秒を「あと5秒で終われる」ととらえると、早く終わりたい“後ろ向き”の気持ちになります。「あと5秒しかできない」ととらえれば、最後まで全力を出し切りたい“前向き”の気持ちになります。「あと5秒で終われる」と思う人は、メニューをこなすこと自体が目的になってしまっているのかもしれません。中略筋トレの目的は「メニューをこなすこと」ではありません。「筋肉を大きく発達させること」が目的です。メニューをこなすことは、目的のための手段。それ自体は、目的ではありません。腕立て伏せなどの自重筋トレでは、たくさん回数をこなすことを目標にしてしまいがちです。回数を求めてしまうと、動きにいろいろなごまかしが入ります。中略効果の高くない方法で回数だけこなしても、それは「できているつもり」なだけです。終わった!と思ったところからの「最後の1回」。これができるかどうかで差が出ます。人間の脳は「達成の目途がついたところで達成感を得てしまう」。そんな回路があるといいます。論語の有名な一節に、「これを知る者はこれを好むにしかず。これを好む者はこれを楽しむ者にしかず」というものがあります。「あることを理解している人は、それを好きな人にはかなわない。あることを好きな人は、それを楽しんでいる人にはかなわない」という意味です。「最後の1回は、全身全霊の限界を振り絞った一発。最後の一発はその前の1000回に勝るとも劣らない価値がある」伝説のボディビルダー マッスル北村量を追求し始めると、量をこなすために、どこかで手を抜いて質を下げてしまうこともあります「どれだけやったか、ではなく何ができたか」です。中略「量」は、成果を得るための手段の一要素です。手段のはずなのに、それ自体が目的になったり、評価の基準になったりするのはちょっとおかしいですよね。オールアウト「追い込まなければ効果を上げられない」と強迫観念にとらわれるのではなく、筋トレ効果を高める追い込みを、「しても良い」ととらえてください。しかも、思う存分にやっても良いのです。そしてめいっぱい効果を得ちゃっても良いのです。そう考えてください。仕事でも、勉強でも、運動でも、やらなければならない義務だと思うと、重荷になります。そうではなく、やっても良い権利として考えれば、どれも自発的に楽しく取り組めます。「明日やろう」の「明日」は永遠にやってきません。また、やらない人ほど、「できない理由」を探すのが上手だったりします。中略迷っている間に始めてしまいましょう。筋トレをしっかりして、食事を変えれば、体つきは確実に変わります。そして体が変われば気持ちも変わります。気持ちが変われば、顔つきだって変わりますよ。筋トレで、重さや回数を求めることはもちろん大事です。でも、あくまでもそれは手段であって、目的ではありません。目的は、筋肉を発達させる強い刺激を与えることです。筋肉や骨は、新陳代謝が速く、高い回復能力があります。一方、関節は血流がほとんどないため代謝が遅く、多少の損傷は回復するものの、基本的に酷使すれば消耗し続けていくものです。今は大丈夫でも、後からくるんです。ベンチプレスの場合、手幅を肩幅強ぐらいにしてうんと狭く、ブリッジせずに背中をベタづけで行うと、使用重量は3割程落ちますが、ガッツリ筋肉に刺激がきます。少し回数を多めにすれば、半分の重さでも、大胸筋が張り裂けるような刺激を与えられます。僕は週5回筋トレをしていますが、1回の筋トレ時間を20分と決めています。タイマーを20分にセットして、「あと20分しかできません!」という状態から始めるんです。健全な魂は健全な肉体に宿るもの。体が引き締まった状態のほうが、気持ちも引き締まるのでは・・・。3か月もすれば人の考え方は変わる 世の中も変わる「ぶれている」?主張がまったく変わらないほうが、成長できていないとも言えます。時間が経っていろいろな経験をして、新しいことを学んでいけば、人も考えも変わるものです。社会情勢の変化に対応する必要もあります。筋トレに限らず、どんなこともできるのは当たり前のことではありません。健康で、どこにも痛みがなく、今日も自分の体を磨く筋トレができることは、とても幸せなことです。中略「やらなきゃ」、ではなく「できるんだ」「ありがたいんだ」でいろいろなことにに取り組んでください。たいへん説得力のある1冊でした。筋トレに興味がない方にもおススメです。それでは・・・・。みんなで筋肉体操語録 [ 谷本道哉 ]
Aug 15, 2020
コメント(0)
著者は“テキーラ村上”なる人物。ダイエットやボディメイクをテーマにブログやツイッターで人気なのだとか。ほんでもって、今ではプロテインや健康食品メーカーの監修もまかせれているらしいです。ダイエットは心構えがすべてなのだと・・・。てことで、小手先のテクニックではなく“自己啓発”に近い言葉がちらほら。いつものように備忘録です。ダイエットは、考え方で成否が80%決まる結果を出す人間は、自分の体験だけを糧として目標に突き進む。そしてその経験は、試行錯誤からしか生まれない。本当の自信とは「自分が理想のためにどれだけの努力、または行動をしたか、その量」である本当の意味で「自信を持つ」という事は、すなわち「自分の行動を評価する」ということに他ならない停滞期でも、多くの場合脂肪は減っている。中略水分が停滞する事によって体重が落ちなくなる、つまり停滞期の原因は脂肪ではなく、水なのである。ここで、水を十分な量飲む。すると停滞期脱出のトリガーになることがある。常に行動を起こせる人はそもそもmustで考えていない。wantなのである。中略誰かにやらされているのではない。自分で勝手にやりたいと決めたのである。筋トレ初心者の多くは、全身を使ってダンベルを振り回すからすぐに疲れる。しかもうまく効いてるか分からないから「息切れする=効いている」事だと勘違いし、それでなんとなく満足してしまう。「ダイエットの現場に綺麗事は通用しない」人生訓の本としておススメです。それでは・・・・。痩せない豚は幻想を捨てろ [ テキーラ 村上 ]
Aug 8, 2020
コメント(0)
「筋トレが最強のソリューションである」をはじめ多数の本を出されているTestosteroneさんの自己啓発本。今までの著作も、筋トレを謳いながら内容は“生き方”を説いていました。今回は全編“人生訓”。刺さる言葉が多かったです。ほんでもって備忘録。考え方なんてのは自分の人生をより良く、生きやすくするためのもんだから、自分にあったものをチョイスしていけばいい心配とは存在しない敵を脳内で創り出し、その敵に己の時間を奪う権限と、多大な心理的ダメージを与える権限を与える愚かな行為だ「私は私のベストを尽くす、それで他人に嫌われるのなる仕方ない」中略人畜無害で可愛らしい赤ちゃんですら嫌いな人がいるのだからお手上げだ。頼みごとを断ることは失礼なことでもなんでもない。むしろ、失礼なのは断りたくなるような頼みごとをしてくる連中のほうだ他人に期待するということは、絶対に負けるとわかっているゲームに参加するということなのだ。中略世間にいる怒らない人は、優しいんじゃなくて「他人に期待しない人」だ。期待してないから失望することもなければ怒りが発生することもない。深い人間関係を築くのを、やめる適度な距離を保つことで、お互いをずっと好きでいられる状態が保たれる「がっかりした」「失望した」「自己チューだ」「わがままだ」という言葉は、「あなたが私の思い通りに動いてくれないことが気に食わない」の言い換えだからまったく気にする必要はないあなたには他人の期待に応える義務などない自分の考えや発言が変わるのは当たり前だ。人は常に成長している。発言が変わること恥ずべきことでもなんでもない。「一貫性の原理」「認知的不協和」人は過去の自分の考えや発言と現在の自分の行動が一貫していないと居心地の悪さを感じる。中略過去の自分の考えや発言にとらわれて新しい一歩が踏み出せず、それでストレスを抱えるほどアホらしいことはない。私利私欲を追えばそれが勝手に社会のためになる「挑戦しない=成長しない」敗者は言い訳を探す 勝者はやり方を探す「時間がない」は「やる気と覚悟がない」の言い換えだよ。自分を騙すな。結局、優先順位をつけてるのあなた自身なんだ。中略やりたいかやりたくないかだ。中略できるかできないかなんて考えてもわからないから気にするな。できることだけやってたら人生つまらんぞ。偽りの自分を、捨てる最低限の社会性だけ保っていれば、あとは他人なんて気にせずありのままの自分でいればいい後悔とは過去にあなたをメチャメチャにした出来事に、再度あなたの未来までメチャメチャにする権限与える愚かな行為人に大切にされないことに慣れるな、あなたは大切にされるべきだ議論1.すべての意見には一理ある2.絶対的に正しい意見などない3.立場が違えば正解もかわる議論に限らず二元論は捨てろ。世の中は二元論で語れるほどシンプルじゃないハードルを下げれば、挑戦も増える。挑戦が増えれば、学びが増える。学びが増えれば、結果が出る。元気がないときはひとりの世界へ、逃げる「自分には価値がないのかな?」と思わせてくる奴がいたら敵だと認識しろそのときの自分の目標、価値観に応じて、自分にもっともあった考え方をその都度採用すればいいだけだ。中略思考は武器みたいなもん。時と場合に合わせてもっとも適したものを選んで使えばいい。とてつもないスピードで目まぐるしく変化する社会において、安定という概念は消え去ってしまったのだ。ないものを求めたところで絶対に手に入らない。中略安定を求めるのはやめろ。不安定を受け入れろ。カオスを楽しむのだ。人生は困難の連続であってしかるべきだ。困難を楽しめ。自分の欠点を、受け入れる中略企業は自分たちの欠点を見つけ改善したいがために、コンサルタントや専門家に莫大な金を払う。欠点を明確にすることはそれほどに価値のあることってわけだ。世の中には良い人と悪い人なんて存在しない。存在するのは利害関係が一致する人と、利害関係が相反する人だけだ。一致するばその人はあなたにとって良い人となる。相反すればその人はあなたにとって悪い人となる。「基本的に精神症状は関係性や社会的文脈の中で生じます。したがって、極端な話、無人島で生まれ育った場合は精神症状などありません」精神科医の友人価値観はお互いに認め合うものであって、否定し合うものではない「あなたの意見に反対です」というのは「あなたの意見に反対です」という意味であって、それ以上でもそれ以下でもないことを認識しておこう。「あなたの意見に反対です」を「あなたのことが嫌いです」と取り違えてしまう人がどうも多いように感じる。たった一度きりの人生、どう生きようがあなたの自由だ。他人に直接の迷惑をかけない限り、あなたはあなたの好きなように生きたらいい。人生に迷ったときは、「理想の自分ならどうするか」を基準にしろ。中略大事なのはその決断の結果、他人にどう思われるかじゃなくて、自分で自分のことをどう思うかだ。失敗はおわりで終わりではなく始まりだ。中略大事なのは何度失敗しても絶対に成功させてやるという意志であって、1回の挑戦で必ず成功させてやるという意志ではない。好きなことをするためにする苦労を、貫く自分との約束を破り続けていたら自分のことが信じられなくなって当然だよな。逆にルールを守ることで自信をつけることもできる。中略すべてのルールの崩壊は小さな妥協から始まる。「このくらいならいっか」「今日は疲れてるから」とルールを曲げたが最後、そのルールは確実に崩壊の道をたどる。努力ってのはコツコツ継続して初めて効果を発揮する成功という軸で見たら無駄な努力はあるが、成長という軸で見たら無駄な努力など存在しない死ぬ気でやるな、殺す気でやれ。中略玉砕覚悟の奴なんて何も怖くない。相手を殺してでも自分が生き残ってやると覚悟を決めてかかってくる奴のほうがはるかに怖い・・・。中略人生は常に強気でいかねばならない。ワクワクできるということは、ポジティブな未来を想像できているということだ。「なんかできる気がする」「イケる気がする」という気持ちがあるからワクワクするわけだ。生きてりゃ問題は尽きない。すべてうまくいっている状態なんて人生においてそうそうない。つまり、生きるということは悩むということなのだ。成功をつかみ取るための裏ワザとかショートカットなんてもんは存在しない。当たり前のことを当たり前にやる。たった一度きりの人生なのだから行きたい道を行け人は自分を幸せにしてくれるものにお金を払うやりたいことのためにするやりたくないことから逃げていたら何もできない成功したい。何かを成し遂げたいという意志があるなら、「努力する」という選択肢しかないんだよ。どんな人にも「良い面」と「悪い面」がある。中略「他人はみな教師」という姿勢で人を付き合うと超スピードで成長できるぞ。努力すれば不可能などない。努力は才能を凌駕する。・・・そう考えて生きたほうが自分の未来が夢と希望に満ち溢れて楽しくないか?中略努力ってのは、「持たざる者」に与えられた最後の武器だ。自分の機嫌は自分で、決めるちょっとしたことで1日が台無しになってしまう人は、1つの項目に精神を支配されてしまいがちだ。中略すべてがうまくいっている状態など人生においてなかなかないのだから、そんなことでは生きている間ずっとストレスを感じ続けることになる。中略1つの項目がうまくいかないというときはうまくいっている項目に注目し、自分の人生は順調であると認識することが大切だ。いやいや、ためになりました。Testosteroneさんの本はほとんで読んでいますが、これが1番いいですね~。それでは・・・・。ストレスゼロの生き方 [ Testosterone ]
Aug 1, 2020
コメント(0)
著者は“いっちー”と名乗る精神科医。最近は軽いタッチの本を書く精神科の先生が増えているような・・・。この手の本は読みやすくて良いです。しかも“学び”もありますし。ほんでもっていつものように備忘録です。人間の感情はつねに揺れており、幸福であり続けることはできないほとんどの人は、自分で考えるより他人からの評価が高いものです人は相手から拒絶されて傷つくことを恐れ、あえて低い自己評価を作り上げて自分を守ろうとする自分で考えているよりも相手は自分を好ましく思ってくれています自信過剰人間はその分野についての知識が少ないほど、まったく知識をもっていなかった自分と比較して、少しだけ知識を持った自分に対する自信が大きくなります。人間は「楽」に偏っても、「苦」に偏ってもよくありません。この「両極端をやめてバランスを保つ」ことこそ、人間のメンタルを安定させる“極意”なのです。よく「プリンは一口目が一番おいしい」と言われるように、人間は同じ刺激を味わい続けるだけでは幸福ではいられないのです人は、自分の位置や目標がわからなくなると、先の見えない恐怖から疲弊し、強いストレスを感じます「心理的リアクタンス」人は本能的に、自分の行動は自分で決めたいという欲求があります。そのため、他人から何かを強制されたり、選択肢を奪われたりすると、たとえそれが自分にとってプラスの提案であったとしても、無意識のうちに反発してしまうという心理効果が働きます。人間の行動原理は「利益」「恐怖」「愛情」の三つしかありません人間も結局のところ、他の動物と同じように、自らに埋め込まれた利己的な遺伝子、DNAによって、自分の欲求を満たそうとする生き物に過ぎないのです米ペンシルべニア州立大学の臨床心理学者ルーカス・ラフレニエール氏が行った研究によれば、不安が強い人が抱える心配事のうち、91.4%は実際に起こらなかったそうです。中略つまり人間が持つ不安のほとんどは、ただの杞憂に過ぎないのです。目的を最初に明確化すると、何でも効率化できる「目的」は最後の“ゴール”、「目標」はゴールへの道しるべ目的を明確化すると“練習の質”が上がる人生にも目的を持てると幸福になれる「批判的に読むクセをつける」人間は、能動的に得られる情報は“正しい”と考えてしまう傾向があります。つまり、読書するという能動的な行為によって得られた情報は、無条件にその内容を肯定したくなってしまうのです。それでは・・・・。鋼のメンタルを手に入れる ゴリラ式メタ認知トレーニング [ いっちー ]
Jul 5, 2020
コメント(0)
帯に「誰もが幸せになれる最強の不安解消術」とある本書の著者は、CNNコメンテーター、テレビ司会者、作家、講演家と数々の肩書をもつメル・ロビンズさん。TEDxで有名と言ったほうがいいかもしれません。ようは「考える前に動け」の本なのです。ですが、その実践方法が至ってシンプル。その気にさせてくれます(笑)。学びが多かったので、いつものように備忘録。難しそうなこと、不安を覚えることをやらなければ、人はかわれません問題に集中すると、かえって問題が大きく見えるようになるこれは心の働きのせいです。心配すればするほど、先が見通せなくなり、足がすくんで動けなくなる。考えれば考えるほど、心が麻痺する・・・。「どう生まれたかは重要でない。重要なのは、どう成長したかだ」J.Kローリング「あれをしなければ・・・」と思いながらも考え込んでしまうと、大抵うまくいきません。5秒と経たないうちに、心の中でたくさんの言い訳が浮かんできて、脳が停止信号を発するからです。多くの人は「行動へとかきたてるような熱意かモチベーションがなければ、人は変われない」と思い込んでいます。この考え方がいつ広まったのかはわかりませんが、信じないでください。いざ自己主張すべき瞬間が来ても、あなたはそんな気にならないでしょう。むしろ、何もしたくないと感じるかもしれません。難しそうなこと、不安なこと、自信のないことをしようとすると、ためらいの感情が起きます。ためらいは終わりの始まり。わずかナノ秒でもためらいが生じると、それが命取りになります。一瞬のためらいが、精神的な引き金となって、ブレーキをかけるからです。それまでにかかる時間はどれぐらいだと思いますか?-わずか5秒です。考えれば考えるほど、行動する意欲がなくなるーこれは脳の働きによる弊害です。人間は自分をだましてでも、現状を維持しようとします。何かをやろうという動機が芽生えたとたんに、理性が制止しようとするのです。だからこと早く動くことが重要なのです。変わりたければ、不確かなこと、不安なこと、新しいことにチャレンジしなければなりません。中略脳は、不確かなこと、不安なこと、新しいことを恐れ、あらゆる手段であなたを制止しようとします。本能的な働きで、すぐにためらいの感情が生じるでしょう。危険なのは、この一瞬のためらいです。ためらうと、脳にストレス信号が送られます。その信号は問題が起きたと知らせる赤信号のようなもので、脳は制御モードに切り替わります。こうして私たちは行動できなくなります。「長い間にわかったことがある。決心がかたまると、恐れの感情が消えてなくなることだ。何をするべきかわかると、恐れなど吹き飛んでしまう」ローザ・パークス映画「アベンジャーズ」のハルク役の、マーク・ラファロはご存知ですか?最初の役を射止めるまでに、彼は何度オーディションを受けたと思います?600回近くだそうです。「本当の自分になるには、勇気を出して成長しなければならない」E・E・カミングス人間は「感覚機能のついた思考機械」ではなく、「思考機能のついた感情機械」なのです感情はコントロールできません。しかし行動を選択することはできます。「現状に甘んじようとする原始的な爬虫類脳に打ち勝て」セス・ゴーディン勇気は自信につながる「あなたができると思えばできるし、できないと思えばできないだろう」ヘンリー・フォードあなたが一日を支配するか、一日があなたを支配するかのどちらかだ「勇気とは、成功する保証もないのに本腰を入れて始めることだ」ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテやることは1つだけです。自分がどう感じるかを気にしないことです。気持ちは重要ではありません。重要なのは行動することだけだからです。運動も健康も、突き詰めれば1つのシンプルなルールにたどり着きますー気が乗らなくても、やらなければならないということです目覚めが悪いのは、睡眠不足のせいではありません。スヌーズボタンを押したときに、あなたのなかで次の睡眠サイクルが始まっているのに、それを中断して起きたからです。パーキンソンの法則仕事の量は、完成のために与えられた期限まで膨張し続ける先延ばしした学生のなかで、自分を許した学生は次の実験で先延ばしする確率が減った・・・中略心理学者の研究によると、先延ばしする人は自分に厳しい傾向が強いことが判明したのです。驚いたことに、ほとんどの人は人生の最後に同じことを後悔していることがわかりました。-「せっかくの人生を、心配ばかりしてすごしてしまった」と。不安を克服するには、2つの戦略を組み合わせ使うのが効果的です。まずは「5秒ルール」を使って自分の心の「主導権」を握り、これは不安ではな興奮状態なのだと「リフレーミング」するのです。生物学的には、不安と興奮は同じもの不安を興奮だとリフレーミング脳に「わくわくしているだけだ」と伝える覚えておいてください。恐怖心や習慣は5秒であなたを支配することができますが、あなたも5秒で主導権を取り返して、主導権を握り続けることができる、ということを。あなたの価値を見抜けない人は必ず存在します。あなた自身がそうならないように。「あなたが探し求める宝は、あなたが怖くて足を踏み入れられない洞窟のなかにある」ジョーゼフ・キャンベル毎日小さなことを達成して、自分への信頼を築くことで自信は生まれるのです決意をかためて、5秒ルールを使って行動することです。どれも小さな勇気ある行動にしか見えなくても、徐々にあなたのなかの自己不信を打ち砕いてくれます。なかなか使える1冊なのでした。それでは・・・・。5秒ルール 直感的に行動するためのシンプルな法則 [ メル・ロビンズ ]
May 24, 2020
コメント(0)
「そもそも自分のこと、嫌いではありませんか?」というドキッとする文言が帯にあるこの本。著者はメンタルトレーナーの古山有則さん。“相談件数1万人以上”は伊達ではなそうです(笑)。刺さる言葉が目白押し。いつものように備忘録。本当に大切なものを知るには、旅をすることです。旅は私たちの日常が当たり前でないことを教えてくれます。中略ある人にとっての日常は、ある人にとっては非日常なのです。大事なのは信じられるかどうかではなく、信じる「つもり」があるかどうかです。何事も、ベースは自分を信じることです。信じるという土台がしっかりできていると成長できます。「変わりたい」と思っているのに「自分は変われる」と信じていないと、アクセルを踏みながらブレーキを踏んでいる状況と同じです。勇気を持ち、一旦立ち止まって、結果を作るための行動を考えるのです。中略同じことを繰り返していれば楽ですし簡単ですが、その先にある未来は今の延長線で、やはり結果がでない状況です。優柔不断で悩む人決められないのではなく、そもそも自分の望むものがわかっていないのですノートを使わずに、自分とは向きあえない。中略大事なのは、頭の中を見えるようにして思考を進めることです。頭の中だけで考えるとフワッと抽象的になってしまう。ノートに書きだすことで見える化され、認知できる。妙に気になって素通りできないのは運命の言葉私たちが生きている今この瞬間は、昨日亡くなった人が「生きたかった明日」なのです口癖「自分なんか」を「自分だから」に変え、「どうせ無理」を「できるかも」に変えるあなたの人生とまったく同じ人生を歩んでいる人など、一人もいない自己肯定感とは、自分のことがどのくらい好きですか?ということです。自分のことが嫌いだと、自分を認めたり褒めたりすることができません。自分で認めることができないので、他人に認めてもらおうとして、それが依存につながってしまうのです。メンタルを安定させるには、自分を責めることをやめ、褒めてみることです体験を心掛け、様々なアプローチで学ぶことで、今生きていることが当たり前でないことに気づけます男性は、昨日の愛情表現の貯金があると考え、女性は昨日の愛情表現は昨日までのもの、今日の愛情表現は今日してほしいのです自信は「育てる」ものアサガオの種は、水をあげると成長します。自信も行動すると育つのです。行動すると経験値が得られ、小さな成功体験を積むことで自信が育つのです。質問によって、知ってそうで知らない自分と出会えるのです「今のために今までがある」と思っていると、偶然が重なり合って必然なのではないかと思うことが増えます仮に、あなたが今つらい経験をしていたとしても、いずれその経験はあなた独自の魅力になります人間は習慣の生き物です。私たちは意識しないと、同じような行動をとってしまいます。ピンチをチャンスとして捉えるコツは、二つあります。1.短期的ではなく長期的に考えること2.この経験から学べることを三つ探すこと蒔かない種は芽を出さないあなたは今日、未来に収穫できる種を蒔きましたか?今日蒔いてない種は、いつになっても芽を出しません。同様に、自信も短期的に身につくものではありません。自信は、毎日のように種を蒔き、水をあげることで少しずつ育っていくのです。結果が出ず不安になっているときは、収穫を焦っていないか考えよう。おいしい果実ができるまで、種を蒔いてから時間がかかる。私たちの人生は米作りと同じく地道な努力が大切。あなたが何かにチャレンジをしようと思ったとき、必ず通る道があります。それは、批判や否定をされることです。「必ず」というのが理解できていない人が多いのです。商品を購入するときに消費税を支払うように、チャレンジすると必ず批判されるのです。中略すべての人が大絶賛して、批判や否定をされないというようなものは、ないのです。中略批判や否定をされたら、あなたが行動していることの合図なのです。他人に軽く扱われるのは、あなた自身が自分のことを軽く扱ってしまっているから八方美人が最も嫌われる好かれている人は、嫌われてもいいと思っている人好かれる人は、正しいことを言っている人ではありません。仮に間違っていても、堂々と自分の意見を主張できる人です。自分のことを運がいいと思う人はいいことを見つけるスイッチが入っている。このスイッチは自分次第でボタンを押せる。トリガーは「私は運がいいと思う」こと。他人の評価はコントロールできない。それで一喜一憂するのは、消耗するだけだ。今自分のできることを全うすることに意識を集中しよう。嫌いな人がいる自分を責めなくていい嫌いだからといって、相手を否定していることにはなりません。嫌いな食べ物のような位置づけです。たとえば、トマトが嫌いな人がいます。その人はトマトが嫌いでも、トマトを否定することはしないと思います。ただ、自分は食べないだけです。トマトを食べる人を軽蔑したりはしません。学びまくりの1冊なのでした。それでは・・・・。嫌いな人がいる人へ 自分を知って生きやすくなるメントレ [ 古山 有則 ]
May 6, 2020
コメント(0)
比較的当たりが多いメンタリストDaiGo氏の著作。今回のテーマは“健康”。糖質制限反対のスタンスなのは、納得がいきませんが、それ以外はいつものように参考になります。DaiGo氏に文献でサポートしてる鈴木 祐氏の「パレオダイエットの教科書」と合わせて読むと“健康維持”には役立つかもです。で、いつものように備忘録。反省は往々にしてうまくいかない人は自分を責めれば責めるほど、そのストレスを発散するために、かえって誘惑に身をまかせるようになるからですたとえストレスフルな予定があったとしても、「終わったら楽しいことが待っている!」と思えば、人はわくわくして前向きになりますオナラが臭くて頻度が高いということは、腸内環境が悪化しているということなのです体は眠い時に、高脂肪や高炭水化物の食品を求めるニュースを見ない「恐怖管理理論」人間は怖いものや自分を脅かすような情報を仕入れると、そこから逃げようとするため、甘いものを食べたり、つまみ食いをしたりしやすくなる人間には「モラル・ライセンシング」という性質があります。簡単にいうと、正しいことをしたあとは、少しくらい悪いことをしてもいいだろうとう甘えが生まれることです。運動したら何でも食べていいと考えていると、人間は自分のしたことを盛大に見積もるため、食べすぎて摂取カロリーが増え、太る結果になるのです「どうにでもなれ効果」人間というのはおもしろいもので、一つのことに失敗すると、本来の目的とは真逆のことをやるようになり、誘惑に弱くなり、「どうせ失敗だから、もう今日はやらなうていいや」「明日やろう」となっていきます。中略このように、小さなミスとか小さな例外によって自制心が崩壊し、計画倒れになることを、「どうにでもなれ効果」と呼んでいます。これが起こると、そのあとには自己嫌悪がやってきます。この自己嫌悪によって、「自分はなんてダメな人間なんだ」と自分を責め、自分からストレスを高めていき、その結果、計画倒れにつながっていくわけです。大事なのは、「どうにでもなれ効果」を起こさないことです。中略世の中、計画通りに進むことのほうが少ないのです。長期的な目標をもっている人は、簡単に誘惑に負けることはありません。中略誘惑に負けそうになったときは長期的な目標を思い出していることがとても大事です。「シロクマについて考えないでください」と言われると、よけいにシロクマのことを考えるようになるのと同じで、人間は「やめる」という目標を立てると、誘惑に弱くなり、「どうにでもなれ効果」を起こりやすくなりますほかのカテゴリーでも起こる「ダイエット中にお菓子を食べない」という目標を立てている人が、誘惑に負けてお菓子をひと口食べてしまい、「どうにでもなれ効果」が起こったとします。そんなとき、「もういいや、お菓子を食べてしまえ」となると、同時に「貯金もしようと思ったけど、もういいから使っちゃおう!」となります。熱い風呂→冷たいシャワーで病気にかかりにくい原因ははっきりとはわかっていませんが、おそらくホルミシス効果によるものではないかといわれています。ホルミシス効果とは、人間の体はストレスを与えることにより、前よりも丈夫になるというものです。中略ダイエット効果を期待するのであれば、褐色脂肪細胞が多い肩甲骨あたりに冷たいシャワーを当てるのがおすすです。野菜を食べない、オリゴ糖をとらない、というようにMACをとらない生活が続くと、腸内細菌はお腹が空いてしようがないので、何でもいいから食べようとなって腸壁を食べはじめるのです。そして、腸が荒れ、炎症が起こります。さらにおそろしいのは、腸壁がうすくなると、悪玉菌などの有害な菌が入ってきて、あっという間に感染してしまうことです。※MAC:腸内細菌に届く炭水化物リーンゲインズこれは、1日のなかで食べない時間を設定するやり方です断食によってアドレナリンがしっかり分泌されるようになるのは、断食を始めて12~18時間くらい経過してからになりますプチ断食中にカフェインとチロシンのサプリを合わせてとると、より脂肪燃焼効果が上がることことがわかっています消化は食べたものを溶かしているわけですから、体に対してけっこうダメージがあります。消化する時間をなるべく短くして、消化器官が休める時間を長くすることが体にはいいといえます。食べる時間を減らせば、体の炎症はおさまり、老化を食いとめられることがわかっています。プチ断食をすることで腸内環境が改善されることが確認されています学びの多い1冊なのでした。それでは・・・・。最高のパフォーマンスを実現する超健康法 [ メンタリストDaiGo ]価格:1540円(税込、送料無料) (2020/4/9時点)
Apr 19, 2020
コメント(0)
著者は「NHK 100分de名著」の常連講師 若松英輔さん。「本は、ぜんぶ読まなくていい たくさん読まなくていい」という帯の言葉に惹かれて購入。批評家であり随筆家であり、東京工大の教授でもあるこのかたの本を読んだのは今回が初めてです。そんなにボリュームのある書籍ではないのですが、一言一言が刺さりまくり(笑)。いい本に出合いました。ほんでもって備忘録です。そもそも私たちはそんなに多くのことを知らなくてはならないのでしょうか。私は、日ごろ本など読まないけれど、しっかりした人生観をもっている人を何人も知っています。「正しい」読書というものは存在しません誰もが自分の読み方が正しくないのではないかという不安を抱えながら本を読んでいる出会うべくして出会った言葉が、私たちにもたらしてくれるもは、新しい「情報」というよりも、すでに心のなかにあるのに、私たちが見過ごしてしまっている何かなのです書くことから始める「読む」ことと「書く」ことは呼吸のような関係です「うまく」書こうとしたとき、自分の心をよく感じられない本は・・・全部読んでもいいし、読まなくてもよいんです。大切なのは、言葉に出会い、言葉を糧とできるかどうかであって、多く読むことではありません。中略食べ物が私たちの体の糧であるように、言葉は私たちの心の糧です。本は何を読むかが大切なのはいうまでもありません。しかし、さらに重要なのは「いつ」読むかなのです。中略読むべきときに読むべきものが読めたとき、私たちはほんの数行でも、あるいは、たった1つの言葉によってでも人生を変えられる、という経験に遭遇します。読書とは、自分以外の人の書いた言葉を扉にして、未知なる自分に出会うことなのです人がよいといったものではなく、自分がほんとうに必要だと感じたものを必要なときに手にする。その言葉は、たった一行の、あるいは一つの言葉である場合も少なくない。どんな人にとっても、書くとは、自分の中にあって、容易に言葉にならない何かを再確認することなのです読書とは、文字を追うだけだはなく、文字を扉にしてその奥にある見えないコトバに出会うこと言葉は、人生という旅の「薬草」でもある自分を変えてくれる一冊の本ではなく、一つの文章、ひとつの言葉を探すじつは、多くの人が、不安を抱えながら読書をしています。自分の読みが、完全ではないのでないかと感じているのです。そうした人は、少ないどころか、ほとんどの人がそうなのです。ですが、そうしたおもいを口に出していう人は稀です。読書への態度は、人生への態度と似ています。読書を楽しんでいる人たちの多くは、自分の読みが、不完全であることを受け入れているのです。自分を変えてくれるかもしれない「本」を探すのはやめましょう。私たちが出会うできは、よく知られた書物だけではなく、一つの言葉です。速読という言葉の背後には、多読がよいという価値観が潜んでいます。中略どんなに速く、多く読んだとしても、そこにたしかな手応えがなければむなしいのではないでしょうか。読書において、養っていかなくてはならないのは、「たしかな」感覚です。悲しみの母は愛です。愛のあるところには、必ず悲しみがあります。中略愛するということは悲しみを育むことでもあるんです。悲しむという行為そのものが、自分はたしかに何かを愛していたということの発見人生に希望を感じることができない、ということと希望がないことは違います読書は、時空を超えた旅。不自由なことがあるのが当たり前。トラブルも楽しんでみる。「どんな本を読むのがよいのか」どんなに優れた本でも、手にする時期を誤れば、その出会いが実を結ぶことはありません「調べる」という言葉の意味を考え直してみると、それは「調査」に終わるものではなく、「調える(ととのえる)」営みであることが分かってきますそれでは・・・・。本を読めなくなった人のための読書論 [ 若松 英輔 ]
Apr 4, 2020
コメント(0)
著者は“糖質制限”の本を多数書かれている宗田哲夫先生。タイトル通り糖質が中毒になるという論を展開しているのですが、その中で、日本食が日本人長寿を支えているという、世界的な常識を否定。食事の西洋化によって、平均寿命が延びたのだというトピックスが。これはインパクトが大きかったです。いつものように学びが多かったので、備忘録。「甘いもの」は「麻薬」であるいわゆる「覚せい剤」などの「ハード・ドラッグ」ほどではないものの、「甘いもの」には依存性があります。甘い砂糖やごはんなどに含まれる「糖質」は、私たちの意志に関係なく、脳に直接働きかけて糖質過多になるように誘うことができる物質(マイルド・ドラッグ)なのです。食べ始めの赤ちゃんは、おかゆを嫌がって食べたがりません。中略赤ちゃんが最初から好んで食べたがるのは、じつはお肉(魚介類を含む)です。中略なぜかというと、お肉こそが私たちヒトの本来の主食だからです。そして、一番主食から遠い食べ物がお米だからでしょう。「食べ過ぎ」ではなく、ヒトは「糖質過多」で太る遺伝子など研究しなくても、栄養指導さえ徹底すれば肥満は解消できるコーンシロップ米国で農業系巨大企業は強い政治力を持っています。米企業の利益のために、私たち日本人は知らないうちに糖質過多になるように利用されているといったら、少しうがち過ぎでしょうか。砂糖と白米も麻薬と同じく、脳内のドーパミン報酬系を強く刺激します。だから、本人の意志とは無関係に依存症になってしまう危険性が高いのです。「味覚=脳神経」を操る植物の生存競争20万~30万種といわれる植物には、それぞれ今日まで生存できた理由があるでしょう。動物を魅惑するような、しかも動物自身には決して生み出せない麻薬成分や医療成分、香りの成分、そして栄養素を植物が持つようになったのは、より確実に、より広く繁殖するためなのかもしれません。より動物に好まれる実や葉になろうと進化した結果、一度食べた動物を熱烈なリピーターにしょうと、さまざまな麻薬成分を持つようになったとして何の不思議もありません。グレート・リフト・バレーでの進化食べ物が豊富で、なおかつ自然の放射能が非常に多いことが大きな要因だったとされています。この地域では、新しい哺乳類が他地域に比べ高頻度で誕生していたともいわれ、首の長いキリンや鼻の長いゾウといった多様な変異と同じように、ヒトの進化も促されたのでしょう。明治から大正、昭和になっても、日本の農業はお米を全国民に十分に行き渡らせるほどの生産力を持ち合わせていませんでした。じつは、お米が日本人の「主食」になったのは第二次世界大戦後のことなのです。稲作は長く見積もっても3000年の伝統しかなく、なおかつお米が十分に普及してから60年しか経っていないのです。日本中が日本食を食べていた時代は長寿ではありません。長寿になったのは近年のことであって、端的にいえば、肉をより多く食べるようになってからのことです。じつは、最近の研究でも「欧米型の食事のほうが長生きする」ということが明らかになっています。「酸化」= 錆びる老化●酸化とは、糖質などがエネルギーに変換されるときに発生する「活性酸素」が原因。活性酸素は、本来有用だが、多すぎると有毒物質になる。●インスリンが増えることが、活性酸素が増える大きな要因でもある。●細胞を劣化させたり、遺伝子情報を傷つけ、老化を加速させる。「糖化」= 焦げる老化●糖化は、血液中のブドウ糖と細胞や組織を構成するタンパク質が体温で加熱されることで結びついて起こる。●インスリンを多く分泌させる糖質過多が、糖化を招く。●糖化が進むと、「AGE(終末糖化産物)」が発生し、皮膚や骨、血管などの弾力を保つコラーゲン繊維が切断され、細胞の劣化を起こす。明治時代の糖尿病治療は「デンプン、砂糖の禁止」 概して物事は螺旋的に進展するともいわれます。その意味では医学において、ひと昔前に戻るようなことが起こっても不思議ではありません。ヒトは数百万年にわたる肉食中心の歴史を持っているわけで、そこに欧米人・アジア人という区別はありません今日の糖尿病の治療は、ごはんなどの炭水化物を食べさせ続け、血糖値を上がる状態にしておいて、薬で血糖値を下げるというものです。これは私にいわせれば、じつに愚かなマッチ・ポンプ(自分で火をつけて、自分で火を消すこと)でしかありません。ヒトの体を構成するために不可欠な「必須栄養素」は、9種類のアミノ酸、3種類の脂肪酸、そしてビタミン類、ミネラル類、この4つなのです。そこに糖質は含まれていません。糖尿病の専門医たちの多くは「ガイドラインそのものが間違っているのではないのか?」という、極めてシンプルな問いを発することをしません。それはなぜか。ひと言でいえば、患者の命を守るはずの「ガイドライン」が、じつは医師の身を守る「ガードレール」になっているからだと思います。つまりガイドラインを守っているのだから、たとえ成果が上がらなくても、自分たちには一切責任がないと「言い訳」が立つわけです。がんのエサはブドウ糖だけです医療費の構造患者の病気をよくすると儲かるというシステムではなく、悪いままキープすると儲かるというシステムになっているわけです・・・。糖質制限に反対なのは、農業関係者や食品業界もそうです。お米や小麦、イモ、砂糖などを食べるなというわけですから、それこそ直接的に「儲け」にかかわります人間の行動というものは「知れば変わる」のです糖質もアルコールと同じように、処理できる体質をできない体質があって、糖質を処理できない体質の人が高血糖によって健康を害するわけです。中略実際に何度か飲んでみれば「体質的に弱い」ことを自覚できるお酒と違って、糖質のほうは何度食べても自覚できないわけです。そう気づくのは、ようやく体調が悪くなって、病院で糖尿病と診断された後のこと。お米がヘルシーというのは、何度も繰り返しているように、医学・栄養学的には「神話」でしかないのですが、その神話は赤ちゃんの頃からの食習慣によって、頑なに信仰されているようです原始的な生命体は、鉄が酸化したり還元したりする力、つまり鉄イオンでを使って誕生しました。そのため、現存するほとんどの生物の中には鉄分が入っているわけです。私たちは鉄分なしでは生きていけません。長続きする食事法糖質制限によって体調が格段によくなるため、また元の不調な状態(たとえば肥満)に戻りたいと思わないので、ほとんどの人が甘いものを摂らない食生活を喜んで継続するわけですブドウ糖は「体内でつくられるから、体外から摂取する必要がない」わけです。なので、必須栄養素にはなりえません。いやいや、本当に学びの多い一冊なのでした。それでは・・・・。甘いもの中毒 私たちを蝕む「マイルド・ドラッグ」の正体 (新書649) [ 宗田哲男 ]
Mar 21, 2020
コメント(0)
アントニオ猪木が断食で糖尿病を克服した話や、落合博満が断食で動体視力の復活を果たした話。白鵬が休場明けに強いのは、断食によるコンディショニングだという話。そしてカール・ゴッチや小川直哉、千葉真一にいたるまで断食経験者のトピックスが目白押し。さしづめ「断食版・合格体験記」。モチベーションがあがります(笑)。著者がお医者さんではないので、アカデミックな内容を求めるかたには不向きかも。でも、そこそこ参考になりました。ほんでもって備忘録。ヨガの言葉「腹八分目で医者いらず。腹六分目で老いを忘れる。腹四分目で神に近づく」野生動物は調子が悪いときには餌を獲らず、ジッとして、水を飲んで回復を待つそうです断食によって起こるストレス状態が、普段の生活習慣で眠っている自己調整力を覚醒させるのです普段の食生活を考えるうえでのポイントは「食べるときに、何を食べないか」にあります日本人にもっとも欠けている必須ミネラルはマグネシウムです。体内の300種以上の科学反応すべてにマグネシウムが必要になります。健康道の8時間ルール1日24時間のうちで、固形物を食べる時間帯を8時間以内におさめるのですナチュラル・ハイジーン1 午前4時から正午まで・・・排出のサイクル2 正午から午後8時まで・・・摂取と消化のサイクル3 午後8時から午前4時まで・・・吸収と同化のサイクル臓器は過剰労働を強いられているのです。オーバーワークになれば、臓器は疲弊し、本来の栄養分の吸収能力も落ちてしまいます。断食を行うことで、内臓を休ませることができるはもちろん、炎症や不具合が起こっていれば、その修復に費やす時間を確保できるのです。白血球は、空腹時に活性化することがわかっていますが、断食により白血球の働きが活発になるため、免疫力がアップするのです有害物質は脂肪に蓄積しやすく、神経系、免疫系、内分泌系などにはかり知れない悪影響を及ぼしているのです。断食によって脂肪の燃焼を促すことは、こうした有害物質を脂肪から切り離し、体外にどんどん排出するスムーズなデトックスにつながります。胃袋がカラッポになると、小腸は食べものが来なくなるので、「モチリン」とい消化ホルモンを出します。このモチリンが胃袋を収縮させて、残っているかもしれない食べものを小腸に送り込もうとするのです。実は、この空腹時収縮が「おなかがグー」の正体なのです。1日超断食の効果が発揮されるのは、開始から12時間後、サーチュイン遺伝子がスイッチオンしてからといえるかもしれません。サーチュイン遺伝子は、「延命遺伝子」、あるいは「長寿遺伝子」とも呼ばれ、空腹状態で活性化し、全身の細胞をスキャンして、傷ついたところを修復しはじめるのです。スウェーデンの栄養学者マーティン・バークハン考案「リーンゲインズ」■断食時間を16時間以上に設定■間食せず食事は2回以下断食3日目ぐらいからは、ケトン体の発生は普段の100倍にもなっています血糖値の急上昇は血管に炎症を引き起こします断食に興味があるかたは、とっかかりにいかがでしょう?それでは・・・・。成功男の超断食術 [ 渡辺正明 ]
Feb 29, 2020
コメント(0)
毎度おなじみアルボムッレ・スマナサーラ長老が“働く”ということだけに特化して、悩める一般人の質問に答えていくという構成の本。絞り込んだテーマだけに、すべての答えがかなり実践的。回りくどい言い回しではなく、直球のみ(いつもそうですが・・・)。今回も“目から鱗”が落ちまくりなので、いつものように備忘録。エゴから生まれた妄想社会的な立場何であろうと、人間にはかわりありません。自分を他人と比較して、上だとか下だとか、どうでもいいくだらないことを考えないほうがいいのです「犀の角のごとく、ただひとり歩め」勘違いしないでください。これは、解脱に達した人の心境を詩にしたものなのです。人間社会のことを言っているのではありません。なぜ、みなさんは仕事で怒られることを覚悟しないのでしょうか?考えてみれば、怒られるのは当たり前です。自分は経験が足りないのですから、間違いを指摘されなければ、人間が成長しません。ここで重要なポイントがふたつありますので、覚えておいてください。ひとつめのポイントは、人間は誰でも、仕事で怒られるのは当たり前だということです。完璧な人などいないのです。ふたつめのポイントは、人間は、怒られるとすごくプライドが傷つくということです。世の中のことで、簡単で楽なものは何もないのです上司のことを、調教されてない野生のクマであると考えてみる。そうして、仲間同士で「クマには気をつけろよ」などと面白おかしく話してみる。パワーハラスメントは、深刻に受け止めないほうがよいのです女性はとにかく他人を支配するという発想で生きている。自分がなんでも管理したいのです。科学は発展途上で、いまだ最終的な結論に達していないのです生きているということは、そんなに大げさに考えることじゃないのです。みなさん、生きているってなんなのかと、具体的に観察してみてください。ご飯を食べている。歩いている。座っている。寝る。起きる。話す。そんなものなのです。生きているとは、単純な動きです。なぜ動くかというと感覚があり、感じるのだから、動かずにはいられないのです。生きることの根本には、苦しみという感覚があるのです妄想とは、観察の反対です。観察しないということが、妄想なのです。これはいわゆる非科学的、非論理的な思考ですから、当然不幸になります。愚かさから、悩み苦しみが生まれるのです。妄想すると、欲が現れます。欲というのは、自分の主観で世界を見ることです。さらに妄想すると、怒りが出てきます。怒りというのは自分のわがままで、これまた科学的ではないのです。妄想によって傲慢にもなる。嫉妬する。落ち込んだりもする。精神病も現れる。それを直すには、観察する習慣を身につけるほかないのです。座る瞑想自然呼吸ではなく、意識的におこないますあらゆる失敗は、私たちが感情的になっているときに起こるのです私たちの失敗は、「仕事」という単語をつくってしまったことにあるのかもしれません。中略人は、働かずには生きられません。働くことが、生きているということなのです。私たちはしばしば、自分が「やりたいこと」を仕事にしようとします。これが間違いのもとなのです。そうではなく、自分に「できること」を仕事にするべきです。「お金とは悪魔のことである」中略お金のために人を殺す、嫉妬をする、離婚をすることもある。悪魔のようでしょう?お金のやりくりができず会社が倒産して、人々が路頭に迷ったりする。世間にある悪といえば、ほとんどお金がからんでいるのです。なぜ、私たちが収入を得られるのかというと、私たちが社会に対して何か役立つことをしているからです。企画を考える方法人間には、楽しみたい、喜びたいという気持ちがあります。そこで、人を楽しませるものとは何かということを考えれば、うまくいくのです。人生というのは、死ぬまで学校です。ですから、毎日何かを学ばなければならない。ところが、心というのは、すごく怠けものなのです。世の中で力を持っている、保守主義、あれは怠け者の考えです。新しいもの、改革、改良を徹底的に嫌がるのです。これでは、ものごとはうまくいきません。よく考えてみてください。世の中のすべての現象は「無常」です。すべては変わるのです。つまり、保守主義というもの自体が矛盾なのです。保守主義でいったい何を守るのでしょうか?私たちは変化する世界をうまく利用するべきなのです毎日が勉強だと考え、楽しんで学び続けることが大事それでは・・・・。仕事でいちばん大切なこと [ アルボムッレ・スマナサーラ ]
Feb 16, 2020
コメント(0)
著者はユージェル・アイデミールさん。何者かよくわかりません。でも、本文はなかなかの説得力。あらゆる生物のルーツは“海”なので、“水”と“塩”が一番大事なのだという内容。ここでいう塩とはミネラル豊富な“天然塩”なかでも“クリスタル岩塩”が良いのだとか・・・。もちろん私たちが普段つかっている“精製塩”は身体に悪いと書かれています。よく熱中症の話題で話にのぼりますが、年を取るれば取るほど喉の渇きは感じなくなると・・・。そして喉の渇きと空腹の区別もつかないようになるんですって。だから、喉が渇いてなくても水を飲まないといけないらしです。あと、水は身体の汚れを流すのに必須。「コーヒーやコーラで洗濯しますか?」って論法(笑)。それと細胞は浸透圧を使って、血管とやりとりするので塩も必須。塩が足りてないと、うまく栄養が行き届かず、不要なものも排出できないと。要約すると、こんな感じ。-----------------------------------------------------------それで、どうすれば?なんですが、塩分濃度0.1%、水1リットルにつき塩1グラムを成人の場合1日、2リットル~3リットル、起床後、食前30分前、食事中、就寝前に飲むのが理想的と記述があります(もちろん“精製塩”ではなく“ヒマラヤクリスタル岩塩”)。「塩水でしょう?血圧が高くなるのでは?」て思いますよね?実は、私、この健康法を試して7か月になります。数か月前に健康診断を受けました。血圧は正常。むしろ前回よりさがってました(塩水の効果かどうかはわかりませんが・・・)。他の数値も問題なし(元々問題はありません)。なので、身体に悪いものではなさそうです。ただ、体感的には効果があるのやら、ないのやら・・・。明らかな利点は、空腹が収まるってことです。この本の解説に則るなら、空腹ではなく渇きだったってことなのでしょうか・・・。わかりませんけど。興味のあるかたは、この本を読んで試してみてはどうでしょう。それでは・・・・。なぜ《塩と水》だけであらゆる病気が癒え、若返るのか!? 医療マフィアは【伝統療法...
Jan 18, 2020
コメント(0)
著者は日本総合医学会会長、甲田医院院長の甲田光雄先生。西洋医学に限界を感じ、西式健康法、断食療法、生菜食健康法などの自然医学を実践・研究。たくさんの本を書かれています。代替医療に嫌悪感があるかたには、おススメできません。本書の中で提唱しているが「夕食を摂ってから次の日の朝食を飛ばして昼食まで食べない」、睡眠も含めて18時間の断食(半日断食)。私自身も3~4か月前から週に1~2回行っていますが、明らかに体調に変化が見られます。“頭痛”、“眼圧が高くなっての痛み”、“倦怠感”、“気分の落ち込み”など医者に駆け込むほどのことはないぐらいの不調が、かなりマシに。他にサプリなども摂っているいるので、すべてが“半日断食”の成果かと言われれば、確証はありません。ただ、実感として効果があるなと・・・。本文中に体験談が記されているのですが、その中である患者さんが、甲田先生に言われたという言葉が核心をついていて秀逸。「病気治しはクセ治し」まさに言い得て妙だと思います。それでは・・・・。奇跡が起こる半日断食 (ビタミン文庫) [ 甲田光雄 ]価格:1540円(税込、送料無料) (2020/1/1時点)
Jan 11, 2020
コメント(0)
著者は自らもメタボを脱したという医師の清水奉行さん。ここ数年市民権を得た“糖質制限”。書店には、履いて捨てるほどの書籍がならんでいますが、そのほとんどが軽いタッチのダイエット本。しかし、この本は他とは一線を画しています。論文のオンパレードでエビデンス重視。そして「自己矛盾になるが・・・」と断りながら、何かとエビデンス重視の論調に関しても疑問を投げかけています。“企業がスポンサーにつく研究”の論文に信憑性があるのかと・・・。清水先生は論文の信頼性を、“進化論”と合致するかどうかで判断しているようです。新書でありながら、非常に読み応えのある1冊でした。ほんでもって備忘録。人類は長い間、糖質を得られる機会が非常に限られていたため、糖質を摂るとそれをエネルギーとして体に溜め込むように進化していた。さらに、わずかな糖質をできる限り多く摂取するために、糖質が吸収されると脳が反応し、報酬系と呼ばれる部位でドーパミンが分泌され、喜びを味わうように進化した。実は糖質は、体を構築するものでもかければ、生き延びるために必須のものでもない。なぜなら、人間の体には、その他の栄養素を使って糖質を作り出すメカニズムがあるからである。脂質悪玉説脂質を減らしたのにもかかわらず、人類はどんどん肥満になっていき、病気が増加した。これまでは存在しなかった病気まで生まれてきた。何かが間違っている。そう思い始めた人が現れ、脂質が犯人ではなく糖質が犯人だと発言し始めた。人類はやっと間違いに気づき始めたのである。医師はなぜ変わらない大きな原因の一つとして、医学部の教育があると思われる。医学部教育ではほとんど栄養の勉強はしない。だから医師になった後でも、ほとんどの医師は栄養に精通していない。医学部教育教えられることは、「患者が糖尿病を発症したり心臓発作を起こした後、医師はどのような薬や手術を患者に選択すべきか?」なのである。つまり、最初に予防ありきではなく、問題が起きた後の治療最重視の教育である。人体実験脂質悪玉説という人体実験である。そして、脂質の摂取量を減らし、その代わりに糖質を増やした食事を摂った結果が、現在の悲惨な状況である。人類はこの仮説が間違っていることを、多くの犠牲者を出して証明したのである。自分が生きている間に病気の因果関係が証明されることはほぼないと言ってよいだろう。刑事裁判であれば「疑わしきは罰せず」の原則でもよいが、自分の体のことであれば、「君子危うきに近寄らず」の姿勢のほうが身のためだろう。糖質は人体に必須のものでも何でもなく、危険なものであるから、近寄る必要はない。人間の体は非常に優秀なので、非常にうまく問題を隠蔽する人間は生き物であり、進化の過程があって現在に至っている。そして、いまだに不明なことも多い非常に複雑なメカニズムが、自分の知らないうちに働くことで生きている。だから、検査などだけではなく、進化と、今の時点でわかっている生物学、生理学、生化学的事実に照らし合わせて、病気というものを考える必要がある。糖質は必須の栄養素ではない。糖質を全く摂取しなくても、人間は全く問題なく生きることができる。なぜなら糖質は、自分の体の中でつくることができるからである。うつ病は、以前「心の風邪」などというキャンペーンが張られ、広く受診が勧められ、薬がどんどん処方された。製薬会社の戦略だ。その戦略に加担したのはもちろ医師である。うつ病の原因は完全にはわかっていないが、脳の炎症が強く疑われている。その炎症を起こすのも、糖質過剰摂取による高血糖である。うつ病をはじめ、ほとんどの精神疾患は糖質過剰症候群であるといえるがんのエサは糖質である高血糖や高インスリン血症、HDLコレステロール値の低下は、発がんリスクを増加させる。これらはすべて糖質過剰摂取で起きる。イヌイットという北極圏に住む先住民族は、以前アザラシやクジラ、トナカイなどの高タンパク質高脂肪食を食べており、糖質はほとんど摂っていなかった。その頃は非常にがんが少なかったが、食事が西欧化すると、がんの発症が急激に増加したのである。近視さえも糖質過剰摂取が原因の一つとなっていると考えられる。もちろん、遺伝や環境の要因は大きく関わっていると思われるが、近視は狩猟採集生活では敵や獲物を見つける際に大きな問題を起こし、生き残るには非常に不利なものであるので、遺伝子的要因の多くは排除されてきたとも考えられる。糖質制限で明らかに改善する片頭痛身長と寿命には関係があり、身長の低い人の方が長生きだと考えられている様々な病気のリンク糖尿病があると、心血管疾患をはじめ、うつ病やアルツハイマー病、五十肩から緑内障など様々な病気が起きやすくなる。しかし、これは糖尿病がこれらの併発する病気を起こしているのではなく、根本原因が共通しているのである。その根本原因はもちらん、糖質過剰摂取である。糖新生にはコストがかかる1分子のグルコース(ブドウ糖)を新生するのに、ATPを6分子も必要とする。中略もし、進化の過程で人類が、いつでも豊富に糖質を得ることが可能であったのなら、わざわざコストをかけてまで、糖新生という仕組みは必要なかったと思われる。このことからも、人類は糖質をほとんど摂取してこなかったことが推測できる。現在のような糖質過剰摂取状態では、脳がコントロールしきれないほどのブドウ糖が血液に流れており、血液脳関門はブドウ糖を大量に通過させてしまい、脳のブドウ糖濃度も非常に上昇しているものと思われる。脳に異常が起きるのも無理はない。摂取するエネルギー量を同じにして、1日3回の食事と1日1回だけの食事を摂った場合の比較をした研究では、1日1回の食事の方が、体重も体脂肪率も低下・・・中略1日1食の方が空腹感を強く感じたにもかかわらず、ストレスホルモンであるコルチゾールは低下していた。一般的な考え方では、朝食を抜くと体重増加につながると信じられている。しかし、この考え方は科学的研究にほとんど支持されていない。おそらく、多くの人が、朝食を食べることで売り上げが伸びる企業の戦略に乗せられているだけだと考える。間食をしないと空腹感が辛いと思うのは、糖質過剰摂取の影響でインスリンが大量に分泌され、それにより高血糖から血糖値が低下し、ときに低血糖に移行するからである果物血糖値の上昇や、インスリン分泌が少ないので、間違って「健康的な食べ物だ」と思う人がいるのも無理はないが、果糖はブドウ糖よりも危険な内臓脂肪を増加させる。また、血糖値の上昇が少ないことやインスリン分泌を刺激しない分、脳に送られる食欲に関する信号(満腹だという信号)が減少してしまう。糖質はただのエネルギー源ではない。脳に強く作用する。合法的に摂取できる麻薬と言っていいかもしれないほど、依存性があると考えられている。糖質を摂ると、脳のドーパミンが大量に分泌されて、報酬系という部分が強く活性化される。報酬系が活性化されると、また繰り返したくなる。そしてまた糖質を摂ると、再びドーパミンが出て、脳がまた喜ぶ。これを繰り返していると、通常の状態ではドーパミンが減少し、糖質を摂るとやっと通常の状態まで上がるようになる。その先まで行くと、普通に糖質を摂っただけではドーパミン量は通常の状態にまでも上がらず、されに多くの糖質を摂らないと脳が喜ばなくなる。どんどん深みにはまっていくのである。麻薬と全く同じである。糖質制限が広まることでケーキ屋さんやおにぎり屋さんがつぶれることはない。それは、この依存症による。薬は、人体に本来から備わっている代謝のメカニズムに働く。そのメカニズムは決して不必要なものではない。人間の体にとって重要なものである。その代謝のメカニズムを阻害したり、弱めたり、強めたりするのが薬である。中略つまり、薬を使用するということの意味は、体の多くの正常な代謝を犠牲にして、不調な部分の代謝や異常な反応を改善するものである。中略これを考えると余計に、長期にわたり薬を飲むことが問題だとわかるだろう。体の悪い部分を根本的に治さないまま、症状だけを抑えていれば、薬を飲んでいる間にも、その悪い状態は進行してしまうからである。現在、合法的に体に取り込むことができるもので、体に大きな害を与える可能性が高いものが二つある。一つはタバコである。そしてもう一つが糖質である。実は、いくつもの薬を併用した場合、どのような有害なことが起きるか、誰も知らないのである国も医師も栄養士も、糖質を50%~60%摂ることが健康に良いという証拠を持っているわけではない。エビデンスは全くないのである。現在のところ、どの栄養素をどれだけ摂ることが最も健康的なのかを決定することはできない。にもかかわらず、大量の糖質を推奨しているのである。しかも、糖質が血糖値を上げることは国も医師も栄養士も知っている。それなのに、大量に摂取することを勧めているのは、他に大きな力が働いているのかもしれない。たかが食事ではない。人間の体を作っているのは食事である。その食事が体の中でどうなっていくのかを考えずに適当に食べたり、宣伝文句につられて、健康よりもビジネスが目的の食品に頼っていては、医療のお世話になるのは目に見えている。医学は栄養に関する研究をするには、膨大な資金が必要になることも多い。そのお金は企業から提供されることが非常に多い。そうなると、スポンサーの企業にとって有利な研究結果が出やすくなることは十分に考えられる。信用できない論文スポンサーは自社に不利になるような研究にお金を出すはずがない。自社製品に有利になるような立場で発表する。または競合他社の製品に不利になるような発表すると思われる研究のみに資金を提供する可能性が高いのは、当たり前である。でんぷんへの適応進化の過程で適応してきたのは、食物繊維の豊富な少量の塊根などのでんぷんであり、つい1万年ほ度前から食べるようになった大量の穀物にはまだ十分には適応していないであろう。ましてや大量に精製されたでんぷんである白米や小麦粉などに、十分に適応しているとは思えない。食事に人間の体が合わせてくれるわけではない。何百世代後の遥か未来の人類は適応できているかもしれないが、残念ながら現在の人類は現在の食事には適応できない。だから、人間の体に食事を合わせるほかない。かなりのエビデンスは示したが、その反対にエビデンスに対する不信感も同時に持っている。実に自己矛盾である。しかし、生物学は進化を考慮しなければ何も理解できないし、真実にもたどり着けないと思っている。病気のほとんどは自分が作り出している。だからそれを治すのも自分である。医者や薬ではない。自分が食べているものが悪いから、体が壊れていくのである。あなたの車にサラダ油を入れて走っていたら、すぐに故障する。それと同じである。あなたの体に合ったエネルギー、栄養素が必要である。ほとんどの人が糖質の依存症になっているので、どうしても糖質を擁護したくなる気持ちはわかる。しかし、食事に関しては、人類は明らかに間違った方向に進んでいる。人間は予防が苦手である。病気になって初めて後悔する。時間は戻らないし。壊れた体もすぐには回復しない。価値のある990円でした。それでは・・・・。「糖質過剰」症候群 あらゆる病に共通する原因 (光文社新書) [ 清水泰行 ]価格:990円(税込、送料無料) (2019/12/18時点)
Dec 28, 2019
コメント(0)
この本、世界17か国で出版されているのだとか。 読んでみて、その理由がわかりました。至極まっとうで、わかりやすい“金言”が目白押し。頭の中で使っている言葉の重要性を説くものの、最後は“行動”なのだと言い切るあたりは、切れ味抜群。爽快感に近いものを与えてくれます。著者のゲイリー・ジョン・ビショップさん、経歴だけでは何者かよくわかりませんが、只者ではなさそうです(笑)。ほんでもって備忘録。人は常に自分と会話している「人間の感情の大部分が思考から生み出されているのなら、感情をコントロールするには思考をコントロールすればいい。もっと言うなら、心の中で思い描く文章、つまり自分との会話に使う言葉を変えればいい。そもそも感情はそこから生まれているのだから」アルバート・エリス(アメリカの心理学者)人生のあり方は、状況や事情ではなく、自分との対話の仕方によって決まってくる思考をコントロールできれば、どんな気持ちなるのかをコントロールできる。そして思考をコントロールするには、使う言葉を意識すればいい。それでも、できることは必ずある運命は、コントロールするものでもあり、コントロールされるものでもある。あなたが立ち止まり、ぐずぐずしているあいだも、人生は止まってくれない。困惑し、おびえているあいだも止まってはくれない。あなたを置いてどんどん進んでいく。あなたが主役を演じようと、そうでなかろうと、芝居はどんどん進んでいく。誰だってその人なりの問題を抱えている。完璧な人生なんてありえない。絶対に。あなたはこれまで問題を乗り越えてきたどんなものにでも解決策はある。ないように思えるときもあるが、それはまだ見つかっていないだけだ。そして見つからない理由の多くは、問題との距離が近すぎることにある。少し、あるいは大いにズームアウトして、全体像を眺めよう。先が読めない状況でこそ、変化は起こる確実さを求める病あなたは中毒にかかっている。自分ではどうしようもないほどその「ドラッグ」に頼りきりなのに、ドラッグが人生に及ぼしている影響に気づいてもいない。あなたが痛切に追い求めているそのドラッグを「予測」という。中略人間は、はっきりしたものを求め、不確実な状況を避けたがる。中略前もって準備をしたがる。安全をほしがる。これはもう、願望というよりは中毒に近い。慣れ親しんだものにしがみつき、これまでと同じことを続けるのは、過去に生きているのと同義どんなにがんばって先を読もうとしても、人生の道行きを正確に予測することなんてできない。プランは必ずどこかで破城する。居心地のいい今にとどまろうとするほど、明日への不安は増していく。目的地なんて実際にはありはしない。あるのは探検して、探検して、探検する日々だけだ。「先がわからないからおもしろい」あなたがずっと夢み見てきた成功はすべて不確実性の中にある人生は冒険だ。そこには無数のチャンスが転がっている。中略わかるのは、わからないということだけだ。あなたという人間を決めるのは、頭の中にあるものじゃない。何をするか、つまり行動だ。ほとんどの人は、精神状態に大きく左右された行動を取る。しかし、本当に偉大な人たちは、イヤな気持ちを味わいながらも、思考に引きずられない行動を取ることができる。気分じゃなかろうが、とにかくやるしかないんだ。中略心が完璧に整うのを待っていたら、いつまでたっても何も始められない。人生は、思考でなく行動で変えるものだ行動が思考を変える思考が現実になるのは本当だ。しかし、思考は行動を通じてはじめて人生になっていく。「行動せずにいると疑念や恐怖が生まれる。行動すれば自身と勇気が生まれる。恐怖を克服したいなら家でじっと考えるだけではいけない。外へ出て忙しく過ごさなくてはならない」デール・カーネギー心がやる気になるのを待っていてはいけない。自分を駆り立てる魔法のような感覚をいつまでも探していてはいけない。人生を変えるには行動を変えることだ「行動が幸福につながるとは限らないが、行動せずに幸福が得られることは決してない」ベンジャミン・ディズレーリ(19世紀英国の政治家)「自分は思考ではなくて行動だ」という言葉を、この次、「気がのらない」ことがあったら思い出してほしい。仕事に行く気がしなかったり、人生の重大な決断をする気になれないときに。自分に自信がなくて最初の一歩を踏み出せないときに。ネガティブな思考は一切忘れよう。ただ踏み出そう。続けてもう一歩。さらにもう一歩。あなたは思考じゃない。行動だ。「努力や痛み、困難をともなわない物事に、価値あるものなど一つもない」セオドア・ルーズベルト不可能は、あなたができると信じてはじめて可能になる努力が無駄というわけじゃない。前進はしている。1回のエクササイズ、1回の足の動き、1回の運動、1回の行動ごとにあなたは成長し、少しだけ目標に近づく。そしてある日、あなたは鏡を見てこう思う。「ワォ!」問題が人生をおかしくするのではない。隠れた期待がおかしくするのだ。期待を手放すのだ。今すぐに!不必要で非生産的な期待にしがみついて泥沼にはまるより、人生は予測がつかないという事実を受け入れ、実際の状況と向き合う方がずっとパワフルだ。人間の心は先を予測し、プランを立てるのが大好きだ。けれども本当に予測するなんて不可能だ。期待は精神状態に悪影響を与えるだけでなく、その人が本領を発揮する邪魔になる。予測を繰り返すよりも、目の前の物事をそのまま受け入れ、一瞬一瞬を生き、問題が出てきたら解決するほうがずっと成果がある。人間は自分で思うよりもずっと非合理で非理論的な生き物だ「それでいい」の精神だ。新しい仕事になじめなくても、一歩下がればそれでいいことに気づく。仕事そのものも、同僚との付き合いも、時間が解決するものだから、ちょっとしたミスや、新しい同僚との距離感がつかめないのも、全然それでいい。そう思えば、期待はすぐに消えてなくなる。他人に対する期待を手放し、起こったことをそのまま受け入れる姿勢を学んだ瞬間、人間関係は劇的に改善する自分が期待する人生じゃなく、今の人生を愛そう自分の内面を成長させたいなら、外の世界で行動すればいい。頭の中を跳び出して、人生に跳び込もう。心の状態で皮肉なのは、精神が発達するほど体の動きが鈍くなっていく点だ。情報は余るほど持っていても、人生の軌道を変えることはほとんどできない。自分の内面を成長させたいなら、外の世界で行動すればいい今やっていることをやめない限り、人生は変えられない「あなたはまさに今していることだ。これからするつもりだと言っていることではない」カール・ユング「熟考する時間を持て。しかし行動すべきときが来たら、考えるのをやめて動け」ナポレオン・ボナパルト素晴らしい本なのでした。それでは・・・・。あなたはあなたが使っている言葉でできている / ゲイリー・ジョン・ビショップ 【本】
Nov 30, 2019
コメント(0)
昨今流行りのファスティング(断食)がテーマの健康本です。この手の本をたくさん書かれているイシハラクリニック院長の石原 結實先生監修で、著者は副院長の石原 新菜先生。内容はと言いますと、1日三食は消化時間を考えると食べ過ぎだと。胃や腸に血液が集まっている時間が長くなると、毛細血管に血が不足して、細胞にダメージを与える。それが万病のもとなのだという感じです余分に摂取した栄養も、血管にダメージを与えるとも・・・。アカデミックなことを抜きにしても、私の場合、眼圧が高くなったり、頭が痛くなったりするような“ちょっとした不調”は、がっつり食べた後が多いような・・・。ほんでもって空腹が続くと調子がいいような・・・感じはします(笑)。まぁバキバキのエビデンス重視の書籍ではないので、、軽いエッセイ感覚で楽しめる1冊ってとこです。それでは・・・・。「空腹の時間」が健康を決める [ 石原 新菜 ]
Nov 8, 2019
コメント(0)
「ヒトはどう進化してきたのか」ということを軸に、心身の不調を改善しようといういうのが本書の狙いです。第1章 文明病第2章 炎症と不安第3章 腸第4章 環境第5章 ストレス第6章 価値第7章 死第8章 遊び進化論ベースなだけに、説得力が違います。同時に全部は実行できませんので、つまみ食いでいいのではないでしょうか(笑)。ほんでもって備忘録。身体の不調だけでなく、心のトラブルや脳のパフォーマンス低下も、やはり進化のミスマッチが原因だと考えられる問題解決ミスマッチを起こしている環境を、遺伝に沿うように修正する人体にとって、内臓脂肪は「異物」でしかありません。そのため私たちの体は、内臓脂肪が増えると免疫システムを動かしはじめ、脂肪細胞が分泌する炎症性物質が臓器に炎症を引き起こします古代と現代のミスマッチが起こる3つのパターン多すぎる:古代には少なかったものが、現代では豊富すぎる少なすぎる:古代には豊富だったものが、現代では少なすぎる新しすぎる:古代には存在していなかったが、近代になって現れた私たちの脳と体は「低カロリー」には上手く対応できますが、「高カロリー」を処理するようには設計されていません不安の機能は「アラーム」「喜び」や「楽しさ」といったポジティブな感情がなくても、すぐに生存の危機には結び付きません。中略少なくとも人類の進化においては、ネガティブな感情のほうが役に立ってきたのは間違いありません。ポジティブとネガティブの不均衡は、古代の環境であればよい方向に働きます。中略不安の質が変わった現代では、かつてうまくいった機能が動作しません。「ぼんやりとした不安」のせいでアラームが誤作動を起こし、やがて頭の中で非常ベルがなりっぱなしの状態になっていくからです。人類の遺伝子には「遠い未来」に対応するシステムが備わっておらず、「不安」という短期用プログラムを駆使しながら、どうにかやりくりしていくしかありません。リーキーガットはアレルギーや認知機能の低下など様々な症状を起こしますが、なかでも重要なのは「疲れやすさ」との関係性でしょう衛星的な生活が免疫システムを狂わせる私たちの腸内細菌は、加工食品が大の苦手です“偽物の自然”にもリラックス効果があるヒトの認知リソースは大勢の友人をさばくようにはできていないため、1回につき5人前後としか親密な人間関係を築けない古代の人々の暮らしと比べて進むべき方向に迷ったときは、周囲の環境から「多すぎる」「少なすぎる」「新しすぎる」のいずれかを探し、できる範囲で調整していけばいいのですリアプレイザル日常で緊張を感じたら「興奮してきた!」と言い換え、誰かにイライラさせられたら「この人に悪いことがあったのかもしれない」と考え直すように意識してください。多くの研究によれば、2~6週間ほどで小さな「リアプレイザル」を積み重ねれば、確実に脳がストレスに強くなっていきます。未来との心理的距離が近い者ほど不安に強く、セルフコントロール能力も高い「(自己連続性の高さとは)未来の自分の身になって考えられるということだ。そのため、現在の決定が未来に及ぼす影響を実感できるようになる」ナットソン博士「なぜ生きるかを知っている者は、どのように生きることにも耐えれる」ニーチェ中略自分の「価値観」に沿って人生を生きている人ほど寿命が長いわけです。ヒトも例外ではないあなたの喜びも悲しみも生きがいも、すべては種の保存のために備わった機能のひとつにすぎません。人生に哲学的な目的などあろうはずがなく、それゆえに原始人にとって人生の意味はいまより単純でした。価値観の多様化が問題なのは、私たちの未来像を、ぼんやりしたものに変えてしまうからです目標は未来に到達すべきゴールのことであり、いったんクリアすればそこで終わり。中略しかし、価値はつねに現在のプロセスなので、どこまでいっても終わりはありません・・・。中略「クリエイティブな仕事につく」は目標ですが、「クリエイティブな人間でいる」なら価値・・・。中略価値にもとづく行為は時間の心理的距離を“いまここ”に収束させ、未来への不安を消し去ります。自分の行動が他者に良い影響を与えていると確信できたときほど、私たちの幸福感は高まりやすくなります脅威管理理論すべての人間は無意識に死への不安を感じており、私たちが選ぶ行動の多くは、その恐怖を解消するために行われるブッダの悟りひとことで言えば「すべての欲望はフィクションだと気づきなさい」というものですアジャイルソフトウェア開発の技法・今日やりとげたいことを毎朝3つ書き出して実践・今週やりとげたいことを週の頭に3つ書き出して実践・今月やりとげたいことを月始めに3つ書き出して実践・今年やりとげたいことを年始に3つ書き出して実践・毎週末にレビューを行い、うまくいった点を3つ、改善できる点を3つ書き出す「3のルール」が効果的なのは、そもそも人間の脳は、一度に「4±1」種類の情報しか処理できないからですそもそもヒトの脳がまだ現代的なタスクに対応できていないのだから、どんなに優秀な管理テクニックも応急しかならないでしょう。私たちにできるのは、そんな限界を認めたうえで、現在と未来の心理的距離を縮めることだけです。ヒトの脳は「未来」の取り扱いが苦手なので、少しでも先の見通しがぼやけただけで不安が生まれてしまいますこの本の著者鈴木祐さんの本は、もう少し読んでみたいと思います。それでは・・・・。最高の体調 100の科学的メソッドと40の体験的スキルから編み (ACTIVE ...
Oct 26, 2019
コメント(0)
「Think clearly」の備忘録。先日の続きです。ちなみに、著者のロルフ・ドベリさんは、「なぜ、間違えたのか?」という、これまた面白そうなタイトルの本も書いています。残念ながら、上記の本は絶版なので、電子ブックかアマゾンのマーケットプレイスで買うしかなさそうですが・・・。「心配することはない。あなたが小指一本動かさなくても、あなたの敵もいつかは死ぬ」古代ローマの哲学者セネカ私たちは常に「不安」を感じていたからこそ生き延びたのだ私たちが犯しがちな間違いひとつ目は、自分の興味のないテーマにも意見を述べてしまうこと中略ふたつ目の間違いは、答えられない質問にまで発言してしまうこと中略複雑な質問に、性急な答えを返してしまいがちなこと「書く」という行為は、考えを整理したいときの王道だ今日にいたるまでストア派は、日常生活における疑問に実践的な答えを提示している唯一の哲学の学派である。それ以外の学派や傍流の理論は、知的刺激は与えてくれるが、人生の課題の克服にはほとんど役に立たない。「考え方の選択は、人間に残された最後の自由だ」ヴィクトール・フランクル「他人と比較する」行為が、幸せと遠ざける胸をえぐられるような映像を見て、テレビの前で犠牲者への哀れみにどっぷりとひたっていても何もならない。犠牲者のためにもあなたのためにもならないし、世界で起きている惨事に「興味を持つ」のはただののぞき見趣味にすぎない。情報は私たちに何かを与えているのではなく、逆に私たちから何かを盗んでいる。中略それらにかかわった途端に、私たちは自分の注意や、時間や、場合によってはお金まで奪われてしまう。現代の情報メディアとの付き合い方を先天的に身につけているわけではない。中略だから「情報科学との付き合い方」を自覚的に学ばなければならない。中略文字の読み方や計算の仕方をあなたはどうやって学んだだろうか?文字を読めて計算もできる人の近くにいるだけで学べただろうか?「あなたがどこに注意を向けるかで、あなたが幸せを感じるかどうかが決まる」心理学者ポール・ドーラン二度読んだときの読書効果は、一度しか読まないときの倍どころではない三十歳を過ぎたら、人生の残り時間を出来の悪い本に費やすのはもったいないきちんと説明しようとして初めて、自分たちの知識が不完全なことに気づく私たちの意見は洋服と同じようなもので、そのときの流行りのものをただ身にまとっているだけだ人生におけるポジティブなことの99%は「新しく起きる出来事」ではなく、「ある程度長期にわてって続く一定の状態」であるため、そのことで最初に感じた幸せは「慣れ」によって消えてしまうのだ。感謝の気持ちの維持は、「慣れ」との闘いになる。ストア派の哲学者たちは、すでに2000年も前にこう述べている。「まだ持っていないものについて考えるよりも、いま持っているものを持っていなかった場合、どのくらい困っていたかにについて考えたほうがいい」。「運命は、いろいろな出来事を人間の頭の上に投げつける。生きるためには、強い精神を持たなければならない」古代ローマの哲学者セネカ世界の「不公正」さは、現実としてそのまま受け入れて、冷静に耐えたほうがいい世界を公正さを保つためのシステムは、存在しない。世界を不公正にするシステムも存在しない。そもそも、世界にはどんなシステムも存在しないのだ。脳のキャパシティは限られている。専門分野の増えれば増えるほど、一般的な知識のためのスペースは少なくなるはずだ。物質的なものだろうが精神的なものだろうが、世界に生み出されたものの90%には価値がないのだ。中略だからといって、そうした90%のことを、世界から一掃しようとするのはやめたほうがいい。まず、そんなことをしてもうまくいかない。世界の不合理が解消される前に、あなたの正気が保てなくなる。「自分を重要視しすぎない」のは、よい人生を手にするための基本中の基本だ中略自分を重要視すればするほど、「自己奉仕バイアス」に陥りやすくなる・・・。中略自己奉仕バイアスに陥ると、何かの目標に到達するために何かを行うのではなく、自分をよく見せるために行うようになる。「個々の人間が世界を変えられる」という思想は、現世紀を象徴するイデオロギーのひとつだが、実はまったくの幻想でしかない「変化の裏には、誰かの意図が働いている」という考え方は、私たちの進化の過程から来るものだ。何かが起きたときは「誰かの意図が働いている」と考えておいたほうが、意図は存在しないと思い込むより、「安全」だったからだ。中略現在生きている私たちは、「何かの出来事の背後には、必ず誰かの意図がある」と考えた人たちの生物学的な子孫である。中略そのため私たちは、誰かの意図とは無関係に起きた出来事に対しても、誰かの意図やその出来事の背後にいる誰かの存在を感じてしまう。世界の歴史に秩序はなく、偶然に左右されるところも大きいため、先行きの予想は不可能だ。中略歴史上の「重要人物」は当時起こった出来事の登場人物のひとりにすぎない・・・。たとえあなたがどんなに優秀でも、世界全体の構造から見れば、あなたはさして重要でも不可欠でもない、取り換え可能な存在でしかない。あなたが、本当に重要な役割を担っているのは、あなた自身の人生にたいしてだけだ。「経済成長が続いていれば、人々は希望が持てる。そして希望があれば、大きな所得格差にも耐えられるものになる」ヘンリー・ウォーリック私たち、「偶然」を理由にしたがらないが、それが真実なのだ。中略あなたの遺伝子や、あなたの生まれる地域やあなたの知性や意志の力に、あなたは一切影響を与えられない。「成功とは、最高の自分になるために全力を尽くしたあとに得られる、心の平和のことだ」ジョン・ウッデン(抜きん出た業績のバスケットボール名コーチ)直観は、信頼できるコンパスではない。そして、私たちはこの不透明な世界を、別の世界のためにつくられた脳を駆使して生き抜こうとしている。別の世界とは石器時代である。過去一万年間に私たちを取り巻く世界はがらりと変化したというのに、私たちに搭載されているソフトウェアもハードウェア(つまり私たちの脳)も、マンモスが草を食んでいた時代のままだ。そう考えれば、抽象的な考え方から具体的な生き方まで、すべての面で私たちがミスをおかしてしまうのも当然かもしれない最初に念入りに計画を立てて成功するのを待つよりも、ある程度準備だけをして計画をスタートさせ、状況に応じて調整を加えたほうが成功する確率は高い濃密な1冊です。超おススメ。それでは・・・・。
Oct 20, 2019
コメント(0)
人間のクセというか、思考の罠というか、人間のプログラミングと現代社会の構造の乖離というか・・・、意識してないと間違えますよということを、具体的な事例で紹介した本。も~めちゃくちゃためになりました。 備忘録もボリュームが増えすぎたので、2回にわけた次第です。考えているだけの人は現実とかかわらない。そのため、挫折する失敗は一切ない。一方、行動する人は挫折のリスクと無縁ではないが、その代わり経験を積むことができる。ピカソはこう言っている。「何を描きたいかは、描きはじめてみなければわからない」。同じことは、人生にも当てはまる。人生において自分が何を求めているかを知るには、何かを始めてみるのが一番だ。あなたも知ってのとおり、物事がうまくはこぶことなどほとんどない私たちはなぜ、何かの修正をしたり見直したりすることに、こんなにも「抵抗」があるのだろう?それは、どんな些細な修正も「計画が間違っていたことの証拠」のように思えるからだ。中略実際には、ものごとがすべて計画通りに運ぶことなど、まずない。例外的に修正なしで計画が実現できたとしても、それはまったくの偶然にすぎない。世界が複雑であればあるほど、出発点の重要性は低くなる「明らかに間違うよりは、おおむね正しいほうがいい」ウォーレン・バフェット私たちが「早い段階」で決断を下してしまう理由いろいろ試そうと思えば、手間がかかる。その手間を省きたいのだ私たちが抽出するサンプル数は少なすぎて全体を代表していないにもかかわらず、それだけの情報をもとに早急に決断を下してしまう偶然が与えてくれたものはすべて試すようにしよう起きてしまったことをどう意味づけ、どう解釈するかは、あなた自身でコントロールすることができる。そう、よい人生を送れるかどうかは、「事実を前向きに解釈できるかどうか」で決まることが多いのである。状況に応じて何度も決断をくり返すと、判断力が鈍っていくる。専門用語でいえば「決断疲れ」と呼ばれる現象である。たび重なる決断に疲れた脳は、もっとも安易な選択肢を選ぶようになる。中略誓約を立てると、毎回、「メリット」と「デメリット」を天秤にかけて決断する必要がなくなる。中略思考のエネルギーを使わなくてすむのだ。心理学者ポール・ドーランはこんな指摘をしている。「体重が増えつつある人は、例えば仕事のように、体重とはあまり関係ないことにだんだんと興味の中心を移していく」と。なぜなら、気持ちを体重からそらすほうが、やせるよりもラクだからだ。「否定神学」具体的な幸せの要因ーあるいは幸せのアップサイドといってもいいがーに関することは、いまだに暗中模索の状態なのだ。それに対して、私たちの「幸せを大きく損なうものは何か」、あるいは「よい人生をおびやかすものは何か」と考えると、その要因をきわめて具体的に挙げることができる。「何を手に入れたか」で人生の豊かさが決まるわけではない。「何を避けるか」が大事なのだ。現在のあなたに有利にも不利にも働くあなた自身の価値観も、ものの見方も、思想も、あなたが自分で身につけたものではない途方もない幸運現代に生きている人間は、これまで地球上に存在した全人類のうちの「ほんの6パーセント」にすぎない。中略自分が、ローマ帝国の奴隷やエジプトの雑用係だったり、明の時代の後宮にいたりするところを想像してみてほしい。そんな境遇に生まれついていたとしたら、あなたの生まれもった能力はどれくらい活かせていただろう?すべては、目に見えない偶然の結果であるあなたの「感情」をコンパス代わりにしてはいけない。あなたの心の中のコンパスにはたくさんの磁針がついていて、そのすべてが違う方向を指しながら、常に不安定にぐるぐる回りつづけている。あなたはそんなコンパスを持って、航海に出ようとするだろうか?「感情」は、飛んできては去っていく鳥のようなもの本音をさらけ出さないほうがいい理由私たち自身、自分のことを本当にわかっているとはいえない。中略外側と境界のない生物は長くは生きられない。二番目の人格安定した信頼を勝ち得るための、「職業上の外向きの顔」人生における「特定の要素」だけに意識を集中させると、その要素が人生に与える影響を大きく見積もりすぎてしまうお金を出して手に入れたモノに感じる喜び何かを買って間もないうちはそれについてばかり考え、そのモノに対して大きな喜びを感じる。だが日常生活で使っているうちに、そのモノの存在は思考の海の底深くに沈んでしまい、喜びを感じる度合いはだんだんと小さくなっていく。「天職」という概念は、キリスト教の遺物にすぎない「神経衰弱に陥りやすい人の特徴のひとつは、自分の仕事を極端に重視していることだ」イギリスの哲学者バートランド・ラッセルハッカーや、詐欺師や、テロリストなどは、「天の声」を聴いたと信じ込んでそれを実際に職業にした人たちだ。ヒトラーも間違いなく「天の声」に従った一人だし、ナポレオンも、スターリンも、ウサマ・ビンラディンもそうだろう。中略では、どうするが一番いいのだろう。とりあえず、「心の声」に耳を傾けるのはよそう。「周りがあなたをどう思うか」は、あなたが思っているよりずっと、どうでもいいことだ。中略「感情のスイッチ」が、必要以上に強くセットされすぎているだけ。スイッチの設定が、いまだに石器時代のままなのだ。私たちの「好み」は驚くほど変わりやすい人が幸せを感じるかどうかは所得の額によって決まるのではなく、目標を達成できるかどうかで決まる私たちの頭の中にある脳の記憶領域には、限りがある・・・。中略そこで脳は、データを圧縮するコツを生み出した。それが「ストーリー」をつくることである。私たちの人生は、私たちが思うよりずっと、偶然に左右されている誰かがあなたを「間違って」評価しても驚いてはいけない。あなただって、自分を正しく評価できていないのだ。続きは明日!それでは・・・・。Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法 [ ロルフ・ドベリ ]
Oct 19, 2019
コメント(0)
「一人の呼ぶには大きすぎ、二人と呼ぶには人口の辻褄が合わない」これは、古舘伊知郎氏が、新日本プロレスの実況をしていた頃、アンドレ・ザ・ジャイアント を評した発したフレーズです。-----------------------------------------------------------タイトルや構成は、言葉を巧みに操る古舘伊知郎さんの“ノウハウ集”のような感じです。結論的にいうと、よほど言葉回しに自信があるかたには、“使える”本ですが、話術にコンプレックスがあるひとには、まったく役に立たないかと・・・。仮に、真に受けてこの本に書いてあることを実践した日にゃ~、もう“大やけど”ですよ、きっと(笑)。それぐらい、“古舘節”炸裂です。じゃ、買う価値がないか言うと、さにあらず、とにかく面白い。書籍という媒体で、これだけおもしいものに出会ったのは、これが初めてかもしれません。満員電車の中で読んでいても、思わず口角が上がってしまうぐらい・・・。もともと“古舘伊知郎”が嫌いってかたには、おススメしませんが、それ以外の方は楽しめるのではないのでしょうか。それでは・・・・。言葉は凝縮するほど、強くなる / 古舘伊知郎 【本】
Sep 29, 2019
コメント(0)
普段よく耳にする“カタカナ語”。なんとなく文脈で意味は分かった気でいるものの、自信をもって人に説明できない言葉ってありますよね?この本は、そんな悩みをサクッと解決。“超約”とあるだけに、日本語一言でスバッと意訳。見開きページに詳しい説明と使い方、という構成。非常にわかりやすいです。ニュアンスでとらえているより、きっちり言語化(しかも端的に)して理解しているほうが、アタマの中がすっきりしますしね。これは使えます。内容はエスプリ・・・お!気が利いてるねコンフィデンシャル・・・二人のナ・イ・ショ!リテラシー・・・使いこなす力てな感じで、ほぼ見聞きした覚えのあるものが約260語。ぼけ~と流してるだけでも楽しめます(笑)。それでは・・・・。超訳「カタカナ語」事典 すっきりわかる! (PHP文庫) [ 造事務所 ]
Sep 21, 2019
コメント(0)
日本では宗派に属さない僧侶・草薙龍瞬さんの本は、受験関係の1冊を除いてすべて目を通しています。さすがに、飽きてきました(笑)。ただ、そうは言っても、ためになる記述は多いので、いつものように備忘録。反応を減らす方法が、ラベリングです。「これは貧欲」「これは怒り」「これは妄想」とはっきり自覚できれば、その反応は消えるプロセスに入ります。というのも「反応する」のと「理解する」ことは、意識の使い方としては、正反対です。だから、意識を「言葉で理解する」ことに使えば、「反応」に従っていた意識の量は減り、悩みも解消されていくという原理です。洗い流すべきは、目的につながらない、無意味な妄想です。中略こうした妄想をやめられないのは、ひとつは簡単だからです。ほとんどエネルギーが要らない。際限もない。ひとりで、どこにいても、寝ている間さえも、妄想することは可能です。求めすぎる心に歯止めをかけよう。出ないと、心は渇き続ける。満たされなさが、いつまでも続く。妄想を見なければ、欲しがることもない・・・中略「どうせ手に入れても、妄想が満足するだけで、現実はさほど変わらない」「過去」も「誰か」も、アタマに残っている妄想です心に残るわだかまりの一切は、結局は、妄想なのです。妄想に執着している(同じ精神状態が続いている)ということ。人は、他人について「わかったようなこと」を語るのが、大好きです。しかも欲望や悪意に基づいて妄想したがるので、つい人をネガティブに語りがちです。「これは有益か、後に残るか」と、つねに自問する後悔=怒り+妄想「それは過去です。今となっては妄想です。もはや存在しません」未来は、妄想ではなく方向性。あくまで作業の積み重ねで、たどり着くもの「何ができるか、何をすればよいか」と、方法本位、作業本位で考える人は、執着したがる生き物です。特に承認欲ー自分が価値ある存在だと認められたい・認めさせたいという願いーに、多くの人がしがみついています。しかし、その願いの多くは「なくても生きていける」ものです。中略こうした、“本来なくてもよかった願い”に執着したころから、人は“勘違い”を抱え始めます。自分を肯定できなくなるのです。心の渇き・心の重荷は、「なくていいもの」を「なくてはならない」と勘違いしたことに始まっていますブッダの理解に基づけば、“心は、無駄な思いに執着し続ける反応の集合体”にすぎません。心の正体は、ただの反応であって、実態はないのです。理解を求めるのは、心の性質です。ところが人は、自分の判断ー自分はこう思うーで一杯です。心は判断されることを求めていない。理解されることを望んでいる。“人生には苦しみが伴う”という事実を、相手に、すべての人々に、そして、あらゆる生命に向ける業とは、同じ反応を繰り返すようにと、心の奥から働きかけてくる力です。中略これは、無自覚のうちに繰り返している“反応パターン”のようなものです。「心のクセ」と呼ぶことも可能です。見えないからこそ、繰り返すーそれが業の特徴です心のクセが抜けるほど、幸せなことはありません業の遺伝1 学習して、そっくり同じ心のクセを背負う2 反発して、怒りの業をこちらが育てていくこの世界を突き動かしているのは、人間の心に潜む“業”である人が抱える苦悩の原因1反応ー外の世界に触れて、心が動くこと。いわゆる「心の漏れ」。2執着ー一度生まれた反応が結生して、心の状態として持続すること3業ー同じ反応を繰り返すように、心の底から促してくる力人生において、何が本当に価値があることかーそこに答えが出せれば、多くの迷いは解消できます「やりたいことが見えない」「自分が何に向いているか、わからない」と悩む人がいますね。これは“欲求”に基づいて考えているからです。中略正しい思考に基づくなら、「自分」や「欲求」には囚われません。大事なことは、役割を果たすこと、人の役に立つことなのです。苦しいときは「思考が間違っている」と考えるそれでは・・・・。■「反応しない練習」~其の壱■「反応しない練習」~其の弐■「『雑念』がスーッと消える本」■「これも修行のうち。」■「自分を許せば、ラクになる。」こころを洗う技術 思考がクリアになれば人生は思いのまま [ 草薙 龍瞬 ]
Aug 18, 2019
コメント(0)
ビジネス心理研究家の神岡真司さんの著作。「にがてが消える心理学」とありますが、内容は幅広く人間心理の特性を扱っています。名著「影響力の武器」の簡素化版って感じでしょうか。とは言え、学ぶところも多かったのでいつものように備忘録です。「落ち込みやすい人」の特徴として、プライドが高く、自分に厳しい点が挙げられます周りの目を気にする原因として「依存心の強さ」と「完璧主義」が挙げられます「他人がどう思おうと自分の評価基準はこれ」という物差しを持つことができれば、他人の目は気にならなくなります損失回避性損失回避性とは損失を利益より高く評価する人間心理のことで、これが大きい人ほど被害者意識が強い傾向がある中略プライドが高い人や時間・精神的に余裕のない人ほど、この感情をいだきやすい。自己肯定感の低い人は、何かと「他人と自分を比較」していまいます。自分を認めることができないため、つねに欠乏感があり、それを穴埋めするべく他人との比較を行ってしまうのですみんなから好かれようと思わない、どう思われようと構わないと考えてください。実際すべての人に好かれることは不可能です。どんな人気者でも敵はいるものです。産業心理学の専門家、ピアーズ・スティール氏によれば、世界の人口の95%が「ギリギリまで仕事を先延ばしする」、つまり「自分で決めたことを守らない」傾向があるというのです。行為者ー観察者バイアス人間は他人の行動を評価するとき、その人の状況ではなく「能力・性格」で判断する傾向があります。一方、自分自身の行動を振り返るときは、その原因を「他人」「状況」「運」といったものに責任転嫁しがちです。つまり他人には厳しくて自分には甘い、判断の仕方が公平ではないということです。やる気がでない理由はいくつもありますが、代表的なものが「やることが漠然としている」「時間的、心理的な余裕があり過ぎる」「求めている結果がなかなかでない」ですそれでは・・・・。にがてが消える心理学 [ 神岡真司 ]
Aug 3, 2019
コメント(0)
またまたスマナサーラ長老の本です。タイトル通りブッダの教えがカレンダーのように、1日に1テーマで書いてあります。簡潔でありながら、ハッとさせられる言葉のオンパレード。テーラワーダ仏教に触れると、「大乗仏教ってどうなん?」という感じになります。本屋さんたくさん並んでいる仏教のお坊さんの書籍。そのほとんどが大乗仏教系なので、それを除外すると選ぶのが楽かもです(笑)。ほんでもって備忘録。さまざまな苦しみの中から、自分にとって有意義な苦しみをを選びましょう人生を「障害を乗り越えるゲーム」ととらえましょう苦のもとは、たったひとことで言えば、「嫌だ」と思うことです幸福の追求だと思ってやっていることは、Aという苦しみに耐えられなくなって、Bという苦しみへ「引っ越し」することなのですいままであった苦しみがさっと消える瞬間に「気分がいい」と感じますそれなりに不幸でないと、喜びはないのです「自我」がまわりの人々に、「妻」「子供」「部下」と、いろいろな役割を割りあてて、「そのとおり演じなさい」と求めるのです。相手が自分の期待したパートを演じないと、怒ったりするのです。自分が監督で、世界は自分の思ったとおり動いてほしいと思うのです。「捨てるのはもったいない。申し訳ない」という気持ちもわかりますが、「解放されたぞ」という気分で、すっきり捨てましょう必要以上にものがたくさんあるのは、多くを依存していて、人格ができていないのです。高価なものを置きたがるのは、依存が強くて気が弱いのです。「得る道」は、依存を増幅する道です。不自由な道です。「捨てる道」は、自由を獲得する道です。生命は他からの支えがないと、成り立ちません。生きるとは、あらゆるものに支えられていることです。それは「布施されている」ということなのです。だから多量の布施を受けて生きている私たちは、「他の役に立つ」という布施を行わなければならないのです。結果はもはや変えられません。しかし、原因は変えることができます。原因が変われば、結果は変わります。人はとにかく不完全なものですすべてのものは不完全。何ひとつ完全なものはない。それが真理です。「いかに完全に近づくか」ということが、生きる道です。その道は限りがなく一生続くのです。哲学的なことは生き方とは無関係「宇宙の心理とは何か」「仏とは何か」などと、えんえんと論じても、意味がありません。そのような議論は、生き方とはまったく関係のないことであり、それによって心が清らかになるわけではありません。自信がないと、神の力とか、宇宙の力というようなものに頼ろうとします世の中にあるのは、神の力ではなく、「変化する」という法則です私たちは、いつでも自分を評価して生きています。中略悪いことをすれば、自分の良心が、自分に高得点を入れることはありません。「いま・ここ」の自分を観察することで、妄想は止まります。中略でも、油断しないでください。心は「いま・ここ」から脱線したがるのです。心は破滅的な妄想が好きなのです。そんな心のからくりに負けないように。私たちは妄想に時間を費やして、「いまできること」をきちんとやっていないのです。そうなると、やがて自己嫌悪に陥ってしまいます。自己否定から、未来への希望をふくらませます。すると、ますます「いまできること」をやらなくなってしまいます。「私」という実感があらわれるたび、人はわがままになって、かたくなになっていくのです。ほんとうは、「私」は、流れる川のようなもので、生きるという「流れ」に過ぎないのです。「私」という実感は、流れる川を止まっていると認識するような、錯覚です。無駄な知識は不要なだけでなく、かえっていのちとりにもなります。あまり余計なことを考えすぎて妄想が膨らんでしまいます。そのため、いまやるべきことがおろそかになって、いつも不安と焦りで追い立てられているような生き方になってしまうのです。生命は、目的なく走り続けています。中略不安と苦しみのため、「何かをしなければいけない」と、焦っていろいろなことをやっているのです。これが、生命というものの本質です。この不安と苦しみの消えた状態こそ「悟り」なのです。「世の中は問題ばかりだ・・・」と言ってっ困った顔をする人がいます。しかし、この世の中で問題にならないものが、何ひとつとしてあるでしょうか。 心はいつも楽なことを選びます。心は慣れているもの、クセになっているもの、簡単に行えるものを、先に選ぶのです怠け心を絶った瞬間から、人生はとれも楽しくなります未来に願いをもつよりも、「いまの自分には何ができるか」を考えたほうがいい。「今の自分を、どう向上させていくか」が大切ですいま何をやっているかによって、次の結果が出ます。つねに「いま」、いいことをやっておけば、次はいい結果がでるのです。人は妄想するのが楽しみなので、シンプルな人生は嫌なのです。幻想の世界に閉じ込められると、「いまここの人生」は失敗してしまいます。人は、いいことなら「いつか」やるつもりでいます。「そのうち」「あとで」と、先延ばしします。悪いことなら、いますぐやれます。「いまだけのことだから」とやってしまいます。人の寿命は秒数で計算できるのです。そうとらえると、人生とは一秒一秒、回数券が減っていくだけなのです。会社選びは、「自分が発展できるかどうか」というところで決めるのがいいのです日々、自分を育てる人が変わらないと何も変わらない文明が進歩し、生活環境は便利で快適になりました。さまざまなトラブルに対処するために、法律を定めたり、システムをつくったりしますが、本質は何も変わっていません。それは結局、「人」が変わっていないからでしょう。どんなことがあっても、その都度、この経験から何を学べるのかと、人格向上に努めるのです仏教では、人格を育てることを目的としているのです。行為を行うにあたって、儲かるとか、有名になるとか、有利になるということではなく、「人格が向上するかどうか」を基準にして生きることが大切です。宇宙のはてや起源、大きさなどは、学んでも役に立たないし、やりきれません。これらのものは、学ばないほうがいいのです。それよりも、「どうすればよい人間になるか」と学んだほうがいいのです。感情というのは、無知によって生起したものだから、感情を客観的に確認するだけで消滅してしまうのですそれでは・・・・。ブッダの教え一日一話 今を生きる366の智慧 (PHPハンドブック) [ アルボムッレ・スマナサーラ ]
Jul 20, 2019
コメント(0)
タレント本と侮ることなかれ!ズシンとくるとくる言葉がてんこ盛りです。本書の内容からすると、どうやら樹木さん、仏教に詳しいようで、仏教用語もところどころにありました。古典から選び抜かれた名言には辟易だとお感じのかたへ。この本はいいお口直しなるかと思います。ほんでもって備忘録。とるに足りないように思える人生も、おもしろがってみると、そこに幸せが見つけられるような気がするんです「もっと、もっと」という気持ちをなくすのです。「こんなはずではなかった」「もっとこうなるべきだ」という思いを一切なくす。自分を俯瞰して「今、こうしていられるのは大変ありがたいことだ」と思うと、余分な要求がなくなり、すーっと楽になります。私のことを怖いという人もいるみたいだけど、それは私に欲というものがないからでしょう。欲や執着があると、それが弱みとなって、人がつけこみやすくなる。そうじゃない人間だから怖いと思われてしまうのね。本物だからって世の中に広まるわけじゃないのよ。偽物の広まりやすいのよ。偽っていう字は人の為って書く・・・どうぞ、物事を面白く受け取って愉快に生きて樹木希林120の遺言 死ぬときぐらい好きにさせてよ [ 樹木希林 ]病気のおかげで、いろんな気づきもありましたね。だって気づきをしないと、もったいないじゃない?せっかく大変な思いをするのに、それを「こんなふうになってしまって」と愚痴にしていたら、自分にとって損ですから。私にとって家族への愛情は、“注がなきゃいけないな”っていう義務感とか倫理観からきているものだと思います仲良くというよりは無関心でいることですね。家族に対しては、だいたいすべて、孫に至るまで無関心。中略すべての期待というのは、自分側から見た「こうであってほしい」でしょ?向こう側から見たらものっていうのはまた違うでしょう。中略期待をしなければ大丈夫ですよー。世の中の人は、好きでなくても、見過ぎ世過ぎでいろんなことをやらなきゃなんなくて生きているのに、自分の好きなことをやって生きていられるということは、大変な感謝のことであり、なおかつ、それを求めたらば「好きなことやって食えるようになりたい」というのは、おこがましいことですよ。覚悟っていうのをすると気楽ですよ樹木さんの本、もう一冊ぐらい読んでもいいかな~と思いました。それでは・・・・。
Jun 30, 2019
コメント(0)
いや~この本は素晴らしいですね。長い間、思っていた謎が氷解しました。「朝食はたくさん食べても大丈夫」とか「プロテインは太らない」とか「人工甘味料はカロリーが低いので太らない」とか「食事はできるだけ小分けにしたほうが太らない」とか「肉は血糖値を上げないので太らない」とか・・・。どうも、自分の経験と照らし合わせると合点がいかないような・・・。疑問が浮かぶたびに、努力が足りないだけなのだと無理に納得したりして(笑)。私は筋トレをするので(お遊び程度ですが)、「空腹時間が長いと筋肉が分解される」「たんぱく質はストックできないので、小分けに飲むのが筋肉の材料になる」「プロテインは血糖値を上げないので太らない」etc・・・いろんな書籍やプロと言われる方の意見を信じていました。ただ、どうもイマイチシャープになれない。結構、カロリー制限しているのに。それどころか、微増傾向・・・。-----------------------------------------------------------ほんでもって内容はいうと、体重のカギを握るのはインスリンの分泌量なのだと。カロリーは摂りすぎると肥える要素になるものの、あくまで一要素。減らせば減らすほどそれでまかなえるカラダになるようで、基礎代謝も半分ぐらいに減るのだとか。-----------------------------------------------------------最近はやりの糖質制限。インスリンが出過ぎないように、糖質を抑えるので太らないという理屈ですが、これも半分正解。というのも、インスリン分泌量に糖質が与える影響は24%。他の要素が70%以上を占めるらしいです。遺伝的要素やインスリン抵抗性などが重要なんですって。-----------------------------------------------------------普段のインスリン分泌量によって、体重の規定値が決定。ホメオスタシスによって必ず基準の体重に戻るようです。それでもって、その人にとっての基準体重を下げるには、普段のインスリン分泌量を低く抑えることが大事。そのためにはインスリン抵抗性も抑える必要が・・・。-----------------------------------------------------------モノを食べると少なからずインスリンが分泌。インスリンが分泌されない状態こそ、脂肪燃焼のタイミング。なので空腹時間がカギのようです。いわゆる“プチ断食”です。-----------------------------------------------------------空腹で筋肉を分解してしまうなら、飢餓と戦ってきた人類はとっくに絶滅していただろうと(筋力が衰えたらますます狩りなどの成功率が下がるため)。飢餓のために脂肪があるのに、筋肉をエネルギーに変えるという理屈は、暖をとるために、薪があるのにソファから燃やすようなものだと・・・。いやはや、言われてみるとその通り。このようなこがすべて、実験データをベースに語られています。エビデンスってやつですね。帯に書いてある通り「肥満に関する本は、この1冊でいい」と思います本当に(笑)。学べました。おススメです。それでは・・・・。トロント最高の医師が教える世界最新の太らないカラダ [ ジェイソン・ファン ]
Jun 23, 2019
コメント(0)
タイトルからすると経済とかお金を連想させますが、もちろん上座部仏教スマナサーラ長老の本ですので、そんな訳はありません。一言でいうと“生き方の心構え”が主題ですかね~。奇をてらった発言はなく、当たり前のことをきっちりと、そしてわかりやすく説明してくれています。いつもながら長老の本を読むと“背筋が伸びる”感じが・・・、少しの間ですが(笑)。現在、書店をにぎわす「なんでも簡単にできます」的な自己啓発系の書籍(読んでその気になれるので気持ちいいのですが・・・)。そんな本に飽きたかたにおススメします。ほんでもって備忘録。何事も「生きていれば・・・」の話です人の心から余裕を奪い、人を怠けさせる。それが経済の発展、科学の進歩がもららすものの真の正体です。自分が生まれた環境、置かれた状況は「挑戦」の場だと考えることです「よし、この機会にたくさん学んでやるぞ」いくらものを手に入れても、そのそばから別のものが欲しくなる。この「もっと欲しい」は、永遠に続きます。ものにこだわっていたら、いつまでたっても満たされるということがないのです。幸福は相対的なものではなく、絶対的なもの将来に何かを期待したり、目標にしたりして生きても、意味はないのです。その日、その日を充実して生きる。その日起きる課題や、問題としっかり向きあって一つひとつ丁寧に解決していく。それが充実して生きるというこです。なければないで工夫が生まれます。頭を使うようになるのです。「一歩前に踏み出す」ことが大切なのです。すると、「今度は何に挑戦してやろうか」という気概が生まれてきます。「していただく」という感覚を持つと、些細なことでも、わずかなものでも、ありがたいと思えるようになります「いただくもの」より「与えるもの」が多いということは、そのまま「徳」を積んでいることになる・・・中略「徳」を積んでいくことは、自分が成長することですし、命に力を蓄えていくことでもあるのです。どのような状況においてお、生命力が私たちの安心、安全の礎なのです喜びを与えられるひとは、周囲を明るくする人信頼が持てない相手と一緒にいるのは、どう考えても損ですいったん信用を築いたからといって、そこに胡座をかいていたら、いつ失われるともしれない。それが信用の本質です。「原始脳」は、なんでも意のままになるべきだという感情を持っています。大脳は現実に基づいて判断するので、すべて意のままにはならないのだと知っています。心の中で、いつも原始脳と大脳の葛藤が起きています。これは精神的なストレスなのです。犯罪原始脳には、「悪いこと」という判断はないのです怠けたいという気持ちも、原始脳の感情です。よく考えてみましょう。仕事を怠けたい、サボりたい、という気持ちはありますが、給料だけたっぷりもらいたいでしょう。勉強を怠けたいが、試験には合格したいでしょう。食って寝るだけの人生を送りたいのですが、健康でスマートな身体を維持していきたいでしょう。中略原始脳の感情は、制御するべきです。努力して破壊するべきです。怠けることによって原始脳は刺激され、正常な脳を侵していきます。中略人は怠けて成功するわけがないのです。苦労して頑張ってはじめて成功がある。原始脳は、この「当たり前のこと」がわからないのです。一つのことを続けていくことができる人は、強い人です。中略瞬発力もときには大切ですが、人生はマラソンのようにロングランですから、やはり「続ける力」にはかないません。足ることを知らないと、いくらお金があっても、いい暮らしをしていても、「もっと欲しい、もっと欲しい」という心がつねに急き立てられます。どこまでいっても満たされることのない心は、貧しいとしかいいようがないですね。人の脳は「今のままでいい。幸福だ」と思うことが怖い、と感じるのです。これは脳の「ネガティブバイアス」というものです。まず、自分に危険がないかをチェックする。それが獣の脳のプログラムです。中略人もこの獣の脳に支配されていると、まず、危険を感じてしまいますから、現状を素直に受け入れることができないのです。「どこか、危ないことがありやしないか?」という思いにとらわれていたら、「今がありがたい」と感じることはできません。今回も学べました。それでは・・・・。仕事とは呼吸のようなもの ◆ 「一生、仕事で迷わないためのブッダの教え」ブッダが教える損する人生、得する人生 (知的生きかた文庫 あ36-2 LIFE)[本/雑誌] (文庫) / アルボムッレ・スマナサーラ/著
Jun 1, 2019
コメント(0)
アルボムッレ・スマナサーラ長老の本は、たくさん読んできましたが、これが一番グサッときたかもしれません。ブッダの教えというより、仏教の考え方で、私たちの生活の悩みに答えてくれていると言った内容です。非常に実践的。特に、仕事の意味ややりがいで悩むのは、ナンセンスなんだと。仕事とは、食事や睡眠や呼吸と同じで、やらないと生きていけないのだ。当たり前なんだ・・・というくだりには「はっ」とさせられました。どんな生き物も、生きていくのはたいへんなのだとも・・・。う~ん、惰眠から目が覚めました。すこしだけ(笑)。ほんでもって読み返したいところがてんこ盛りなので、いつもより多めの備忘録。一番大事なのは、問題の解決法を見つけることより、目線の持ち方を変えてみることなのですそもそも人生とはチャレンジの連続失敗しないよう最大限努力はするが、失敗したら、笑って済ませてしまう元来、仕事とは呼吸のようなもので、やらなければ生きていけない。中略「何のために働くのか?」を改めて考えてみるなんて、ナンセンス。お金を盗まれたとき、「大金でなくてよかった」「これからはお金をもっと大事に使おう」と考えることだってできます。事実は事実として変わりませんが、それをどうとらえ、反応するかは自分で選ぶことができるということを、けっして忘れないでくださいね。ぜひとも「楽しいほうに目を向ける」癖をつけてください。事実があなたを苦しめるのではありません。その事実をネガティブにしかとらえられない精神状態が、あなたを苦しめているのですよ。「落ち込み」などというものは、あくびをするようなもの。日常の、ちょっとした瞬間に、ちょくちょく出てくるものなのです。大切なのは気分の入れ替え運動をするのでも、休憩するのでも、音楽を聴くのでも構いません。自分の精神状態に気づき、意識的にコントロールすることが大事です。中略いつもはやらないことをちょっとやるだけで、気分はけっこうかわるものです。仕事とは、「人のために何かをすること」です社会が「マスター(主人)」で、すべての人は、その下で働く「使用人」自分の都合や希望とは関係なしに、社会から与えられた役割をこなす。これが仕事の原点です。みんなが嫌がっている仕事を自分がやれば、周囲は喜んでくれる。みんなに感謝され、必要とされる。それこそ仕事の醍醐味です。結局、「仕事に楽しみが見つけられない」という人は、「自分はもっとこんな仕事がやりたい」「こんな能力があるはず」と勝手に思い込んで、わがままをいっているだけなのです。「たかが仕事」と気づくだけで、驚くほど人生が楽になる「会社でこんな嫌なことがあった」「こんなにも大変だ」「こんな苦しいことを、なぜ自分がやらなければいけないんだ」と苦しみばかり考えてしまう。人間にはそういう癖がついているのです。つらく、苦しい状況に耐えるために心を鍛えるのではなく、その状況で楽しみを見つけられるように、健全な精神を鍛える。それが大事なのです。環境は自分の外にあるものなので、管理することも、操作することもできません。しかし、自分の心は管理できます。そのことを忘れずに、いつでも心を健康にして、どんな状況からでも楽しみを見つけられる人になってください。「自分の話など、相手は聞きたくない」が基本コミュニケーションの極意「どうしたら相手が喜ぶか」「何を聞きたがっているか」を考え、工夫することです。コミュニケーションとは「相手に喜びを与えること」だからです。中略「自分の意見は自由にいっていい」というのは傲慢で、独善的な考えです。人の話を聞くとき自分に役に立つものだけを聞いて、他は無視する仕事目的の前では個人の価値観も、性格も、関係ありません私たちは誰しも環境を変えることはできません。つまり、自分自身を変えることで、環境に適応するしかないのです。平穏な日常を暮らしていると、「私たちは協力しなければ生きていかない」ということをすぐに忘れてしまい、またしても競争の世の中に戻ってしまいます本来、時間とは命そのもの。そして、どんな時間も一回しかない本来的には、「代り映えのしない一日」など、存在しないのです。ただ私たちは、その変化を体感できていないだけ。体感できるほどの変化は、その積み重ねからしか生まれないものだからです。すぐに消え去っていく時間。その積み重ねの中で、自分がどう変わり、成長していくかを意識する。私たちは身の程を知らなければいけません。自分自身が管理できるのは、せいぜい自分の心ぐらいしかありません。それ以外のものはすべて、あなたの思いや期待とは関係なく、勝手気ままに動いていきます。自信の源になるのはズバリ経験です。中略自信とは能力によって生まれるのではなく、経験によって熟成されるもの。リーダーは「相手に自信をつけさせる」のが仕事教える側は「相手が理解できるように教える」義務を背負い、教わる側は「無条件に受け入れ、ただひたすら学ぶ」べき立場であることを認識する余程の修行を積んだ人格者でもない限り、「怒らずに叱る」なんて、できるわけがないのですあなたがやりたいことを(あるいは、やりたいように)するのではなく、「人や会社がやって欲しいと思うこと」をやる。これが仕事です。結局私たちは環境に適応することで、生きていくしかありません。環境を把握し、受け入れて、順応していくしかないのです。その際にもっとも大事なのが、「いちいち心を揺さぶられないこと」。何があっても何がなくても、予定通りに進んでも進まなくても、「まあいいや、それはそれでよろしい」と開き直って、淡々と、冷静な気持ちでいることが肝心。周囲の環境は変えられなくても、自分でできることは必ずありますずっと働き続けなければ、どんな生き物も生きていけません。犬も、猫も、ネズミも、人間も、忙しく働き続けることによって、かろうじて生きているのです。まさに生きるというのは、死なないために必死で支え続けることです。死なないように必死で動き続けることが、すなわち生きるということなのです瞑想には、頭の中にある自分のプログラムをリセットする効果があります「学ぶのをやめること」は「生きるのをやめること」動物たちは(もちろん人間も)、本能だけで生きているわけではありません。たとえば、動物園にいる動物の中には、子どもを産んでも育児放棄をしたり、自分で食べ物を獲らなかったり、巣をつくらなかったりするものがいます。あきらかに本能とはかけ離れた行動です。実は、彼らが失ってしまったのは、本能というより「学ぼうという意欲」「学ばなければ生きていけない」という切迫感です。学びがない状態では、そこまで堕落してしまうのです。人間も同じです。学びを忘れてしまったら、その命はどんどん堕落してしまいます。その環境が正しいとか、間違っているとか、そんなことは関係のない話、自然の環境が変化すれば、それに適応したものだけが生き残るのは当たり前の話それでは・・・・。■「ブッダの瞑想と脳科学」■「結局は自分のことを何もしらない」■「心を整える8つの脳開発プログラム」
May 22, 2019
コメント(0)
もはや説明不要だと思われますが、著者はテーラワーダ仏教の長老アルボムッレ・スマナサーラ さん。原始脳に振り回されず、瞑想によって大脳を鍛え、理にかなった生き方を手に入れましょうって内容です。私には、以前紹介した「心を整える8つの脳開発プログラム」のほうがわかりやすかったです。生きるとは、命、生命とは「知る機能がある」という意味です脳細胞は、自分を生かしてくれる他の細胞組織のために、マネージャーの役を担っているのです。だからといってマネージャーは親分ではありません。命は儚いものです。では、その事実を原始脳に教えられますか?不可能です。中略そこで、大脳はうまいことやろうとして、いろいろな幻想をつくり、妄想するのです。たとえば、「死んでも魂は死にません。神様が迎えに来て永遠の命を与えてくれる」などなどの妄想概念を使って、愚かな原始脳に落ちついてもらおうとします。命が永遠であるならば、存在欲は不必要です。命は永遠なりという言葉は、「命は脆い」という現実に対する不満をごまかすための慰め、自己暗示なのです。悪条件に遭遇しないと、進化が起こらないのです。なのに、人は誰も悪条件を期待しません。いつでも良い条件を欲しがります。もし、不運にも良い条件ばかり遭遇したら、進化ではなく退化してしまうのです。進化するために悪条件が欠かせないというのは、面白いポイントです。実際のところ、世の中の人間の大半は「創造論」を信じているのです。ただ信じているだけで、証拠はありません。しかし、「創造主を信じることで永遠の命を確保できる」と信じ込んだほうが大脳は落ち着くのです。それは真理に背く麻薬作用です。大脳の普通の働き方は、開発の方向に進みません。反対に、退化して破壊する方向に進んでいるのです。大脳に集中力を経験させたいならば、呼吸など何か一つの行動にあえて意図的に集中してみることです。すべての生命は、眼耳鼻舌身意に入る情報を自分の都合に合わせて瞬時に捏造します。中略捏造した理解のことを、概念というのです。新たな神経回路を丁寧につくる作業が瞑想実践です私たちが何かやろうと思ったら、社会はそれを攻撃するのです。これは初めからわかっていることです。学生さんたちが、就職のために面接に行くと、他の学生さんたちも応募しているので競争になることはわかっています。これは悩みにはなりません。自分の敵とは、結局、自分自身なのです心は放っておくと堕落するそれでは・・・・。ブッダの瞑想と脳科学 心を一気に進化させる仏教の脳開発プログラム (サンガ新書) [ アルボムッレ・スマナサーラ ]
May 4, 2019
コメント(0)
使える心理本を何冊も出しているメンタリストDaiGo君の著作。今まで出した本の集大成って感じです。彼の本を何冊か読んだことがあるかたには復習になるでしょうし、読んだことがないかたにも入り口としてピッタリかと。この手の内容で、翻訳が出版されているものはすべて目を通しておられるなら、もちろん物足りないでしょうが、要点を“サクッ”と学ぶには十分な内容。YouTubeで話す感じに好感をもてないかたも(私もそうです)、本はわかりやすくてよいので、おススメです(笑)。頭がモヤモヤして、何から手を付けていいかわからないときは、まず、気になっていることを紙に書き出してください。中略自分の気になることをすべて書き出して、頭がクリアになったという感覚を得たことで、迷いがなくなり、自然と自信がわいてきます。人間は自分と真逆の人を嫌うというより、「同じタイプなのに徹底していない人を嫌う」「率直な意見が欲しい」基本的に上司というものは意見でなく協力を求めています人の行動を促すためには、選択肢を絞ってあげるといい「失敗することより、平凡になることを恐れましょう!」ボブ・マーリールールさえ守っていれば良いということになると、人は物事を考えなくなるのです。本来そのルールが何のためにあるのかを考えるのも重要です。軍隊の隊長たちに自分の部下を評価してもらいました。評価をしてもらった後で、隊長たちにどのように評価したかを聞いたところ、皆、客観的、総合的に能力を評価した答えました。ところが、実際には、際立った特徴を持っている人とか、パッと見てわかりやすい見た目の人たちが高く評価されていおり、総合的な評価は下されていませんでした。これがハロー効果です。お客さんは、自分の言ったことに同意してくれたセールスマンに対して心理的抵抗が低下します知性とは知識量より話し方によるところが大きいのです。どんな食材でも、料理の技術がなければおいしい料理を作れないのと同じで、人に知的に見せたり、人を説得するためには「知識の料理人」になる必要があります。専門用語で注意を引いて、それだけにとどまらず、わかりやすい言葉や具体例を使って言い換えるというステップを踏むことがとても大事人間の自己をコントロールする力や集中力は、朝とても高くなります。細かくいうと朝食を食べた30分後がぐらいが最高です。「売ってもいいもの」は不要なものどのような本でも、「得られる有益な情報は全体のわずか1割前後」中略読書とは「文字を追う作業」ではなく、「自分にとって必要な1割」を迅速に見つけるための作業モラル・ライセンシング人間は正しいことをすればするほど、その裏側で誘惑に負けやすくなり、自分にあまくなるのです失敗許容力「The power of yet」(今できないことは「まだ」できないだけ、挑戦をし続ければできる)人間は得たときの喜びよりも失った時の喪失感のほうが大きい心をコントロールしたいなら、呼吸をコントロールしよう「4-7-8呼吸法」ヨガの呼吸法で自己コントロール能力がアップします。4秒鼻から吸い、7秒呼吸を止め、8秒口から吐く呼吸法です。映像の内容よりBGMによって感情は作られているのです。この現象をうまく活用できれば、音楽によって自分の感情や相手の感情をコントロールすることができます。大事なのは、ストレスから目を背けるのではなく、ストレスが自分にメリットを与えてくれるという考え方なのです歳をとることで経験を積んで、可能性が広がっているというふうに加齢をポジティブに考えると、寿命が平均7.6年も伸びるのです人間には必ず表の自分と裏の自分の二面性があり、表に見せていない裏の自分を本当の自分だと思うものですフォアラー効果「断定的に言うこと」「ポジティブな要素を含めること」「自分だけに向けられた言葉だと感じさせること」人生が変わるメンタルハック大全 [ メンタリストDaiGo ]脳は、学習するときは前頭葉を使いますが、習慣化し、身につけてくると小脳がこれを担うようになります。すると前頭葉の容量が空いて、同時に2つのことができるようになっていきますこれからの時代は根拠があるものがどんどんなくなっていきます。中略根拠のない不安をもって迷っている間に、根拠のない自信をもっている人たちはどんどん挑戦していきます。中略そもそも「根拠のある圧倒的自信」というのも、最初は「根拠のない自信」から始まります。行動を起こして、たくさんのことに挑戦して、その中の何かひとつのことが成功したときに根拠のある自信になるわけです。いつもながら実践的で役に立つ本でした。それでは・・・・。
Mar 31, 2019
コメント(0)
前回紹介した「『やる気が出ない』が一瞬で消える方法」と同じ大嶋信頼さんの著作。“自己肯定感”の低さに苦しんだという自らの経験も踏まえながら、今回も“嫉妬”や“万能感”という切り口で分析、解決法を提示してくれています。分析はかなり鋭く、説得力があります。が、解決法は少し微妙な感じがしないでもありません(笑)。言葉のつぶやき(呪文的な)を使うので、少しスピリチュアルな感じですかね~。「自己肯定感」が低いあなたが、すぐ変わる方法 [ 大嶋 信頼 ]一番腑に落ちたのは、対人の気の使い方。「うまくやりたい」あるいは「嫌われたくない」という意識から、下手にでると、相手は自分のほうが上だと認識する(無意識に)ので、ますますやっかい人物になってしまうと・・・。冷静に見て、自分の順列通り振舞う(動物的ではありますが)ほうが収まりがよく、人間関係もうまく機能するというようなくだりがあります。これは、今までの人生経験に照らし合わせても納得がいきます。波を立てたくないときなど、ついつい必要以上に相手に気を使ってしまうのですが、そういう時に限って事態は悪化しますもんね~。言葉は悪いですが「何やコイツ」って感じで開き直ったほうが、逆に相手がすり寄ってきて問題解決、てなことが多かったような・・・。態度や言葉という意味ではなく、認識、心構えの話ですが、そういうのって伝わりますよね~?なかなか“考え方・感じ方”を変えることなんてできませんが、“気を使い過ぎるのは解決策にならず”というのを意識しているだけで、少しはものごとがいいほうに転がるかもしれません・・・。それでは・・・・。
Mar 7, 2019
コメント(0)
心理カウンセラー大嶋信頼さんの比較的新しい著作です。最近の本の中で、大嶋さんが好んで取り上げている“嫉妬”という感情が、“やる気”にも影響を与えているのだという内容です。“万能感”という切り口でも説明がなされています。これもなかなか面白い分析でした。大嶋さんの本は、エビデンスよりは仮説メインなので、合わない人も多いと思います。スピリチュアルに片足ツッコんでいると解釈されてもおかしくないような説明ですし(笑)。ただ、ただですね~「そう考えたら、辻褄が合うな~」ていうことが多いんですよ。なので、「理論的にどうかな~」というところもあるのですが、ついつい読んじゃうんですよね~。今回の本もそんな感じです。それでは・・・・。「やる気が出ない」が一瞬で消える方法 (幻冬舎新書) [ 大嶋信頼 ]
Feb 27, 2019
コメント(0)
著者は臨済宗妙心寺派の“河野太通”老師。「親子でする・・・」とありますが、何も子供に特化したやりかたが書かれているわけではありません。家族で座禅を始められるぐらいわかりやすくってことのようです。“腹式呼吸”のやり方から、呼吸の数を数えることで意識がぶれるをふせぐ“数息観”まで、懇切丁寧にイラスト付きで説明してくれています。後半には「靴を脱いだら揃えましょう」「刃物類を人に渡すときは、刃先を自分に向けて渡しましょう」etc...の作法も書かれているので、小さなお子さんへの読み聞かせにももってこいです。マインドフルネスや禅に興味があるが、分厚い本はどうも・・・ってかたでもすぐ読み終えられる分量ですのでご安心を(笑)。それでは・・・・。
Feb 14, 2019
コメント(0)
著者は綿本彰さん。神戸大学卒業後、インドでヨガを学び、現在は日本ヨーガ瞑想協会の会長を務めているとか。前半は瞑想のやりかた。後半は不安感の扱いかたと、自己肯定感の持ち方についての記述になっています。非常にわかりやすい内容です。特に後半は、瞑想に興味がない人でも一読の価値があるのではと・・・。ほんでもって備忘録です。瞑想ビギナーにとって、背筋の伸ばしかたこそが、瞑想を深める上での最も大切なポイントになります。中略集中は背骨の伸びと関係が深く、大らかさは、首や肩まわりの脱力と直結しています。瞑想が深まると、心は勝手に空っぽの状態へと近づいていきます。だから、決してそこを目指さないようにしましょう。一切の義務感を手放し、一切の目標を捨て去り、順調に事が進んでいるか監視するのをやめ、早く結果が出るよう急かすのをやめ、ただ今この瞬間、大らかでいることに徹しましょう。瞑想とは心の休み時間です自己肯定感を持てないでいると、自分の弱い部分や醜い部分を誰かに見透かされるのではと未来におびえ、なけなしの自尊心を傷つけられた過去にいつまでも傷つき、それが怒りへと変貌して「ありのまま」から程遠い状態に陥ります。無理に気持ちを切り替えようとせず、無理に前に進もうとしないことが自己肯定の第一歩なのです自分が自分の味方でいてあげることが大切です。ネガティブな気持ちでいる自分を、自分自身が受け止めてあげることが大切なのです。気持ちは体で作られる不安感があるから、私たちはいち早く物事に備え、好ましくない状況を未然に防ぐことができます怒りとは、私たちを助けるために沸き起こる自然な反応なのです自己肯定の第一歩は、今その瞬間、自分が感じているもの、欲しているものをありのまま認めること「その人は、今、そうである」。心の中で唱えよう「今自分がいる場所で、今持っているものを使って、できることをやりなさい」アメリカ第26代大統領セオドア・ルーズベルト大いに自分を他人と比較しよう中略自分がどんな人で何を担える人かを浮き彫りにするため、ありのままの、自分の個性を確かめるためです。今この瞬間その人がそうであることは変えられない今、目の前にないものに意識が向かうから、心が渇きに向かい、貪りが生まれるのです。そうではなく、今この瞬間、目の前にあるものにのみ意識を向け、それをただ感じておけばいいのです。学べました。それでは・・・・。一瞬で自己肯定を上げる瞑想法 [ 綿本 彰 ]
Feb 13, 2019
コメント(0)
全178件 (178件中 1-50件目)