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. 買値に意味はありません。投資したらすぐに忘れるべきです。 含み益は既に発生している利益であり、含み損は既に発生している損失です。トレードを手仕舞って損益を確定するまでもありません。間違いなく、含み益は利益で、含み損は損失です。買値から下がった場合にナンピンをすることの是非が未だに問われ続けていますが、そのような議論は無駄です。買値に意味がないからです。 買値に囚われることで、自分の投資行動が上手くできないという人は非常に多いです。彼らは損失から目をそらし、損失がなくなることを期待して、自分が取るべき投資行動をとっていません。含み損を既に被っている損失と理解し、その損失を受け入れること。これができれば、ナンピンの議論なんてなくなります。売りたければ売れば良いし、買いたければ買えば良いだけです。そこに自分の買値が入り込む余地はありません。 ここは極めて重要なことですので、しっかりと認識して頂きたいです。 買値が意味を成すのは、売却時に支払う税金に影響する位です。その影響は大きいので、トレードを手仕舞う時には利益を損失で相殺して、税金を支払うのを出来るだけ後にするように努めた方が良いです。ただし、利益を損失で相殺しようとして、やるべきでないトレードをやらないように注意しないといけません。
2023.11.25
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. 株式投資において、他人に認めて貰いたい、褒めて貰いたい、という気持ちを持つのは御法度です。承認欲求は終わりがありません。もっと承認されたい、もっともっと承認されたい、という気持ちを持ちながら株式投資を行うことになります。そのような状態では後から後悔するトレードに繋がる可能性があります。 今回、「はじめに」で僕は過去のパフォーマンスを出しましたが、これまで僕は過去のパ フォーマンスを公開したことは殆どありません。例外として、2019年6月にyoutube動画で過去の毎年のパフォーマンスを、2020年にブログで毎月のパフォーマンスとポートフォリオで比重の高い保有銘柄を公開したことがあります。2020年はコロナショックで激動の年でしたが、殆ど資産を減少させることなく済ませることができました。恐らく分散投資家では僕よりパフォーマンスの良い(損失が少ない)個人投資家は日本に殆ど居なかったと思います。しかし、誰かに認めて貰いたい、褒めて貰いたい、という気持ちは皆無でした。2020年1月に始めたパフォーマンスと保有銘柄の公開は、2020年4月を最後に止めています。多くの人が優れたパフォーマンスの時に嬉々として公開し、悪くなると公開しなくなるのとは逆に、相対的にとても優れたパフォーマンスを出していた2020年4月を最後に止めました。 パフォーマンスと保有銘柄公開を辞めた理由は、僕の株式投資に対する承認欲求は他人から得られるものではない、ということを確信したからです。他人から認められても、褒められても、僕の承認欲求は満たせなかった。僕の承認欲求を満たせるのは株式市場だけだった。 僕たちは他人に褒めて貰うために株式投資をしている訳じゃないんです。他人に認めて貰うために株式投資をしている訳じゃないんです。他人からの礼賛は全く意味を成さない、それを理解しなければなりません。 優れたパフォーマンスを出した時に、他の投資家にアピールして、褒めて貰いたい、認めて貰いたい、という承認欲求を持っている投資家は非常に多いです。株式投資関係のブログに行くと、今までのパフォーマンスが書かれていることが多いです。サイトのトップペー ジに、指数関数的に上昇している資産グラフを見る事も多いでしょう。彼らは承認欲求に囚われている、半人前の投資家である可能性が高いです。どんなに投資歴が長くても、どんなに優れたパフォーマンスを出していようとも、自分の優れたパフォーマンスを他人にアピールして自分を優れた投資家として見せようという虚栄心を持っているようでは投資家としては3流未満です。そのような見栄を張っていると、そのパフォーマンスを維持しなければいけないという考えに囚われるようになるでしょう。パフォーマンスが劣った時に、値を改竄するようになる可能性もあります。 パフォーマンスのデータが必要であれば、自分個人のパソコンで作成、保管すれば良いのです。他人に公開しなくても良いのです。儲かっている時はひっそりと、淡々と投資をすれば良いのです。もし他人にパフォーマンスを公開したいなら、損した時に大々的にやればいい。逆のことをやって承認欲求を満たそうとする個人投資家ばかりなので、むしろ評価を上げるでしょう。僕は過去に信用取引で全資産を失いましたが、赤裸々にブログで書きました。そ の時に初めて、今まで儲かりまくっていたことを書きました。その時は、好意的なコメントが非常に多く寄せられました。僕は大きな損失を出すことを恥ずかしいと思っていません。 自分が後悔するようなトレードをする方がずっと恥ずかしいです。全財産を失ったときでさえ、全く後悔はしていませんでした。全資産を失った後でさえ、自分が株式投資で成功することを信じて疑わなかったですし、そうなることを確信していました。今でも確信しています。 他人からの承認は必要ないのです。 自分に自信がないから、他人から承認してもらいたい、という気持ちを持つのです。自分に自信がないのは、投資哲学が確立されておらず、自分の性格に合った投資手法が何か分かっていないからです。そうである理由は、株式投資と真面目に向き合っていないからです。資本主義社会がどのような社会かを理解し、自分の性格を把握し、株式投資と真面目に向き合えば、自分に自信がないという状況にならないのです。
2023.11.18
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_ 今の世の中、インターネット上に様々な情報があふれています。SNSなどでは、多くの投資家が情報発信をしています。それらを情報収集していくうち、他の投資家とコメントのやり取りをするようになるかもしれません。コメントのやり取りを続けると、親しくなる投資家も出てくるでしょう。 しかし、注意して下さい。投資家は何時だって孤独なのです。仲良しクラブで投資ごっこをやっているのではないのです。自分のトレードは、どんな時でも自分一人で始め、自分一人で完結しなければいけません。そこに他人の入る余地はありません。投資は自己責任というのは、自分だけで判断し、自分だけで決定し、自分だけで責任を負う、というものです。頼れる投資家は居ません。投資家は常に孤独です。孤独に慣れる必要があります。 市場が暴落すると、不安になるでしょう。誰かにすがりつきたくなるかもしれません。そのような時に、自信満々に持論を述べる投資家は頼りになるように思えるかもしれません。しかし、頼ってはいけません。自分一人で完結しなければいけません。投資家は急に意見を変える事が非常に良くあります。そのような時に、裏切られた、信じていたのに、と言っても仕方がありません。投資で他の人を信じる方がどうかしているのです。 特にツイッターには注意をして下さい。ツイッターには、その時々での思い付きで書いている書き込みが多く、思慮の浅い、株価変動で大きく変わる意見が散見されます。フォロワーの多い人でも変わりません。中にはとても良い意見もありますが、そうでない意見もあります。また、自分と同じような考えの人の書き込みが多く表示されるようになっています。株価を形成するのは多種多様な意見であり、バイアスのかかった見解で判断するのは危険です。また、特定の人の意見を何度も何度も読んでいると、無意識のうちにその人の見解に影響された思考になってしまいます。多くの意見を参考にするのは悪くありませんが、多くの偏った意見を参考にするのは良くありません。その時々の思い付きで書き込みをしている内容であれば猶更です。株価変動に右往左往して、腹の据わった投資をすることができなくなります。投資をしていて意見を変えるということは良くあります。しかし、それは他人の意見に影響されてではなく、自ら考え、判断したことによるものでなければなりません。 コミュニティとは距離を置くことです。繰り返しになりますが、投資家は孤独に慣れることが必要です。孤独に慣れることが、一人前の投資家としての最低条件です。 自分の投資手法は正しいのか、自分の判断は正しいのか、投資家には不安が常に付きまといがちです。不安になると、他の人の意見を聞きたくなります。他の人の意見を聞いて安心したくなります。 しかし、自分の投資手法が正しいか正しくないかは誰にも分からないのです。他の人の意見を参考にしても無駄なのです。他の人には他の人に合った投資手法があります。その手法を真似てもダメです。自分に合った投資手法を淡々とやるだけです。正しく現状を把握して、長期的なビジョンがあれば、自分の金融資産が長期的(ここでいう長期は30年程度)にどのようなグラフを描く可能性が高いのか大雑把に分かります。相場環境が激変して、パフォーマンスが大きく低下して、金融資産が大きく棄損したら、そのグラフがどのように変化したかを把握すれば良いのです。大切なのは現状把握です。何も不安になることはありません。他人の思い付きの意見などは全く必要ありません。
2023.11.11
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‗ 株式相場は分からないことだらけですが、恥じる事はありません。自分が分からないということを認めれば、それは強みになります。分からないことが分かるからです。自分が分からないことが分かれば、できるだけそこには近寄らないことです。自分が良く理解できていないことをやって投資で利益を上げ続ける事は出来ません。理解できていない分野に投資をして大きな利益を得る投資家も多いですが、それはたまたま時流にうまく乗れていただけであって、これからも同じように利益を上げられるという事ではありません。相場の向こうでは深く理解している投資家が山ほどいます。自分が彼らを出し抜いて利益を上げ続けると思う方がどうかしています。いつまでも時流に乗り続けられるほど相場は甘くありません。株式投資をしていると、時流に乗れる時もあれば、全く乗れない時もあります。なんだか儲かりそうだから、周りが儲けているから、と、よく理解していない分野で利益を上げようとするのは非常に危険です。貴方が利益を追求したいのであれば、自分が理解で きていないことに投資をするべきではありません。 株式投資では、世の中の役に立つ企業に投資をするべきです。世の中の役に立っているのであれば、経済成長の一助になっているからです。需要がある分野で活躍している企業 は、設備投資をすることで生産性が上がり、売り上げ増加に伴い自然に利益も増加するでしょう。あとは、その企業に幾らで投資をするかです。ファンダメンタル分析を行い、投資妙味があると判断すれば投資をするべきです。しかし、自分が良く理解していない企業に投資をするべきではありません。何となく投資妙味があると判断しても、その理由を咀嚼して自分の頭で理解できるレベルまで消化できていないと、何となくでトレードすることになります。よく理解していないと値動きに一喜一憂してばかりで、何かあった時に右往左往することになるでしょう。何年も、或いはそれ以上投資をしていても、そのような未熟な投資家は多いです。自分が分からないことには投資をしない、これはとても大切なことです。買うから上がる、上がるから買う、のような銘柄には近づかないことです。株価が上がるには理由があります。その理由を理解していないのであれば、株価が上がっているからという事だけで投資をしてはいけません。 繰り返しになりますが、理解できないということ自体は投資家として全く恥ずかしい事ではありません。理解できていないことを理解しないまま投資をするのが恥ずかしい事なのです。このことに気が付かないまま、恥ずかしい投資行動をしている個人投資家は多いです。そのような投資家は、自分が取るべきでないリスクまで取っているのに気が付いていません。自分でリスクコントロールが出来ていないのは投資家としてお粗末です。そのような投資家は、取るべきでないリスクを取っていたことに後から気が付くでしょう。それでは遅いのです。 大きいリスクを取ると、場合によっては大きな利益を享受することがあります。集中投資やレバレッジを掛けた投資などで多くのリスクを取った場合は、相場環境が良くて何でも上昇していたり、たまたま思わぬ材料で投資先の株価が暴騰したり、と様々な理由で非常に多くの利益を得ることがあります。そのような場合は自分に投資の実力があると思ってしまうかもしれません。しかし実態はそうではありません。たまたま相場環境が良かっただけ、たまたま投資先にポジティブサプライズがあっただけ。そうならなかった可能性は少なからずあるのです。そうならなかった可能性を排除して、結果論で優れたトレードだった、と考えるのは浅はかです。そのように考えると、次も同じように大きいリスクを取ってしまいがちになります。大きな成功体験は、時によっては次の大きな失敗体験に繋がります。大きな利益を得た時は、高いリスクを取った結果だと自認するべきです。たまたまそうなっただけで、そうならなかった可能性があることを理解するべきです。投資の世界では、勝って兜の緒を締めないと、リスクコントロールのできない投資家に成り下がります。大勝ちした時は、取るべきでないリスクを取っていた可能性があります。そのことを理解しないと、 何れ取り返しのつかない損失を被ることになります。 過去、多くの投資家が許容できない程の大きな損失を負って、市場から退場していきました。これからもそうです。多くの投資家が許容できない程の大きな損失を負って、市場から退場していくのです。リスクコントロールができない投資家は、遅かれ早かれ、その中の一人になります。自分が把握していないリスクを取ってはいけません。自分がどのようなリスクを取っているのかについては、常に把握していなければいけません。相場環境が大きく変わった後、株価が大きく変動した後で、自分が大きなリスクを取っていたと気づくのでは遅いのです。自分が取っているリスクを正しく認識するためには、理解していないことをやってはいけません。低PER低PBRだから何となくリスクが低そうだ、で投資をしてはいけないのです。投資先をよく理解することが重要です。 何度も述べていますが、自分が理解していないことはやらないのが大切です。なんだか儲かりそうだからと、理解していないことを理解していないままやるのは、投資家として恥ずべき行為です。ただし、逆に自分が理解していると過信するのもいけません。株式投資で利益を上げると、自分が投資先の会社を理解していると考えがちになります。まず最初に、自分が理解していないことを理解する、この過程を飛ばして、物事を理解することはできないと考えて下さい。理解していないことを理解していると勘違いすることは愚の骨頂です。
2023.11.03
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