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さて今日は株式投資本オールタイムベストシリーズ第11位、続マーケットの魔術師(ジャックDシュワッガー著、パンローリング社:通称「紫本」)の続編です。
前回に続いて、本当に素晴らしかった「大トロ」の部分だけを見て行きましょう。
「グリーンブラット投資法」で有名な大物投資家のグリーンブラットのインタビューも秀逸です。彼は、「 バリュー投資は必ずしもいつもうまくいくわけではない。 短期的にはうまくいかないこともある。しかも その状態が2~3年も続くこともある。 それは非常に良いことです。 私達の バリュー手法が一定の間うまくいかないという事実こそまさに、長期的にはうまくいく理由だからです。 」と述べているのですが、これは本当にその通りだなあと思います。
そして今の市場を見渡してみると、正統派のバリュー投資家というとかぶ1000さんやたーちゃんさんくらいで、その他の多くの方はバリュー投資の看板を掲げてはいても実際にはグロースやモメンタム投資家ばかりという状況です。それはこの数年の日本株市場ではバリュー投資のパフォーマンスが相対的に見てやや劣後しているからですが、だからこそここから猛烈なバリュー優位の巻き返しが来ても全く不思議ではないと思っています。
コルム・オシアは 最大損失は限られるが利益はどこまでも大きくなる可能性がある 非対称的なトレードを探せ と言います。私もPF最上位銘柄群では常にこの視点を持って銘柄選定をしています。
また彼の お金のためにトレードする人はみな失敗します というのも真実だと思います。私自身の経験でも、「この勝負で短期間で大金ぶっこ抜いて、その御褒美としてキラキラの宝石だらけのぶっ飛んだロレックス1つ買おう。」なんて思っているときは大体酷い目に遭います。マーケットというのはそういう投資家の「心の隙」を許すような甘いところではないんですね。(笑)
自身の最初のファンドPNP(1969年~1988年)において、230ヶ月の内227ヶ月で利益を出し、 効率的市場仮説が間違いであることを実際に証明した伝説の投資家エドワード・ソープ。 彼のこの宝石のようなインタビュー部分だけでも軽く3000円の価値はあるでしょう。つまり 実質的にはこの本は0円以下で売られているのと同義 なわけですが、この最高のインタビューの中で彼は、
PNPで私達が毎日成功していたことを考えると、質問はマーケットは効率的か?ではなく、マーケットはどれくらい非効率的か?である。
と述べています。私は初めてこれを読んだ瞬間に自分の中に勇気と活力がモリモリと湧いてくるのを実感しました。 全てのアクティブ投資家は彼のインタビューを読むべき だと思います。
ま、他にも素晴らしいところはいくらでもあるのですが、どうしても語りたかったことだけでこのくらいです。結論としては、シリーズ第4弾の続マーケットの魔術師も前3作と同様に歴史的傑作であるということと、この本は安すぎるということですね。未読の方は是非。
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