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さて今日も 「株式投資本オールタイムベスト」 28位の
バリュー投資アイデアマニュアル
(ジョン・ミハルジェビック著、パンローリング社)
の続編をお送りします。好評第4部となります。
第7章の 小型株は大きなリターンにつながるかーあまり注目されていない小型株と超小型株で儲けるは最高 です。それは、
自分自身がこの15年間を市場で生き抜いてこれたのがまさにこの「小型株効果」
によってだからであり、
その小型株投資の真髄が全てここに簡潔に端的に書かれている
からです。真剣に秘密にしておきたい、ちょっとヤバいレベルの完成度ですね。この章だけでおそらく楽に10000円の価値はあるだろうと思います。
そして著者のミハルジェビックは、なぜ小型株投資がうまく行くのか?について、次の様に述べています。 以下改編も含めて引用します。
小型株の場合、その本質的な価値の分析が競合しないため、株価が非効率的になっている 可能性が相対的に高い。そのため知識がある投資家によっては割安株を見つけやすい。。。そして、 いくつかのカギとなる出来事が、小型株投資家にとってはチャンス になった。。。機関投資家が増えたことで、投資信託や年金基金やヘッジファンドのポートフォリオの規模が拡大した。このことによって、 伝統的なファンドは投資対象の企業について時価総額の下限を設定せざるを得なくなった。 。。最後に、 時価総額が1億ドル未満の株はほとんどのマーケット指標から除外されているため、多くのプロの投資家にとって小型株のパフォーマンスはベンチマークにならない。 そうなると、 彼らにとって超小型株の相対的なパフォーマンスに注目する動機がほとんどない。 。。(引用終わり)
ふー、素晴らしいですね。特に、
常にTOPIXなどのベンチマークとの比較に追われて怯え続けている機関投資家にとって、超小型株の相対的なパフォーマンスに注目する動機がほとんどない
ことが、 この分野が長年に渡って「秘密の花園」であり続けていることの源泉 となっているのだろうと思います。
またミハルジェビックは、 小型株の長期パフォーマンスが大型株を統計的優位性を持って上回っていることを豊富で説得力のあるデータと共に解説 してくれています。1つだけ具体例を出すと、UBSファイナンシャル・サービスのデータでは 小型株の長期パフォーマンスは大型株を年間約5%!も上回っています。 。。。。。
さてここでそろそろ私自身の話に戻ると、投資方針が定まっていなかった最初期の頃を除けばほとんどの場合は 小型の優待バリュー株に特化 して戦い続けてきました。そしてこのやり方に ミハルジェビックが指摘する通りの圧倒的な 統計的な優位性があったからこそ、こんなにもへっぽこの投資家なのに概ね対TOPIXで良好な成績を収め続けてこれた のだろうと感じています。
そして現時点での最新のポートフォリオを眺めても、3172ティーライフ(時価総額44億円)、7533グリーンクロス(61億円)、 9680共成レンテム(73億円)、 2196エスクリ(74億円)、3277サンセイランディック(78億円)、7614OM2ネットワーク(83億円)、9866マルキョウ(106億円)、 9384内外トランスライン(107億円)、 8119三栄コーポレーション(108億円) 、6670MCJ(141億円)、 7605フジ・コーポレーション(195億円) などの超小型~小型の優待バリュー株をぎっしりとPF上位に並べて戦い続けています。この ミハルジェビックの名著は、私を含め多くの名も無きバリュー投資家の「心の道標」となる最高の一冊 なんですね。。。。。。
さて他にも書きたいことは山のようにあるのですが、私はそろそろ次の本の紹介に参らなければなりません。 我々バリュー投資家にとって「最高峰の名著」であり、同時に「奇跡の1冊」でもあるこの本 をこれからも末永く愛でながら、毎日の相場を戦っていく所存です。
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