みきまるの優待バリュー株日誌

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May 17, 2020
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カテゴリ: 株式投資全般
 さて今日は株式投資本オールタイムベストです。正直に言いますが、この本の書評を仕上げるのに「2年間&20時間以上」かかりました。ただ、結果として当シリーズ史上「有数の出来」になったと自負しています。是非お楽しみください。灼熱の「全9部作」でお届けします。それでは早速始めましょう。






 第103位は、





投資家が大切にしたいたった3つの疑問 (ケン・フィッシャー著、パンローリング、2011年)










 です。








ウォーレン・バフェット​  の師匠の1人である ​ フィリップ・フィッシャー  の息子(3男)として知られていますが、ただの「著名投資家のボンボンの2世」でありません。それどころか、ケン・フィッシャーは他のあらゆる投資家とは違う視点から深い考察が出来る、異次元の鬼才です。






 当ブログではこれまでに2冊の彼の著作を紹介してきました。そして両方とも私は今でも頻繁に参照しています。今年2020年だけでも何度も実際に手に取って再読しました。何故ならケン・フィッシャーの本には  他の誰にも書けない独創的で鋭い思想が溢れかえっていて極めて有益  だからです。今日は復習としてまずは当時の書評を再掲しておきましょう。





第29位 ケン・フィッシャーのPSR株分析 (ケン・フィッシャー著、パンローリング、2009年)





  

​​私がこの本から得た最大の宝物は、  グリッチ(成長企業が初期の頃に経験する経営上の挫折)という概念  でした。そして この本を読んで以来、自分は「グリッチ狙い」の視点を片時も忘れたことはありません。ケン・フィッシャーは真の、そして孤高の天才ですね。​​

1. 総論

2. グリッチでリッチになろう   お勧め

3. 真のコントラリアン







66位  チャートで見る株式市場200年の歴史 (原題 The Wall Street Waltz  ケン・フィッシャー著、パンローリング、2010年)











 この本は様々な面白いチャートがバンと1枚貼ってあり、それについて孤高の天才ケン・フィッシャーが独自の異形の視点から解説し倒してくれる、という分かりやすくてご機嫌な構成となっています。






1. 総論

2. PER-当時と今

3. PBRが高くなると株のパフォーマンスは悪くなる ​  お勧め

4. IPOの数が多い年は売り時で、少ない年は買い時

5. PERは誤解を招くことがある ​  お勧め

6. 200年前と同じ狂乱の中で戦い続けている

7. 金融の世界に新しいダンスはない

8. 経済史が1分間で分かる魔法のカンニングペーパー









くーっ、改めてケン・フィッシャーの著作はどれも最高ですね。









 そして今回の 投資家が大切にしたいたった3つの疑問 が3冊目の紹介となります。これまた実に素晴らしい本で本当はもっと早くに紹介したかったのですが、749ページと強大なボリュームを誇る1冊でなかなか書評に取りかかるためのまとまった時間を見つけることが出来ず、こんなにも遅くなってしまいました。この傑作に対して申し訳ない気持ちでいっぱいです。









 ただ最初にはっきりとお断りしておきますと、ケン・フィッシャーは間違いなく「キ○ガイと紙一重の天才」なので、中には「ちょっと何言ってるのか良く分からないなあ。」とか「それは独断と思い込みが余りにも強過ぎる。さすがに違うんじゃないかなあ。」と感じる部分もたくさんあります。









 なので、この本は「石ころの中に、ダイヤの原石がゴロゴロと無造作にいくつか混じっている」という印象の一冊です。うん、自分で書いておいてなんですが、本当にそんな感じです。初心者の方だと石とダイヤの原石の区別が非常に付きにくいと思うので、上級者向きの強面の一冊と言えるかと思います。








 ただしこの本の中の「ダイヤの原石の部分」は他の本にはない凄まじい閃光を放っています。何故なら何度も言いますが、ケン・フィッシャーは「本物の天才」だからです。ここだけの話ですが、私はこの本の中に「自分の投資理論の優位性の源泉」を見ました。それがはっきりと「言語化」されており驚愕しました。読んだ瞬間に「ケン・フィッシャー、やっぱり超ヤバい人だな。こんなことまでサラッと書いちゃうんだ。」とドキドキしました。それがどこだったのか、具体的に何だったのかは、あまりにも大切な情報過ぎてこのブログでは開示できないのですが、皆様も本著を注意深く読めばそれを発見できると思います。
















 興奮のあまり前置きが長くなりました。さて初回となる今日は、まずは 序論 を見ておきましょう。

















 金融市場の仕組みに関する私たちの知識は、五〇年前に比べて格段に増えている。しかし、この先一〇年後、三〇年後、五〇年後には、もっとたくさんのことが分かっているはずだ。



 賢者やプロがあなたに信じ込ませていることとは異なり、金融市場の研究は芸術と科学の両方である。理論や公式が常に導き出され、追加され調整される場だ。そして現在の私たちは、その調査と発見の過程の始まりにいる。けっして終わりにいるのではない。科学的側面からの理解は、まだまだ初期段階なのだ。

















 そう、株式投資は「芸術+科学の総合格闘技」なんですね。そしてだからこそ、これほどまでに美しく深淵で、同時に冷ややかで残酷かつ強烈に魅力的なのです。










 私たちが戦うこの不可思議な世界では、「他人とは異なる物差し」を持って戦うことがとても有益であり、また武器としてそれがどうしても必要な過酷な世界でもあります。








 もしもあなたが「何も持っていない」のならば、ソファーに横になってポテトチップスを食べながら、テレビでサッカーの試合を見つつおケツをポリポリと掻いて「黙ってインデックス投資」をしていればいいのです。その方が100倍安心で安全で快適な投資家人生になります。無理して「修羅の門」をくぐる必要はありません。











 でも、もしも貴方がアクティブ投資と言う困難な、そして大金が敷き詰められた刺激的な道を進む覚悟を決めたならば、鬼才、ケン・フィッシャーによる本書は、その「魔法の扉」を開いてくれる、最高に刺激的な1冊となります。















 へと皆様をご案内しましょう。(続く)





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Last updated  May 17, 2020 10:56:27 AM


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