みきまるの優待バリュー株日誌

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Mar 10, 2021
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カテゴリ: 株式投資全般
 さて今日は株式投資本オールタイムベスト114位





コナーズの短期売買戦略 (ローレンス・A・コナーズ+シーザー・アルバレス著、パンローリング、2012年)








 の最終回第5弾です。








今日は、私のような中長期の時間軸で戦っている投資家にとって最高に役に立つ話であった、第12章 ヒストリカルボラティリティ から。








 本章では個別株の年間リターンに焦点を当てたい。



 私たちはヒストリカルボラティリティ(HV)にどの程度、株価の予測能力があるかを示すつもりである。ボラティリティ(変動率)が高い銘柄は一時的に素晴らしく見えるかもしれないが、その後の252取引日(1年)で見ると、それらのリターンは市場平均をかなり下回っていることが分かる。



 また、ボラティリティが低い銘柄(普通は時価総額の大きな一流企業)をポートフォリオに入れるとリターンが向上して、ポートフォリオの安定に役立つことも分かるだろう。



 ヒストリカルボラティリティとは、一定期間において金融商品が実際に変動した割合のことである。














 最も重要な結果は次のとおりだ。




 1. 何よりも明らかなことは、急成長株、つまり、最もボラティリティの高い区分の銘柄を避けるということだ。多くの場合、これらはサクセスストーリーを実現した企業である。それらのチャートは見事な上昇トレンドを描いているように見える。だが、それらが下落するときには、ポートフォリオの損益に大打撃を与えがちである。



 2. 1995年以降、ポートフォリオマネジャーが最もボラティリティの高い区分に属する銘柄を避けて、残りの銘柄を区分の偏りなく単に持ち続けていただけで、株価指数を大きく上回る運用成績を挙げていただろう。




 3. ボラティリティの低い銘柄を持つと、ポートフォリオのリターンが安定する。それらの銘柄によってリターンは着実に向上し、ボラティリティもリスクも下がった。













 ​
​ 表12.1 100日HVによる8058銘柄の検証結果(1995/1/1~2011/9/30)​













 私は正統派&グレアム直系のバリュー投資家を自認しているので、ポートフォリオ上位にはボラティリティの低い、値動きの少ない、不人気バリュー株がズラリと並んでいます。そしてこのやり方で過去20年間を平均すれば、各種のベンチマークを上回る投資成績を上げることが出来ました。








 コナーズの今回の「ボラティリティの低い銘柄の方が高い株よりもパフォーマンスが良い」という分析結果はとても心強かったですね。










 後、名著 






ウォール街のモメンタムウォーカー個別銘柄編 (ウェスリー・R・グレイ、ジョン・R・ボーゲル著、パンローリング、2017年)










 の中で指摘されていた、








​​ ​「スムーズな」モメンタム経路を持つ銘柄は、「でこぼこの」モメンタム経路を持つ銘柄よりも、将来的なパフォーマンスは高い。​​







 という考察に近いものがあるな、とも思いました。










 さてこれでこの本の紹介は終わりです。たくさんあるコナーズ本の中では異色の内容ですが、独自性・革新性の観点からはナンバーワンと評価できる傑作と思います。自分には滅茶苦茶刺さる最高の1冊でした。未読の方は是非。極上の山椒みたいに痺れますよ。🎵(終わり)





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Last updated  Mar 10, 2021 05:13:41 PM


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