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本章では個別株の年間リターンに焦点を当てたい。
私たちはヒストリカルボラティリティ(HV)にどの程度、株価の予測能力があるかを示すつもりである。ボラティリティ(変動率)が高い銘柄は一時的に素晴らしく見えるかもしれないが、その後の252取引日(1年)で見ると、それらのリターンは市場平均をかなり下回っていることが分かる。
また、ボラティリティが低い銘柄(普通は時価総額の大きな一流企業)をポートフォリオに入れるとリターンが向上して、ポートフォリオの安定に役立つことも分かるだろう。
ヒストリカルボラティリティとは、一定期間において金融商品が実際に変動した割合のことである。
最も重要な結果は次のとおりだ。
1. 何よりも明らかなことは、急成長株、つまり、最もボラティリティの高い区分の銘柄を避けるということだ。多くの場合、これらはサクセスストーリーを実現した企業である。それらのチャートは見事な上昇トレンドを描いているように見える。だが、それらが下落するときには、ポートフォリオの損益に大打撃を与えがちである。
2. 1995年以降、ポートフォリオマネジャーが最もボラティリティの高い区分に属する銘柄を避けて、残りの銘柄を区分の偏りなく単に持ち続けていただけで、株価指数を大きく上回る運用成績を挙げていただろう。
3. ボラティリティの低い銘柄を持つと、ポートフォリオのリターンが安定する。それらの銘柄によってリターンは着実に向上し、ボラティリティもリスクも下がった。
表12.1 100日HVによる8058銘柄の検証結果(1995/1/1~2011/9/30)
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