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さて今日は株式投資本オールタイムベスト140位
サイコロジー・オブ・マネー (モーガン・ハウセル著、ダイヤモンド社、2021年)
の第3弾です。
今日も第6章 テールイベントの絶大な力 から。
全体の1%以下の行動が、投資の成否を決める
ナポレオンによる天才的な軍人の定義は、「周りの人間が正気を失っているときに、普通のことができる者」である。これは投資においても同じだ。
たいていの場合、投資において「今日」何をするかはそれほど重要ではない。投資家の長いキャリアのなかで、今日、明日、来週に下す決断は、大きな違いをもたらさない。違いをもたらすのは、周りの人がおかしなことをしているタイミングや、まれにしか訪れない期間ーおそらく全体の1%以下ーに下す決断なのだ。
パイロットの世界には、「この仕事は、膨大な退屈な時間のなかで、ごくまれに訪れる恐ろしい瞬間に対処すること」だという冗談がある。これは投資においても同じだ。投資家として成功するかどうかは、クルーズコントロール状態で悠々と過ごす時間ではなく、恐怖の瞬間にどう対応するかで決まる。
天才的な投資家の定義とは、「周りの人たちが我を忘れているときに、当たり前の行動を取れる人」なのだ。
はい、ここでハウセルが言っているのは、投資におけるいわゆる 「恐怖効果」
の大きさです。 バフェットが世界一の投資家になれたのも、彼が自らの恐怖の感情を自由自在に操ることが出来て、「市場が歪む」瞬間を逃すことが無かったから
です。
ただ私を含め、 99.9%の凡人投資家にとっては自らの恐怖の感情を乗り越えて冷静沈着に投資行動をとることは至難の業
です。でも、だからこそ、 「恐怖効果」が無くなることはない
んですね。(続く)
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