つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2016.01.14
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カテゴリ: 洋画(欧米系)
齢をとってもチャップリンはチャップリンだ。今回の役は革命政府から亡命してニューヨークにやってきた亡国の王様。往年の浮浪者の役どころからすると大出世だけれど、「異邦人」という立場に変わりはない。原子力の平和利用を説こうとして果たせず、生活のためにテレビの宣伝に出て糊口をしのぐ。資本主義社会への風刺はそれだけにとどまらず、当局に逮捕された共産党員の息子を庇いもする。

別にチャップリンがアカになったわけではない。 『キッド』 がより洗練された形になっただけだし、 『チャップリンの独裁者』 でヒトラーを風刺したように、アメリカの赤狩りに対して異を唱えただけだ。しかしそれがかの大国のお気に召さなかったらしく、アメリカで本作が公開されたのは、発表後10年以上もたってからであった。


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Last updated  2016.01.18 21:21:35
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