つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2016.06.22
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カテゴリ: 邦画・アジア映画
以前紹介したのは1959年の作品

仲代達矢は知的エリートの仮面をかぶった饒舌な悪漢だった。刑事たちとのゲームを楽しんでいる節があった。松田優作は違う。寡黙な青年の衣を着た悪魔である。彼を追いかける刑事はたった一人。その刑事も殺されてしまう。

伊達の相棒はどうか。仲代は貧困に苦しむ病弱の男を選んだ。一方優作が見つけたのは、チンピラまがいの粗野なパンチパーマだ。女は? 仲代は殺さなかった。しかし…。それを思えば、優作のあの最期も不可解ながら胸のすく思いがしないでもない。

どちらの映画でも伊達は「野獣」だ。そしてどちらにも「戦後」の匂いがプンプンする。もっともその戦後の匂いは両者で大きく異なる。何より、優作にはベトナム帰りの 『ランボー』 のような狂気がある。アンニュイさえ漂わせる無口な彼が突如饒舌になるとき、その狂気は頂点に達し、野獣の本性をむき出しにする。だが、優作の伊達を野獣にしたものは、彼よりももっと大きな、「戦争」という名の野獣、いや悪魔だったのだ。

あのラストシーンをもう一度見るがいい。悪魔の哄笑が聞こえてこないか?


メール便発送可 (出演) 松田優作 小林麻美 室田日出男 根岸季衣 風間杜夫 岩城滉一 泉谷しげる 前野曜子 佐藤慶【中古】DVD▼野獣死すべし▽レンタル落ち【532P16Jul16】












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Last updated  2016.07.23 21:42:13
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