投資逍遥

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2005/06/19
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カテゴリ: 読書
この本は平成5年8月に発行されました。
著者の加来耕三氏(1958~)は大阪市生まれの方です。

この本では、滝廉太郎(1879~1903)とその父である吉弘の時代のことが書かれています。
滝廉太郎は、「花」や「荒城の月」を作曲し、日本の洋楽の道を開いた人物です。
この本を読み、廉太郎は結核におかされ23歳という若さで亡くなられたことを知りました。
日本人に愛唱され続ける名曲を残すために生まれてきた人物、そう思うと、感慨深いものがあります。

以下に、【この本からの引用】と【征野の感想】を少々書きます。

【この本からの引用】
とくにオッチョコチョイの井上がひどかった。
外務大臣に返り咲いた彼は、幕末に締結された不平等条約を改正する交渉の下準備として、ヨーロッパのすべてのものを、そのまま日本へ直輸入しようと企てた。

【征野の感想】
井上というのは、井上馨のことです。
当時は不平等条約の改正をめざすことが至上であり、一歩間違えると非常に危ない時代であったと思われます。
井上馨はいわゆる「欧化政策」を推進したのですが、鹿鳴館はその最たるものと言われています。
手元の別の本によると、「外国人との雑婚による人種改良論までとびだした」そうです。
いま振り返れば、皮相な西洋化の方策でしかないと言えますが、当時は必死であったのだと思います。


【この本からの引用】
神風連制圧に活躍したのは、すでにみたように、長州系の正参謀で少佐の児玉源太郎(24歳)であり、秋月党を粉砕したのも、同じ藩閥出身の乃木希典少佐(28歳)であった。この頃、早くも“陸の長州閥”が形成されつつあったようだ。

【征野の感想】
不平士族の反乱と総括されているものに、佐賀の乱・神風連の乱・秋月の乱・萩の乱・西南戦争があります。
ここに日露戦争時活躍された人物がでてくるのには驚きました。
しかし、少し考えてみればそれほど不思議なことであるはずもなく、日露戦争は、これらの反乱の27年後位のことでした。
今現在、乃木希典には興味を抱いているので、いずれは関連本を読んでみたいと思います。







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Last updated  2005/06/19 12:54:07 PM
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征野三朗 @ Re[1]:MXS全世界株式(2559)を新規買付(06/08) mkd5569さんへ おはようございます。 オ…
mkd5569 @ Re:MXS全世界株式(2559)を新規買付(06/08) こんばんは なにかと話題のオルカンですね…
征野三朗 @ Re[1]:アクセス数830万、御来訪御礼申し上げます。(05/29) mkd5569さんへ おはようございます。 今…
mkd5569 @ Re:アクセス数830万、御来訪御礼申し上げます。(05/29) こんばんは いつもありがとうございます。…

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