投資逍遥

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2005/09/18
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カテゴリ: 読書
この本は、明治45年から昭和43年にかけての湛山の評論から数点を選び編んだものである。
石橋湛山(1884~1973年)は、日本敗戦後7人目の首相である。
また、『東洋経済新報』の主幹(社長兼編集長)を務めた方である。
ためしに 東洋経済新報社のホームページ を見てみると、間違いなく石橋湛山が出ています。
なお、株式投資家なら絶対に知っている『会社四季報』は、この東洋経済新報社が発行しています。

以下は、 【征野の感想】 【この本からの引用】 です。

【この本からの引用】
我が国民の神経を尖らしつつあるいわゆる人口問題の解決に関係があるだけに、この論点は、相当主張する人が多いかと思う。
しかしこれもまた吾輩を以て論ずるに、事実を明白に見ぬ幻想である。

【征野の感想】
この評論は1921年に書かれたもので、「大日本主義の幻想」と題されています。
さて、当時の日本は人口増加が続いており、これに危機感を持つ人もおられたようです。
たとえば 8月7日の日記 に書いたように、北一輝の『日本改造試案』(1919年)によると、「我が日本亦五十年間に倍せし人口増加率によりて百年後少なくも二億四五千万を養ふべき大領土を余儀なくせらる」などと書かれています。

日本の人口増→海外の領土を獲得→移民という流れの「大日本主義」に対して、湛山は「小日本主義」を主張されました。
「小日本主義」とは、領土を獲得しなくともやっていけるというもの。
驚くことに、「朝鮮・台湾・満州を棄てる、支那から手を引く、樺太も、シベリヤもいらない」と書かれている。

戦後そのとおりになってしまったので、何やら予言されていたように思えてしまう。


【この本からの引用】
18世紀の中頃に、英国で初めてハーグリーヴスという者が、8本の錘を具えた機械を発明しまして、1人で同時に8本の糸を紡げるようにいたしました。

【征野の感想】
イギリスの産業革命に関する部分である。
この辺は勉強不足でよくわからないが、今までは1本の糸を紡いでいたのが、8倍になったという大きな変革だったとのこと。

繊維関係のことは、最近興味を持ち出したところなので、もっと勉強したいところです。





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Last updated  2005/09/18 10:53:39 PM
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