投資逍遥

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2005/12/17
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テーマ: お勧めの本(7336)
カテゴリ: 読書
この本は2000年1月に発行されました。
渡部昇一氏の本を読むことは結構多く、 6月11日の日記 1月28日の日記 に読書感想文を書きました。

渡部昇一氏の本では、『知的生活の方法』が数十年前のベストセラーであったと記憶します。
私もこの本を読む機会を得て、全部が全部というわけではありませんが、将来はこういう生活をしたいと思ったものです。
現実はどうかというと、現在の生活に限れば、週に2冊の本を読む時間はあるし、その感想文を書く時間と発表する場所があります。
この点を考えると、多少は「知的生活」を気取ることはできます。
それには、インターネットの発達という予想外の出来事のおかげもあります。

以下は 【この本からの引用】 【征野の感想】 です。


【この本からの引用】

戦中・戦後の書物不足を嫌になるほど体験しているので、本に対する所有欲が合理性を欠くほど強いのだ。

【征野の感想】

「合理性を欠くほど強い」という表現は気に入りました。(笑)

著者の職業を考えれば、相当な蔵書があっても不思議ではない。
ところが、別の本で読んだことですが、幸田露伴は大読書家だったが蔵書家でも愛書家でもなかったそうです。
転居や疎開のため三度も蔵書を売って大整理をしているし、普段でも本屋が本を届けてくると不要不急のものはざっとめくりメモをとると、すぐに払い下げて別の本を持ってこさせたといいます。

幸田露伴の『努力論』を、著者は学生時代から座右の書としておられるそうです。
つまり、著者は露伴についてよく知っているはずなので、もしかすると露伴を意識して、「本に対する所有欲が合理性を欠くほど強い」と書かれたのかもしれません。


【この本からの引用】

私の小学校から幼年学校に入った同級生は、150人のうち2人、(中略)である。
全県の新聞に写真入りで報道され、その母も讃えられたものだ。

【征野の感想】

幼年学校とは陸軍幼年学校のこと。
幼年といっても、旧制中学から進むので、在学生は13~14歳であったとのこと。

著者は次のように書かれています。
「今でも同年輩で幼年学校にいた人には、なんとなく敬意を感じてしまう」と。
例えば、加藤秀俊氏などです。
加藤秀俊氏は、仙台の陸軍幼年学校に進み、在学中に終戦を迎えたそうですが、当時の言葉でいえば、「星の生徒」であったそうです。





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Last updated  2005/12/17 06:16:47 PM
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