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2012/04/04

キリン堂---収益の改善が顕著、昨日の株価は決算発表を受けてストップ高

テーマ：小売業(895)

カテゴリ：小売業

【決算】2.15
【設立】1958.3
【上場】2000.9

【特色】大阪地盤、関西地区シェア２０％超のドラッグストア。調剤併設化を積極推進。オーナー色強い

【連結事業】医薬品20、健康食品5、化粧品26、育児用品3、雑貨等40、調剤6、他0

【伸　長】13年２月期はドラッグストアの新規出店10（前期８）、調剤店舗１～２店も上乗せ。既存店は前期の震災、花粉症特需消えるが、カウンセリング機能の強化で医薬品や化粧品が伸長。育成中の調剤事業も安定貢献。資産除去債務特損なくなる。

【在　宅】介護付き有料老人ホーム向けの在宅支援に注力。薬の宅配、服薬指導などに加え、週１回、ホーム内での物販も展開。

（会社四季報2012年3月発売号より）

【上記の感想】

上記は、キリン堂（2660）について書かれたもの。
この会社は、4月2日に2012年2月期の決算発表を行ったが、翌日の株価はストップ高をつけている。
その辺の理由を知りたいと思い、今日は、このキリン堂を調べてみる。
残念ながら、保有銘柄ではない。
それよりも、キリン堂というドラッグストアの存在を知らなかった。
私は千葉県在住だが、その千葉県には、調剤薬局を含めて、3店舗あるようだ。
まあ、キリン堂の地盤が大阪とのことなので、知らなくても不思議ではないだろう。
しかし、四季報によると、関西地区のシェアが20％超もあるとのことで、ちょっと驚いている。

まず、2007～12年の業績をみてみる。
単位は、百万円。

売上高/ 72,803/ 106,098/106,695/104,964/100,465/102,229
営業利益/1,312/ 2,321/ 1,781/ 1,232/ 1,118/ 1,684
経常利益/1,651/ 2,530/ 2,030/ 1,527/ 1,537/ 1,960
当期純利益/577/ 804/ 500/ -443/ 188/ 184

売上高は、2012年2月期に、増収に転じている。
経常利益は、2010年を底に、11年、12年と連続増益中。

2012年2月期の利益の前年比は、

営業利益　50.5％増
経常利益　27.5％増
純利益　2.0％減

とのことで、純利益はともかく、収益の改善が目立っているように思う。
ちなみに、純利益が前年割れしている理由は、

・当連結会計年度より「資産除去債務に関する会計基準」を適用し、それに伴う影響額５億90百万円を含め、特別損失として７億55百万円を計上したこと。（短信より引用）

・法人税等合計が増加したこと、544百万円→1043百万円。

など。

そして、今期（2013年2月期）の予想は、

売上高　105300（3.0％増）
営業利益　1880（11.6％増）
経常利益　2210(12.7％増）
純利益　760（311.3％増）

要するに、決算発表の数字を受けて、株価がストップ高をつけたという説明で良いだろう。

次に、株価と指標をみておく。

現在値は、605円
予想PERは、9.02倍
実績PBRは、0.67倍
予想利回りは、3.31％