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またサツキが満開になる季節がやってきました。白や赤、ピンクといったたくさんの花が、枝一杯に咲いています。ほんと素晴らしい季節になってきました。ただ、毎年申し上げている通り、この季節はシロアリたちの繁殖の季節でもあります。サツキが咲いたら、巣から無数の羽アリが飛び立ちます。その量は、一匹や二匹という程度ではなく、何千匹というくらいですから、誰の目にもその異常な状況は分かるはず。日本で一番多く生息するヤマトシロアリの場合、普通の黒アリより全然小さい姿の羽アリですし、お腹の辺りが少し黄色いのが特徴です。畑や庭にそんな虫がいても何ら怖がることはありません。それは、元々シロアリが土の中で腐った木などを土に戻す作業をしていますから、どこにでもいるものなのです。問題は、家の外壁周りや室内に入ってきた場合です。巣が家の非常に近くにあるか、家の真下にあるかですから、そこを早く見つけて叩いておく必要があります。よく敷地全体に薬剤を撒くような業者もいるようですが、巣のあるところだけをスポット的に撒けばOK。室内へ入るような場所に下手に撒くと、家族への健康被害のリスクもありますから、気を付けましょうね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月30日
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岐阜市の輸入住宅にお住まいのお客様から玄関ドアの塗り直しについてご相談を頂きました。こちらのドアは、サーマツルー(Therma-Tru)社のファイバーグラス製なんですが、クラシックなエッチング・ガラスがはめ込まれていて、古っぽさを感じさせてくれます。また、幅90cmのドアがダブルに付いているところの上には、トランザムと呼ばれるカマボコ型の欄間の窓がその豪華さに花を添えています。ドア枠の周囲には、飾りとして白い幅広のモール材が施工されているのもよりクラシックさを演出していますね。6フィート8インチ(約2m)の高さのドアにトランザムを付けるとなるとその高さは2.4mを超えてきますから、玄関ホールを吹抜けにしたり、1階の階高をハイスタッドの9フィート(2.7m)にしないとデザインバランスが取れません。このダブルドアをより印象的に見せる為には、やはり大きな吹抜け空間にすることが一番でしょうが、それだけでも家の規模を大きくせざるを得ません。ですから、玄関ドアを見ただけでその家の大きさが分かるとも言えます。但し、玄関ドアだけが不釣り合いに大きいなんて不格好な家もあるでしょうから、それは家主のセンスがどうかという別の判断に関係するかも知れません。今回は、ファイバーグラスの表面を塗装で如何に蘇らせるかというのが修理テーマですから、このドアに見合ったアンティークな色を選んで塗りたいものです。勿論、ドアの木目を本物のように見せる為には専用の塗料が必要ですから、下手な国産塗料を使ってはダメですよ。もしそんなことをしたら、木目を見せる塗装は今後出来なくなるかも知れません。地元のペンキ屋さんにいくら安くやっても、塗装のノウハウと材料が揃わなければ適切な状態にはなりません。メンテナンス一つを取っても、皆さんの人生や家づくりへの姿勢が試されていると考えて下さい。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月29日
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今日は、愛知県知多郡美浜町のお客様から、家のチェックをして欲しいというご依頼を頂いて見てきました。ここの輸入住宅は、まだ築6年程度ということですから新築同然といった感じなんですが、至る処問題を抱えていらっしゃるようです。名古屋や東京で手広く輸入住宅を施工していらっしゃる住宅メーカーさんなんですが、現場の監督者に商品の知識や施工の納め方の経験が乏しく間違った仕事をしているといった印象でした。また、設計自体もいろいろミスがあったようで、屋根裏の不必要な場所に大きな梁(ハリ)が床面から飛び出していました。建てた後でお客様が住宅メーカーに問い合わせた処、全く不要な梁であったことを認めたそうですが、建築のプロならあり得ん話ですよね。ですから、その後訴訟沙汰に近いところまで行ったそうですが、そりゃそうなるでしょう。そんな中、お客様から一番気になるので見て欲しいと言われたのが、この屋根裏収納。発泡系のウレタン断熱材が、屋根面に吹き付けてあって、それを厚手のビニールシートで覆っています。屋根裏の一番高い所は相当の熱と湿気があって、夏でもないのにまるで湿度100%の熱帯のようです。そういった状況ですから、ビニールや断熱材には黒カビが発生し、ビニールの上を水が流れているところがたくさん見受けられました。そう、これは一見雨漏りに見えますが、ひどい結露なんです。発泡系の断熱材は、アイシネンのように空気を通すようなスグレモノもあるのですが、価格ありきで施工されるものは全く通気性がありません。(勿論、私たちはこんなものは使いませんよ)そんな断熱材の上からビニールを張っていますから、室内の暖かくて湿った空気が上がってくれば、自然とビニールの中で結露を起しますし屋根の野地板と断熱材との間でも結露を起して合板が腐ってきます。ビニールもいい加減に張ってありましたから、湿気も入り放題。こうした湿気を外に逃がす工夫をしていれば、まだましだったと思いますが、棟木の上も完全に塞がった状態でした。換気棟なんて20年も前から一般的なのに、そうした施工がされていないのは、お金を惜しんだか施工や材料の知識がなかったかの何れかでしょう。今日は、お客様に改善策のいくつかを提示して、それを効果的なものの順に実施していくように助言してきました。どことは言いませんが、HPは素敵でも施工が粗雑なビルダーはたくさんいますよねぇ(笑)<関連記事>: 屋根裏及び屋根裏部屋の結露対策(1) 輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月28日
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昨日は、本来お休みの日でしたが、お客様のご都合でマーヴィン(Marvin)社のフレンチドアとケースメントの建具交換をしました。現場は、名古屋市緑区でそれ程遠くありませんし、そのうち雨が降ってくるという予報でしたので、作業を早めに進めました。建具の交換やサッシの調整作業は無事にお昼過ぎには終わったのですが、結構このおうちはいろいろなところが傷んでいました。この家を建てられたビルダーさんはまだいらっしゃるようですが、スタッフも殆ど全て辞めてしまったようで、メンテナンスも殆ど行っていない状況のようです。そのビルダーさんは、お客様からの問い合わせで、輸入玄関ドアの気密パッキン ウェザーストリップを1本宅配で送ってきたらしいのですが、取付けはご自身でやって下さいという感じだったそうです。でも、お客様は素人ですから、ものがあってもどう取り付けていいのか全く分からずそれを保管しておいたらしいのです。そんな折、私たちが他のメンテナンス工事で伺ったものですから、この気密材も取り付けてもらえないかということでお願いされました。こんなウェザーストリップ一つ交換してあげられないビルダーさんに憤慨しながらも、あまりそこの会社の業況がよくないという話も聞きましたので、仕方ないとも思いました。まあ、これを取り替えるくらいは簡単なことでしたから、サービスで交換してあげました。こうやって輸入住宅がメンテナンスされずに放置されている状況を見ると、私たちだけでも何とか頑張らなきゃという気にさせられますね。因みに、これと同じウェザーストリップがドアの両サイドと上部にも付けられていないといけないのですが、未施工という感じでした。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月27日
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ウッドデッキや木製玄関ドアなど、屋外の木部を防水塗装して頂く際にお使い頂いているパラペイントのティンバーケア。二度塗りすれば、5年は防水効果を発揮する耐久性の高い塗料なんですが、今回千葉県で木製サッシを製作する方(ポロッポーさん)に塗料を提供させて頂きました。この写真は、その方のご自宅に施工された窓なんですが、着色をされた上でナチュラル・クリア色のアクリル・レインコートを上塗りして頂いた様子です。パラは、着色した上に塗装するということを推奨している訳ではありませんが、ご自身でテストした上で着色をご判断頂きました。上げ下げ窓など、結構凝った造りをした木製サッシですから、私たちのティンバーケアが長くこれらのサッシを保護してくれることを願うばかりです。アルミクラッドなど、木製サッシを多く使う輸入住宅ですが、このように国産住宅の木製サッシにもお使い頂けることは、心強く感じます。ホームセンターでも防腐・防水塗料が多く販売されていますが、ティンバーケアほどの性能を発揮する塗料はないと思います。少し黄色味がかったクリア色だけでなく、白色もありますから木部の腐りや防水にお困りの方は是非使ってみて下さい。その機能や性能に、きっと満足するはずですよ。勿論、水性ベースですから、健康面でも安心出来ます。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月26日
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今はなきキャラドン(Caradon)のケースメント・サッシ。このサッシは、開閉用のオペレーターやウィンドウ・ヒンジといった金物類が歪んだり削れたりしている為に、窓がしっかり閉じなくなっていました。ですから、この窓はずっと閉まったままの開かずの窓だったのです。サッシまわりも随分汚れていますから、長く使われていなかったのがよく分かりますね。今回、アメリカの部品メーカーから金物類を取り寄せて、付け替えてきました。随分長くお待たせしたので、お客様には申し訳なかったと思います。でも、昨日交換作業を終えて無事取付けが完了しました。そうそう、サッシの鍵を閉めるロック部品も交換したので、防犯上もよくなりましたし、パラペイントで木部の防水塗装をしたり、外装を防水コーキングで処理したりもしました。これから夏に向けて窓を開ける機会も多くなるかと思いますが、スムースに開閉出来るようになって、一安心です。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月25日
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古い網戸の張り替えをして先日お渡ししたのですが、お客様から網戸をサッシに付ける際に網戸のフレームを壊してしまったという連絡がありました。その網戸をお客様が持っていらしたのですが、網戸のコーナーに入れてあるプラスチックのコーナー部品が折れてしまってフレームが外れていました。古い網戸に付いているコーナー材は、紫外線に当たって劣化していますから、少々力を入れるとポッキリ折れてしまうことがよくあります。どこの輸入サッシ・メーカーかよく分からないということでしたが、探した代替品が写真のもの。おおよそ大きさは合っているようですが、実際のフレームの高さは18mmなんですが、適合するものは19mmらしいのです。結構いい加減なアメリカ人の作るものですから、1mmくらいは誤差の範囲とは思いますが、その1mmでコーナー材がフレームに装着出来ない場合もあるかも知れませんから、どうしましょうか?まあ、それでも何とかフレームに入れてみるしかないですかね。たかが1mm、されど1mm。いや~、悩ましいですねぇ。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月24日
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外装の防水・塗り替えをしている名古屋市瑞穂区のI邸。この写真は、エアコンの室外機が設置されていた2階のベランダの様子です。小さなベランダですが、室外機を置くには十分なサイズですね。よく見ると分かりますが、大きな室外機があった所とその奥のべランダ床とでは色が違っているのが分かりますか。そうです、先回の塗り直しの際には室外機の下の防水塗装が、行われていなかったということです。(通常のおうちのバルコニーはFRP防水処理ですが、こちらの家はRC造ですから化粧モルタルの上に防水塗装を施してあります)室外機にはエアコン配管が接続されていますから、もし設置した床も塗り直しをしようとしたら、うまく移動させないと配管を傷めてしまい、エアコンを買い換えしなければいけなくなります。ですから、多くの場合塗装業者は、室外機の辺りは塗装をせずにそのまま放置しておくことが多いのです。でも、それが長く続けば必ず床の防水処理が劣化してくるのは、目に見えています。安く契約したからと目を瞑って防水塗装を行わない業者さんがいいですか、それとも費用が多少掛かってもお客さんと相談してキッチリ施工をしてもらう業者さんがいいですか。私たちは、気付いたことを知らぬふりで見過ごすことは出来ません。いくら安くやっても、中途半端な施工であれば何も意味がないということを皆さんは理解していますでしょうか。だから、新築に限らず仕事の依頼は、長く付き合える信頼出来る建築屋に頼むことが大切だと思います。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月23日
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4月16日に発砲コンクリート(ALC)・サイディングに大きなヒビが入っている様子をお見せしましたが、今日はその後の補修をどうしたかご覧に入れたいと思います。如何でしょうか、サイディングとサイディングとが接しているジョイント部分にクラックが入っていて、そこから雨漏れをしていたのですが、どこに割れが入っていたか分からないくらいになっていますね。割れのところには、弾性コーキングを十分な量注入して処理した上で弾性プライマー(白い塗装)を塗ってあります。そして、クラックのあったジョイント部分には、更にスタッコフレックスの塗料、イノセンス(黄色い塗装)を塗ってあります。全ての材料は、柔軟性の高い下地材ですから、サイディングが少々動いても割れるリスクは相当軽減されるはずです。また、イノセンスは以前記事で紹介したように、柔軟性・耐久性が抜群の塗料ですから、下地材を補強するのには持ってこいと言えるでしょう。勿論、この上から仕上げる塗料も、弾性タイプにしますから外壁は鬼に金棒といった状態になると思います。リフォーム工事はまだまだ続きますが、今後もいろいろなアイデアを取り入れたり、気遣いした施工を心掛けたりしていきたいものですね。<関連記事>: ALCコンクリートのクラック (2017年4月16日) <関連記事>: 折っても割れない外装材 (2015年5月27日) 輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月22日
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1ヶ月くらい前にファイバーグラス製の輸入玄関ドアを塗り替えした作業風景をご覧頂きましたが、今日はそのドアのビフォア・アフターをご覧に入れましょう。まずは、塗り直す前の玄関ドアです。木目の凹凸はありますが、ドアの表面の塗装は全て剥げてしまっているという状態でした。この状態では、せっかくのステンドグラスも美しさを発揮出来ません。次に、塗り直した後の玄関ドア。お客様が選ばれた色は、ダークオークです。如何でしょうか。落ち着いた高級感があるドアに仕上がっていると思いませんか。木目も自然な感じになっていますから、これがファイバーグラス製のドアだなんて思う人はいないと思います。塗り直しには専用の塗料と塗装の技術が必要ですが、私たちならこんなに美しく木目を蘇らせることが可能です。10年程度経った玄関ドアは、ファイバーグラス製でも木製でもきれいに塗り直しをすることをお勧めします。玄関は、家の顔ですからね。<関連記事>: 白く変色したファイバーグラス製輸入玄関ドア (2017年2月21日)輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月21日
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今日は、お昼過ぎまで掛かって大工さんと一緒にペラ(Pella)社のボウウィンドウのハメ殺しサッシを付け替えてきました。少し窓枠の色が違うのが、今回交換したサッシです。20年近く前のペラのハメ殺しは、ガラスやアルミ枠の隙間から雨水が入り込んで木枠の部分を腐らせるというトラブルが多いです。ボウウィンドウの4枚ある建具(障子)のうち、幸いなことに1枚だけしか腐っていなかったので、ボウウィンドウごと交換するという最悪の事態は回避出来ました。ただ、このハメ殺しのサッシは、簡単に交換出来る代物ではありません。まずは、ペアガラスを枠から外して、次に木枠をノコギリとノミを使ってバラバラにして撤去します。これにすごい手間と時間が掛かるんです。新しい建具が入るだけの空間を確保しないと、建具がきれいに施工出来ませんし、逆に木枠を削り過ぎると建具と窓枠との間に隙間が生じて雨漏れの原因になりかねません。絶妙のところで建具を挿入するというのが、プロの技なんです。建具を取り付けて固定したら、最後にガラスの周囲やアルミ枠のジョイント部分、建具と窓枠とが接する部分に防水コーキングを打って完了です。ついでに隣のハメ殺しサッシの方も念の為コーキングを施工しておきました。でも、これはサービスですけどね。<関連記事>: Pella のボウウィンドウは注意が必要? (2017年1月13日)輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月20日
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毎年、カナダの塗料メーカーであるPara Paintsでは、その年の色の流行をウェブサイトで公開しています。今年もいくつかのトレンド・カラーを紹介していますが、その一つをご覧頂きましょう。こちらのインテリアのテーマは、「Synthesis」。日本語の意味は、「合成」とか「融合」といったもので、人工的な色や素材と自然な色や素材を一つの空間で組み合わせてしまおうというデザインです。四面あるドライウォールの壁のうち、一つの壁だけを藤色で塗装しています。カナダやアメリカでは、全ての壁を同じに仕上げるのではなく、アクセントの壁を設けるのが最近の流行でもあります。インテリアに限らず、エクステリアにおいても色で遊ぶチャレンジャーが多い欧米ですから、日本の人たちも勇気をもって家をデザインして欲しいものですね。私たちは、素敵な色を作り出すことが出来るパラペイントを日本に紹介しています。ドライウォールの壁だけでなく、ビニールクロスの壁も塗装出来ますから、是非内装に使ってみて下さい。<関連ページ>: PARA PAINTSついて 輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月19日
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先日、ALCサイディングの外壁に割れが入っているという記事を書かせて頂いた瑞穂区のリフォーム現場。今日は、実際に雨漏れするかどうかを確かめる為に、屋根や外壁に水道水を掛けて漏れが発生するかどうかの検査を行いました。室内の壁は、塗装したドライウォールで仕上げていますから、穴を明けても塗装さえすれば元通りになります。ですから、どんなに大きな穴を明けてもキズを付けても平気なんですね。そこが、ビニール・クロスとは違います。さて、写真が穴を明けた処です。ALCサイディングの裏側が見えていますね。ALC板が外断熱ですから、グラスウールなどの断熱材は入っておらず、空洞になっていました。ALCサイディングの裏側には、以前の雨漏れで水が伝ったような染みが付いていました。そして、実際に外壁のクラックに水を掛けて実験しましたが、数秒後に見事水が上から流れてきました。外壁の割れは、そこ以外にも複数ありますから、他の場所もチェックしましたが、同様に水漏れを起していました。外壁の全ての割れに対して防水処理を施して、最後に弾性のある柔軟な塗料を塗れば、当面の雨漏れリスクはなくなります。ただ、こうしたクラックが今後他の部分でも発生しないとは限りません。そういった意味では、10年に一度くらいは外壁の塗り直しをする際に割れをチェックすることが必要ですね。外壁塗装完了後、再度水を掛けて漏れないことを確認してから、内壁をドライウォールで仕上げます。<関連記事>: ALCコンクリートのクラック輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月18日
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昨日、愛知県常滑市の輸入住宅にお邪魔してきました。マーヴィン(Marvin)のダブルハングや掃き出しサッシに不具合があるということで状況を見に伺ったのですが、このように建具(障子)の木部に黒ずみが見られます。写真は、アッパー・サッシュ(Upper Sash)とローワー・サッシュ(Lower Sash)との合わせ目の部分ですが、ローワー・サッシュの下端も腐ってきているようです。また、最近はあまり雨漏れしていないということですが、窓のケーシングと呼ばれる木製の飾り枠のところから水がポタポタ落ちてきていたということですから、外壁又は窓の上端から侵入した雨水が、窓枠の上を伝って室内に侵入したと思われます。サッシの木部の腐りは、サッシのアルミやガラスのつなぎ目の防水不良が原因で、ケーシングからの水漏れはこれとは違う原因ですが、何れにしても台風の強い雨風が当たりやすい南側や東側の窓や外壁は、しっかり防水のメンテナンスをしてやる必要があります。外壁の塗装の塗り直しやサッシの交換をしたら、問題が解決するということではありません。こういう場合、製品だけでなく施工の間違いといった複合的に要因が重なっている可能性もあると思います。対処療法ではなく、原因を究明してそれに対策を打つというやり方をしないといつまで経ってもトラブルが絶えない家になってしまいますから注意しましょう。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月17日
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旭化成のへーベルで使われるALCコンクリート・サイディング。RC造の建物を100mm厚の発砲コンクリートで覆う形を取っているので、中断熱をしなくても、外断熱だけで十分な断熱性を発揮出来ます。ただ、このALCは人間の手では持ち運べないくらいに非常な重さがある材料ですから、パネルを張り付ける時はクレーンで吊り上げなければ施工が出来ないというのが欠点です。このおうちは、家の奥の方も家が立て込んでいて、外壁材を張るには人間の力でしか出来ない状況だったようで、大きなパネルを小さくしてから、壁に張り付けていったようです。ですから、パネルとパネルとのジョイント(つなぎ目)が多くなり、外壁の雨漏れリスクが大きくなりました。勿論、その重量によって建物に歪みや負担が掛かってしまうことも否めません。また、30年近く前は、ALCコンクリート・サイディングのつなぎ目や窓の周囲には、アクリル・コーキングが使われていました。当時へーベルに使用したアクリル・コーキングは、時間が経つと硬化して割れやすくなるようです。この写真もその一つ。建物のコーナー部分の2階と3階とのつなぎ目ですが、横方向に大きなクラックが入っています。強く激しい雨が外壁に当たって、それがここに押し寄せてくると割れ目から壁の中に雨水が侵入します。そうして、2階の部屋の天井や壁から大量に水が落ちてきたという感じのようです。私たちは、今回このクラックを修理するに当たり、劣化しにくい別のコーキング材で処理します。その上から弾性シーラーや弾性(柔軟性)のある塗装を行ってから、最後に水を掛ける防水検査を実施して完了です。適切な材料と適切な施工。そして自然の摂理を考えることこそ、家を長持ちさせる秘訣です。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月16日
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昨日、塗り直す予定の屋根の洗浄作業風景をご覧頂きましたが、今日はその屋根に錆止め塗料を塗ったところをご覧に入れましょう。如何でしょうか、赤い錆止め塗料を塗った様子は。以前の塗装が剥げてムラムラになった屋根の状態と比べて、ツヤ消しの美しい屋根に生まれ変わったのが素敵でしょ。雨樋は、付け替える予定ですから何もしていませんが、屋根は細かなところまできれいに塗られています。今日は、昼間に突然の雨が降ってきましたから、昨日のうちに錆止めだけでも塗っておいて本当によかったと思っています。でなければ、また洗いを掛けて汚れを除去してからしか、錆止めを塗れないですからね。今日は、お施主様もいらっしゃいましたので、雨の前にご夫婦で屋根まで上がって頂いて、工事の状況や不具合のチェック箇所の案内をさせて頂きましたが、きれいな仕事に喜んで頂きました。明日も、外壁塗装の色の打合せをさせて頂く予定ですが、さてどんな色を選ばれるか楽しみです。それにしても、私は高い所で足ガクガクでしたが、お施主様(特に奥様)は平気な顔で登っていらっしゃいましたから、すごいですねぇ。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月15日
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昨日記事に書きました名古屋市瑞穂区の現場です。足場が掛かりましたので、まずは屋根の状態確認の為に表面の洗浄を行いました。いや~、3階のそのまた上ですから高いですねぇ。高所恐怖症の私としてはメチャ怖いですが、そんなことでは建築の仕事は出来ません。冷や汗を掻きながら、登りましたよ。10年近く前に撮られた写真では、屋根の塗装が相当傷んで見えましたので、最悪屋根材を撤去して新しく葺き直すことも考えていましたが、幸い表面の塗装が劣化していた程度で事なきを得ました。ただ、こうやって水で流していると、劣化した塗料が水と一緒に茶色くなって落ちていきます。塗装の方は、もう限界といった感じでしたから、塗り直しのタイミングとしてはよかったと思います。屋根の洗浄が完了した後は、外壁の洗浄へと移っていきます。通常は雨樋の洗浄していくのですが、今回は樋が劣化しているようですので交換します。ですから、洗浄は必要ないのですが、壁や屋根を洗っていればどうしても一緒に洗われてしまいますね。まあ、きれいになることですから、悪いことではありません。この洗浄作業をしっかりやらないと、新しい塗装がしっかり定着しませんから、大切な作業です。安くやろうという業者さんは、この作業をしないでいきなり塗装をするところもあるようですが、それではすぐに剥がれてきてしまいます。塗ったすぐは同じように見えますが、手を抜いた仕事は化けの皮がそのうち剥がれてくるものです。その時はもう支払いも終わっていますから、文句を言っても知らぬふりなんでしょうね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月14日
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名古屋市瑞穂区にあるRC造3階建てのお宅で、昨日足場組みを行いました。外壁以外に屋根のメンテナンスも行いますから、屋根を洗浄した水が近隣に飛散しないように高い位置まで足場を組んで、養生シートで周囲を囲います。今回の主なテーマは、2階天井・壁の雨漏り補修。先回の屋根メンテナンスから10年以上経っていますので、その間に発生した雨漏りの原因(場所)を特定し、そこを重点的に防水補修することが、今回のミッションです。建物自体は、築30年近く経っていますから、やはりここでしっかりと外装のメンテナンスを行っておくことで、長持ちするおうちにしたいと思います。三方に張られた窯業系タイルも部分的に脱落していますし、タイル目地の方も割れや劣化が見受けられます。タイル張りの外壁は、耐久性や防水性があるように見えますが、割れればそこから雨水が侵入しますし、目地は浸透性のあるモルタルで出来ていますから、目地を補修した上でやはりクリアの防水塗装をしておく必要がありますね。人間の作るものですから、今回のメンテナンスで半永久的に家が持つということにはなりませんが、劣化が酷くならないうちに対処しておくことで、元の状態に戻すことが可能となります。そういうマメな補修をいくつも実施することで、大掛かりな修理を防ぐことが出来るはずです。梅雨が来る前に、外装関係の工事をやる予定です。では、またその様子を逐次お伝えしていきますね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。リフォームの概要は、リフォーム(Re-Home)のページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月13日
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昨日、愛知県みよし市の輸入住宅でペラ(Pella)社のボウウィンドウの修理を予定していたのですが、横殴りの雨で計画を中止しました。早朝は然程の降り方でもなかったのですが、午前8時過ぎには少し強くなってきました。私たちもお客様も早くきれいにしたいという思いでしたが、防水処理が重要な窓の修理ですから、ここはちゃんと仕切り直した方がよさそうです。写真は、ワンボックス・バンに積み込んだはめ殺しの建具(障子)と窓の周囲に付ける化粧枠材です。以前サッシの木部塗装に使われた白い塗料をお客様が大切に保管されていたので、それをこれらの木部にも塗りました。油性の塗料でしたから、木部にはどうかなと思いましたが、現状のサッシの木部も特に塗装に劣化はないということでしたので、色を合わせる為にも新しい建具等に塗ることにしました。こうして、取付け前に事前に塗っておけば、取付け後に隠れてしまう部分にも塗装が出来ます。家づくりには気遣いが大切ですから、現場で手早く塗装するより倉庫でじっくりきれいに塗装をしてやることは、どれだけ家を長持ちさせることに貢献するかお分かり頂けますでしょうか。来週職人さんとお客様の都合が合うタイミングで、再度取付け作業に伺う予定です。また、取付けが完了しましたら、その様子をお伝えしますね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月12日
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愛知県大府市にある軽量鉄骨のおうちに施工予定のミラードアです。通常は、寝室などの収納用のドア(ミラークローゼット)として用いられるのですが、こちらでは玄関収納用として引き違いの2枚ドアを2つ並べて写真のような4枚ドア風に作ります。幅が1.5mありますから、2つ合わせると3mもの幅がある鏡となるのですが、もしかしたら家族全員の姿が映せるかも知れませんね。欧米の人は自分の部屋で着替えやお化粧を含めたトータルコーディネートをしますが、日本人の女性は最後出掛ける際に全身をチェックしたがるようです。男の私としてはよく分かりませんが、確かに玄関先でネクタイとか曲がっていないか気になるようにも思います。まあ、こんなミラードアが玄関ホールにあったら、鏡の向こうに部屋もあるように見えて、広く感じるかも知れません。ミラードアは、引き違いの他に折れ戸タイプのバイフォールドドアもありますから、一度に大きく開いて収納の中身を見たいという方には折れ戸をお勧めします。それにしても、輸入のものは鏡が大きいですよね。国産ではこんなに大きな面の鏡はないようです。<関連記事>: 1人2役の収納ドア (2013年7月25日)輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月11日
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名古屋市にあるこちらのお宅は、在来工法で建てられた20年前のおうちです。設計士がデザインした高級住宅といった印象ですが、メンテナンスにあまり手を入れてこなかったようで、いろいろな処で不具合が発生しているようです。写真は、バルコニーの外壁ですが、至る処にクラック(ヒビ)が入っているのが分かりますでしょうか。設計図面を見ると、ラストップを下地にしてジョリパットで仕上げたと記載があります。ラストップは、塗り壁材で仕上げる為の下地パネルのようで、コンクリート・サイディング的な使い方がされているような感じです。ただ、パネルのような外装材の場合、材料のつなぎ目で水平・垂直方向に真っ直ぐ割れるというのが一般的で、このように縦横無尽に割れが入っているのは、不思議です。もしかしたら、パネル状の材料ではなくモルタルのように練った状態のものを下地に塗ったのかも知れません。勿論、パネル状の材料に雨水が浸透して、中からボロボロになって割れたということも考えられます。傾斜地にあるような住宅ですから、地盤についても少々怪しい感じですから、外壁などは地震などの揺れの影響を受けてしまい、ヒビ割れを加速したのかも知れません。こうした家の動きに対して、ジョリパットは追随するだけの柔軟性はあまりないというのが、今まで見てきた印象です。施工の手順や使う材料の相性などといった問題もあるでしょうが、窓やドアのコーナーなど力の掛かりやすい場所のクラックは、なかなか避けることは難しいような気がします。今後実際に外壁を一部剥がすなどして、原因を確認した上で柔軟性のあるスタッコフレックスなどを使って、割れにくい外壁になるようリフォームしていきたいと思います。勿論、単にスタッコフレックスを塗るだけでは、問題は解決しません。下地の施工を同時に直していかなければ、また同じ問題が発生するだけですね。そこには、私たちのようなプロの技術と経験が必要かも知れません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月10日
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美しい木目とカットガラスのファイバーグラス製玄関ドア。ここに使われているドアのメーカー、サーマツルー(Therma Tru)と言えば、輸入住宅ではそこそこ名前の通った会社です。ただ、輸入住宅のことをあまりよく知らない住宅メーカーさんや工務店さんがファイバーグラス製のドアを施工すると、トラブルになっていることがあるかも知れません。実はファイバーグラス製のドアは、左右(裏表と言ってもいいかも知れません)が存在します。木製ドアならいいのですが、ファイバーグラス製やスチール製のドアの場合、中には発泡ウレタンのような断熱材が入っています。その為、ドア自体の強度を出す為にドアの周囲に補強の木材が入っているのですが、全ての部位に補強材が入っている訳ではないのです。普通の場合、ドアを吊り込む為のヒンジ(蝶番)が3ヶ所あります。その位置には、ヒンジをビスで取り付ける為の補強下地が当然入っています。ただ、そこで気を付けなければならないのが、ヒンジを取付ける場所の反対側、つまりドアハンドル側にはヒンジを取り付ける必要はないので、下地材は入れられていないかも知れないのです。ただ、その代わりにハンドルを取り付ける位置には下地材が内蔵されているはずです。つまり、ファイバーグラス製のドアの場合、ドアの左右で下地材の位置が違うかも知れないということに気を付ける必要があります。その場合、ドアを裏表逆さまに取り付けてしまったら、左右も当然逆転しますから、ヒンジを取り付けることが出来ないとか、取り付けられたとしてもビスが利いていないところが生じているなんてことがありますから、ドアが傾いてきたり鍵の調子が悪くなってきたりするはずです。また、サーマツルー社のドアに限って言えば、事前に注文しない限りドアクローザーが来る位置には下地材を入れてくれません。また、そのオプションを注文すると何割も値段が高くなるので、大方の業者はリクエストしていないと思います。ですから、ドアを輸入した後でドアクローザーを取り付けたいと建築業者にお願いすると、ドアにビスで固定出来ませんから、見栄えは悪いですが写真のようにボルトを屋外まで貫通させて取り付けるはめになります。勿論、ドア・メーカーによっては、こうした下地を標準で入れてくれているところもありますが、そうしたことの確認に気遣いが出来る輸入住宅ビルダーが殆どいないのが現状です。もし家を建てた後でこうした不具合を発見したら、補修や交換を適切に行って下さいね。さもないと、ヒンジが外れてドアが脱落するなんてことにもなりますから、防犯上大きな問題が生じますよ。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月09日
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このダブルドア(2’-8”x6’-8”)は、ピーチツリー社のA19P「Avanti」というものですが、20年前に施工されました。ドアのパネルはスチールで出来ていますが、室内側の劣化が進んでいることから、お客様から交換したいという希望を頂きました。写真からするときれいな輸入のフレンチドアという感じですが、メンテナンスは特に何もしていなかったということで、ヒンジの摩耗や気密パッキン(ウェザーストリップ)や防水材の劣化など様々な点で不具合が出てきています。少しずつでも補修をしていればよかったのですが、1つの不具合から別の不具合へとどんどん広がっていくのが、家の不具合です。アメリカのピーチツリー社は10年近く前になくなっていますから、全く同じものはありません。メーカーが違うものに交換しますが、微妙にサイズが異なることも考えられますので、ドアやドア枠の加工が必要となるかも知れませんし吊り込んだ際にはラッチ穴やフランス落としの微妙な調整も必要です。また、今回提案しているドアは、錆びたりしないサーマツルー社のファイバーグラス製フレンチドアを考えていますから、ドアパネルの塗装も必要です。簡単に輸入ドアの交換と言っても、様々な部品や作業を必要としますから、普通のリフォーム屋さんでは難しいかも知れません。それならいっそ国産のアルミドアにするなんて人もいらっしゃると思いますが、それこそドア枠を外壁から外してやり直す必要がありますから、外壁の補修やデザイン性、断熱性の問題も出てくるでしょうね。そこまでして輸入住宅の美しさや性能に拘りたいというお客様でしたら、私共は補修を出来る限り協力していきますが、手間も費用も掛かりますから家づくりには覚悟が必要だと思います。輸入住宅にしても国産住宅にしても、生涯メンテナンスフリーなんて家は、ありませんから・・・。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月08日
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こちらの写真は、吹抜け玄関に設けられた2階の手摺。美しいパインの無垢材で出来たバラスター(子柱)が、リズミカルに並んでいますね。その上に設けられた天井の梁(ハリ)型は、およそ長さ3.6m。吹抜けに面した2階の廊下を開放的に見せる為に、開口部を大きく明けたデザインにした為、高さ30cm程度の梁が必要となりました。この部分は、丁度2階の屋根の軒ラインに当たる処で、2階の部屋の構造区画を成す重要な場所なんですね。2x4工法の場合、四角い構造区画をいくつも組み合わせて1つの家としての耐震強度を高めます。四角で仕切られたラインの壁を構造壁(耐力壁線)と呼びますが、そのライン上に大きな開口を設ける場合は、天井に梁型補強を入れることで、上からの重量を受けたり、四方の壁の強度バランスを保ったり出来るようになります。目線よりも上に来る梁型ですから、それ程気にならないとは思いますが、天井もつながっているように見せたいと考えている人は、何でこんなところに梁が出っ張っているの?と文句を言うかも知れません。梁型を出さない方法もあるにはありますが、梁型は建物の耐震性や耐久性にとってはなくてはならないものですから、家のプランをする際は安易になくさないで下さいね。勿論、耐力壁の必要量というものがありますから、梁型ばかりでもダメですよ。家は、自然の摂理で造られています。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月07日
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ビルトイン・ガレージのドアには、ドアを巻き上げる為の大きなトーション・スプリングというバネが付けられています。幅が2.4mくらいのドアであれば、1本。倍の4.8mくらいであれば2本付けられているのが一般的。ですから、写真のガレージドアは、2.4m程度の幅のものであることが分かります。ただ、ガレージドアは、製造メーカーや用途によって、大きさや材質、パネル・セクションの段数や明かり取り用の窓のあるなしがある為、その重量は様々です。このように、トーション・スプリングが経年劣化で切れてしまった場合、そのドアに合った強度のバネを設置することが求められます。強度が弱ければ、電動のガレージ・オープナーに余計な負担が掛かります。また、巻上げが甘ければ、ちゃんとドアを引き上げることが出来ません。日本でよく出回っているウェインダルトン社製のガレージドアですが、一概に同じトーション・スプリングを使えばいいという訳にはいきません。最低でもドアの大きさや重量の計測をしてから、トーション・スプリングを調達するようにして下さい。また、バネが切れる原因は、ドアの調整不足やドラムワイヤーの伸びであることが多いですから、バネの交換と一緒に調整作業もしてもらうようにして下さい。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月06日
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輸入住宅に限らず、アルミドアの国産住宅でも玄関ドアは徐々に下がってくるものです。ドアの敷居(ボトムシル)には、写真のように釘で引っ掻いたような跡がたくさん付いています。これは、ドアの下端がアルミの敷居に擦った時に出来た傷なんです。通常は、ドア下に取り付けられた気密パッキンのウェザーストリップが敷居との隙間を埋めているだけですが、それ以上にドアが下がってきた結果がこの状態です。こうなると、玄関ドア下が傷むだけでなく、ドア自体も歪んできますし鍵も固く閉まりにくくなるはずです。また、これが進むと鍵(ロックシリンダー)が破損することにもつながります。家は常に皆さんにサインを送ってくれています。家はあなたに様々なトラブルを気付いて欲しいと思っています。一つの現象から今そこで何が起こっているかを類推し、どう対処しなければならないのかを考えることが大切です。皆さんがどうしていいか分からなくても、何か不具合が起こりつつあることだけは分かるはずです。それを我々のような専門家に伝え対処を相談することで、家を正しくメンテナンスしていけます。何か変だなと気付くことこそが、家づくりの基本かも知れません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月05日
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インナー・ガレージのドアを交換して欲しいというご依頼を頂いた際に、電動オープナーのリモコンが大きいので、小さいものに交換したいというお話を頂きました。こちらの車載リモコンは、ジニー(Genie)社製ガレージ・オープナー用のものなんですが、大型のスマホよりも分厚くて大きな感じです。これをハンドバッグなんかに入れて持ち歩くのは、ちょっと気が引けますね。今のリモコンは、手に握れば隠れてしまうくらいの大きさですから随分と進化したものです。20年前のリモコンですからある程度仕方ないですが、機能もシンプルで壊れにくいかも知れません。(実際に20年近く不具合はないですし・・)さて、今回これに変わる小さなリモコンがないか、問い合わせをしてみたのですが、新しいタイプのリモコンは互換性がなく、この古いリモコンも在庫が残り1個しかないということでした。将来ガレージ・オープナーを新しいものに交換すれば、自ずと小さなリモコンが付いてきますが、それまでの間にこのリモコンが壊れないとも限りません。ですから、もし予算に余裕があるようでしたら、予備に古いタイプのリモコンを1個購入しておくのもいいかも知れません。それにしても、アメリカのメーカーのものは、これだけ年月が経っても部品の供給があるなんて素晴らしいですよね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月04日
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20年くらい前、設計士がデザインした在来工法の家に、こうしたコーナー出窓が施工された例は結構多かったように思います。こちらも少し奇抜なデザインを狙った高級住宅であったと思いますが、ウェザーシールド社製のアルミクラッド・サッシの木枠や出窓の木製カウンターが腐ってきていました。よく見ると、建物から出っ張った部分が重力で少し下がってきているのか、サッシの建具とサッシ枠との間の隙間が徐々に大きくなってきています。また、タイル張りの外壁部分にもヘアークラックや目地割れのようなものも見受けられます。この場合、出窓自体がその重さで下がってきて、サッシと躯体との間に隙間が生じて雨水が侵入したのか、それともサッシ自体に雨水が侵入するような隙間が生じて、それが窓の下枠を腐らせてサッシが下がってきたのかが原因だと思います。このコーナーの部分に使われているサッシは、開閉しないはめ殺しのサッシですから、開閉によって雨が入り込むようなことはないでしょうから、出窓自体の下がりが原因である公算が高い気がします。ただ、気密パッキンのウェザーストリップも相当劣化していますから、これも雨漏りの原因の一つかも知れません。もしかしたら、そういう処からアリのような虫が入って悪さを起したということも考えられます。何れにしても、出窓をジャッキ・アップして正常な位置に戻すことと輸入サッシの防水や調整が必要であることは間違いありませんね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月03日
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こちらは、20年近く前に施工されたガレージドアのヒンジです。オーバースライダーのガレージドアは、4~6枚のパネル・セクションがヒンジで連結されていて、それらが順番に弧を描いて上へと上がっていきます。その連結用のヒンジが、このように千切れてしまったところの写真ですが、丈夫な亜鉛鉄板で出来たものがこのように断裂するには相当の力と時間が掛かったでしょうね。恐らくヒンジの取り付け位置が、パネル同士の中央でなく少し下がった位置になっていた為、パネルが折れて上がっていく時に負荷が掛かったのではないかと思います。ヒンジ1枚が破損しても、他のヒンジがサポートしていますから、ガレージドアがすぐに脱落するようなことにはなりませんが、これを放置しておけば他のヒンジにも余分な負荷が掛かります。ガレージドアを動かす際に、異音がしたり今までとは違った感じがあったりしたら、その原因を調べて早めに対処すべきです。勿論、素人のお客様では分からないというのであれば、その変な感じを私たちのようなプロに伝え、どう対処したらいいかを相談して下さい。病気がひどくならないようにするには、早めの治療が大切です。それが、家のメンテナンス費用を抑えることにもつながるのですから。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月02日
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そろそろ外壁の塗り替えが必要というお客様のおうちの写真です。写真ではあまり分かりませんが、外壁を手で触ると指に白い粉が付いてきます。既に表面の塗装が劣化して、白化現象を起こしています。この状況では、やはりそろそろ塗り直しをしなければなりません。横張りサイディングのつなぎ目や輸入サッシの周囲に回してあるコンクリート製のモール材の目地なども、防水コーキングが劣化してヒビが入っています。コーキングは、ある意味消耗品ですから、割れたり切れたりするのは仕方ありませんが、モール材の縦目地がよじれたように切れているのは気になります。サッシの両サイドは、建物の上からの荷重が掛かりやすい場所でもあります。ですから、この位置にサイディングのつなぎ目をもってくると上から下へ一直線に割れ目が入ってしまう恐れがあります。その力に耐えられなかったのか、窓上のモール材が釘留めされたところにクラックが入ってしまいました。材料のつなぎ目である目地ラインは、出来るだけ上下を揃えず、上からの荷重を分散させて施工することが、美しい外壁を保つ秘訣だと思います。こうしたことは、見積や契約書には書かれていない事柄ですし、住宅メーカーや職人の気遣いの範疇でもあります。これは、ビルダーの規模の大小やブランドが解決することではありません。どこに施工を任せるかは、皆さんの見る目のあるなしに依るかも知れません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、私と話をしたいという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。
2017年04月01日
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