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2023.09.26
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​ヴィム・ヴェンダース「ことの次第」元町映画館​
​​​​​​​​​​​  12ヶ月のシネマリレー 11本目 ヴィ ・ヴェンダース監督 「ことの次第」 でした。 1982年 ですから、ほぼ40年前の 白黒映画 でした。 「ハメット」 1982年 の製作で、 「パリ、テキサス」 1984年 ですから、まあ、そのころの作品ですね。​​​​​​​​​​​
 ​​​ボクは、昨年だったかに見なおした 「ベルリン天使の詩」 で爆睡したのを チッチキ夫人 に糾弾される失態を犯して以来、この監督の映画は敬して遠ざけさせていただいているのですが、今回は 「12ヶ月のシネマリレー」 のライン・アップの1本ということで、やって来ました。​​​
はい、完敗でした! ​​ 0年前に見ていたらなぁ・・・。
​ まあ、そういう負け惜しみに満ちた感想でした(笑)。
ポルトガル の海岸で アメリカ SF映画 を撮っている 映画撮影隊 がいて、まず、 意味不明のSFシーン が流れます。それから、 撮影隊の話 になって、実は、もう、フィルム代もないくらいに資金が底をついていて、金策しているはずのプロデューサーは逃げ出しているらしくて、音信不通で、チームを支えている老カメラマンは妻が危篤で、俳優の誰かと誰かはできていて、苦悩の監督は妻と愛し合っていて、隣の部屋では子役たちが聞き耳を立てていて、主演女優は西部劇論の本なんか読んでいて、俳優たちは夜昼なく飲んだくれ始めて、という、あれやこれやの現場の様子が約1時間続きます。
 見ていて、かなり疲れます(笑)。
 カット、カットのディテールは興味深いのですが、何が起こっていて、これから 「映画」 はどうなるのかわかりません。わからなさの中で、眠り込みもしないで座っいるとこんなセリフが聞こえてきました。
​​ 「本当は物語なんてどこにもないのだ。」 ​​
​​  ​まあ、本当はも少しシャレたセリフだったように思います。正確な記憶ではありませんが、登場人物の誰かが、そんなことを口走るのをきいて、 ハッとしました 。​
​​​​ 思い浮かんだのは、まだ生きていた 中上健二 とかが、しきりに口にしていた 「物語喪失論」 、あるいは、 「物語解体論」 です。 1980年代 のブームです。​​​​
 まあ、ボクなりの、多分、デタラメで勝ってな理解ですが、 小説 であろうが 映画 であろうが、一つ一つの プロットの連鎖 「物語」 として 文脈化 全体化 するのは人間の勝手な妄想であって、 「自然」 の時間に 「物語」 なんてものは、もともとないのである、というわけですが、なぜか、一つのまとまりとして作品が出来上がってしまうと 「物語」 になってしまうのですね。で、見ている人は、それぞれの 「物語」 を読み取って納得するんです。要するに、自己満足に過ぎないということです。
 この映画の後半は、金策のためにロサンゼルスにやって来た監督が、ようやくのことで、マフィアから逃げているプロデューサを探し出し、行き詰まりの解決法を互いに失っていることを確認し、別れる場面で、何者かに射殺されてしまいます。
​​面白いのは二人共、誰が撃ったのかわらない銃弾で殺されるところですね。 ​​
​​ 映画製作費をめぐる、マフィアとの確執 「物語」 をこの映画が描きたかったのであれば、このラストシーンは 丸投げ なのです。
​​ 観客は延々と2時間、何を見ていたのか? ​​
​​​ 当時の シマクマ君 は​ 「物語論」の流行 に​ 夢中でしたが、もう忘れてしまいましたね。
​​ 「あの頃見ていればなあ・・・」 ​​
​​  ​まあ、そんなことを思いながら、
​​ 完敗でいいや! ​​
​  という帰り道でした。最後まで負け惜しみですね(笑)​​

​監督 ヴィム・ヴェンダース​
製作 クリス・ジーバニッヒ
脚本 ビム・ベンダース
撮影 アンリ・アルカン フレッド・マーフィ
音楽 ルゲン・クニーパー
キャスト
パトリック・ボーショー(フリッツ・監督)
イザベル・ベンガルテン(アンナ・読書する女優)
アレン・ガーフィールド(ゴードン・プロデューサー)
サミュエル・フラー(ジョー)
ロジャー・コーマン(弁護士)
1982年・127分・PG12・/西ドイツ
原題「Der Stand der Dinge」
日本公開1983年11月
2023・09・23・no117・元町映画館no205 
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最終更新日  2023.09.28 01:09:15
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