公費 0
全9件 (9件中 1-9件目)
1
企業およびビジネス戦略のマーケティングへの影響企業、ビジネスユニット、または製品市場にかかわらず、マーケティング視線は戦略的意思決定の中心である。一般管理職を目指すすべてのマネージャーは、自身のレパートリーにマーケティングの概念とツールが必要である。市場志向企業(顧客のニーズを満たすという主要目標に沿って、企業活動を計画および調整する企業)は、売上高の伸び、総資産利益率、新製品の成功など、さまざまな面で他の企業をしのぐ傾向にある。企業の従業員による非倫理的行動は、企業とそのサプライヤーおよび顧客との間の信頼を損ない、それによって長期的な関係の発展を妨げ、時間経過とともに売上と利益を減少させる可能性がある。企業成長のための4つの主要経路(市場への浸透、市場開発、製品開発、多様化戦略)は、企業の戦略範囲の違いを意味し、さまざまな能力とマーケティング活動を必要とし、さまざまな種類と量のリスクを伴う。どの経路を追求するかについての決定は、これらすべての要因を考慮する必要がある。ビジネスユニット戦略を策定する際の最終的な目標は、顧客に優れた価値を提供する持続可能な、競争上の優位性の基盤を確立することである。そのために、他企業に無い、入手が困難なリソース(多くの場合、ブランド名、マーケティング情報システムやデータベース、長期的な顧客関係などのマーケティングリソース)の開発が必要。新会社設立を成功させるには、通常、確立された競合他社との直接の対立を回避するか、模倣するのが難しい方法で、狭く定義されたターゲットセグメントに優れた価値を提供する競争戦略が必要である。したがって、4Cに基づく市場の理解、分析、市場細分化とターゲティング、および市場のポジショニングするスキルは、通常、新しい企業が存続するという長い賭けを乗り越える為に重要である。市場志向の企業のより重要な特徴は何ですか?売上高の伸び、総資産利益率、新製品の成功など、さまざまな面で他の企業をしのぐ傾向にある。戦略の定義は?顧客に優れた価値を提供する持続可能な、競争上の優位性の基盤を確立すること戦略の5つの要素は何ですか?市場理解、分析、市場細分化、ターゲティング、市場のポジショニング戦略の3つのレベルは、焦点を当てている問題に関してどのように異なりますか?全体戦略:事業ドメイン(事業領域)の決定、経営資源(ヒト・モノ・カネ)の配分、資金の調達を方向づける。事業戦略:特定の事業部門において当面の競争相手に勝つための戦略機能戦略:事業戦略を実行するための現場レベルのヒト・モノの活用戦略会社のミッションステートメントはどのような質問に答えるべきですか?企業・従業員が共有する価値観・社会的使命であるミッションを、実際の行動指針や方針として、具体化する。組織の戦略的使命を定義するためにどのような基準を使用する必要がありますか?顧客が満たすべきものと、顧客を満足させるために企業が実行しなければならない機能として定義する方がよい倫理的ガイドラインの企業にとっての価値は何ですか?非倫理的な慣行は、企業とそのサプライヤーまたは顧客との間の信頼を損ない、それによって長期的な交換関係の発展を混乱させ、時間の経過とともに売上と利益を失う可能性がある。企業目標の4つの要素は何ですか? 求められる パフォーマンスの側面または属性。 進捗状況を評価するための尺度または指標。 達成すべき目標またはハードルレベル。と 目標が達成される時間枠。企業が成長を追求する上で進むことができる2つの主要な方向は何ですか?それぞれの主なオプションは何ですか?企業は将来の成長を追求する上で2つの主要な方向に進むことができます。それは、現在の事業と活動の拡大、または社内事業開発または買収による新規事業への多角化です。ポートフォリオモデルとは何ですか?各ビジネスの競争力とそれが提供する市場の魅力を評価することにより、現在および将来のビジネスを分類およびレビューできる。そのようなモデルの1つであるBCG成長シェアマトリックスがあり、BCGモデルは、どの企業が現金を生み出す可能性があり(一般に、市場での地位が高い成熟した「現金牛」)、それを消費する可能性が高い(急成長している「スター」)かについての洞察をマネージャーに提供しする。BCGの成長シェアマトリックスの2つの側面は何ですか?モデルの4つのセルのそれぞれに含まれるビジネスの種類を説明してください。ビジネス全体でのリソースの適切な割り当てに戦略的なガイダンスを提供する面と、潜在的な新製品市場を評価するために有用。価値に基づく計画とは何ですか?特定の戦略が生み出す可能性のある価値を評価することによって、そのような質問に対処しようとするリソース割り当てを行うことができる。その制限は何ですか?多くの仮定に依存しており、そのほとんどは人間のバイアス(「モデルのゲーム化」、特定の戦略的代替案により有利な光を当てる)、または高レベルの不確実性(3Mは実際に予測できる)の影響を受ける。顧客視点の企業戦略 アンバサダープログラム的思考
2022.03.22
コメント(0)
マーケティングマネジメントプロセス概要マーケティングは、個人や組織間の商品やサービスの交換を促す活動としての社会的プロセスとして普及している。顧客は製品でなく利益を購入します。顧客が企業の提案から受け取る恩恵から、利益を得るために負担しなければならない費用を差し引いたものが、顧客に対する提案の価値を決定する。価値=恩恵-費用ビジネス成功の本質は、顧客に優れた価値を提供することで、マーケティングマネージャーと非マーケティングマネージャー双方が顧客に重点を置き、多機能な取り組みで、優れた価値を提供することを実現するため努力し調整する必要がある。マーケティングマネジメントプロセスでは、4つのCを理解する必要があります。会社とそのミッション、戦略およびリソースによるマクロ環境コンテキスト、顧客のニーズと要望、競合他社。これらの要因を客観的で詳細な証拠に基づいて理解することが、効果的なマーケティングの意思決定に不可欠です。商品やサービスを誰に、どのような戦略で販売するかなどのマーケティング上の決定は、大小を問わず、ほとんどの企業において、最高階層で検討し承認されます。よって組織内で戦略的な地位、または目指すマネージャーには、マーケティングの視点と分析スキルが必要である。マーケティングの定義とは?個人や組織間の商品やサービスの交換を促す活動としての社会的プロセスである。交換を行うにはどのような条件が必要ですか?顧客受け取る恩恵から、利益を得るために負担しなければならない費用を差し引いたものが、大きくなければならない。ニーズとウォンツの違いは?ニーズは、顧客が行動し交換を行おうとする基本的な力で、ウォンツは、基本的ニーズを満たす為の人の欲求や好みを反映している。市場とは何ですか?特定のニーズまたは欲求を満たす利益を得るために、特定の製品に興味を持って購入する意思があり、リソース(時間、お金)を持っている個人および組織である。マーケティングマネジメントプロセスには何が含まれますか?マーケティング機会分析、マーケティングプログラム構成、選択した状況でのマーケチング戦略立案、マーケティング戦略改良と評価交換取引を行うにはどのようなフローが必要ですか?市場と顧客ニーズとウォンツの理解→製品と提案の理解→物理的な製品もしくはサービス提供→対価もしくは異なる価値の提供ビジネスデータの分析リテラシーと活用 Excelによる初級・中級データサイエンス/寺島和夫/西岡久充【3000円以上送料無料】
2022.03.13
コメント(0)
マーケティングの勉強をまた始めました。今は保険薬局で働いているのでまた違った角度でマーケチング戦略を練る必要性を感じたからです。マーケティング:Marketing定義:「マーケティングとは、製品と価値を生み出して他者と交換することによって、個人や団体が必要なものや欲しいものを手に入れるために利用する社会上・経営上のプロセス」である。引用:Kotler, P. et al., 2006. Marketing, 7th ed. Pearson Education Australia, p.7. マーケティング戦略:Marketing strategyマーケティングを通じて企業戦略の現状分析と市場志向型戦略の策定、評価、選抜を行い、 経営目標と販促方針に寄与する全ての基本的且つ長期的な活動を指す。引用:Homburg, Christian; Sabine Kuester, Harley Krohmer (2009): Marketing Management - A Contemporary Perspective (1st ed.), London. 各業界特有の状況に応じて戦略が異なる場合があるものの、一般的な戦略の分類方法は複数存在する。 最も一般的な分類は市場シェアや市場影響力に基づく市場支配力に拠るもので、リーダー、チャレンジャー、フォロワー、ニッチの4種類である。 マーケティング・プロセス:Marketing processマーケティング戦略が行われる場合に行われる、それの立案から実行までの一連の流れのことを言う。これらの流れの中で行うことは、マーケティングが行われる環境の分析から始まり、その環境の中でどのような顧客をターゲットとしていくかを絞り、そしてその環境ならば自社はどのようなポジションに置かれ、そしてその場合にどのような広報活動や販売方法で経営をしていくかといった事柄までを計画し、そして一連の業務が終わった時点で当初の計画に対してどれだけの成果を収められたのかを比較するということである。これらのプロセスを効果的に行うためにはマーケティングを単なる販売、営業と捉えるのではなく、製品が製造されるコンセプトから顧客に対するアフターサービスに至るまでをコントロールする機能であると位置付ける必要があるわけである。 マーケティングリサーチ:Marketing researchマーケティングの一環として、顧客のニーズ・ウォンツをリサーチすること。またその手法をさす。企業などの組織が、商品・サービスを提供するために、顧客を知り、顧客にあった商品・サービスをつくることで、様々な経営資源を効率的に運用できる。この顧客を知る活動がマーケティングリサーチである。 商品・サービスの享受者である顧客(消費者など)側からみれば、マーケティングリサーチが行われることで、自らの望む商品・サービスを利用することができるようになり、欲しくない・必要でない商品などの開発による無駄なコストが価格に転嫁されることを防ぐというメリットがある。 マーケティングリサーチは、このように顧客から企業への情報の流れをつくる活動のひとつであるが、「お客様相談センター」などが、顧客側から企業へアプローチされるのに対し、マーケティングリサーチでは、企業の側から顧客へアプローチし、顧客側の情報を得るのが特徴である。この特徴により、「自分から進んで文句を言わないが行動で示す(商品を買う・買わない)」ような多くの顧客の意見を商品・サービスに活かすことができる。 STPアプローチ:STP approachマーケティングの目的である、自社が誰に対してどのような価値を提供するのかを明確にするための要素、「S:セグメンテーション」「T:ターゲティング」「P:ポジショニング」を決定するマーケティング戦略策定のプロセス。通常、マーケティングリサーチとセットで行う。 セグメンテーション:Segmentation市場における顧客のニーズごとにグループ化する、市場をセグメントする。様々な角度から市場調査し、ユーザ層、購買層といった形であぶり出し、明確化していく。簡単に言うと切り口という意味。 ターゲティング:Targetingセグメント化した結果、競争優位を得られる可能性が高い、自社の参入すべき市場セグメントを選定する。選定には、複数のセグメンテーション軸を組み合わせて行なうことが一般的である。その際には、ターゲットの経済的価値(市場規模、成長性)やニーズを分析することが重要である。 ポジショニング:Positioning顧客に対するベネフィット(利益)を検討する。自らのポジションを確立する。そのためには、顧客のニーズを満たし、機能やコスト面での独自性が受け入れられるかがポイントとなる。STPにより戦略の基本的方向性が定まると、次には4Pにより実際の各個別戦略が策定される。 マーケティングミックス:Marketing mixマーケティング戦略において、望ましい反応を市場から引き出すために、マーケティング・ツールを組み合わせることである。つまり、企業や非営利組織が顧客や生活者に商品やサービスの販売をしたり、何かを遂行したりするために、マーケティングの使用可能な複数の手段を組み合わせて戦略をたて、計画、実施すること。 4P:エドモンド・ジェローム・マッカーシーが1960年に提唱し、友人であったフィリップ・コトラー等が使っている有名な分類、「4P」を用いてマーケティングミックスが語られることが多い。これ自体は顧客志向のマーケティングであり、その教育的効果が高く評価されている。4Pが売り手側の視点に基づいたツールであると言われるようになったのは、1970年代の終りにコンシューマリズムが台頭し、その視点と比較されたためであり、もともとの4Pは双方の視点である。しかしコトラーはこれを「マーケティング1.0」と言っている。 4つのPとは Product(製品):製品、サービス、品質、デザイン、ブランド 等Price(価格):価格、割引、支払条件、信用取引 等Promotion(プロモーション):広告宣伝、ダイレクトマーケティング 等Place(流通):チャネル、輸送、流通範囲、立地、品揃え、在庫 等である。これら4つに分類されるツールを組み合わせていく。引用: E.Jerome McCarthy(1960)"Basic Marketing,"Richard D.Irwin,Inc. 引用:Philip Kotler(2013)"Marketing Management,"Prentice Hall. 4C:ロバート・F・ロータボーンによって、1993年、買い手側の視点による「4C」という分類がなされた。 これは、4Pが売り手側の視点で捉えられているとし、消費者の視点で捉え直そうというものである。これをコトラーは「マーケティング2.0」と言っている。4Cは消費者から始まるIMCが置かれるフレームワークとして作られた。 4つのCとは、Consumer(消費者のニーズやウォンツ)、もしくはCustomer SolutionまたはCustomer Value(顧客ソリューションまたは顧客価値)、Customer cost(顧客コスト)、Convenience(利便性)、Communication(コミュニケーション)である。4Cは以下のようになっている。 Consumer(消費者のニーズやウォンツが商品)あるいはCustomer solution(顧客ソリューション)Customer cost(顧客コスト)Communication(コミュニケーション)Convenience(流通は利便性)引用:Don E. Schullz, Stanley I. Tannenbaum, Robert F. Lauterborn(1993)“Integrated Marketing Communications,”NTC Business Books, a division of NTC Publishing Group. マーケティングの歩みマーケティング1.0製品開発計画や流通チャネルの策定、販売促進等を複合的に組み合わせる「マーケティングミックス」という言葉が登場したのは、1950年代、現在でも基本とされる「4P(プロダクト、プライス、プレイス、プロモーション)」が登場したのは1960年代です。販売量やコストの削減等、製品が中心だった当時のマーケティングが「1.0」です。 マーケティング2.01990年代、不況による消費冷え込みに伴い、時代は需要過多。これまでの製品を中心としたマーケティングでは通用しなくなり、マーケティングのコンセプトは「製品を売ること」から「消費者が何を望んでいるか」にシフトしました。今日も主流とされている「消費者志向」こそが、「マーケティング2.0」の基本概念です。「マーケティング2.0」では、「STP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)」がマーケティングにおける主役となり、いかに競合との差別化を成功させるかが大きなテーマでした。 マーケティング3.0そして現在、「マーケティング3.0」は、消費者満足や事業の差別化といったテーマを引き継ぎつつ、「どんな社会をつくりたいか」がコンセプトになっています。その背景にあるものは、消費者の価値観の変化とソーシャルメディア普及等の生活環境の変化と、限られた資源、格差等、社会問題の深刻化です。マーケティング1.02.03.0中心製品中心消費者志向価値主導目的製品を販売すること消費者を満足させ、つなぎとめること世界をよりよい場所にすること可能にした力産業革命情報技術ニューウェーブの技術市場に対する企業の見方物質的ニーズを持つマス購読者マインドとハートを持つより洗練された消費者マインドとハートを持つ全人的存在主なマーケティング・コンセプト製品開発企業と製品のポジショニング企業のミッション、ビジョン、価値価値提案機能的価値機能的・感情的価値機能的・感情的・精神的価値消費者との交流1対多数の取引1対1の関係多数対多数の協働引用:コトラーのマーケティング3.0 ソーシャルメディア時代の新法則(2010,朝日新聞出版)P19コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則 / 原タイトル:marketing3.0[本/雑誌] (単行本・ムック) / フィリップ・コトラー ヘルマワン・カルタジャヤ イワン・セティアワン 恩藏直人 藤井清美
2019.11.05
コメント(0)
ブルーレイで揃えるならここでの「大人買い」をお薦めします。坂の上の雲 / スペシャルドラマ 坂の上の雲 第1部 第一回 少年の国 【BLU-RAY DISC】
2015.03.29
コメント(0)
DVDならここで1部から3部まで揃います。【送料無料&店内全品ポイント5-10倍】 坂の上の雲 全巻(第1部~第3部) DVD-BOXセット
2015.03.29
コメント(0)
Marketing Excellence 2010に参加してきました。久しぶりの東京出張です。このイベントでは製薬業界のマーケティングについて、製薬会社のマーケティング担当重役がスピーカーとなって最新の技法等を講演するものです。最近のマーケティングの考え方について学ぶことができました。今回は新宿のビジネス街に宿泊した為、東京らしいお店で食事をすることができず残念でした。
2010.05.27
コメント(0)
あるベンダー様から「ペルソナ」マーケティングに関する記事を頂きました。「ペルソナ」とは元来はユング派の心理学用語で、人が他者と接するときに用いる表層的な人格を意味してます。ラテン語のpers;仮面、人格、人物(英語のpersonの語源)に由来があるようです。「ペルソナ」マーケティングで用いられる「ペルソナ」とは以下のような定義になっています。「ペルソナ」は、実在する人々についての明確で具体的なデータをもとに作り上げられた架空の人物であり、ユーザーが本当に使いたいと感じる製品の実現をサポートするためのツールであり、手法である。ジョン・S・プルーイット『ペルソナ戦略―マーケティング、製品開発、デザインを顧客志向にする』ユーザー中心デザイン(User Centered Design=UCD)のデザインプロセスにおいては、何をつくるのかを決めたら、まず、ユーザーの利用状況を把握しそれを明示し、その上で分析的にユーザーの要求を明示します。その上で設計によりユーザー要求の具体的な解決案を作成し、ユーザーテストなどを通じて設計案を評価するのだそうです引用:SFA と CRM の 賢い活用方法ブログ同様の考え方を元にマーケットリサーチで得た顧客プロファイリングを社内CRMデータベースの顧客情報に展開してターゲティングを実施し、マーケティングを展開している競合他社もあるようです。もう少しいろいろ調べてみたいと思います。
2007.11.03
コメント(0)
ペルソナマーケティング「医師から見たMR像」で紹介したMonthlyミクス2006年1月号に掲載されていた「こんな資材が役に立つ!」のアンケート調査結果を別の方法でマッピングしてみた。結果大きく2群、詳細には3群に分類できそうである。 大分類 AB群:会社がMRさんに情報提供を行い、使用についてトレーニングを実施する情報C群:MRさん個人が情報収集し、学習しなければならない情報 小分類A群:医師に必ず提供しないといけない情報B群:内容を差別化して、提供しないといけない情報C群:医師の趣向を十分理解した後に提供する情報Monthlyミクス(第35巻9号)
2007.11.03
コメント(0)
医師から見たMR像今獅子 大地 先生プロフィール年齢:不明(おそらく30~49歳)診療科:一般内科、呼吸器科、循環器科、消化器科、泌尿器科、診療科上記診療科クリニック、病院で月に1:4の割合で診療を行っている。インターネットを用いて医薬品情報を入手されている。 今回のインタビューは2005年11月に実施した。 はじめに 画期的・大型新薬の上市を多く望めない中、医療費適正化による薬剤使用抑制の促進、大きな拡大が望めない国内医薬市場で製薬企業各社がしのぎを削っているわけですが、その雌雄を決する営業力を拡充するために、特に外資系製薬会社においてMRさんの増強体制が取られています。しかし、量的な投入が必ずしも実績に直結するわけではありません。 医療現場から認知される存在になってこそ、企業や製品への信頼につながるのだと思います。そこで先生のお考えになっている「MRさん像」について日頃訪問を受けられているMRさんの印象をもとにお話を頂きたいと存じます。 インタビュアー 先生の印象に残っている製薬会社名を上位10社挙げて下さい。 先生 1位 武田薬品 2位 第一三共 3位 アステラス製薬 4位 ファイザー 5位 塩野義製薬 6位 アストラゼネカ 7位 万有製薬 8位 グラクソ・スミスクライン 9位 ノバルティスファーマ 10位 エーザイ かな・・・武田さんは製品領域が豊富だからね、第一三共、アステラスさんは国内合併大手だし、外資系ではファイザーさんかな領域別に複数のMRさんが来てくれるからね。 インタビュアー それでは診療科別ではどうでしょうか? 先生 難しい質問ですね・・・。ちょっと考えさせてね 一般内科での印象では 1位 武田薬品 2位 第一三共 3位 アステラス製薬 4位 ファイザー 5位 ノバルティスファーマ 6位 万有製薬 7位 塩野義製薬 8位 アストラゼネカ 9位 エーザイ 10位 グラクソ・スミスクライン 総合順位とほとんど同じかな・・・ 循環器科では 1位 第一三共 2位 武田薬品 3位 アステラス製薬 4位 ファイザー 5位 ノバルティスファーマ 6位 万有製薬 7位 中外製薬 8位 小野薬品 9位 バイエル薬品 10位 協和発酵 かな、第一三共さんはメバロチン、アーチスト、サンリズムあとオルメティックがあるからね。 消化器科なら 1位 武田薬品 2位 エーザイ 3位 アステラス製薬 4位 第一三共 5位 ファイザー 6位 シェリング・プラウ 7位 塩野義製薬 8位 大日本住友製薬 9位 大塚製薬 10位 中外製薬 ですね、タケプロンの武田さん、セルベックス、パリエットのエーザイさん、ガスターのアステラスさんの印象が強いですね。 呼吸器科なら 1位 ファイザー 2位 グラクソ・スミスクライン 3位 第一三共 4位 小野薬品 5位 武田薬品 6位 アストラゼネカ 7位 塩野義製薬 8位 万有製薬 9位 アステラス製薬 10位 サノフェ・アベンティス となりますね。呼吸器感染症領域たとえばジスロマックの印象が強いファイザーさんが1位かな、フルタイド、セレベントのGSKさん、オノン、エラスポールの小野さんの印象が強いです。 泌尿器科だと 1位 武田薬品 2位 アステラス製薬 3位 アストラゼネカ 4位 塩野義製薬 5位 ファイザー 6位 第一三共 7位 旭化成ファーマ 8位 大鵬薬品 9位 中外製薬 10位 日本新薬 武田さんの前立腺がん治療薬リュープリンの情報提供を高く評価しています。あとはハルナールのアステラスさん、そしてフリバスの旭化成ファーマさんの印象があります。 最後に産婦人科では 1位 武田薬品 2位 塩野義製薬 3位 第一三共 4位 ブリストル・マイヤーズ 5位 グラクソ・スミスクライン 6位 キッセイ薬品 7位 中外製薬 8位 ファイザー 9位 ツムラ 10位 万有製薬 リュープリンは子宮内膜症の適応もありますからやはりこの領域でも武田さんが1位、感染領域に強い塩野義さん、子宮体がんの効能が追加されたタキソールのブリストル・マイヤーズさんを挙げますね。インタビュアー それでは先生が個々のMRさんを評価される場合にどのような点を重視されますか? 先生やはり重要なのは的確な情報提供と知識習得だと思います。情報という面では「正確」、「的確」、「迅速」、「豊富」、知識では「自社製品」、「豊富」といったことがキーワードとして頭に浮かびます。これらの条件を満たしていることがMRさんの必要条件だと思います。 また、MRさんの人となりも重視しますね。「人格」、「人柄」、「誠意」、「人間性」なども重要だと思います。 インタビュアー ではMRさんの情報提供についてですが、中には役に立つもの不要なもの、不足しているものがあると思います。どのような状況でしょうか? 先生 最も役立つものはやはり「副作用などのネガティブ情報」です。それに次ぐのが「エビデンス」、「最新医学情報」そして、「保険適用の可否判断」、「地域連携に関するサポート」です。不足を感じる情報としては「医療制度関連」、「診療報酬改訂内容」でしょうか。 インタビュアー次は印象に残ったMRさんの行動を良い面、悪い面含めてお話ください。先生 真摯な姿勢と努力は印象に残ります。独りよがりの営業は勘弁して欲しいと思うことがあります。海外留学中に精神的にまいっていたときに頻繁に連絡をしてくれたMRさんがおられて励まされました。 インタビュアー そうですか、では、会いたくないと思うようなMRさんはどのようなタイプでしょうか? 先生 そうですね、「自社製品に都合の良い情報提供」しか出来ない人、「状況判断ができない」MRさんはこまりますね。思わず“KY”と叫んでしまいそうですよ(笑) 会いたくないMRさんのタイプランキングはこんな感じです。 1位 自社製品に都合の良い情報しか提供しない 2位 食事中の面会申込みなど状況判断ができない 3位 新薬発売のときだけ訪問する 4位 服装、髪型など外見に問題がある 5位 担当領域以外の知識がない 6位 頻回に訪問する インタビュアー 空気を読むことも大切なのですね。それでは先生が通常接しておられるMRさんは何名くらいおられるのですか?先生 そうですね、私の場合は6~10名ってところでしょうか、まったく付き合わないという先生もおられますし、20人以上のMRさんと接している先生もおられますよ。 インタビュアーなるほど6~10名程度ですか、各製薬企業が目指しているMR像として「薬物療法のパートナー」が挙げられますがこのMR像に合致しているMRさんは、先生が接しておられるMRさんの内、何名程度になりますでしょうか? 先生 難しい質問ですね。そうですね。私の場合は5名程度ではないでしょうか。 インタビュアー明日虎先生、本日は長い時間お付き合いくださいましてありがとうございました。 最後に先生から全国のMRさんに向けて好意的、批判的なご意見、要望・感想をまとめていただきましたのでご紹介します。 好意的意見 あまり気を使わず気楽にして欲しい我侭な医師相手の仕事は大変ですが頑張って欲しい(私は我侭ではないですが) 臨床医学・薬理学的な興味に対して回答してくれるMRさんは宝です。 信頼できるMRさんは“パラメディカル”の一員です 情報がもっと欲しいのでどんどんコミュニケーションしたいです。批判的意見 面会時間を考えてくださいね 空気を読みながら面会してください医学・薬学全般の知識を身に付けて下さい マニュアル通りのMRさんにならないで 意味無い訪問はやめてください要望・感想 変にこびないで、普通に接してくれていいのだよ インターネットによる情報提供とリアルなMR活動を連携して欲しい自社に対する愛着やプライドを持って仕事をして欲しい 訪問規制があり会う機会がないが、工夫をして連絡を取って欲しい 慣性で訪問してくるのはやめて欲しい やっぱりMRさんの顔が浮かぶ会社の製品を処方してしまいます。 他社製品を使用した方が良いケースではそのことを説明してくれた方が信用できる。尚、このインタビューはMonthlyミクス2006年1月号「アンケートに見るMR像」を参考に作成したフィクションである。 いかがでしょうか医師からみたMR像を表現できていますでしょうか? Monthlyミクス(第35巻10号)
2007.11.03
コメント(0)
全9件 (9件中 1-9件目)
1