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2009.05.03
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カテゴリ: ドラマ系の感想
『義の戦士たち』

内容
越中魚津城が、織田の軍勢により包囲
圧倒的な戦力差により
吉江(山本圭)安部(葛山信吾)らは籠城を選択するしか無く、
織田方の柴田勝家からは降伏勧告の書状が届いていた。
春日山城では、その危機的な情報が伝えられ、
景勝(北村一輝)は軍を動かそうとするが、
周辺の親・信長派の軍勢のこともあり、兼続(妻夫木聡)は思いとどまらせる。
出陣せねば、魚津は落城。。しかし、出陣すれば、春日山が落ちる
泉沢(東幹久)与七(小泉孝太郎)は、援軍を出すべきと言うが。。。。

そこで、ある策を兼続は、景勝に進言する。
1つの賭として、景勝は作戦を了承、、、
作戦内容は伏せられ、出陣の準備が進められていく。
そんななか、与板のお船(常盤貴子)から、微力ながらも与板衆が駆けつけ、
そして、直江家の家宝の短刀が、届けられるのだった。

ついに出陣した上杉軍は、魚津城の見える天神山に陣取りはじめるが、
それと同時に織田軍が越後領内へ向け、動き始めた。
そして景勝と兼続は、上田衆に作戦の真意を語り出す。
“春日山にとって返す”と。。。
魚津を捨て、なだれ込んでくる織田軍を撃破するという作戦だった。
衝撃を受ける上田衆であったが、景勝が説得。。
吉江らのいる魚津城には、降伏に応じるようにと兼続が説得へ向かう。。。。

かろうじて魚津にたどり着いた兼続は、降伏の説得を試みる。
『1人でも多く、生きて帰ってもらいたい。』それが景勝の願いだと。
しかし、吉江らは、兼続に上杉を託し
『我らは上杉の侍。死して侍の道を貫く』と、、拒否するのだった。


敬称略



ということで

今回は、魚津城の戦いの顛末。。。までは行きませんが、

最後の賭けとして、兼続が選択した道。
越後を守ることこそが、彼らの願いも叶う。。。

ま、、そう言うお話である。



戦いがあまり表現されていたわけではありませんが、
結構いい感じで、人間関係が描かれていたと思います。

家老としての役割を果たそうとする兼続。
おなじ、上杉の侍として、救いたいと思う上田衆。

いままで、あまりそれらの人間関係が表現されていませんので

『人間関係があるから、苦渋の選択というモノが見えてくる。』

と言うのはギリギリの表現ではあり、
“それ以上の想い”というのは、 感じにくい 状態ではありますが、

作戦を企て、上田衆にさえ伏せながら
緊迫感ある“戦い”を、“ この天地人らしく ”表現していたと思います。

そう!
ほとんど、戦いを見せていないと言うことですね。


物語の展開自体も、
作戦を見せず、良いテンポで展開され、
無駄 ”もあまりなく、、結構楽しむことが出来た感じだ。

もっとも評価したいのは、“地図”でしょうね。

大河では、物語に凝ったり、戦いの演出に凝るあまり
あまり、“こういったモノ”を、くどいほど出すというのは少ない。

だが本来、戦闘というのは局地的に行われているわけではない。
平面的に、多面的に行われているモノなのである。

それを表現するために“地図”を多用した今回。
ここにこそ、戦術という現地での戦闘シーンだけでなく
戦いが、局地的なモノではなく、広範囲に及ぶモノであることを

分かり易く“見事に見せた”演出だったと言うべきでしょう。


歴史好きにとっては、どうってコト無いことであっても、
こう言うのって、“ドラマ”にとっては、本来必要なこと。

この“地図”の決断は、“イマドキの大河”なのだから、評価できる部分だと思います。


正直、 ワケのわからない演出 を多用するよりも、
よっぽどマシです。


不必要なモノ が極力省かれ、
人間関係を主として描かれた今回。

久々に、楽しく見ることが出来た感じである。

やはり、ドラマなのだから、
人間関係を見せてくれれば、楽しくなると言う事だ。



箇条書きやダイジェストでは、ほんと、つまらないもん。。


ということで、次回は、
本当の意味での魚津の決着ですね。。。


ちょっと追記

久々に、2度見をしたのだが。。
別に感動的に面白かったわけでもない。
まぁ、裏が裏だったと言うだけだ。

で、、、思ったんだけど。

なんで、序盤でもっと人間関係を描かなかったんだろう???

そればかりが、ここに来ると感じるんですよね。
次回、必ず死ぬでしょ?
正直なところ、信長なんて、どうだって良いんですよね。

もっと、吉江、安部との関係を描いておけば、
今回と次回って、感動的な物語になったはずです。。

ホント、もったいないことをしています。
今回だけだと、そんなにあれこれと思わないのにね。。。。。




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Last updated  2009.05.03 21:19:36
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