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July 21, 2011
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カテゴリ: カテゴリ未分類
翌日目が覚めると、身体がだるかった。
セイイチロウと5時に起きて虫取りにいく予定だった。
去年、近くの公園でかぶとむしがとれたから
そこにいくつもりだった。
時計は6時半だった。

-終わったな-

諦めてまた寝ようとしたころ
セイイチロウが起きてきた。

セイイチロウいわく、カブト虫やクワガタは朝6時には
土に戻るらしい。
なのでこの時間ではもう遅いのだ。

急いで支度をして車を取りにいった。
泊めていたパーキングでお金を払おうと駐車番号を入力すると
いくら入力しても入らない。
おかしい、駐車番号を見に行くと
あきらかに車の下にあるはずのバーがない。

どうやら共同の月極めのとこに止めていたようだ。
やばい。どうしようと思ったが
神様、すみませんとつぶやき、そのまま駐車場を出た。

目的の公園に着くとカブトムシはいなかった。
去年はここにカブトの死骸が散らばっていて
中には頭だけで動くのもいた。
そして何故か松の木にぶらさがっていて
合計二日で3匹捕まえた。

だから今年もいると思ってきたがまったく見当たらない。
あれは幻だったのか。

そのとき、私の脳裏にめぐってきたものは
「カブト虫農園」だった。
たしか、車でしかいけない西の方にそういうショップがあった。
普段は車を持ってないのでいけず諦めていたが
今日はまだあと2時間乗れる。

調べてみると運がよいことにその農園は8;00から開いている。
車を返すのは9:00
行くのに30分かかる。
延長覚悟で私達は西に向かった。

かぶとむし農園は糸島という地域にあった。
ここは海に囲まれた半島で静かな田舎。
見渡す限り、海と山と畑。

ここにあるのか。今回はナビを頼った。
しかし、やはりとんでもないとこに連れてこられたので
とうとう電話した。

おばあさんが出た。まだ家にいるのですぐに出てきますと言われた。
私達がその農園に着くと5分後におばあさんは到着した。

虫がいるらしき小屋に入ると桑の木がたくさん植えられていて
通常はここにカブトムシやクワガタを飛ばして、子供たちが
捕まえるという演出らしいが今年は、虫が小さいので飛ばしてないそうだ。
おばあさんは衣装ケースを出してきてここから好きなのものを選ばんねと
言われた。
見るとうじゃうじゃいた。
セイイチロウは大喜びだった。

その中でノコギリクワガタとヒラタクワガタを選んだ。
おばあさんはしきりに、今年までなんですといった。
どうやらおじいさんが71になるのでもう続けれないと言っていた。
わたしは非常に残念に思い、来年また来ようと思うので
続けて下さいと言った。おばあさんは他のお母さん方皆から
そう言われるけどもう大変だから続けれないといった。
後継者はいないのですか?と尋ねると
息子はおるけど養鶏場を継いだから出来ないからねと言った。
ああ、残念。大変さは良く分かる。成虫に育て上げるのに
どれだけ大変なのかもわかる。
おばあさんは、残念そうに話しを続けた。

「おじいさんが養鶏場からこの仕事に変えて30年になるのよ。
腐葉土作るのも大変だし育てるのも大変。」
そうですか、大変だったですね。
話を聞きながら残念に思った。

いくらですかと聞くとつがいで1000円だけど
オスオスでもいいと言う。
しかし、選んだクワガタは大きいの1匹1000円らしく
合計1500円払った。

ま、いいや、今年最後だし。二度とこれないしと
思い、1500円払った。
セイイチロウは大喜びで何度もありがとうって
おばあさんに言った。
セイイチロウを気に言ってくれたのかおばあさんは
坊っちゃん、これもあげるよとカブト虫をサービスしてくれた。
セイイチロウは歓喜の声をあげた。
それが良かったのか分からないけどおばあさんはこう言った。

「来年はクワガタなら続けてるかもしれません」

え?今年で終わりなのでは?

「クワガタの飼育なら息子が出来るかもしれません」
クワガタとカブトの飼育にそれほど差はあるのだろうか、
カブトの飼育はそんなに難しいのか
数々の疑問が湧いた。

やられたな。。。

そう思ったが、いかんいかん、悪く考えては。
もしかしたらセイイチロウの言動で来年続けてくれる気になったのかも。
でもさっき、息子はつがないとはっきり言ったような・・

私の中のプラスとマイナスが嵐のように吹き荒れたが
とにもかくにもいいおばあさんだった。
このおばあさんのおかげでセイイチロウはすっかり元気になり
キャーキャー騒いで帰った。

レンタカーの延長代もかかるし高いクワガタ代になったもんだと思ったが
まあ、こんなに喜んでくれるならいいかと思った。

帰りはすごく早く感じた。
地元に戻ると9:10だった。
レンタカーに10時に延ばしてもらっていたので
念の為の電話すると九時半までに戻ってもらえれば
延長代はいりませんと言われた。
ってことは1200円も浮く。ありがたや、ありがたや。

それからセイイチロウはずっとクワガタと遊んでいる。
彼の友達が持ってきたクワガタとそっくりでどっちか分からなくなりそうだったので
セイイチロウのクワガタの背中にに赤のビニールテープを貼った。

ああ、はずさなきゃなと思いながら
ずっと忘れっぱなしで、いまだクワガタの背中に赤いテープがついたままである。





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Last updated  July 21, 2011 03:12:00 PM
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