星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2021.07.31
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 小説では乙女心を持つ主人公「美智之輔」君がパリの画塾に留学し、カフェでアルバイトしながら本来の夢であるパリ国立美術学校「エコール・デ・ボザール」の合格を目指すも敢え無く失敗となります。
そんな中、ひょんなことから小説家のボディ・ガード的な役割りも兼ねて
リトグラフ工房「IDEM PARIS」に住み込み、リトグラフを勉強することになります。

 リトグラフ工房は実際にパリにあっても名前は架空と思っていましたが、調べてみると本当に
「IDEM PARIS」が存在していて驚きました。

 リトグラフは18世紀に確立された版画の技術で、「IDEM PARIS」は1881年にリトグラフのプレス機を設置するために誕生した印刷工房と説明があります。

 そして小説の中だけの話ではなく「ピカソ」「マティス」「シャガール」など名だたる芸術家や映画監督の「デイヴィッド・ローンチ」が実際に「IDEM PARIS(70年代からは名称はムルロエ
工房)」リトグラフを制作したようです。



 マティスのリトグラフ展示会「JAZZ」が「ピエール・ベレンス画廊」で行われるに当たって制作されたポスターだそうです。マティスが切り絵で図案をデザインして文字レイアウトも自身で行い、制作は「ムルロエ工房」と説明があります。


「JAZZ」の中の挿絵の一枚「イカロス」 マティスの画集から。

 ギリシャ神話に登場するイカロスは蜜蠟で固めた翼で飛翔能力を得たものの、太陽に接近し過ぎて墜落し死を迎えます。「人間の傲慢さ」や「テクノロジーを批判する」神話として有名です。これを読んでから絵を見ると左胸にある赤の持つ意味が際立ちます。


​ピカソのリトグラフを代表する「鳩」​

 確かパリの「ポンピドー美術館」を訪問した際、売店でこれに似た絵葉書を買って鳥好きの友人に送った思い出があります。ピカソが描く鳩の絵をそこで初めて見ました。「ゲルニカ」を描き、平和の象徴である鳩を世界平和の願いを込めて描いたピカソのことに思いを馳せます。



 シャガールのリトグラフをネットで探していて、パリを感じさせながらも素朴な感じのこの一枚に目が止まりました。​​





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最終更新日  2022.12.03 09:30:22
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