星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2022.12.21
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 16日のネットの記事に「村上春樹さんの本がロシアで発禁に?」という記事がありました。どうもロシアで今月初めに「同性愛宣伝禁止法」が成立したようで、村上春樹氏の「スプートニクの恋人」の他にアメリカやアイルランドの作家の本が発禁処分リストに含まれていて、作品に性的少数者(LGBTQ)が登場する事が処分の理由として挙げられているようです。

 スプートニクの恋人は1999年の発刊で「スプートニク」がソ連が1957年に打ち上げた世界初の人工衛星に使われた名前なので、どんな内容なんだろうと興味を持ってすぐ買って読み、その本はシンガポールに持って来ています。本棚から探して久し振りに本を見ると帯の面には「A Weird
Love Story」とあり、Weirdの意味を「とても奇妙なミステリアスな、この世のものとは思えない」と説明を加えています。

 帯の裏には「22歳の春にすみれは生まれて初めて恋に落ちた。広大な平原をまっすぐ突き進む竜巻のように激しい恋だった。それは行く手のかたちあるものを残らずなぎ倒し、片端から空に巻き上げ理不尽に引きちぎり、完膚なきまでに叩きつぶした~。」と小説の中の一部が書かれていて「見事に記念碑的な恋だった。恋に落ちた相手はすみれより17歳年上で、結婚していた。更に付け加えるなら女性だった。それが全ての物事が始まった場所であり、ほとんど全ての物事が終わった場所だった」と締めくくっています。

 もう随分前に読んだ本で内容もあまり覚えていないのですが、この機会に読み返してみようと思っています。



 思えば2011年にロシアのサンクトペテルブルグを訪ねた際に本屋に村上春樹氏の本がディスプレイされていて、流石50ヶ国以上の国で翻訳されているだけあってロシアでも人気作家になっているんだと感慨深かったのが懐かしいです。

 処分対象の本は倉庫に入れられるだけでなく、貸出が出来ないようにし、本は古紙に、そして最終的には焼却されると記事にはありますが、モスクワ市当局は「そのような処分リストはない」と否定しているとも書かれています。

 もしこの処分リストの存在が本当であれば、今のこの時期にとも思います。世界的にLGBTQには徐々に理解の輪が広がっていると思っていただけに、ハルキストである私にとってはかなり衝撃的なニュースでした。






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最終更新日  2022.12.25 08:38:15
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