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名古屋ではごく普通のメニュー
2 代目タイガース非公式サイトです
こんにちは 2代目は折に触れて名古屋や東海地方で独特の食文化といわれるものを紹介しているよ 今回は「小倉トースト」 皆さんはご存じ?とても単純なメニューですが 愛知県を中心に 喫茶店には欠かせないものになってるのよ
そもそも小倉トーストって?
基本は 厚く切った食パン(暑さ3センチくらい)に小倉餡をドバっと塗って その上にバターかマーガリンをトッピングしたものです お店によって生クリームを添えたり サンドイッチのように2枚の食パンで挟む「小倉サンド」というような変化形もあったりします 食べてみるとバターやマーガリンの塩味と小倉餡の甘みが混ざり合っておいしいの 「あんトースト」と呼んでる店もあるよ
いつからあるのかな?
2代目は気が付いた時からありましたね 先代に聞くと名古屋の大学へ通うようになってどの喫茶店でも必ずメニューになってるってことを知ったみたい でもそのころすでに地元の岐阜県の喫茶店でも出してるところはあったんだって
もっとお年寄りに聞いてみても 昭和30年代にはもうかなり普及していたっていうんだから歴史は古そうね 前に紹介したコメダ珈琲店のメニューにもちゃんとあります
原点はなんと大正時代にさかのぼるのよ!
いろんな証言がネットにも出てるんだけど 信憑性のある元祖は名古屋市中区栄にある若宮八幡社の近くにあった「満つ葉」という喫茶店らしいのよ
お店を始めたのは西脇キミさんという人で 和菓子用の餡を製造していたんだけど 大正時代の「ハイカラブーム」に便乗して喫茶店を開業したんだって
当時のことだから定番メニューは家業の餡を生かした「ぜんざい」で 若い学生さんたちがよく通ってたのよ
そしてブームに乗って大正10年ごろに「バタートースト」をメニューに加えたところ 旧制八高(現名古屋大)の学生たちの間で「トーストをぜんざいにくぐらせて食べるのがおいしい」って流行りだしたの
そこでキミさんは「そんなにおいしいなら最初っから餡もトーストに載せて出したら喜んでもらえるのでは?」という発想にたどり着いたのね
こういう発展の仕方はよく聞く話だよね かつ丼やカツカレーなんかもこんな感じでお客さんの声や食べる様子から新メニューに結びついたと言えるわね こうやって生まれた商品はニーズが先にあるわけだから定着しますよ
今は現地に行っても「滿つ葉」ってお店はないわ 2002年で閉店してしまったのよ
ところが うれしいニュースが!
元店主の血筋を引く女性の手によって2023年11月9日(木)に緑区・大清水の地で喫茶店「滿つ葉」が復活したっていう
ビッグニュースが届きました
新たな店主となった横井梨々香さんは西脇キミさんのひ孫に当たる人で 「曾祖母が愛したお店を復活させたい!」という想いで2022年からマルシェなどでお母様とともに活動し ついに実店舗をオープンさせることになったんだって
もちろん「小倉トースト」はメインのメニューになってるよ
現代でも根強い人気は変わらない
小倉トーストは 名古屋を中心とした愛知県や お隣の岐阜県などへは広く浸透していって 普通のメニューになってるよ
小倉トーストの発想をもとにして量産されてる普及商品としては 名古屋の敷島製パン( PASCO
)が「小倉&ネオマーガリン」というのを販売してます 1日に6~7万本を生産するほどの看板商品になってる スーパーなんかで普通に見かけるよね
ほかにも愛知県小牧市の松永製菓(株)さんが「しるこサンド」を出してますが これも源流には「小倉トースト」があるのよ
シンプルだからお家でもできちゃう
基本的に 食パン 餡子 バター or
マーガリン という材料なので簡単にできちゃう 東海地方では朝食としてお家のトースターで作ってる人も多いよ
アレンジは限られてるかもしれないけど 漉し餡にしてみたり ホイップクリームとかアイスクリームをトッピングしてみたり バナナやイチゴを載せたフルーツトーストにして実際に出してる店もあるよ
お土産やお菓子も
いろんなお土産やお菓子も出てるから 名古屋に来ることがあったら是非お試しを どうも関東では人気がないみたいなので・・・
この次は「カレーうどん」の紹介を予定してるよ また読んでね
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