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出典:西日本新聞経済電子版 2016-04-30

29日,大分県中部地方を走る別府−万年山(はねやま)断層帯を震源とみられる,震度5強の地震が発生した。この地震で,熊本地震の影響が広範囲に及んでいることをあらためて示した。複数の断層帯がひしめく九州。専門家は「連鎖はしばらく続く」との見方を強めている。
別府−万年山断層帯は大分県東部の鶴見岳や別府湾の海底にも連なり「地下深くでつながっている」と指摘する専門家もいる。今回の地震の規模はマグニチュード(M)4・5だったが,九州大地震火山観測研究センターの清水センター長は「本格的に動けば,M7級の地震を引き起こす恐れもある」として警戒を呼び掛けている。
出典:高知新聞
活発な活動が続く熊本、大分県の地震について、東京大学地震研究所の元准教授で深田地質研究所 (東京都文京区)の都司嘉宣・客員研究員(歴史地震学)が「地震が起きる範囲はさらに拡大する可能性がある」と警戒を呼び掛けている。九州と四国の間の海 域でも、マグニチュード(M)6を超える比較的大きな地震が起こり得るといい、「四国でも注意が必要だ」とする。
今回の地震は4 月14日にM6・5の「前震」、16日にM7・3の「本震」が起きた。震源は西日本を東西に走る中央構造線断層帯の西側にある断層。気象庁は大規模地震の 連続発生や震源域の拡大などを「過去に例のない状況」とするが、都司氏によると中央構造線沿いでは過去にも一つの地震に誘発され、地震が続く例があったと いう。 特に130年ほど前に九州で起きた地震は類似している。1889年7月に、今回の前震とほぼ同じ場所で最初の地震が発生。直後の 余震に加えて、1891年に別府湾の東、1894、1896年には阿蘇を震源とする地震が続いた。いずれも地震の規模はM6・3と推定されている。
都司氏は「地震で一つの断層のひずみが解消されたことで、隣の断層がひずみを解消しようと動く。玉突きのように地震が起きた」と指摘。「今回もそうだが、 前震・本震・余震と捉えるのではなく、それぞれ個別の地震が起きたと考えられる」とした上で、「今回は地震の規模が大きく誘発のスピードが速い。範囲がよ り広がってもおかしくない」とみる。
1596年には今の大分県でM7・6の地震が発生。4日後に近畿地方でM7・5の地震が起きたケースもある。いずれも震源は中央構造線沿いだった。
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