ピアノ調律師の日々
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先週末、久々の工房コンサートを行なった。今回も稲岡千架さん・末永 匡さんの2台4手のデュオピアノだ。“形が違うピアノの響き”が交わるのが、このユーロピアノ工房コンサートならではの醍醐味ではないだろうか。市民会館や文化会館等の公共施設に、ピアノは同じタイプでないと2台合わせの際に問題がある。。と根拠の無い誤った知識を植え付けている輩に、是非聴いてもらいたい調和だ。同じ楽器であった方が良い場合もあれば、響きの形が違っている音が交わるからこそ、調和の具合が面白く変化し、音楽が生き生きする。今回訪れて下さった方々は、全員その面白さを体感いただけたと確信できる内容だった。今回は、ベヒシュタインのフルコンサート D-280と、ザウターの160cmのグランドピアノを使用した。稲岡さん・末永さんがリハーサルでいい感じに響きが交わる場所を探した。なんと、このポジションが工房では最適だった ↓↓↓この二台のピアノの源流の説明の為、途中短いレクチャーを入れ、そこで、少しクラビコードも紹介した。この工房コンサートのオープニング曲になった感のある、2台のピアノの為のソナタ K.448 を作曲したモーツァルトも、オペラ魔笛の作曲にクラビコードを使用した、と言われているが、今日ピアノ曲として多く演奏される、古典派、ロマン派当時の響きの雰囲気を、演奏者・技術者・聴衆皆でリマインドしてみたい。↑↑お客様の反応も、この笑顔通りだった。稲岡千架さん・末永 匡さん素敵なコンサートに感謝です。今度の工房コンサートはリストの誕生日10月22日に予定してみた。彼の生誕200年にあたる日だ。
2011.03.06
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