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厳寒期の施設栽培作物のメンテナンスには。Kハウストマト栽培に限らず、ハウスキュウリ栽培やハウスピーマン栽培の農家の皆さまから、〔日照時間が少なく・気温や地温が最も下がりはじめる〕 年末の時期にあたって よく質問を受けるのは 出荷の始まる年明けから良い品がたくさんとれる方法は?という、出荷がとまるこの時期のメンテナンスに関する質問です。それはとりもなおさず うちのハウスの作物には、いま どんな肥料を施すのが良いのかということになります。その答えですが・・・これはもちろん千差万別。質問者さんのハウスの、現在の樹の状態により対応がちがってまいります。その樹の状態ですが、一般的には ↓ ● 樹にたくさんの果実がついている ● 樹についた果実の大きくなるスピードが遅い ● 樹の先端部分の先端で花が咲き、芯が細ってきている ● 葉の色がうすいといた場合は、チッソの割合の多く入った肥料を施す。またそれとは反対に ● 花は咲くのだが、花がとまらない〔実にならない〕 ● 樹の勢いが強く、先端部分が伸び、花が樹の中段で咲く ● 葉が大きく、葉色が濃い〔葉の表面が波うつ状態もあり〕といった場合は、リンサンやマグネシウムの多くはいった肥料や場合によっては、さらに カリのはいった肥料を加えて施す。 ↑というのが、樹の状態をみたうえでの〔これまでも元肥のやり方でお伝えしてきたとうりの〕セオリーどうりの対策となります。しかし、なによりこの厳寒期の営農対策として気をつけねばならないのは すぐに結果をださねばならないということ。なにせ、この厳寒期の果実の値段は高いのがあたりまえ。極論するならば、農家さんは「品が薄くなって果実の値段が高くなる この厳寒の時期にあわせて施設栽培をおこなっている」 のですから。せっかくの追肥であるならば、 すぐに効かねば意味がない わけです。したがって この時期に施設栽培で使う肥料は、 すぐに樹に吸収されるタイプの肥料を使うという必要があります。ということで、使用する肥料の種類としては、粒の形状であっても水によく溶けるタイプの肥料や、液体の形状として市販されいる液肥タイプの肥料を使用します。さらにその肥料のやり方ですが、すぐに樹に効かすためには 根から吸収させるよりも、葉から吸収させるという 葉面に直接散布する方法 が、効果的です。・・・そうですね、セオリーどうりの元肥を主食とするならば、今回の〔樹のようすを診たうえでの〕緊急を要する施肥は、 ひとでいうならば〔いわゆるファイトいっぱつ的な〕市販のドリンク剤のような効果を期待するもの といったら、わかりやすいですね。その後の対策ですが、“効果のあったすぐに効くタイプの肥料”との連続使用と併せて、同じような成分をもった “粒状ではあるが、吸収されやすいタイプ” の肥料を、圃場に施しておくのがお薦めです。なんといっても液肥タイプの肥料は、 すぐには効くが、効果は長続きしないという性質がありますから。これもまた、主食とドリンク剤の関係で考えると わかりやすいですよね。というわけで今回は、施設栽培の最大のかきいれどきである厳寒期における肥料の選び方と使用法に関するおはなしでした。 一例ですが、樹の勢いが強すぎる場合に使用する液肥のアク セル2号と、同社の粒状肥料であるマグホスの成分は似てお ります〔しかもマグホスには溶けやすい細粒タイプもあり〕。 使用法として、まずはアクセル2号を葉面散布。効果がみら れた場合には、さらなる葉面散布と合わせて、マグホスの細 粒の圃場への散布をおこないます。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Dec 30, 2013

雪の重みは園芸ハウスをつぶす・・・気象庁予報に注意を。Kg 日本付近は29日にかけて冬型の気圧配置が続き、上空には寒気が流れ込むため、西日本から北日本にかけての日本海側の地方や山沿いを中心に雪が降り続き、大雪となることが予報されています。該当する地域のみなさまにおかれましては、今後とも地元気象台が発表する警報・注意報や気象情報には留意されてくださいね。大雪に関する気象庁の 大雪に関する全般気象情報・第5号は こちら 。 そしてこのような警報が発令されたとき・・・農業において最も気をつけねばならないこと、それは雪の重みは園芸ハウスをつぶすという事実です。 そう、作物を栽培するばかりでなく、ときには育苗やちょっとした作業場に重宝する便利なビニールハウス、また新規就農生活のスタートにうってつけの経営を約束するはずのビニールハウスは降雪に弱いのです。 この現状を多くの方に理解して頂くために、被害状況のご紹介は こちら のページとなります。そして、転ばぬ先の杖・・ともいうべき、雪災害の備えとなる共済制度についてのページは こちら となります。よろしかったら ご参考に。 年々厳しくなってくる観のある自然環境・・・そんな自然の脅威 に対処するためには“備え”が必要であるということですね。。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Dec 28, 2013

農産物。売れると踏んだら 増産×増産。K6月の記事ですが、よろしかったら。 ↓農業における産地間競争の話 の続編です。右肩上がりに売上げが伸びていく商品ともなれば官学民の協力のもと産地の総力を挙げた生産量を伸ばすための努力が重ねられます。たとえば、宮崎県の地鶏のケースがあります。2000年度には43000羽程度だったはずの生産量は、03年度に136000羽、2006年に250000羽、そして2012年度にはも460000羽出荷されるという実績が残されました。10年ちょっとで10倍以上の生産が実現されたことになります。それだけではすみません。これから 2015年度にかけての生産計画ですが、宮崎県によると今後は 70万羽!の出荷を達成することを目標として、着々と〔生産を達成するための〕準備がすすめられているといいます。・・・こうなると黙って見過ごすわけにはいかないのが、宮崎以外の九州各県です。まずは大分県が「おおいた冠地どり」、長崎県が「つしま地どり」、鹿児島県が「さつま地鶏」、そして福岡県が「はかた地どり」というふうに、まずは各県独自の“地鶏”の品種を開発して、宮崎県を猛追しようとしています〔ちなみに12年度の出荷量の順位は宮崎43万羽、福岡40万羽、鹿児島13万羽の順〕。なかでも力が入っているのは福岡県。福岡県畜産課の発表によれば、「5年後の2018年までには、はかた地どりの生産量を60万羽に増産する」という計画が公表されています。・・・こうなると産地間競争というよりも産地間生産戦争とでも表現したほうがよさそうな状況でしょう?しかしこれが農業界。ひとつの商品が売れると踏んだら、そして自分のいる地方でもその商品の生産がより有利に展開することが可能であると判断できたら、増産に増産が重ねられていくことが常な世界であるのです。といったわけで今回は、 ● 各県独自の品種の設定 ● 各県における、その品種の増産強化 という手段を使って、地どりの生産をめぐって九州の各県の間で展開されている産地間競争の一例をお伝えしてみました。・・・農業関係者のひとりとしてはですね、「九州の地どりの生産量が増えていったとしても、地どりの販売価格がいままでのように安定しつづけてていく」ことを願わずにはおられません。 はんたいに消費量が減少することで、結果的に採算割れを起こす 状況が続いていくようになれば、弱い産地から生産量が減少して いくことになります。「売れないとなったら、いずれは減産」という のも、またひとつの農業のすがたなのです。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Dec 26, 2013

農産物の産地間競争を勝ち抜くには〔再〕。K前回の関係で6月分再録ですが、よろしかったら。 ↓右肩上がりに売り上げが伸び、それに伴う利益が増える・・・消費者のニーズにかなった農産物ブランドの立ち上げに成功した農業経営者にとって、これほど気持ちのよいことはありません。こうなると周囲の協力もあって、生産量を伸ばすべく事業の規模拡大に邁進することになるのですが、ここで気をつけておかねばならないことがあります。それは ほかの農業者の参入の増加、ひいては新らしい産地の参入です。農業者の数の増加は、農産物の生産量の増加を意味します。市場が拡大し続けるうちはそれでもよいのですが、しかしいったん市場の拡大が止まると状況が変わってきます。農産物のシェア争いが生じはじめ、シェア争いは、その農産物の価格の低下を招き始めるのです。この生産量の急増とそれに伴う価格の低下という重要な局面において、各産地の農業経営者のとる方針にはいくつかの選択肢がでてくることになります。その選択肢は、たとえば ● 生産規模を拡大し、さらなる生産量の増大をめざす ● 生産規模は増やさず、単位面積当りの収量を上げる努力をする ● 生産規模をむしろ絞って、高品質の農産物の生産を狙う ● 新たに農産物の加工部門を新設する ● 生産を徐々に減らし、新しい未知の農産物の生産に挑戦するといったところが挙げられることでょう。生産物の量をとるか、質を取るか、あるいは生産や加工の分野で新ジャンルの商品を開発するのかといったところですね。どの試みが成功するのか、それはまったくの未知数です。成功の鍵は、ひとや産地によってさまざま。その産地の立地場所による消費面における優位性が功を奏するかもしれません。その産地の気象条件が功を奏するかもしれません。あるいは仕立て方や施肥法・そして水の管理といった農業技術が功を奏するかもしれないのです。これから政府の肝いりで、全国一斉に六次産業化がおしすすめられいくというのですから・・・・〔ただでさえ六次産業化の試みは飽和状態であると私はかんがえおります〕、その産地間競争は、これまでどの産地が経験しきた産地間競争よりも、知恵と頭と情報を使うものになっていくことになるのはまちがいのないことでありそうですね。ということで次回は、そんな産地間競争の実際例のご紹介など。 『足かせとなるのは日本の農家のネガティブ意識。いま、そこ を変えなければチャンスを逃す』などといった景気のよすぎる 話だけを信じるのはいいですが、かけた梯子をはずされないように くれぐれも ご用心・ご用心。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Dec 24, 2013

家庭菜園と農業のちがいとは。K 農作物を育て収穫するという、家庭菜園と農業。いっけん同じに見えますが、じつは大きくちがいます。その違いとは、どこにあるのでしょう。 それは・・・消費者の存在 です。 育てた農作物を自家用で食べたり人にあげたりするのが家庭菜園 であるのに対して、 育てた農作物を消費者に販売して生活をしていかねばならないのが 農業なのです。 農業は〔消費者に〕買ってもらってなんぼ というわけですね。 消費者が農産物に望むリクエストは、さまざまなものがあります。「おいしさ」「新鮮さ」をはじめとして、「旬」や「希少性」あるいは「安さ」などのいろいろなリクエストがあり、そのリクエストの基準にみあったと判断された農産物が、消費者に購入されていくのです。 では、リクエストの基準に見合うと判断され、よく売れる農産物といったいなんでしょう。あえていえば、それはたとえば 希少性 です。品数の少ないものや、珍しいものを作ると高く売れる。 たとえば現在、天候不良の影響で葉物野菜が高騰しています。9月や10月は、秋の長雨や台風の季節、そして11月は寒さが本格的になるシーズンですから。そこで天候不良時に的を絞って、あえて葉もの野菜を生産する・あえて生産を急ぐ という経営戦略もあるわけです。 もちろんそこには、栽培の工夫と確かな技術が必要になるのは、いうまでもないこではありますけれど。 ということで今回は、自分の持てる技術をフルに活かして消費者が望む商品を なんでも作り・売る のが農家・農業 であるというおはなしでした。 まあ、しかしです。 消費者のリクエストに答えていくという作業は、〔技術とやる気のある〕農家の側からみれば、非常にやりがいのある作業だといえます。 生産現場をまわると、消費者のリクエストに答えるべく、困難ではないかとおもえるような作業に工夫を凝らして・しかも嬉々として打ち込んでいる農家さん方に、たくさん出会うことができます。そんな場面を見ると、なんだかこちらまでうれしくなってしまうこともたびたびです。 そんな農業とは正反対に、つくりやすい時期に作るとか・あるいは 味だとか大きさだとか形だとかといった、採算にこだわることなく 自分の欲求を満たすことのみに集中して栽培することなどのできる 家庭菜園は、これはこれで じつに楽しいものだといえます。 たとえば 南国でのラベンダー盆栽栽培 とか、ですね/笑。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
Dec 23, 2013

原因は作物の形が教えてくれる。K 前回はトマトを例にとりましたので、今回はキュウリ、それもキュウリの曲がり果からわかることをお話してみましょう。 ↓キュウリの定植から収穫終わりまでの生育全体を見た場合に、キュウリ果実の曲がりの発生が多くなるときは、キュウリの樹が疲れてきたとき に多くなることが、栽培における統計上報告されています。 具体的には たとえば ● 葉が繁りすぎて、光が充分に葉にあたらないとき あるいは、 ● 病気や虫などの影響で葉の機能が落ちたとき、 ● 天候が悪いとき、 ● 一度にたくさんの果実をならしすぎたあと、 ● 肥料や水が不足して、樹にストレスがかかったとき といった状況で、果実の曲がりが多くなることが判明しています。したがって曲がり果への対策としては、 ● 光が当たるように古い葉から摘葉する ● なりすぎた実を摘果する ● 早めに誘引する ● 液肥の葉面散布や追肥をおこなう ● 冬場のハウス栽培であれば、温度を上げてあげるなどと作物管理の適正化に努めることで、果実の“曲がり”に対処していきます。加えてキュウリ果実の状態からわかる曲がりの原因もあります。たとえば ● 実の上部が細いものは肩こけ果といわれますが、これは石灰欠乏 ● 尻が太いものは、下葉が枯れてきたとき ● 2本つながっていたり、実に葉がつく奇形果は、ホウ素欠乏 ● 果実が縦に割れる裂果は、根が弱っているとき、 ● 食べて苦い苦味果は、乾燥が影響している といった具合です。このような曲がりに対する対策ですが、温度や水を適宣施していくことに加え ● 不足しているミネラル類を補ってやる ● 過剰にあるミネラルを減らす〔ミネラル間でのケンカをなくす〕 ● PHを下げてやることで対処していきますよ。いじょう、キュウリの生育状況は キュウリ自身が教えてくれる というおはなしでした。次回は 根菜。。 すっと育ったキュウリの樹から取れる素直なキュウリの果実は おいしいですよ。。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Dec 22, 2013

情報をコントロールしようとする姿勢が支持率を下げた?K政策の失敗というよりも、むしろ情報をコントロールしようとする姿勢が支持率を下げた原因では?以前には、こんな話もありましたしね。 焼肉や座禅やジョギングや床屋さんの話が公開された日本の話では、 もちろんありません。まぎらわしかったらごめんなさい。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
Dec 21, 2013

人々のインターネット上のプライバシーを侵したから〔再〕。「アメリカ政府が秘密裏に巨大な監視マシンを使って、世界中の人々のプライバシーを侵し、インターネット上の自由を破壊していることを見過ごすことは道義上、耐えられなかった」として、CIA元職員のスノーデン氏が米国政府のとってきた行動を暴露したニュースがメディアを騒がしています。そして、その“巨大な監視マシン”の役割をはたしたものとして、米国を代表するIT企業の名前が取り沙汰されてもいるようですね〔参考までに2011年には こんなニュース もありました〕。しかしです。・・・ちょっと昔なら、このようなニュースを 見聞きした場合には、米国政府が米国国内にある世界的な企業に圧力をかけたのだろうと思ったものですが〔米国議会をないがしろにしてまでも進められているともいわれる〕この 交渉の内実 が暴露されるようになってからは、考えがかわりましたよ。そう、逆に世界的な企業がオバマ政権に圧力をかけているのかもね、と。ぶっちゃけていえば、世界的な企業群のアンクルトムみたいなものなのかもしれませんね、いまのあの方は。こんな話しも ありましたしね。 大統領1期目には、オバマさんはこんな方々を尊敬してる っていわれてたのになぁ。。じつに残念です。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
Dec 21, 2013

クリスマス前後に高値になるといえば・・・タケノコ。K 経営の一例 です。 毎年クリスマスの前後に高値になる農作物 といえば・・・たとえばイチゴなどが思い浮かびます。が、宮崎県のとある地区では、こんな農産物が出荷されていますよ。 ・・丁寧に選別中の風景・・ のののののそう、これは 甘くて・シャキシャキとした歯ざわり が売り物の ののののののののの タケノコ なのです。 年末年始の食材として人気が高いこのタケノコ、「早掘りたけんこ」と称されて、例年の価格ではだいたいキロ当たり2000円から2500円で取り引きされます。ちなみに2011年同時期のイチゴの価格は、300グラム・600円くらいでしたから、このタケノコの価格は、ハウスイチゴと同価格か、それ以上 ということになります。 そして もちろん、このタケノコ。ただでは 早出しは、不可能です。 通常は春先に出荷するタケノコを、12月から出荷するには、当然のことながら 努力と工夫がいります。たとえば ● 竹林の土を 化学的に、そして物理的に改良する ● 日当たりをよくするため、植栽密度を減らす ● 日当たりをよくするため、竹の高さを短くする ● 場合によっては親竹の先端を止め、栄養成長を止めることなどが必要になります。 そのような栽培のノウハウを的確にこなしていくからこその結果〔タケノコ〕なのです。 と、いうことで、今年も一足早い春の味覚として人気がある〔高値で売れる〕南九州の特産品早掘りのタケノコについてのご紹介でした。 全国どこにでもある竹 と、どこでも取れるタケノコ。しかしそんなタケノコでも、条件と工夫次第では高値にできる・・・ということですよね。 ちなみに熊本産の早掘りタケノコは、宮崎県産よりも高いキロ当たり 3000円前後ともききます。このあたりの価格差、ちょっとくやし いですね。クマモンのせいではないとも思うのでよけいに/笑。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Dec 21, 2013

山国には山国の、耕地が狭いのなら狭いなりの農業がある。K 日本では、その国土に占める平野の面積といえばわずかに約25%、残りの70%近くが山間部です。 そう、日本は島国であると同時に山国なのです。 この山国であるということは、じつは大きな問題で・・・ ただでさえ少ない平野では、人口増加や都市化にともなう開発が行われ、結果として、日本の国土のうちの農地面積は国土面積38万平方キロメートルのうちのわずか13.5%にしかなりません。具体的にいえば、山国である日本の耕地面積は、469万ヘクタール(2005年統計)ですしかありませんわかりやすいように、農地面積の割合を諸外国と比較してみましょう。 米国の39・4%やオーストラリアの59・3%とは、比べるべくもありません。 では、EUとの比較ではどうでしょう。 スイスは山国です。ドイツやフランスにもスイスほどではないにしても山がありそうです。しかし・・EU全体の国土面積に占める耕地の割合は65・5%もあります。各国別に見ると、ドイツは47・6%、フランスは53・3%・・・意外に平らなんです。 では、英国ならどうでしょう。日本と同じ島国だから平地が少ないのではないでしょうか。ところが、島国である英国、国土面積に占める耕地の割合は69・6%もある。むしろEUよりも、平たい。 ここまでの話をも具体的に耕地面積で具体的に比較してみると、ドイツは日本の3・6倍の1701万ヘクタール、フランスは6・3倍の2943万ヘクタール、同じ島国であるはずの英国は、3・6倍の1696万へクタールとなります。 さて、そこで農業改革となると〔とくに経済界から〕かならず唱えられる規模拡大論です。 日本に住む私たちは、この国土の特殊性を認識したうえで、それでも土地を集積し、経営規模を拡大しなければならないのでしょうか。 いえ、必ずしもそうではありません。 山国には山国の、耕地が狭いのなら狭いなりの、農業があります。 これまでの農政が地形に適した農業を展開しこなかったことにこそ農業の問題があるのではないか・・・と現場にいるわたくしには思えるのです。 農機転落に伴う圧死が多い日本の農業事故。 この原因も、地形にあると思えるんですよ。というか・・・ しゃにむに大規模化を押し進めるとすれば、ますます 事故は増えることかと。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Dec 19, 2013

トマトハウスの外は極寒・・・。N漁師や船乗りの仕事が危険であることのたとえで“板子(いたご)一枚下(した)は地獄” というものがあります。そのような表現で、この時期のビニールハウスによる施設栽培の生育環境の厳しさ を表現するとしたならば “ビニール数枚の外は極寒” “ビニール数枚の外にはペギラ”みたいな、そんなたとえであっても納得できるのが、生産現場にいるものとしての実感となります〔厳冬シーズンなった今は、なおさらで〕。 このような厳しい気象条件のなか、施設栽培では、まずは第一にハウス内の温度を確保することに最大限の努力が払われています。 なんといってもそのハウス内で栽培されているのは、冬の露地栽培では栽培できないトマトやキュウリ、ピーマンといった作物 なのですからそれは当然のことですよね。と書くと、 施設栽培には暖房機があるのだから暖房すればいいだけの話しなのにと、思われる方も多いとは思います。たしかにそうなのです。が、暖房を焚くには、燃料となる重油がいるという問題が出てきます。そう、作物の生育を良くするためには暖房は不可欠の要素ではありますが、焚きすぎると経費がかかるという問題がすぐに頭をもたげてくるのです。極端に言えばですが・・・たとえば10アールあたりの経営収支において同じ時期に、同程度の収量と品質の収穫があった場合には 燃料代は100万円かかったというよりも、 燃料代は50万円ですんだというほうが、確実に収益があがっていることになりますものね。そこで重油の節約/省エネ技術が、重要視されてくるというわけです。さて、そんなハウス栽培においての保温技術ですが、 ■ かん水は、晴天時の午前中の早い時間に行なう ■ 強風時の換気には、ハウス屋根のビニールは風下側を開ける ■ 暖房機のハウスダクト〔暖気の通る道〕を適切に配置する ■ 翌朝冷え込みが強いとされる場合に、夜間温度を高めに設定するなどといった〔なるべく重油を焚かないように努力したうえでの〕対策が定番となっていますよ。というわけで今回は、ハウス栽培は真冬に行なわれているという事実を、まずは認識していただく回 ということになりました。 30年ほど前にはリットル30円台だった重油が、いまやリッル 100円!ちかくにも〔円安もありますし〕。 農家の所得が減少している原因のひとつとして、当然のこととし てこの燃料経費の増大があげられています。こんな情勢のなかで、 農家さんが経営者として重油の節約を考えられるのは、至極当然 の事なのです。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Dec 19, 2013

生育不良なら、作物の状況をみてとる対策を考えよう。K 11月までの高温状態から、12月にはいってのいきなりの寒さ。この気候の急変で、成り疲れをおこしいるハウス作も多くなっております。ということで 今回はとる対策の考え方についての回となります。 ↓「まずは土づくり。肥やしなさい・肥やしなさい。」といった 農業に対する考えがあります。いっぽう、「土を肥えさせるのは悪。土を肥やすのはもってのほか」という考えもあります。 迷いますよね。どうすればよいのでしょう。 答えは簡単。土の原則論に頼るのではなく 植物に訊けばよいのです。たとえばトマトでは作物の生育状況からこんな健康診断ができるんですよ。 トマトの状態のののののののののののののののののの診断 葉色淡い。花小さく、着果不良。果実肥大不良。の→ 栄養不足 葉が厚く・葉色が良い。葉が立ち、受光態勢が良。→ 健全 葉色濃く葉面凸凹。鬼花増加・奇形果多。ののの→ 栄養過多 このような作物の状態をみて、つぎのような対策をとります。 栄養不足の→の生長を促す対策をとる。たとえば不足した成分の追肥。 栄養過多の→の生育を抑える対策をとる。たとえば水分を押さえる。 という具合です。 このように一般的な農業の現場では〔土に対する原則論ではなく〕それぞれの植物の生育の状況や状態をみながら、その生育に応じた対策がとられているんですよ。 いじょう、植物の生育がいまひとつである場合は、植物の状態をみて、とる対策を考えてみようというおはなしでした。 人間であっても、そうですよね、まずはそれぞれの患者さんの 様子・容態が、診察診断の主題となる。医療行為もなしのいきなり のカロリー摂取や、カロリー制限のはなしなどにはならない。 まずは個別の患者に対するお医者さまの診察・触診があり、体温 や脈・血圧などの基本的な機器をつかっての検査、そしてそのうえ での診断があります。農業やガーデニングだって同じことだとおも うのです。土壌診断をつかった生育診断の実例は こちら 。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
Dec 18, 2013

冬場の露地野菜をうまく育てるポイント。K日本列島の位置を中心としてみた場合に、地図の西の方から高気圧が張り出し、いっぽう東の方には低気圧がある気圧配置であることを「西高東低」の気圧配置といいますが、この「西高東低」の気圧配置において太平洋側の天気は、晴天が多く・雨が少ないために乾燥することが多くなります。また早朝には放射冷却現象が起こりやすく、早朝の気温が下がることが煩雑に続くことが常となります。こんなときに困るのが作物栽培です。なんといっても ● 水分が不足すると、作物の生育に支障がでる ● 低温下では、作物の成長が緩慢になるからです。保温やかん水施設のあるハウスなどであれば、このような事態に対してすぐに対処することも可能なのですが、そうもいかないのがキャベツやハクサイなどの重量野菜の露地栽培です。たとえば葉の巻きが悪くなる兆候がではじめ、生育の停滞状況に陥り始めたと気づいて、乾燥低温下の条件下で追肥やかん水などの対策をあわてて実行したとしても ● 乾燥低温下では、肥料の分解がおそい ● 乾燥低温下では、作物の根の動きが緩慢になる ● 乾燥低温下では、膨大な量の水が必要となるということから、追肥の効果があらわれにくい状態になることも往々にしてあるからです。そこでこんなときのベターな対策として農家さんにお薦めするのが〔アンモニア態チッソから分解のすすんだかたちで〕作物に吸収されやすい はじめから硝酸態チッソのかたちになった資材を使用してもらうことになります。たとえば こちら 。この資材は、低温・乾燥の条件化でおこりやすい作物の石灰欠乏にも対処できることになるの重宝しています。一回当りの使用量が、10アール/330坪の面積に対して20キロ程度の少量で効果があらわれることもうれしいですね。ということで今回は、低温下の雨が少ない条件下でのとくに露地栽培における硝酸×カルシウム資材の施用効果についてのご報告でした。 作物の生育にたいしては、おかれた環境条件にあわせて 必要な成分を・適量やることが大切であるということでも ありますね。 → 適量散布に関連した回は こちら 。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
Dec 17, 2013

ジャンボタニシの防除には“田起こし”が有効。 壁一面に産み付けられた ショッキングピンクの卵・たまご・卵 !!悲しいかな、いまやこれは日本の日常になりつつある光景なのです。この卵から孵ってくるのは、ジャンボタニシ こと スクミリンゴガイ。昭和56年頃に海外から食用として日本に持ち込まれて野生化し、関東以西の水稲やレンコンに大きな被害を及ぼしている貝になります。画像は こちら 。 このスクミリンゴガイは繁殖力が極めて旺盛、汚水にも強く、用排水路やクリークで増殖しながら移動分散し続けています。この急速な増加に伴い、「昨年までは見なかったけれど、今年になってからの増殖ぶりには驚いた」などと農家さんがおっしゃるのは日常温茶飯事のこととなった感が大いにありますよ〔地区の一斉防除で数十キロとれたり〕。 さて、そして。そんなスクミリンゴガイの防除に最適な時期、それが 彼らが眠りつく いま、 トラクターで田を起こすこと なのです。 そう、収穫の終わった水田の土の中、5センチ程度の深さで休眠を図る彼ら地中の貝の貝殻を回転するトラクターの爪で破壊、もしくは地表にかき出して凍死させる・・・。この機械的な防除は けっこう効果があるんです。効果を高めるにはコツとしては・・・ ■ ロータリーの回転数を上げる こと ■ そして 低速で耕うんする ことが挙げられますよ。 この処置を施した水田においては、じつに 90パーセント以上の駆除率があった とする試験結果もありますので、心当りのある地区では、ぜひ この防除法もお試しくださいね。 もちろんジャンボタニシのはなしも取り上げて↓ ます。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Dec 13, 2013

もうすぐ開花です。ラベンダー盆栽。K 植え替えることなく、同じ鉢のままで剪定しながら盆栽ふうに育てているピナータラベンダーのお話しの7回目です。6回目は こちら 。 7月・8月の暑すぎる夏を切り抜け、9月・10月の日照不足の時期をすり抜けて、 12月〔南九州の平地における好適な生育時期〕に至った樹の姿が こちらです。 前回クローズアップした個体の 現在の様子は こちら となります。 そして今回の樹の様子ですが・・・前回の写真と比較して、 樹のようすが、なにげに“わさわさ”している のが、おわかりになりませんか?その理由は、つぼみ/蕾。今回のピナータラベンダーは、もうすぐ開花の時期を迎えるのです。 12月24日のクリスマスの時期に、それぞれの鉢の・それぞれの枝の蕾がいっせいに花開くのを画策して育ててきたのですが〔変化するお天気や気温などの気象条件を乗り越えて〕計画どうりにいくように努力中・・・ちなみに、それまでの2週間の生育管理ですが ● 生育が旺盛になれば → リンサン+苦土 主体の液肥 ● 生育が 落ち着けば → チッソ +カリ 主体の液肥などを 葉面散布することで開花の時期を調節していこうと 考えています。 ご参考までに、盆栽ふうではなく鉢を順次大きくしていく栽培については こちら 。 どちらの栽培についても使用している鉢土については こちら 。 おいしいものを たくさん・ そして 狙った時期に揃えて 収穫すること。それが農業では大切 になります。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Dec 9, 2013

酷暑をのりきってラベンダー盆栽。K 別ブログの9月22日分ですが、次回関連で再掲載です。よろしかったら。 ↓植え替えることなく、同じ鉢のままで剪定しながら盆栽ふうに育てているピナータラベンダーのお話しの6回目です。5回目は こちら 。 7月のようす 7月はじめに伸びていた枝をカットし、その後の酷暑対策を工夫したラベンダーのその後ですが、なんとか今年のあつい・暑すぎる夏を乗り切って現在に至りました。 こちらは現在 のの しょうじきいって・・・平均気温が2度弱も高く、日別全国最高気温を2度ほど記録した本年の宮崎県沿岸部でのラベンダー栽培は、ひやひやものでした。けれど前回に写真でご紹介した ● 鉢の温度上昇温度を避けるための白い鉢カバー ● 鉢の下にひいたスノコ ● リンサンと苦土、さらに糖分を加えた液肥の追肥 が効いたかんじで、ほんとによかった♪ ののの 晩秋からのお花の開花が楽しみです。ちなみに鉢カバーの中身は、↑ こんな具合になっております。 ご参考までに、鉢を順次大きくしていく栽培については こちら 。 どちらの栽培についても使用している鉢土については こちら 。 写真に写り込んでいるのは 蚊よけ殺虫剤です。それにつけても このラベンダーに神経を集中させたとたんに、こちらの視覚の死 角をついて攻撃してくる〔彼女たちの〕その わざの巧みさには、 感心しきり。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Dec 8, 2013

今朝みた山口さん〔公明党〕のでてくる夢のはなし。N今朝がた見た夢のおはなし。 6日に各地でおこなわれていた秘密保護法成立の反対を訴える集会で、 ↓ ステージに「秘密保護法PR」Tシャツを着た山口代表がやおら登場し ↓ 参議院選挙でお馴染みの・なつかしい「ねじれたゴム」を取り出して ↓ 「ねじれ解消ーー!」と絶叫しつつ、ねじれたゴムを豪快にひきちぎっちゃうそんな夢です。いやいや、なかなかのマッチョでした。 できるものならば、ひきちぎられないようにゴムを太く しときたかったなぁっておもいましたよ。 夢ははかないもの などと申しますけれど、なかなか 思いどうりにはならないものですねっ。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Dec 7, 2013

「自民党が暴走したら日本の終わり」N『今度の選挙は「(衆参の)ねじれを解消させてください」とお願いして いる。昨年の衆院選で、確かに自民党は多数の議席を頂いたが、残念な がら参院では過半数に足りない。 参院で多数を頂いても自民党が暴走することはない。暴走したときは、 自民党の終わりではなく、日本の終わりであると強く意識している。』これは参院選時の7月13日に報道された石破・自民幹事長の千葉県市川市での街頭演説でのご発言といいます。それにしても特定秘密保護法案です。本日12月05日にその法案が参院で強行採決されるとの報道がありますが、この法案が成立施行されしまうと〔それは暴走ではないのかと暗に仄めかしただけの〕今回のこのブログの書き込みようでも罰せられることになるのでしょうか。気になるところであります。 こんな国外の話を書いてもだめ?・・・なのでょうかね。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Dec 4, 2013
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