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静岡で開催されていた世界お茶まつり2013が閉幕しました。今回は4日間、静岡に詰めていたのですが、たくさんの発見&出会いのある滞在になりました。2日目は、中国茶インストラクター協会のブースのお手伝いを。この日は、Sさんが講師の八宝茶講座。八宝茶を味わった上で、さまざまな材料を自分で組み合わせ、”マイ八宝茶”づくりに挑戦してもらうというもの。用意された材料は30種類ぐらいあり、この材料が並んだ姿は壮観でした。平日開催&ちょっと奥まった場所だったので参加者は少なめでしたが、なかなか楽しい講座だったのではと思います。3日目は、まずオリエンタリズムジャパンの渡邉さんの講座に参加。この日の講座は3部構成だったのですが、第1部にだけ参加しました。第1部では、烏龍茶の製茶工程の中でも、日干萎凋や揺青という重要な工程の狙いについて、走水の観点から説明をされました。日本国内では、ややもすると「葉っぱに傷を付ければ発酵する」というイメージで伝えられることがあります。しかし、製茶の現場で、その思い込みで茶葉を扱ってしまうと、好ましい発酵になるどころか茶葉を痛めてしまうだけになる理由を分かりやすく説明されていました。静岡の講座ということで、生産家向けを意識した講演でしたが、国産の烏龍茶や紅茶で籠もったような香りになるものがある理由が、なんとなくイメージできる気がしました。やはり現場で身体を動かし、みっちり経験してきた方のお話が聞けるというのは貴重です。こういう機会はどんどん増えるべきかな、と思います。このあと、茶学術研究会などが主催する公開シンポジウム「茶の機能 ヒト試験から分かった新たな役割」へ。時間の関係で、最初の講演だけしか聞けませんでしたが、茶カテキンの作用にどんなものがあるかということを整理いただいた上で、実際の臨床データを医療関係者では無い一般向けに噛み砕いて、分かりやすく解説されていました。今まではお茶の効能はマウスなどの動物レベルでの報告がほとんど、ヒトに対してどうなのか?は、ピンと来ないところだったのですが、そうした研究データが積み上がっていることが実感できる内容でした。このシンポジウムは、以前ご紹介した『新版 茶の機能』の出版を記念したものでしたが、この本の中身がさらに価値のあるものとして感じられました。夜には、まうぞうさんが東京から到着。今回出店していた、まうぞうさんのお友達のJohnnyさん一行とおでん街へ。たまたま入ったお店は、おかみさんが昨年台湾に行ってきたとのことで、スマホに入っていた写真を見せ合い国際交流が進みました。言葉の壁を越える写真の力は偉大です(^^)このあと、kinkinさん一行も合流し、焼き鳥屋さんへ。ここでは生産現場の話を、いろいろと伺うことができ、大変勉強になりました☆何より、一緒に食事&飲んだら、すっかり好朋友です♪最終日は、さまざまなお店巡りへ。まずは昨日、飲み友達(笑)になった方のブースを中心に、台湾のお店巡りを。上質な梨山、美味しい日月潭の老叢阿薩姆などをいただき、しばし至福のひととき。一見すると、どこのお店も似たように見える品揃えなのですが、実際に試飲してみると、かなりクオリティの違いがあることが分かります。やはり素通りせずに、飲んでみるべきですねぇ。続いて、エコ茶会にも出店されていた静岡県中山間100銘茶協議会のみなさんとお話をしながら、いろいろなお茶を購入。やはり、生産者の方とお話が直接できると、生産のこだわりの部分などを詳しく聞けるので、非常に面白いです(^^)また、山梨商店さんのLa香寿について、詳しいお話を伺いました。このお茶は、ブドウのような香りがする品種「香寿」に、後加工(香寿自身の酵素による発酵)を加えるという独自の製法で、さらに香りを華やかにしたお茶です。口に含んだとたんにフルーティーな香りが広がり、こんなお茶が日本にもあるのか!と思うようなインパクト。初めて鳳凰単ソウを飲んだときのような衝撃がありました。「香寿」生産者の高橋さんのお宅には、数年前に上海小町さんに連れて行ってもらったことがあります。あのお茶がさらに美味しくなっている!と、ちょっと感激でした。生産者や流通の方の努力が続いているということでしょうね。敬服いたします。山梨商店さんのブースには、最終日に丸子の村松二六さんもいらっしゃったので、思わずご挨拶を。以前、いずみで作った包種茶を飲ませていただいて、その完成度に驚き、勝手にファンになっていたのですwさまざまな静岡の生産者の方にお目にかかれるのは、このイベントならではですね~。日本茶の世界も、以前のようなやぶきた一辺倒では無く、品種も多様化していますし、栽培方法や製茶方法でさまざまな取り組みをしているので、中国茶飲みといえども、見逃せない動きになりそうです。やはり、日本茶も一度しっかり勉強しなければいけないなー、とも思いました。3年ぶりの開催となる世界お茶まつりですが、わずか3年の間でも、お茶の業界は随分動いている印象があります。また3年後には、どのような発見があるのか。終わったばかりですが、既に今から次回開催が楽しみです(^^)にほんブログ村楽しいイベントでした☆
2013.11.10
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世界お茶まつりに来る度に行こうと思っていたのですが、ようやく萬千吉茶坊(まちきちさぼう)さんに訪問できました。6年越しの悲願達成です(^^;)東静岡と清水の間にある草薙駅からアクセスしました。といっても、駅からは20分ほど上り坂を歩いていくことになるので、車の利用が賢明だと思います。草薙神社に続く道を上っていくと、あたりはすっかり住宅街に。たわわに実ったミカンの木などを横目に見ながら、道なりに上っていきます。で、こちらの赤い看板を目印に左に折れ、住宅地の路地を入っていくと、一番奥にお店が見えてきます。日本茶王国、静岡にあって13周年を迎えた中国茶専門店です。オーナーさんと娘さんの母娘で運営している家族的なお店ですが、オーナーさんは国内某所のインストラクター資格を持っており、マネージャーを務める娘さんも中国在住経験があり、茶芸技師と評茶員資格をお持ちという本格派です。長年運営されているだけあって、お茶の種類もなかなか豊富。茶壺や蓋碗、茶杯といったベーシックな茶器から、茶盤や煮水器などの茶具類まで取り揃えているのは、地方ではなかなか珍しいのではないかと思います。最近はネット通販が発達しましたが、道具の使い勝手や質感などをしっかり見たい場合は、やはり実店舗はありがたいと思います。14席ほどの喫茶スペースもあり、各テーブルには電壺が備え付けられており、工夫式のお茶も楽しめます。隣は茶畑になっていて、席から茶畑が望めるというのは良いですね~(^^)こちらもお茶の種類は、主要な六大分類のお茶を取り揃えているほか、こだわり派の方には少しマニアックなお茶も用意されているとのことです。お茶請けには、ケーキや月餅、杏仁豆腐といった手作りのスイーツ類も用意されており、お茶とともに楽しめそうです。ランチタイムには、お得な飲茶ランチなどもあります。えー、私は素性がバレておりましたので(笑)、特別メニューで静岡のお茶・黄金みどりをいただきました。黄金みどりについては、過去記事がありますが、年々進化しており、渋みが残らなくなっていました。中国茶風に淹れても全然飲める状態で、静岡でこういうお茶が作られるようになったのはやはり面白いな、と(^^)マネージャーさんもそう思われているようで、中国茶を紹介していくだけではなく、中国茶好きの方に地元静岡の個性的なお茶を紹介できれば、という考えもあるようです。中国茶と静岡のお茶が繋がる、地元密着のお店ですね(^^)萬千吉茶坊住所:静岡県静岡市清水区草薙313電話:054-347-7158営業:11:30~17:00(ラストオーダー16:00) ランチタイム14:00まで定休:日・月・火曜日http://www.machikichi.com/にほんブログ村
2013.11.09
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あるきち@静岡です。本日より開幕した「世界お茶まつり2013 秋の祭典」に早速突撃してきました。会場は恒例の東静岡駅前のグランシップです。会場に到着したのは11時15分頃。開場は11時半だったので、随分気合いの入った到着になりましたw今年は、入り口の芝生広場のお店の数がやや少ない印象だったので、春・秋の2回開催だし、規模を縮小したのかな?と思いましたが、会場内はなかなかの盛況でした。1階のちょっと危険なショッピングゾーン(笑)では、右側1列をダダダッと台湾勢のブースが占めております。ご存じ恵美壽さんのほか、鹿谷の生産組合、華剛茶業さんなど、なかなかのお店が出ております。ご時世柄、中国からの出店が少ないのが、やや寂しいところですねぇ。むしろ、今年は日本茶の生産者のお店に目が行きます。今までの煎茶一辺倒という印象では無く、包種茶や紅茶などの発酵茶であったり、富士山小種といった面白い商品も出てきていました。まだ生産量が少なくて、あまり出回っていないようなお茶が見つかりそうな雰囲気がありました。ショップは3階にもあり、オリジナルの茶器のお店などが出店しています。また、3階と6階には世界大茶会として、さまざまな国のお茶を振る舞うブースやミニ講座を行うブースが出ています。おなじみの各協会が出ている感じですね。このほか、各種セミナーも盛りだくさん。個人的にはこちらの方に興味があるので、色々聞いて回ろうと思っています。今日は、日本中国茶芸師協会が主催する、茶文化講座「広東省 潮州茶芸と鳳凰単叢ウーロン茶の製造について」を聞いてきました。先月、日本から潮州へツアーで行かれたとのことで、その報告も兼ねた感じのセミナーでした。講師は日本でもおなじみの張莉頴先生。私、お目にかかるのは初めてです。まずは一緒に来日された茶芸の先生による潮州工夫茶の実演。茶葉を紙に広げて、遠火で少し熱を加えます。香りを立てるのだそうです。こういうのは、なかなか見られないので貴重ですね~。茶芸を見たあとは、張先生による単ソウの製造方法についての解説。「碰青」という言葉が新しかったです。あと、意外に発酵が軽いんだなー、と思いました。見せていただいた画像&映像だと、文山包種茶並みの発酵度のように見えましたね。そして最後に副理事長の相川さんから、旅行のVTRのまとめ。とても分かりやすくまとまっていて、現地に行ってみたい気持ちが高まりました(^^)このあと、いくつかのブースでご挨拶をして、本日は終了。2007年から来ていますが、随分と知っている方が増えましたねw明日以降も会場におりますので、見かけた方はお声がけくださいませ☆世界お茶まつり2013 秋の祭典にほんブログ村お茶の祭典!
2013.11.07
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あまり中国茶に馴染みが無い方から、お茶のことを聞かれると「効能」の話になることが多いです。どうも、未だに「中国茶」=「健康茶」のイメージがあるようです。確かに「お茶を飲むようになったら、体調が良くなった」という話を聞いたりすることは、数多くあります。また、自分自身でも「おお、このお茶は、体の芯に響く気がするぞ」と思うこともあります。ただ、お茶に含まれている「どの成分」が「どういうメカニズム」で効いて、「人体に影響が現れる」のかが、よく分かりません。もちろん「眠くならないのはカフェインの影響かな~」とか、そのぐらいは分かります。が、それ以外のものは「お茶に含まれる微量な成分が、健康に影響を与えているのだろうな~」程度しか分かりません。そんな状態なので、「○○に効きます!」と言うのは憚られるんですよね。ところが、少々怪しげなお茶屋さんに行きますと、根拠がよく分からないのに、「昔からそう言われています」「あの人には効きました。私も実感しています」「いままでの経験値です」「中医の考え方では、そうなっています」「色々な病気を治したという伝説があって・・・」とか言って、お茶を勧めているのを見る&勧められることがあります。こういうお茶屋さんに出くわすと、私などは、それ、21世紀の商売として、どうなのよ?と思ってしまいます。お茶が伝わったばかりのヨーロッパの人ですか?と聞いてみたくなります。根拠が不明確なら、現時点では「効くから飲む」というよりは「美味しいから飲む」の方が良いと思うんですよね。微量な成分が効いているとなると、淹れ方(お湯の温度や抽出時間など)で随分変わってしまうので、非常に厄介ですし。・・・と思っていたのですが、お茶の成分の研究は、随分と進んできているようです。なにしろ日本でも多くの方が、日々研究に取り組んでいます。その結果、ここ数年だけでも、色々なことが明らかになってきています。たとえば、「なんとなく効くみたいだ」とされていたものが、「効く」根拠となる機能成分とメカニズムが明確になったものも出てきています。また、以前は「常識」とされていたことが、「実は違いました」と判明したこともあります。お茶の研究は、日々進んでいるので、情報をどんどん入れて知識をアップデートしていかないと、大変です。でも、そういう情報って、学会とかで発表されるから、なかなか一般には流れてこないよね・・・と思っていたら、この分野では、現時点の決定版的な本が出版されました。新版 茶の機能2002年に出版された「茶の機能-生体機能の新たな可能性」。お茶の健康に与える機能について詳細に記載した希有な本でしたが、出版から10年あまりが経過しています。ちなみに「茶カテキン」という言葉を一躍有名にした「ヘルシア緑茶」の発売は2003年です。そう考えると、10年という歳月の間には、色々な研究が進んだのであろうことは推測されます。この本は、この10年の間に進んだ研究成果も取り入れ、新版として今月刊行されたものです。旧版から100ページも増えたそうで、百科事典並みの分厚く大きな本です。本棚に1冊あると迫力が出ますw内容ですが、各分野のエキスパートがそれぞれ専門分野を執筆しており、執筆者の数は実に82名!にも上っています。大まかな章立てをご紹介すると、第1章が序論「茶の効能研究小史」という内容。まず、古典にみる茶の効能・茶の効能研究小史 年表を『茶の医薬史』の岩間眞知子先生が。そのあと、カフェイン、カテキンと研究が進んでいった様子を静岡県立大学名誉教授の冨田勲先生が担当されています。第2章は、疾病予防機能。抗がん作用、メタボリックシンドローム、インフルエンザ・かぜ予防、免疫調節作用など、各分野ごとに「基礎」「疫学、臨床」の2本立てて論じられています。たとえば、免疫調節作用を見てみると、「基礎」の方では、免疫というものが一体どういうものなのか、という内容を解説しています。「疫学、臨床」の方では、人の免疫系の働きを良くするものがエピガロカテキン(EGC)だけれども、エピガロカテキンガレート(EGCG)があると効果が減衰されるので、こんな淹れ方をした方が効果がある、といった研究結果。そして、花粉症対策で名前が有名になったメチル化カテキンの抗アレルギー作用についての試験結果などが掲載されています。第3章は、最近の成分分析法。お茶の成分を分析する上では、どうやってその物質を取り出すor合成し、測定するかが重要になるのですが、その方法などについて紹介されています。お茶の研究を進めていく上での難しさや、それをクリアするために研究者の方がどのようなことをしているのかが、感じられる内容です。第4章は、新しい栽培、製茶技術(茶の機能を中心に)。機能性成分に着目した茶品種(べにふうき、サンルージュなど)やギャバロン茶、低カフェイン茶などの製造、CTC緑茶などが紹介されています。第5章は、香味。味センサーのような最新の器具を紹介しつつ、ダージリンの茶園ごとのガスクロマトグラフやカフェイン・カテキン量の分析などを行った結果や各茶種ごとの香り成分、苦みや渋み、色のもとなどについて述べられています。味や香りを化学的に理解できるようになりそうです。第6章は、機能性成分。カテキン、カフェイン、メチル化カテキン、加水分解型タンニン、テアニン、サポニン、テアフラビン、フラボン類、ビタミン、ビタミン様物質とミネラル、水溶性高分子画分といった、茶の機能性成分を1つ1つ論述しています。色々な成分の名前は聞いたことがあるけど、細かくはよく知らない・・・という場合には、ここを読むと参考になりそうです。第7章は、新しい加工法と機能性製品。日本で行われている新しいお茶の加工技術や様々な加工製品について述べられています。微生物制御発酵茶や白葉茶、亜臨界水抽出茶といった、新しい可能性を感じる茶製品の情報も。第8章は、茶業界の課題とお茶の機能・効能・文化の総学習運動。今後の茶業界について、どのように進んで行けば良いのか、という考察が論述されています。・・・と、こうして記載するだけでも、非常に多くの内容が詰まった冊子であることが分かるかと思います。研究者の方の論文が連なっているような構成で、その中にはグラフや化学構造式などが満載です。なので、前提となる基礎知識や概念(特に茶の成分や化学の素養)が無いと、読むのはなかなか骨が折れます。かなり手強い本と言えるかもしれません。少なくとも私のような文系人間には、クラクラしちゃいそうな部分も結構あります(^^;)ただ、各節の最初には、その節で述べられている要旨が記載されているので、これを追っていくだけでも、大まかな内容が掴めるように工夫されていますし、執筆者の方も、できるだけ平易に解説されようと努力されているのが感じられます。お茶の成分と身体に与える影響について、これほど情報を網羅的に記載した書物は他に無いので、少なくとも消費者の方にお茶の効能などを話すことを求められる人(お茶屋さんや講師・インストラクターなど)は、一度、目を通しておく必要はあるでしょう。私も、まだ少し読んだだけなのですが、冒頭の「根拠」として話せることが少し増えるかもしれないと思っています。ページ数に限りもあるので、1つ1つの項目はサラッと書かれている部分もありますが、参考文献などがしっかり明示されているので、より深く知るための手がかりも掴めそうです。専門書でなかなか高額な本ではありますが、研究者のみなさんの研究成果の重みを考えると、むしろ安いぐらいではないかと。研究が進めば、お茶の魅力をよりハッキリと示すことができるようになると思うので、ぜひ応援していきたいですね。【送料無料】茶の機能新版 [ 衛藤英男 ]価格:7,350円(税込、送料込)にほんブログ村内容を解説してくれる人がいたら嬉しいかも(^^;)
2013.11.03
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