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2025.05.04
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カテゴリ: 湯治旅


​3泊の湯治旅を終え、帰阪する朝。

宿でチェックアウトしたものの、
最寄駅から鳥取駅までの在来線の所要時間と、
鳥取駅で乗車予定(特急券は購入済み)の
「スパーはくと」の乗り継ぎ時間に差があり過ぎて、
どこで時間を潰すか、フロントでしばし思考。

が、ここでそうしていると、宿の迷惑になるだろうと、
重い腰を上げて宿を後にする。

キャリーバッグをゴロゴロしながらゆっくり駅に向かうが、
どう努力しても、5分以内に到着する。

復路では、往路で起こった乗車料金事件を
どこかで解決する必要があったので、
乗車駅を証明するため1区間の乗車券のみを購入する。

すると、そのタイミングで列車がホームに
滑り込んできた。

とりあえず乗ろう。

予定の『スーパーはくと』に乗車するために
乗らないといけない最終の時刻は分かっている。
それよりも1時間ほど手前だが、
こんな無人駅で列車を待っていてもらちがあかない。
とりあえず鳥取駅まで行こう。

と、急いで乗車券を購入。
ホームに停車中の列車に乗った。

始発駅ではないはずだが、随分長い間ホームに停車している。

単線区間があるための列車待ち合わせか。

スマホで音楽を聴いていたのだが、
YouTubeで朝の番組でも観るか、と
チャンネルを探してタップする。

が、一向に番組が始まらず、
クルクルサインが出る。

虫けらが使っているポケットWi-Fiの問題かと、
「設定」からWi-Fiの状態を確認。


​虫けらが使っている機種(宣伝ではありません)​


虫けらのWi-Fiの名称がちゃんと表示されているし、
接続状態になっている。

ふと、その下を見ると…
認識されたWi-Fiを表示する欄に
『腹筋背筋三角筋』という名称が…。

面白い命名をする人がいるものだと思っていると、
間もなく発車との車内放送。

すると、ホームであちこちを撮影していた、
20代と思しき男性が急いで乗り込んできた。

「あ、この人だな」

と直感した。
『腹筋背筋三角筋』の主だ。

以後、各停の在来線の列車が停まるごとに
ホームに降り立ち、写真を撮ったり(古い言い方か。
スマホで撮影していた)、駅舎(無人)に入ったり
しながら、発車時に即座に列車に戻る、を
繰り返していた。

虫けらは鳥取駅で降りたが、
鉄オタと見える『腹筋背筋三角筋』くんは
そのまま各停列車に乗って去っていった。

虫けらは​ 鳥取駅で往路の乗車料金の処理などに
奮闘した後
​、定刻どおりにやってきた
『スーパーはくと』に乗車した。

この列車は特急ながら、
私鉄各線や新幹線では実現している
フリーWi-Fiや、電源を設置した座席といった
いまや当たり前となった装備を全く無視した、
旧来型の車両であることは、想像に難くないと思う。

虫けらは引き続き自分のポケットWi-Fiを
使用していたのだが、山間部を走行することの多いこの列車では、
ポケットWi-Fiが電波を受信できないこともしばしば。

YouTubeを観ることは早々に諦めたが、
ほかのアプリを使っているときも、
プツンと通信が切れてしまうことがあり、
そのたびにスマホの設定から、
Wi-Fiの接続状況を確認することを余儀なくされた。

幾つ目かの停車駅に着いたとき、
また通信が切れた。
設定を開いたとき、
『腹筋背筋三角筋』が表示された

え??

在来線で一緒だったあの鉄オタではなかったのか?

余り意味がないと思いつつ、座席周辺を見回した。
在来線に乗っていた人の顔を覚えていない。
鉄オタの彼を除いて。
彼は各停列車に乗って去っていったのだ。

あ!!! いた!

列車の中ではなく、ホームに!

あの鉄オタが、ホームをウロウロしていた。

虫けらが鳥取駅で過ごした1時間、
彼は各停に乗って例の行動をしつつ、
ここまでやってきていたのだ。

結構大きな駅だったので(有人だった)、
ここでも列車の待ち合わせをするのだろう。
かなりの時間(10分程度)停車した。

彼は、思う存分撮影し、景色を眺め、
虫けらの目の前で駅舎の中に消え、
2度とホームに戻ってくることはなかった。

最終目的は、入構する『スーパーはくと』を
撮影するためだったのかもしれない。


「さようなら、『腹筋背筋三角筋』くん」

別に言葉を交わした訳ではない。
『腹筋背筋三角筋』くんは、こちらのことは全く知らない。

虫けらも、ポケットWi-Fiの持ち主が彼であろう
という状況を認知しているだけなのだが、
なぜか少し寂しい気持ちになった。

鉄道というものにこの上ない魅力を感じ、
各停での長旅を厭わず、
無心に写真を撮ってワクワクしながら
日々を過ごしている鉄オタの気持ちは
全く理解できないのだが、
そういう若者が結構たくさんいることも、
そういう生活をしていることも認識できている。

そして、そういうこだわりの趣味を持つ彼が、
ポケットWi-Fiに『腹筋背筋三角筋』という名称をつけている
という意味も、なんとなく理解できるような気がして、
変に身近に感じたのだろう。


田舎の、大した泉質でもない温泉で3泊の湯治をし、
大したことのない時間を過ごした虫けらにとって、
『腹筋背筋三角筋』の彼との出会いは、
最も刺激的な事件だったかもしれない。


ということにしておこう。


また、湯治旅行を計画している。

さて、今度はどんな事件に遭遇するのだろう。


                譫 妄





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Last updated  2025.05.25 17:42:48
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