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2016年05月24日
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テーマ: ニュース(100344)
カテゴリ: 社会問題
 80代の女性が「嫁」という言葉に対する違和感について、18日の東京新聞投書欄に次のように書いています;




 「嫁」は、戦後あまり使われなくなった語である。憲法24条で「婚姻は両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦は等しい権利を有する」と規定されて、 結婚は家のためにするのではないという考え方が憲法で保障された からだ。

 結婚式場でも「○○家」という表示がなくなった。憲法24条は「家長制度」に泣いた戦前の女性には福音と言える規定だった。それが最近は「嫁が、嫁が」と言う男性タレントが出現するなど一般に使われるようになった。また、戦前に戻らぬよう心したい。


2016年5月18日 東京新聞朝刊 11版 4ページ「発言-戦前思い出す『嫁』に違和感」から引用

 80代と言えば戦前体制の下で幼少期を過ごし、戦後になって新しい憲法の下、世の中がどのように変わったか身をもって体験した世代であり、私は戦後に生まれた者ですが、この投書には少なからず共感を覚えます。「嫁」という言葉は、「嫁にやる」とか「嫁をもらう」というように、まるで猫の子をやったりもらったりするようなニュアンスで、女性の人権を軽くみる戦前の思考様式そのもので、現代では「嫁姑問題」を表現するときにのみ用いられる言葉だと思っております。戦後70年たっても、年配の人々の中には昔風に「嫁」などと言う人もいなかったわけではありませんが、私と同じ年代の人たちはあまり使わなかったと思います。ところが、ここ10年くらい前からか、テレビに出る若いタレントのみなさんが、わざと「嫁」という言葉を使って粋がっている様子には強い嫌悪感を感じます。バラエティ番組といえども出演者には節度をもって行動してほしいものです。なお、この投書では「結婚式場でも○○家という表示はなくなった」と書いてますが、私の見聞きした範囲では、どの結婚式場も葬儀場も○○家という表示をしているように思います。しかし、これれは別に昔風の「家長制度イデオロギー」の復活を意味しているわけではなく、単に「丁重な雰囲気」を演出する目的でやっていることのように思います。








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最終更新日  2016年05月25日 10時12分51秒


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