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1人だけ「党の役職停止」でも困る人がいた。岸田文雄総裁自身だ。岸田派と二階派は派閥で裏金づくりをしていたのだから、会長は処分されて当然なのだが、二階俊博氏の「不出馬表明」のおかげで、岸田氏は自分自身を処分から外すことができた。見返りは、地元和歌山で対立する世耕氏への重い処分と武田良太氏ら二階派幹部への軽い処分だろう。武田氏と地元福岡で対立する麻生太郎副総裁は、武田氏への重い処分を求めたそうだが、岸田氏は二階派への配慮を優先したのだろう。
裏金づくりの中心人物と目される森喜朗氏も不問に付された。代わりに生贄にされた塩谷氏は次の選挙で引退を余儀なくされるだろう。軽い処分で温存されたのは萩生田光一氏だ。安倍派を継ぐ者として遇したのだろう。岸田氏は電話で森氏に事情聴取したそうだが、実は処分の相談をしていたのではないか。
すべては自民党というコップの中の泥仕合だ。何の解決にもならない。 本当の課題は、パーティーも含めた企業・団体献金の禁止と政治資金の使途の透明化だ。審判を下すのは国民である。
(現代教育行政研究会代表)
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