CAPTAINの航海日記

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CAPTAIN @ Re[1]:普通科高校in1975(09/18) >たんぽぽさんへ いや~暇人なもので(…
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CAPTAIN @ Re[1]:福島大学の金谷川移転についてのIF(09/15) >elbe14さんへ いつもありがとうござい…
2016.03.01
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テーマ: The入院生活(376)
カテゴリ: 企画モノ
3月になりました。
にもかかわらず、窓の外は雪。一昨日は晴天だったのに…少々気分が滅入ります。
そんな心境の中、朝食後に血液検査。注射器をじっと眺めながら「どうか良い結果が出ますように」と祈るような心境。

検査後は、未読で残った最後の一冊「下町ロケット」を読みます。結構な分量でしたが、昨年10~12月に放映されていたテレビドラマの方を観ていたこともありスイスイ読めてしまいました。午前中に読了。
読んでいて改めて思ったのですが、「下町ロケット」って、「現代版の時代劇」という感じがします。正義と悪があまりにも白黒ハッキリし過ぎているような… 今の大企業、特に上場企業って、事あるごとに情報を開示する必要に迫られているし、経理・財務の数字はもちろんのこと内部統制だって監査の対象になっている訳で、株主か否かに関わらず不特定大多数の監視下に晒されているも同然。だから、「会社の利益にはなるけれど外部から批判を浴びそうな行為」をやりたくてもできない現状があるはずなんですよね。でも、この作品に出てくるナカシマ産業や白水銀行の描かれ方は、その辺の事情を軽視しているというか無視しているというか、上手く言えないんですけど、悪役としてのキャラ立てを優先したために「現代企業としてのリアリティーに欠ける」ような気がするんですよね。同じく大企業として登場する帝国重工は完全たる悪役ではないので描かれ方こそ控えめにはなっていますが、それでも社長の権限が強すぎるようには感じます。
また、これは私の人間としての器が小さい証左なのでしょうが、主人公の佃航平に、どうしても感情移入することができませんでした。私が彼の立場にいたら、恐らく彼のようには振る舞わないだろうな…少なくとも、従業員の反対を押し切ってまで自分の夢を優先するなんて行為には舵を切れないと思うんです。

昼食後、医師が私の許にやってきて、検査結果を告げます。
「血中の白血球は先週に比べるとだいぶ減ってたね。でも、『あと一歩』ってとこかな。今日中に退院してもいいんだけど、退院後も外来で点滴を受けることになると思うから、もう少し様子を見てから退院という形にしたい。さしあたっては、あと二日いてもらって、入院1週間の区切りの良いところで退院というのはどうだろうか」
「今日退院可能」というのはさすがに驚きましたが、明後日退院でも十分に満足できる結果でした。だって、入院当初に渡された計画書では入院期間が2週間と書かれていたのですから、上出来です。その後も医師と話し合って、明後日までアイシングと点滴の治療を受け、その日の夕方に退院というスケジュールが固まりました。
早速、職場にメール。念のため退院後も休みを戴き、来週の月曜日に職場復帰することも決定。私の関心事は、治療から社会復帰へとシフトしつつあります。

本を読み終えてしまったので、夕方は枕元に備え付けてあるテレビをずっと観てました。入院してから初めてのテレビ。今まで全く観ていなかったのは、やはり姿勢の問題が大きな原因で、右足が固定されたままで長時間じっとテレビを観るのはちょっと辛かったからです。読書ならばちょっと体勢がきつくなったら変えれば良いのですが、テレビはテレビ自体が固定されているため、そう簡単に体勢を変えることができません。
主にニュースを観ていたのですが、どの局もトップの話題はスーパーチューズデー。特に共和党の予備選挙に出馬しているドナルド・トランプ氏の動向に時間を割いていました。トランプ氏…発言は勇ましいし一定層の支持は確かに集まるだろうと思う反面、彼が大統領に選ばれたとしてもその政策が具体的に実行に移される可能性は殆どないだろうな…というのが正直な印象です。だって、大統領の「不特定大多数の監視下に晒され」っぷりは、日本の上場企業なんか比べ物にならないほどの凄まじさ。誰が選ばれてもタンカーを操舵するような小回りの利かない政権運営にならざるを得ないと思うんです。

イヤホンをつけてテレビを観ていたので、妻が来たことにも最初は全く気付きませんでした。姿を見て、慌ててテレビを消す私。とりあえず、明後日に退院することが決まった旨を話すと、とても喜んでくれていました。当日の午後に下の子の学校行事があるため、それが終わり次第迎えに来るとのこと。
その後は上の子の学校でのインフルエンザの話題などが展開し、続いて本の話に。
「一昨日渡された本、読んだよ。ありがとう」と3冊の本を渡すと、「もう読んだの? 早いね~」と言いながら「実はまた借りてきたんだ」と別の3冊の本をバッグから取り出します。特に妻が私に勧めたのは、秋田市の無明舎出版というローカル出版社から刊行されている「みちのくテクテク一人旅」(著:鈴木昭悟)という本で、「この本、著者のサインがあるの」と嬉しそうにその部分に指をさしてきます。見ると、うちの町の公民館長だったYさんと同じくうちの町で学芸員として働いているIさんへのお礼の言葉が書かれています。妻の話によると、タイトルにもある「みちのくテクテク一人旅」を著者が敢行している際にうちの町も通過しYさんやIさんにお世話になったとのことで、その様子は書内でも少し取り上げられているそうです。
それにしても、驚きました。Yさんは上の子がスポ少で非常にお世話になった方だし、Iさんは私の大学時代の先輩で一度だけ飲み会で同席していろいろと話を伺ったことがある方。そんな方々が登場するなんて、いったいどんな本なんだ!? 興味津々でしたが、読むのは明日以降にとっておくことにしましょう。
なお、他に渡された2冊は、「みちのくテクテク一人旅」と同じ無明舎出版から刊行された「羽州街道をゆく」(著:藤原優太郎)と、村上春樹の短編小説「ねむり」。


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Last updated  2016.03.05 10:45:05
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