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10日ほど前に書いたこちらの日記で、2005年~2010年の国勢調査における人口移動を基準とした福島県の都市圏について書きました。やや強引な設定だったかな…と思いつつも、◎原則、転出入人数が1位となる市町村(東京特別区は一つの市とみなす)とは同一都市圏になる。◎都市圏の範囲は都道府県境を跨いでも構わないが、転出入人数が最大となる市町村およびその都市圏に入る市町村と非隣接の場合、同一都市圏とはならない。◎また、転出入人数が最大となる市町村およびその都市圏に入る市町村と隣接していても、双方の市町村において転出入人数が2005年国勢調査時の人口の2%を割り込んでいる場合、同一都市圏とはならない。◎ただし、上記の条件でどこの都市圏にも加われなかった場合、周辺市町村との状況に鑑みて最も近しいと思われる都市圏に加わるものとみなす。という条件で各市町村を結び付けていくと、前の日記で紹介した区分けになるんですよね。詳細は下記の通り。<福島都市圏>【福島市】1位 仙台市 4,520人(1.5% 転入1,897人 転出2,623人)⇒非隣接かつ双方で人口の2%未満2位 郡山市 4,044人(1.4% 転入2,039人 転出2,005人)⇒非隣接かつ双方で人口の2%未満3位 伊達市 3,451人(1.2% 転入1,967人 転出1,484人)⇒隣接。伊達市側で1位かつ人口の2%を超えるため同一都市圏【二本松市】1位 福島市 1,785人(2.8% 転入 786人 転出 999人)⇒隣接。同一都市圏【伊達市】1位 福島市 3,451人(5.0% 転入1,484人 転出1,967人)⇒隣接。同一都市圏【桑折町】1位 福島市 666人(5.0% 転入 342人 転出 324人)⇒隣接。同一都市圏【国見町】1位 福島市 413人(3.9% 転入 162人 転出 251人)⇒隣接。同一都市圏【川俣町】1位 福島市 882人(5.2% 転入 301人 転出 581人)⇒隣接。同一都市圏【飯舘村】1位 福島市 192人(2.9% 転入 54人 転出 138人)⇒非隣接だが伊達市、川俣町と隣接しているため同一都市圏<郡山都市圏>【郡山市】1位 仙台市 5,259人(1.6% 転入2,209人 転出3,050人)⇒非隣接かつ双方で人口の2%未満2位 福島市 4,044人(1.2% 転入2,005人 転出2,039人)⇒非隣接かつ双方で人口の2%未満3位 東京特別区 3,634人(1.1% 転入1,586人 転出2,048人)⇒非隣接かつ双方で人口の2%未満4位 須賀川市 3,599人(1.1% 転入1,583人 転出2,016人)⇒隣接。須賀川市側で1位かつ人口の2%を超えるため同一都市圏【須賀川市】1位 郡山市 3,599人(4.5% 転入2,016人 転出1,583人)⇒隣接。同一都市圏【田村市】1位 郡山市 1,396人(3.2% 転入 506人 転出 890人)⇒隣接。同一都市圏【本宮市】1位 郡山市 1,923人(6.1% 転入1,219人 転出 704人)⇒隣接。同一都市圏【大玉村】1位 本宮市 313人(3.7% 転入 162人 転出 151人)⇒隣接。同一都市圏⇒郡山市とも同一都市圏【鏡石町】1位 須賀川市 715人(5.6% 転入 381人 転出 334人)⇒隣接。同一都市圏⇒郡山市とも同一都市圏【天栄村】1位 須賀川市 226人(3.5% 転入 92人 転出 134人)⇒隣接。同一都市圏⇒郡山市とも同一都市圏【猪苗代町】1位 郡山市 409人(2.4% 転入 148人 転出 261人)⇒隣接。同一都市圏【石川町】1位 郡山市 297人(1.6% 転入 128人 転出 169人)⇒非隣接かつ双方で人口の2%未満2位 須賀川市 293人(1.5% 転入 88人 転出 205人)⇒非隣接かつ双方で人口の2%未満。ただし、郡山、須賀川両市の数字を合算すると人口の2%を超え、石川町と須賀川市の中間に位置する玉川村が郡山都市圏に属するため、これらの市町と同一都市圏とみなす【玉川村】1位 須賀川市 194人(2.6% 転入 66人 転出 128人)⇒隣接。同一都市圏⇒郡山市とも同一都市圏【平田村】1位 郡山市 221人(2.9% 転入 73人 転出 148人)⇒隣接。同一都市圏【古殿町】1位 石川町 110人(1.7% 転入 44人 転出 66人)⇒隣接だが双方で人口の2%未満2位 郡山市 89人(1.4% 転入 25人 転出 64人)⇒非隣接かつ双方で人口の2%未満。ただし、石川町が郡山都市圏に属するため、石川町、郡山市と同一の都市圏とみなす【三春町】1位 郡山市 1,147人(6.0% 転入 537人 転出 610人)⇒隣接。同一都市圏【小野町】1位 郡山市 373人(3.1% 転入 127人 転出 246人)⇒隣接。同一都市圏【葛尾村】1位 郡山市 39人(2.4% 転入 16人 転出 23人)⇒非隣接だが田村市と隣接しているため同一都市圏<白河都市圏>【白河市】1位 西郷村 1,520人(2.3% 転入 664人 転出 856人)⇒隣接。同一都市圏【西郷村】1位 白河市 1,520人(7.8% 転入 856人 転出 664人)⇒隣接。同一都市圏【泉崎村】1位 白河市 249人(3.7% 転入 142人 転出 107人)⇒隣接。同一都市圏【中島村】1位 白河市 130人(2.5% 転入 52人 転出 78人)⇒隣接。同一都市圏【矢吹町】1位 白河市 479人(2.6% 転入 320人 転出 159人)⇒隣接。同一都市圏【棚倉町】1位 白河市 397人(2.5% 転入 148人 転出 249人)⇒隣接。同一都市圏【矢祭町】1位 塙町 127人(1.9% 転入 73人 転出 54人)⇒隣接だが双方で人口の2%未満2位 大子町 64人(0.9% 転入 29人 転出 35人)⇒隣接だが双方で人口の2%未満3位 棚倉町 52人(0.8% 転入 30人 転出 22人)⇒隣接だが双方で人口の2%未満。ただし、塙、棚倉両町の数字を合算すると人口の2%を超えるため、両町と同一都市圏とみなす⇒白河市とも同一都市圏【塙町】1位 棚倉町 217人(2.0% 転入 95人 転出 122人)⇒隣接。同一都市圏⇒白河市とも同一都市圏【鮫川村】1位 白河市 74人(1.7% 転入 29人 転出 45人)⇒非隣接かつ双方で人口の2%未満2位 棚倉町 58人(1.3% 転入 24人 転出 34人)⇒隣接だが双方で人口の2%未満。ただし、白河市、棚倉町の数字を合算すると人口の2%を超えるため、両市町と同一都市圏とみなす【浅川町】1位 白河市 110人(1.5% 転入 59人 転出 51人)⇒隣接だが双方で人口の2%未満2位 棚倉町 86人(1.2% 転入 42人 転出 44人)⇒隣接だが双方で人口の2%未満。ただし、白河市、棚倉町の数字を合算すると人口の2%を超えるため、両市町と同一都市圏とみなすしまった! ちょっと調子に乗って書きすぎました(苦笑)続きは次回の日記で…
2015.05.31
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前回までの日記のネタを更に拡大して(苦笑)以前こちらの日記で紹介した仙台経済圏内での流動先のベスト6(仙台については2倍してベスト12)についても、ちょっと調べてみました。すると、下記のような結果になりました。【両磐(岩手県)】1位 石巻(宮城県) 244.1万人 2位 古川(宮城県) 138.4万人3位 仙台(宮城県) 66.2万人4位 雄物川流域(秋田県) 8.8万人5位 23区(東京都) 7.9万人6位 山形(山形県) 3.2万人【釜石・大船渡(岩手県)】※1位 石巻(宮城県) 73.1万人2位 仙台(宮城県) 24.7万人3位 米代川上流(秋田県) 12.7万人4位 23区(東京都) 6.8万人5位 南部(青森県) 2.0万人6位 雄物川流域(秋田県) 1.6万人【石巻(宮城県)】1位 両磐(岩手県) 258.3万人2位 釜石・大船渡(岩手県) 83.5万人3位 秋田臨海(秋田県) 25.3万人4位 山形(山形県) 18.4万人5位 23区(東京都) 11.2万人6位 北上中部(岩手県) 10.5万人【古川(宮城県)】1位 両磐(岩手県) 127.7万人2位 山形(山形県) 36.5万人3位 北上中部(岩手県) 21.1万人4位 盛岡(岩手県) 19.3万人5位 23区(東京都) 16.3万人6位 雄物川流域(秋田県) 14.2万人【仙台(宮城県)】1位 山形(山形県) 487.8万人2位 福島(福島県) 247.7万人3位 23区(東京都) 212.8万人4位 相双(福島県) 173.9万人5位 郡山(福島県) 136.6万人6位 盛岡(岩手県) 136.3万人7位 米沢(山形県) 91.5万人8位 北上中部(岩手県) 89.5万人9位 庄内(山形県) 65.5万人10位 秋田臨海(秋田県) 63.0万人11位 両磐(岩手県) 61.6万人12位 会津(福島県) 54.1万人【相双(福島県)】※1位 仙台(宮城県) 166.5万人2位 23区(東京都) 20.2万人3位 水戸・日立(茨城県) 11.7万人4位 浦和(埼玉県) 8.9万人5位 山形(山形県) 6.1万人6位 船橋(千葉) 5.9万人【福島(福島県)】※1位 仙台(宮城県) 276.5万人2位 23区(東京都) 50.0万人3位 米沢(山形県) 47.1万人4位 浦和(埼玉県) 33.8万人5位 那須(栃木県) 21.3万人6位 山形(山形県) 15.4万人【米沢(山形県)】1位 仙台(宮城県) 83.2万人2位 福島(福島県) 82.4万人3位 会津(福島県) 60.6万人4位 郡山(福島県) 23.2万人5位 23区(東京都) 17.2万人6位 相双(福島県) 14.3万人【山形(山形県)】1位 仙台(宮城県) 499.9万人2位 23区(東京都) 49.8万人3位 古川(宮城県) 37.1万人4位 多摩(東京都) 19.9万人5位 石巻(宮城県) 16.6万人6位 福島(福島県) 16.2万人【新庄(山形県)】1位 仙台(宮城県) 36.2万人2位 古川(宮城県) 14.1万人3位 雄物川流域(秋田県) 10.8万人4位 石巻(宮城県) 9.2万人5位 秋田臨海(秋田県) 6.8万人6位 23区(東京都) 6.2万人【庄内(山形県)】1位 秋田臨海(秋田県) 79.9万人2位 仙台(宮城県) 64.7万人3位 古川(宮城県) 26.9万人4位 23区(東京都) 16.0万人5位 雄物川流域(秋田県) 11.8万人6位 青森(青森県) 9.0万人(仙台経済圏内の生活圏は太字で表記)※生活圏内に仙台経済圏外の市町村を一部含む庄内を除いて、仙台経済圏内の生活圏が1位を独占しています。しかも他地域の生活圏を圧倒的に引き離して… 首都圏の影響力が多少弱まっている影響もあるのでしょうが、仙台経済圏内の繋がりの強さには正直驚かされます。5県ループや上信越ループにもこのぐらいの強固さが欲しいところですが、5県ループには明確な中心都市が存在せず、上信越ループも前橋・高崎にある程度の中枢性を感じるものの上田を除いた新潟、長野の両県には浸透しきれていない感があります。仙台貨物/[非売品]仙台貨物 サービスポスター[販売はしておりません]
2014.05.02
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昨日5県ループのことを書いていて思ったのが、西半分の群馬、新潟の両県における埼玉、長野の両県との繋がりの深さでした。具体的には、関越、北陸、上信越の各自動車道がループする範囲の他、その南東に位置する埼玉県の児玉・大里や栃木県の足利・佐野、群馬県の桐生・太田を巻き込んだ地域圏(一応本稿では「上信越ループ」と呼びます)が形成されつつある、と言えるでしょうか。以下、一部昨日の再掲になりますが、上記のルート上に位置する各生活圏における流動先のベスト6を紹介しましょう。【児玉・大里(埼玉県)】1位 前橋・高崎(群馬県) 984.5万人2位 桐生・太田(群馬県) 478.8万人3位 足利・佐野(栃木県) 73.0万人4位 渋川・吾妻(群馬県) 39.4万人5位 上田(長野) 31.1万人6位 沼田・利根(群馬県) 27.5万人【足利・佐野(栃木県)】1位 桐生・太田(群馬県) 1,042.8万人2位 浦和(埼玉県) 254.7万人3位 前橋・高崎(群馬県) 200.8万人4位 23区(東京都) 93.2万人5位 児玉・大里(埼玉県) 48.2万人6位 下館・古河(茨城県) 47.1万人【桐生・太田(群馬県)】1位 足利・佐野(栃木県) 1,192.6万人2位 児玉・大里(埼玉県) 433.5万人3位 浦和(埼玉県) 381.3万人4位 23区(東京都) 96.8万人5位 栃木・小山(栃木県) 83.2万人6位 川越(埼玉県) 68.5万人【前橋・高崎(群馬県)】1位 児玉・大里(埼玉県) 844.2万人2位 23区(東京都) 300.5万人3位 上田(長野県) 230.8万人4位 足利・佐野(栃木県) 195.6万人5位 川越(埼玉県) 193.5万人6位 浦和(埼玉県) 190.2万人【渋川・吾妻(群馬県)】1位 23区(東京都) 74.6万人2位 上田(長野県) 61.5万人3位 川越(埼玉県) 57.2万人4位 浦和(埼玉県) 56.1万人5位 児玉・大里(埼玉県) 41.0万人6位 多摩(東京都) 28.6万人【沼田・利根(群馬県)】1位 23区(東京都) 43.6万人2位 川越(埼玉県) 37.0万人3位 浦和(埼玉県) 35.5万人4位 日光(栃木県) 32.7万人5位 児玉・大里(埼玉県) 21.4万人6位 魚沼(新潟県) 20.1万人【魚沼(新潟県)】1位 23区(東京都) 55.3万人2位 長野(長野県) 46.2万人3位 前橋・高崎(群馬県) 23.0万人4位 浦和(埼玉県) 19.6万人5位 沼田・利根(群馬県) 16.2万人6位 川越(埼玉県) 14.2万人【長岡(新潟県)】1位 23区(東京都) 63.6万人2位 長野(長野県) 29.6万人3位 浦和(埼玉県) 24.3万人4位 前橋・高崎(群馬県) 20.9万人5位 川越(埼玉県) 17.3万人6位 会津(福島県) 16.8万人【上越(新潟県)】1位 長野(長野県) 111.7万人2位 新川(富山県) 37.2万人3位 松本(長野県) 34.0万人4位 23区(東京都) 32.2万人5位 富山(富山県) 30.3万人6位 上田(長野県) 26.4万人【長野(長野県)】1位 上越(新潟県) 148.1万人2位 23区(東京都) 140.7万人3位 富山(富山県) 72.8万人4位 魚沼(新潟県) 43.6万人5位 前橋・高崎(群馬県) 39.0万人6位 浦和(埼玉県) 37.0万人【上田(長野県)】1位 前橋・高崎(群馬県) 227.1万人2位 23区(東京都) 164.5万人3位 渋川・吾妻(群馬県) 82.9万人4位 浦和(埼玉県) 62.0万人5位 川越(埼玉県) 49.7万人6位 国中(山梨県) 48.1万人(上信越ループ内の生活圏は太字で表記)特筆すべきは児玉・大里の流動先でしょうか。同じ埼玉県内をはじめ首都圏への流動データがないのが玉に傷ですが、それでも上位6生活圏がすべて上信越ループ内というのは驚かされます。特に前橋・高崎との密着ぶりが凄まじいですね。それ以外の生活圏でも、沼田・利根を除くすべての生活圏で上信越ループ内の生活圏が2位以内に入り、かつ上信越ループ内の生活圏が複数6位以内に食い込んでいます。ただ、強いて言えば、長岡の数値が若干弱いでしょうか。高速道路網ではループ内に入るものの鉄道網での上信越ループは上越新幹線、北越急行、信越本線(⇒北陸新幹線)と魚沼からダイレクトに上越へと入り長岡を経由しないから、ある意味妥当な結果と言えるのかもしれません。なお、長岡以北の新潟県内の主要生活圏においても、【三条・燕(新潟県)】1位 23区(東京都) 27.4万人2位 浦和(埼玉県) 8.9万人3位 会津(福島県) 8.7万人4位 長野(長野県) 7.8万人5位 船橋(千葉県) 5.2万人6位 渋川・吾妻(群馬県) 4.3万人6位 多摩(東京都) 4.3万人【新潟(新潟県)】1位 23区(東京都) 140.7万人2位 会津(福島県) 57.4万人3位 浦和(埼玉県) 32.7万人4位 長野(長野県) 27.7万人5位 横浜(神奈川県) 23.7万人6位 船橋(千葉県) 23.3万人と、上信越ループ内の生活圏への流動が少なくなっている他、長野県内でも上信越自動車道や北陸新幹線とは縁がない県中部の松本もまた、【松本(長野県)】1位 23区(東京都) 85.5万人2位 東濃(岐阜県) 78.2万人3位 飛騨(岐阜県) 54.6万人4位 豊田(愛知県) 53.6万人5位 国中(山梨県) 41.6万人6位 多摩(東京都) 36.0万人と、上信越ループ内の生活圏が6位以内に一切登場しない結果となっています(最多は上越の31.4万人(8位))。【メール便送料無料!】未使用★日本切手・浅間山 5円&谷川岳 10円【中古】 第1次国立公園シリーズ 上信越高原 ペアセット
2014.05.02
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昨日の日記で紹介した第5回全国幹線旅客純流動調査は、各都道府県間のみならず、さらにこれらをいくつか細分化した生活圏(全国で207ヶ所。詳細はこちらを参照)間の流動についても、詳しい数字が出ています。残念ながら同一都道府県間の流動については明らかにされていないものの、各地域の傾向はある程度掴むことができます。とりあえず、昨日の日記で紹介した5県ループのルート上にある生活圏について、流動先のベスト6を紹介します。とりあえず、福島県郡山から時計回りで(笑)【郡山(福島県)】1位 仙台(宮城県) 143.9万人2位 23区(東京都) 77.4万人3位 那須(栃木県) 72.7万人4位 浦和(埼玉県) 40.7万人5位 水戸・日立(茨城県) 35.0万人6位 宇都宮(栃木県) 32.3万人【いわき(福島県)】1位 水戸・日立(茨城県) 255.3万人2位 23区(東京都) 54.5万人3位 仙台(宮城県) 28.8万人4位 浦和(埼玉県) 27.5万人5位 土浦(茨城県) 25.5万人6位 船橋(千葉県) 21.1万人【水戸・日立(茨城県)】1位 23区(東京都) 340.7万人2位 いわき(福島県) 313.9万人3位 宇都宮(栃木県) 277.2万人4位 浦和(埼玉県) 207.8万人5位 船橋(千葉県) 176.7万人6位 小山・栃木(栃木県) 105.4万人【下館・古河(茨城県)】1位 栃木・小山(栃木県) 909.3万人2位 浦和(埼玉) 681.9万人3位 宇都宮(栃木県) 467.2万人4位 船橋(千葉県) 293.0万人5位 23区(東京都) 162.5万人6位 桐生・太田(群馬県) 66.5万人【宇都宮(栃木県)】1位 下館・古河(茨城県) 457.7万人2位 浦和(埼玉県) 383.6万人3位 23区(東京都) 314.8万人4位 水戸・日立(茨城県) 249.9万人5位 土浦(茨城県) 159.7万人6位 船橋(千葉県) 80.2万人【栃木・小山(栃木県)】1位 下館・古河(茨城県) 1,015.1万人2位 浦和(埼玉県) 182.8万人3位 23区(東京都) 111.6万人4位 水戸・日立(茨城県) 111.2万人5位 桐生・太田(群馬県) 84.4万人6位 船橋(千葉) 31.0万人【足利・佐野(栃木県)】1位 桐生・太田(群馬県) 1,042.8万人2位 浦和(埼玉県) 254.7万人3位 前橋・高崎(群馬県) 200.8万人4位 23区(東京都) 93.2万人5位 児玉・大里(埼玉県) 48.2万人6位 下館・古河(茨城県) 47.1万人【桐生・太田(群馬県)】1位 足利・佐野(栃木県) 1,192.6万人2位 児玉・大里(埼玉県) 433.5万人3位 浦和(埼玉県) 381.3万人4位 23区(東京都) 96.8万人5位 栃木・小山(栃木県) 83.2万人6位 川越(埼玉県) 68.5万人7位 宇都宮(栃木県) 68.0万人【前橋・高崎(群馬県)】1位 児玉・大里(埼玉県) 844.2万人2位 23区(東京都) 300.5万人3位 上田(長野県) 230.8万人4位 足利・佐野(栃木県) 195.6万人5位 川越(埼玉県) 193.5万人6位 浦和(埼玉県) 190.2万人【渋川・吾妻(群馬県)】1位 23区(東京都) 74.6万人2位 上田(長野県) 61.5万人3位 川越(埼玉県) 57.2万人4位 浦和(埼玉県) 56.1万人5位 児玉・大里(埼玉県) 41.0万人6位 多摩(東京都) 28.6万人【沼田・利根(群馬県)】1位 23区(東京都) 43.6万人2位 川越(埼玉県) 37.0万人3位 浦和(埼玉県) 35.5万人4位 日光(栃木県) 32.7万人5位 児玉・大里(埼玉県) 21.4万人6位 魚沼(新潟県) 20.1万人【魚沼(新潟県)】1位 23区(東京都) 55.3万人2位 長野(長野県) 46.2万人3位 前橋・高崎(群馬県) 23.0万人4位 浦和(埼玉県) 19.6万人5位 沼田・利根(群馬県) 16.2万人6位 川越(埼玉県) 14.2万人【長岡(新潟県)】1位 23区(東京都) 63.6万人2位 長野(長野県) 29.6万人3位 浦和(埼玉県) 24.3万人4位 前橋・高崎(群馬県) 20.9万人5位 川越(埼玉県) 17.3万人6位 会津(福島県) 16.8万人【三条・燕(新潟県)】1位 23区(東京都) 27.4万人2位 浦和(埼玉県) 8.9万人3位 会津(福島県) 8.7万人4位 長野(長野県) 7.8万人5位 船橋(千葉県) 5.2万人6位 渋川・吾妻(群馬県) 4.3万人6位 多摩(東京都) 4.3万人【新潟(新潟県)】1位 23区(東京都) 140.7万人2位 会津(福島県) 57.4万人3位 浦和(埼玉県) 32.7万人4位 長野(長野県) 27.7万人5位 横浜(神奈川県) 23.7万人6位 船橋(千葉県) 23.3万人【会津(福島県)】1位 米沢(山形県) 55.6万人2位 新潟(新潟県) 54.8万人3位 仙台(宮城県) 52.8万人4位 23区(東京都) 33.7万人5位 那須(栃木県) 30.5万人6位 浦和(埼玉県) 22.6万人【白河(福島県)】1位 那須(栃木県) 125.1万人2位 水戸・日立(茨城県) 36.5万人3位 23区(東京都) 32.3万人4位 浦和(埼玉県) 21.3万人5位 仙台(宮城県) 18.6万人5位 宇都宮(栃木県) 18.6万人【那須(栃木県)】1位 白河(福島県) 167.2万人2位 浦和(埼玉県) 126.3万人3位 23区(東京都) 119.0万人4位 下館・古河(茨城県) 98.4万人5位 郡山(福島県) 76.1万人6位 水戸・日立(茨城県) 66.8万人【日光(栃木県)】1位 23区(東京都) 97.9万人2位 浦和(埼玉県) 95.6万人3位 水戸・日立(茨城県) 45.0万人4位 横浜(神奈川県) 41.7万人5位 桐生・太田(群馬県) 36.8万人6位 前橋・高崎(群馬県) 32.3万人(5県ループ内の生活圏は太字で表記)こうして見ると、各生活圏における流動先上位6生活圏のうち5県ループ内が半数以上を占めるのは、郡山、水戸・日立、下館・古河、宇都宮、栃木・小山、足利・佐野、白河、那須、日光の8つだけですか… 水戸・日立への流動がかなりの割合を占めるいわきも仲間に加えても良さそうですが、群馬県や新潟県は埼玉県や長野県への流動が多く、福島、茨城、栃木の各県とは一線を画しているように思われます。ただし、調査が行われた時点で5県ループは未完成(北関東自動車道の太田桐生IC-佐野田沼IC間が未開通)だったので、現在は桐生・太田も、5県ループ内への流動が活発になり、7位の宇都宮が6位の川越を逆転している可能性があります。なお、5県内にあるものの5県ループの外側にある主な生活圏についても一応紹介すると、【福島(福島県)】1位 仙台(宮城県) 276.5万人2位 23区(東京都) 50.0万人3位 米沢(山形県) 47.1万人4位 浦和(埼玉県) 33.8万人5位 那須(栃木県) 21.3万人6位 山形(山形県) 15.4万人【土浦(茨城県)】1位 船橋(千葉県) 1,117.0万人2位 成田(千葉県) 540.8万人3位 浦和(埼玉県) 419.9万人4位 23区(東京都) 354.0万人5位 千葉(千葉県) 106.6万人6位 宇都宮(栃木県) 96.9万人【上越(新潟県)】1位 長野(長野県) 111.7万人2位 新川(富山県) 37.2万人3位 松本(長野県) 34.0万人4位 23区(東京都) 32.2万人5位 富山(富山県) 30.3万人6位 上田(長野県) 26.4万人と、5県ループ内の生活圏は完全に蚊帳の外に置かれる形になります。【1000円以上送料無料】北関東自動車道で行群馬・栃木・茨城花の旅/小杉国夫
2014.05.01
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適当にネットサーフィンしていたら5県ループというサイトに行き当たりました。福島、茨城、栃木、群馬、新潟という「北関東磐越五県知事会議」の枠組み。3年前に各県が高速道路で直結したのを機に立ち上げたサイトの模様です。驚いたのは、サイトの運営管理をしているのが公益財団法人福島県観光物産交流協会内にある「北関東磐越5県つながる、ひろがるキャンペーン事務局」だということ。この5県の枠組みだとリーダーシップを取り得るのは北関東三県の真ん中に位置する栃木県だろうし別に福島県政がここまで積極的に介入する必要もないんだけどな~と思うのですが、まぁ、福島県にとってはそれなりの思惑があるのでしょう。ちなみに、この5県。国土交通省が2010年に実施した第5回全国幹線旅客純流動調査の都道府県間流動表(出発地から目的地)において、以下のような結果が出ています。【福島県】1位 宮城県 725.9万人2位 茨城県 438.3万人3位 栃木県 426.7万人4位 東京都 322.1万人5位 山形県 200.5万人6位 埼玉県 198.7万人7位 新潟県 128.3万人8位 千葉県 120.7万人9位 神奈川県 93.9万人10位 岩手県 32.2万人11位 群馬県 25.0万人【茨城県】1位 千葉県 3,307.9万人2位 栃木県 2,182.4万人3位 埼玉県 1,456.9万人4位 東京都 1,120.6万人5位 福島県 518.5万人6位 神奈川県 219.2万人7位 群馬県 146.6万人8位 宮城県 41.7万人9位 静岡県 34.5万人10位 大阪府 32.8万人11位 山梨県 29.4万人12位 長野県 28.1万人13位 愛知県 27.8万人14位 新潟県 27.4万人【栃木県】1位 茨城県 2,368.3万人2位 群馬県 1,608.0万人3位 埼玉県 1,287.7万人4位 東京都 843.2万人5位 福島県 465.6万人6位 千葉県 311.3万人7位 神奈川県 213.5万人8位 宮城県 66.5万人 9位 長野県 35.5万人10位 新潟県 32.0万人【群馬県】1位 埼玉県 2,411.8万人2位 栃木県 1,827.9万人3位 東京都 670.2万人4位 長野県 431.3万人5位 新潟県 172.2万人6位 茨城県 162.2万人7位 千葉県 155.3万人8位 神奈川県 144.3万人9位 山梨県 38.3万人10位 福島県 26.0万人【新潟県】1位 東京都 392.2万人2位 長野県 325.6万人3位 群馬県 179.1万人4位 埼玉県 177.6万人5位 福島県 127.1万人6位 富山県 116.2万人7位 神奈川県 107.6万人8位 千葉県 94.3万人9位 宮城県 37.6万人10位 石川県 35.8万人11位 栃木県 33.5万人12位 山形県 29.8万人13位 茨城県 26.2万人(5県ループ相互間は太字で表記)こうしてみると、いわゆる「ちばらき」「ぐんたま」の繋がりの強さが際立っていますね。栃木県では茨城、群馬の両県との繋がりが最も強いのですが、茨城県では千葉県、群馬県では埼玉県が、より重要なパートナーという感じがします。また、福島県では北関東三県よりも宮城県との繋がりの方が強いし、群馬、新潟の両県では長野県の存在感も大きくなっています※。トータルで見て、5県ループ相互間はそれなりに結びつきがあるものの、各県にとって最も頼りになる存在にまでは至ってないように思われます。だからこそ、交通網が整備されていることを前面に押し出すことによって、潜在的な交流(=経済)需要を見出せれば…という狙いは、あるのかもしれませんね。※参考までに長野県の数値を紹介すると、【長野県】1位 東京都 657.7万人2位 群馬県 425.6万人3位 愛知県 410.6万人4位 山梨県 386.6万人5位 新潟県 354.6万人6位 岐阜県 278.3万人7位 埼玉県 272.8万人8位 神奈川県 205.5万人9位 富山県 137.3万人10位 千葉県 115.3万人11位 静岡県 99.9万人12位 栃木県 39.2万人…と続き、福島県は9.0万人、茨城県は23.8万人に留まっています。 【リユース】【中古】北関東ナンバーワン!/U字工事[DVD]/U字工事
2014.04.30
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このシリーズの最終回は、北海道です。ただし、北海道は推計人口(国勢調査ベースの人口動態)を発表していないので、道が発表している住民基本台帳人口から2005、2010、2013各年における9月30日現在の人口を抽出して、比較することにします。で、道全体の人口動態をみると、2005年 5,654,249人2010年 5,521,534人(132,715人(2.3%)減)2013年 5,446,024人( 75,510人(1.4%)減)と、減少傾向が続いています。ただし、札幌市に関して言えば、2005年 1,867,466人2010年 1,896,207人(28,741人(1.5%)増)2013年 1,919,122人(22,915人(1.2%)増)と増加基調にあるので、それ以外の地域がいかに減少しているか、ということになります。そこで調べてみると、札幌市以外の道内の自治体で増加ないしは横ばい基調にある自治体は、札幌市の空や海の玄関口として機能している千歳、恵庭、苫小牧の3市、オーストラリア人相手のスキーリゾートが成功しているニセコ町、旭川市近郊の東神楽、東川の2町、帯広市近郊の音更、芽室、幕別の3町、そして根室管内の空の玄関口として存在感を強めつつある中標津町ぐらいしかありません。かつて札幌市のベッドタウンとして発展を見せていた江別、石狩、北広島の3市はいずれも減少に転じているし、東神楽、東川両町の増加幅は旭川市の減少幅をカバーできるほどのものではありません。帯広市は都市圏※として辛うじて横ばいですが、上記以外の自治体、都市圏は、激しい減少に見舞われていることになります。道内の大きな都市で特に減少幅が著しいのは、小樽、室蘭、函館、釧路といった港町。小樽市や函館市における観光面での頑張りは評価できるものの、かつて道の経済を支えた石炭産業の衰退や道を代表する港湾機能が苫小牧市に集約されつつあること、また各市の市街地が丘陵や湿原に食い込んでおり可住地に限りがあることもあり、いずれも年平均で1%前後の減少率を記録しています。特に小樽市の減少幅は著しく、2010年には人口10万人を超える都市としては非常に珍しい過疎地域の指定を受けています(他には福岡県大牟田市のみ)。また、留萌、稚内、網走、紋別、根室といったもう少し規模が小さい港町においても、同様の傾向が見られます。石炭産業の話がちょっと出たので空知管内の旧産炭地域についても調べてみると、炭鉱が閉山した今現在においても、美唄、芦別、赤平、三笠といった都市では、なんと年平均で2%前後の減少率を記録。財政再生団体に指定されている夕張市や国内で人口最小の都市・歌志内市に至っては、年率3%を超えています(30年後には消滅する可能性が!)。これらの自治体では高齢化率が概ね40%を超えているので自然減だけでも相当なものになりそうですが、残っているわずかな若年層も、こぞって札幌市あたりに流出してしまうものと推察されます。上記の都市に比べれば旭川、北見、帯広といった内陸諸都市はまだマシな方ですが、特段の産業もなく「地域の中核」以上のポテンシャルが見いだせない以上、ヒンターランドと共にジリ貧は必至の構図。その中で帯広市が健闘している背景には、道東の中心都市が釧路市から帯広市へと遷移しつつあるのだろうかと思われます。※帯広市、音更町、芽室町、中札内村、更別村、幕別町の6市町村で試算。面積2,546.08平方キロ駿河屋なら各種キャンペーンにエントリーするとポイント10倍以上!【中古】新書 帰らざる街、小樽よfs3gm【05P22Nov13】【画】【中古】afb
2013.11.29
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今回は、ちょっと強引ですが、今まで紹介していなかった8県の人口動態について、紹介しようかと思います。これで、残すは推計人口を発表していない北海道のみとなります。【岐阜県】2005年 2,107,226人2010年 2,080,773人(26,453人(1.3%)減)2013年 2,053,286人(27,487人(1.3%)減)(コメント)県庁所在地の岐阜市で2010年以前より人口減少となっており、増加しているのは瑞穂市、岐南町といった岐阜市周辺の自治体と、美濃加茂市とその周辺。合わせて5、6ヶ所のみです。大垣市を中心とした西濃や多治見市を中心とした東濃は、地域として2010年以降2%前後の減少を記録。飛騨も3%近い減少となっており、ちょっと元気がありません。【滋賀県】2005年 1,380,361人2010年 1,410,777人(30,416人(2.2%)増)2013年 1,416,952人( 6,175人(0.4%)増)(コメント)近畿地方で唯一人口が増加している滋賀県。その源泉となっているのは県庁所在地の大津市と、これに隣接する草津、守山、栗東の3市。特に後3市は2010年以降も3%台の増加率を記録しており、まだまだ人口を伸ばしそうな勢いがあります。他の地域に目を転じると、野洲市、近江八幡市、彦根市とJR琵琶湖線沿いの自治体で、人口が増加基調にありますが、北部の長浜、高島、米原の3市にちょっと元気がありません。全体的に「南北格差」が進行しつつあるようです。【徳島県】2005年 809,950人2010年 785,491人(24,459人(3.0%)減)2013年 769,844人(15,647人(2.0%)減)(コメント)大鳴門橋や明石海峡大橋の開通で京阪神から四国へと向かう際の玄関口としての地位を確立した徳島県ですが、県庁所在地の徳島市も大鳴門橋が架かる鳴門市も人口は減少しておりポテンシャルを活かしきれてはいません。両市の中間に位置する松茂、北島、藍住の3町は増加基調にありますが、徳島市の人口減少をカバーするに至っていません。が、それよりも気になるのは、西部の三好市や南部の海部郡の人口の減少ぶり。2005~2010年で10%前後の減少率を記録しており、今もなおそのペースが続いています。【香川県】2005年 1,012,400人2010年 995,842人(16,558人(1.6%)減)2013年 985,387人(10,455人(1.0%)減)(コメント)県庁所在地の高松市から県西部の中心都市である丸亀市までの一帯で、一応人口が増加基調にあります。瀬戸大橋の四国側の玄関口である坂出市でのみ人口が減っていますが、周囲の市町の増加でカバー可能な状況にあります。高松市より東側や小豆島の減少幅が著しいこともあり県全体としても減少基調になってしまうのですが、さすがは四国四県を統括する支社・支店が集中する県だけあって、減少幅は四県の中でも最も軽微です。【愛媛県】2005年 1,467,815人2010年 1,431,493人(36,322人(2.5%)減)2013年 1,405,051人(26,442人(1.8%)減)(コメント)50万人都市の松山市を擁しながら、2010年以降は県全体を通じて人口が増加している自治体が、全くありません。松山市は2010年以前は増加していたのですが、減少に転じてしまいました。他地域に目を転じると、県東部の四国中央、新居浜、西条の各市は比較的減少幅が緩やかですが、県下第二の都市でしまなみ海道の玄関口でもある今治市の減少幅が大きくなっています。本州側の玄関口となる広島県尾道市も減少幅が大きいことを考えると、架橋の効果があまり大きくなかったと指摘せざるを得ません。【佐賀県】2005年 866,369人2010年 849,788人(16,581人(1.9%)減)2013年 839,615人(10,173人(1.2%)減)(コメント)県庁所在地の佐賀市をはじめ大半の自治体で減少を記録していますが、県東端の鳥栖市だけ元気が良く、2010年以降も3%を超える人口増加率を記録しています。福岡市の通勤圏に位置するロケーションもあるのですが、何より大きいのは、鳥栖市が九州、長崎、大分の各自動車道が分岐するジャンクションの位置にあり、その交通の至便さから企業進出が著しい点でしょう。隣接する福岡県久留米市などと共に道州制施行後の九州の州都を目指そう(参考)というのだから、野心も大きいです。【長崎県】2005年 1,478,632人2010年 1,426,779人(51,853人(3.5%)減)2013年 1,396,461人(30,318人(2.1%)減)(コメント)県の全域が半島ないし離島に属するロケーションもあり、九州の中では最も人口減少が著しくなっています。県庁所在地の長崎市も人口第二位の佐世保市も、県平均とほぼ変わらない減少率を記録しています。唯一気を吐いているのは、長崎空港を擁し県内の空の玄関口となっている大村市。長崎、佐世保両市の中間に位置する地の利もあってか、順調に人口を伸ばし続けています。【大分県】2005年 1,209,571人2010年 1,196,529人(13,042人(1.1%)減)2013年 1,178,775人(17,754人(1.5%)減)(コメント)2000年代に入ってから、別府市に立命館アジア太平洋大学が開校し中津市にダイハツの工場が移転してくるなど、大幅な人口流入を伴うインフラ整備が相次いだ大分県。これを受けて2005~2010年の人口減少率は軽微でしたが、2010年以降は一転し、長崎県に次いで九州で二番目になるほど人口減少率が悪化しています。九州新幹線の開業で言葉は悪いですが「裏九州」の性格が一層強まった感があり、今後は正念場と言えるでしょう。
2013.11.26
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今回の人口動態シリーズは、政令指定都市を擁する「府県」編です。愛知、京都、大阪、兵庫、福岡の各地について紹介します。【愛知県】2005年 7,254,704人2010年 7,410,719人(156,015人(2.2%)増)2013年 7,434,996人( 24,277人(0.3%)増)(コメント)全国でも数少ない人口増加県である愛知県ですが、2010年以降は伸びが鈍化した格好です。詳しい理由はわかりませんが、人口の3%ほどを占めている外国人登録者数、特にブラジル人が2008年をピークとして減少に転じており(参考1・参考2)、主力産業である製造業の不振が人口動態にも影響しているのかもしれません。中心都市の名古屋市の人口は、2005年 2,215,062人2010年 2,263,894人(48,832人(2.2%)増)2013年 2,271,380人( 7,486人(0.3%)増)と、意外なことに県平均と同じ割合で推移しており、むしろ人口増加を牽引しているのは名古屋市の南東に位置する知多、碧海の両地域(ただし知多半島の先端部を除く)や、真東に位置する日進、みよし、長久手といった都市です。名古屋都市圏としては、まだまだ郊外に広がる構えを見せているのかもしれません。その一方で、県東部の東三河エリアでは、中心となるの豊橋、豊川、蒲郡の各市で2010年以降人口減少に転じている他、新城市や北設楽郡といったいわゆる奥三河においてはそれ以前から激しい人口減少が続いています。【京都府】2005年 2,647,660人2010年 2,636,092人(11,568人(0.4%)減)2013年 2,620,210人(15,882人(0.6%)減)(コメント)府の面積の6割以上を占めている北部の丹後(宮津市、京丹後市など)、丹波(福知山市、舞鶴市、亀岡市など)で激しい人口減少に見舞われているものの、府の人口の過半数を占める京都市で2005年 1,474,811人2010年 1,474,015人( 796人(0.1%)減)2013年 1,470,742人(3,273人(0.2%)減)と微減で踏みとどまっているため府全体としては大きな減少に繋がっておらず、極端な一極集中が個々の地域の実情を覆い隠していると言えなくもありません。ちなみに、京都市の人口は、1970年代以前から一貫して140万人台で推移しており、我が国の都市としては非常に珍しい事例です。府全体の人口もまた1990年代以降260万人台前半で推移しています。大阪のベッドタウンとして進境著しい府南部は学研都市線沿線の京田辺市、精華町、木津川市の人口増加も目立っています。【大阪府】2005年 8,817,166人2010年 8,865,245人(48,079人(0.5%)増)2013年 8,860,280人( 4,965人(0.1%)減)(コメント)2010年を境に府全体の人口動態が増加から減少へと転じています。大阪市の人口は2005年 2,628,811人2010年 2,665,314人(36,503人(1.4%)増)2013年 2,683,487人(18,173人(0.7%)増)と名古屋市を上回る増加基調で踏ん張っていますが、府内にもう一つある政令指定都市の堺市が2005年 830,966人2010年 841,966人(11,000人(1.3%)増)2013年 840,862人( 1,104人(0.1%)減)と減少に転じたのに象徴されるように、特に府南部での減少が著しいです。大阪市を除いた淀川以南の自治体で2010年以降人口が増加したのは、なんと和泉市と田尻町の二ヶ所のみ。一方、淀川以北に目を転じると、豊中、吹田、箕面の各市で2010年以前を上回る人口増加ぶりが見られます。この背景には、豊中、吹田の両市に跨る千里ニュータウンの人口、特に14歳以下の人口がここ数年回復傾向にある(参考)ことがあるようですが、府内の南北の活気の差を象徴する出来事のような気がしてなりません。【兵庫県】2005年 5,590,601人2010年 5,588,133人( 2,468人(0.0%)減)2013年 5,556,788人(31,345人(0.6%)減)(コメント)2010年の国勢調査で増加から減少に転じた(なお、1995年に発生した阪神・淡路大震災の影響で、1995年の国勢調査でも減少を記録しています)後、減少幅は拡大傾向。神戸市の人口もまた、2005年 1,525,393人2010年 1,544,200人(18,807人(1.2%)増)2013年 1,539,751人( 4,449人(0.3%)減)と、2010年以降減少に転じています。区ごとの動態を確認すると、都心部の中央区およびここから大阪寄りの灘、東灘の両区のみ。この状況はある意味象徴的で、県内の人口増加地域は阪神間に集中しています。1970年代以降減少傾向が続いている尼崎市も、その幅が緩やかになっているようです。その他の地域をみると、姫路市や加古川市で横ばい傾向なものの、残りは軒並み減少。特に北部の但馬と南部の淡路島での減少が著しいです。【福岡県】2005年 5,049,908人2010年 5,071,968人(22,060人(0.4%)増)2013年 5,090,712人(18,744人(0.4%)増)(コメント)今回紹介した他の府県とは異なり、2010年以降も変わらない増加基調を維持しています。福岡市の人口も2005年 1,401,279人2010年 1,463,743人(62,464人(4.5%)増)2013年 1,506,313人(42,570人(2.9%)増)と、150万人の大台を突破。京都市の人口を抜き去り、神戸市に迫る勢いです。2011年に九州新幹線が全通した影響かどうかはわかりませんが、県下第三の都市・久留米市でも微減傾向にあった人口が2010年以降は横ばい傾向となるなど、一定の効果はあるのかもしれません。また、福岡市周辺の自治体も軒並み人口が増加基調にあり、県の区分による福岡地域(参考)の人口は、県全体の人口の過半数を占めるに至っています。その一方で、県下第二の人口を擁する政令指定都市・北九州市には、相変わらず元気がありません。減少傾向は1980年代から始まっていましたが、今なお2005年 993,525人2010年 976,846人(16,679人(1.7%)減)2013年 968,122人( 8,724人(0.9%)減)と、減少に歯止めがかかっていません。工業都市・北九州の母体ともなった筑豊の旧炭鉱地帯も高い減少率を記録しており、福岡市への集中が徐々に進行中の感があります。
2013.11.24
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人口動態シリーズ、今回は、集計したところをアトランダムに紹介しようと思います。【山梨県】2005年 884,515人2010年 863,075人(21,440人(2.4%)減)2013年 845,956人(17,119人(2.0%)減)(コメント)集計しようとしたら、11月15日にもう11月1日の推計人口を発表していました。どうも、この県の推計人口発表のタイミングは静岡県よりも早く、高知県と並んで全国でも最速の部類に入るようです。人口動態は県庁所在地の甲府市をはじめ全体的に減少傾向で特に北東部の北都留地域と南西部の峡南地域での減少傾向が著しいです。ただし、南都留地域の富士河口湖町や忍野村では、人口が増加基調にあります。リゾート需要の増加や大学の進出、本社を置く企業の業績好調ぶりが、背景にあるようです。【奈良県】2005年 1,421,310人2010年 1,400,728人(20,582人(1.4%)減)2013年 1,383,549人(17,179人(1.2%)減)(コメント)1970年代から90年代にかけて大阪・京都のベッドタウンとして人口を伸ばし続けてきた奈良県ですが、2000年代に入ってからは人口減少局面となっています。地域別にみると、生駒市や香芝市など大阪府と接しかつ大阪市内へ直通する鉄道路線の沿線にある自治体では人口が増加しているものの、奈良盆地から外れた宇陀市・郡や五條市、吉野郡での減少幅が著しくなっています。また、奈良市の人口も微減傾向にあります。【和歌山県】2005年 1,035,969人2010年 1,002,198人(33,771人(3.3%)減)2013年 979,354人(22,844人(2.3%)減)(コメント)県全体が紀伊半島に所在し、交通路に制約がある和歌山県。2010年以降のデータをみると、西日本では高知県(2.5%)に次いで人口減少率が著しくなっています。特に中南部の減少幅には目を覆うものがあり、将来に活路を見出すとすれば大阪のベッドタウン需要が見込まれる北部の開発でしょうか。確かに岩出市のように人口増加基調にある自治体もあるのですが、隣接する大阪府南部が軒並み人口減少局面にある中では、非常に厳しいと言わざると得ません。【島根県】2005年 742,223人2010年 717,397人(24,826人(3.3%)減)2013年 702,237人(15,160人(2.1%)減)(コメント)意外なようですが、県庁所在地の松江市よりも出雲市の方が人口減少率が低くなっています。平成の大合併で人口17万人を擁する都市となり、松江市との人口差も4万人弱しかありません。山陰の空の玄関口でもある出雲空港を擁し、松江市との差を更に詰めるのではないかと思われます。なお、松江、出雲両市周辺を除いた地域は2010年以降概ね3~4%の人口減少率と淋しい状況になっています。【鹿児島県】2005年 1,753,179人2010年 1,706,242人(46,937人(2.7%)減)2013年 1,680,319人(25,923人(1.5%)減)(コメント)熊本県と同様に九州新幹線開業に伴うストロー効果が出るのではないかと心配されていましたが、中心都市の鹿児島市の人口動態は、2005年 604,367人2010年 605,846人(1,479人(0.2%)増)2013年 607,598人(1,752人(0.3%)増)と、わずかではありますが人口増加基調にあり、ストロー効果は今のところないようです。逆に、ベッドタウンの姶良市が減少から増加に転じるなど、開業に伴うプラスの効果も表れているようです。とは言え、薩摩、大隅の両半島や種子島、屋久島、奄美大島などの離島を多く擁し、これらの地域は他の半島、離島の例に漏れず人口激減中。鹿児島市の人口動態がこの減少分をどこまでカバーできるのか、今後がきになるところです。【沖縄県】2005年 1,361,594人2010年 1,392,818人(31,224人(2.3%)増)2013年 1,416,587人(23,769人(1.7%)増)(コメント)全国でも珍しく、人口が増加基調にある県。しかも、他地域からの流入ではなく、ほぼ自然増で賄われているものです。80年代までの日本各地で、見られた光景でもあります。ただ、県庁所在地の那覇市に関して言えば、人口密度が8,000人を超え、地方都市にしては稀に見る過密ぶり。従って同市の人口増加幅もさほど大きくはなく、むしろ宜野湾、浦添、豊見城の各市など那覇市周辺の自治体で増加率が高くなっています。
2013.11.23
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このシリーズ、一応、全都道府県についてやるつもりです(苦笑)今のところ紹介した都県は、半数を少し超えたところでしょうか。後半戦の初っ端は、北陸三県について、まとめて紹介しようと思います。【富山県】2005年 1,111,729人2010年 1,093,247人(18,482人(1.7%)減)2013年 1,076,158人(17,089人(1.6%)減)(コメント)2010年以前は増加していた富山市の人口が2010年以降減少に転じたのが影響したのか、県全体の人口も若干失速気味です。富山市や高岡市といった主要都市よりも、滑川、砺波、射水といったその周縁の市が微減ながらも比較的健闘している他、北陸新幹線の新駅が設置される予定の黒部市も、2010年以降は人口の減少傾向に歯止めがかかった形です。なお、県内で唯一人口が増加している自治体は、やはり県内唯一の村である舟橋村だったりします。【石川県】2005年 1,174,026人2010年 1,169,788人( 4,238人(0.4%)減)2013年 1,159,015人(10,773人(0.9%)減)(コメント)北陸三県最大の都市・金沢を擁するだけあって、人口の減少幅も比較的緩やかです。ただし、当の金沢市が2005年 454,607人2010年 462,361人(7,754人(1.7%)増)2013年 463,772人(1,411人(0.3%)増)と2010年以降は失速気味。歩調を合わせるかのように、2010年以前は増加基調にあった白山市や津幡町も減少に転じています。ただし、2011年11月11日(!)に市制施行した野々市市だけは2010年以降も順調に人口を伸ばしています。地域別に見ると、能登半島で2005年~2010年で7%台、2010年~2013年も5%の人口減少を記録するなど、衰退一辺倒。逆に金沢市や小松市を擁する加賀は2005年~2010年は増加、2010年~2013年も横ばい傾向で、人口動態に差があり過ぎるのが現状です。【福井県】2005年 821,592人2010年 806,314人(15,278人(1.9%)減)2013年 794,492人(11,822人(1.5%)減)(コメント)全県的に人口が減少しており、特に平地に乏しい奥越(大野市、勝山市)と敦賀市を除く嶺南(=旧若狭国)で、減少幅が大きくなっています。県内で唯一人口増加基調にあるのは、県内二大都市の福井市と越前市に挟まれた鯖江市。このように「県内二大都市に挟まれた地域の人口が増加ないし微減で踏ん張っている」傾向は、富山県射水市(富山市と高岡市の間)や石川県能美市および川北町(金沢市と小松市の間)でも見られ、何故か北陸三県に共通しています。でんたま E7系 北陸新幹線[タルガ]《11月予約※暫定》
2013.11.21
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人口動態シリーズ、今回は、千葉県&神奈川県です。【千葉県】2005年 6,056,462人2010年 6,216,289人(159,827人(2.6%)増)2013年 6,193,007人( 23,282人(0.4%)減)(コメント)東日本大震災や福島第一原発事故の影響を受け、2010年以降人口が増加から減少へと転じています。ただし、2013年に入ってからは、持ち直しの兆候も見られるようです。なお、震災などの影響を特に大きく受けたのは、葛南および東葛飾の地域振興事務所の管轄区域(区域についてはこちらを参照のこと)で、、2010年以前はいずれも4%台と高い増加率を誇っていたのに、2010年以降は0.1%程度の微増。隣接する東京都の葛飾、江戸川両区とともに、不振をかこっています。県庁所在地の千葉市もまた、2005年 924,319人2010年 961,749人(37,430人(4.0%)増)2013年 964,055人( 2,306人(0.2%)増)と、伸び止まり。全域が房総半島で構成される千葉県はその突端に位置し交通路に制約がある南部の安房、夷隅や東部の銚子市周辺で激しい減少人口が2010年以前より起こっていて、上記の葛南や東葛飾、千葉市、あるいは印旛地域振興事務所内の印西市や白井市の人口増加でカバーしている傾向があったのですが、2010年以降は支えきれなくなり県全体で人口減少局面へと陥っている構図と言えるでしょう。【神奈川県】2005年 8,791,587人2010年 9,048,331人(256,744人(2.9%)増)2013年 9,081,742人( 33,411人(0.4%)増)(コメント)千葉県ほどではないですが、2010年以降は人口の伸びが止まった状態になっています。神奈川県の人口増を支えているのは横浜、川崎の両政令指定都市ですが、人口動態の推移を見ると、(横浜市)2005年 3,579,628人2010年 3,688,773人(109,145人(3.0%)増)2013年 3,702,551人( 13,778人(0.4%)増)(川崎市)2005年 1,327,011人2010年 1,425,512人(98,501人(7.4%)増)2013年 1,448,196人(22,684人(1.6%)増)と、両市とも継続して増加はしているものの、失速気味。川崎市の場合は人口密度が10,000人/1平方キロを超えておりもう飽和状態ではないかと思いますが、深刻なのが横浜市。区ごとに見ると、都心部の中区と西区、あとJR横浜線沿線より北側(東京・川崎寄り)に位置する鶴見、神奈川、港北、緑、青葉、都筑の6区を除いたすべての区で、なんと減少を記録しています。特に深刻なのが南、港南、磯子、金沢の南東部4区で、2010年以前から減少が始まりその幅を拡大させ続けています(ただし、南、港南両区の人口密度は10,000人/1平方キロを超えています)。横浜市南部の不振ぶりは、更に南の鎌倉市や三浦半島へと続いており、このエリアの自治体はすべて人口減少。特に三浦半島の突端に位置する三浦市の減少ぶりは深刻で、半島の地理的条件の不利さを痛感します。県の中西部に目を移すと、境川以西相模川以東の自治体では今なお人口増加基調にあり寒川町以外のすべての自治体で2010年以降も増加を記録。特に藤沢市と大和市の伸びが著しいです。政令指定都市の相模原市ももちろん増加していますがあまり元気がなく、2010年以降の増加人数は藤沢、大和の両市を下回ります。一方、相模川以西は、厚木市と開成町を除いたすべての自治体で人口が減少。特に西湘(足柄)地域での減少幅が著しく、三浦半島とともに県内格差の拡大が懸念されます。
2013.11.20
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一昨日は多極分散型の県の人口動態について紹介したこのシリーズ。今回は、打って変わって「政令指定都市を擁する県」をまとめて紹介しようと思います。【宮城県】2005年 2,360,218人2010年 2,348,165人(12,053人(0.5%)減)2013年 2,328,143人(20,022人(0.9%)減)(コメント)2010年以降に減少した人口の過半数は、東日本大震災の犠牲者。被災地の2010年以降の人口動態を詳細に見ると、特に被害が大きかった石巻、気仙沼、東松島の3市で7%以上、山元、女川、南三陸の各町で15%以上の減少率を記録しており、災害の甚大さが伺えます。その一方で、同じ被災地である仙台市に関しては、2005年 1,025,126人2010年 1,045,986人(20,860人(2.0%)増)2013年 1,068,511人(22,525人(2.2%)増)と、被災地からの流入や復興事業の拠点として人口増加が加速する傾向が見られます。仙台一極集中が好ましい状態かどうかは微妙なところですが、仙台市の存在のおかげで宮城県全体の人口減少に歯止めがかかっているのもまた事実と言えるでしょう。また、宮城県では、名取市、利府町、大和町、富谷町と、仙台市近郊にあるいくつかの自治体で人口が増加しているのも、特徴と言えます。富谷町は2013年現在で人口が5万人を超え、2015年以降の市制施行が有力視され、また津波被害が甚大だった名取市で人口が増加している点も特筆されます。これらの自治体は、宮城県が主体となって道路網や鉄道のインフラ整備や企業の誘致に取り組んできた経緯があり、その背景には宮城県と仙台市の不仲も噂されたりするのですが、仙台市単独ではなく都市圏として人口を伸ばす結果へと繋がっています。【新潟県】2005年 2,431,459人2010年 2,374,450人(57,009人(2.3%)減)2013年 2,330,797人(43,653人(1.8%)減)(コメント)政令指定都市を擁する県でありながら、お隣の「多極分散型」長野県よりも大きい幅の人口減少率を記録しています。新潟市でさえも、2005年 813,847人2010年 811,901人(1,946人(0.2%)減)2013年 809,934人(1,967人(0.2%)減)と減少傾向。ただし、区別の状況を詳細に見ると、政令指定都市になる前は別の自治体だった北(旧豊栄市。一部旧新潟市を含む)、南(旧白根市など)、西蒲(旧巻町など)での減少が著しく、逆に旧新潟市内(東、中央、西の3区合算)では人口が増えています。新潟市の人口減少は、政令指定都市を目指すあまり大規模な市町村合併を行った結果と言えなくもないでしょう。新潟市でさえこの有様ですから、周辺の自治体は軒並み人口が減少しています。新潟市と港湾(新潟東港)を共有している聖籠町だけが県内で唯一増加基調にありますが、焼け石に水の状況。また、新潟県は、長岡、上越と特例市を二ヶ所擁することから、政令指定都市を有する県でありながら多極分散型の政策を帯びる傾向があります。1970年代に開学した長岡科学技術、上越教育の両国立大学の存在は、その象徴と言えるでしょう。利益誘導型政治家の典型と扱われがちな田中角栄元首相が長岡市を中心とした旧新潟3区選出だった点も、多極分散型(あるいは新潟市軽視)の政策に、影響しているかもしれません。ところが、長岡市も上越市も揃って人口が減少傾向。特に上越市の減少率は県平均を下回り、人口も特例市の要件である20万人を下回るに至っています。【岡山県】2005年 1,957,264人2010年 1,945,276人(11,988人(0.6%)減)2013年 1,930,446人(14,830人(0.8%)減)(コメント)中四国のハブを自認する県だけあって、人口の減少傾向も三大都市圏外にしては少なめです。ただし、岡山市の人口動態は、2005年 696,172人2010年 709,584人(13,412人(1.9%)増)2013年 713,433人( 3,849人(0.5%)増)と、2010年以降は失速気味。むしろ西隣に位置する県下第二の都市・倉敷市の方が、2005年 469,377人2010年 475,513人(6,136人(1.3%)増)2013年 478,477人(2,964人(0.6%)増)と、岡山市を上回る人口増加率を見せています。考えてみれば、四国と直結する瀬戸大橋の本州側の玄関は倉敷市児島ですし、山陰地方とを結ぶJR伯備線の起点も岡山駅ではなく倉敷駅。「岡山県=ハブ」のイメージは、よりミクロな視点で見ると岡山市ではなく倉敷市に冠せられるべきなのかもしれません。岡山県でもまた、岡山市よりも倉敷市周辺に重点的にインフラを整備していた感があります。県立大学は倉敷市に近い総社市にありますし、県営球場も倉敷市にあります。この辺は、大和町に県立大学、利府町に県営の陸上競技場が設置された宮城県に似通っています。なお、岡山、倉敷両市以外の人口は全地域において2010年~2013年で2%以上の減少を記録しており、地域間格差の広がりが懸念されるところです。【広島県】2005年 2,876,642人2010年 2,860,750人(15,892人(0.6%)減)2013年 2,840,211人(20,539人(0.7%)減)(コメント)県内はもちろんのこと、中国地方の中核都市でもある広島市の人口動態は、2005年 1,154,391人2010年 1,173,843人(19,452人(1.7%)増)2013年 1,183,156人( 9,313人(0.8%)増)と、さすがに増加傾向。2010年以降は失速傾向にあるものの、岡山市に比べるとその幅はずっと緩やかです。ただし、この増加には裏があって、近接する呉、江田島両市の人口減少と相殺すると、2010年以降はトータルで減少になってしまうのです。広島大学の移転と軌を一にして発展を遂げた東広島市の人口は2010年以降横ばい傾向だし、広島市のベッドタウンである廿日市市や安芸郡4町の人口動態も、2010年以前から微減が続いています。広島都市圏としての人口動態は、既に減少局面へと突入したと考えて良さそうです。中国地方の中核都市とはいえ、岡山県は「中四国」を前面に出し広島県に対抗意識を燃やしているし、山口県西部は広島県より福岡県に親近感を覚えており、結果、地方全体を束ねきれていない点が、広島都市圏の人口動態にも直結した格好です。にも拘らず、県全体として岡山県よりも人口減少率が緩やかなのは、県下第二の都市である福山市が、2005年 459,087人2010年 461,357人(2,270人(0.5%)増)2013年 461,993人( 636人(0.1%)増)と、何とか微増傾向で踏ん張っている影響が大きいです。福山市と言われても東日本の人間にはいまいちイメージが湧きにくかったりするのですが(失礼!)、福山通運や「洋服の青山」でおなじみの青山商事など、全国に知名度を誇る企業の本社所在地であることは、特筆されるべきでしょう。非県庁所在地としてはヤマハ、スズキ、河合楽器の本社が集中する浜松市と双璧をなしていますが、浜松市の大企業が製造業に特化しているのに対し、福山市はリョービ(隣の府中市に本社)やJFEスチール(福山市と隣の笠岡市に跨って大規模な工場が所在)、常石ホールディングス(非上場だが日本第2位の造船業者)といった製造業の拠点を擁しながらも非製造業でも安定した企業を保有している点で安定感があり、人口が減少傾向の浜松市とは対照的な結果を残していると考えられそうです。【熊本県】2005年 1,842,233人2010年 1,817,426人(24,807人(1.3%)減)2013年 1,801,495人(15,931人(0.9%)減)(コメント)2011年の九州新幹線全線開通に伴い福岡市へのストロー現象が起こるのではないかと懸念されていたのですが、人口動態を見る限り、今のところその兆候はなさそうです。むしろ、宮城、岡山、広島の各県と遜色ない人口動態を見せていることに驚かされます。熊本市の人口動態もまた、2005年 727,978人2010年 734,474人(6,496人(0.9%)増)2013年 739,541人(5,067人(0.7%)増)と堅実に推移。近接する合志市や大津町、菊陽町も大幅な人口増加基調にあり、都市圏※全体でも、2005年 1,025,250人2010年 1,040,816人(15,566人(1.5%)増)2013年 1,050,374人( 9,558人(0.9%)増)と、熊本市に上乗せする形で人口を増やし続けています。ただ、残念なのは、熊本都市圏以外の自治体に、総じて元気がないこと。県下第二の都市である八代市ですら2010年~2013年で2%の人口減少率を記録するなど、宮城県や岡山県同様、県土の極端な一極集中化が進行中の感があります。※熊本市、宇土市、宇城市、合志市、玉東町、大津町、菊陽町、西原村、御船町、嘉島町、益城町、甲佐町。面積1,182.95平方キロ
2013.11.16
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日本シリーズの影響もありここしばらくサボっていた推計人口の集計でしたが、休日の今日、いくつかの県についてまとめてみたので、ここで紹介します。【青森県】2005年 1,436,657人2010年 1,373,339人(63,318人(4.4%)減)2013年 1,336,206人(37,133人(2.7%)減)(コメント)宮城県以外の東北地方の各県について同じことが言えるのですが、人口減少に歯止めがかかりません。ただ、青森県の場合、行政・経済(青森市)、教育(弘前市)、工業(八戸市)と中枢都市が三つに分かれており、各都市のヒンターランドが狭小なことも、人口減少の要因と考えることができそうです。【長野県】2005年 2,196,114人2010年 2,152,449人(43,665人(2.0%)減)2013年 2,120,406人(32,043人(1.5%)減)(コメント)青森県の資料を作成した後、同じ多極分散型の長野県についても調べてみました。こちらも減少していますが、青森県よりはマシな状況。県庁所在地の長野市は減少傾向なものの県中央部に位置し県内では経済、教育の中心都市でもある松本市やその周辺はほぼ横ばい、また、長野新幹線開通以降のセカンドハウス需要がいまだ衰えないのか、軽井沢町およびその周辺で増加傾向にあります。【三重県】2005年 1,866,963人2010年 1,854,724人(12,239人(0.7%)減)2013年 1,829,063人(25,661人(1.4%)減)(コメント)同じく多極分散型の三重県についても調査。この県の人口動態は静岡県に似ており、県庁所在地(静岡市、津市)の人口が減少傾向にある反面工業が盛んな都市(富士市、浜松市(天竜区を除く)、四日市市、鈴鹿市など)が人口を伸ばす傾向にありましたが、2010年以降は静岡県共々工業都市で人口が減少に転じたため、県全体の人口も2010年以前に比べて大幅に落とす結果となっています。【茨城県】2005年 2,975,167人2010年 2,969,770人( 5,397人(0.2%)減)2013年 2,933,381人(36,389人(1.2%)減)(コメント)この県も県庁所在地(水戸市)の人口が県全体の1割以下(全国唯一)という多極分散型の県。2010年以前から特に県北地域(日立市、常陸太田市など)や県西地域(古河市、筑西市など)で人口が減少傾向にありましたが、県全体の人口の大幅な減少を食い止めていたのは、首都圏に近くつくばエクスプレス沿線で人口の急増が続いていた県南地域でした。2005年~2010年の人口動態※は、977,236人⇒1,000,060人と、なんと22,824人(2.3%)の増加。ところが、福島第一原発事故後県南地域の放射線量が上昇した影響もあってか2010~2013年の人口は997,293人(2,767人(0.3%)減)と減少に転じています。この影響を受けて、県全体の人口も大幅に減少する結果となりました。※ 土浦市、石岡市、龍ケ崎市、取手市、牛久市、つくば市、守谷市、稲敷市、かすみがうら市、つくばみらい市、稲敷郡、北相馬郡の合算値…と、今回は多極分散型の県ばかりを調べてみましたが、過去に調べた県(福島県、群馬県、静岡県、山口県)も含めると、茨城県のベッドタウン需要や静岡県や三重県、山口県の工業といった県全体の発展要因にもなっていたファクターが一度ダメージを受けると比較的容易に人口減少に転じてしまう脆さがある他、高崎市、松本市(2010年以前は郡山市も)県の中央にある都市が人口動態的に比較的健闘しているにも関わらず各都市に県全体を牽引できるほどの影響力がないため周辺各県の人口流出がある程度起こっているような印象を受けます。水戸市を除いて県庁所在地に総じて元気がない点も、共通しています。やはり広大なヒンターランドを有する大都市の存在が今後の人口動態を支えていくのかな…との思いを、新たにした次第です。新首都・多極分散論 / 日笠端【中古】afb
2013.11.14
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先月下旬からシリーズ化している(苦笑)「国勢調査から3年…」ネタ。以前の日記にも書きましたが本年10月1日現在の推計人口が最も早く発表されたのは、静岡県だとばかり思っていました。ところが、高知県統計課のサイトを確認してみたところ、なんと、高知県では、10月15日に10月1日現在の推計人口を発表していたとか! これにはちょっと驚きました。仕事が早いですね~高知県(笑)ただし、高知県の人口動態はというと、いささか淋しいものでして、とりあえず県全体の人口動態を示すと、2005年 796,292人2010年 764,456人(31,836人(4.0%)減)2013年 745,070人(19,386人(2.5%)減)という状況。宮崎県や鳥取県と同様交通インフラの未整備ぶりが目立つ高知県ですが、両県が人口動態的に健闘しているのとは対照的に、高知県は人口減少に歯止めがかからない状況が続いています。この背景には何があるのかいろいろ考えていたのですが、3県の人口動態をもう一度確認してみると、「周辺県に影響を及ぼし得る都市の有無」に行き当たります。宮崎県には鹿児島県北東部を都市圏に含んでいる都城市、鳥取県には山陰地方の中核的を担う機会が少なくない米子市が所在し、これらの都市の人口動態は、【都城市】2005年 170,955人2010年 169,602人(1,353人(0.8%)減)2013年 167,300人(2,302人(1.4%)減)【米子市】2005年 149,584人2010年 148,271人(1,313人(0.9%)減)2013年 148,149人(122人(0.1%)減)と、減少はしているもののその数値は微小であり、しかもこれらの都市の近隣には、三股町や日吉津村といった人口が増加基調にある自治体が所在します。ところが、高知県にはそのような都市が存在しません。加えて県庁所在地の高知市が、2005年 348,990人2010年 343,393人(5,597人(1.6%)減)2013年 340,562人(2,831人(0.8%)減)と秋田市ほどではないにせよ人口が減少基調とあっては、もはや打つ手がないのが現実なのかもしれません。まんが甲子園BOOKVERSION / まんが甲子園支援プロジェクトチ【中古】afb
2013.11.01
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今週に入ってから、10月1日現在の推計人口が発表された都県が俄然増えてきましたね。正直、集計が間に合いません(苦笑)とりあえず、現時点で集計を終えたのは、岩手、山形、栃木、埼玉、東京、鳥取、山口の7都県。これらの都県について、駆け足で集計結果を紹介しようと思います。【岩手県】2005年 1,385,041人2010年 1,330,147人(54,894人(4.0%)減)2013年 1,294,453人(35,694人(2.7%)減)(コメント)東日本大震災の影響で2011年に大幅な減少を記録しましたが、2012年以降は震災以前の人口増減ペースに落ち着いています。盛岡市や滝沢村(来年にはなんと市制施行とか!)、北上市が微増ないし横ばいベースで推移しているのが光りますが、いかんせんその他の地域の人口減少に歯止めがかかりません。【山形県】2005年 1,216,181人2010年 1,168,924人(47,257人(3.9%)減)2013年 1,141,260人(27,664人(2.4%)減)(コメント)これも東日本大震災の影響と言えるのでしょうか、数多くの避難者を受け入れた2011年にこれまでの減少傾向からある程度の歯止めがかかっています。ただし、2012年以降は被災地への戻る人も少なくなかったのか、再び震災以前の人口増減ペースに戻っています。増加基調は東根市のみ。【栃木県】2005年 2,016,631人2010年 2,007,683人(8,948人(0.4%)減)2013年 1,987,119人(20,564人(1.0%)減)(コメント)2010年以前は小山市、宇都宮市、那須塩原市の新幹線停車都市およびその周辺で人口が増加していましたが、2010年以降はその幅が縮小し、那須塩原市に至っては減少に転じています。打開策がないままズルズルと減少局面に推移している印象です。【埼玉県】2005年 7,054,382人2010年 7,194,556人(140,174人(2.0%)増)2013年 7,221,806人(27,250人(0.4%)増)(コメント)さすがに人口が増加していますが、増加幅はかなり落ちています。JR武蔵野線沿線よりも東京から離れた地域では減少している市町村も結構あったりしますし、2010年以降はさいたま市の増加(1,222,434人⇒1,243,436人(21,002人(1.7%)増))が県全体の人口推移を左右する局面が続いているようにも感じます。【東京都】2005年 12,576,611人2010年 13,159,388人(582,777人(4.6%)増)2013年 13,286,735人(127,347人(1.0%)増)(コメント)東京ですらも…と言うべきでしょうか、人口は増加しているものの、増加幅が落ちています。2010年以降は特別区でも北、葛飾、江戸川の3区で減少を記録。特に葛飾、江戸川の両区は、隣接する千葉県内の松戸、市川、浦安の各市でも減少を記録していることを考えると、東日本大震災や福島第一原発事故の影響が人口推移にもあったと考えて良いかと思います。【鳥取県】2005年 607,012人2010年 588,667人(18,345人(3.0%)減)2013年 577,642人(11,025人(1.9%)減)(コメント)意外と言っては失礼ですが、宮崎県と同様に、減少はしているものの比較的健闘しているように感じます。県庁所在地の鳥取市よりも県下第二の都市である米子市の健闘が光り、隣接する日吉津村を合わせるとほぼ横ばい。西隣の島根県を含めた山陰地方の中心都市として、ある程度機能している証左でしょう。【山口県】2005年 1,492,606人2010年 1,451,338人(41,268人(2.8%)減)2013年 1,420,003人(31,335人(2.2%)減)(コメント)同じ中国地方の鳥取県に比べると明らかに交通インフラが整備されている山口県ですが、人口の増減ペースは鳥取県を下回っています。特に県の東西両端、広島市や北九州市の影響が強い岩国市や下関市で減少が顕著です。県内で唯一人口が増加しているのは下松市ですが、隣接する周南市と合わせると減少となっており、厳しい状況となっています。【中古】 少子に挑む 「脱・人口減少」への最後の選択 /日本経済新聞社(編者) 【中古】afb
2013.10.30
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先週中に10月1日の推計人口が発表になった県が、もう一つありました。九州は宮崎県。西日本は発表が遅いという感覚が先に立っていたので、気づくのが少し遅れました。申し訳なく思います。で、早速、2005年からの推移を確認してみると、2005年 1,153,042人2010年 1,135,233人2013年 1,120,650人2005年から2010年にかけて17,809人(1.5%)減、2010年から2013年にかけて14,583人(1.3%)減と減少はしているものの、その幅は意外に小さく、2010年以降は静岡、群馬の両県と拮抗するレベルで推移しています。人口規模が似通っている秋田県が、2005年 1,145,501人2010年 1,085,997人(59,504人(5.2%)減)2013年 1,050,132人(35,865人(3.3%)減)とわずか8年間で10万人近くも減らしているのと比べると、意外と言っては失礼ですが、健闘しているように感じます。宮崎県と言えば、前知事が交通インフラの整備状況の悪さをしばしば嘆いていたし、確かに九州新幹線も通らないばかりか県内の鉄道路線はすべて単線(全国唯一の事例)、九州自動車道もえびの市をかすめるだけという有様。東京、大阪はもちろんのこと同じ九州にある福岡市への移動でさえも飛行機が主流だったりするのですが、よくよく考えてみると、その整備状況の悪さが幸いしていわゆるストロー現象が発生していないからこそ、人口の急激な減少を免れているように思われます。県庁所在地の宮崎市もまた、2005年 395,593人2010年 400,583人(4,990人(1.3%)増)2013年 402,572人(1,989人(0.5%)増)と、ペースこそ鈍りつつあるものの増加基調。交通が不便なゆえに県庁所在地が支店経済都市としての機能を今なお多分に有している、ということでしょうか。また、九州の各県は他地域に比べて空港の利用者が多い(参考)こともあってか、宮崎空港が所在する宮崎市をはじめ、長崎県大村市(長崎空港)、熊本県益城町・菊陽町(熊本空港)、鹿児島県霧島市(鹿児島空港)といった臨空都市はいずれも人口が増加ないしは横ばい傾向にあり、宮崎市は二重の恩恵を受けていると言えそうです。世界のエアライナーシリーズ「宮崎空港」 【DVD】
2013.10.27
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福島県と同じ10月25日に、群馬県でも10月1日現在の推計人口が発表になりました。早速、2005年から2013年にかけての推移を示すと、2005年 2,023,996人2010年 2,008,068人2013年 1,984,334人静岡県や福島県と同様、2005年から2010年(15,928人(0.8%)減)よりも、2010年から2013年(23,734人(1.2%)減)の方が、減少傾向が著しくなっています。また、2010年以前は隣の栃木県よりも数千人程度人口が多かったのですが、2010年以降は逆転を許しています。栃木県との差は、中心都市の差。栃木県の県庁所在地である宇都宮市の人口が2013年現在も一貫して増加傾向にあるのに対し、群馬県の代表都市である前橋、高崎の両市は、【前橋市】2005年 340,904人2010年 340,291人( 613人(0.2%)減)2013年 336,402人(3,889人(1.1%)減)【高崎市】2005年 364,919人2010年 371,302人(6,383人(1.7%)増)2013年 371,372人( 70人(0.0%)増)と、前橋市は完全に人口減少モードに入っており、高崎市も伸び止まった格好。両市が合併して政令指定都市を目指す構想もあったと耳にしていますが、仮に合併や政令指定都市への昇格が決まったとしても、新潟、静岡、浜松の各市と同じ轍を踏むだけのような気がします。県内で唯一人口推移が堅調なのが県下第3位の人口を擁する太田市で、2005年 213,160人2010年 216,465人(3,305人(1.6%)増)2013年 218,505人(2,040人(0.9%)増)という実績を残しています(他に、伊勢崎市もこの8年間継続して増加を記録しています)。ただし、太田市が外国人労働者の受け入れに力を注いでいる(参考)という背景があり、決して太田市が地域の中核都市として機能している訳ではない点に留意が必要です。一応、太田市は群馬県の東部県民局が設置されるなどいわゆる東毛地区※の中心都市ではあるのですが、地区全体の人口推移をみると、2005年 580,415人2010年 574,344人(6,071人(1.0%)減)2013年 568,212人(6,132人(1.1%)減)と2010年以降の減少傾向が加速しており、太田市の健闘が必ずしも地区全体の人口推移に反映されていないことがわかります。外国人労働者の受け入れによる定住促進の動きは受け入れ対象地域の人口増加には繋がるけれど、地域全体の活性化への起爆剤にはなり得ないことが言えるのかもしれませんね。※桐生市、太田市、館林市、みどり市、邑楽郡草津温泉の湯畑前に店舗を構え110年あまり、明治33年創業の当店が責任を持って商品を発送致します。◆土・日・祝日も休まず、日本全国、発送致します!!◆【小物メール便OK!】★ご当地限定★ 【群馬限定】上毛かるたバージョンキティ 鶴舞う群馬県 根付
2013.10.26
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静岡、秋田の両県に引き続いては、我が地元の福島県。本日発表になった10月1日現在の推計人口を基に、いろいろと述べていきたいと思います。まずは、2005年から2013年の県全体における人口推移をご紹介。2005年 2,091,319人2010年 2,029,064人2013年 1,947,580人東日本大震災や福島第一原発事故の影響もあり、2005年から2010年の5年間(62,255人(3.0%)減)よりも2010年から2013年の3年間(81,484人(4.0%)減)の方が、減少率が非常に大きくなっています。秋田県の項で「(秋田県の)都道府県別の減少率は全国トップ」と述べましたが、2010年から2013年に限って言えば、福島県の減少率は秋田県よりも酷い状況にあります。地域別の減少率がトップなのは多くの避難者を出した相双地区で、2005年 200,931人2010年 195,950人( 4,981人(2.5%)減)2013年 180,194人(15,756人(8.0%)減)と、減少率がかなり大きくなっています。また県内の主要都市である福島、郡山、いわきの各市も、【福島市】2005年 297,357人2010年 292,590人( 4,767人(1.6%)減)2013年 283,330人( 9,260人(3.2%)減)【郡山市】2005年 338,834人2010年 338,712人( 122人(0.0%)減)2013年 328,109人(10,603人(3.1%)減)【いわき市】2005年 354,492人2010年 342,249人(12,243人(3.5%)減)2013年 327,856人(14,393人(4.2%)減)と、2010年以降減少率が大きくなっています。ただし、減少率の幅から言うと、津波の被害を受け福島第一原発からも近い位置にあるいわき市よりも原発事故の影響による放射線量の上昇度合いが高かった福島市や郡山市の方が大きくなっています。なお、放射線量では福島市の方が郡山市よりも高かったにも関わらず郡山市の方が減少幅が大きくなった背景には、郡山市が福島県における経済の中心地(=支店経済都市)であり、営業拠点を撤退する企業が少なくなかったことを意味しています。逆に、いわき市に関しては、事故後に避難者や原発作業員の拠点となったため、人口減少が多少抑制された面もあります。住民票に反映されない人口を加味すると、むしろ増加しているという話はしばしば耳にします。なお、今年に入ってからは、郡山市の人口は微増傾向を示しています。一旦去った企業が戻りつつあるのでしょうか。10月の統計では、いわき市を追い抜き、県内の市町村で最も人口の多い自治体となっています。あと、見逃せないのは、放射線量が低く、数多くの避難者を受け入れた会津地区が、2005年 310,931人2010年 291,944人(18,987人(6.1%)減)2013年 281,583人(10,361人(3.5%)減)と人口の減少傾向に多少歯止めがかかったことでしょうか。避難者の趨勢が今後の人口動態を左右しかねない状態になってしまったのは、ある意味皮肉です。[CD] 鈴木梨央 福島県双葉郡大熊町立大野小学校合唱部の皆さん/親と子の 花は咲く(CD+DVD)
2013.10.25
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静岡県の次に推計人口発表のタイミングが早い所は秋田、福島、群馬の各県で、毎月25日前後には、当月1日現在の推計人口が発表になっています。なお、発表の傾向としては全体的に「東高西低」の気配があり、東日本では(推計人口を発表しない北海道を除いて)月末までに発表になるケースが多く、逆に西日本では翌月上旬に発表されることが多いです。その早い県のうち、秋田県で10月1日現在の推計人口が昨日発表になったため、ここで紹介しようと思います。まずは県全体の推計人口。2005年 1,145,501人2010年 1,085,997人2013年 1,050,132人2005年から2010年の5年間で59,504人(5.2%)、2010年から2013年の3年間で35,865人(3.3%)と、どんどん減り続けており、都道府県別の減少率は全国トップです。しかもいずれの期間においても全市町村で人口減少を記録し、その数も県全体で平均して年間1万人前後に上っていることを考えると、下手すると100年後には秋田県から人がいなくなる!? そんな危機感すら抱いてしまいます。人口減少の背景は、以前だったら第二次、第三次の産業が未発達なことによる若年層の流出がメインだったのですが、ここ数年は自然減が目立ちます。2010年から2013年にかけての自然減は24,929人と減少数の70%ほどを占め、しかも出生数が19,468人だったのに対し死亡数が44,397人と倍以上の数字。正直、打つ手がないのが現状なのかもしれません。敢えて希望が持てる点を述べると、県庁所在地の秋田市に関しては、2005年 333,109人2010年 323,600人(9,509人(2.9%)減)2013年 320,154人(3,446人(1.1%)減)と、相変わらず減少傾向ではあるものの、2010年以降その幅は静岡、浜松両市と同水準にまで下がり、多少落ち着きを見せています。秋田市へ産業の集中投資を行うことにより少しでも人口減少を抑制する…そんな策が施されれば、今後面白いかもしれませんね。【冷】【秋田・秋田市】新政 特別純米酒「六號」ひやおろし 720ML
2013.10.24
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10月も下旬に入り、そろそろ各都道府県では10月1日の推計人口が発表される時期になりました。昨日、早速静岡県で発表になってましたね。この県はどの都道府県よりも推計人口の発表が早いので、好感が持てます(笑)でも、発表される人口の状況は、非常にお寒いもの。と言うのも、2005年、2010年の直近2度の国勢調査と比較すると、2005年 3,792,377人2010年 3,765,007人2013年 3,715,901人2005年から2010年の5年間で27,370人(0.7%)しか減少していないのに、2010年から2013年の3年間で49,106人(1.3%)も減少しており、あくまで人口面ではありますが、衰退が進行している感があります。なお、地域別に見ると、伊豆半島※12005年 278,785人2010年 268,232人(10,553人(3.8%)減)2013年 258,887人(9,345人(3.5%)減)東部※22005年 975,015人2010年 976,011人(996人(0.1%)増)2013年 965,345人(10,666人(1.1%)減)中部※32005年 723,323人2010年 716,197人(7,126人(1.0%)減)2013年 709,702人(6,495人(0.9%)減)志榛・中東遠※42005年 950,228人2010年 943,594人(6,634人(0.7%)減)2013年 929,513人(14,081人(1.5%)減)西部※52005年 865,026人2010年 860,973人(4,053人(0.5%)減)2013年 852,454人(8,519人(1.0%)減)元々人口減少傾向が強かった伊豆半島や中部(=県庁所在地が減少傾向というのも何だかですが…)よりも、製造業が盛んで2010年以前は人口減少傾向が軽微あるいは微増傾向にあった東部、志榛・中東遠、西部の各地域での落ち込みが目立ちます。特に東部は、2010年以前は人口が増加していた富士宮、富士、御殿場、裾野の各市が揃って減少に転じるなど、激しい落ち込みを見せています。あくまで推察ですが、2008年秋のリーマン・ショック以降の製造業(輸出産業)の不振が、これらの地域の人口減少にも影響しているのではないかと思われます、こんな時、頼りになるのは第三次産業が集中する大都市の存在ですが、静岡県は静岡、浜松と二つも政令指定都市を擁しながら、いずれも2010年以前から減少傾向。静岡市の人口動態は上記の中部と同じ数値なので再掲は控えますが、浜松市もまた、2005年 804,032人2010年 800,866人(3,166人(0.4%)減)2013年 793,437人(7,429人(0.9%)減)と2010年以降は人口減少ペースが加速している状況です。スズキ、ヤマハなどの企業を背景とした工業都市として発展した浜松市の経緯を考えると、やはり製造業の不振が、静岡県全体の人口動態にも多分に影響していると言わざるを得ないでしょう。ところで、静岡県に限らず、この3年間における各都道府県の人口動態を「国勢調査から3年…」と銘打って、シリーズ化しようかと思っています、さすがに全都道府県書けるかどうかはわかりませんが(苦笑)※1 熱海市、伊東市、下田市、伊豆市、伊豆の国市、賀茂郡※2 沼津市、三島市、富士宮市、富士市、御殿場市、裾野市、田方郡、駿東郡※3 静岡市※4 島田市、磐田市、焼津市、掛川市、藤枝市、袋井市、御前崎市、菊川市、牧之原市、榛原郡、周智郡※5 浜松市、湖西市【Aポイント付】ライブ!! ポプコンヒストリー6 つま恋本選会[CD][2枚組]
2013.10.22
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前々回、前回と福島県内を走るJR東日本在来線の線区別輸送密度をみてきましたが、福島県内にはこの他にも、民鉄や第三セクターの路線が4本あります。これらの路線の輸送密度についても、一応調べてみたので紹介したいと思います。【福島交通飯坂線】◎輸送密度福島駅~飯坂温泉駅間 4,355人/日(2005年参考)◎コメント福島市の近郊電車として機能している飯坂線。1時間に2~4本の運行本数が確保されていることからもわかるように輸送密度も地方の民鉄にしては非常に高い数字となっています。ただし、長期的にみると、輸送密度は低落傾向。福島西道路をはじめとした沿線地域の道路網の発達や飯坂温泉の衰退が、主要因と考えられます。廃止が俎上に上ることは多分ないと思いますが、沿線地域の定住、交流人口の増加に努めるとともに、低落傾向に歯止めをかけて欲しいものです。【阿武隈急行線】◎輸送密度福島駅~槻木駅間 1,685人(2010年参考)◎コメント全線の輸送密度しかわからなかったのですが、福島県側と宮城県側とを比較すると、列車の運転本数が多い上に駅間距離が1~2キロ程度と短くすべての列車が福島駅へと直通する福島県側の方が、宮城県側よりも輸送密度が高いものと推察されます。とは言うものの、東北本線のバイパス線として建設された経緯があり列車の相互乗り入れを前提として全線が交流電化されている路線としては、若干淋しい輸送密度。全線開業から25年が経過したこともあり車両の老朽化も著しい上に列車の相互乗り入れもあまり進んでいない現状を考えると、車両の「非電化化」がそろそろ検討されて良い時期かもしれません。この路線のメリットは、沿線人口が比較的多いにも関わらず並行する道路の整備状況があまり良くない(整備の計画もない)こと。地域の足として、まだまだ活躍できる余地があると考えます。【会津鉄道会津線】◎輸送密度西若松駅~会津高原尾瀬口駅間 756人(2010年参考)◎コメント首都圏と会津とを直結する幹線鉄道としてクローズアップされることが多いこの路線ですが、輸送密度的には1,000人/日を大きく下回り、将来的な存続が危機的な状況にあります。電化区間や首都圏からの直通列車の運行が会津田島駅以南に限られていることもあり、人口の多い会津若松市にとって上京時のメインルートになり得ず(磐越西線⇒東北新幹線がメインルート)、観光、ビジネスよりも通勤、通学の需要が大きくなっているのだろうと推察します。前途は厳しいですが、会津若松市と南会津郡とを結ぶ足でもあり、是非とも存続して欲しい路線の一つです。【野岩鉄道会津鬼怒川線】◎輸送密度新藤原駅~会津高原尾瀬口駅間 756人(2009年参考)◎コメント会津鉄道とともに、首都圏と会津とを直結するルートを形成する路線。とは言うものの、沿線人口が非常に少ないこともあり、輸送密度は会津鉄道と同レベル。存廃の是非は沿線地域の観光開発次第ということになるかと思われますが、新藤原駅で接続する東武鬼怒川線の輸送密度も2,000人/日を大きく下回ると推定されている(こちらのブログによると、2009年の推定輸送密度が1,580人/日程度になる)ことから、厳しい状況が今後も続くことが想定されます。最悪の場合、東武鬼怒川線と会津鬼怒川線の双方が一気に廃止される可能性すらあります。そんな事態を想定しつつ、289号線や400号線といった、東北新幹線の駅や東北自動車道のIC周辺からアクセスしているな国道を活用する対策が、沿線地域には求められているのかもしれません。東武鉄道 伊勢崎線・桐生線・東上線・越生線日光線・鬼怒川線・野岩鉄道 会津鉄道私鉄沿線 東武にのって
2013.09.06
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前の日記の続きです。【磐越東線】◎輸送密度いわき駅~小野新町駅間 420人/日小野新町駅~郡山駅間 2,682人/日◎コメント小野新町駅を境として、輸送密度に極端な差が開いています。まず言えるのは、磐越東線はいわき市~郡山市間の都市間輸送路線としては役割を完全に終えていること。磐越自動車道を経由する高速バスに、シェアを完全に食われています。従って、いわき、郡山両市近郊の通勤、通学需要が命綱となる訳ですが、ある程度の需要があり船引駅以西ではSuicaも使える郡山市近郊と沿線人口が少ない上に小川郷駅以南で路線バスと競合する(しかも路線バスの方が本数が多い)いわき市近郊の差が、ダイレクトに輸送密度に反映された格好です。現在は貨物列車も運行されていないので、小野新町駅以南の廃止はやむを得ないと、個人的には考えます。【磐越西線】◎輸送密度郡山駅~喜多方駅間 3,083人/日喜多方駅~五泉駅間 508人/日◎コメント磐越東線と同じく磐越西線もまた、高速バスの浸食を受けている線区です。ただし、郡山駅~喜多方駅間については、郡山、会津若松両市近郊の通勤、通学需要があることや喜多方市が磐越自動車道のルートから外れていることもあり、輸送密度も3,000人を超える健闘を見せています。郡山市内の郡山駅~喜久田駅間には新駅設置の計画もあるので、輸送密度はまだ伸びる可能性があるかもしれません。一方、喜多方駅~五泉駅間は、かなり厳しい状況。東日本大震災直後に新潟方面から郡山駅まで石油輸送の臨時貨物列車が走ったのが記憶に新しく福島県内には「磐越西線=幹線」という認識の方も少なくない(実際、JR東日本の区分でも幹線系線区です)と思うのですが、今現在は定期の貨物列車も運行されておらず、旅客列車も、特に県境を跨ぐ野沢駅~津川駅の本数が非常に少なくなっています。野沢駅~五泉駅間では磐越自動車道ともほぼ並行し沿線の主要地域に高速バスの停留所も設けられていることを考えると、廃止の可能性は考えられなくもありません。逆に、喜多方駅~野沢駅間では、磐越西線しか公共交通機関が存在せず道路の整備状況もあまり良くないので、代替交通機関が確保されるまでの間は存続となる可能性が高いと考えます。ただ、喜多方駅以西で存続区間がある場合は、会津若松駅~喜多方駅間は「非電化化」した方が、輸送効率上望ましいかもしれませんね。【只見線】◎輸送密度会津若松駅~会津坂下駅間 1,431人/日会津坂下駅~会津川口駅間 279人/日会津川口駅~只見駅間 49人/日只見駅~小出駅間 147人/日◎コメント今現在福島県内を通るJR東日本の路線の中では最も輸送密度が低く、国鉄時代にも廃止が俎上に上ったものの「代替輸送道路(国道252号線)が積雪で年10日以上通行不可能」な路線は廃止対象外とする条項に助けられた経緯があります。が、2011年7月に発生した新潟・福島豪雨で壊滅的な損害を被り、今現在も会津川口駅~只見駅間が不通のまま。JR東日本からは自社負担のみでの復旧が厳しい旨が伝えられており、再び廃止の危機に瀕しています。個人的には、会津坂下駅~小出駅間の廃止は致し方ないと考えています。県境を跨ぐ国道252号線は今現在も冬季閉鎖となっていますが、そもそも沿線人口が少なく交流も盛んな訳でもないし、福島県只見町から新潟県三条市へと至る国道290号線八十里越が開通すれば(10年程度先の見通し)、遠回りながらも代替輸送道路の通年通行が可能になります。残る会津若松駅~会津坂下駅間は、輸送密度が1,000人/日を超え比較的健闘しているように見えますが、会津若松駅~西若松駅間で会津鉄道の列車が乗り入れるため、実情以上に数字が跳ね上がっていると考えられます。ちなみに、会津鉄道の輸送密度は、2010年度で756人/日とのこと(参考)。会津高田、会津坂下といった主要駅からは会津若松市方面へ只見線を大きく上回る本数の路線バスが通じていることも考えると、会津若松駅~西若松駅間のみ存続(会津鉄道へ移管するが望ましい)し、それ以外の区間は廃止しても問題ないように思われます。【送料無料】 ビコム ブルーレイ展望: : 只見線 会津若松~小出 【BLU-RAY DISC】
2013.09.06
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8月31日の日記でJR東日本の各線区における輸送密度(平均通過人員)を紹介しました。旧国鉄時代ならば廃止対象にされていたであろう路線がかなりあって個人的には非常に驚いた次第。やっぱり心配なのは、地元・福島県の鉄道路線の今後。今回と次回の2回に分けて、県内を走るJR東日本の在来線各線区の輸送密度を見ながら、今置かれている状況を確認したいと思います。なお、各線区の輸送密度は、現在不通区間を抱えている常磐線と只見線が2010年度、それ以外の路線が2012年度のデータです。【東北本線】◎輸送密度黒磯駅~新白河駅間 輸送密度2,451人/日新白河駅~福島駅間 輸送密度8,724人/日福島駅~白石駅間 輸送密度6,057人/日◎コメントまず驚いたのは、黒磯駅~新白河駅間の輸送密度の少なさです。東北本線内では小牛田駅~一ノ関駅間(2,475人/日)と並んで、輸送密度がもっとも低い駅間となっています。県境を跨ぐ区間は通勤、通学の需要が少ないため輸送密度が少なくなるのが一般的ではありますが、栃木県と福島県との県境付近は交流はそれなりにあるはずですが、クルマ利用が主流で鉄道は脇に置かれている感があります。白河市付近の利用者からは黒磯駅以南へ直通する列車を運行して欲しいという要望を時折耳にしますが、来年烏山線で用済みとなるディーゼルカーをこの区間にあてがって宇都宮駅~白河駅・郡山駅間の直通列車を運行すれば、多少は輸送密後も上がるかも(笑)反面、福島駅~白石駅間は、黒磯駅~新白河駅間に比べて輸送密度が倍以上の高さ。私もこの数字を上げるのに貢献していますが(笑)実際に乗っている印象からすると、福島県内から仙台方面へと通う学生(大学生、専門学校生、予備校生)の姿が目立ちます。高速バスとの競合が激しい区間ですが、バスよりも定時性が高いメリットを有することもあり、思った以上に健闘しているようです。その中間の新白河駅~福島駅間は、さすがに高い輸送密度を誇ります。同じ東北本線だと、一ノ関駅~盛岡駅間(8,825人/日)とほぼ同じレベル。ただし、区間を更に区切ると、主要都市の都市近郊に位置し列車の運行本数が多い矢吹駅~郡山駅間や松川駅~福島駅間あたりはもっと高い輸送密度を記録しているものと推察されます。【奥羽本線】◎輸送密度福島駅~米沢駅間 9,818人/日◎コメント板谷峠を控え、途中駅はすべて無人駅というこの区間。でも輸送密度的には東北本線の各区間を上回っています。やはり、山形新幹線の存在が大きいようです。普通列車だけの区間だったら、1,000人/日もあったかどうか微妙な印象があります。沿線人口が多い福島駅~庭坂駅間の普通列車を、もう少し増やして欲しいですね。県運転免許センターが所在する庭坂界隈には路線バスも結構走っているし、需要は掘り起こせると思います。【常磐線】◎輸送密度勝田駅~いわき駅間 18,846人/日いわき駅~原ノ町駅間 3,592人/日原ノ町駅~岩沼駅間 5,714人/日◎コメント勝田駅~いわき駅間は、福島県域にかかる区間では最も多い輸送密度となりました。ただし、この要因は水戸市~日立市間の通勤、通学需要や特急スーパーひたちの存在によるところが大きいので、いわき市内での輸送密度はこの半分にも届いていないだろうなというのが、個人的な印象です。いわき駅以北は、県中部を走るいわき駅~原ノ町駅でボトムとなり、原ノ町駅以北の宮城県境で上昇しています。双葉郡を境として「いわき市=茨城県の一部」「相馬地方=宮城県の一部」のごとき様相を呈しています。今もって不通区間が多く残る沿線一帯ですが、旅客のみならず貨物にとっても重要な役割を有する幹線なだけに、一日も早い復旧を望んでやみません。【水郡線】◎輸送密度常陸大子駅~磐城塙駅間 262人/日磐城塙駅~安積永盛駅間 1,090人/日◎コメント上記の3路線と比べて極端に少なく、しかも旧国鉄の廃止対象路線と同レベル(2,000人/日未満)の輸送密度。将来的な廃止議論は避けられないと思います。水戸市と郡山市とを結ぶ交通インフラは常磐自動車道⇒磐越自動車道のルートが整備されているから長距離輸送の需要は皆無と言っていいし(それ以前に水戸市にとって郡山市が、郡山市にとって水戸市が「行きたい!」という魅力を伴う都市なのか?という問題がありますが…)、通勤、通学需要にしても沿線人口が少ない上に並行して走る路線バスとの競合があるため、あまり期待できない状況。上京する際のメインルートにもなり得ない(石川町や棚倉町からだとバスで新白河駅まで出て東北新幹線を利用するのがメインルートとなります)し、ハッキリ言って、沿線地域の交通体系上必ずしも必要な存在ではありません。なお、茨城県内の常陸大宮駅~常陸大子駅間も1,143人/日とあまり芳しくない輸送密度を記録していますが、この区間については、沿線の西金駅で道床砂利の採取が行われていることや水郡線全線を管轄する車両基地が常陸大子駅に置かれている事情に鑑みると、当分の間廃止は免れるものと推測しています。【定価より20%OFF】★DVD/鉄道/鐡路の響煙 水郡線 SL奥久慈清流ライン号/PSSD-217
2013.09.06
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さて、この項では、7位の宇都宮※1、8位の新潟※2、9位の船橋※3と一気に紹介したいと思います。まずは宇都宮から。例によって県内各ゾーンからの流動を示すと、福島 13.5万人(8位)相双 1.6万人(14位)郡山 32.4万人(6位)白河 18.6万人(5位)会津 13.5万人(9位)いわき 11.5万人(7位)※ 隣接ゾーンなし相双を除いたすべてのゾーンでベスト10入りしており、一応、安定した流動を見せてはいます。ただし、新幹線や高速道路が直結した「隣県の県庁所在地」として見た場合、やや流動に乏しい感は否めません。各ゾーンにおける県庁所在地への流動順位を確認してみると、白河の4位タイが最高であり、次いで福島、郡山、会津、いわきの4ゾーンが5位、相双に至っては8位と低迷しています。水戸・日立が水戸と日立に分かれ、あるいは浦和から春日部ナンバー地域が分割すればもう少し違った結果になるのかもしれませんが、少なくとも北関東3県の中心都市・宇都宮の中枢性は、福島県内ではまだまだ発揮されていないと言えそうです。ちなみに、宇都宮からの流動は、福島 10.8万人( - )相双 1.6万人( - )郡山 29.0万人(12位)白河 22.6万人(14位)会津 15.5万人( - )いわき 10.3万人( - )※ ( - )は少数のため順位カウントせず。郡山と白河が20位以内に入るのがやっとの状況。宇都宮からの進出企業が郡山や白河に営業拠点を構えるケースが稀にあるものの、ビジネス需要はさほど大きくなっていないようです。続いて、新潟。このゾーンは、下の流動状況で明らかなように、隣接ゾーンでもある会津からの流動が過半数を占めていることに、大きな特徴があります。福島 7.9万人(12位)相双 0.6万人( - )郡山 13.8万人(9位)白河 1.4万人( - )会津 54.8万人(2位)※いわき 3.4万人(19位)※ 会津の隣接ゾーン。( - )は少数のため順位カウントせず。ここだけ見ると鉄道や高速道路が通じているメリットを感じ取ることができるのですが、先の項で紹介したように会津からだとそのいずれも通じていない(どころか通年通行可能な道路が国道121号線のみの)米沢の方が流動が多いですし、隣接ゾーンではない仙台もまた、新潟と僅差の3位(52.7万人)に入っています。福島県民の間では会津は新潟指向が強いと言われることがありますが、それはあくまで他のゾーンとの比較の上という条件がつくものであり、同じく鉄道や高速道路が通じている長野⇒上越(148.1万人)や飛騨⇒富山(100.3万人)の流動と比べると、会津の新潟指向は特段強いものではありません。なお、新潟からの流動は、福島 8.1万人(16位)相双 0.8万人( - )郡山 13.4万人(12位)白河 1.5万人( - )会津 57.4万人(2位)いわき 3.2万人( - )※ ( - )は少数のため順位カウントせず。であり、一応会津は2位に入っています。しかも会津側の入超。この背景には、仙台と同様新潟でも小学校の修学旅行先に会津が選ばれることが多く、住民にも会津=観光地という認識がある程度浸透しているからと推察されます。さて、最後の船橋ですが、ここのゾーンは、旧郡名で言うと東葛飾郡に相当します(習志野市など一部例外もあり)。最も人口の多い船橋市の名前がゾーン名になっているものの、茨城、埼玉、東京の3都県と境を接しゾーン内の人口も300万人を超えています。浦和とも共通しますが、人口が多い分だけ周辺地域との流動人数も多くなりがちです。また、ゾーン内には東京ディズニーリゾート(浦安市)を擁するため、観光需要が一定数存在することも特徴と言えるでしょう。福島県内の各ゾーンからの流動状況は、以下の通りです。福島 14.1万人(7位)相双 5.9万人(6位)郡山 18.6万人(8位)白河 7.5万人(7位)会津 13.5万人(9位)いわき 21.2万人(6位)※ 隣接ゾーンなし各ゾーンから満遍なく流動があり、ベスト10の下位に食い込んでいることに驚かされます。東京23区や浦和と同じく流動人数は概ね各ゾーンの人口や経済規模に比例していますが、常磐線や常磐自動車道を共有するいわきからの流動がやや目立ちます。一方、船橋からの流動は、福島 15.7万人相双 6.7万人郡山 21.0万人白河 6.1万人会津 11.8万人いわき 23.7万人※ 順位記載は省略(全ゾーン20位以下)白河、会津を除く各ゾーンで福島県側の入超という結果になっています。福島県が船橋の住民に観光地として認識されているのか、はたまた他の理由があるのか、ちょっと分かりませんが、県民の一人としては嬉しく思います。※1 地域ゾーン・宇都宮の範囲は、宇都宮市、鹿沼市、真岡市、矢板市、さくら市、那須烏山市、河内郡、芳賀郡、下都賀郡壬生町、塩谷郡、那須郡那賀川町。※2 地域ゾーン・新潟の範囲は、新潟市、新発田市、五泉市、阿賀野市、胎内市、北蒲原郡、東蒲原郡。※3 地域ゾーン・船橋の範囲は、市川市、船橋市、松戸市、野田市、習志野市、柏市、流山市、八千代市、我孫子市、鎌ヶ谷市、浦安市。【メール便で送料無料】ピアノミニアルバム 東京ディズニーリゾート30周年記念“ザ・ハピネス・イヤー” ハピネス・イズ・ヒア/(株)ヤマハミュージックメディア
2013.06.26
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更に続いて、第5位の浦和※1です。一口に浦和というとイコールさいたま市だと思われる方も多いかと思いますが、実はこのゾーンの範囲は「さいたま市を含む埼玉県東部全域」であり※1人口400万人を超える地域であるという点に、注意が必要かもしれません。一応、県内各ゾーンからの流動を、ここに紹介します。福島 33.9万人(4位)相双 8.9万人(4位)郡山 40.8万人(4位)白河 21.3万人(4位)会津 22.7万人(6位)いわき 27.7万人(4位)※ 隣接ゾーンなしものの見事に…と言いましょうか。全ゾーンとも東京23区より下の順位にありながら、会津以外の5ゾーンで4位に入る安定ぶりを見せています。しかも、流動人数が各ゾーンの人口や経済規模に比例している部分まで東京23区に酷似しています。強いて言えば、浜通りからの流動がやや少ない点が、特徴と言えるでしょうか。常磐自動車道がゾーン内の一部(八潮市および三郷市)をかすめるものの、浜通りにとっては縁が薄いゾーンと言えなくもありません。ちなみに、浦和からの流動はというと、福島 21.5万人( - )相双 10.0万人( - )郡山 37.4万人(18位)白河 20.2万人( - )会津 34.3万人(19位)いわき 27.9万人( - )※ ( - )は少数のため順位カウントせず。福島、郡山、白河からは出超になっている一方で、会津が極端な入超なのが目につきます。東京23区と同様に観光需要が多いものと思われますが、埼玉県から見た場合、会津、特にその東端の猪苗代町は比較的近場にあるスキーリゾート地でもある(ちなみに、那須にはスキー場が殆どありません)点が、評価されてのことと思われます。6位の米沢※2についても、ここで紹介しましょう。県内各ゾーンからの流動はというと、福島 47.1万人(3位)※相双 0.2万人( - )郡山 28.5万人(7位)白河 2.7万人( - )会津 55.6万人(1位)※いわき 8.2万人(11位)※ 米沢の隣接ゾーン。( - )は少数のため順位カウントせず。隣接ゾーンでもある福島と会津が特に多いという点に、特徴があります。なお、相双の0.2万人という数字は、後述するように米沢から相双への流動が10万人を超えるため、いくらなんでも少なすぎるような気がしなくもありません。逆に、米沢から県内各ゾーンへの流動は、福島 82.4万人(2位)相双 14.3万人(6位)郡山 23.2万人(4位)白河 2.1万人( - )会津 60.6万人(3位)いわき 10.5万人(7位)※ ( - )は少数のため順位カウントせず。郡山と白河を除く全ゾーンで入超となっています。特に福島への流動は、福島から米沢への流動の倍近い数字です。繁華街の衰退ぶりがしばしば取りざたされる福島市ですが、商業施設の充実度ではまだまだ米沢市を凌駕しているため、ショッピング需要がある程度存在するのでしょうか。会津の入超も、恐らく米沢駅を基点とした裏磐梯や喜多方市方面への観光ルートが確立されているからだと思われます。相双、いわきへの入超は、米沢が「海のない地域」であることとも、関連があるのかもしれません。米沢への流動としては、福島からだとスキー需要(福島市から最も近いスキー場は、米沢市にある栗子スキー場)、会津からだと喜多方市方面から米沢市内へのショッピング需要が考えられますが、いずれも米沢からの流動よりは小規模なもののようです。一方、仙台について考察した項でも触れましたが、米沢は、仙台に対しては入超です。仙台へのショッピング需要がさほど多くない反面、仙台からの観光需要はそこそこあるからだと推察されます。郡山に対しても、同様の傾向があるのかもしれません。※1 地域ゾーン・浦和の範囲は、さいたま市、川口市、行田市、加須市、春日部市、羽生市、鴻巣市、上尾市、草加市、越谷市、蕨市、戸田市、桶川市、久喜市、北本市、八潮市、三郷市、蓮田市、幸手市、吉川市、白岡市、北足立郡、南埼玉郡、北葛飾郡。※2 地域ゾーン・米沢の範囲は、米沢市、長井市、南陽市、東置賜郡、西置賜郡。【送料無料】正絹 米沢紬 単衣仕立て商標付【未使用】【美品】【送料無料】【送料込】京や 正絹 単衣 紬米沢紬 置賜紬通産大臣指定伝統工芸品商標有リサイクル着物【新古品】【未使用】【美品】
2013.06.26
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今度は、3位、非隣接ゾーンでは1位の東京23区※1について、みていきたいと思います。まず、福島県内の各ゾーンからの流動を紹介。福島 50.3万人(2位)相双 20.2万人(2位)郡山 77.6万人(2位)白河 32.5万人(3位)会津 34.0万人(4位)いわき 55.7万人(2位)※ 隣接ゾーンなし1位となったゾーンは皆無なものの、ゾーンの偏りなく全域で5位以内をキープしていることが分かります。また、流動人数は、東京23区からの距離よりも各ゾーンの人口や経済規模に比例しているようにも感じます。一方、東京23区からの流動はというと、福島 52.5万人相双 19.3万人郡山 85.2万人白河 30.8万人会津 39.2万人いわき 59.1万人※ 順位記載は省略(全ゾーン20位以下)相双と白河では出超、それ以外の4ゾーンでは入超という結果となりました。特に郡山での入超ぶりが突出していますが、この背景には、福島県内に営業拠点を有さない企業の出張需要が一定数あるものと思われます。福島の入超についても同様の傾向があるでしょうが、会津、いわきの入超に関しては、恐らく観光需要が影響しているものと推察されます。続いて、第4位の那須※2についても考察していきましょう。福島県内の各ゾーンからの流動は、以下の通り。福島 21.3万人(5位)相双 5.1万人(7位)郡山 72.7万人(3位)白河 125.1万人(1位)※会津 30.6万人(5位)いわき 3.0万人(20位)※ 那須の隣接ゾーンこちらは東京23区とは異なり、ゾーンによるバラツキが激しいです。白河でトップ、郡山でも東京23区に次ぐ僅差の3位に入ったにも関わらず、浜通りの相双、いわきからは合算しても流動者は10万人を割り込みます。那須からの流動者は、福島 14.1万人( - )相双 2.7万人( - )郡山 76.1万人(5位)白河 167.2万人(1位)会津 29.0万人(8位)いわき 5.6万人( - )※ ( - )は少数のため順位カウントせず。いわき以外はベスト10圏外だった水戸・日立とは異なり、福島県内から3ゾーンがベスト10入りしています。那須は、関東の中では福島県に最も近いゾーンと呼べるかもしれません。しかも、主たる流動域である白河と郡山において、対那須の流動は入超となっています。観光スポットが豊富かつ那須ガーデンアウトレットなどショッピングスポットも充実しつつある那須だけに出超となってもおかしくなさそうなところですが、白河に関して言えば福島県と境を接する那須町からのショッピング需要が一定数ある点が、郡山に関してはゾーン内にある福島空港が那須から最寄りの(国際)空港という点が、それぞれ影響しているのではないかと推察されます。※1 地域ゾーン・東京23区の範囲は、特別区全域。※2 地域ゾーン・那須の範囲は、大田原市、那須塩原市、那須郡那須町。うさぎ ラビット モルモット おやつ【あす楽対応】【ニューパッケージ】(KAWAI カワイ) 那須高原の手摘みの葉 【HLS_DU】
2013.06.26
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続いては、2位の水戸・日立※1についての考察。先ほどと同じように、福島県内の各ゾーンからの流動を確認すると、福島 11.2万人(9位)相双 11.7万人(3位)郡山 35.0万人(5位)白河 36.6万人(2位)※会津 12.5万人(11位)いわき 256.1万人(1位)※※ 水戸・日立の隣接ゾーン仙台に比べると、ゾーンによってかなりバラツキがあるのが分かります。隣接するいわきでダントツの1位、白河でも那須に次いで2位に入っているのに対し、会津ではベスト10にも入っていません。水戸からの流動はどうでしょうか。福島 14.1万人( - )相双 23.9万人(17位)郡山 31.7万人(14位)白河 44.3万人(11位)会津 14.4万人( - )いわき 314.7万人(2位)※ ( - )は少数のため順位カウントせず。いわきへの流動は確かに盛んですが、それ以上に関東地方との流動が盛んであり、いわき以外の福島県のゾーンはベスト10には入っていません。水郡線や国道118号線などで直結している白河は11位と健闘しているように見えますが、隣接ゾーンの中では最下位となっています(いわき、宇都宮(277.3万人)、那須(77.8万人)、白河の順)。いわきと水戸・日立相互間の流動は、いわきの入超。やはり観光施設の充実ぶりがものを言った形になるでしょうか。特に水戸・日立では温泉があまりないだけに、いわき湯本温泉やスパリゾートハワイアンズを擁するいわきのポテンシャルは、かなり発揮されているようにも思います。また、ミクロな視点では、ゾーン内の北端に位置する北茨城市からいわき市へのショッピング需要もありそうです。なお、水戸・日立は、いわき同様流動数が多い宇都宮に対しても出超(277.3万人⇔249.9万人)になっているのに対し、東京23区に対しては入超(341.4万人⇔360.3万人)となっています。北関東3県の中心都市としての宇都宮の拠点性の向上や、偕楽園、大洗、袋田の滝などの水戸・日立内の観光スポットの存在が、影響しているものと思われます。あと、意外だったのは、水戸・日立は白河や相双に対しても出超となっていたこと。観光資源に乏しい両ゾーンなだけに、白河はゴルフ需要、相双は…ひょっとしたら原発絡みのビジネス需要が多いのかもしれません。※1 地域ゾーン・水戸・日立の範囲は、水戸市、日立市、常陸太田市、高萩市、北茨城市、笠間市、ひたちなか市、常陸大宮市、那珂市、東茨城郡、那珂郡、久慈郡。【レビューを書いてプレゼント】パーティーグッズ 印籠いんろう/時代劇水戸黄門に
2013.06.26
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ここからは、福島県との間の流動が特に多い九つのゾーン(仙台、水戸・日立、東京23区、那須、浦和、米沢、宇都宮、新潟、船橋)に絞って、話を進めていきたいと思います。まずは、1位の仙台※1から。福島県内の各ゾーンからの流動を確認すると、福島 277.0万人(1位)※相双 166.5万人(1位)※郡山 143.9万人(1位)白河 18.6万人(5位)会津 52.7万人(3位)いわき 28.8万人(3位)※ 仙台の隣接ゾーンと、特に隣接する県北部からの流動が目立ちますが、県内全域において5位以内をキープしており、やはり、福島県にとって最大の流動先というのは伊達ではないなと思います。ちなみに、仙台側から福島県内各ゾーンの流動を確認すると、福島 247.7万人(2位)相双 173.9万人(4位)郡山 136.6万人(5位)白河 16.8万人( - )会津 54.1万人(12位)いわき 31.1万人(19位)※ ( - )は少数のため順位カウントせず。と、福島県側からの流動にほぼ呼応する人数が流動しています。ただし、福島や郡山は福島県側からの流動が多く、相双、会津、いわきは仙台側からの流動が多くなっています。恐らく、この背景にはゾーンによって流動目的の差異が存在するものと推察されます。福島や郡山における仙台「への」「からの」の流動は、周辺県を代表する都市であり事業所数も多い盛岡や山形との類似性を、見出すことができます。福島 277.0万人 247.7万人郡山 143.9万人 136.6万人盛岡 181.6万人 136.3万人山形 499.9万人 487.8万人左が仙台への、右が仙台からの流動ですが、いずれも左側の方が多くなっていることがわかります。恐らく、仙台へのショッピングやビジネスの需要が多くなっているものと思われます。逆に仙台からは出張などのビジネスに加えて観光客の流動が多いものと推察されますが、山形蔵王や山寺を擁する山形が一定の人数をキープしているのに対し、山形ほどの観光スポットに恵まれていない福島や盛岡は大幅な「出超」という結果になっています。なお、郡山の流動差があまり見られない背景には、ショッピング先として仙台よりも東京や北関東を指向する層が一定数存在するからと推察されます。会津やいわきに関しては、恐らく仙台からの観光需要が多いものと思われます。特に会津は仙台市内の小学生の修学旅行先になるケースが多く、その傾向が強いのではないでしょうか。なお、類似の傾向を示している地域としては、山形県の庄内や米沢が挙げられます。各ゾーンにおける仙台へ、仙台からの流動を示すと、以下の通りになります。会津 52.7万人 54.1万人いわき 28.8万人 31.1万人庄内 64.7万人 65.6万人米沢 83.2万人 91.5万人ところで、相双は福島県民からすると観光地のイメージがあまり湧かないゾーンなので入超はいささか奇異に映りますが、仙台から見た場合潮干狩りや海水浴などマリンリゾートの一角を占めており観光客の流入がある程度見られることと、ミクロな視点では相馬市が宮城県南部の丸森町や山元町の一部を商圏として取り込んでいることが、要因になっているものと考えられます。※1 地域ゾーン・仙台の範囲は、仙台市、塩竈市、白石市、名取市、角田市、多賀城市、岩沼市、刈田郡、柴田郡、伊具郡、亘理郡、宮城郡、黒川郡。仙台貨物/[非売品]仙台貨物 サービスポスター[販売はしておりません]
2013.06.26
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先週このブログで集中的に紹介した第5回全国幹線旅客純流動調査の話ですが、福島県全体を通して流動の多いゾーン(出発地⇒目的地の数値。年間20万人以上)について、今一度紹介しようと思います。【福島県全体】1位 仙台(宮城) 687.5万人※2位 水戸・日立(茨城) 363.1万人※3位 東京23区(東京) 270.3万人4位 那須(栃木) 257.8万人※5位 浦和(埼玉) 155.3万人6位 米沢(山形) 142.3万人※7位 宇都宮(栃木) 91.1万人8位 新潟(新潟) 81.9万人※9位 船橋(千葉) 80.8万人10位 土浦(茨城) 56.5万人11位 多摩(東京) 51.6万人12位 山形(山形) 47.5万人13位 横浜(神奈川) 44.1万人14位 川越(埼玉) 37.6万人15位 栃木・小山(栃木) 28.4万人16位 長岡(新潟) 26.5万人※17位 足利・佐野(栃木) 26.2万人18位 相模原(神奈川) 24.2万人19位 日光(栃木) 23.3万人※20位 千葉(千葉) 21.9万人21位 古川(宮城) 21.2万人22位 川崎(神奈川) 20.1万人※=福島県と隣接するゾーン特徴としては、やはり、(1)東北新幹線=東北本線(宇都宮線)=東北自動車道=国道4号線(2)常磐線=常磐自動車道=国道6号線(3)山形新幹線=奥羽本線(山形線)=(東北中央自動車道)=国道13号線(4)磐越西線=磐越自動車道=国道49号線の沿道順に流動が多いことが挙げられるでしょう。ただし、南側は首都圏、北側や西側は隣県の県庁所在地までが流動の限界という印象があります。福島空港からの航空便が飛ぶ札幌(7.9万人)や大阪(7.8万人)も、空港自体の不振もあってか伸び悩み。また、総じて県境を接するゾーンが上位を占めている一方で、会津に隣接するゾーンだけが伸び悩んでいる印象があります。政令指定都市を擁する新潟ですら81.9万人にとどまっているし、鉄道、国道の双方が通じる長岡(26.5万人)や日光(23.3万人)も流動が少ない状況。隣接していながら直通する道路が存在しない三条・燕(10.8万人)や沼田・利根(1.9万人)に至っては、流動など殆どないと言って良い状況です。会津そのものが定住人口の希薄なゾーンという考え方もできるでしょうが、鉄道にせよ高速道路にせよ郡山方面から整備された経緯があるため、県外に目が向きにくい環境があるし、会津を訪れる観光客も自ずと郡山経由での来訪が多くなるのでしょう。その他、いろいろと考察したい事項はあるのですが、これについては、各々のゾーンについて、稿を改めて書きたいと思います。送料無料(一部地域除く) お米が入った可愛い熊さん米をお父さんお母さんへ♪●結婚披露宴でお父さんお母さんへプレゼント●ちびくまRICEウェディング●生まれた体重と同じ重さのお米●ウェイトベア-に●平成24年産●新潟県こしひかり【1g=1円】【送料無料】【楽ギフ_名入れ】
2013.06.25
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福島県内各ゾーンにおける旅客流動については、前の日記までに書き終えました。ただ、宮城、茨城の両県を除く隣接各県の県庁所在地ゾーンの旅客流動について紹介していなかったので、これらの地域と福島県との関係を交えながら、考察しようかと思います。まずは、山形、宇都宮、新潟の年間流動者の目的ランキングを、一気に紹介。【山形】※11位 仙台(宮城) 499.9万人2位 東京23区(東京) 49.8万人3位 古川(宮城) 37.1万人4位 多摩(東京) 19.9万人5位 石巻(宮城) 16.6万人6位 福島(福島) 16.2万人7位 郡山(福島) 14.5万人8位 浦和(埼玉) 13.7万人9位 盛岡(岩手) 9.2万人10位 雄物川流域(秋田) 8.4万人【宇都宮】※21位 下館・古河(茨城) 455.7万人2位 浦和(埼玉) 383.8万人3位 東京23区(東京) 315.0万人4位 水戸・日立(茨城) 249.9万人5位 土浦(茨城) 159.7万人6位 船橋(千葉) 80.7万人7位 桐生・太田(群馬) 61.8万人8位 川越(埼玉) 43.3万人9位 前橋・高崎(群馬) 39.1万人10位 多摩(東京) 38.3万人【新潟】※31位 東京23区(東京) 141.7万人2位 会津(福島) 57.4万人3位 浦和(埼玉) 32.9万人4位 長野(長野) 27.7万人5位 横浜(神奈川) 24.8万人6位 船橋(千葉) 23.3万人7位 桐生・太田(群馬) 21.2万人8位 仙台(宮城) 19.9万人9位 多摩(東京) 18.8万人10位 川越(埼玉) 18.1万人まず山形についてですが、1位の仙台が2位の東京23区に約10倍の差をつけていることから明らかなように、完全な宮城県指向です。しかも、古川、石巻と宮城県内の3ゾーンすべてが5位以内に入っており、もはや「宮城県の舎弟」と表現しても良いかもしれません。福島県内のゾーンは福島が6位、郡山が7位と宮城県、東京都の各ゾーンに次いで健闘しているものの、このゾーンの宮城県志向を変えさせるには力不足と言わざるを得ないでしょう。宇都宮については、茨城県内の各ゾーンとの流動が強い感があります。栃木県内で茨城県への流動が最も強いゾーンは栃木・小山であり、下館・古河へ実に1,015.1万人の流動を記録しているのですが、宇都宮もまたこれに準じるゾーンと言えるでしょう。また、群馬県への流動も、比較的目立ちます。栃木県内だと足利・佐野が桐生・太田へ1,042.8万人流動しているのが目立つのですが、宇都宮も栃木・小山(桐生・太田へ84.4万人)と共にこれに次いでいます。福島県内のゾーンでは、郡山の29.0万人が最多で白河の22.6万人が続きますが、ベスト10には届きませんでした。郡山、白河の両ゾーンでは宇都宮はベスト10入りしているので、福島側の「片想い」と言えなくもありません。新潟については、会津が東京23区に続いて2位に入りました。会津サイドでも2位だったので、こちらは「両想い」。ただし、新潟にとって会津が実質唯一の県外隣接ゾーンであることを考慮する必要があります(米沢も一応隣接しているものの、飯豊連峰に阻まれているため直通する道路が存在しません)。会津以外の福島県内ゾーンでは郡山の13.4万人が最多となります(福島、相双、白河、いわきは10万人以下)が、ベスト10には届かず。郡山サイドでは新潟は9位に入っているので、郡山は宇都宮に続いて新潟も「片想い」気味の結果となっています。※1 山形市、寒河江市、上山市、村山市、天童市、東根市、尾花沢市、東村山郡、西村山郡、北村山郡。※2 宇都宮市、鹿沼市、真岡市、矢板市、さくら市、那須烏山市、河内郡、芳賀郡、下都賀郡壬生町、塩谷郡、那須郡那賀川町。※3 新潟市、新発田市、五泉市、阿賀野市、胎内市、北蒲原郡、東蒲原郡。花春花春清酒グラス【がんばろう!福島】【東北復興_福島県】10P11Jun13
2013.06.19
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旅客流動シリーズの最後は、いわき編です。まずは、年間流動者の目的地別ランキングを紹介。【いわき】1位 水戸・日立(茨城)※ 256.1万人2位 東京23区(東京) 55.7万人3位 仙台(宮城) 28.8万人4位 浦和(埼玉) 27.7万人5位 土浦(茨城) 25.6万人6位 船橋(千葉) 21.2万人7位 宇都宮(栃木) 11.5万人8位 川越(埼玉) 9.0万人9位 横浜(神奈川) 8.6万人10位 多摩(東京) 8.3万人完全に水戸・日立指向ですね。2位の東京23区以下を大きく引き離してのダントツトップです。また、水戸や東京23区をはじめ、仙台、土浦、船橋(ゾーン内には松戸、柏、我孫子の各市を含む)といった、常磐線=常磐自動車道=国道6号線沿線のゾーンが上位をほぼ独占しているのも、大きな特徴と言えます。いわきと日立市よりも北側、とりわけ北茨城市とは、常磐炭田を背景に発展を遂げた歴史を共有しており従前より結びつきが強い地域ではありましたが、今もその影響が色濃く残っている格好です。ただ、この調査だと、水戸都市圏と日立市以北が同一のゾーンとして扱われているため、いわきからどのような旅客流動があるのかは判然としません。日立市以北>水戸都市圏であれば日立市内に多く立地する工場を背景としたビジネス需要、その逆ならば水戸都市圏への購買層の流出が、主たる流動層ということになりそうですが…なお、水戸・日立サイドから見た年間流動者は、以下の通りとなります。【水戸・日立】1位 東京23区(東京) 341.4万人2位 いわき(福島) 314.7万人3位 宇都宮(栃木) 277.3万人4位 浦和(埼玉) 207.8万人5位 船橋(千葉) 176.8万人6位 栃木・小山(栃木) 105.4万人7位 那須(栃木) 77.8万人8位 成田(千葉) 51.7万人9位 日光(栃木) 50.2万人10位 多摩(東京) 49.4万人いわきは東京23区に次いで僅差の2位。並み居る関東勢を上回る結果に結びつきの強さを感じてしまいますが、いわきを除く福島県内の各ゾーンは白河(44.3万人)、郡山(31.7万人)、相双(23.9万人)、会津(14.4万人)、福島(14.1万人)といずれもベスト10には届かず、福島県と茨城県との間ではいわき⇔水戸・日立間に限定して相互交流が盛んということになるかと思われます。※地域ゾーン・水戸・日立の範囲は、水戸市、日立市、常陸太田市、高萩市、北茨城市、笠間市、ひたちなか市、常陸大宮市、那珂市、東茨城郡、那珂郡、久慈郡。たれ・からし付厳選された良質な原料使用特選小粒 水戸納豆3パック(40g×3)入 【冷蔵同梱】可能商品【10P02jun13】
2013.06.19
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更に続いて、会津編。例によって年間流動者の目的地別ランキングを作成してみたところ、ちょっと意外な顔ぶれになりました。【会津】1位 米沢(山形)※ 55.6万人2位 新潟(新潟) 54.8万人3位 仙台(宮城) 52.7万人4位 東京23区(東京) 34.0万人5位 那須(栃木) 30.6万人6位 浦和(埼玉) 22.7万人7位 長岡(新潟) 19.9万人8位 多摩(東京) 13.8万人9位 宇都宮(栃木) 13.5万人9位 船橋(千葉) 13.5万人なんと、米沢がトップ! 僅差で新潟、仙台と続きます。ベスト10の顔ぶれは関東地方および新潟県の各ゾーンが多数を占めていますが、会津から米沢へは公共交通機関が一切通じておらず、クルマ利用のみでの流動だという点に驚かされます。米沢がトップになった要因? 腑に落ちるものがなかなか見つかりません。通じている道路も国道121号線大峠道路と冬季運休の西吾妻スカイバレーに限定されるし、両道路とも吾妻、飯豊の険しい山岳地帯を通ります。会津・米沢地域観光圏が提唱されるなど会津、米沢両ゾーンの観光連携は確かに盛んではあるものの、会津の南隣に位置するリゾート地であり会津鬼怒川線で直通もしている日光への流動がわずか7.7万人とベスト10入りに遠く及ばない結果になっていることを考えると、観光だけではここまでの数字をマークすることは不可能と推察されます。となると、他に考えられる可能性は、喜多方市など会津地方北部から米沢市への購買層の流出、ということになるでしょうか。特に米沢は会津に存在しない映画館を擁しているのが、大きな要因になっているものと推察されます。ちなみに、米沢側の流動者ランキングは、以下の通り。【米沢】1位 仙台(宮城) 83.2万人2位 福島(福島) 82.4万人3位 会津(福島) 60.6万人4位 郡山(福島) 23.2万人5位 東京23区(東京) 17.2万人6位 相双(福島) 14.3万人7位 いわき(福島) 10.5万人8位 浦和(埼玉) 5.4万人9位 水戸・日立(茨城) 5.1万人10位 船橋(千葉) 3.8万人会津は仙台、福島に次ぐ3位。米沢市と会津若松市は都市規模的に同程度ということもあり、購買層の流出はあまり見られない模様。恐らく仙台、福島の両ゾーン以上に、同一県内の山形市への流出があるものと推察されます。また、米沢は内陸に位置しているだけあって、仙台、相双、いわき、水戸・日立といった「海のある地域」への流動が、比較的目立ちます。米沢からだと太平洋側より新潟県の日本海側の方が近いはずですが、村上(1.6万人)、新潟(3.5万人)と太平洋側には遠く及ばない状況です。仮に会津の購買層が流出したとしても「海」を武器にすれば、米沢のリゾート客を呼び込んで、福島県全体としては収支トントンないしは入超の状況に持ちこむことが可能かもしれません。ただし、震災・原発事故からの完全復興が、絶対条件になりますけど…※地域ゾーン・米沢の範囲は、米沢市、長井市、南陽市、東置賜郡、西置賜郡。手頃な価格で購入できる、ワンランク上の『普段飲み清酒』ワイングラスでおいしい日本酒アワード2013金賞!地酒大show2013春Gold 受賞お中元ギフトに山形の日本酒【米沢市小嶋総本店】【東光】純米吟醸原酒(はえぬき)720ml【化粧箱無し】【取り寄せ】[fs2gm]
2013.06.19
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続いては、中通り中部の郡山と中通り南部の白河の両ゾーンについてみていきましょう。まずは、年間流動者の目的地別ランキングを紹介。【郡山】1位 仙台(宮城) 143.9万人2位 東京23区(東京) 77.6万人3位 那須(栃木)※ 72.7万人4位 浦和(埼玉) 40.8万人5位 水戸・日立(茨城) 35.0万人6位 宇都宮(栃木) 32.4万人7位 米沢(山形) 28.5万人8位 船橋(千葉) 18.6万人9位 新潟(新潟) 13.8万人10位 多摩(東京) 13.3万人【白河】1位 那須(栃木) 125.1万人2位 水戸・日立(茨城) 36.6万人3位 東京23区(東京) 32.5万人4位 浦和(埼玉) 21.3万人5位 仙台(宮城) 18.6万人5位 宇都宮(栃木) 18.6万人7位 船橋(千葉) 7.5万人8位 横浜(神奈川) 6.1万人9位 川越(埼玉) 5.8万人10位 多摩(東京) 5.0万人前回の日記で紹介した福島や相双に比べると、仙台をはじめとした東北地方のゾーンが後退している一方で、関東地方のゾーンが数多く顔を出しています。上位6位までは仙台、水戸・日立、宇都宮、那須、浦和、そして東京23区と郡山、白河ともに同じ顔ぶれですが、那須の躍進が目立っており、隣接する白河ではダントツのトップ。郡山でも2位の東京23区と僅差の3位となっています。なお、白河で水戸・日立が2位に入っている背景には、白河の範疇に水郡線や118号、349号の両国道で水戸・日立と直結している東白川郡を含むからと推察されます。話を那須に戻すと、いくら近接しているとはいえ、リゾート需要だけでここまでの流動がある訳はないだろうと思います。やはり、アウトレットモールなどの商業施設の充実が、多くの福島県民を那須へと向かわしめる原動力になっているものと判断せざるを得ません。ちなみに、那須サイドから見た年間流動者のランキングは、以下の通り。【那須】1位 白河(福島) 167.2万人2位 浦和(埼玉) 126.4万人3位 東京23区(東京) 119.0万人4位 下館・古河(茨城) 98.4万人5位 郡山(福島) 76.1万人6位 水戸・日立(茨城) 66.8万人7位 船橋(千葉) 40.6万人8位 会津(福島) 29.0万人9位 多摩(東京) 24.2万人10位 川越(埼玉) 20.6万人10位 横浜(神奈川) 20.6万人なんと白河がトップ! 郡山も5位に食い込み、8位の会津も含めて福島県との関わりの深さが伺えます。那須の人口は20万人強ですか… この地域をヒンターランドとして取り込むことができるか、はたまた逆に那須のヒンターランドと化してしまうのか? 郡山、白河両地域の取り組みが、今後問われてくると思います。※地域ゾーン・那須の範囲は、大田原市、那須塩原市、那須郡那須町。父の日おすすめ入浴剤 お風呂を、あの名湯に。こころやすらぐ【内野】UCHINO バスクリン 日本の名湯 那須塩原
2013.06.19
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前の日記では、各都道府県間の旅客流動についてみていきましたが、実は、全国幹線旅客純流動調査においては、各都道府県をさらに細分化した207の生活圏ゾーン(参考)における旅客流動も調査しています。福島県だと、・福島(福島市、二本松市、伊達市、伊達郡、安達郡)・相双(相馬市、南相馬市、双葉郡、相馬郡)・郡山(郡山市、須賀川市、田村市、本宮市、岩瀬郡、石川郡、田村郡)・白河(白河市、西白河郡、東白川郡)・会津(会津若松市、喜多方市、南会津郡、耶麻郡、河沼郡、大沼郡)・いわき(いわき市)と六つの生活圏ゾーンが設定されているという訳。この調査では同一都道府県間の旅客流動は調査されていないのでやや不完全な調査結果となっていますが、一応の傾向は掴めるかと思います。今回は、県北部の福島、相双両ゾーンについて、みていきましょう。まずは、両ゾーンにおける年間流動者の目的地別ランキングを示します。【福島】1位 仙台(宮城)※ 277.0万人2位 東京23区(東京) 50.3万人3位 米沢(山形) 47.1万人4位 浦和(埼玉) 33.9万人5位 那須(栃木) 21.3万人6位 山形(山形) 15.4万人7位 船橋(千葉) 14.1万人8位 宇都宮(栃木) 13.5万人9位 水戸・日立(茨城) 11.2万人10位 古川(宮城) 9.4万人【相双】1位 仙台(宮城) 166.5万人2位 東京23区(東京) 20.2万人3位 水戸・日立(茨城) 11.7万人4位 浦和(埼玉) 8.9万人5位 山形(山形) 6.1万人6位 船橋(千葉) 5.9万人7位 那須(栃木) 5.1万人8位 横浜(神奈川) 4.9万人9位 石巻(宮城) 3.7万人9位 土浦(茨城) 3.7万人両ゾーンとも、仙台が2位以下に圧倒的な差をつけてトップ。2位は東京23区で、更にその後に周辺各ゾーンが続いています。福島は米沢、相双は水戸・日立がそれぞれ3位に入っている点に、中通りの福島と浜通りの相双との地域差が伺えます。非県庁所在地では、那須と船橋が、比較的健闘しています。那須は那須岳周辺の諸施設、船橋は浦安市のTDRといずれも著名リゾート地を擁するので観光客が多く訪れているものと推察されますが、その一方で、同じリゾート地でも東照宮や中禅寺湖などを擁する日光(栃木県)はいずれもベスト10圏外であり、この辺は地域柄なのかリゾート地そのものの流行り廃りによるものなのかは評価が分かれるところ。あと、やはり気になるのは、仙台への旅客流動が福島県内各地よりも多いのかどうか。福島ならば郡山+白河との、相双ならばいわきとの比較になるでしょうが、恐らく双方とも仙台の方が多そうだなぁ… 福島県政としては、悩みどころかもしれません。なお、仙台サイドから見た各ゾーンへの旅客流動は、以下の通り。【仙台】1位 山形(山形) 487.8万人2位 福島(福島) 247.7万人3位 東京23区(東京) 212.8万人4位 相双(福島) 173.9万人5位 郡山(福島) 136.6万人6位 盛岡(岩手) 136.3万人7位 米沢(山形) 91.5万人8位 北上中部(岩手) 89.5万人9位 庄内(山形) 65.6万人10位 秋田臨海(秋田) 63.0万人仙台市、山形市の両県庁所在地同士が隣接する山形がダントツトップですが、福島、相双も上位に食い込んでおり、交流の深さが伺える結果となっています。※地域ゾーン・仙台の範囲は、仙台市、塩竈市、白石市、名取市、角田市、多賀城市、岩沼市、刈田郡、柴田郡、伊具郡、亘理郡、宮城郡、黒川郡。マイケル・ジョンソン(Michael Johnson)がデザイン。仙台市天文台 POSTCARD 吹流し 【彗星と七夕】
2013.06.19
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今年の3月に、国土交通省が実施した第5回全国幹線旅客純流動調査の結果が、公表されました。2010年現在の全国の旅客流動のデータが詳細に調べられていており、このブログにおいても格好のネタと言えます(笑) そこで、今日から数回にわたり、福島県における旅客流動について、書こうかと思います。まずは、福島県全体における傾向。福島県内を出発した旅客(福島県内の居住や、観光、ビジネスの目的如何を問わない)がどの都道府県へと向かっているのか、年間流動者の目的地別ランキングを示すと、以下の通りになります。1位 宮城県 725.9万人2位 茨城県 438.3万人3位 栃木県 426.7万人4位 東京都 322.1万人5位 山形県 200.5万人6位 埼玉県 198.7万人7位 新潟県 128.3万人8位 千葉県 120.7万人9位 神奈川県 93.9万人10位 岩手県 32.2万人トップは宮城県ですが、全体的には関東地方への流動が目立ちます。また、新幹線が通じていながら福島県内に停車する列車が存在しない北東北の青森(12.9万人)、秋田(14.2万人)の両県や関東地方かつ隣接県ながら直通する道路が存在しない群馬県(25.0万人)はいずれもベスト10圏外。結果、福島県にとっては(1)東北新幹線(盛岡駅以南)=東北本線=東北自動車道=国道4号線(2)常磐線=常磐自動車道=国道6号線(3)山形新幹線=奥羽本線=(東北中央自動車道)=国道13号線(4)磐越西線=磐越自動車道=国道49号線と、国道の番号順に重要度の序列が発生していることがわかります。一方、隣接する県から福島県を見ると、どんな具合になっているでしょうか? ちょっと調べてみると、このようになります。【宮城県】1位 岩手県 850.8万人2位 山形県 763.0万人3位 福島県 693.9万人4位 東京都 276.7万人5位 秋田県 176.1万人6位 青森県 112.1万人7位 神奈川県 76.4万人8位 埼玉県 76.0万人9位 栃木県 64.2万人10位 千葉県 63.6万人【山形県】1位 宮城県 795.0万人2位 福島県 249.0万人3位 秋田県 132.0万人4位 東京都 117.5万人5位 埼玉県 35.4万人6位 栃木県 28.7万人7位 神奈川県 28.4万人8位 新潟県 27.1万人9位 岩手県 26.1万人10位 茨城県 22.4万人【茨城県】1位 千葉県 3,307.9万人2位 栃木県 2,182.4万人3位 埼玉県 1,456.9万人4位 東京都 1,120.6万人5位 福島県 518.5万人6位 神奈川県 219.2万人7位 群馬県 146.6万人8位 宮城県 41.7万人9位 静岡県 34.5万人10位 大阪府 32.8万人【栃木県】1位 茨城県 2,368.3万人2位 群馬県 1,608.0万人3位 埼玉県 1,287.7万人4位 東京都 843.2万人5位 福島県 465.6万人6位 千葉県 311.3万人7位 神奈川県 213.5万人8位 宮城県 66.5万人9位 長野県 35.5万人10位 新潟県 32.0万人【群馬県】1位 埼玉県 2,411.8万人2位 栃木県 1,827.9万人3位 東京都 670.2万人4位 長野県 431.3万人5位 新潟県 172.2万人6位 茨城県 162.2万人7位 千葉県 155.3万人8位 神奈川県 144.3万人9位 山梨県 38.3万人10位 福島県 26.0万人【新潟県】1位 東京都 392.2万人2位 長野県 325.6万人3位 群馬県 179.1万人4位 埼玉県 177.6万人5位 福島県 127.1万人6位 富山県 116.2万人7位 神奈川県 107.6万人8位 千葉県 94.3万人9位 宮城県 37.6万人10位 石川県 35.8万人まず宮城県からみていくと、隣接各県へとほぼ満遍なく旅客が流動していることがわかります。福島県はトップの岩手県と僅差の3位。県境に近い一関、山形、福島の各市へは、日帰りの観光需要もある程度あるものと推察されます。福島県とは異なり北東北へと向かう新幹線の列車が仙台駅にきちんと停車していることもあってか青森、秋田の各県も上位に食い込んでいる一方、関東地方への流動は福島県に比べると少なめです。山形県は、境界を接する宮城、福島、秋田の各県が上位を独占している一方で、新潟県は8位と低迷。県北西部の庄内地方から見ると鉄道での上京最短ルートは新潟駅経由になるはずですが、単なる通過点と化しているのかもしれません。その一方で、福島県とは福島市や会津地方との交流が密なのか、2位と健闘しています。茨城県は、やはり関東地方各都県との流動が盛んです。その中で福島県は5位と健闘を見せているような感じもしますが、隣接県の中では最下位となっています。栃木県も同様の傾向で、福島県は5位に入ったものの隣接県の中では最下位。群馬県は…10位に食い込むのがやっとの状況です。なお、茨城、栃木、群馬の各県の動向を見ると、茨城、群馬の両県は上京時に経由する千葉、埼玉の各県への流動が多い一方で、栃木県は上京時に経由する埼玉県よりも「両毛線・水戸線=北関東自動車道=国道50号線」のルートにあたる茨城、群馬の両県への流動が多くなっているのが目を引きます。また、茨城県と群馬県との間は、非隣接県ということもあってか意外に流動がありません。この点は、道州制の枠組論議でも尾を引きそうな予感があります(例えば、「茨城県+千葉県」や「埼玉県+群馬県+長野県(+新潟県)」の枠組みが提唱される一方で、栃木県が孤立…といった感じ)。新潟県は、他の各県と比べて流動人数が少なく、トップが非隣接の東京都である点も含めて、周辺からやや孤立化している感があります。2位(隣接県ではトップ)となった長野県もトップが東京都という点は同じですが、こちらは【長野県】1位 東京都 657.7万人2位 群馬県 425.6万人3位 愛知県 410.6万人4位 山梨県 386.6万人5位 新潟県 354.6万人6位 岐阜県 278.3万人7位 埼玉県 272.8万人8位 神奈川県 202.5万人9位 富山県 137.3万人10位 千葉県 115.3万人と周辺各県への流動が比較的満遍なくあり、しかも新潟県は隣接県では4位で「One of them」の関係。加えて言えば、関東地方各県への流動も、長野県>新潟県という結果になっています。なお、福島県は、隣接県の中では長野、群馬の両県に次いで3位、トータルでは5位でした。【送料無料】福島県道路地図5版
2013.06.19
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最後に、南関東州。なお、加えられる地域の範囲は、長野県中部に限定されます。◎加えられる地域 長野県中部(松本市、岡谷市、諏訪市、伊那市、茅野市、塩尻市、安曇野市、 諏訪郡、東筑摩郡、上伊那郡のうち辰野町、箕輪町、南箕輪村、北安曇郡の うち池田町、松川村)◎面積 加えられる地域 3,635.65平方キロ 州全体 16,047.98平方キロ◎人口(2010年国勢調査) 加えられる地域 788,503人 州全体 15,108,857人中央本線(中央東線)や中央自動車道が通る長野県中部は、山梨県の延長として南関東州に属した方が良いと考えます。中心都市となる松本市は距離的には東京よりも名古屋市の方に近いのですが住民意識は関東地方寄りであり、加入には支障ないと思われます。なお、長野県南部の飯田市・下伊那郡や木曽郡は、こちらの日記で紹介したように名古屋市の影響力が強いので、名古屋市を中心とした「東海州」に属すべきと考えます。若干問題となるのは伊那市や駒ヶ根市を中心とした上伊那地域。住民意識としては若干関東地方寄りなのですがここもまた距離的には東京より名古屋市の方が近い上に地域内を南北に貫く飯田線がJR東海の管轄ということもあって名古屋市の影響力もある程度あるために、扱いに少々困ります。一応苦肉の策で、北部の伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村のみを南関東州に編入し、南部の駒ヶ根市、飯島町、中川村、宮田村は東海州という形にしました。結果、甲斐駒ケ岳の山頂は全域が南関東州、木曽駒ヶ岳の山頂は全域が東海州と、伊那谷を挟んだ東西で所属する州が異なることになります。
2013.05.02
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続いては、西関東州。◎加えられる地域 新潟県の全域 長野県の北東部(長野市、上田市、須坂市、小諸市、中野市、大町市、飯山市、佐久市、 千曲市、東御市、南佐久郡、北佐久郡、小県郡、埴科郡、上高井郡、下高井郡、 上水内郡、下水内郡、北安曇郡のうち白馬村、小谷村)◎面積 加えられる地域 18,650.51平方キロ 州全体 29,947.48平方キロ◎人口(2010年国勢調査) 加えられる地域 3,480,207人 州全体 13,915,806人道州制の各案については「北陸州」あるいは「北信越州」にカテゴライズされるケースが少なくない新潟、長野の両県ですが、文化的には東日本に属しており、西日本に属する富山、石川、福井の北陸三県と一緒くたにされるのは個人的には違和感を禁じ得ません。州都への距離は遠くなりますが、上越・北陸(長野)の両新幹線で直結している西関東州と同じ枠組に入るのが、ごく自然な流れだと考えます。ただし、長野県に関しては、新幹線沿線の北東部のみを加えるにとどめました。なお、北陸三県に関しては、規模は小さくなりますが三県のみで北陸州となるのがベストチョイスかと考えます(ただし、福井県嶺南(敦賀市以南)については関西を中心とした州に加わるべきかと考えます)。新潟県の有する最大のポテンシャルは、ズバリ「日本海に面していること」。言うまでもないことですが関東地方は太平洋沿岸ですので、新潟県には関東を代表する日本海側のスポットとして活躍の場が与えられるものと推察されます。また、新潟空港が州を代表する空港として(州内の空港は他に佐渡空港しかありません)機能する可能性もあるかと思われます。群馬、新潟の両県に挟まれる長野県北東部が西関東州に加わるのも自然な流れですが、やや違和感を覚えるのがどちらかと言えば松本市との関わりが強い大町市、白馬村、小谷村。これは、長野オリンピックの開催(1998年)に伴い白馬村が一部競技の会場になったのを機に長野市と大町市・白馬村を結ぶ道路環境に改善がみられ特急バスが運行されるようになったことと、松本市とこれらの市村とを結んでいる大糸線において新宿駅から直通する特急スーパーあずさの運行がに廃止された(2010年)ことを、考慮しての措置です。ただし、北安曇郡南部の池田町と松川村に関しては、松本盆地(安曇野)の構成自治体でもあるため、松本市と同じ州に属することとしました。
2013.05.02
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先週、「関東地方を三つに割ってみた」と題し、東京特別区内の足立、練馬、品川の三つのナンバーの管轄区域の境界を延伸する形で東関東、西関東、南関東の三つの州を、提案してみました。これらの州では山梨県と静岡県中部以東を除いて関東地方の枠内のみを範囲として示しましたが、考えてみると、福島、新潟、長野の各県にもこれらの州に加えた方が良い地域があるのではないかという気がします。そこで今回からは「関東地方に更に加えてみた」と題し、三州にプラスできそうな範囲を紹介したいと思います。まずは、東関東州。◎加えられる地域 福島県の一部(いわき市、白河市、下郷町、只見町、檜枝岐村、只見町、南会津町、 西郷村、泉崎村、中島村、棚倉町、矢祭町、塙町、鮫川村、石川町、浅川町、古殿町、 広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町)◎面積 加えられる地域 5,568.86平方キロ 州全体 23,025.36平方キロ◎人口(2010年国勢調査) 加えられる地域 577,999人 州全体 12,748,720人東関東州に加えられる地域は、主に交通動線から判断しました。まず浜通りですが、東日本大震災前における常磐線の運行本数を確認するといわき駅(いわき市)以北で激減し、原ノ町駅(南相馬市)以北で再び増加に転じるという現実があります。通常県境を跨ぐ鉄道路線は県境付近で運行本数が減少するものなのですが、いわき市付近は茨城県の延長、逆に南相馬市以北は宮城県の延長という扱いであり、中間の双葉郡で最も本数が少なくなります。Suicaの利用エリアもいわき駅以南は首都圏エリア、原ノ町駅以北は仙台エリアと真っ二つに分かれます。従って、いわき市を中心とした浜通り南部は、東関東州に加えるべきと判断しました。境界については、ちょうど大熊町と双葉町との境界に福島第一原発が位置しているので、ここが妥当ではないかと判断しました。福島県全域が東北州に入ってしまった場合、原発事故に伴う風評被害も東北州全体で背負ってしまう危険性があります(下手すると、他の東北地方各県から福島県を東北州に入れることへの拒否反応が出る可能性もありうる)。あくまで東京電力の発電所なんだしリスク分散を図る上でも、原発以南の地域は関東の枠組に入るべきだと考えます。中通りに関しては、まず郡山都市圏の処遇が問題になります。一応、Wikipediaの郡山都市圏の項目にあたってみると、生活圏間の流動状況においては仙台市への移動が茨城、栃木の両県よりも優勢の状況となっていることが分かります。従って、郡山都市圏に関しては、恐らく仙台市が州都となる可能性が濃厚な東北州に入るのが妥当と判断しました。逆に、郡山都市圏の影響外にある中通りの自治体については、個別の判断が必要になります。対象となるのは、白河市および西白河、東白川の各郡の全域と、玉川村を除く石川郡、そして田村郡小野町。ただし、このうち小野町については、磐越東線の運行本数が町中心部にある小野新町駅を境にいわき駅方面で激減すること、また仙台市といわき市とを結ぶ高速バスが町内に停車し仙台市とダイレクトに結ばれていることを考えると東北州入りが妥当であり、また石川郡のうち平田村についても、小野高校の分校が所在しまた郡山市南東部と直接境を接していることを考えると、東北州に入った方が自然と言えるでしょう。逆に、水郡線沿線で水戸市とのルートが確保されている東白川郡および石川郡の石川、浅川、古殿の各町については、東関東州入りが妥当なように思います。磐城棚倉駅と白河市とを結ぶバス路線・白棚線はJRバス関東の管轄だし、東白川郡内を流れる久慈川は茨城県沖へと注ぎます。白河市、西白河郡は、東北本線の運行本数は郡山駅方面の方が若干多いものの、東北新幹線の新白河駅に停車する列車を確認すると全体の3分の1以上が郡山駅で終着となる「なすの」であり、仙台駅方面に比べて首都圏方面へのアクセスが圧倒的に高い状況が伺えます。先述した白棚線の存在も考えると、この地域は東関東州入りが妥当だと考えます。ただし、郡の北端に位置する矢吹町については、矢吹駅を終着とする郡山駅方面の列車が数本みられること、また矢吹駅自体がSuica仙台エリアの南端にあたることから、東北州入りが妥当と考えます。結果、中通りに関しては、あぶくま高原道路沿道自治体以北が東北州、以南が東関東州ということになります。会津に関しては、中心都市の会津若松市が郡山市と双子都市の様相を呈している(仙台市と山形市、岡山市と高松市の関係に似ています)ことや、観光面、購買行動面で北に隣接する山形県米沢市との繋がりが深い(購買行動というのはいささか突飛な表現ですが、会津地方から最も近い映画館は米沢市内にあるワーナーマイカルであり、大峠道路を越えて鑑賞に出掛ける層が一定数いると聞きます。また生活圏間流動を確認すると、会津地方に居住する人の移動先のトップは米沢となっています)考えると、会津若松市およびその周辺については東北州入りが妥当かと考えます。一方、南部の南会津郡については、会津鬼怒川線や121号線、289号線(甲子道路)両国道の整備に伴い白河市や栃木県との関わりを深めつつあり、東北州よりは東関東州の方が良いのかな…という印象があります。新潟県との繋がりが深い只見町まで加えるのはやり過ぎかもしれませんが(苦笑) なお、本稿では東関東州には加えませんでしたが、国道400号線の今後の整備状況次第では、大沼郡の金山町および昭和村の東関東州入りが検討されても良いかもしれません。
2013.05.02
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さて、関東三部作(?)のしんがりは、南関東州です。ソフトの具合が悪いせいで特別区部がペイントされていますが、特別区部は南関東州には含んでおりません。あしからず。【南関東州】◎区域 神奈川県の全域 東京都の一部(八王子市、府中市、調布市、町田市、日野市、狛江市、多摩市、 稲城市) 山梨県の大部分(小菅村、丹波山村を除く全域) 静岡県の東部および中部(浜松市、磐田市、掛川市、袋井市、湖西市、御前崎市、 菊川市、森町を除く全域)◎面積 12,412.33平方キロ◎人口(2010年国勢調査) 14,320,354人◎州都候補地 東京都町田市および神奈川県相模原市 面積400.47平方キロ 人口1,144,531人品川ナンバーの管轄区域は、千代田、中央、港、品川、目黒、大田、世田谷、渋谷の8区および島嶼部。ここから境界線を伸ばすと、概ね国道20号線沿線以南が南関東州の範囲となります。なお、静岡県東部および中部を入れておりますが、静岡県内における東京指向と名古屋指向との境界線が大井川西岸の(旧)榛原郡であることを踏まえての措置です(参考)。州内の基幹道路が東海道(国道1号線、東名高速道路)と甲州街道(国道20号線、中央自動車道)の二手に分かれているため、州都候補地は、これらのほぼ中間に位置する町田、相模原の両市としました。ここもまた東関東、西関東の州都候補地と同様に圏央道の経由地であり、鉄道も含めて州内のアクセスは比較的良好ではないかと考えます。なお、州都候補地は、関東三州のなかで唯一の100万都市となります。
2013.04.24
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前の日記に続いて、西関東州の解説。【西関東州】◎区域 群馬県の全域 栃木県の一部(足利市、佐野市) 埼玉県の大部分(春日部市、草加市、越谷市、八潮市、三郷市、幸手市、吉川市、 宮代町、杉戸町、松伏町を除く全域) 東京都の一部(特別区部、島嶼部および八王子市、府中市、調布市、町田市、日野市、 狛江市、多摩市、稲城市を除く全域) 山梨県の一部(小菅村、丹波山村)◎面積 11,296.97平方キロ◎人口(2010年国勢調査) 10,435,599人◎州都候補地 埼玉県川越市周辺(川越市、坂戸市、鶴ヶ島市、川島町) 面積209.58平方キロ 人口536,507人練馬ナンバーの管轄区域は、新宿、文京、中野、杉並、豊島、北、板橋、練馬の8区。ここから境界線を伸ばすと、概ね国道4号線沿線より西側および国道20号線沿線より北側の範囲が、西関東州の範囲となります。州内の基幹となる道路は中山道(国道17号線)や関越自動車道ですが、東京都の多摩地方北部などこの版図から大きく外れている地域もあります。州都候補地は、川越市およびその周縁部。州内の最大都市はさいたま市ですが東部に偏しているため、少し西にずらしてみました。多摩地方とのアクセスもさほど悪くないし、圏央道の経由地でもあるので、州内での異論はさほど多くないと思います。
2013.04.24
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こないだから頭にこびりついて離れないのが、道州制の区割り。特に関東地方とその周辺はいろいろと思惑が絡んで不透明な状況が続いていますが、個人的には、都県の境を無視して新しい州を設置した方が良いのではないかと考えています。いろいろ思案した結果、現時点では、関東地方(一部その周縁部も含む)を東、西、南の三つにベターかな~ 根拠は極めてシンプルで、特別区内に設けられている三つのナンバープレートの管轄区域をそのまま放射状に伸ばしてみたら、上手い具合に分かれてしまった次第(笑)ちなみに、足立ナンバーの延長=「東関東州」、練馬ナンバーの延長=「西関東州」、品川ナンバーの延長=「南関東州」となります。なお、特別区内については、島嶼部とともに「東京特別州」にしたいと考えております。今回はまず、東関東州についての解説。【東関東州】◎区域 茨城県および千葉県の全域 栃木県の大部分(足利市、佐野市を除く全域) 埼玉県の一部(春日部市、草加市、越谷市、八潮市、三郷市、幸手市、吉川市、 宮代町、杉戸町、松伏町)◎面積 17,456.50平方キロ◎人口(2010年国勢調査) 12,170,721人◎州都候補地 茨城県つくば市周辺(土浦市、牛久市、つくば市、かすみがうら市、つくばみらい市、 美浦村、阿見町) 面積839.65平方キロ 人口593,366人足立ナンバーの管轄区域は、台東、墨田、江東、荒川、足立、葛飾、江戸川の7区。ここから境界線を伸ばすと、概ね国道4号線沿線以東が東関東州の範囲となります。栃木県の大部分まで盛り込むのは少々やり過ぎかなと思いますが、他の州との面積、人口のバランスを勘案すると、入れざるを得ません。州都候補地は、つくば市およびその周縁部。位置的には州のほぼ中央にありますが、率直に言って、州内からのアクセスがあまり良いとは言えません。特に、州の南部、人口の約半数を占める千葉県からは、不満の声が漏れる可能性もあります。圏央道の早期完成が期待されるところでしょうか。
2013.04.24
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前の日記からの続きです。◎パターン2南会津町 …(郡山市) 会津田島駅6:12発⇒(会津鉄道)⇒会津若松駅7:30着 会津若松8:17発⇒(磐越西線)⇒郡山駅9:22着 乗車時間143分 乗換1回 同待ち時間47分 (宇都宮市) 会津田島駅6:44発⇒(会津鉄道)⇒会津高原尾瀬口駅7:05着 会津高原尾瀬口駅7:16発⇒(野岩鉄道・東武鉄道)⇒下今市駅8:22着 下今市駅⇒(タクシーで5分程度)⇒今市駅 今市駅8:48発⇒(日光線)⇒宇都宮駅9:23着 乗車時間122分 乗換2回 同待ち時間37分(タクシー乗車中も含む)いわき市 …(郡山市) いわき駅7:45発⇒(高速バス)⇒郡山駅前9:21着 乗車時間96分 乗換0回 同待ち時間0分 (水戸市) いわき駅8:04発⇒(常磐線)⇒水戸駅9:36着 乗車時間92分 乗換0回 同待ち時間0分結論から言いますと、郡山市の惨敗です。と言うか、南会津町からだと、福島市へと郡山市への【乗車時間+乗換待ち時間】がわずか10分しか違わないというのには正直驚きで、両市ともいかにこの地域へのアクセスを考えていないかがわかります。前の日記でも触れましたが、会津田島駅から新白河駅までの長距離バスがあればいいなと思います。もしこの路線があれば、40分~1時間ほどの時間短縮が可能になるかと推察されます。いわき市に関しては、一見互角のように見えますが、実は水戸市への列車の時刻は、普通列車のものです。この列車が発つ2分前の8時02分に水戸駅方面への特急が出ているのですが、この特急は水戸駅に9時13分に到着します。従って、乗車時間は71分! こんな列車が1時間ヘッドで発着しているのだから、高速バスでは太刀打ちできません。せめて磐越東線が快速を走らせるなどもっとしっかりしてくれたらもう少しマシな勝負ができたのですが、あの体たらくでは期待できないし… いわき市から見た場合郡山市の方が水戸市よりも距離が近いという話をよく耳にしますが、現実は上記のとおりであり、いわき市民の精神的な距離感は、水戸市>郡山市になりがちなのももっともな話ということになります。しかも、これはいわき市内の人口重心的には郡山市寄りに偏しているいわき駅での時刻です。この打開策については、打つ手がないなというのが率直な感想です。◎パターン3南相馬市 …(郡山市) 原町駅前7:00発⇒(長距離バス)⇒福島駅東口9:20着 福島駅9:37発⇒(東北新幹線)⇒郡山駅9:52着 乗車時間155分 乗換1回 同待ち時間17分 (仙台市) 原ノ町駅6:40発⇒(常磐線代行バス)⇒相馬駅7:35着 相馬駅7:40発⇒(常磐線代行バス)⇒亘理駅8:35着 亘理駅8:50発⇒(常磐線)⇒仙台駅9:22着 乗車時間142分 乗換2回 同待ち時間20分相馬市 …(郡山市) 相馬営業所7:50発⇒(長距離バス)⇒福島駅東口9:20着 福島駅9:37発⇒(東北新幹線)⇒郡山駅9:52着 乗車時間105分 乗換1回 同待ち時間17分 (仙台市) 相馬駅7:40発⇒(常磐線代行バス)⇒亘理駅8:35着 亘理駅8:50発⇒(常磐線)⇒仙台駅9:22着 乗車時間87分 乗換1回 同待ち時間15分【乗車時間+乗換待ち時間】では仙台市が優勢ですが、福島駅発9時37分の新幹線があったおかげで出発時刻に関しては郡山市が優位に立っています。ただ、原ノ町駅~相馬駅間は本年中に運転が再開される予定となっており、これが情勢にどのような変化をもたらすのかは不透明な状態です。また、福島駅発9時37分の新幹線(やまびこ212号)について、ちょっと気になることがあります。この列車は東京駅に11時44分に着くのですが、実は相馬地方から見た場合、仙台駅まで出て9時41分発のはやて106号に乗車した方が、東京駅11時28分着となり若干ではありますが早く着くことが可能になるのです。以下、南相馬市から上京する場合のパターンを、福島駅経由と仙台駅経由とに分けて考えてみると、こんな感じになるでしょうか。(福島駅経由)原町駅前6:00発⇒福島駅東口8:20着福島駅8:36発⇒(やまびこ126号)⇒東京駅10:24着乗車時間248分 乗換1回 同待ち時間16分原町駅前7:00発⇒福島駅東口9:20着福島駅9:37発⇒(やまびこ212号)⇒東京駅11:44着乗車時間267分 乗換1回 同待ち時間17分原町駅前9:30発⇒福島駅東口11:50着福島駅12:18発⇒(やまびこ・つばさ138号)⇒東京駅13:56着乗車時間238分 乗換1回 同待ち時間28分(仙台駅経由)原ノ町駅5:35発⇒亘理駅7:25着亘理駅7:35発⇒亘理駅8:11着仙台駅8:30発⇒(はやて104号)⇒東京駅10:16着乗車時間242分 乗換2回 同待ち時間29分原ノ町駅6:40発⇒相馬駅7:35着相馬駅7:40発⇒亘理駅8:35着亘理駅8:50発⇒仙台駅9:22着仙台駅9:41発⇒(はやて106号)⇒東京駅11:28着乗車時間249分 乗換3回 同待ち時間39分原ノ町駅8:30発⇒亘理駅10:20着亘理駅10:34発⇒仙台駅11:07着仙台駅11:26発⇒(はやて・こまち20号)⇒東京駅13:08着乗車時間245分 乗換2回 同待ち時間33分仙台駅経由の方がどう考えても遠回りのはずなのに、仙台駅~大宮駅間をノンストップで容赦なく通過する「はやて・こまち」や「はやぶさ」の存在があるため、現時点においても乗車時間的には双方ほぼ互角の結果となっているのです。そしてこの傾向は今後、東北中央自動車道が開通してもバスに頼る他はない福島駅経由よりも、常磐線の復旧に伴い更なるスピードアップが可能となる仙台駅経由に有利に働く可能性が高いと考えられます。原発事故が収束し常磐線が全線開通するのならば悩まず常磐線一本での上京が可能になる訳ですが、その見通しが立たない今、南相馬市、相馬市は、仙台市の影響をこれまで以上に強めることになるのかもしれません。
2011.11.22
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一昨日の日記で、公共交通機関を利用した場合福島市よりも隣県の県庁所在地の方が早くに到達できる市町を6市町ほど挙げました。これらの市町は、以下の3パターンに分けられるかと思います。◎パターン1 シチュエーション次第では福島市有利となる市町(白河市、棚倉町)これらの市町においては、乗換パターンや列車そのものの運行形態によって、隣県の県庁所在地よりも福島市の方が早くに到達することが可能な場合があります。例えば、リミットを正午に設定した場合、白河市 …(福島市) 白河駅10:36発⇒(東北本線)⇒新白河駅10:40着 新白河駅10:50発⇒(東北新幹線)⇒福島駅11:24着 乗車時間38分 乗換1回 同待ち時間10分 (宇都宮市) 白河駅10:36発⇒(東北本線)⇒新白河駅10:40着 新白河駅11:18発⇒(東北新幹線)⇒宇都宮駅11:50着 乗車時間36分 乗換1回 同待ち時間38分棚倉町 …(福島市) 磐城棚倉駅9:46発⇒(水郡線)⇒郡山駅10:50着 郡山駅11:09発⇒(東北新幹線)⇒福島駅11:24着 乗車時間79分 乗換1回 同待ち時間19分 (宇都宮市) 磐城棚倉駅10:01発⇒(路線バス)⇒新白河駅10:44着 新白河駅11:18発⇒(東北新幹線)⇒宇都宮駅11:50着 乗車時間75分 乗換1回 同待ち時間34分となり、【乗車時間+乗換待ち時間】で比較すると福島市有利となります(ただし、【出発時刻】では有利になりません)。この場合、福島と宇都宮、双方の都市としての魅力が、両市町住民の指向を左右することになるかと思います。まぁ、現時点では宇都宮市>福島市になるかと思いますが…◎パターン2 ベストを尽くしてもどうにもならない市町(南会津町、いわき市)これらの市町においては、福島市への最短経路を用いたとしても、隣県の県庁所在地への到達時間には及ばないことが明白と言えます。いわき市は予測できましたが、南会津町は宇都宮市へのルートがどちらかと言えば鉄ちゃん向けと言えるものだっただけに、ちょっとショックです。会津田島駅から新白河駅までの長距離バスを運行させるといった善後策が考えられるでしょうが、それでも宇都宮市と互角に戦えるかどうか微妙といったところで、逆転するには及びません。◎パターン3 現時点では福島市有利だが近い将来不利になることが確定的な市町(南相馬市、相馬市)これらの市町においては、有利な今のうちに働きかけを強める必要があるかと思います。国道115号線や東北中央自動車道は相馬地方から首都圏への最短ルートという付加価値があるはずなのですが…ところが、後述するように、旅客交通に限ればどうやらそれも怪しくなる可能性があるようです。前置きが長くなりました。上記3パターンのに市町について、「午前10時までに郡山市」とした場合、どのような変化が見られるのか、例示してみたいと思います。◎パターン1白河市 …(郡山市) 白河駅9:15発⇒(東北本線)⇒郡山駅9:52着 乗車時間37分 乗換0回 同待ち時間0分 (宇都宮市) 白河駅8:20発⇒(東北本線)⇒新白河駅8:24着 新白河駅8:45発⇒(東北新幹線)⇒宇都宮駅9:14着 乗車時間33分 乗換1回 同待ち時間21分棚倉町 …(郡山市) 磐城棚倉駅7:41発⇒(水郡線)⇒郡山駅8:46着 乗車時間65分 乗換0回 同待ち時間0分 磐城棚倉駅7:45発⇒(路線バス)⇒新白河駅8:28着 新白河駅9:08発⇒(東北新幹線)⇒9:20着 乗車時間55分 乗換1回 同待ち時間40分 (宇都宮市) 磐城棚倉駅7:45発⇒(路線バス)⇒新白河駅8:28着 新白河駅8:45発⇒(東北新幹線)⇒宇都宮駅9:14着 乗車時間72分 乗換1回 同待ち時間17分白河市に関しては、郡山市の圧勝でしょう。が、棚倉町に関しては、いずれのルートも出発時刻ないしは【乗車時間+乗換待ち時間】で劣る結果となっており、ドローと言って差し支えないと思います。また、棚倉町は水郡線で水戸駅とも直結しており、磐城棚倉駅7:13発⇒水戸駅9:30着という乗換なしの直行便があることを考えると、FIT構想が再燃(って、可能性があるのかどうかわかりませんが…)した際にハブとして意外な存在感を発揮するかもしれませんね。分量が多くなってしまったので、パターン2以降は、次の日記に書きます。
2011.11.22
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唐突に始まった「午前10時までに公共機関で行くとなると…」シリーズ(苦笑)福島市に引き続き、今日は郡山市編です。とりあえず、県内各地(全市及び警察署・分署が所在する町)から郡山市までの行程について、一通りみていくと、ご覧の結果となります。なお、ルートの選択基準は、乗換回数の少なさを最優先し、かつ最寄駅からの乗車時刻が遅い順としました。また、土日祝日運休の列車やバスは、選択対象から除いております。福島市 …福島駅9:37発⇒(東北新幹線)⇒郡山駅9:52着 乗車時間15分 乗換0回 同待ち時間0分伊達市 …保原駅8:54発⇒(阿武隈急行)⇒福島駅9:14着 福島駅9:37発⇒(東北新幹線)⇒郡山駅9:52着 乗車時間35分 乗換1回 同待ち時間23分桑折町 …桑折駅8:54発⇒(東北本線)⇒福島駅9:08着 福島駅9:19発⇒(東北新幹線)⇒郡山駅9:34着 乗車時間29分 乗換1回 同待ち時間11分川俣町 …川俣高校前8:10発⇒(路線バス)⇒福島駅東口9:00着 福島駅9:19発⇒(東北新幹線)⇒郡山駅9:34着 乗車時間65分 乗換1回 同待ち時間19分二本松市 …二本松駅9:07発⇒(東北本線)⇒郡山駅9:33着 乗車時間26分 乗換0回 同待ち時間0分本宮市 …本宮駅9:17発⇒(東北本線)⇒郡山駅9:33着 乗車時間16分 乗換0回 同待ち時間0分須賀川市 …須賀川駅9:40発⇒(東北本線)⇒郡山駅9:52着 乗車時間12分 乗換0回 同待ち時間0分三春町 …三春駅8:46発⇒(磐越東線)⇒郡山駅8:59着 乗車時間13分 乗換0回 同待ち時間0分田村市 …船引駅8:33発⇒(磐越東線)⇒郡山駅8:59着 乗車時間26分 乗換0回 同待ち時間0分小野町 …小野インター8:36発⇒(高速バス)⇒郡山駅前9:21着 乗車時間45分 乗換0回 同待ち時間0分石川町 …磐城石川駅8:01発⇒(水郡線)⇒郡山駅8:46着 乗車時間45分 乗換0回 同待ち時間0分白河市 …白河駅9:15発⇒(東北本線)⇒郡山駅9:52着 乗車時間37分 乗換0回 同待ち時間0分棚倉町 …磐城棚倉駅7:41発⇒(水郡線)⇒郡山駅8:46着 乗車時間65分 乗換0回 同待ち時間0分会津若松市…若松駅前8:20発⇒(高速バス)⇒郡山駅前9:22頃着 乗車時間62分 乗換0回 同待ち時間0分猪苗代町 …猪苗代駅8:44発⇒(磐越西線)⇒郡山駅9:22着 乗車時間38分 乗換0回 同待ち時間0分喜多方市 …喜多方駅7:34発⇒(磐越西線)⇒会津若松駅8:03着 会津若松駅8:17発⇒(磐越西線)⇒郡山駅9:22着 乗車時間94分 乗換1回 同待ち時間14分会津坂下町…坂下営業所7:30発⇒(路線バス)⇒若松駅前8:10着 若松駅前8:20発⇒(高速バス)⇒郡山駅前9:22頃着 乗車時間102分 乗換1回 同待ち時間10分会津美里町…高田駅前7:30発⇒(路線バス)⇒若松駅前8:05着 若松駅前8:20発⇒(高速バス)⇒郡山駅前9:22頃着 乗車時間97分 乗換1回 同待ち時間15分南会津町 …会津田島駅6:12発⇒(会津鉄道)⇒会津若松駅7:30着 会津若松8:17発⇒(磐越西線)⇒郡山駅9:22着 乗車時間143分 乗換1回 同待ち時間47分いわき市 …いわき駅7:45発⇒(高速バス)⇒郡山駅前9:21着 乗車時間96分 乗換0回 同待ち時間0分南相馬市 …原町駅前7:00発⇒(長距離バス)⇒福島駅東口9:20着 福島駅9:37発⇒(東北新幹線)⇒郡山駅9:52着 乗車時間155分 乗換1回 同待ち時間17分相馬市 …相馬営業所7:50発⇒(長距離バス)⇒福島駅東口9:20着 福島駅9:37発⇒(東北新幹線)⇒郡山駅9:52着 乗車時間105分 乗換1回 同待ち時間17分調査した22市町についてみていくと、【乗車時間+乗換待ち時間】が30分以内の自治体は、福島市、二本松市、本宮市、須賀川市、三春町、田村市の計6ヶ所、60分以内まで拡大すると伊達市、桑折町、小野町、石川町、白河市、猪苗代町の6ヶ所が加わります。この数字は、福島市の30分以内4ヶ所、30~60分4ヶ所を、それぞれ上回っています。また、【乗換回数】についても、乗換なしが13ヶ所と、福島市の11ヶ所を上回ります。が、到着リミットを午前10時と設定した場合、大きな落とし穴が存在します。福島市と比較して【乗車時間+乗換待ち時間】が短縮されている市町は計15ヶ所あるのですが、そのうち出発時刻が福島市へ行くのと変わらない所が三春町、田村市、石川町、猪苗代町、喜多方市、会津美里町、南会津町と実に7ヶ所も存在するのです。また、棚倉町では、乗換回数0にこだわった場合、わずか4分ではありますが、福島市よりも早くに出発しなければならないという逆転現象が起こっています※。この背景には、郡山駅に接続する磐越東線、水郡線、磐越西線の各路線の運転本数が少ないことが挙げられるでしょう。特に前二者には午前9時台に郡山駅に到着する列車が皆無のため、郡山駅に早く着き過ぎる結果となっています。また、福島市と比較して【乗車時間+乗換待ち時間】が長くなってしまった6市町のうち川俣町、南相馬市、相馬市も出発時刻が福島駅に行くのと変わらず、二本松市についてはわずか5分ではありますが、福島市よりも遅めの出発が可能となります。※乗換回数1回ならば、「磐城棚倉駅7:45発⇒(路線バス)⇒新白河駅8:28着、新白河駅9:08発⇒(東北新幹線)⇒9:20着」のルート選択が可能。これだと、福島駅まで行く場合と同時刻の出発となります。
2011.11.21
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昨日の日記で、福島県内各地から午前10時までに福島市まで行くとなると何分、何時間かかるのかということを書きましたが、今日はこれに関連して、もう一題書こうと思います。郡山市の結果については、明日に回します。リンク先のK市民さんのブログから着想を得たのですが、昨日の日記で調査した市町のうち福島市よりも近県の県庁所在地の方が早くに到着できる所がいくつあるか、調べてみようかと思ったのです。結果、以下の4市町が、これに該当しました。紹介しましょう。白河市 …(福島市) 白河駅8:21発⇒(東北本線)⇒郡山駅9:01着 郡山駅9:24発⇒(東北新幹線)⇒福島駅9:38着 乗車時間54分 乗換1回 同待ち時間23分 (宇都宮市) 白河駅8:20発⇒(東北本線)⇒新白河駅8:24着 新白河駅8:45発⇒(東北新幹線)⇒宇都宮駅9:14着 乗車時間33分 乗換1回 同待ち時間21分棚倉町 …(福島市) 磐城棚倉駅7:45発⇒(路線バス)⇒新白河駅8:28着 新白河駅9:08発⇒(東北新幹線)⇒福島駅9:38着 乗車時間73分 乗換1回 同待ち時間40分 (宇都宮市) 磐城棚倉駅7:45発⇒(路線バス)⇒新白河駅8:28着 新白河駅8:45発⇒(東北新幹線)⇒宇都宮駅9:14着 乗車時間72分 乗換1回 同待ち時間17分いわき市 …(福島市) いわき駅7:10発⇒(高速バス)⇒福島駅東口9:11着 乗車時間121分 乗換0回 同待ち時間0分 (水戸市) いわき駅8:04発⇒(常磐線)⇒水戸駅9:36着 乗車時間92分 乗換0回 同待ち時間0分※参考南会津町 …(福島市) 会津田島駅6:12発⇒(会津鉄道)⇒会津若松駅7:30着 若松駅前8:10発⇒(高速バス)⇒福島駅東口9:32着 乗車時間160分 乗換1回 同待ち時間40分 (宇都宮市) 会津田島駅6:44発⇒(会津鉄道)⇒会津高原尾瀬口駅7:05着 会津高原尾瀬口駅7:16発⇒(野岩鉄道・東武鉄道)⇒下今市駅8:22着 下今市駅⇒(タクシーで5分程度)⇒今市駅 今市駅8:48発⇒(日光線)⇒宇都宮駅9:23着 乗車時間122分 乗換2回 同待ち時間37分(タクシー乗車中も含む)福島市が県の北部に偏している関係上、県南部の市町がことごとく該当する結果となりました。予想外だったのは南会津町で、第三セクター鉄道、私鉄、JRと乗り継ぎながらも宇都宮市の方が福島市よりも早くに到達が可能です。また、東日本大震災の影響で常磐線の復旧が遅れている関係上、相馬市及び南相馬市から仙台市までは現在バス連絡となっていますが、仮に復旧すると、仙台市の方が福島市よりも早くに到達が可能となります。一応、震災前のデータで示すと、南相馬市 …(福島市) 原町駅前7:00発⇒(長距離バス)⇒福島駅東口9:20着 乗車時間140分 乗換0回 同待ち時間0分 (仙台市) 原ノ町駅8:35発⇒(常磐線特急)⇒仙台駅9:34着 乗車時間59分 乗換0回 同待ち時間0分相馬市 …(福島市) 相馬営業所7:50発⇒(長距離バス)⇒福島駅東口9:20着 乗車時間90分 乗換0回 同待ち時間0分 (仙台市) 相馬駅8:50発⇒(常磐線特急)⇒仙台駅9:34着 乗車時間44分 乗換0回 同待ち時間0分となり、仙台市が福島市にダブルスコア以上の差をつけています。また、福島市が県の北部に偏しているということは、逆に言えば、北に隣接する県の南部に「隣接県の県庁所在地よりも福島市の方が早くに到達できる市町がある」可能性を示しています。調べてみたところ、以下の2市が、該当するようです。白石市 …(福島市) 白石駅8:34発⇒(東北本線)⇒福島駅9:08着 乗車時間34分 乗換0回 同待ち時間0分 白石蔵王駅8:59発⇒(東北新幹線)⇒福島駅9:13着 乗車時間14分 乗換0回 同待ち時間0分 (仙台市) 白石駅8:40発⇒(東北本線)⇒仙台駅9:28着 乗車時間48分 乗換0回 同待ち時間0分 白石蔵王駅9:08発⇒(東北新幹線)⇒仙台駅9:23着 乗車時間15分 乗換0回 同待ち時間0分米沢市 …(福島市) 米沢駅8:43発⇒(山形新幹線)⇒福島駅9:17着 乗車時間34分 乗換0回 同待ち時間0分 (山形市) 米沢駅8:25発⇒(山形新幹線)⇒山形駅9:03着 乗車時間38分 乗換0回 同待ち時間0分時間的には、一応上記の通りになります。が、両市における鉄道の運行状況を見ると、白石、米沢の両駅を境に福島方面への列車の本数が極端に少なくなっているという現実があります。福島市はポテンシャルを生かし切れていないのではないか? との疑問が、湧いてしまいますね。
2011.11.20
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暇潰しに、ちょっと調べてみました。その内容は、福島県内の主要都市において「公共交通機関で午前10時までに来てくれ」と言われた場合、自宅を何時何分に出発すれば間に合うか、というもの。とりあえず、県内各地(全市及び警察署・分署が所在する町)から福島市までの行程について、一通りみていくと、ご覧の結果となります。なお、ルートの選択基準は、乗換回数の少なさを最優先し、かつ最寄駅からの乗車時刻が遅い順としました。また、土日祝日運休の列車やバスは、選択対象から除いております。伊達市 …保原駅9:27発⇒(阿武隈急行)⇒福島駅9:46着 乗車時間19分 乗換0回 同待ち時間0分桑折町 …桑折駅9:16発⇒(東北本線)⇒福島駅9:29着 乗車時間13分 乗換0回 同待ち時間0分川俣町 …川俣高校前8:10発⇒(路線バス)⇒福島駅東口9:00着 乗車時間50分 乗換0回 同待ち時間0分二本松市 …二本松駅9:02発⇒(東北本線)⇒福島駅9:25着 乗車時間23分 乗換0回 同待ち時間0分本宮市 …本宮駅8:53発⇒(東北本線)⇒福島駅9:25着 乗車時間32分 乗換0回 同待ち時間0分郡山市 …郡山駅9:33発⇒(東北新幹線)⇒福島駅9:47着 乗車時間14分 乗換0回 同待ち時間0分須賀川市 …須賀川駅8:48発⇒(東北本線)⇒郡山駅9:01着 郡山駅9:24発⇒(東北新幹線)⇒福島駅9:38着 乗車時間27分 乗換1回 同待ち時間23分三春町 …三春駅8:46発⇒(磐越東線)⇒郡山駅8:59着 郡山駅9:24発⇒(東北新幹線)⇒福島駅9:38着 乗車時間27分 乗換1回 同待ち時間25分田村市 …船引駅8:33発⇒(磐越東線)⇒郡山駅8:59着 郡山駅9:24発⇒(東北新幹線)⇒福島駅9:38着 乗車時間40分 乗換1回 同待ち時間25分小野町 …小野インター8:01発⇒(高速バス)⇒福島駅東口9:11着 乗車時間70分 乗換0回 同待ち時間0分石川町 …磐城石川駅8:01発⇒(水郡線)⇒郡山駅8:46着 郡山駅8:59発⇒(東北新幹線)⇒福島駅9:14着 乗車時間60分 乗換1回 同待ち時間13分白河市 …白河駅8:21発⇒(東北本線)⇒郡山駅9:01着 郡山駅9:24発⇒(東北新幹線)⇒福島駅9:38着 乗車時間54分 乗換1回 同待ち時間23分棚倉町 …磐城棚倉駅7:45発⇒(路線バス)⇒新白河駅8:28着 新白河駅9:08発⇒(東北新幹線)⇒福島駅9:38着 乗車時間73分 乗換1回 同待ち時間40分会津若松市…若松駅前8:10発⇒(高速バス)⇒福島駅東口9:32着 乗車時間82分 乗換0回 同待ち時間0分猪苗代町 …猪苗代駅8:44発⇒(磐越西線)⇒郡山駅9:22着 郡山駅9:33発⇒(東北新幹線)⇒福島駅9:47着 乗車時間52分 乗換1回 同待ち時間11分喜多方市 …喜多方駅7:34発⇒(磐越西線)⇒会津若松駅8:03着 若松駅前8:10発⇒(高速バス)⇒福島駅東口9:32着 乗車時間111分 乗換1回 同待ち時間7分会津坂下町…坂下営業所6:50発⇒(路線バス)⇒若松駅前7:30着 若松駅前8:10発⇒(高速バス)⇒福島駅東口9:32着 乗車時間122分 乗換1回 同待ち時間40分会津美里町…高田駅前7:30発⇒(路線バス)⇒若松駅前8:05着 若松駅前8:10発⇒(高速バス)⇒福島駅東口9:32着 乗車時間117分 乗換1回 同待ち時間5分南会津町 …会津田島駅6:12発⇒(会津鉄道)⇒会津若松駅7:30着 若松駅前8:10発⇒(高速バス)⇒福島駅東口9:32着 乗車時間160分 乗換1回 同待ち時間40分いわき市 …いわき駅7:10発⇒(高速バス)⇒福島駅東口9:11着 乗車時間121分 乗換0回 同待ち時間0分南相馬市 …原町駅前7:00発⇒(長距離バス)⇒福島駅東口9:20着 乗車時間140分 乗換0回 同待ち時間0分相馬市 …相馬営業所7:50発⇒(長距離バス)⇒福島駅東口9:20着 乗車時間90分 乗換0回 同待ち時間0分調査した22市町についてみていくと、【乗車時間+乗換待ち時間】が30分以内の自治体は、伊達市、桑折町、二本松市、郡山市の4ヶ所のみ。更に時間を拡大して60分以内でも、川俣町、本宮市、須賀川市、三春町の4ヶ所が加わるに過ぎません。最長は南会津町で、なんと200分! なお、これは町役場所在地の旧田島町での数値であり、同町内のそれ以外の地域においては「福島市に午前10時に着くためには前泊しなければならない」というオチになります。また、近年の高速バス網の発達に伴い【乗換回数】が2回以上となる自治体は皆無だったものの、0の自治体は半数の11ヶ所に留まります。調べてみて意外だったのは、相馬市から福島市まで90分もかかっていること。東北中央自動車道が開通すれば多少は短縮されるでしょうが、常磐線が全線復旧すれば仙台市まで乗り換えなし、最速65分程度で結ばれる地域なだけに、更なるスピードアップが求められるところでしょう。次回は郡山市編です。
2011.11.19
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さて、甲信越のラストを飾るのは、「越=新潟県」。1週間も続いてしまったこの企画自体のラストでもあります。長野県と同様、30傑を紹介します。なお、北陸本線及び大糸線はJR西日本の管轄になりますが、新潟県内で最も乗車人員の多い糸魚川駅(北陸本線、大糸線)でも30傑相当の乗車人員を記録していないため、参考は作成しません。1位 新潟駅 36,269人(上越新幹線、信越本線、越後線、白新線、磐越西線)2位 長岡駅 10,854人(上越新幹線、信越本線、上越線)3位 六日町駅 5,416人(上越線)4位 白山駅 5,363人(越後線)5位 亀田駅 5,021人(信越本線、磐越西線)6位 犀潟駅 4,213人(信越本線)7位 新津駅 4,109人(信越本線、羽越本線、磐越西線)8位 新発田駅 3,901人(羽越本線、白新線)9位 豊栄駅 3,581人(白新線)10位 加茂駅 2,944人(信越本線)11位 新潟大学前駅 2,874人(越後線)12位 東三条駅 2,771人(信越本線、弥彦線)13位 越後湯沢駅 2,745人(上越新幹線、上越線)14位 直江津駅 2,734人(信越本線、北陸本線)15位 内野駅 2,678人(越後線)16位 巻駅 2,399人(越後線)17位 小針駅 2,338人(越後線)18位 高田駅 2,353人(信越本線)19位 見附駅 2,192人(信越本線)20位 寺尾駅 2,169人(越後線)21位 柏崎駅 1,996人(信越本線、越後線)22位 越後石山駅 1,992人(信越本線、磐越西線)23位 燕三条駅 1,954人(上越新幹線、弥彦線)24位 荻川駅 1,907人(信越本線、磐越西線)25位 東新潟駅 1,891人(白新線)26位 村上駅 1,847人(羽越本線)27位 関屋駅 1,804人(越後線)28位 三条駅 1,759人(信越本線)29位 吉田駅 1,745人(越後線、弥彦線)30位 新崎駅 1,406人(白新線)次点 浦佐駅 1,311人(上越新幹線、上越線)トップは新潟駅。非首都圏に所在するJR東日本の駅では仙台駅に次ぐ乗車人員を記録していますが、JR東日本全体では116位に留まり、惜しくもベスト100入りは逃してしまいました。2位の長岡駅も順当な結果ですが、3位の六日町駅と6位の犀潟駅はかなり違和感のある顔ぶれ。実はこの両駅、第三セクター鉄道の北越急行の起点と終点にあたる駅。この路線は現時点で首都圏と北陸地方とを結ぶ最短経路となっているため優等列車の本数が多く、越後湯沢から特急はくたかに乗って直江津駅なり富山駅なりまで往復すると、知らないうちに六日町、犀潟両駅の乗車人員にカウントされることになります。まぁ、両駅の乗車人員が多いのはその分北越急行が利用されている証拠でもある訳ですが…ちなみに、その北越急行の停車駅でもある飯山線の十日町駅の乗車人員は、わずか591人に留まっています。この他にも新潟県内では、信越本線の新井駅(1,294人)、羽越本線の中条駅(1,236人)、上越線の小千谷駅(1,209人)、磐越西線の五泉駅(1,148人)、弥彦線の燕駅(1,140人)、上越線、只見線の小出駅(936人)、羽越本線の水原駅(907人)と、ランクインを逃した「市の代表駅」が結構あります。JR西日本の管轄となる糸魚川駅も1,021人(2010年のデータ)と、30傑に届きません。その代わりにランクイン駅を数多く輩出したのが、新潟都市圏の駅。特に越後線と白新線の駅が目立ちますね。各都県のランキングを通して地方交通線の駅は総じて不振気味だったのですが、新潟県においては越後線が大健闘しているおかげで地方交通線の列車のみが停まる駅がなんと8駅もランクインしています。先に紹介した長野県も大糸線や小海線の駅が健闘した結果同様の駅が6ヶ所(しなの鉄道が接続する小諸駅を除く)ランクインしていますが、その内訳を見ると、長野県は沿線の小都市、新潟県は新潟都市圏がそれぞれ下支えしており、好対照をなしているのが面白いところですね。250年余りの歴史を持つ新潟県越後の紺仁工房で作られる木綿。色や柄も多彩で圧倒的な人気を誇ります。片貝木綿_No.13
2011.10.12
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首都圏を脱出して、昨日から甲信越地方のランキングに入っております。昨日は「甲=山梨県」のランキングを紹介したので、今回は「信=長野県」のランキングといきましょう。上位30傑を紹介したいと思います。なお、長野県内を走るJRの路線のうち、飯田線及び塩尻駅より西側の中央本線(いわゆる中央西線)はJR東海の管轄になるので、参考として主な駅の乗車人員を掲載することにしました。また、南小谷駅より北側の大糸線はJR西日本の管轄ですが、長野県内の駅はいずれも無人駅のため、特に参考は設けません。1位 長野駅 20,960人(長野新幹線、信越本線、篠ノ井線、飯山線)2位 松本駅 14,919人(篠ノ井線、大糸線、中央本線)3位 篠ノ井駅 9,477人(篠ノ井線、信越本線)4位 上諏訪駅 4,320人(中央本線)5位 塩尻駅 3,699人(中央本線、篠ノ井線)6位 茅野駅 3,429人(中央本線)7位 岡谷駅 3,123人(中央本線、飯田線)8位 軽井沢駅 2,718人(長野新幹線)9位 佐久平駅 2,664人(長野新幹線、小海線)10位 上田駅 2,550人(長野新幹線)11位 広丘駅 2,285人(篠ノ井線、中央本線)12位 下諏訪駅 2,005人(中央本線)13位 北長野駅 1,948人(信越本線、飯山線)14位 今井駅 1,743人(信越本線、篠ノ井線)15位 村井駅 1,670人(篠ノ井線、中央本線)16位 小諸駅 1,589人(小海線)17位 三才駅 1,481人(信越本線、飯山線)18位 川中島駅 1,468人(信越本線、篠ノ井線)19位 南松本駅 1,302人(篠ノ井線、中央本線)20位 平田駅 1,239人(篠ノ井線、中央本線)21位 信濃大町駅 1,228人(大糸線)22位 穂高駅 1,192人(大糸線)23位 岩村田駅 1,190人(小海線)24位 豊科駅 1,103人(大糸線)25位 明科駅 1,061人(篠ノ井線)26位 安茂里駅 1,046人(信越本線、篠ノ井線)27位 中込駅 996人(小海線)28位 富士見駅 955人(中央本線)29位 豊野駅 935人(信越本線、飯山線)30位 南豊科駅 824人(大糸線)次点 牟礼駅 815人(信越本線)(参考:JR東海管轄区間の主な駅の乗車人員(中央本線は2007年、飯田線は2009年のデータ)) 伊那市駅 1,192人(飯田線) 伊那北駅 1,116人(飯田線) 飯田駅 1,061人(飯田線) 木曽福島駅 991人(中央本線)ランキングを作成していて返す返すも残念に感じるのが、長野新幹線の開通とともに第三セクター鉄道に転換してしまったしなの鉄道の存在です。もしJR信越本線のままであったならば、軽井沢、上田、小諸の各駅は順位を大きく上げていたでしょうし、田中、坂城、戸倉、屋代といったかつての特急停車駅もランクインしていたことでしょう。JR東海の管轄路線の存在も相俟って、やや中途半端なランキングとなってしまった感は否めません。で、暫定感が漂うランキングに目を向けてみると、トップの長野駅、2位の松本駅は順当としても、3位に篠ノ井駅が入ってしまったのには、正直驚きました。しなの鉄道の線路名称上の終着駅であり、同線から長野駅へと向かう直通列車に乗った乗客は自動的にこの駅の乗車人員としてカウントされてしまう仕組みです。私はこの駅を一度だけ通ったことがありますが、周辺をチラ見した限りでは、実質的な乗車人員は4~7位にズラリと並ぶ諏訪地域から塩尻駅にかけての中央本線の各駅とドッコイドッコイといったところではないかと思います。4~7位に中央本線が並んだ後8~10位に長野新幹線の駅が並ぶところは、いかにも信州らしい几帳面さ。そして11位以下は、長野、松本両市近郊の駅や大糸線、小海線の主要駅が並ぶ構図となっています。地域的な偏りが少ない分布になっているのも、長野県の特徴と言えるでしょう。長野県産契約栽培トマト「愛果(まなか)」100%<長野・ナガノトマト>信州生まれのおいしいトマト「旬の完熟搾り トマトジュース」食塩無添加
2011.10.12
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首都圏を脱出し、次に紹介するのは山梨県となります。が、山梨県内を通過するJRの路線は中央本線、小海線、身延線の3路線しかない上に、身延線はJR東海の管轄なのでランキングの対象外。従って、30傑の紹介は不可能なので、15傑までの紹介とし、別枠で、身延線の主要駅の乗車人員を紹介することとします。1位 甲府駅 13,869人(中央本線、身延線)2位 上野原駅 5,414人(中央本線)3位 大月駅 5,241人(中央本線)4位 韮崎駅 2,608人(中央本線)5位 石和温泉駅 2,588人(中央本線)6位 竜王駅 2,061人(中央本線)7位 酒折駅 2,057人(中央本線)8位 塩山駅 2,055人(中央本線)9位 四方津駅 1,948人(中央本線)10位 山梨市駅 1,770人(中央本線)11位 猿橋駅 1,594人(中央本線)12位 小淵沢駅 1,291人(中央本線、小海線)13位 塩崎駅 1,120人(中央本線)14位 長坂駅 1,001人(中央本線)15位 鳥沢駅 967人(中央本線)次点 日野春駅 561人(中央本線)(参考:身延線の主要駅の乗車人員(2008年のデータ)) 東花輪駅 843人 市川大門駅 582人 南甲府駅 563人予想通りと言いますか… 15傑のすべてが中央本線の駅でした。ちなみに、小海線の駅の最高値は、清里駅の268人。有名観光地の割には少なかったので淋しいです。トップの甲府駅は順当なのですが、2位には東京に近い上野原駅が入りました。3位の大月駅もそうですが東京駅とを直結する列車が運行されていることが、乗車人員を押し上げているのでしょうか。なお、4位以下は、県内主要都市の中心駅と甲府市郊外の駅とが混在している状況でした。身延線の駅の乗車人員は一応参考に挙げてみたのですが、東花輪駅が次点に引っかかる程度に留まっていたのは、少々残念でした。吉田うどん 野菜天吉田のうどんにはコレ「野菜天(ごぼう)」【吉田うどん】【富士吉田うどん】【山梨県 富士吉田市】
2011.10.11
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一昨日から始めた首都圏シリーズも、今回で最終回。神奈川県編です。それでは、30傑の紹介と参りましょう。なお、東京都と同様にJR東海帰属となる東海道新幹線の停車駅を別掲する他、静岡県の東端を走っているJR東日本の主な駅の乗車人員についても、ここで紹介します。1位 横浜駅 398,052人(東海道本線、横須賀線、京浜東北線、根岸線、横浜線)2位 川崎駅 185,300人(東海道本線、京浜東北線、南武線)3位 戸塚駅 105,662人(東海道本線、横須賀線)4位 藤沢駅 102,284人(東海道本線)5位 武蔵小杉駅 99,617人(南武線、横須賀線)6位 大船駅 93,679人(東海道本線、横須賀線、根岸線)7位 鶴見駅 76,665人(京浜東北線、鶴見線)8位 武蔵溝ノ口駅 75,653人(南武線)9位 登戸駅 75,373人(南武線)10位 桜木町駅 61,536人(根岸線、横浜線)11位 橋本駅 60,122人(横浜線、相模線)12位 平塚駅 59,955人(東海道本線)13位 東戸塚駅 57,754人(横須賀線)14位 長津田駅 56,769人(横浜線)15位 新横浜駅 56,415人(横浜線)16位 関内駅 55,270人(根岸線)17位 茅ヶ崎駅 54,599人(東海道本線、相模線)18位 菊名駅 50,969人(横浜線)19位 辻堂駅 45,837人(東海道本線)20位 鎌倉駅 39,916人(横須賀線)21位 淵野辺駅 39,800人(横浜線)22位 鴨居駅 38,294人(横浜線)23位 中山駅 37,302人(横浜線)24位 新杉田駅 36,686人(根岸線)25位 石川町駅 34,286人(根岸線)26位 港南台駅 33,248人(根岸線)27位 武蔵中原駅 32,613人(南武線)28位 小田原駅 32,503人(東海道本線)29位 保土ヶ谷駅 31,855人(横須賀線)30位 武蔵新城駅 31,620人(南武線)次点 東神奈川駅 30,965人(京浜東北線、横浜線)(参考1:東海道新幹線の乗車人員(新横浜駅、熱海駅は2009年、小田原駅は2006年のデータ)) 新横浜駅 27,900人 小田原駅 10,223人 熱海駅 4,481人(参考2:静岡県内のJR東日本の主な駅の乗車人員) 熱海駅 9,272人(東海道本線、伊東線) 伊東駅 7,877人(伊東線)やはり神奈川県も、3万人以上でなければランクインは不可能なんですね。ダントツトップは横浜駅。JR東日本全体でも4位に入る大健闘ぶりです。以下、川崎、戸塚、藤沢、武蔵小杉、大船の各駅が続きますが、この辺りの数値は千葉県の2~6位の数値と大して変わらないなという印象です。千葉県は総武本線、常磐線と都心からまっすぐ延びるJR東日本の路線が二つ離れてありますが、神奈川県は東海道本線(京浜東北線含む)と横須賀線が近接して通っているに過ぎないことが、微妙に影響しているのかもしれません。一方、都心からまっすぐ延びる私鉄は東急東横線、同田園都市線、小田急小田原線と事欠かず、また南武線、横浜線と都心から一定の距離を置いて同心円状に延びているJR東日本の路線が多いからか、これらの接続駅が上位を占める傾向にあるようです。これらの駅を中心に、19位の辻堂駅までが、JR東日本全体でベスト100に入っています。その一方で、やはり大幹線の東海道本線の存在は、絶対のものがあるように感じます。大宮駅以北の宇都宮線や高崎線、千葉駅以東の総武本線がどちらかと言えば尻すぼみの様相を呈している中で、神奈川県の東海道本線は、県西部の小田原駅まで比較的満遍なく乗車人員を確保しているのが特徴と言えるでしょう。なお、県内を走る路線の中で、相模線の途中駅が全くランクインしませんでした(最高は海老名駅の9,392人)。また、県西部の国府津駅から延びている御殿場線は、JR東海の管轄になるためランキングの対象外としました(最高は松田駅の3,832人(2008年のデータ))。■ブラウンポーター神奈川県発 サンクトガーレンブルワリー
2011.10.11
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