りりーのためにと届けてくれた百合の花が最後の一輪になりました。
リリーカサブランカが咲き出しました、そういう放送がカーラジオから聞こえた時に、リリーはホームセンターで小さなダンボールに入れられて息子に抱かれていました。
リリーカサブランカは純白の百合
生まれてまだ2ヶ月程度だったリリーはまさに純白でブルーアイが綺麗なほわほわの猫でしたから、男か女かも考えずいえ・・多分どこかで女だと決め付けてりりーと名付けたのです。
恐ろしく凶暴で、誰彼構わずひっかくは噛み付くは・・・
家族全員が傷だらけになって、美しい猫なのに里親募集に出された理由を理解するのに何日もかからなかったと記憶しています。
大人になるにつれてちょっと赤みが刺し純白の猫ではなくなったけれど、性格は変わらず自分から私に抱っこされたのは、たった一度だけ
初めての予防接種のあと、ぐったりして抱かれて少し眠った時だけです。
それでも夜だけは私にすりより撫でろと要求するようにもなり、どうにか庭での撮影タイム程度は抱いていられるようになったのです。
それでも、ウルトラマンのカラータイマーがなるころには、怒った声でおろして~と要求していました。
5月連休あけから具合が悪く6月に入ってからはほとんど声を聞いた記憶がありません。
抱っこして最後の撮影直後、やはり下ろしてくれと叫んだのと、吐血後もう息が弱々しくなったリリーを毛布に包んでしばらく抱いていた時、やはり下ろしてくれと小さく叫んだのが最後でした。
最後のときすら抱かれるのは嫌だというの?
泣きながらリリーに声をかけ、思い通りに床に下ろしました。
それから1時間くらいたって、とまりかけた息を何度も吹き返そうとするリリーをしばらく撫でていたけれど、やはり置いたままで別れられず、抱き上げて3回ほど
息を吹き返したけれど、そのまま静かに逝ってしまいました。
ゴロゴロ声を聞くこともなく、下ろしてということもなく、最後だけは私のわがままを通しました。
思えば本当に自分が好きなように生きていたリリー
決して人に媚びることもなく、自由きままに時を刻み、そんなに心配してもらっても迷惑なのよと言わんばかりの態度で
人の思い通りにはならないぞ!僕は僕の道を行くんだから!
そんなリリーに振り回され幸せな13年でした。
それでもいつもどこかにリリーはいました。
出てこないことに気がついて、探し回ったこともあるけれど、必ずどこからか何事もなかったかのように出てきました。
リリーが逝ってしまって数日後、庭のオレンジの百合が咲いているのに気がつきました。
そして今日、すもも園の花畑の中でピンクの百合をみつけました。
春に植えた百合です。
あら、リリーこんなところにもいたのね!
思わず涙に溢れながら、駆け寄りました。
最近すっかり親しくなったご近所さん、果樹談義に花を咲かせるようになった方が届けてくださいました。
オーストリアのサワーチェリーのジャムだそうです。
すもも園のとなりの赤松についても、集落の長に一言連絡してくださったそうです。
女が騒いでも何も動かない地域です
きちんと男性が言わない限りは・・・
すもも園の前にはまだ倒れないで残っている枯れた赤松があります。
我が家のとなりにも・・・
この台風で倒れる確率は高いと思うけれど、倒れて家がつぶれても、泣き寝入りするんでしょう。
だったら死者が出たほうが問題提起できるかも?
そんな運命だと諦めればいいのだし
どうせなら家といっしょに死ねたらいいとさえ思います。
守るべきリリーはもういないし、潰れた家を嘆き悲しみ生き続けるよりはいい!
警察沙汰になれば切ってもらえると、確かそんな言い方をした役場の偉そうにしてるおじさん!呆れてそのもの言いに笑って終わりにしたけれど、名前だけは聞いておけばよかったわ~~!!
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