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rose_chocolat @ Re[1]:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) みえこ55さん こちらこそレス遅くなりす…
2010.06.04
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カテゴリ: 洋画(あ行)

原題: BRODRE/BROTHERS

監督: スサンネ・ビア

出演: コニー・ニールセン 、 ウルリク・トムセン 、ニコライ・リー・コース 、ベント・マイディング 、ソビョーリ・ホーフェルツ



<感想>


『マイ・ブラザー』(未見、早く行かないとな・・・)鑑賞に先だって、DVD鑑賞しました。 劇場公開時には行けなかった。
家でDVDですととにかく集中できない環境ですので、多少なりとも余韻が残りにくい部分があります。
しょっちゅうストップ掛けられてしまいますので。





アフガン派兵後にミカエルの戦死が伝えられ、残された家族は彼のいない日々を送らないといけなくなる。
ミカエルの弟・ヤニックは刑務所帰りの親不孝者、親族は顔も見たくないという心境だったが、
夫亡き後、皮肉にも家族の心を支えたのはこの弟だった。
しっかりとして律義なミカエルに比べると、粗野ではあるけれど、素朴なヤニックと触れ合っていくうちに遺された家族に笑顔が戻ってくる。
その生活にも慣れた頃に突然帰還するミカエル。
戦場での忌まわしい事件が、彼の記憶にこびりついて離れない。
そのフラッシュバックが、ミカエルをさらに疑心暗鬼にさせていく。


猜疑心というものは1度持ってしまうと際限なく膨らんでしまいます。
自分の中でどうしても抱えきれない、しかしながら他者と共有することもできない。 自分の中で限界になりつつある時に、理解してくれる人がいないと自分が壊れてしまう。
誰にも言えない過去を抱えたまま生きていかなくてはいけないこと自体がそもそも過酷なことなのに、それを知らないで普通に過ごす家族の何気ない仕草に猜疑心を掻き立てられる苦しみ。 ミカエルの精神は限界に来ていた。


サラを突然襲ったミカエルの戦死。 その衝撃を和らげてくれたのは、時間の経過だったり、子どもたちやヤニックとの触れ合いだった。 
少しづつその日々に慣れてきた頃に帰還してきたミカエルは、まるで別人になってしまっていた。
その原因を知りたくても心を閉ざす夫。 
その心がサラには開けない。


行きつくところまで心を破壊せずにはいられなかったミカエルの苦悩が遠慮せずに描かれている。
これは綺麗事ではなく、もしも愛する人の身に、その人の人格が完全に変わることが現実に起こってしまったら、私たちはどう対峙したらいいのだろうか。
もしかしたら相手を信じられなくなってしまうかも知れない。 二度と愛せなくなってしまうかもしれない。
それでもその人を救いたい、手を差し伸べたいという気持ちが残されているのだろうか。
真摯にミカエルと向き合って歩いていこうとするサラの心からの優しさは、勇気ある行動でした。








今日の評価 : ★★★★ 4/5点















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Last updated  2010.06.13 10:32:35
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