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・全体を通して読んでその思想をまず確認または学ぶのがいいことは間違いないが、特に心に残ったメッセージを拾い出してみた。
・まず「死に向き合う」こと
・最期は点滴をしない(医療を最小限にする)
・その代わりに「最期まで口から食べる支援」をする
・最期の瞬間はみなくていい
*〇 「死に向き合こと」 は在宅医療に移行する際に必須
・在宅医療や「在宅看取り」が広まらない理由として、〇何より大きいのは、病院の医療従事者が、在宅医療や自宅での看取りについて知らないこと
●まず、病院スタッフやケアマネなど在宅に関わる他職種に知らせていくことが必要ということは常々感じていること、再確認。
・〇在宅療養に移行するために最も大切なのは、「いつかは死ぬ」ということに向き合うこと、どこでどんな最期を迎えたいのかを患者さんとご家族、医療や介護の専門職が一緒になって話し合うことです
●退院前カンファでそこまで踏み込んで「死に向き合った」話し合いができることはあまり経験がない=現状で不足しているところだと思う。
●余命告知をすることを重視している、死と向き合うことの重要性、今までの自分のスタンスで足りなかったところかも?文化の違いかもしれないが、必要ならその違いを改善しなくてはならないな。
*〇自宅での看取りを可能にするためのノウハウ(6つのポイント)
①いつでも連絡がついて、24時間365日対応できる医療体制が整えられている
②必要な時に必要なだけ訪問できる
③あらかじめ、どういう変化をして、どういう対応をしたらよいかをお話する
④楽にすることは、とことん行う
⑤病院の医療を在宅に持ち込まない。できるだけ自然に、できるだけシンプルに。
⑥亡くなる前は点滴をしない。
●①②は当然として、③はパンフを渡して説明するようになってわりと有用、①-④まではしっかりと言葉として伝えればもっと効果的だろうなと思った。⑤⑥については次項に続く。ついつい皮下輸液をやってしまいがちな傾向あり、いつからが終末期なのかの判断も必要な事項だと思う。
*〇点滴をやめることを納得してもらうには―誤解を解いて納得してもらえるような 「説明の技量」が、在宅医療に携わる意思やスタッフには求められる のです。
ポイント①:死に向き合うこと
ポイント②:すでに体で水分を処理できなくなっていると理解してもらうこと
ポイント③:最期は患者さん本人を楽にすることを優先すること
ポイント④:最期まで食べることを支援すること
●やはり、まず「死に向き合う」こと。それができれば②③を説明すれば入っていくし、④で前向きな気持ちになって強化される。本人だけでなく家族も医療介護スタッフも救われる。
*〇 「納得のできる看取り」のために も、たんぽぽクリニックでは、 「食べる取り組み」 を大切にしています。
・〇この食支援は究極の多職種連携の上に成り立ち、高品質な在宅医療が求められます。食支援自体が「人生会議」であり、在宅医療の真の力を発揮する取り組みなのです
・〇「延命せずに、食べられるだけ食べて、自然に看ていくこと」と、「もうすぐ亡くなるのだから何もしない」こととは、まったく別です。
*〇最期まで食べることの前提として、必要な3つのこと
①食べる取り組みをする前に、医療を最小限にするということ
②医師や言語聴覚士に絶食指示をだせないこと
③患者さんの食べたいと思う気持ちを尊重し、どうすれば食べられるかをとことん追求していくこと
●③の視点がポイントだと思う
〇 「食べたいものを大きな声で言える人は食べられる!」(永井の法則)
*〇人生会議:意思決定支援に重要な5つのポイント
①ご本人の意思を優先する
②考えられるすべての選択肢を提示する
③患者さんに関わる全ての人を巻き込む
④決めたことでも、気持ちは変わってもよい
⑤結果よりもプロセスを大切にする
*〇看取りの質を高める8つのポイント
①患者さん本人やご家族の不安を取り除くこと
②患者さん・ご家族と信頼関係を作ること
③死と向き合うこと
④「楽にすること」
⑤医療を最小限にすること
⑥「最期まで食べる」という取り組みをすること
⑦ ただ看取るだけでなく、「患者さん本人がやりたいことを支援して実現すること」
⑧ 「一人一人にとっての最善を患者さん本人とご家族と一緒に考えていくこと」
*〇なくなる最期の瞬間はみなくていい
・「亡くなる時に大切な事は、その瞬間を見ることではなく、本人が楽に逝けること」、そのことを理解すれば、多くのご家族はほっと胸をなでおろされます。
*〇在宅医療で大切なこと(おまけのまとめ)
・「開始時」に大切なのは不安を取り除くこと
・「療養中」に大切なのは、安心できること
・「ゴール」で大切なのは、納得できること
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