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明日の仕事のうちあわせをしたり、夕方納入した仕事にその場で追加が加わったり。もう、むちゃくちゃ。夕方から映画『電車男』を映画館で。山田君がどう見ても最初以外オタクに見えなかったり、中谷さんの衣装がいくらお嬢様という設定でもそれはヘン、というコーディネイトだったり。ネットでつながった人達の群像劇になっているのは面白かった。
2006年01月31日
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仕事がたてこんできた最中、ある仕事の期限をいきなり明日夕方と決められる。依頼するときはっきり言えよ!この事務所のこの仕事は、期限も詳細もはっきりいわず、事務所に呼びつけて仕事を手渡す。何か感じ悪い。明日は夕方予定があるのだが、一旦帰宅しなくてはならない。夕方、よろよろしつつ、義太夫の稽古。先生から丸ぐけの帯締めをいただく。私もお着物で稽古に行きたいのだけれど、どうも他の予定が入っていると無理。ところで、腰ひもはおへそのあたりで締めるというが、わたくしはチビすけなので、ウエストあたりにしないとおはしょりが出過ぎる。今日やっと気付いた。
2006年01月30日
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◆本日のお買い物(本&DVD)東京宝塚劇場で『落陽のパレルモ/アジアン・ウィンド』の二回目観劇。服部良一メドレーで、とうとう会場内の年配の方々が歌いだす。服部マジック?銀座で本とDVDを買う。 本 河村一子『はじめての私の着物』(河出書房新社 2003・12・30) DVD 椎名林檎『性的ヒーリング~其之壱~』 ここでキスして。/歌舞伎町の女王/幸福論/本能/ボーナストラック 積木遊び昨日、一日中家に閉じこもって仕事をしているとだらけてしょうがないので、浴衣に綿入れ半纏を着ていたら、着物熱がおこってきて、普段着着物のわかりやすい本を買う。そしてあの一世を風靡した椎名林檎「ナース姿」の映像を入手。DVDのメニューに「足蹴」というのがあったので、何かと思って見てみたら、あのナース服にシルバーのピンヒールサンダルの林檎嬢が、ガラスを蹴り割るシーンのスロー再生だった。ここだけ繰り返し見たいマニアへのサービス?ボーナストラックの「積木遊び」では遊女風コスプレ姿が見られて面白かった。ん?着物つながり?
2006年01月29日
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◆DVD東京事変『Dynamite out』(ライブDVD)この日、TV番組『僕らの音楽』に東京事変が出演、シングル曲「修羅場」「秘密」そして「丸の内サディスティック」を演奏。林檎嬢は1曲ごとに違うドレスで歌う。林檎初心者の私は初期の名曲「丸の内サディスティック」に魅せられる。詞の世界が独特だと言われる椎名林檎だが、私はどちらかというと彼女の作る「曲」が好きだ。そこにイメージで観念的に乗せられているのがあの歌詞であって、実は深い意味を探る必要は無いのかなと思ったり。OLの不満をぶちまけたような詞だが、その韻の踏み方とか、言葉づかいが心地よい。そしてこのバンドの演奏する姿の格好良さ。一流の音楽職人が集まっている感じ。番組では椎名林檎と中村勘三郎の対談があって、歌舞伎好きとしては聞き逃せないことを言っていたぞ。それは「2008年の平成中村座公演には仁左衛門さん出します!」という言葉。ほ、本当ですかい?信じていいんですね?林檎嬢は歌舞伎の、ではなく勘三郎さんのファンだそうで、ぴあのプレリザーブでチケット取っているそうです。だれか松竹で取る方法を教えてあげて下さい。さてDVD。ツアーの名古屋公演のライブ映像。最初皆コートや羽根の付いた帽子でドレスアップしているのだけれど、演奏がヒートアップするにつれて脱いでいく。林檎嬢はグリーンの柔らかい生地のスリップドレスに羽根飾り。これまた羽飾りがあるトーク帽をかぶって、淑女風ドレスアップ。演奏と歌唱力の確かさにしびれる。カバー曲が曲選びといい、センスといい絶妙に良い。「恋の売り込み」とか「俥屋さん」とか。とりあえず椎名林檎&東京事変のDVDを集めていこうと決意。
2006年01月27日
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◆本日の借り物(本&CD)区立図書館より借りる。 伊坂幸太郎『重力ピエロ』 椎名林檎『勝訴ストリップ』
2006年01月26日
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◆本日のお買い物(CD&DVD) DVD東京事変『Dynamite out』(ライブDVD) CD倖田來未『no regret』(シングル cp.Rain)
2006年01月25日
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◆新橋演舞場1月公演『信長』(新橋演舞場)午後6時半開演御存知、主演は市川海老蔵。濃姫に純名りさ、お市に小田茜、秀吉に甲本雅裕、明智光秀に田辺誠一というキャスティング。信長をまるでジャンヌ・ダルクのように、神の啓示を得て天下統一をめざした(結局はその啓示に振り回された)人物として描いている。海老蔵が信長というのはでも、そのまんまでハマリそうでしょ?御想像の通りです多分。小田茜のお市が結構ブラザーコンプレックスで、某大河との人物像の共通を感じた。田辺誠一はテレビのイメージとちょっと違った。インテリで、ちょっと神経質で、追い詰められていく光秀の感じはよく出ていたと思う。一番驚いたのは秀吉。さまざまな秀吉をみてきたけれど、ちょっと癒し系に見えて実はしたたかで、でもそれを否定しない過剰でない秀吉というのが面白かった。三谷さん縁の役者さんですか?甲本さん。良かったです。
2006年01月24日
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◆伊坂幸太郎『チルドレン』(講談社 2004・5・20)もとは別々に書かれていた短編を、収録にあたって繋げて読めるように直したもの。主な登場人物は、破天荒な家裁調査官でロックギタリストの陣内、盲目の青年永瀬と盲導犬ベス、永瀬の恋人優子、陣内の友人鴨居、陣内の同僚武藤、陣内や武藤が担当した少年少女とその家族。時間軸は10年くらいとってあって、話は時間軸を前後しながら並べられている。もうね、陣内が痛快。京極夏彦の榎津礼二郎を思わせるすごさ。とんでもなく迷惑な行動ばかりとるのだが、この小説の中の印象的な言葉はほとんど彼がしゃべっている。「そもそも、大人が恰好良ければ、子供はぐれねえんだよ。」と「俺たちは奇跡を起こすんだ」は名言。私も何だかんだと、いつも少年少女に騙され、時には騙されたふりをしてやっている日常だ。そしてごくたまに、奇跡を起こしている・・と信じたい。いつも伊坂幸太郎の作品には、好きだとおもいながらちょっとひっかかる部分があったのだけれど、この作品は全くそんな部分が無かった。確実に成長している&直木賞候補■回は伊達じゃない。
2006年01月23日
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◆DVD短編キネマ『百色眼鏡』(椎名林檎)登場人物 葛城楓(小雪) 天城(小林賢太郎)駒形(大森南朋) 謎の女(椎名林檎)天城は駒形から、女優葛城楓(かつらぎかえで)の本名を探ってほしいという依頼を受ける。楓に魅せられ、後をつけると、「庵に猫」の家紋が門柱に付いた洋館に消える。家の周囲をめぐって雨戸の節穴から覗くと、そこには昼間の楓とは違う顔・違う声をした、赤い長襦袢のしどけない女がいた。あやしくささやきかけてくる声を聞くうち、現実と夢の区別がつかなくなってくる天城。昼間会う楓は清楚で美しく、かいがいしく食事を作って上品に語りかけてくる。夜の楓はあやしく語りかけつつ、膝枕や耳かきで天城を翻弄する。駒形にせかされつつ、問い詰めるとどちらかの楓を失いそうで、名前をきけない天城。やがて楓は忽然と姿を消す。最初の感想が、「あ、T大だ。」であった。天城と楓が出会う建物、二人が散歩する道は、天下のT大である。楓の家も本郷にあるという設定だったし。小雪の束髪がこころもち大きい気がするが、それも許容範囲。映像はひたすらきれいだし、椎名林檎の音楽もぴったり。小雪は清楚できれいだけれど芯がしっかりしていそうで、このイメージが『嗤う伊右衛門』のお岩につながったのかしらと思う。しかしあの大正ロマン風のインテリアと、長襦袢にしごきを締めた女って、あやしくてきれいだ。長襦袢を寝間着に・・あこがれだなあ。そうすれば「わびさびの無い女」であるワタクシにも、ちっとは色気というものが身に付くであろうか・・うーむ。やっぱり膝枕で耳かきって男の人の夢ですか?それから昼間の楓が作っていた料理ってのがね、香ばしそうな干物とか、揚げ出し豆腐とか、おみそ汁とかでね、それがちょっと日常を離れたような、金彩のきれいな器に盛ってあるの。あれもやっぱりポイントかなあ。さ、しまったままの、着るにはちょっとサイズの小さいアンティークの長襦袢を洗って、寝間着にしてみるか!
2006年01月22日
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◆中村鴈治郎改め坂田藤十郎襲名披露 寿新春大歌舞伎夜の部(歌舞伎座)午後4時45分開演『藤十郎の恋』近松作の「大経師昔暦」をかけることになっている都万太夫座。夫ある女に恋をしかける男の心情をつかみきれず、坂田藤十郎(扇雀)は苦悩している。そこへ茶屋宗清の内儀で元芸子のお梶(時蔵)がやってくる。藤十郎はお梶に思い出話をし、恋心をうちあける。とまどいつつもお梶は前掛けをはずし、部屋の行灯を吹き消した。その途端、何かを心中につかんだ藤十郎は部屋を出ていく。一人残され、茫然とするお梶。やがて芝居が上演され、藤十郎の密か事の演出・演技が話題になるが、同時にお梶との噂も広まる。楽屋を見舞ったお梶は否定するが、やがて芝居小屋の片隅で自害する。それなりに情緒がある話だと思うのだが、何だか芝居に余裕が無くて、恋に落ちるのも自害するのも唐突すぎる印象。もっと演じようがあるのでは?。時蔵は上方の女房にとても見えない。『口上』口切りは雀右衛門。イヤホンガイドによると、屋号というのはそもそも団十郎が始めたものなので、初代坂田藤十郎の頃にはまだ無かったそう。それで今回屋号を「山城屋」と作ったのね。翫雀さんのお子さん壱太郎くんは、とてもしっかりした良いお子さんになってきた。楽しみ。『伽羅先代萩』腰元で出ている芝のぶをまず発見。配役が私としては珍しい感じで、政岡が新藤十郎、千松が扇雀さんのお子さん虎之介くん。八汐が梅玉、栄御前が秀太郎。何か既に知っているものとかなり印象がちがう。腹がへって、座ったまま体をぐるぐるまわす千松がかわいい。ガイドによると武士の茶道は石州流らしい。そしてかつて藤十郎は山城少掾に義太夫を習って演じたそう。しかし何だか全然、武家の女性っぽくないのだ。位が無いというのか。座った際の着物の処理などもたどたどしくて、これでいいのかなあ~と思ってしまった。政岡と八汐の立ち回りもあっという間に終わっちゃって。床下では、吉右衛門の荒獅子男之助と幸四郎の仁木弾正という、めったに一緒に出ない二人が戦っていた。『島の千歳・関三奴』島の千歳は、はじめての白拍子と言われる人。踊るのは福助。金の立て烏帽子に紫の透けた水干に朱赤の着物。扇を持って足拍子をとりつつ舞う。その後、娘姿で「七色拍子」という手の動きをあざやかに決める。関三奴の「関三」は関三十郎のこと。橋之助と染五郎が花道から出て来て舞う。足の動きが特徴的。全体的に、何かものたりない。うーん。
2006年01月21日
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◆本日の借り物。 辻村深月『子どもたちは夜と遊ぶ(下)』(講談社ノベルズ 2005・5・7) 伊坂幸太郎『チルドレン』(講談社 2004・5・20)予約から待ち続けてやっと来たよ辻村深月。ミステリの続きを待たされるのって本当にジリジリする。伊坂幸太郎は、ある一人の男子生徒が大変好きだと言っていたので、途中で止まっていた全作品読破を再開。ところでこの某君(高3)、『ハチミツとクローバー』を読んで、大学生になることがとても楽しみになったらしい。彼の心を刺激したのは、真山君と森田さんだそうだ。彼は大学生になったら、真山君のような眼鏡の男としてデビューするべく、真山君のものに似た眼鏡を新調したらしい。そして森田さんのような破天荒に見えて気遣いのある優しい男になり、いつか森田さんが思わずはぐちゃんにしてしまって熱を出させた「あの」場面を実生活で演じてみたいらしい。もう何か、ナミダが出るほど健全で嬉しいよ先生は。キミにその気持ちを理解してくれる「はぐちゃん」が現れることを祈っていてあげよう。でも大学は4年で卒業しろよ。貴重な男子ハチクロファンの意見であった。どうも男子には森田さんの人気が高い気がする。◆本日のお買い物。 ストレイテナー『Melodic Storm』(シングルCD) 倖田來未『feel』『Candy』(シングルCD)一般に知られるべく勝負に出たかストレイテナー?と思うくらいポップな曲。カップリング『Dive』はこれまでのストレイテナーに全く無かったタイプの曲。
2006年01月20日
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◆須藤真澄『長い長いさんぽ』(エンターブレイン 2006・1・27)阿呆である。私はこのマンガの内容をうすうす知りながら、帰宅ラッシュで混む都営浅草線の中で、うっかり読んでしまった。その結果、案の上私の顔は困ったことになり・・・暑くてたまらない&風邪気味でハナミズとナミダ止まらんのですというふりをして、何度も眼や鼻を(ついでにごまかすため額も)ぬぐった。読後の感想。「この本は(愛猫を亡くした)週番佐藤さまに絶対読ませてはいけません!。」そうでなくても、溺愛していたペットと悲しいお別れをした人が読むと、しばし理性がふっとび、大変なことになってしまう気がする。そしてそういう愛情を覚えたことがない人が読むと、思いっきり引いてしまう内容がある。でも確かに、愛するものと死に別れた人の気持ちというのは、こういうものだ。私も最期の瞬間に間に合わなかったし、固く冷たくなった顔にキスしたし、母が動転していやだと絶叫するので、この手であのスイッチを押したもの。まあ、そういうマンガです。プロフィールを見て思い出したけれど、大学生の頃、美術科の友人が言っていた「在学中に漫画家デビューした先輩」というのは彼女のことだったのですね。納得。
2006年01月19日
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◆平野啓一郎『文明の憂鬱』(新潮文庫 2006・1・1)エッセイ集の文庫化。標題で続けていた連載に、諸所で書いたエッセイを加えて編集したもの。執筆当時から時間がかなりたってしまった文もあるけれど、それはそれで面白い。荒れる成人式についてとか、アイボなどのペット型ロボットについてとか、マンガという表現についてとか。すごく感動するとか、興味深いとか、そんな特別な感情はおこらないけれど、平野啓一郎という作家のセンスや思考が、当時世の中をどうとらえていたかが、丁寧な言葉遣いで述べられている。この年齢にしてこの頑固さ。でも生意気だとか、思い上がっているとかは思わない。ひたすら面白い個性である。
2006年01月18日
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◆ストレイテナー STRAIGHTENER SPECIAL TOUR(CLUB QUATTRO)今年最初のライブはストレイテナー。このライブは「ぴあ」の企画。ハガキを送った人の中から抽選で購入できるというライブだったのだけれど、結果としてこの販売方法が良かったのではないだろうか?客の年齢層が比較的高く、男女比が7対3?もしくは6対4くらい。男の子の姿がいい具合に目に付く。社会人も、我々より上の世代の人も見える。変にキャーキャー騒いだり、暴力的になったりということもなく、非常にノリノリで熱いライブだった。というか、ものすごく飛ばしっ放しの、すごいライブだったのだ。だって最初の曲がいきなりダンス系の『ディスコグラフィー』。続いて『SPEEDGUN』、その他、6曲くらい、ストレイテナーの代表的なハイテンションの曲を立て続けに全力で演奏。で、やっとしばらくクールダウン。この繰り返し。ベースの日向さんの前あたりに、ノリノリの男の子が集まった、ホリエくんいわく「やばいゾーン」ができていて、そこがとにかくすごい。今回、「曲の途中でドラムのナカヤマくんが客席にダイブする時間」がちゃんと設けられていて(笑)、案の上、ドラムセットを飛び越えて前方へ出、客をあおるだけあおったナカヤマくんは、その「やばいゾーン」めがけて楽しそうにダイブしていた。ははは、そんなドラマー、どこにいるよ!あいかわらず告知以外あまりしゃべらないメンバーに対し、「ホリエー!」「ナカヤマーっ!」「ヒナっち~!」と声が飛ぶ。客は大きく3種類のゾーンに分かれていて、最前列はモッシュしまくり手上げっぱなしのノリノリゾーン。その後ろに踊りたい人用ダンスゾーン、その後ろに幸せそうに曲に合わせてゆれているゾーン。それぞれ皆、最高に楽しそうに、テナーの発する音楽に酔っている。結局、『TENDER』などのゆったりした曲は全然ナシ。飛ばして飛ばして新曲披露。弾いて聴かせるホリエくん(今日はノドの調子が良かったみたい)、全力で吼えてコーラスして叩くナカヤマくん、力強いベースを腹に響かせる今回は少し引き締まった感じのヒナっち(彼は見るたび大きさが違う気がする)。もう何か、眼がパカーッと明いて浮き浮きするようなライブだった。CDでじっくり楽しむのも良いけれど、この「音」に撃たれたくて、そして踊らせてもらいたくて、テナーのライブに行くのだ。最高の夜だった。
2006年01月17日
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◆平野啓一郎『日蝕』(新潮社 1998・10・15)芥川賞受賞作。雑誌「新潮」1998年8月号の巻頭に一挙掲載され、話題を呼んだ。パリ大学で神学を学んでいたニコラは、学究のため訪れたリヨンでフィレンツェに行くことを勧められる。その途中寄ったヴィエンヌで、異端審問師ジャックに会うが、その姿にうさんくさいものを感じる。そして人々から変人あつかいされ、怖れられている錬金術師ピエェルの研究に対する禁欲的な姿勢に、好ましいものを感じる。しかしやがてピエェルはジャックにとらえられ、ピエェルが密かに隠していた奇妙な生き物・アンドロギュノスが白日にさらされる。疫病その他、村に起こった凶事の原因とされたアンドロギュノスは火刑に処せられるが、その際、キリストを思わせるような奇跡が起こる。難解な文体が話題になった作品だが、別に気にならなかった。ただ、非常に綿密に理論で組み立てられた表現をする人だと思った。私はキリスト教にもカトリックの歴史にも哲学にも疎いが、それなりに重厚な雰囲気を楽しんで読むことができた。歪んだカリスマ性を持つジャック、論理的でありながらどこか思想のバランスを欠いている研究者ピエェル、それを絶妙に離れた位置から見ている主人公ニコラの位置関係がおもしろかった。こういう立場に主人公を置いたことは上手かった。
2006年01月14日
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◆本日のお買い物 CD ザ・ピロウズ『Fool on the planet』(アルバム) 万年筆 パーカー ソネット キャネルクロームタワーレコードのポイントカードの期限がもうすぐ切れるので、引き換えてCD購入。ピロウズのベスト盤。これで名曲「ストレンジカメレオン」「ハイブリッドレインボウ」「ファニー・バニー」の音源が確実に手元にあることに。新年にはいってから仕事場に行ったところ、遅ればせながらクリスマスプレゼントをもらった。私のような勤務形態の者は、特別手当もボーナスも無いのだけれど、クリスマスにプレゼントとして商品券が、3月の年度終わりに謝礼として同じく商品券がもらえる。それで、渋谷東急東横店にはいっている伊東屋で万年筆を購入。購入に当たっての条件はただ一つ。銀色のボディであること。占いをほとんど信じていない私が唯一ある程度信じるのが風水。風水では「仕事の質は筆記具の質に比例する」と考えるそうで。そしてキャリアを積みたいならシルバーが良いらしい。ということで、ペン先ステンレス、ボディも銀色ストライプでスターリング仕上げのパーカーを。もらった商品券に少し足して購入。
2006年01月13日
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◆本日のお買い物(CD) ザ・ピロウズ『MY FOOT』(アルバム) ストレイテナー『THE REMAINS』(シングル) BUMP OF CHICKEN『天体観測』(シングル)待ってたピロウズニューアルバム!そして3曲入りで、3曲ともライブで盛り上がるので、絶対手に入れようと思っていた『THE REMAINS』。さらに、どうしてもこの音源は持っておきたかったバンプの『天体観測』。歌詞カードが藤原くんの手書きを印刷したものだった。何かかわいい字とイラスト描くのね。
2006年01月12日
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◆ヴィヴィアン・ウエストウッド展(森アーツギャラリー)入場料金が一般で¥1300と、ちょっと高めであるにもかかわらず、会場内は学生、親子連れ、ファッション関係者っぽい人などでいっぱい。そのなかで、どのカテゴリーにもはいりそうにない我々二人。うちの猫太郎先生は、私の知らないどこかの雑誌に、年に1本、密かにサブカルチャー系の論文を書いているのだが、今年のテーマは「NaNa」らしい。うちにそれらしき資料の山と、既刊のコミックがそろえてある。そんな次第で、猫太郎先生も興味深そうに見ている。初期の服はとても状態が悪い。後にこんな風に展示されるなんて、思いもしなかったんだろうな。何度も洗われたTシャツや擦りきれいているウール。会場内にはトルソーに着せた服と、コレクションやドキュメンタリーの映像・写真。服、靴、アクセサリーがヴィヴィアンの世界と思想を語る。普段の服は思想性が高いけれど、2000年頃から発表されているドレスはそういうの抜きにしてもとてもきれいだったなあ。コルセットなどできっちり拘束した部分の造形と、布が何枚もふんわり重なって、ドレープが寄って、体をSEXYに覆っていく柔らかい部分との対比。着る人主体ではない、潔くかっこいいまでのエゴイスティックなデザイナーの態度。カリスマとはこういうものだと見せつけてくれた。着る人間は、もう張り合うか、屈服するかしか無い気がする。私がこの服を着る日は来るかなあ。以前、しっとり和風の、育ちの良さそうな大学の学生さんが、全身ヴィヴィアンを着ていることに気付いて驚いたことがある。デザイン性の強いものじゃなくて、カーディガン、シャツ、プリーツスカート、ハイソックスという感じだったのだけれど、余計な隙のないきれいなラインは、どこか芯の強そうな彼女にとても似合っていた。
2006年01月12日
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◆北村薫『ニッポン硬貨の謎ーエラリー・クイーン最後の事件ー』(東京創元社 2005・6・30)「エラリー・クイーンの遺稿を、北村薫が翻訳して注を付けた」という形の、北村薫のによるミステリ。1977年に来日したエラリー・クイーンは、ファンの集いで知りあった小町奈々子とともに、その時日本で起きていた連続殺人事件の推理をし、警察に助言する。作中には北村薫が以前より暖めていたクイーン論、「50円玉20枚の謎」の解答編が折り込まれる。注の部分(もちろん創作なのだけれど)が非常に面白い。クイーンの微妙に間違っている日本認識もちゃんと書かれていて、北村薫の多才で論理的で巧みな部分が十分に生かされた作品。
2006年01月10日
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◆中村鴈治郎改め坂田藤十郎襲名披露 寿新春大歌舞伎昼の部(歌舞伎座)午前11時開演『鶴寿千歳』箏曲と唄が女性。鼓と笛が男性。女性が歌舞伎の舞台に顔出しで居並んでいるのは珍しいと思った。雄鶴は衣冠束帯の梅玉、雌鶴は垂れ髪に緋袴、水干で白拍子風の時蔵。優美で清らかで美しかった。昭和天皇即位に当たり、平和と長寿を願って作られた唄だそうだが、その意に反して昭和は激動の時代になったことをしみじみ思う。『夕霧名残の正月』初代藤十郎が30年間演じた演目。初演の台帳が伝わってないので、元禄期にはまだ成立していなかった常磐津で新たに作曲。目玉は新藤十郎演じる伊左衛門が本物の和紙でできた紙子を着ること。舞台上ではさほど違和感がなかったが、歌舞伎座二階に展示されていた方を近くで見ると、なるほど紙だった。展示品はちょっぴり破れていたし。『奥州安達原』環宮明御殿の場。いわゆる袖萩祭文。男に捨てられ、盲目になり落ちぶれた姿で娘を連れて帰ってくる袖萩は福助。この袖萩役、三味線がある程度弾けなくてはならないのだった!いくら義太夫さんの三味線が補ってくれるといっても、ソロの部分もだいぶある。え~・・・頑張れ福助。父直方は段四郎、母浜夕は吉之丞。最近、いいなと思う婆はたいていこの方が演じている。『万歳』なぜかあんまり印象に残っていないのだが、福助・扇雀コンビはきれいだった(「研ぎ辰」の姉妹ですねこの二人)。『曾根崎心中』宇野信夫による改作とは知らなかった。九平次の悪事がきっちりバレる。あ~何だかねえ、上方の女の子のかわいらしさというやつにはかなわないなあと、しみじみ思った。みえすいた自慢話でも、無邪気に喜んで相槌をうつかわいらしさ。男の子ってこういうところにクラッとくるのかしら。しかし今回イヤホンガイドで言われて気付いたが、徳兵衛の書いた証文って確かに変だ。普通、借りた側が書いて、貸した人に渡すものだよなあ。それを貸した人に代筆させるとは、確かに変。非常に華やかで楽しかった。しかし長いぞ。
2006年01月09日
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◆本日のお買い物 ジーザスディアマンテで黒いショート丈のカーディガン。入荷が20日前後になるそうなので、予約だけ。ここの服にはすべて名前が付いている。私が買ったカーディガンには、「超令嬢カーデ」という、私なんぞが着ては恥ずかしいような名前が付いていた。れ、令嬢って・・・!前立てとネックラインにパールビーズ、首もとにサテンリボンが付いている。手元に来るのが楽しみ。
2006年01月08日
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某研究機関の会議に出席。考え込んだり、新たな発見をしたり、軽く腹を立てたり、失望したりする。会議後、司会者の方が「あのね、多門さんに質問をしてもらおうとおもったんだけど・・」と、おずおずと話しかけてくる。何だかわたくし、すごい表情で考え込んでいたらしい。それは失礼。
2006年01月07日
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世間では仕事はじめか?急に仕事関係のメールが増えてびっくり。はい、今年ももちろんがんばります!某出版社から新年の挨拶兼催促、某教材会社から仕事の依頼。某研究会から原稿の手直し依頼。正月気分、松の内だというのに見事に吹っ飛ぶ。
2006年01月06日
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◆本日のお買い物 雑誌 『宝塚GRAPH』12月号&1月号 コミック 草川為『花の恋わずらい 1』(白泉社 2006・1・10)ファンクラブに入っているピロウズから、年賀状が届いた。3人の顔写真に、犬の絵の胴体が付いているという、かわいらしくも笑いをさそうカード。3日にはストレイテナーからも年賀状が来たし上機嫌。こちらは抜けるような青空の下、白い砂浜にセットされた楽器のそばで、満面の笑みをうかべるメンバー。
2006年01月05日
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◆宝塚歌劇花組公演『落陽のパレルモ/ASIAN WINDS!』(東京宝塚劇場)「落陽」は太宰の「斜陽」と同義と考えても良いようで。貴族階級が没落しつつあるイタリアのシチリア。実力で頭角をあらわしてきた、貴族と貧しい娘の間に生まれた軍人の青年と、名門貴族の長女に生まれながら進歩的な教育を受け、自分の置かれた立場に苦悩する女性のドラマティックな恋物語。春野寿美礼は歌の上手さで評判の人だときいたが、なるほど確かに上手い。すっきりとシャープで、少しだけ気障な、ある意味典型的な男役トップ。ふづき美世はふんわりした雰囲気が魅力的で好きだったが、今回の公演で退団してしまう。残念。母性さえ感じさせる、スケールの大きな若い女性を演じた。レビューは中国・韓国・日本などアジア各国の衣装と歌と踊り。個人的に「服部良一メドレー」がとても楽しかった。サーキュラースカートのワンピースってかわいいなあ。
2006年01月05日
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◆通し狂言『曽我梅菊念力弦(そがきょうだいおもいのはりゆみ)』(国立劇場大劇場)南北作の歌舞伎が復活。菊五郎さんの気合いを感じる。幕開き直後、密かにファンの市川左十次郎さんが、「はだか参り」の役で、立派な体格を見せていた。眼福。菊之助くんは、オトナの色気とか、江戸の女の粋な感じが出せるようになってきた。美しい。そして菊五郎さんの演じるワル達、騙されてもいいわ☆と思うくらいかっこいい。年末に父上を亡くされた尾上松也くんが、タヌキ顔のアホ息子役で出ていた。役者という仕事の厳しさを、彼は今しみじみと感じているだろうなあ。容貌にも恵まれているのだし、是非良い役者になってもらいたい。しかし、これだけあからさまな入浴シーンがある歌舞伎って珍しいなあ。姫君と腰元達がしゃなしゃなと男湯にやってきて、いきなり脱ぎ始める面白さ。あの衣装はあんな風になってたのか、なるほど~などと思う。亀蔵さんの、下帯に大小を差した侍が、マヌケでおもしろかった。刀のすりかえ、夫殺し、入浴シーン、曽我の対面、娘義太夫など、芝居の面白い要素が詰め込まれていて、楽しくてあっという間だった。ところで、曽我の話は結局どこいっちゃったんでしょう?まあ、楽しかったからいいか。
2006年01月04日
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◆新春浅草歌舞伎(浅草公会堂)《第一部》新年ご挨拶 中村勘太郎『歌舞伎十八番の内 鳴神』『仮名手本忠臣蔵』《第二部》新年ご挨拶 市川亀治郎『仮名手本忠臣蔵』『蜘蛛絲梓弦』もちろん行ったさ鏡開き。列に並んだところ、周囲は関西から負いかけてきた獅童さんファン集団。待ち時間を楽しく過ごす。ご挨拶が終わってお酒を注いでもらうことに。出番の早い獅童さんと亀治郎さんは早々に劇場内へ。私は中村七之助さんに注いでもらった。うまい。以下、箇条書きで。・亀治郎さんの雲絶間の姫は何だかやたら強そうだった。キャリアなオネエ様系。・獅童の鳴神上人はとても若々しい。考えてみれば、怒ってキレたり、堕落しちゃったりするわけだから、このくらい若くてやんちゃでもいいのかな。・定九郎、鶴亀は端正、獅童はワイルド。・お軽、勘太郎はかわいらしく、七之助は色っぽい。・勘平、七之助はちょっと軽薄で刹那的で危うい。勘太郎は実直で不器用な感じ。・七之助・勘太郎兄弟は同じ人から習ったはずなのに、微妙に違う。そしてどちらにも勘三郎のセリフまわしの影響を感じる。不思議だ。・第二部の二つ玉ではアクシデントふたつ。定九郎の傘がおちょこになり、幕切れ直前勘平の後ろの松の木が倒れる。ま、これも愛敬ってもんで。・亀治郎大活躍の蜘蛛。かなり背をぬすんで童子になったときはびっくり。あと、とある場所から飛びだして来てびっくり。面白い舞踊だった。勘太郎がノーブルな頼光で、七之助が赤ッ面の金時というのも一興。
2006年01月02日
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新年あけましておめでとうございます。今年一年が皆様にとりまして、良い年でありますように。倖田來未ちゃんのレコード大賞を心中で祝いつつ、11時半過ぎから着物を用意して着付けをはじめ、何とか着物姿で家族に新年の挨拶をすることが出来た。千円で買った黒いお気に入りのウール着物に、光沢のある抹茶色の半幅帯を気楽に蝶結び。これにエンジ色の長羽織を着、マフラーを巻いて浅草神社へ出かける。手だけ寒かったのが失敗。除夜の鐘をつく著名人を見物。今年初めて肉眼で見た芸能人は坂東三津五郎さん。次点が林家いっ平さんだった。どんな年になるんだ?深夜2時過ぎに寝て、7時過ぎに起き、雑煮を作る。うちは御屠蘇ではなく、普通のお酒をいただく。へろんとしていたら、昼寝をしてしまって後悔。夕方、浅草寺を目指すも、ものすごい人出で断念。朝をねらうか!浅草神社でお守りを買う。うちはここの氏子になるので。あとはどこかで学業のお守りを手に入れよう。猫太郎先生が前厄なので、無事に過ごせますように。ところで、今年のスケジュール帳の1月のページに、ひっそりと今年の抽象的な目標を書いた。今年の目標は「粋・艶・侠気」である。そんな人になりたい。それでは、今日のうちに少しずつ、今手がけている全ての仕事を整理して、少しずつ進めますので。今年は私の関わった本が、少なくとも2冊は世に出るはず。その時はお知らせしますのでどうぞよろしく。
2006年01月01日
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