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2014.01.11
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カテゴリ: 医療_歯科治療
家族4人で十分里帰りできそうな治療費の見積もりを示され衝撃を受けた私は、いったいこれが相場なのかどうかを確かめる意味合いもあり、セカンドオピニオンを求めることにした。

さしあたって地元の子育てグループのメーリングリストに問い合わせたところ、あるママ友が、自分の友人が歯医者をやっていて、無料でコンサルテーションをしてくれると連絡先を教えてくれた。我が家から地下鉄で十分に通える場所である。サービスも含め何に関してもピンからキリまでを地で行くアメリカのこと、こういう時は知り合いのつてが何よりも頼りになる。

ただ、予約を取る電話をかけるまでにはかなりの期間を費やしてしまった。というのも、私には不定期にやっている仕事があり、そちらの日程を決める方を優先してしまったからである。本来なら、自分の体のことを優先すべきだったのだが。。。

ただでさえアメリカの医者は診察の曜日が決まっていたり、とにかく予約がなかなかとれない。予約した日を逃すと次に空いているのは半年後、ということもザラである。さらに、私は子供たちが学校に行っている時間しか空いていないので、予約可能な日と時間帯というのはさらに限られる。

しかも、受付担当係の人の対応がこれもまたピンからキリで、非常に不愉快な対応をされることもあるだけに、初めての場所に、ちょっと弱気な日などに電話をするのは非常に憚られる(笑)。

そんなこんなで全ての条件が整ってママ友に紹介してもらった歯科医にセカンドオピニオンを求められたのは、かかりつけの歯科医のコンサルテーションから1ヶ月も経った後だった。

この「セカンド歯科医」は、最初の歯科医のコンサルテーション内容に対し、次のようなコメントをした。
(1)あなたの親知らずはかみ合わせもきちんとしているし、これまで特に問題も起こしていないので、虫歯になっている1本だけを治療するという選択肢もアリ。
(2)一度治療をしたはずの歯の虫歯が進んでいるのでクラウン治療については、同じ見解。
(3)ブリッジを薦められた歯に関しては、レントゲンを見ただけでは、残っている歯がどんな状態かがわからない。そのため、いざ、銀歯を取ってみたら歯をそのまま残せる状態になっていないかもしれない。それなりの治療費をかけてブリッジをしたとしても、あまり長持ちせず、また何らかの治療が必要になるかもしれない。それだったら、残っている歯を思い切って抜いてしまって、長持ちするインプラントにしたらどうか。感染も起こしていることだし、早めに治療を開始した方がよいとおもう。

これに対し、私は、このように考えた。
(1)親知らずの専門家の意見も聞いて判断しよう。
(2)このままいく。
(3)確か、かかりつけ歯科医は、銀歯をあけてみたらブリッジではダメでインプラントになるかもしれない、と言っていたような気がするが、ここでは最初からインプラントを薦められた。うーん。どうしよう。でも、私は特に骨を温存することにはこだわっていないし、ここはより確実(完全ではないにせよ)なインプラントの方がいいのではないか?

懸案の治療費に関しては、このセカンド歯科医は一般歯科医であるが、それほど安くなる訳でもないことが判明した。半額だったら別だが、治療費が歯科医を決定する材料になりそうにはない。

でも、この歯科医はじっくりと時間をかけてインプラント治療の流れを始め、レントゲン写真などを見せながら丁寧に説明してくれて、受付や衛生士の感じもとてもよく、心から「来てよかった」と思えることが出来る診察だった。数日後には、受付係から、知り合いを紹介した場合の割引券とともに、ご連絡をお待ちしていますという内容の手書きの「WELCOME」という郵送のカードも届き、きっと開業医の経営は大変なのだろうが、医師とスタッフが一丸となって前向きに取り組んでいるという姿勢がひしひしと感じられた。

さて、ここでも分業は行なわれていて、インプラントの場合、大きく分けて抜歯とインプラント用のネジみたいなものを埋め込む「外科手術」の部分と、人工の歯を作ってはめこむ部分があるのだが、外科手術の部分は別の専門医を紹介するからそこへ行けと言われる。

そこで、今度はこの外科医と、それから、かかりつけ医で紹介された親知らず専門医の予約をすることになる。。。

アメリカは1年で一番忙しく盛り上がるクリスマス(ホリデー)シーズンに突入しつつあり、学校行事への参加も増え、さらに診察の予約への制約が増えてストレスも増えまくりだったが、何とか空いた時間に予約を押し込み、この2つのコンサルテーションの結果は次のとおり。

インプラント外科医の見解は、セカンド歯科医とほぼ同じ。インプラント推奨。普通は抜歯後に即埋め込みをするが、私の場合は根元が感染を起こしており、しかも一般的には傷や感染が治りにくい糖尿病を持っているので、感染が確実に治まったのを見届けてから埋め込みをやった方が良い。感染は血糖値の悪化にもつながるので、早く治療を開始した方がよい。親知らずの方は今のところ大きな問題にはなっていないので、こちらを優先させるべき。この先生も、セカンド歯科医と提携していることもあってか、とても雰囲気が似ていて、アメリカ人らしくちょっとジョークも交えながら、この治療が終われば”You will feel better.”と、それまで莫大な治療費のことも含めてかなり悲観的になっていた私に希望の光を与えてくれた(笑)また、持病の事も考慮に入れてくれたのは大きな信頼につながった。

親知らず専門医:虫歯になっている1本だけを治療するということもできるが、奥の奥にある歯なので開く角度が狭く治療しにくい。他の歯もそれぞれ少しずつ問題があるので、4本とも抜いてしまった方が良いと思う。この先生はただ単に真面目な性格だというだけなのかもしれないが、ニコリともせず、手短に終わらせたいという雰囲気がありありで、インプラントも手がけるというので、その説明も他の先生と内容は同じであったので間違ってはいなかったのだが、こう、突っ込んで質問したら嫌がられるのではないかと言う気さえしてしまい、他の先生からすでに説明は受けて疑問点は解決していたのでここで新たに質問もしなかったのだが、感触はあまりよくなかった。ここを最初に訪れていたら、インプラントに関する知識は得られなかったではないかと思う。オフィスもやや雑然としていて、受付3名も、一人はとても感じが良くて説明もきちんとしていたのだが、一人は感じも悪く、と、印象がバラバラだった。また、これまでの医師はその場で治療費を自ら言ってくれたのだが、この医師は受付に聞けという。医師ではなくて事務係が治療費を提示する場合もあるらしいのだが、私には初めてのことだったし、しかもここでは医師と受付の連携が上手く行っていなくて、受付係から急に「予約はいつにしましょうか」と言われ、私は治療費がいくらかも分からないのにどうして予約が出来るのかと気が動転してしまって、かろうじて親知らずを抜く治療費は教えてもらったが(でも、金額の数字だけを羅列した手書き)、インプラントの治療費を聞きそびれてしまい、セカンド歯科医から紹介されたインプラント外科医の治療費との比較が出来なくなってしまった。その後、Eメールで問い合わせたのだが、梨のつぶて。いずれにせよ、ここで治療を受ける気は失せていたので、そのまま放置状態である。

とりあえず、得たい情報と見解は揃った。次は、莫大な治療費をどう捻出するかである。。。(つづく)





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最終更新日  2014.10.15 11:01:55


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