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中国の故事「韓信の股潜り」は、大志を抱く者は、小さな恥辱に耐えなければならないという教訓です。
漢の高祖を助けて天下統一の功績のあった名将の韓信は、青年時代に、町のやくざの若者から侮辱を受けたが、よく我慢してその股の下をくぐったという故事からきています。
大望を抱く者は腹を立てずによく忍耐しなければならないという教訓です。
これと似たようなことを作家の司馬遼太郎は簡潔に「大事は小事より破る」(歳月、文庫本P.453)と表現しています。
やはり現代の我々も、特に若い人たちは、長期的には、何をしたいのか、何になりたいのかといったような将来のビジョンを強く持ちつづけ、途中の誘惑や小さなことで足をすくわれないようにすることが大切だと思います。
人間はどうしても安きにつきやすく、自分に甘い面がありますので、夢を現実のものにしていくには、ある程度欲を抑えて、自分に厳しく、ストイックに生きていかなければなりません。夢は思っただけでは実現しません。それを実現するために、強い思いを持ちつづけ、途中小さなことや誘惑に負けることなく、それなりの工夫と自助努力が必要だと思います。
もし人に頼りやすい性格であれば、これも直さなければなりません。
夢は自分でかなえるものです。
人がかなえてくれることはあまりないでしょう。「棚からぼた餅」式のように、たとえあったとしても、それは自分で努力していない分、本物ではありません。
簡単に崩れ去ってしまいます。夢の実現にはやはりそれなりの努力が必要だと思います。
本テーマ完