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2022.05.19
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カテゴリ: 雑感

縁もゆかりもない北海道に会社の転勤で行ってしまった次男坊、彼は現地で嫁を娶り、40歳までには家を建てたいと言い出した。子がないせいか、家という愛の巣で夫婦のアイデンテティを確立したいのかどうかはわからないが、いずれにしても頼もしい限りではある。わたしには、彼らがまだ成年に達しないころ,増しては次男坊がまだ中学に入学するかしないかのころにやむを得ない事情で配偶者を離縁した経験があるから、彼らにはずっとすまない気持ちがある。今でもその感情は消えることはないが、親はなくても子は育つのだなあという感慨しきりのころ、しかし次男坊が家を建てたいというシーンに遭遇すると、やはり父親としては自分でもびっくりするぐらいオーソドックスで保守的で当たり前で意地悪な意見を言わなければならなかった。ほとんどのやり取りは長男とわたしと次男とがLINEでグループを作り、その中でコメントを出し合うのだが、そのグループの写真は我が家のお墓である(笑)

やり取りの大意

次男「家を北海道に建てたいが意見は?」いきなりこのコメントの襲撃である。

長男「大賛成!できたら呼んでちょうだい」こいつは論外だな全く人ごとだ。ちなみに長男は都内に住み、女の子がいる。わたしとしても初孫なので写真や動画をねだって送ってもらっている。

思い切って言ってみた。賽は投げられた!

わたし「お前、嫁に引っ張られてるんじゃねえの?」ちなみに嫁の母親は健在ですぐ近くのアパート暮らし、続いてもうとまらない

わたし「婆さんを引き取ることになるのは目に見えてる。長男(嫁の兄)がいるんだから話を付けろや!」まるでやくざのせりふである。この兄は離れて全くカンケーねえところに住んでいる。近くにいる娘に面倒見てもらうのが親としてはいちばん幸せよなあなんて言っているセリフが聞こえる。幻聴か?

わたし「他人の親を面倒見るんだから、長男と話し合ってうまくやられないようにしろよ」

わたしの剣幕に驚いたらしい次男坊「その件は嫁と話し合って決めている。親の面倒は見ないと」

わたし「そんなことは空論である。じっさい母親が娘を頼ってきたらお前は負けるんだよ!勝てとは言わないが、搾取されないようにしろよ。人生の経験者として言うが、お前の立場は誰が見ても嫁に引っ張られたと思うだろう。ただしかなり援助してもらったんだろうなんて勘ぐられるだろう。それはそれでいいから家を婆さんの近くに建てるならお前ひとりで苦労することはないよ。俺がお前を育てたのは、他人の親の面倒を見させるためじゃねえ」

最小限だが言うべきことは言ったので鉾を納めた。次男坊もわたしの反論は予想内だったようで、落ち着いてはいた。

次男「北海道は地震が少ない」

わたし「そんなことはない。いま日本のどこで地震が起きてもおかしくない」とっさに地名までは言えなかった。

わたし「そんな寒いところにわざわざ家建てなくても。一生貸家の方が気楽かもよ。社宅住まいって手もある。地震保険だの火災保険だの入らなくて済むしな。まして一戸建てなんて古い考えだよ。」さっきまで家建てるのはいいことだと言っていながら反対意見になった。

まあこのあたりでやめようとクロージングに向かう。

わたし「基本的にお前たちには、自分が親から施されたことは子に返そうとしてやってきた。両親はわたしに介護などさせるつもりはなく、すすんで施設に入り一生を終えたから、お前らもそうしてくれ。自分の面倒は自分で見るから安心せい」どうしてもグループだから兄弟そろってモニターしているわけでこのような言い方にはなる。あんがい嫁にも見せてたりして・・・。ラインは記録になるし、印刷もできるって知ってましたか?しかし一時配偶者の反乱で危ぶんだ子供たちもこうして独り立ちしているんだなあとしみじみ思った初夏でありました。

格言「親はナスでも子は育つ」






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最終更新日  2022.05.19 04:37:38
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