森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.05.10
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対人恐怖の人は、幼児の頃親に甘えさせてもらえなかった。
それから少し大きくなって自分の意志で行動しようとしていると、ダメ出しをされて自由な行動が制限された。
あるいは親が先回りして何でもかんでも手を出してしまうので依存的な子供になった。
対人恐怖症になったのは親の責任だ。親はきちんと責任をとるべきだ。
といっていつまでも親を恨んでいる人がいます。以前の私もそうでした。もっとも今は違いますが。

しかし私は完全な親はどこにもいないと思います。
また親を恨んでも事態がよくなることはありません。かえって悪化するばかりです。

それよりも今の対人恐怖症の自分を認めて、社会生活が多少なりとも楽になるように行動すべきだと思います。
それにはまず人を愛し愛される体験を遅まきながら追体験することだと思います。
そのためには居心地の良いグルーブに所属して、癒したり癒されたりする体験を持つことです。
子供の頃に持てなかった体験を取り戻すのです。
これは私の体験からいって、とても大切なことだと思っています。
少しでもそういう体験ができれば何とか生きていけるようになります。

苦しいときは、学校や職場、家族の人間関係が中心になっていると思います。それも大切なことです。
しかし実際には硬直化して逃げ出したくなるような関係になっていませんか。
閉塞的で抜け道ないのでは困ります。最後には人間関係を避けて一人で過ごすことが多くなります。
それはまずいいパターンです。もし問題を抱えていれば、他で居心地の良いグループを探してみませんか。

森田理論学習をしている人は、生活の発見会の集談会の人間関係があります。
神経症という悩みを持った仲間ですので、共感が持てます。
学習だけではなく、できたら世話活動、懇親会、野外学習、一泊学習会、支部研修会、全国研修会などにも参加すれば親しい仲間ができると思います。
私は全国に友人ができました。この仲間から困った時に何度助けてもらったかわかりません。

それ以外も、趣味、同級生、地域社会、町内会、以前の職場の仲間、親せき、習い事などのグループなどなど、その気になればいくらでもあります。一つでも二つでも探して参加してみませんか。

その際注意点があります。
私は広く浅くの付き合いがよいと思います。
あまり、引っ付きすぎると問題が発生したときに収拾がつかなくなります。
時と場合に応じて、できれば癒しのグループをたくさん持っておくことです。
付き合いのコツは森田理論学習でいう不即不離を心がけてください。

次にグループに入る時は、他人のために役に立つことをするという気持ちが大切だと思います。
人が自分のために癒してくれるのを待つのではなく、自分から人を癒してあげる側面も忘れてはいけないと思います。





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Last updated  2014.05.10 22:48:25
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通りすがり@ Re:阿久悠さんが「ジョニーへの伝言」に託した思いとは(03/06) この曲の歌詞の意味がわからなくて検索し…
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