森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.11.27
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先日マンションに放置自転車があった。交番に電話した。するとすぐに警察官が駆けつけた。
警察官はすぐに本署に無線連絡をとられた。盗難届は出ていないということだった。
盗難届が出ていないものは持って帰れない。警察の役目はこれで終わりだというのだ。
そして役場に電話して引き取ってもらいなさいと言われた。

すぐに役場に電話した。受け付けの人が出てきた。
「20日ぐらい前から、当マンション内に放置自転車があります。
警察の人が役場に引き取ってもらい処理してくださいと言われました。」
受付の人は担当部署にまわしますと言われた。都市整備課に回された。
一通りまた同じ話をした。すると担当が違います。
建設課に回しますのでしばらくお待ちくださいという。
しばらくして建設課の人が出てきた。「どうしたんですか」という。
私は何度も電話をたらいまわしにされてイライラしていた。
でも冷静になってまた一から話をした。すると建設課の人が次のように言われた。
「その自転車はどこにあったのですか」「当マンションの出入り口にありました」
「公道ではないのですか」「はいそうです」「それでしたら役場では持ち帰ることはしません」
「大型ごみの日にお金を支払って処理してください」等という。
「でも警察の人が役場に電話してくださいと言われました」
「それは警察官の認識が間違っているのです」等という。
私はますます頭に血が上ってしました。一発触発のような状態であった。

でもここで森田が役に立った。
アドラーの「他人を自分の思い通りに支配しようとしていませんか」という言葉が脳裏に浮かんだ。
もし相手を自分のいいなりにしようとしていると、人間関係は険悪になりますよということだった。

確かに私は放置自転車が目障りで、役場に自転車を処理させようとしていた。
でも役場の対応が、自分が想像していたよりも悪かったので腹が立った。
普通なら皮肉の一言でも言わないと高ぶった気持ちは収まらないところだ。
でもそうしたところで一時的には怒りを発散できても、あとで後悔することになる。

それより相手の言い分を、良い悪いと価値批判しないで、よく相手の話を聞いて理解することに専念した方がよい。
腹が立ったのは立ったままにしておく。怒りや腹立ちは決してすぐに反応して行動しないこと。
時間がたってまだ腹が立っていれば、よく対策を立てて感情的にならずに対応すること。
自分の言い分と相手の対応、言いたいことを客観的に第3者の立場から見ること。すると冷静になれる。
これが相手を自分のいいなりにしようとする態度から脱却できる方法ではないのか。

今回の事件では、役場の人の言い方についてはカチンと来たが、筋は通っている。
あの自転車を公道に持っていって、「公道に放置自転車があります」と電話をすればすぐに役場の人が飛んできて、無償で自転車を撤去してくれることが分かった。
貴重なことが学習できたのである。
自分が他人を意のままにコントロールしようとしていたら、相手と喧嘩になり、イライラはますます増悪していただろうと思った。





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Last updated  2015.11.28 06:55:02
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通りすがり@ Re:阿久悠さんが「ジョニーへの伝言」に託した思いとは(03/06) この曲の歌詞の意味がわからなくて検索し…
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